JPH09500336A - ロックナットとコレットとのトルク減少境界面を有するエンドミルアダプタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 シャンク（３）と一体的に形成されるコレット（５）を含むタイプのバイトホルダー（１）はロックナット（７）とコレット（１３）の間に境界面を備え、この境界面は、コレットセグメント（１７）を半径方向にくぼます位置へロックナット（７）を回転するために必要とされるトルクを実質的に減少する。この境界面の内側ロックナット面（２３）か又はコレットセグメント（１７）の外側面のいずれか一方がロックナットが回転されるとコレットセグメント（１７）を内側にくさび留めするように撓ませる係合部分（５６）と、係合部分（５６）とコレットセグメント（１７）のシャンクが取り付けられる端部との間に配置される非係合部分（５８）とを含む。非係合部分（５８）は、それがなければコレットセグメント（１７）の端部と内側ロックナット面（２３）との間に生じるであろうバインディング力を減少することによりロックナット（７）を回転させるために必要とされるトルクを、減少する。更にトルクを減少するために、コレットセグメント（１７）をバイトホルダーのシャンク（３）と相互連結するコレット部分は、周辺グルーブ（７２、７６）を提供することによりより薄くなり、このグルーブによりコレットセグメント（７）をより撓みやすくする。シーリングリング（６６、７４、８１）は、コレットセグメント（１７）により画定される内部にあるグルーブ（６８、７２、７６）に着座され冷却液の迷ったフロー又はデブリスがコレットセグメント（１７）とそれにより掴まれるバイトシャンク（９）との間に集まらないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】 ロックナットとコレットとのトルク減少境界面を有するエンドミルアダプタ 発明の背景 本発明はバイトホルダー(toolholder)に関し、更に詳細にはロックナットとコ レットの境界面（インタフェース）を減少するトルクの提供により改良された一 体的なコレットを有するタイプのエンドミルアダプタに関する。 エンドミルは略円柱形のバイト(cutting tool)であり、これはその外周部の回 りに複数の切削刃を有する。エンドミルは通常、バイトホルダーの軸方向ボアに はまる円柱形シャンクを備える。正確なカッティング（切削）操作のために、エ ンドミルシャンクはバイトホルダーボア内に確実且つ共心的に取り付けられなく てはならない。従ってエンドミル及びバイトホルダーを、エンドミルのホルダー に対しての軸方向移動及び回転から守るために様々なメカニズムが開発された。 従来技術の固定メカニズムは、ホルダーの壁に螺合される１セットのネジを使用 して、該壁をエンドミルのシャンクに形成される平面に締める。あいにく半径方 向のセットスクリューはホルダー内にアンバランスを生じさせる。このアンバラ ンスは、使用中、特に高速回転速度でバイトの望ましくない振動及び偏心的な移 動をもたらす。更に別の従来技術の固定メカニズムは、コレットとチャックの組 み合わせである。エンドミルのシャンクを受け取る軸方向ボアを有するテーパコ レットは、バイトホルダーの本体と螺着されるロックナットにより半径方向に圧 縮される。理論では、コレットはその周囲に均一に窪むので、バイトのシャンク はホルダーの中心に正確に配置される。非引出し式のくさび（ウェッジ）をコレ ットと組み合わせて使用し、コレットの内部に対してエンドミルのシャンクの軸 方向及び回転移動を防止してもよい。このタイプのコレット及びチャンクの構成 はスターン(Starn)の米国特許第４，３４１，００６号に開示される。しかしな がら、コレットとチャンク本体の境界面は相当量の正確な機械加工を必要とし、 これは実質的な製造コストに換算される。更に、部品間の累積許容誤差(cumulat ive tolerance)は、得ることができる精度を制限する。 従来技術のセットスクリューとコレットとチャンクメカニズムの使用に伴う欠 点を克服するために、ケンナメタル・インコーポレイテッド(Kennametal Inc.) に勤めているエンジニア達は、一体的なコレットを有するエンドミルアダプタを 開発し、これについてはプレスバイ(Presby)及びモギルニッキ(Mogilnicki)によ り米国特許第５，２３４，２９６号に記載されて特許請求された。