JPH09500578A - 麺類用プレスの清浄化方法並びに装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （課題） 麺類用プレス、特に製麺工業で使用されるスクリューマシン、混合捏和機などのスクリューを分解せずに『その場で清浄化』する方法と装置を提供する。（解決手段）これは機械を分解せずに、液体が漏れないようにスクリューマシンを密閉してその中を清浄化用液体を流すことによって達成される。更に、清浄化用液体を密閉路中を循環し、濾過するようにすることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】 麺類用プレスの清浄化方法並びに装置 本発明は麺類用プレスの清浄化方法、特に製麺工業で使用されるスクリューマ シン、混合捏和機などのスクリューを水、アルカリ液、及び酸を用いて『その場 で清浄化』する方法に関する。 更に本発明は、前記の『その場で清浄化』する方法を実施するための装置に関 する。 最近の製麺工業に於いては、生地調製の際にグルテンの骨格と、同時に成形圧 縮用の高い圧力とを構成するために、水分を含む生地を、圧縮・捏和用のスクリ ューを備えたスクリューマシンで処理している。例えばヨーロッパ特許第３５１ ４２３号には麺類（パスタ）の生地の製造方法と装置の記載があり、その装置は 、自己清浄作用の優れた、同方向に回転する二本の軸を備えた二軸捏和機を有す る。プレス圧力の構成には単軸のプレス用スクリューを使用する。捏和機におけ る好ましくない圧力の発生と外的影響による汚染を避けるために、この二軸捏和 機と単軸のマシンとを直接相互に連結することができる。しかしこの二軸捏和機 の優れた自己清浄作用にもかかわらず、製品の変更あるいは予防的清浄化の場合 に単軸と二軸の機械の両方を充分清浄にするには、大きな労力を必要とする。即 ち分解して水と洗剤で洗浄してから再度組み立てなければならない。 この問題の部分的解決として、未だ公開されていないスイス国特許出願第１０ ２４／９３号の発明がある。この発明によれば、スクリューをスクリューマシン から自動的に一気に押し出すことができ、更に他の構成では単軸スクリュープレ スを旋回可能の二軸捏和機に連結してある。この二軸捏和機を旋回可能にすれば 原理的にはこの捏和機とこれとスクリュープレスとの間の連結領域との清浄化が 実施できる。しかし、スクリュー押出しを除いては、この清浄化をどのように実 施するかは開示されておらず、又明らかでない。 本発明の目的は、従来の技術の前述の欠点を除き、麺類用プレス又はスクリュ ーマシンを分解することなく『その場で清浄化』（clean in place）する方法を 達成することにある。この目的は本発明によれば、方法としては請求の範囲第１ 項の特徴、即ち液体が漏れないように閉鎖したスクリュープレス及び／又は混合 捏和機に洗浄用液体を送って、付着した汚れを取り除く方法、装置としては請求 の範囲第８項の特徴、即ちフィルタを備えたタンクを高圧ポンプに連結し、該タ ンクと清浄化すべきスクリュープレスとの連結を前記高圧ポンプを含む導管によ り行い、更に前記タンクを導管により噴射筒に連結し、かつ前記タンクを排水処 理装置と連結した装置によって解決される。その他の従属請求の範囲が方法の実 施と装置に於ける有利な実施の形態を示す。 本発明を適用すれば、僅かの費用で無菌の清浄化が達成できる。 次に本発明の一実施例を図面により詳細に説明する。 図１は本発明の方法の流れ図である。 図２は図１の部分断面図である。 図３はスクリューマシンと旋回可能の混合捏和機（二軸捏和機）との配置図で ある。 二軸捏和機の形の混合捏和機１と単軸スクリュープレスの形のスクリュープレ ス２とを分解せず行われる清浄化は、作業終了後先ず混合捏和機１を旋回し（図 ３）、その排出口３を栓４で閉鎖した後開始される。その後タンク７から高圧ポ ンプ８により最初は冷水、次に熱水を圧力下で導管６と接続管５とを通して供給 する。１〜２時間で混合捏和機１の内壁及び軸９に付着した生地の残りが膨潤／ 軟化する。次に所要の清浄度になるまで洗浄し、続いてアルカリで処理してから 適当な酸で中和する。 混合捏和機１の清浄化を約１０分の処理時間で実施できるように、接続管５に 高圧ノズルを追加して備えることも可能である。 言うまでもないが、この場合混合捏和機１とスクリュープレス２とには、青銅 合金を含む、不錆性の優れた材料を使用する必要がある。 これとは別にスクリュープレス２の清浄化を同じように実施する。それにはス クリュープレス２のヘッド１２を旋回した後で、この位置に噴射筒１３を取り付 ける。水、アルカリ液及び酸を、同じくタンク７から閉止弁１１を備えた導管１ ０を通してこの順序に供給する。 