JPH0949833A - 分析用黒鉛るつぼ - Google Patents

分析用黒鉛るつぼ

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JPH0949833A
JPH0949833A JP7224684A JP22468495A JPH0949833A JP H0949833 A JPH0949833 A JP H0949833A JP 7224684 A JP7224684 A JP 7224684A JP 22468495 A JP22468495 A JP 22468495A JP H0949833 A JPH0949833 A JP H0949833A
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守伸 林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内るつぼと外るつぼとの接触を最小限に止
め、ガス抜けをよくし、分析精度の向上を図った分析用
黒鉛るつぼを提供することを課題とする。 【解決手段】 外るつぼ1の内底部に接触する下向き突
部3が内るつぼ2の外底部に突設形成されるとともに、
内るつぼ2を外るつぼ1の内周壁との間に所定の間隔を
おいて保持するべくその内周壁と接触する横向き突部
4,…が、前記内るつぼ2の外周壁に複数個突設形成さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属材料やセラミックス
等の試料中に含まれる成分を定量分析するための分析装
置に用いられる分析用黒鉛るつぼに関する。
【0002】
【従来の技術】金属材料やセラミックス等の試料中に含
まれる成分を定量分析するための分析装置では、通常、
気密状態下の試料抽出炉内に上下に配置されている電極
間に黒鉛るつぼをセットしてその黒鉛るつぼに試料を投
入し、キャリヤガスとしての不活性ガスを供給しつつ両
電極間に大電流を流して黒鉛るつぼを発熱させて試料を
溶融させ、発生した試料ガスを分析計に捕集して成分分
析がおこなわれる。
【0003】このような成分分析には、図5に示すよう
な外るつぼ1と内るつぼ2よりなる二重るつぼが用いら
れることがある。例えばシリコン中の酸素分析をおこな
う場合、通常、外るつぼ1は加熱を主目的として、内る
つぼ2内でシリコンと黒鉛を反応させ、シリコン中の酸
素をCOとして検出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の反応過程では、
内るつぼ2の外底部が外るつぼ1の内底部に着座し、か
つその内るつぼ2の外周壁が外るつぼ1の内周壁と接触
していることも多く、シリコンが内るつぼ2の黒鉛に浸
透して外るつぼ1と反応し、SiCを形成する。
【0005】SiCが形成されるとるつぼの抵抗値が大
幅に変化するためジュール熱を利用するインパルス炉で
は温度変化を生じ、そのため、分析温度が一定に保てな
いこととなり、異常値が発生しやすく、分析精度に悪影
響を及ぼしていた。
【0006】また、上述した成分分析に先立ち、試料を
投入せずに黒鉛るつぼのみを高温に加熱して水分を含む
ガス等の不純物を除去するための空焼きとも称される脱
ガス処理がおこなわれる。
【0007】このような脱ガス処理時には、内るつぼ2
が外るつぼ1と接触していると、その外るつぼ1と内る
つぼ2との間のガス抜けが充分でなく、ガスが抜け切ら
ないことがあった。
【0008】本発明はこのような実情に鑑みてなされ、
内るつぼと外るつぼとの接触を最小限に止め、ガス抜け
をよくし、分析精度の向上を図った分析用黒鉛るつぼを
提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するための手段を以下のように構成している。すな
わち、外るつぼと、その外るつぼ内に挿脱自在な内るつ
ぼとよりなる分析用黒鉛るつぼにあって、前記外るつぼ
の内底部に接触する下向き突部が前記内るつぼの外底部
に突設形成されるとともに、前記内るつぼを前記外るつ
ぼの内周壁との間に所定の間隔をおいて保持するべくそ
の内周壁と接触する横向き突部が、前記内るつぼの外周
壁に複数個突設形成されてなることを特徴としている。
【0010】
【作用】内るつぼの外底部に突設形成された下向き突部
が外るつぼの内底部に接触し、かつ内るつぼの外周壁に
突設形成された複数個の横向き突部が外るつぼの内周壁
と接触することにより、内るつぼの底部や外周壁が外る
つぼの底部や内周壁と広い面では接触しなくなり、かつ
内るつぼと外るつぼとの間隔が保持される。
【0011】従って、脱ガス時のガス抜けがよく、ま
た、加熱時における内るつぼ内の温度分布が均一安定化
し、例えばシリコン中の酸素分析をおこなう際に、たと
え内るつぼにシリコンが浸透しても、外るつぼとの間隔
が保たれているため、シリコンが外るつぼに付着しにく
く、SiCの生成も少なくなり分析温度が安定化し、分
析精度が向上する。
【0012】
【実施例】以下に本発明の分析用黒鉛るつぼの実施例を
図面に基づいて詳細に説明する。図1は分析用黒鉛るつ
ぼの縦断面図、図2は横断面図で、符号1は外るつぼ、
2は内るつぼ、3は内るつぼ2の外底部に突設形成され
た下向き突部で、外るつぼ1の内底部に接触し、内るつ
ぼ2の外底部をその外るつぼ1の内底部から若干浮き上
がらせた状態に支持する。
【0013】4,…は内るつぼ2の上部外周壁に外方に
向けて突設形成した横向き突部で、外るつぼ1の内周壁
