JPH09500396A - 新規フラノジアゼピン類 - Google Patents

新規フラノジアゼピン類

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JPH09500396A
JPH09500396A JP7515223A JP51522395A JPH09500396A JP H09500396 A JPH09500396 A JP H09500396A JP 7515223 A JP7515223 A JP 7515223A JP 51522395 A JP51522395 A JP 51522395A JP H09500396 A JPH09500396 A JP H09500396A
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JP7515223A
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ポンテイチエロ,ジエラルド・エス
ボールドウイン,ジヨン・ジエイ
レミー,デビツド・シー
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メルク エンド カンパニー インコーポレーテッド
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D491/00Heterocyclic compounds containing in the condensed ring system both one or more rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms and one or more rings having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by groups C07D451/00 - C07D459/00, C07D463/00, C07D477/00 or C07D489/00
    • C07D491/02Heterocyclic compounds containing in the condensed ring system both one or more rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms and one or more rings having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by groups C07D451/00 - C07D459/00, C07D463/00, C07D477/00 or C07D489/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D491/04Ortho-condensed systems
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
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Abstract

(57)【要約】 本発明は心不整脈の治療に有用な、構造式(I)及び(II)により表される新規化合物に関する。

Description

【発明の詳細な説明】発明の名称 新規フラノジアゼピン類発明の背景 不整脈は心筋梗塞や心不全などの心臓病の合併症として生じることが多い。重 度症例では、不整脈は心室細動を生じ、突然死の原因となり得る。 種々の抗不整脈剤が現在市販されているが、満足な効果と高い安全性とを兼備 するものは得られていない。例えば、Vaughan−Williamsの分類 によるクラスIの抗不整脈剤は活動電位の上昇運動の最大速度(Vmax)の選 択的抑制をもたらし、心室細動の予防には不適切である。更に、安全性に関する 問題もあり、即ちインパルス伝導の抑制により心筋収縮性の低下をもたらし、不 整脈を誘発する傾向がある。それぞれクラスII及びIVに属するβアドレナリン受 容体遮断薬とカルシウム拮抗薬は、その効果が特定型の不整脈に限られていたり 、特定の心血管病患者では心機能抑制特性により禁忌であるという欠点がある。 もっとも、安全性についてはクラスIの抗不整脈剤よりも 優れている。 クラスIIIの抗不整脈剤はVmaxをさほど低下させずに活動電位の持続時間 の選択的延長をもたらす薬剤である。このクラスの薬剤は多くない。例えばソタ ロールやアミオダロンなどはクラスIII特性をもつことが示されている。しかし ながら、ソタロールはクラスIIの効果もあるので、心機能低下を生じる恐れがあ り、所定の感受性患者では禁忌となる。また、アミオダロンは副作用により厳し い制限がある。このクラスの薬剤は心室細動の予防に有効であると期待される。 純粋なクラスIII抗不整脈剤は、クラスI不整脈剤に認められるような活動電位 伝導の抑制による心筋機能低下又は不整脈誘発を生じないものと定義される。