ヘッド１２は別に清掃する。 清浄化作用を向上し、密閉循環を実施するには、混合捏和機１を作業位置でス クリュープレス２に連結し（図２、図３）、水及び／又は清浄化剤を前述の方法 でタンク７から高圧ポンプ８により導管６又は１０を介して混合捏和機１とスク リュープレス２とに圧入する。噴射筒１３は両方の流れのために構成されている 。導管６又は１０を介して還流するプロセス液体をタンク７中で濾過し、循環路 に戻す。フィルタケーキと排水とは導管１４及び閉止弁１５を介して通常の浄化 装置に送られる。 高圧ポンプ８を使用し又は使用せずに清浄化を圧力を加えずに実施することも 可能である。個々の清浄化の段階は、主として汚染度、要求される清浄度、又は 使用する清浄化剤を考慮して選定する。 前記清浄化方法を実施する装置を、洗浄用液体用のフィルタを備えたタンク７ とこれと導管６により連結した高圧ポンプ８とで構成し、この高圧ポンプを更に 導管６により混合捏和機１の接続管５に連結し、もう一つの導管１０により閉止 弁１１を介して噴射筒１３に連結する。タンク７からのもう一つの導管１４が、 閉止弁１５を介して、詳細の説明を省略したフィルタケーキと排水の処理装置に 連絡している。 栓４は混合捏和機１を旋回して清浄化位置にもたらした時にその排出口３を閉 鎖する（図３）。 清浄化工程並びに装置の制御は図示していない通常の制御ユニットにより実施 する。 以上詳述したような方法により、麺類用プレス又はスクリューマシンを分解す ることなく『その場で清浄化』することができ、僅かの費用で無菌の清浄化が可 能である。更に中央のタンクの配置は１基のみであるから設備費、制御費用が節 減でき、又種々の洗剤を使用する場合の機能上の障害は発生することがない。 尚本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。 図中符号 １ 混合捏和機 ２ スクリュープレス ３ 排出口 ４ 栓 ５ 接続管 ６ 導管 ７ タンク ８ 高圧ポンプ ９ 軸 １０ 導管 １１ 閉止弁 １２ ヘッド １３ 噴射筒 １４ 導管 １５ 閉止弁

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 レッシュ・ハインツ スイス国、ツェーハー‐9230 フラーヴィ ル、マークデンアウエルストラーセ、79 (72)発明者 エブネーター・ユルク スイス国、ツェーハー‐9000 ザンクト・ ガレン、ネーフェンアッカーストラーセ、 ７

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．麺類用プレスの清浄化方法、特に製麺工業で使用されるスクリューマシン、 混合捏和機などのスクリューを水、アルカリ液、及び酸により処理する方法に於 いて、 液体が漏れないように密閉されたスクリュープレス（２）及び／又は混合捏和 機（１）に洗浄用液体を送って、付着した汚れを取り除くことを特徴とする前記 パスタプレスの清浄化方法。 ２．前記清浄化工程が清浄化の種類によって次の段階、即ち ａ．冷水による膨潤軟化、 ｂ．温水／熱水による膨潤軟化、 ｃ．温水／熱水による洗浄、 ｄ．アルカリ液による清浄化と洗浄、 ｅ．酸による中和、 ｆ．清浄化剤による清浄化、 の少なくとも一つを含み、その際に洗浄用液体を無圧並びに加圧下で、麺類用プ レスのスクリューを収容する内部空域に供給する請求の範囲第１項記載の清浄化 方法。 ３．前記段階ａ〜ｃの所要時間が１〜２時間である請求の範囲第２項記載の清浄 化方法。 ４．前記混合捏和機（１）の清浄化を高圧化で、１０分以下の時間で実施する請 求の範囲第１項又は第２項記載の清浄化方法。 ５．前記洗浄用液体を中央タンク（７）を経由する循環路に送りかつ濾過する請 求の範囲第１項から第３項までのうちのいずれか一記載の清浄化方法。 ６．複数のスクリューマシンを作業位置に相互に連結して共に清浄化する特許請 求の範囲第１項から第５項までのうちのいずれか一記載の清浄化方法。 ７．複数の前記スクリューマシンを始めは別個に、次に作業位置に連結して共に 清浄化する特許請求の範囲第１項から第４項までのうちのいずれか一記載の清浄 化方法。 ８．特許請求の範囲第１項記載の清浄化方法を実施するための装置に於いて、フ ィルタを備えたタンク（７）を高圧ポンプ（８）に連結し、該タンク（７）と清 浄化すべきスクリューマシンとの連結を前記高圧ポンプ（８）を含む配管（６、 １０）により行い、更に前記タンク（７）を配管により噴射筒（１３）に連結し かつ前記タンク（７）を排水処理装置に連結したことを特徴とする前記装置。 ９．前記配管（６）が高圧噴射ノズルを備える請求の範囲第８項記載の装置