この第５，２ ３４，２９６号の特許に開示されたコレットの窪み可能セグメントはバイトホル ダーのテーパシャンクから下に延出する一体的に形成された円錐台スカート中に 長手方向のスロットを切削することにより形成される。長手方向スロットはコレ ットセグメントの端部までずっと延出しているとは限らず、このことはコレット セグメント全部の内の先端部を一体的に結合する連続タイリングを形成するとい う効果を有する。次に得られたコレットの基部はねじ切られ、ロックナットのね じ切られた内部を受け取る。得られたコレットは、製造し易く製造コストが安価 であり、またコレットセグメントの先端部と相互連結する連続タイリングは向上 した精度のためにコレットの外側端部に更なる強固さを提供する。使用に際し、 ねじ切り内径を有する略円筒状ロックナットは、コレットの基部のねじ切りによ ってねじ締めされ、コレットセグメントをエンドミル又は他のバイトのシャンク を掴むように半径方向に内側に向かって撓ます。 第５，２３４，２９６号の特許に開示されて特許請求されたエンドミルアダプ タは従来技術が実質的に進歩し続けているが、発明者達はこのコレットを改良す るためにいくつかの事柄に留意してきた。例えば、円錐台のコレット本体中の長 手方向のカット部により画定されるコレットセグメントのより大きな強固さは、 このデバイスがエンドミルのシャンクを握り、それを中心に置く精度を大きく改 良するが、得られるコレットセグメントの強固さはまた、ロックナットを回転さ せてセグメントを適切に半径方向に撓ましてバイトシャンクと固く係合させるた めに必要なトルクの量もまた増大する。更に、他の従来技術のコレットチャック メカニズムの場合と同様に、冷却液の迷ったスプレーがチャックメカニズムに入 りバイトシャンクとコレット内面との間をフローすることがあり得る。コレット の内面とその中に固定されたバイトシャンクとの間の液体の冷却剤の存在は、こ れらの２つの構成要素同士間の所望される摩擦グリップ（掴み）に支障をきたす ことがあるので、望ましくない。 明確には、必要とされているものは、一体的なコレットを利用するタイプの改 良されたエンドミルアダプタであり、このアダプタにおいてロックナットはコレ ットセグメントを低い又は適度な量のトルクだけ半径方向に圧縮するために回転 されることができ、コレット中のバイトの迅速且つ簡単な変更を容易にする。理 想的には、このような改良コレットは、冷却液のさ迷ったフローがバイトシャン クとコレットの内側面との間の空間に入る事を防止するための手段を更に有する 。 発明の概要 概して言えば、本発明は一体的なコレットを有するタイプのエンドミルアダプ タに関し、これはロックナットとコレットの境界面での改良されたトルク減少と さ迷った液やデブリスが入ることを防止するためのシーリングリングとを含む。 トルク減少境界面では、内側ロックナット面か及びコレットセグメントの外側面 のいずれか一方が、ロックナットが回転されるとコレットセグメントを内側に向 かってくさび留めするように撓ませる係合部分と、コレットセグメントとロック ナットを互いに接触させずにロックナットを回転させるために必要とされるトル クの大きな原因となることを本出願人が注目したバインディング（結合）力を減 少させる非係合部分と、を含む。非係合部分は、係合部分とコレットセグメント のシャンクが取り付けられる端部との間に配置され、コレットセグメンットのシ ャンクが取り付けられる端部の外側面と内側ロックナット面との間にバインディ ング力が生じないようにする。 本発明の一つの実施の形態では、係合部分はロックナットの内側表面に対して 隆起される中央に配置される部分によりコレットセグメントの外側表面に形成さ れ、また非係合部分は中央の隆起部分の各側の非隆起円錐台面の存在により形成 され得る。中央に配置された隆起部分はロックナットの円錐台内側と同じ角度で 傾斜される円錐台面としてもよく、非係合部分はロックナット面の傾斜よりも大 きいか又は小さい角度で傾斜される円錐台面から形成されてもよい。好ましくは 各コレットセグメントの内の中央の係合部分は回転軸に対して約４°の角度で傾 斜され、この角度はロックナットの内側面と同じ傾斜角度である。また非係合部 分は４．５°と３．５°でそれぞれ傾斜される。 本発明の別の実施の形態では、コレットセグメントの各々の内の外側面は断面 が弧状であり、弧状セクションの中央部が係合部分を形成し、また弧状セクショ ンの丸みを帯びた側部が非係合部分を形成する。 