発明の要約 本発明は抗不整脈剤として有用な、構造式I及びII: [式中、 RはC1−C6アルキル、C1−C6アルキルアリール(ここでアリール環は非置換 又は、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、ヒドロキシC1−C6アルキル、 NR561−C6アルキル、ハロ、NR56もしくはヒドロキシにより置換され ている)、C3−C8シクロアルキルで置換されたC1−C6アルキル、 であり R1は直鎖もしくは分枝鎖C1−C6アルキル、C1−C6置換アルキル、C1−C6 アルキルアリール、アリール、置換アリール(ここでアリール環は非置換又は、 C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシC1−C6アル キル、NR561−C6アルキル、ハロ、NR56により置換されている)、複 素環、NR56であり、 R2はH、直鎖もしくは分枝鎖C1−C6アルキル、又はアルキルアミンであり、 XはOであるか、あるいは R2とXは一緒になってC1−C6で置換されているかもしくは非置換のイミダゾ リン、イミダゾールもしくはトリアゾールを含む複素環を形成してもよく、 R3は非置換C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、NO2、シアノ、COOH 、COOC1−C6アルキル、NR56、又は置換C1−C6アルキル(ここで置換 基はヒドロキシ、C1−C6アルコキシ、NR56である)であり、 R5及びR6は独立して水素もしくはC1−C6アルキルであるか又は、R5とR6は 一緒になって5もしくは6員環を形成してもよい] により表される新規化合物、又は医薬的に許容可能なその塩、水和物もしくは結 晶形態、そのラセミ混合物もしくは個々のエナンチオマー、ジアステレオマー混 合物、純ジアステレオマーもしくはエナンチオマーに関する。 本発明は不整脈の治療を必要とする患者に前記新規化合物又は組成物の1種を 投与することによる不整脈の治療方法にも関する。発明の詳細な説明 本発明の新規化合物は、構造式I及びII: [式中、 RはC1−C6アルキル、C1−C6アルキルアリール(ここでアリール環は非置換 又は、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、ヒドロキシC1−C6アルキル、 NR561−C6アルキル、ハロ、NR56もしくはヒドロキシにより置換され ている)、C3−C8シクロアルキルで置換されたC1−C6アルキル、 であり、 R1は直鎖もしくは分枝鎖C1−C6アルキル、C1−C6置換アルキル、C1−C6 アルキルアリール、アリール、置換アリール(ここでアリール環は非置換又は、 C1−C6アル キル、C1−C6アルコキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシC1−C6アルキル、NR5 61−C6アルキル、ハロ、NR56により置換されている)、複素環、NR5 6であり、R2はH、直鎖もしくは分枝鎖C1−C6アルキル、又はアルキルアミ ンであり、 XはOであるか、あるいは R2とXは一緒になってC1−C6で置換されているかもしくは非置換のイミダゾ リン、イミダゾールもしくはトリアゾールを含む複素環を形成してもよく、 R3は非置換C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、NO2、シアノ、COOH 、COOC1−C6アルキル、NR56、又は置換C1−C6アルキル(ここで置換 基はヒドロキシ、C1−C6アルコキシ、NR56である)であり、 R5及びR6は独立して水素もしくはC1−C6アルキルであるか又は、R5とR6は 一緒になって5もしくは6員環を形成してもよい] を有する化合物、又は医薬的に許容可能なその塩、水和物もしくは結晶形態、そ のラセミ混合物もしくは個々のエナンチオマー、ジアステレオマー混合物、純ジ アステレオマーもしくはエナンチオマーである。 式Iの化合物の医薬的に許容可能な塩は、例えば非毒性無機又は有機酸から形 成される式I及びIIの化合物の慣用非毒性塩又は第4級アンモニウム塩を含む。 例えば、このような慣用非毒性塩は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、スルファミン酸 、リン酸、硝酸等の無機酸から誘導される塩や、酢酸、プロピオン酸、コハク酸 、グルコン酸、ステアリン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビ ン酸、パモ酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、フェニル酢酸、グルタミン 酸、安息香酸、サリチル酸、スルファニル酸、2−アセトキシ安息香酸、フマル 酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、蓚酸、イセ チオン酸等の有機酸から製造される塩を含む。 本発明の医薬的に許容可能な塩は、塩基性又は酸性部分を含む式I及びIIの化 合物から慣用化学法により合成することができる。一般に、これらの塩は適切な 溶剤又は種々の併用溶剤中で遊離塩基又は酸を計算量又は過剰の所望の塩形成無 機又は有機酸又は塩基と反応させることにより製造される。 本発明の新規化合物の1態様は下記構造: により表すことができる。 本発明の新規化合物の特定例はRが であり、R1がフェニルであり、R2がメチルであり、XがOである化合物である 。この型の化合物の製造を実施例Iに説明し、図式Iに概略的に示す。 実施例I 本実施例では図式Iに要約した合成経路を更に詳しく説明する(注:化合物名 の前に括弧内に示した番号は図式中の構造に対応する)。(1)2−ベンゾイル−3−フロ酸 窒素雰囲気下、−78℃〜−55℃でテトラヒドロフラン(70ml)中の3 −フロ酸(22.4g,0.2mol)の撹拌溶液にリチウムジイソプロピルア ミド(276mL,1.5Mシクロヘキサン溶液,0.4mol)を45分間か けて滴下した。