JPH09500424A - 布帛の漂白方法 - Google Patents

布帛の漂白方法

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JPH09500424A
JPH09500424A JP7501843A JP50184395A JPH09500424A JP H09500424 A JPH09500424 A JP H09500424A JP 7501843 A JP7501843 A JP 7501843A JP 50184395 A JP50184395 A JP 50184395A JP H09500424 A JPH09500424 A JP H09500424A
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スコッチアンティ,ラファエレ
ソッドゥ,アンドレア
デイビッド ウイリー,アラン
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Abstract

(57)【要約】 布帛を漂白する方法であって、布帛を水性洗浄液に浸漬する前に、アセチルトリエチルシトレートを含んでなる、液体またはペースト状の前処理組成物を布帛に適用する方法を開示する。

Description

【発明の詳細な説明】 布帛の漂白方法 技術分野 本発明は、布帛の漂白および布帛の前処理組成物に関する。 背景技術 布帛の漂白は、従来技術において広範に論じられている。様々な漂白組成物が この目的のために設計されており、これらは2種類、すなわち、ペルオキシド漂 白組成物と、次亜塩素酸塩漂白組成物に分類することができる。ペルオキシド漂 白は、次亜塩素酸塩漂白より布帛の色に対して安全であり、白色布帛を黄ばませ ることがないと一般にみなされている利点がある。 ペルオキシゲン漂白剤の主な欠点は、現代の洗濯操作においてしばしば用いら れる塩素漂白剤に比べて低温度において活性が低いことである。したがって、ペ ルオキシゲン漂白活性化剤は、従来技術において広範に扱われ、開発されてきた 。ペルオキシゲン漂白活性化剤の特定の種類は、過酸前駆体を含み、これは過酸 化水素と反応して、活性化漂白種である過酸を形成する。 洗濯される前の布帛の処理は、しばしば、布帛前処理剤と呼ばれているが、公 知の技術である。これらの前処理においては、有効量の所与の液体またはペース ト状の組成物が、水性洗浄液の中で布帛が洗浄される前に、布帛の部分、典型的 には汚れの強い部分に適用される。 布帛の顕著に効果的な漂白は、アセチルトリエチルシトレートを過酸前駆体と した、液体またはペースト状組成物を供することと前処理操作とを組み合わせる ことによって達成し得ることが今や判明した。 アセチルトリエチルシトレートは、洗濯漂白剤における過酸前駆体として同時 係属PCT出願US92−10391に開示されている。 発明の概要 本発明は、前記布帛の少なくとも一部に、有効量の液体またはペースト状のア セチルトリエチルシトレートを含んでなる組成物を適用し、次いで、前記布帛を 水性洗浄液の中で洗濯し、有効量の過酸化水素を前記液体またはペースト状組成 物または洗浄液のいずれかに与える、布帛の漂白方法である。 詳細な説明 本発明は、アセチルトリエチルシトレートを含んでなる液体またはペースト状 の組成物の使用を包含する。液体またはペーストによりとは、ここでは、布帛が 洗浄される前に布帛に通常適用することのできる組成物を意味する。理想的には 、本発明の方法に用いられる組成物は、布帛に適用するのが困難なほど濃くすべ きではなく、または布帛への適用への正確さと折り合う薄さとする。したがって 、ここで用いる好適な組成物は、薄い液体からゲルの間の範囲である。ここで用 いる好ましい組成物は、50rpm、20℃において50cps〜10000c psである。 本発明の必須態様にあっては、本発明の組成物は、有効量のアセチルトリエチ ルシトレートを含んでなる。アセチルトリエチルシトレートは、例えば、モルフ レックスから、商品名シトロフレックス(CitroflexR )として市販さ れている化学物質である。しかし、アセチルトリエチルシトレートは、漂白剤活 性化剤として、同時係属のPCT出願US92−10391に最初に単に開示さ れているものである。そこで、論じられているように、アセチルトリエチルシト レートは、広く様々な利益をもたらし、特に液体漂白組成物の関係においては、 それは従来技術の過酸前駆体と比較して優秀な保存安定性を示す。さらに、アセ チルトリエチルシトレートは、実質的に水に不溶性である液体過酸前駆体であり 、過加水分解して実質的に水溶性の過酸を生成する。