本発明の第３の実施の形態では、コレットセグメントの外側面ではなくてロッ クナットの内側面が係合部分と非係合部分を画定する。この実施の形態では、ロ ックナットの内側面とコレットセグメントの外側面は共に円錐台であり同一角度 で傾斜され、係合部分と非係合部分はロックナットの内径の周囲を囲む複数の広 いグルーブ（溝）により画定される。グルーブは、境界面の係合部分を形成する ２つの中心に配置されるランド及び３つの非係合部分を画定し、非係合部分の内 の１つはランドとコレットセグメントのシャンクが取り付けられる端部との間に 配置される。 全部の３つの実施の形態では、コレットセグメントのシャンクの取り付けられ る端部の外側面と内側ロックナット面との間の領域の非係合部分の存在は、それ が存在しなければこの領域に生じるであろう摩擦バインディング力を除去するこ とによりコレットセグメントをバイトシャンクの周りに半径方向にくぼませる位 置へロックナトを回転させるのに必要なトルクの量を良好に減少する。 ロックナットを回転するために必要とされるトルクを更に減少するために、本 発明はまたコレットセグメントのシャンクが取り付けられた端部とこれらのセグ メントの反対の端部との両方の周囲を囲む２対のグルーブを含み得る。これらの グルーブの存在はセグメントを内側へ半径方向に撓ませるのに必要な力の量を減 少する。 最終的にコレットセグメントの内側表面とバイト（ツール）のシャンクとの間 に迷った冷却液が入らないようにするために、１対の環状シーリングエレメント は、コレットセグメントの各端部のコレットの内径に存在するグルーブ内に着座 され得る。これらの環状ガスケトが着座されるグルーブは、コレットセグメント を内側に半径方向に撓ませるのに必要な力の量を減少させるために使用された同 一グルーブとすることができる。 図面の簡単な説明 図１は本発明のエンドミルアダプタの分解斜視図である。 図２は、ロックナットがコレットセグメントをエンドミルのシャンクの回りに 半径方向に圧縮するためにどのように機能するかを示すエンドミルアダプタの断 側面図である。 図３は、図２の破線楕円内に含まれるロックナットとコレットセグメントとの 間の境界面の拡大図であって、簡易化のためにバイトシャンク又は非取り出しウ ェッジなしに示される。 図４は発明の第２の実施の形態におけるロックナットとコレットセグメントと の間の境界面の拡大断面図である。 図５は発明の第３の実施の形態におけるロックナットとコレットセグメントと の間の境界面の拡大断面図である。 好適な実施の形態の詳細な記載 図１及び図２を参照すると、同一の参照番号は全図を通して同一の構成要素を 示し、本発明のエンドミル１は、その上側端部にテーパシャンク３及びその下側 端部にコレット５を含む。テーパーシャンク３は、フライス盤若しくはボール盤 の回転スピンドルか又はターニングタイプマシン（旋削装置）（図示せず）の非 回転タレットのいずれかに取り付けられる。フランジ６はテーパシャンク３をコ レット５から分離する。コレット５の上側端部はフランジ６の底側端部と一体的 に連結される。略管状ロックナット７はコレット５の外側表面の周囲を囲む。 動作において、エンドミルのようなバイト（工具）のシャンク９は、コレット ５の内側に配置され、ロックナット７は、アダプタ１のコレット５の上を覆って 軸方向にねじ込まれて、コレット５のセグメントを半径方向に圧縮してバイトシ ャンク９にきつく摩擦係合させる。概要としてバイトシャンク９と特に指定され なければ、シャンクの全参照番号は、エンドミルアダプタのテーパシャンク３を 指す。更に、本明細書ではエンドミルアダプタについて論じるが、認識されるよ うに、コレットアセンブリはバイト（ツール）シャンクを固定するために使用さ れるあらゆるバイトホルダーに適用され得る。 コレット５は、その外側に均一に離間される複数の長手方向スロット１５を有 する円錐台(frustro-conical)スカート形状本体１３を有する。これらのスロッ ト１５は、エンドミルアダプタ１の回転軸に対して半径軸方向に弾力のある弾性 コレットセグメント１７を形成する。ねじ切り部１９は、図示されるように弾性 コレットセグメント１７の各々のシャンク取り付け端部の周囲を囲む。コレット セグメント１７の反対側の端部は、スロット１５をコレット本体１３の先端部に 達しないで止めることにより形成される切れの目のないタイリング２１を用いて 連結される。