1時間後に温度を1/2時間かけて−10℃まで上げた。黄色い 溶液を−78℃まで再冷却し、ベンゾニトリル(20.6g,0.2mol)を 1/4時間かけて加えた。−78℃で1時間後、温度を2.5時間かけて0℃ま で上げた。0℃で1時間後、反応混合物を冷水(200mL)で希釈した。テト ラヒドロフランを減圧除去した。残渣を塩酸でpH5まで酸性化し、室温で一晩 放置した。混合物を更にpH3まで酸性化し、沈殿した黄褐色固体をエーテル( 600mL)で抽出した。エーテル抽出層を飽和NaCl溶液で洗浄し、Na2 SO4で脱水し、濾過し、減圧濃縮した。生成物(26.0g)を塩 化n−ブチル(100mL)と石油エーテル(100mL)から再結晶させた。 回収された淡黄褐色固体の重量は20.5gであった。(2)2−ベンゾイル−3−フロイルアジド 2−ベンゾイル−3−フロ酸(27g,0.125mol)を無水アセトン( 500mL)に溶かした。溶液を窒素雰囲気下に0℃まで冷却し、トリエチルア ミン(20.9mL,0.15mol)、次いでクロロギ酸エチル(15.3m L,0.16mol)を加えた。混合物を0℃で3/4時間撹拌し、ナトリウム アジド(13.65g,0.21mol)の水(50mL)溶液を加えた。1時 間後に固体混合物を水(50mL)で希釈し、アセトンを室温で減圧除去した。 残留油−水混合物を酢酸エチル(250mL)で抽出した。抽出層をあわせて飽 和NaCl溶液で洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過し、減圧濃縮し、定量的収 量(30g)のアシルアジドを赤色液体として得た。この生成物を精製せずに中 和反応で使用した。(4)(2−ベンゾイルフラン−3−イル)カルバミン酸 t−ブチル 2−ベンゾイル−3−フロイルアジド(30g,0.1 25mol)を1,4−ジオキサン(100mL)に溶かし、t−ブチルアルコ ール(14mL)を加えた。窒素発生が停止するまで混合物を窒素下に60℃の 油浴中で4時間加熱した。次いで氷水(400mL)に注ぎ、生成物を酢酸エチ ル(300mL)で抽出した。抽出層を飽和NaCl溶液で洗浄し、Na2SO4 で脱水し、濾過及び減圧濃縮した。粘性茶色液体を得た(30.2g)。(5又は6)3−アミノ−2−ベンゾイルフラン 2種の手順を使用してこの中間体を生成した。これらの手順を本明細書では方 法A及び方法Bとして説明する。 方法A:(2−ベンゾイルフラン−3−イル)カルバミン酸t−ブチル(30 .1g,0.105mol)を酢酸エチル(300mL)に溶かし、溶液を0℃ まで冷却し、無水塩化水素ガスで飽和した。混合物を一晩放置し、温度を室温ま で上昇させた。次に、混合物を減圧濃縮し、過剰の塩化水素を除去した。残留固 体を酢酸エチル(200mL)と飽和重炭酸ナトリウム(200mL)にとった 。酢酸エチル溶液を活性炭で濾過し、黄色濾液を硫酸ナトリウムで脱水し、濾過 及び減圧濃縮し、黄色固体(15.5g)を得た。 方法B:(2−ベンゾイルフラン−3−イル)カルバミン酸t−ブチル(10 0mg,0.348mmol)をクロロホルム(1mL)に溶かした。溶液を0 ℃まで冷却し、ヨウ化トリメチルシリル(83.6mg,0.418mmol) を窒素下に加えた。反応混合物を10分間撹拌した後、減圧下に濃縮乾涸した。 残渣をエーテル(3mL)に懸濁し、メタノール(0.07mL)を加え、溶液 を形成した。溶液を減圧濃縮し、方法Aで得たと同一の生成物を得た。(7)3−(2−ブロモアセトアミド)−2−ベンゾイルフラン 3−アミノ−2−ベンゾイルフラン(4.93g,0.025mol)を無水 塩化メチレン(50mL)に溶かした。溶液を窒素下に0℃まで冷却し、トリエ チルアミン(3.8mL,0.0275mol)、次いで臭化ブロモアセチル( 2.4mL,0.0275mol)を加えた。混合物を0℃で5時間撹拌した。 次に10%トリエチルアミン及び臭化ブロモアセチルを追加し、反応混合物を一 晩放置した。酢酸エチル(200mL)及び飽和NaCl(75mL)を加えた 。酢酸エチル層を分離し、飽和Na Cl溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過及び減圧濃縮した。理論収量 (7.7g)の黄褐色固体を得た。(8)2,3−ジヒドロ−2−オキソ−5−フェニル−1H−1,4−フロ[3 ,2−e]ジアゼピン 無水エタノール(50mL)を0℃で無水アンモニアガスで飽和した。この溶 液に3−(2−ブロモアセトアミド)−2−ベンゾイルフラン(7.7g,0. 025mol)のテトラヒドロフラン(25mL)溶液を5分間かけて滴下した 。次に、反応フラスコを密閉し、室温で一晩放置した。反応混合物を減圧濃縮し 、過剰のアンモニアを除去し 篩(5g)を加えた。環化が実質的に完了するまで(5時間)混合物を還流温度 で加熱した。分子篩を濾去し、エタノールを減圧除去した。残留固体を酢酸エチ ル(500mL)と水(150mL)に溶かした。酢酸エチル抽出層を飽和Na Cl溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濾過及び減圧濃縮し、茶色固体( 8.4g)を得た。酢酸エチルを使用してシリカゲルクロマトグラフィーにより 純生成物3.14gを得た。mp220〜222℃。(9)2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5− フェニル−1H−1,4−フロ[3,2−e]ジアゼピン 窒素雰囲気下、鉱油(0.64g,0.016mol)中60%水素化ナトリ ウムから無水ヘキサンで鉱油を洗い流した。