本発明者らは、この特性は 、 本発明の関係においてアセチルトリエチルシトレートの利用の格別の利点をもた らすことを今や見出した。 実際、それは実質的に水不溶性の液体過酸前駆体であるため、アセチルトリエ チルシトレートは、布帛および/または汚れ(そこは、布帛が洗浄される水性洗 浄液にそれを溶解するかわりに、前処理操作時に適用する。したがって、溶液漂 白のかわりに表面漂白を進める。)の表面に対して親和性を有する傾向があり、 つまり、アセチルトリエチルシトレートが過酢酸になる過加水分解が、洗浄液中 で起こるかわりに、布帛および/または汚れの表面で起こり、漂白方法の全体の 有効性を高めるのである。したがって、過酸前駆体および布帛、特にその汚れた 部分との親和性は最大となる。合成布帛に前処理を行うと、合成布帛が疎水性と なるので、通常この効果は歓迎される。 本発明においては、布帛の漂白は前処理操作中には実質的に起こらず、むしろ 、次の前処理された布帛を水性洗浄液に浸漬する工程の際に起こる。換言すれば 、本発明においては、単に、アセチルトリエチルシトレートを漂白剤活性剤とし て用いるだけでなく、アセチルトリエチルシトレートを前処理操作においても用 い、それにより、布帛の漂白は、その布帛を水性洗浄液に浸漬する次の工程にお いて最適化する。したがって、本発明は最も広義には、布帛の前処理に用いられ る液体またはペースト状組成物の調製に、アセチルトリエチルシトレートを用い ることを包含する。 さらにアセチルトリエチルシトレートは、過加水分解され、実質的に水溶性の 過酸である過酢酸となる。したがって、過酸は洗浄液中への迅速な溶解を引き起 こす。さらにアセチルトリエチルシトレートの過加水分解によって生成する第2 の成分であるトリエチルシトレートも水溶性である。したがって、生成した過酸 は永久に布帛と親和的関係があるものではなく、すべての過加水分解反応化合物 が洗浄液に可溶化されるといったことは、本発明の他の利点である。この利点は 、 布帛から過酸を容易にすすぐことができると言い換えられる。 さらに、本発明者らは、アセチルトリエチルシトレートは、さらに汚れを溶解 した実質的に水に不溶性の溶液として働き、それにより引き続き起こる前記布帛 を前記洗浄液に浸漬する次の工程での布帛の洗浄を準備し、容易にすることを見 出した。 したがって、ここで用いられる組成物は、全組成物の0.5〜50重量%、好 ましくは2〜20重量%のアセチルトリエチルシトレートを含んでなる。本発明 の成分の量に注目すれば、効果的な量の表現としては、布帛の漂白を確実にする アセチルトリエチルシトレートの量と過酸化水素が参照される。 本発明の方法によれば、過酸化水素が供給されることが必須であり、それによ り、アセチルトリエチルシトレートが過加水分解されて過酢酸となる。過酸化水 素は前処理組成物つまりアセチルトリエチルシトレートとともに、または洗浄液 中のいずれからも供給することができる。最も便利には、過酸化水素は前処理組 成物により提供される。さらに理解すべきことは、過酸化水素は直接過酸化水素 として、または直接的ではなく、ペルボレート、ペルカーボネートなどの過酸化 水素源として供給することができる。したがって、本発明の好適態様においては 、ここで用いるのに適した前処理組成物は、全組成物の0.5〜30重量%、好 ましくは2〜20重量%の過酸化水素を含んでなる。この好適態様においては、 ここでの組成物の化学的安定性を最適に確保するために、前処理組成物をpH1 〜6、好ましくはpH3〜5の弱酸領域とすることが好ましい。 この方法の前処理工程を最も好適に行うために、ここで用いるのに適した組成 物は、さらに様々な任意成分を含んでいてもよい。好適な任意成分には、例えば 、組成物全体に対して合計量4〜85重量%、好ましくは8〜60重量%の従来 から知られている界面活性剤が含まれる。ここで用いるのに好適な界面活性剤は 、陰イオン界面活性剤および非イオン界面活性剤であり、典型的にはアルキルベ ン ゼンスルホネートおよびエトキシル化脂肪族アルコールである。他の好適な任意 成分には、ビルダー、酵素、汚れ解放剤、染料、不透明化剤、香料、および他の 微量成分がある。 アセチルトリエチルシトレートが水に不溶性であるので、それを含んでなる組 成物を、少なくとも異なったHLB値を有し、そのHLB値の差が少なくとも3 である親水性および疎水性の、2つの非イオン界面活性剤の水性エマルジョンの 形態を含んでなる組成物として調製することが特に有利である。異なったHLB を有する非イオン界面活性剤は、簡便には、様々なアルコキシル化度を有するア ルコキシル化アルコールから選択できる。このような組成物は全組成物の10〜 95重量%、好ましくは60〜80重量%の水好ましくは脱イオン水を含んでな る。