コレットの内側面２３はこのコレットが収容するバイトシャンク９ と同じ円筒形状であり、コレットの外側面２５は、ここで説明する目的のために 、ロックナット７の内側面と形状が部分的に相補的である円錐台の輪郭を有する 。 特に、図２を参照すると、エンドミルアダプタ１は更に、非取り出し（引出し ）ウェッジ(non-pullout wedge)２７を含み、このウェッジ２７はエンドミルシ ャンク９に相補的に形成されたノッチ２９内に収容可能である。ウェッジアパー チャ３１は、１対の隣接コレットセグメント１７にわたるように設けられ、これ によりウェッジ２７をコレット本体１３を介して挿入してバイトシャンク９と接 触させることが可能になる。グルーブ（溝）３３ａはウェッジアパーチャ３１と 同じ位置でコレットの外側面の周囲を囲む。更にグルーブ３３ｂはウェッジアパ ーチャ３１の外側面に提供され、このグルーブ３３ｂはウェッジがアパーチャ３ １及びバイトシャンク９のノッチ２９に挿入されると、グルーブ３３ｂはそれ自 体をコレットセグメント１７のグルーブ３３ａと位置合わせする。グルーブ３３ ａ及び３３ｂは弾性Ｏリング３５を受け取り、ロックナット７がバイト交換操作 に伴ってコレット５と再結合されるべき時に、この弾性Ｏリング３５がウェッジ ２７を定位置に維持する。 ロックナット７は略円錐台内面４２を有する略円筒本体４０を有する。内面４ ２の基端部は複数のねじ切り部４４を含み、このねじ切り部４４はねじ切り部１ ９と係合可能である。ねじ切り部１９はコレットセグメント１７のシャンクが取 り付けられる端部の周囲を囲む。ロックナット７の外部４６もまた好ましくは円 錐台形状となる。外部４６は正に容易に円筒形の形状とすることができるが、円 錐台の形状を外部４６に組入れることにより、材料を節約しロックナット７の全 体の重量を減少する。好適な実施の形態では、外部４６の回りに複数のくぼみ４ ８が設けられ、マシンオペレータがロックナット７を手でしっかりと握ることを 容易にする。 本発明の第１の実施の形態におけるコレット５とロックナット７との間の境界 面は図３に示される。この実施の形態の境界面では、コレットセグメント１７の 各々は段のある外側面４９を含み、この外側面４９が基部の角セクション(angul ar section)５０、中心の角セクション５２、及び先端の角セクション５４を含 む。角セクション５０、５２及び５４の各々は円錐台である表面を有する。角セ クション５０、５２及び５４の表面は、エンドミルアダプタ１の回転軸に対して ４．５°、４°及び３．５°にそれぞれ傾斜される。中心の角セクション５２は コレット５とロックナット７との間に係合部分５６を形成し、基部角度セクショ ン５０及び先端角度セクション５４はロックナット７の円錐台内面４２と接触し ない基部及び先端部の非係合部分５８及び６０を形成する。係合部分５６とコレ ットセグメント１７の基部のシャンクが取り付けられる端部との間に基部非係合 部分５８を提供することにより、バインディング力の発生がこの領域に生じない ようにする。この領域はコレットセグメント１７を半径方向に圧縮してシャンク の回りにきつく係合させるためにロックナット７をねじ込むのに必要なトルクの 量を大幅に増大する。好ましくはコレット５の係合部分５６は、コレットセグメ ント１７の各々の中間部分５２に渡って延出し、これは全ての部分５０、５２、 ５４の全体の外側コレット面の長さの約２０〜８５％の長さである。 環状クリアランス凹部６２は一体的なコレット５の先端部の外側面に設けられ る。この凹部６２は、ロックナット７がアダプタ１のシャンク３に向かって軸方 向にねじ込まれると、ロックナット７の先端部の内径の回りに位置される環状シ ョルダ６４内にはまる。迷った冷却液フローや他のデブリス（埃）が、ロックナ ット７の内側面４２とコレットセグメント１７の段状外側面４９との間の空間に 入ることを防止するために環状シーリング（密閉）リング６６が提供される。リ ング６６は、ショルダ６４の周囲を囲む環状グルーブ６８中に着座（シート）さ れる。シーリングリング６６は、ロックナット７が図３に示された位置にある時 環状クリアランス凹部６２の表面と係合しないが、これらの２つの構成要素同士 間のシーリング係合は、ロックナット７がバイトのシャンクの回りにコレットセ グメント１７をきつく圧縮するの必要な程度までシャンク３に向かって軸方向に ねじ込まれると、行われる。 