次に2,3−ジヒドロ−2−オキソ −5−フェニル−1H−1,4−フロ[3,2−e]ジアゼピン(3.11g, 0.0138mol)の無水ジメチルホルムアミド(2.5mL)溶液を氷浴冷 却下に加えた。1/2時間後、ヨウ化メチル(2.37g,0.0166mol )を加えた。室温で1時間後にジメチルホルムアミドを減圧除去した。残渣を酢 酸エチル(100mL)と1N HCl(25mL)に溶かした。混合物を重炭 酸ナトリウムで中和し、酢酸エチル溶液を分離し、飽和NaClで洗浄し、硫酸 ナトリウムで脱水し、濾過及び減圧濃縮した。琥珀色油状物が得られ、放置する と凝固した(3.31g)。(10)2,3−ジヒドロ−1−メチル−3−オキシイミド−5−フェニル−1 H−1,4−フロ[3,2−e]ジアゼピン−2−オン 2,3−ジヒドロ−1−メチル−5−フェニル−1H−1,4−フロ[3,2 −e]ジアゼピン−2−オン(2.90g,0.012mol)の無水トルエン (70ml) 溶液を−10℃まで冷却し、カリウムt−ブトキシド(3.55g,0.03m ol)を加えた。混合物を1/4時間撹拌した後、亜硝酸イソアミル(2.90 g,0.024mol)を数分間かけて滴下した。−10℃で1.5時間後に反 応混合物を酢酸エチル(100ml)、水(100ml)及び酢酸(50ml) の冷混合物に注いだ。重炭酸ナトリウムを加えて混合物を塩基性化した。酢酸エ チル溶液を分離し、飽和NaClで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過及び減圧 濃縮し、琥珀色油状物(2.47g)を得た。(11)3−アミノ−2,3−ジヒドロ−1−メチル−5−フェニル−1H−1 ,4−フロ[3,2−e]ジアゼピン−2−オン 2,3−ジヒドロ−1−メチル−3−オキシイミド−5−フェニル−1H−1 ,4−フロ[3,2−e]ジアゼピン−2−オン(2.56g,9.5mmol )を酢酸(150ml)に溶かし、窒素下に炭素担持5%パラジウム(2.0g )を加えた。混合物を10PSIG水素下で3.5時間水素化した。触媒を濾過 し、濾液を減圧濃縮した。残留琥珀色油状物を飽和NaHCO3(50ml)で 中和し、酢酸エチル(150mlを3回に分けて)で抽出した。 抽出層をNa2SO4で脱水し、濾過及び減圧濃縮し、粘性油状物(1.58g) を得た。水溶液を再処理し、追加の同一油状物(0.11g)を得た。10%メ タノールクロロホルムを使用して生成物をシリカゲルクロマトグラフィーにより 精製した。精製物は黄色油状物(1.14g)であった。(12)N−[2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−フェニル−1 H−1,4−フロ[3,2−e]ジアゼピン−3−イル]−3−シクロヘキシル プロパンアミド 3−アミノ−2,3−ジヒドロ−1−メチル−5−フェニル−1H−1,4− フロ[3,2−e]ジアゼピン−2−オン(255mg,1.0mmol)と3 −シクロヘキシルプロピオン酸(172mg,1.1mmol)を塩化メチレン (5ml)に溶かし、ジシクロヘキシルカルボジイミド(206mg,1.0m mol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。沈殿したジシクロヘキシル 尿素を濾過し、濾液を減圧濃縮し、薄黄色固体(444mg)を得た。酢酸エチ ルを使用してシリカゲルクロマトグラフィーにより白色固体(305mg)を得 た。mp211〜2 14℃。(13)N−[2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−フェニル−1 H−1,4−フロ[3,2−e]ジアゼピン−3−イル]−3−(2,4−ジク ロロフェニル)プロパンアミド 3−アミノ−2,3−ジヒドロ−1−メチル−5−フェニル−1H−1,4− フロ[3,2−e]ジアゼピン−2ーオン(255mg,1.0mmol)を窒 素下に無水ジメチルホルムアミド(3ml)に溶かした。次に3−(2,4−ジ クロロフェニル)プロピオン酸(219mg,1.0mmol)を加え、次いで 1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(28 8mg,1.5mmol)、水和1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(203m g,1.5mmol)及びトリエチルアミン(152mg,1.5mmol)を 加えた。混合物を室温で一晩撹拌した。ジメチルホルムアミドを減圧除去し、残 渣を酢酸エチル(35ml)と水(15ml)に溶かした。酢酸エチルを分離し 、1.5N HClと水で洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過及び減圧濃縮し、 薄黄色固体(446mg)を得た。酢酸エチルを使用してシリカゲルクロ マトグラフィーにより生成物340mgを得、酢酸エチルから再結晶させた。白 色固体の融点は214〜215.5℃であった(重量258mg)。 単に手順の最終段階で適当なカルボン酸を使用するだけでRを他の基に置換す ることができる。 本発明の新規化合物の他の特定例は、Rが であり、R1がt−ブチルであり、R2がメチルである化合物である。この型の化 合物の製造を実施例IIに説明し、図式IIに概略的に示す。 