JPH094977A - 乾燥装置 - Google Patents

乾燥装置

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JPH094977A
JPH094977A JP7148947A JP14894795A JPH094977A JP H094977 A JPH094977 A JP H094977A JP 7148947 A JP7148947 A JP 7148947A JP 14894795 A JP14894795 A JP 14894795A JP H094977 A JPH094977 A JP H094977A
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Kikuo Wada
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Abstract

(57)【要約】 【目的】運転開始時に乾燥容器に付与する温熱量の不足
分を補助し、かつ冬期の運転において装置の凍結の問題
を回避できる乾燥装置を提供する。 【構成】 傍熱式の乾燥装置において、凝縮ユニット2
1から発生された温熱を伝達する温水循環回路209a
にバイパス管55を設け、バイパス管55には補助加熱
ユニット65が設置される。補助加熱ユニットは、運転
開始や厳寒期において、所定条件で209aを循環する
温水を加熱する。一方、冷温熱発生装置205の蒸発ユ
ニット25から発生された冷熱を伝達する冷水循環回路
207a、207bと凝縮ユニット21から発生された
温熱を伝達する温水循環回路209a、209bとを接
続し、凝縮器203で必要な冷熱量の変化と乾燥容器2
01で必要な温熱量の変化に応じて、冷水循環回路20
7a、207b内の冷水と温水循環回路209a、20
9b内の温水とを相互に移動させる少なくとも一対のバ
ータ回路41a、41bとが備えられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、真空装置に関し、特
に厨芥等の被乾燥物を収容加熱し、その水分を蒸発して
乾燥させる真空乾燥装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】厨芥等の被乾燥物を収容した乾燥容器を
真空に減圧して沸点を下げる一方、ヒートポンプを用い
て、その温熱により乾燥容器を加熱して被乾燥物より水
分を蒸発させると共にこの蒸発した水分をヒートポンプ
で発生する冷熱により凝縮した水に戻し、この水分を装
置外に排出する真空乾燥装置が知られている。
【0003】図3は、このような真空乾燥装置の概略構
成を示した図である。図を参照して、真空乾燥装置は、
大きくは厨芥等の被乾燥物が収容される密閉容器状の乾
燥容器201と、乾燥容器201に蒸気排出管11を介
して接続される凝縮器203と、ヒートポンプ式チラー
ユニット等からなる冷温熱発生装置205と、凝縮器2
03及び蒸気排出管11を介して乾燥容器201の内部
を真空状態にするための真空ポンプ33とから構成され
る。
【0004】冷温熱発生装置205は圧縮機19を中心
として、凝縮ユニット21と、膨張弁23と、蒸発ユニ
ット25とから構成され、各々その中に例えばフロン等
の冷媒が封入される冷媒管301a〜301dによって
相互に接続されている。蒸発ユニット25の出口と凝縮
器203の入口には往き冷水管207aが接続され、蒸
発ユニット25の入口と凝縮器203の出口には戻り冷
水管207bが接続されており、戻り冷水管207bに
はポンプ27が設置され、ポンプ27の上流側には膨張
タンク13が、その下流側には水流スイッチ28が取付
けられている。
【0005】一方、凝縮ユニット21の出口と乾燥容器
201の入口とには往き温水管209aが接続され、凝
縮ユニット21の入口と乾燥容器201の出口とには戻
り温水管209bが接続されている。戻り温水管209
bには膨張タンク15が設置され、その下流側にはポン
プ29と水流スイッチ303とファンクーリングユニッ
ト17とが取付けられている。又、凝縮器203の下部
にはポンプ31が取付けられ、その下流に凝縮器203
に設けられた水位検知器39と連動して開閉する電磁弁
37が取付けられている。更に、真空ポンプ33は、逆
止弁34を介して排気管36によって凝縮器203に接
続され、その下流側には排出ベント35が設けられてい
る。
【0006】以下この従来の真空乾燥容器の動作につい
て簡単に説明する。被乾燥物が乾燥容器201に収容さ
れ乾燥処理が開始されると、真空ポンプ33がONとな
り、乾燥容器201の内部の水蒸気を含んだ空気を蒸気
排出管11及び凝縮器203を介して排出する。これに
よって、乾燥容器201内部は負圧になり、その沸点が
下がり被乾燥物からの水分が蒸発し易い状態となる。
【0007】一方、冷温熱発生装置205では圧縮機1
9が動作を開始し、冷媒の圧縮、凝縮、膨張、蒸発の各
工程により、蒸発ユニット25においては、ポンプ27
の動作によって往き冷水管207aおよび戻り冷水管2
07bを循環する水に対して冷熱を与える。この冷熱は
凝縮器203において乾燥容器201から、蒸気排出管
11を介して流入する水蒸気を冷やし、そこで凝縮させ
る。この凝縮水は、水位検知器39によって所定水位が
検知されると、電磁弁37を”開”としてポンプ31に
よって装置外に排出される。又、凝縮ユニット21にお