コレット５のタイリング２１の内径もまた環状グルーブ７２を含み、環状グル ーブ７２は先端環状シーリングリング７４を着座させるだけでなく、更に周囲の カット部７６と組み合わせて先端の薄いセクション７８を画定するのに役立ち、 この先端の薄いセクション７８はコレットセグメント１７を有利により撓みやす くさせる。この同じ構造は、コレット５の基端部にも作られている。特に、グル ーブ８０はコレットセグメント１７の基部のシャンクが取り付けられる端部の内 径の周囲に設けられる。このグルーブ８０は基部の環状シーリングリング８１を 着座させるだけでなく、周囲のカット部８２と組み合わせて、基部の薄いセクシ ョン８３を画定する。基部の薄いセクション８３は、先端の薄いセクション７８ と同様にコレットセグメント１７をより撓みやすくする。先端の環状シーリング リング７４と基部の環状シーリングリング８１により、迷い込んだ冷却液又は他 のデブリスがコレット５の内側面２３とその中に配置されるあらゆるバイトシャ ンクの外側面との間の空間に入ることを防止する。更に、先端の薄いセクション ７８と基部の薄いセクション８３の形成により、バイトシャンクの周りときつく 係合してコレットセグメント１７を半径方向に窪ませるのに必要な軸方向の大き さまでロックナットを回転するのに必要なトルクの量が更に良好に減少される。 図４は、発明の第２の実施の形態におけるコレット５とロックナット７との間 の境界面を示す。この実施の形態の境界面では、コレットセグメント１７の各々 は、弧状の輪郭を有するクラウン付外側面８５を含む。クラウン付き外側面８５ は、基部の非係合部分８７、中央の係合部分及び先端の非係合部分９１を含む。 記載された第１の実施の形態の場合と同様に、クラウン付外側面８５は係合部分 ５６を画定し、係合部分５６の側部に基部の非係合部分５８と先端の非係合部分 ６０が位置する。クラウン付外側面８５の輪郭は、コレットセグメント１７の各 々の中央係合部分８９とロックナット７の内側面４２との間に構成される面と面 と向かいあう凸レンズ型接触を生じるのに十分に湾曲されることだけを必要とす る。 図５は発明の第３の実施の形態におけるコレット５と変更されたロックナット ９５との間の境界面を示す。この実施の形態では、変更されたロックナット９５ とコレットセグメント１７の隣接面同士の間の係合部分及び非係合部分は、セグ メント１７の各々の外側面の代わりに、ロックナット９５の内側面中に形成され る。詳細には、基部周辺グルーブ１００、中央周辺グルーブ１０２、先端周辺グ ルーブ１０４は図示された位置にロックナット９５の内径を囲んで設けられる。 これらのグルーブは、基部、中央及び先端のランド１０６、１０８及び１１０を それぞれ画定する。 好ましくは、基部の周辺グルーブ１００の軸方向長さは、ロックナット９５の 軸方向長さの少なくとも５％であり、ロックナット９５がエンドミル１のシャン ク３に向かって軸方向にねじ込まれる時に、先に定義したバインディング力がコ レットセグメント１７の基端部とロックナット９５の内側面との間に発生しない ようにする。グルーブとランドは基部の非係合部分１１２、基部の係合部分１１ ３、中央の非係合部分１１４、中央の係合部分１１５、先端の非係合部分１１６ 及び先端の係合部分１１７を画定する。図５に示された係合部分と非係合部分を 提供することにより、コレットセグメント７をエンドミル又は他のバイトのシャ ンクの周りに確実に半径方向へくぼます位置へ、変更されたロックナット９５を ねじ込むのに必要とされるトルクの量を実質的に減少させることが本出願人によ り見つけられた。 本発明へのある種の変更、変形、及び追加は当業者には明白になるであろう。 このような変更、追加、及び変形の全ては、発明の範囲内に含有されることが意 図され、これは請求の範囲によってだけ限定される。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 プレスビィー、トーマス ジェイ. アメリカ合衆国 27615 ノースキャロラ イナ州 ローリ オールド ディア トレ イル 8324 【要約の続き】 グルーブ（７２、７６）を提供することによりより薄く なり、このグルーブによりコレットセグメント（７）を より撓みやすくする。