実施例II (14)2−ピバロイル−3−フロ酸 3−フロ酸(8.97g,0.08mol)のテトラヒドロフラン(200m l)溶液を−70℃まで冷却し、窒素下に−70〜−20℃でTHF−エチルベ ンゼン−ヘプタン(80ml,0.16mol)中のリチウムジイソプロピルア ミドの2.0M溶液を3/4時間かけて滴下し、黄褐色懸濁液を得た。−20℃ で1.75時間撹拌後に赤色溶液が形成された。この溶液に−40℃でN−メト キシ−N−メチルピバルアミド(11.67g,0.08mol)のテトラヒド ロフラン(10ml)溶液を加えた。反応混合物を室温で一晩放置した。次いで 氷冷し、6Nエタノール性塩化水素(50ml)で中和した。中和した溶液を1 .5N HCl(150ml)で酸性化し、エーテル(300ml)で抽出した 。エーテル抽出層を飽和NaClで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過及び減圧 濃縮し、茶色固体(15.4g)を得た。ヘキサン−THF−酢酸(10−2− 0.2)を使用してシリカゲルクロマトグラフィーにより黄色固体(9.8g)を 得た。mp85〜89℃。(15)2−ピバロイル−3−フロイルアジド 2−ピバロイル−3−フロ酸(1.96g,0.01mol)をアセトン(4 0ml)に溶かし、溶液を窒素下に0℃で撹拌した。トリエチルアミン(1.7 ml,0.012mol)、次いでクロロギ酸エチル(1.24ml,0.01 3mol)を加え、混合物を1.5時間撹拌した。ナトリウムアジド(1.11 g,0.017mol)の水(4ml)溶液を加え、懸濁液を更に2時間0℃で 撹拌した。固体を濾去し、濾液を水(25ml)で希釈した。減圧濃縮し、アセ トンを除去した。油−水残渣を酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル抽出層を飽和 NaClで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過及び濃縮し、HPLCにより純度 87%の琥珀色油状物(2.06g)を得た。(16)(2−ピバロイルフラン−3−イル)カルバミン酸t−ブチル 2−ピバロイル−3−フロイルアジド(2.05g,0.01mol)を1, 4−ジオキサン(10ml)に溶かし、t−ブチルアルコール(1.2ml,0 .013mol)を加えた。窒素の発生が停止するまで溶液を窒素下で60℃に 4.5時間加熱した。次にジオキサンを減圧除去し、残渣を水(40ml)で希 釈した。生成物を酢酸エチル (40ml)で抽出し、抽出層を飽和NaClで洗浄し、Na2SO4で脱水し、 濾過及び減圧濃縮し、琥珀色油状物(2.17g)を得た。(17)3−アミノ−2−ピバロイルフラン (2−ピバロイルフラン−3−イル)カルバミン酸t−ブチル(2.15g, 8.0mmol)の酢酸エチル(25ml)溶液を0℃で無水塩化水素ガスで飽 和した。溶液を室温で5時間撹拌した後、減圧下に蒸発乾涸した。残留固体を酢 酸エチル(50ml)と飽和NaHCO3(20ml)に溶かした。更に固体N aHCO3を加えて混合物を塩基性化した。酢酸エチル抽出層を分離し、飽和N aClで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過及び減圧濃縮し、琥珀色液体(1. 34g)を得た。(18)3−(2−ブロモアセトアミド)−2−ピバロイルフラン 窒素下に3−アミノ−2−ピバロイルフラン(1.33g,8.0mmol) を塩化メチレン(15ml)に溶かし、溶液を0℃まで冷却した。トリエチルア ミン(1.34ml,9.6mmol)を加え、次いで臭化2−ブロモアセチル (1.94g,9.6mmo1)を1/4時間か けて滴下した。混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を酢酸エチル(25ml) 及び飽和NaCl(10ml)で希釈した。有機層を分離し、飽和NaClで洗 浄し、Na2SO4で脱水し、濾過及び減圧濃縮した。理論量の茶色油状物(2. 18g)を得た。(19)2,3−ジヒドロ−2−オキソ−5−t−ブチル−1H−1,4−フロ [3,2−e]ジアゼピン 無水エタノール(25ml)を0℃で無水アンモニアで飽和し、3−(2−ブ ロモアセトアミド)−2−ピバロイルフラン(2.18g,8.0mmol)の エタノール(5ml)溶液を10分間かけて滴下した。2.5時間後までにブロ モ化合物が反応し、アミンを形成した。過剰のアンモニアとエタノールを減圧除 去した。残留油−固体混合物をエタノール(25ml)に溶かし、3Å分子篩( 2.5g)を加えた。混合物を窒素下で還流温度に96時間加熱し、環化物を得 た。クロマトグラフィーにより薄黄色固体0.58gを得た。mp178〜18 2℃。(20)2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−t−ブチル−1H− 1,4−フロ[3,2−e]ジアゼピン 化合物8の手順で化合物を化合物19に置き換えると、2,3−ジヒドロ− 2−オキソ−5−t−ブチル−1H−1,4−フロ[3,2−e]ジアゼピンの N−メチル化が達せられる。N−メチル化構造20は5−フェニル類似体につい て記載したように単離する。(21)2,3−ジヒドロ−1−メチル−3−オキシイミド−5−t−ブチル− 1H−1,4−フロ[3,2−e]ジアゼピン−2−オン 化合物9の手順で構造を構造20に置き換えると、5−t−ブチル系の3− オキシイミド類似体が調製される。