最適の安定性のためには、そして組成物が過酸化水素を含んでなる場合にお いては、pH0.5〜6とするのが好ましい。これらの組成物は、同時係属出願 EP92870188.7により広範に記載されているが、物理的、化学的に安 定であり、さらに過酸化水素を含んでいてもよい液体組成物を調製してもよい。 本発明の方法においては、アセチルトリエチルシトレートを前記のように含ん でなる前記液体またはペースト状組成物を、少なくとも前記布帛の一部に適用し 、前記布帛を引き続き水性洗浄液に浸漬する。実際、アセチルトリエチルシトレ ートを、前記布帛を水性洗浄液に浸漬する前に布帛に適用することが必須である ので、アセチルトリエチルシトレートは最適方法において布帛と密接な関係があ る。 ここでの唯一の洗浄液の臨界的な側面はpHが6を超える水性媒体を提供すべ きことである。実際、このようなpHは過加水分解を開始させるために必須であ る。任意に、しかし好ましくは、前記洗浄液はさらに0.5〜20g/Lのこの 技術分野においてよく知られた、通常の界面活性剤、ビルダー、汚れ解放剤、酵 素、漂白化合物などの洗剤成分を含んでなる。好適な洗浄液は、手の洗浄または 機械洗浄のいずれであっても推奨された適量の通常の市販されているランドリー 洗剤によって好適に提供される。本発明は、いずれの洗浄方法にも限定されない 。 本発明の好適態様にあっては、前処理組成物は、前記布帛がその洗浄液に浸漬 される前に布帛上にある一定時間、典型的には2〜20分間残留する。このよう な態様により、アセチルトリエチルシトレートを最適な手段によって布帛に関係 づけることが確実となり、そして前記前処理組成物中の他の成分もあれば、同様 である。 実施例 以下の成分、以下の量を含んでなる本組成物を前処理剤として用いる。例1 表中の成分を列挙する比率で含む以下の組成物を前処理剤として用いる。 Dobanol 91−10R 5.0% Dobanol 23−2R 8.0% アセチルトリエチルシトレート 6.0% H22 7.5% クエン酸 pH4まで 水および微量成分 100%まで この組成物を、汚れた布帛上に適用し、10分間放置して作用させる。次に、 布帛を「San GiorgioR Ghibli6」型洗濯機中において、4 0℃において、商品名アリエール(ArielR )液体で市販されている液体洗 剤組成物180mLとともに洗浄する。例2 表中の成分を表中の比率で含む以下の組成物を前処理剤として用いる。 Dobanol 45−7R 6.0% Dobanol 91−10R 3.0% Dobanol 23−2R 6.0% アセチルトリエチルシトレート 10.0% クエン酸 pH4まで 水および微量成分 100%まで この組成物を、汚れた布帛に適用し、15分間放置して作用させる。次に、布 帛を「RexR mod. R 35」型洗濯機中において、55℃において、 商品名DashR で市販されているペルボレート漂白剤を含む粉体洗剤組成物1 50gとともに洗浄する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AU,BB,BG,BR,BY,CA, CN,CZ,FI,GE,HU,JP,KG,KP,K R,KZ,LK,LV,MD,MG,MN,MW,NO ,NZ,PL,RO,RU,SD,SI,SK,TJ, TT,UA,US,UZ,VN (72)発明者 ソッドゥ,アンドレア ベルギー国ユークル、リュ、ド、ラ、フォ ーベット、19 (72)発明者 ウイリー,アラン デイビッド アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 セレスティアル、ストリート、1071

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 前記布帛の少なくとも一部分に、アセチルトリエチルシトレートを含ん でなる、有効量の液体またはペースト組成物を適用し、 次いで、水性洗浄液の中に、前記布帛を浸漬し、および、 有効量の過酸化水素を、前記液体組成物または前記洗浄液いずれかに与える工 程を含むことを特徴とする、布帛の漂白方法。 2. 前記有効量の過酸化水素が、前記組成物によって与えられる、請求項1 に記載の方法。 3. 前記組成物を前記布帛の汚れた部分に適用する、前記請求項のいずれか 1項に記載の方法。 4. 前記布帛を前記洗浄液の中で洗浄する前に、前記組成物を前記布帛上に 残留させて約2〜20分間作用させる、前記請求項のいずれか1項に記載の方法 。 5. 前記請求項のいずれか1項に記載の前記方法において用いる、液体また はペースト状組成物の調製のためのアセチルトリエチルシトレートの使用。
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