シーリングリング（６６、７４、 ８１）は、コレットセグメント（１７）により画定され る内部にあるグルーブ（６８、７２、７６）に着座され 冷却液の迷ったフロー又はデブリスがコレットセグメン ト（１７）とそれにより掴まれるバイトシャンク（９） との間に集まらないようにする。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． バイトを受け取り保持するためのバイトホルダーであって、 （ａ）ホルダーをターニングマシンに取り付けるためのシャンクと、 （ｂ）該シャンクの一端部に取り付けられる複数の弾性コレットセグメントを 含み、各セグメントが外側面、及びバイトと掴み係合するための内側面を有する コレットと、 （ｃ）コレットセグメントの外側面の周囲を囲む内側面を有するロックナット と、を備え、 該内側ロックナット面及び該コレットセグメントの該外側面の内の一方が、該 ロックナットが該回転可能シャンクの方向に軸方向に前進する時に、該コレット セグメントとくさび型係合して該コレットセグメントを内側に向かって半径方向 に撓ませる係合部分と、該係合部分と該シャンクが取り付けられる端部との間に 配置されて該コレットセグメントの該シャンクが取り付けられる端部の外側面と 該内側ロックナット面との間に生じるバインディング力を減少する非係合部分と 、を含むバイトホルダー。 ２．前記コレットセグメントの各々の外側面が各セグメントの中央部分に配置さ れる単一の係合部分を含む請求項１のバイトホルダー。 ３．前記ロックナットの内側面が回転可能シャンクの回転軸に対して円錐台にな り、また各コレットセグメントの該係合部分が円錐台ロックナット面の角度に実 質的に相補的である角度にテーパされる請求項２のバイトホルダー。 ４．前記コレットセグメントの各々の係合部分の側部に第１及び第２の非係合部 分が位置される請求項３のバイトホルダー。 ５．係合部分が、回転軸に沿って外側コレット面の長さの約２０〜８５％の間で コレットセグメントの各々の中央部分に渡って延出する請求項４のバイトホルダ ー。 ６．前記コレットセグメントの各々の外側面が断面が弧状であり、弧状セクショ ンの中央が前記係合部分を形成し、該弧状セクションの両側が非係合部分を形成 する請求項３のバイトホルダー。 ７．前記コレットセグメントの各々の外側面がテーパされ、前記ロックナットの 内側面が前記係合部分を含み、また前記非係合部分が該ロックナットの該係合部 分と該コレットセグメントのシャンクが取り付けられる端部との間に配置される グルーブによって形成される請求項１のバイトホルダー。 ８．前記グルーブの長さが回転可能シャンクの回転軸に対してロックナットの内 側面の長さの少なくとも７％である請求項７のバイトホルダー。 ９．前記非係合部分がロックナットの内側面の周囲を囲む複数のグルーブから形 成され、また前記係合部分が該グルーブ同士の間に画定される複数のランドによ り形成される請求項７のバイトホルダー。 １０．前記コレットセグメンントの各々のシャンクが取り付けられる端部を横切 る周辺カット部を更に含み、該セグメントを前記ロックナットにより半径方向へ より追従的に撓ませる請求項１のバイトホルダー。 １１．バイトを受け取り保持するためのバイトホルダーであって、 （ａ）ホルダーを回転スピンドル又はターニングマシンの非回転タレットに取 り付けるためのシャンクと、 （ｂ）複数の弾性コレットセグメントを含むコレットであり、該コレットセグ メントの各々が、該シャンクの一端部に一体的に取り付けられる一端部、反対の 端部、外側表面及び掴むようにバイトと係合する内側表面を有し、該コレットが 該コレットセグメントの反対の端部を相互連結するタイリングを更に含むことと 、 （ｃ）コレットセグメントの外側面の周囲を囲む内側面を有するロックナット であって、該内側ロックナット面及び該コレットセグメントの該外側面の内の一 方が、該ロックナットが該回転可能シャンクの方向に軸方向に前進する時に、該 コレットセグメントとくさび型係合して該コレットセグメントを内側に向かって 半径方向に撓ませる係合部分と、該係合部分と該コレットセグメントの該一体的 に取り付けられた端部との間に配置され、該ロックナットが軸方向に前進する時 に、ロックナットの内側面とコレットセグメントの一体的に取り付けられた端部 の外側面との間のバインディング力を減少する非係合部分とを含むことと、 を含むバイトホルダー。 １２．前記係合部分が前記コレットセグメントの各々の中央に配置されて隆起し た表面部分により形成され、前記非係合部分が前記隆起した表面部分の側部にあ る非隆起表面部分により形成される請求項１１のバイトホルダー。 １３．前記隆起した表面部分の長さがコレットセグメントの長さの２０〜８５％ である請求項１２のバイトホルダー。 １４．前記ロックナットの前記内側面が円錐台であり、前記コレットセグメント の各々の中央に配置された隆起面部分は前記シャンクの回転軸に対して該円錐台 内側ロックナット面の角度と相補的な角度でテーパーされる請求項１１のバイト ホルダー。 １５．前記コレットセグメントの各々の外側面が断面が弧状であり、弧状セクシ ョンの中央部が前記係合部分を形成し、該弧状セクションの両側が非係合部分を 形成する請求項１１のバイトホルダー。 １６．前記コレットセグメントの各々の外側面がテーパされ、また前記ロックナ ットの内側面が前記係合部分を含み、前記非係合部分が該ロックナットの該係合 部分とコレットセグメントのシャンクが取り付けられる端部との間に配置される グルーブにより形成される請求項１１のバイトホルダー。 １７．グルーブの長さが回転可能シャンクの回転軸に対してロックナットの内側 面の長さの少なくとも７％であり、またロックナットの内側面の周囲を囲む第２ 及び第３のグルーブを更に含み、前記係合部分が該第１、第２及び第３のグルー ブの間に画定される複数のランドにより形成される請求項１６のバイトホルダー 。 １８．コレットのシャンクが取り付けられる端部を横切る周囲カット部とコレッ トの反対端部とを更に含み、コレットセグメントを前記ロックナットにより、半 径方向へより追従的に撓ませる請求項１１のバイトホルダー。 １９．前記セグメントの反対端部上のコレットセグメントの外側面と前記ロック ナットの内側面との間に配置される周囲シーリングリングを更に含み、該ロック ナットと該コレットセグメントとの間に汚れやデブリスが入ることを防止する請 求項１１のバイトホルダー。 ２０．コレットセグメントの内側面の周囲を囲む少なくとも１つのシーリングリ ングを更に含み、コレット内に配置されたバイトシャンクとコレットセグメント の内側面との間に流体に対してシールをもたらす請求項１１のバイトホルダー。 ２１．エンドミルを保持するためのエンドミルアダプタであって、 （ａ）エンドミルをターニングマシンに取り付けるためのシャンクと、 （ｂ）複数の弾性コレットセグメントを含むコレットであり、そのコレットセ グメントの各々がシャンクの一端部に一体的に取り付けられる一方の端部、反対 端部、外側面、及びバイトと掴み係合ための内側面を有することと、 （ｃ）コレットセグメントの外側面の周囲を囲む内側面を有するロックナット であって、コレットセグメントの各々が、該ロックナットが該シャンクに向かっ て軸方向に前進する時にロックナットの内側面とくさび係合して該コレットセグ メントを内側に向かって半径方向に撓ませるコレットセグメントの外側面上の隆 起部分と、前記隆起部分とコレットセグメントのシャンクが取り付けられる端部 との間に配置される非隆起部分から形成され、ロックナットの内側面とコレット セグメントのシャンクが取り付けられる端部の外側表面との間のバインディング 力を減少する非係合部分とを有し、該隆起部分がコレットセグメントの各々の外 側面の中央に配置され、該シャンクの回転軸に対して各セグメントの長さの略５ ０％をカバーすることと、 を含むエンドミルアダプタ。 ２２．エンドミルを保持するためのエンドミルアダプタであって、 （ａ）エンドミルをターニングマシンに取り付けるためのシャンクと、 （ｂ）複数の弾性コレットセグメントを含むコレットであり、そのコレットセ グメントの各々が前記シャンクの一端部に一体的に取り付けられる一方の端部、 反対端部、外側面、及びバイトと掴み係合ための内側面を有することと、 （ｃ）コレットセグメントの外側面の周囲を囲む内側面を有するロックナット であって、該ロックナットが該回転可能シャンクの軸方向に前進する時に、ロッ クナットの内側面が、コレットセグメントの外側面に対してテーパされ、該コレ ットセグメントとくさび型係合して該コレットセグメントを内側に向かって半径 方向に撓ませる係合部分と、該係合部分とコレットの該シャンクが取り付けられ る端部との間のグルーブから形成され、ロックナットの該内側面の係合部分が、 コレットセグメントのシャンクが取り付けられる端部の外側面と直接係合しない ようにすることによりバインディング力を減少する非係合部分と、 を含むバイトホルダー。