(22)3−アミノ−2,3−ジヒドロ−1−メチル−5−t−ブチル−1H− 1,4−フロ[3,2−e]ジアゼピン−2−オン 化合物10の手順で構造10を対応する5−t−ブチル類似体21に置き換え 、接触水添により5−t−ブチル系の3−オキシイミド基を3−アミノ基に還元 する。(23)N−[2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−t−ブチル− 1H−1,4−フロ[3,2−e]ジアゼピン−3−イル]−3−シクロヘキシ ルプロパンアミド 5−t−ブチル系の所望の3−シクロヘキシルプロパンアミドは、化合物12 又は13の手順で化合物11を5−t−ブチル等価化合物22に置き換えること により得られる。化合物13の手順を使用する場合には、3−(2,4−ジクロ ロフェニル)プロピオン酸を3−シクロヘキシルプロピオン酸に置き換えなけれ ばならない。(24)N−[2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−t−ブチル− 1H−1,4−フロ[3,2−e]ジアゼピン−3−イル]−3−(2,4−ジ クロロフェニル)プロパンアミド 5−t−ブチル系の3−(2,4−ジクロロフェニル)プロパンアミド誘導体 は、化合物13の製造に関する実施例1の反応で中間体11を対応する5−t− ブチル等価物である化合物22に置き換えることにより得られる。化合物12の 手順を使用する場合には、3−シクロヘキシルプロピオン酸を3−(2,4−ジ クロロフェニル)プロピオン酸に置き換えなければならない。 この場合も、単に手順の最終段階で適当なカルボン酸を使用するだけでRを他 の基に置換することができる。 本発明の新規化合物の別の特定例は、フラノジアゼピン 環系: (式中、Rは のいずれかであり、R1はフェニルであり、R2はメチルであり、XはOである) の8位に酸素を含む化合物である。この型の化合物の製造を実施例IIIに説明し 、図式IIIに概略的に示す。 実施例III (25)3−ブロモ−2−フロ酸 3−ブロモフラン(14.7g,0.10mol)の無水テトラヒドロフラン (100ml)溶液を窒素下に−78℃まで冷却し、1.5Mのリチウムジイソ プロピルアミドのシクロヘキサン(73.3ml,0.11mol)溶液を1/ 2時間かけて滴下した。混合物を−78℃で2.25時間撹拌した。次に、混合 物を窒素下に撹拌しながら過剰の粉末ドライアイスに移し、一晩放置した。 水(100ml)を加えて固体を溶解し、テトラヒドロフランを減圧除去した 。水性残渣を水(50ml)で希釈し、エーテル(2×50ml)で洗浄した。 次に過剰の6N HClで酸性化し、酢酸エチル(250ml)で抽出した。酢 酸エチル抽出層を飽和NaClで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過及び減圧濃 縮し、黄褐色固体を得た。ヘキサン−THF−酢酸(10−2−0.2)の混合 物を使用してシリカゲルクロマトグラフィーにより11.47gの25を得た。(26)3−ベンゾイル−2−フロ酸 3−ブロモ−2−フロ酸(1.91g,0.01mol) のテトラヒドロフラン(25ml)溶液を−78℃まで冷却した。次に2.5M のn−ブチルリチウムのヘキサン溶液(8ml,0.02mol)を窒素下に2 0分間かけて滴下した。得られた薄黄色懸濁液を−78℃で2時間撹拌した。 N−メトキシ−N−メチルベンズアミド(1.82g,0.011mol)の テトラヒドロフラン(5ml)溶液を数分間かけて滴下し、混合物を室温で一晩 放置した。混合物を氷冷し、6Nエタノール性塩化水素(7ml)を加えた。テ トラヒドロフランを減圧除去し、残渣をエーテル(100ml)と水(20ml )に溶かした。エーテル層を飽和NaClで洗浄し、Na2SO4で脱水し、濾過 及び減圧濃縮し、油状物を得た。ヘキサン−THF−酢酸(10−3−0.2) の混合物を使用してシリカゲルクロマトグラフィーにより薄黄色固体26(1. 34g)を得た。(27)3−ベンゾイル−2−フロイルアジド 2−ベンゾイル−3−フロ酸(化合物)を3−ベンゾイル−2−フロ酸(化 合物26)に置き換える以外は実施例Iの手順を使用すると、対応するアシルア ジドが調製される。(28)(3−ベンゾイルフラン−2−イル)カルバミン酸t−ブチル 化合物を化合物27に置き換える以外は化合物4の手順に従ってt−ブチル アルコールの存在下にジオキサン中で加熱すると、アシルアジドの分解及び対応 するt−ブチルカルバメートへの転位が達せられる。(29)2−アミノ−3−ベンゾイルフラン 化合物を化合物28に置き換える以外は化合物及びの手順に従ってt− ブチルカルバメートを加水分解すると、2−アミノ−3−ベンゾイルフラン(化 合物29)が得られる。(30)2−(2−ブロモアセトアミド)−3−ベンゾイルフラン 化合物の手順を使用して2−アミノ−3−ベンゾイルフランを臭化ブロモア セチルでアシル化することができる。この手順で化合物を化合物29に置き換 えると標記化合物が得られる。(31)2,3−ジヒドロ−2−オキソ−5−フェニル−1H−1,4−フロ[ 2,3−e]ジアゼピン 化合物7を化合物30に置き換える以外は化合物の手 順に従って化合物30をアミノ化し、所望のジアゼピン中間体に環化する。(32)2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−フェニル−1H−1 ,4−フロ[2,3−e]ジアゼピン 化合物の製造について記載した手順を使用してジアゼピン中間体31をN− メチル化することができる。