と接触し、その内るつぼ2を外るつぼ1の内周壁との間
に所定の間隔をおいて保持する。
【0014】このような構成により、その内るつぼ2が
外るつぼ1内に所定の間隔をおいて保持され、その内る
つぼ2の底部や外周壁が外るつぼ1の底部や内周壁と広
い面では接触しなくなる。
【0015】従って、脱ガス時のガス抜けがよく、また
加熱時における内るつぼ2内の温度分布が均一安定化
し、シリコン中の酸素分析をおこなう際に、たとえ内る
つぼ2にシリコンが浸透しても、外るつぼ1との間隔が
保たれているので、外るつぼ1に付着するシリコンの量
が少なく、抵抗値を大きくするSiCの生成も少なくな
り分析温度が安定化し、分析精度が向上する。
【0016】図3は、試料抽出炉6内に黒鉛るつぼ11
をセットした状態の説明図で、黒鉛るつぼ11は、試料
抽出炉6の上部に固定配置された上部電極7,7と、そ
の下方に上下可動に設けられた下部電極8との間にセッ
トされ、まず、試料9を投入せずに、黒鉛るつぼ11の
みを高温に加熱する空焼きがおこなわれ、水分を含むガ
ス等の不純物が除去される。なお、符号10は冷却水通
路である。
【0017】その空焼きは、試料抽出炉6内を気密状態
として黒鉛るつぼ11をセットした状態下で両電極7,
8間に大電流を印加して約3000℃程度の高温に黒鉛
るつぼ11のみを加熱するものである。その空焼き時に
は、内るつぼ2と外るつぼ1の間隔が保持されているた
め、ガス抜けがよく高い脱ガス効果が得られる。
【0018】上述の空焼き後には、まず、気密状態下の
試料抽出炉6の上部から試料9を黒鉛るつぼ11内に投
入し、キャリヤガスとしての不活性ガスを外部から供給
しつつ、試料9を黒鉛るつぼ11とともに加熱してその
試料9を溶融させ、発生した試料ガスを分析計に捕集し
て成分分析がおこなわれる。その加熱の際に、前述した
ように、内るつぼ2が所定の間隔をおいて外るつぼ1内
に支持されていることから温度分布が均一安定化し、試
料9が均熱されるため、信頼性の高い安定した測定精度
が得られるのである。
【0019】ちなみに、このような黒鉛るつぼ11でシ
リコンブロック中の酸素濃度を測定した結果、測定値の
バラツキ度を表わす変動係数であるCV(Coefficient
of Value)値=2.04%を得ることができた。なお、
図5に示すような従来の黒鉛るつぼではCV値は4%程
度であった。
【0020】図4は異なる実施例を示し、内るつぼ2の
底部を先尖りの円錐状に形成して外るつぼ1の内底部と
点接触させる一方、内るつぼ2の内周壁の上部に、試料
の加熱時に内るつぼ2内に投入した試料のせり上りを防
ぐための周状突部5を形成し、たとえ残留ガスが存在し
ていても加熱された試料がこれらのガスと反応するのを
抑制し、より高い分析精度が得られるようにしている。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、内るつぼの外底部
に下向き突部を突設形成するとともに、内るつぼの外周
壁に複数の横向き突部を突設形成し、内るつぼと外るつ
ぼとの間に所定の間隔を設けたので、脱ガス時のガス抜
けがよく、また、加熱時における内るつぼ内の温度分布
が均一安定化し、例えばシリコン中の酸素分析をおこな
う際に、たとえ内るつぼにシリコンが浸透しても外るつ
ぼとの間隔が保たれているため、外るつぼに付着するシ
リコンの量が少なく、従って、SiCの生成も少なく、
分析温度が安定化し、分析精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の分析用黒鉛るつぼの実施例を示す縦断
面図である。
【図2】同分析用黒鉛るつぼの平断面図で、図1のA−
A線矢視図である。
【図3】同分析用黒鉛るつぼを試料抽出炉内にセットし
た状態の説明図である。
【図4】同分析用黒鉛るつぼの異なる実施例を示す縦断
面図である。
【図5】従来の分析用黒鉛るつぼの一例を示す縦断面図
である。
【符号の説明】
1…外るつぼ、2…内るつぼ、3…下向き突部、4…横
向き突部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外るつぼと、その外るつぼ内に挿脱自在
    な内るつぼとよりなる分析用黒鉛るつぼであって、前記
    外るつぼの内底部に接触する下向き突部が前記内るつぼ
    の外底部に突設形成されるとともに、前記内るつぼを前
    記外るつぼの内周壁との間に所定の間隔をおいて保持す
    るべくその内周壁と接触する横向き突部が、前記内るつ
    ぼの外周壁に複数個突設形成されてなることを特徴とす
    る分析用黒鉛るつぼ。
JP22468495A 1995-08-08 1995-08-08 分析用黒鉛るつぼ Expired - Fee Related JP3287742B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009053119A (ja) * 2007-08-28 2009-03-12 Horiba Ltd 元素分析装置
JP2011196910A (ja) * 2010-03-23 2011-10-06 Murata Mfg Co Ltd 黒鉛坩堝およびそれを用いたセラミック系材料の分析方法
JP2016161496A (ja) * 2015-03-04 2016-09-05 関西熱化学株式会社 石炭乾留試験炉、石炭乾留試験装置、及び石炭乾留試験方法

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