化合物を中間体31に置き換えると、標記構造が 得られる。(33)2,3−ジヒドロ−1−メチル−3−オキシイミド−5−フェニル−1 H−1,4−フロ[2,3−e]ジアゼピン−2−オン 化合物10の製造について記載した反応を使用し、化合物を化合物30に置 き換えると、3−オキシイミド類似体33が調製される。(34)3−アミノ−2,3−ジヒドロ−1−メチル−5−フェニル−1H−1 ,4−フロ[2,3−e]ジアゼピン−2−オン オキシイミド同族体33の還元は、化合物11の製造手順に従って触媒的に実 施される。化合物10を化合物33に置き換えると、最後から2番目のアミノ中 間体34が得 られる。(35)N−[2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−フェニル−1 H−1,4−フロ[2,3−e]ジアゼピン−3−イル]−3−シクロヘキシル プロパンアミド 化合物12の製造で記載したようなDCCアシル化で化合物11を化合物34 に置き換えることにより所望の3−シクロヘキシルプロパンアミドが調製される 。(36)N−[2,3−ジヒドロ−1−メチル−2−オキソ−5−フェニル−1 H−1,4−フロ[2,3−e]ジアゼピン−3−イル]−3−(2,4−ジク ロロフェニル)プロパンアミド アミノ中間体34からの3−(2,4−ジクロロフェニル)プロパンアミドの 合成は、化合物13の製造手順により最良に達せられる。化合物11を構造34 に置き換えると、標記化合物が得られる。 本明細書全体を通して「複素環」なる用語を使用したが、この用語は、環系を 構成するために炭素以外に窒素、硫黄、酸素等の原子を使用する環状構造を意味 する。 本発明の新規化合物はクラスIIIの抗不整脈剤に必要な薬 理特性をもち、即ちVmaxをさほど低下させずにin vitro心筋活動電 位を延長し、麻酔したイヌでQTc間隔を延長する。 これらの化合物は心室及び心房(心室上)不整脈を含むあらゆる型の不整脈の 治療及び予防に有効である。本発明の化合物は再入不整脈を防止し、心室細動に 起因する突然死を予防するのに特に有用である。これらの化合物は心臓ポンプ機 能不全の治療及び予防にも有効である。 本発明による不整脈の新規治療方法では、約0.0001〜約20mg/kg 体重/日、好ましくは約0.001〜約10mg/kg体重/日の前記化合物の 1種又は医薬的に許容可能なその塩を1回又は2〜4回に分けて投与する。 これらの化合物は単独活性成分として投与してもよいし、他の抗不整脈剤又は 他の心血管剤と併用投与してもよい。 これらの化合物又は医薬的に許容可能なその塩を上記用量で経口、腹腔内、皮 下、筋肉内、経皮、舌下又は静脈内投与する。静脈内投与するか、又は例えば当 業者に周知の方法により製造された錠剤、トローチ、カプセル、エリキシル剤、 懸濁液、シロップ、ウェファー、チューインガム 等の剤形で経口投与するのが好ましい。このような治療的に有用な組成物又は製 剤中の活性化合物の量は、適切な用量が得られるように選択する。 本明細書中に抗不整脈剤として記載する化合物の活性は、下記試験手順により 測定されるようなIKs及びIKrを遮断する能力により測定される。 文献(SanguinettiとJurkiewicz,1990,two components of cardiac delayed actifi er K+ current: differential sensitiv ity to block by Class III antiarrhyth mic agents.J.Gen Physiol.96: 195−215 )に詳述されている全細胞電圧固定法を使用して単個モルモット心室筋細胞で外 向きカリウム電流を測定する。筋細胞はLangandorf潅流心臓の酵素( コラゲナーゼとプロテアーゼ)消化により分離する。次に0.5M グルコン酸 カリウム、25mM KCl、5mM K(2)ATPを充填した1mm平方内 腔付きピペットを用いて単個細胞を電圧固定する。mMで表した場合に132N aCl、4KC l、1.2MgCl2、10HEPES、10グルコースを含有する溶液(pH 7.2)に温度35℃で細胞を浸漬する。 各細胞を−50mVの保持電位に維持する。−85から−50mVまでの電圧 勾配と−10mV(0.5秒)及び+50mV(1.0秒)までのステップとし て試験脱分極を適用する。I [KI]は電圧勾配中のピーク外向き電流として 測定する。I [Kr]は−10mVから−50mVまで再分極した際のテール 電流として測定する。I[KS]は+50mVまでのパルス中の時間依存性電流 として測定する。電流は対照中に測定した後、2種の異なる濃度の薬剤に暴露後 に測定する。 この試験によると、本発明の化合物はIKs及び/又はIKr遮断薬として1 000nM未満のIC50をもつ。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1995年10月25日 【補正内容】請求の範囲 1.構造式I又はII: [式中、 RはC1−C6アルキル、C1−C6アルキルアリール(ここでアリール環は非置換 又は、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、ヒドロキシC1−C6アルキル、 NR561−C6アルキル、ハロ、NR56もしくはヒドロキシにより置換され ている)、C3−C8シクロアルキルで置換されたC1−C6アルキル、 であり、 R1は直鎖もしくは分枝鎖C1−C6アルキル、C1−C6置 換アルキル、C1−C6アルキルアリール、アリール、置換アリール(ここでアリ ール環は非置換又は、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、ヒドロキシ、ヒ ドロキシC1−C6アルキル、NR561−C6アルキル、ハロ、NR56により 置換されている)であり、 R2はH、直鎖もしくは分枝鎖C1−C6アルキル、又はアルキルアミンであり、 XはOであるか、あるいは R2とXは一緒になってC1−C6で置換されているかもしくは非置換のイミダゾ リン、イミダゾールもしくはトリアゾールを含む複素環を形成してもよく、 R3は非置換C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、NO2、シアノ、COOH 、COOC1−C6アルキル、NR56、又は置換C1−C6アルキル(ここで置換 基はヒドロキシ、C1−C6アルコキシ、NR56である)であり、 R5及びR6は独立して水素もしくはC1−C6アルキルであるか又は、R5とR6は 一緒になって5もしくは6員環を形成してもよい] の化合物、又は医薬的に許容可能なその塩、水和物もしくは結晶形態、そのラセ ミ混合物もしくは個々のエナンチオ マー、ジアステレオマー混合物、純ジアステレオマーもしくはエナンチオマー。 (式中、Rは のいずれかであり、 R1はフェニルであり、 R2はメチルであり、 XはOである)から構成される群から選択される請求項1に記載の化合物。 4.医薬的に許容可能なキャリヤーと、治療薬として有効な量の請求項1に記載 の化合物又は医薬的に許容可能なその塩を含有する医薬製剤。 5.更に別の適切なクラスI、II、III又はIV抗不整脈剤を含む請求項4に記載 の医薬製剤。 6.不整脈の治療を必要とする非ヒト患者に抗不整脈剤として有効な量の請求項 1に記載の化合物を投与する、不整脈の予防又は治療方法。 7.別のクラスI、II、III又はIV抗不整脈剤を併用投与する請求項6に記載の 方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ),AM, AU,BB,BG,BR,BY,CA,CN,CZ,E E,FI,GE,HU,JP,KG,KR,KZ,LK ,LR,LT,LV,MD,MG,MN,NO,NZ, PL,RO,RU,SI,SK,TJ,TT,UA,U S,UZ (72)発明者 ボールドウイン,ジヨン・ジエイ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 レミー,デビツド・シー アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.構造式I及びII: [式中、 RはC1−C6アルキル、C1−C6アルキルアリール(ここでアリール環は非置換 又は、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、ヒドロキシC1−C6アルキル、 NR561−C6アルキル、ハロ、NR56もしくはヒドロキシにより置換され ている)、C3−C8シクロアルキルで置換されたC1−C6アルキル、 であり、 R1は直鎖もしくは分枝鎖C1−C6アルキル、C1−C6置 換アルキル、C1−C6アルキルアリール、アリール、置換アリール(ここでアリ ール環は非置換又は、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、ヒドロキシ、ヒ ドロキシC1−C6アルキル、NR561−C6アルキル、ハロ、NR56により 置換されている)、複素環、NR56であり、R2はH、直鎖もしくは分枝鎖C1 −C6アルキル、又はアルキルアミンであり、 XはOであるか、あるいは R2とXは一緒になってC1−C6で置換されているかもしくは非置換のイミダゾ リン、イミダゾールもしくはトリアゾールを含む複素環を形成してもよく、 R3は非置換C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、NO2、シアノ、COOH 、COOC1−C6アルキル、NR56、又は置換C1−C6アルキル(ここで置換 基はヒドロキシ、C1−C6アルコキシ、NR56である)であり、 R5及びR6は独立して水素もしくはC1−C6アルキルであるか又は、R5とR6は 一緒になって5もしくは6員環を形成してもよい] の化合物、又は医薬的に許容可能なその塩、水和物もしくは結晶形態、そのラセ ミ混合物もしくは個々のエナンチオ マー、ジアステレオマー混合物、純ジアステレオマーもしくはエナンチオマー。 2.下記化合物: (式中、Rは のいずれかであり、 R1はフェニル又はt−ブチルであり、 R2はメチルであり、 XはOである)から構成される群から選択される請求項1に記載の化合物。 3.下記化合物: (式中、Rは のいずれかであり、 R1はフェニルであり、 R2はメチルであり、 XはOである)から構成される群から選択される請求項1に記載の化合物。 4.医薬的に許容可能なキャリヤーと、治療薬として有効な量の請求項1に記載 の化合物又は医薬的に許容可能なその塩を含有する医薬製剤。 5.更に別の抗不整脈剤又は他の心血管剤を含む請求項4に記載の医薬製剤。 6.不整脈の治療を必要とする非ヒト患者に抗不整脈剤として有効な量の請求項 1に記載の化合物を投与する、不整脈の予防又は治療方法。 7.別の抗不整脈剤又は他の心血管剤を併用投与する請求項6に記載の方法。
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