いては、ポンプ29の動作によって往き温水管209a
および戻り温水管209bを循環する水に対して温熱を
与える。この温熱は乾燥容器201において被乾燥物を
熱し、水分の蒸発を促進する。このようにして、従来の
真空乾燥装置は厨芥等の被乾燥物を加熱乾燥してその水
分を除去している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の真
空乾燥装置では、定常運転状態にはいると冷温熱発生装
置から所定量の温熱が発生し、乾燥容器に与えられるの
で余り問題とならないが、運転開始時には温熱が不足気
味になる。即ち、冷温熱発生装置が立ち上がるまでは温
熱は所定熱量分だけ発生せず、一方乾燥容器に収容され
た被乾燥物は初期投入時には水分がかなり多い状態とな
っている。従って、運転開始から被乾燥物から水分が蒸
発し出すまで、かなり時間がかかるので処理時間が長く
なり、結果として装置の消費電力も増大する。
【0009】又、冬期以外や冬期でも外気温がある程度
高いときは冷水管及び温水管の冷水及び温水の循環で凍
結は防止できるが、厳寒期のように外気温が相当低いと
きには装置の循環系統(特に冷水管側)の凍結の問題が
生じる。更に厳寒期でなくても装置の低温部分が部分凍
結することもあり、運転開始時には凍結を解除して正常
状態にする必要がある。凍結対策として例えば、配管を
断熱材で覆い、その中に電熱線等を設置することが考え
られるが、冬期以外は不要のものであるのでコスト的に
は不利となる。又、冷水管及び温水管に接続されている
膨張タンクでは、冷水及び温水が循環するものではない
ので凍結対策には不十分である。
【0010】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、運転開始時に乾燥容器に付与す
る温熱量の不足分を補助し、かつ厳寒期の運転において
装置の凍結の問題を回避できる乾燥装置を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
乾燥装置は、傍熱式の乾燥装置であって、厨芥等の被乾
燥物を収容する乾燥容器と、乾燥容器内で発生する蒸気
を排出するために乾燥容器に接続される凝縮器と、冷媒
を循環させることによって、冷熱を発生する蒸発ユニッ
トと温熱を発生する凝縮ユニットとを含む冷温熱発生装
置と、凝縮器と蒸発ユニットとを冷水が循環するように
接続し、蒸発ユニットで発生された冷熱を凝縮器に付与
する冷水循環回路と、乾燥容器と凝縮ユニットとを温水
が循環するように接続し、凝縮ユニットで発生された温
熱を乾燥容器に付与する温水循環回路と、温水循環回路
の凝縮ユニットから乾燥容器に向かう往き温水管に設け
られたバイパス回路と、バイパス回路に設置され、所定
条件において往き温水管を循環する温水をバイパス管を
通して加熱する加熱手段と、冷水循環回路と温水循環回
路とを接続し、凝縮器で必要な冷熱量の変化と乾燥容器
で必要な温熱量の変化に応じて、冷水循環回路内の冷水
と温水循環回路内の温水とを相互に移動させるバータ手
段とを備えたものである。
【0012】請求項2の発明にかかる乾燥装置は、請求
項1の乾燥装置において、加熱手段が、加熱器と補助ポ
ンプと電磁弁とを含んだものである。請求項3の発明に
かかる乾燥装置は、請求項1又は請求項2の乾燥装置に
おいて、所定条件が、乾燥装置の運転開始時又は乾燥装
置が設置される場所での外気温が所定温度以下になった
場合を含むものである。
【0013】
【作用】請求項1の発明においては、バイパス回路を介
して、所定条件において往き温水管を循環する温水が加
熱される。請求項2の発明においては、請求項1の発明
の作用に加えて、加熱手段は、加熱器と補助ポンプと電
磁弁とを含む。
【0014】請求項3の発明においては、請求項2の発
明の作用に加えて、乾燥装置の運転開始時又は乾燥装置
が設置される場所での外気温が所定温度以下になった場
合や運転開始前の部分凍結の状態を正常状態に復帰させ
る場合に加熱手段が動作する。
【0015】
【発明の効果】請求項1の発明は以上説明したとおり、
バイパス回路を介して、所定条件において往き温水管を
循環する温水が加熱されるので、装置の運転許容範囲が
拡大する。請求項2の発明は以上説明したとおり、請求
項1の発明の効果に加えて、加熱手段は、加熱器と補助
ポンプと電磁弁とを含むので加熱手段の容量を必要以上
に大きくする必要はない。
【0016】請求項3の発明は以上説明したとおり、請
求項1又は請求項2の発明の効果に加えて、乾燥装置の
運転開始時又は乾燥装置が設置される場所での外気温が
所定温度以下になった場合や運転開始前の部分凍結の状
態を正常状態に復帰させる場に加熱手段が動作するの
で、運転開始時や厳寒期の運転に関し、効率的な装置の
運転が可能になる。
【0017】
【実施例】図1はこの発明の第1の実施例による真空乾
燥装置の構成を示した図である。図を参照して、その構
成について説明するが、ここでは図3で示した従来の真
空乾燥装置と比べた場合の相違点について主に説明す
る。図を参照して、往き温水管209aの1の入口側の
ノードN101とノードN102との間にバイパス管5
5が設けられている。バイパス管55にはノードN10
1側から加熱器57、水流スイッチ63、補助ポンプ5
9及び電磁弁61が取付けられている。加熱器57は例
えばスチームやガス燃焼等を熱源として、バイパス管5
5を循環する温水を加熱する熱交換器である。このよう
に補助加熱ユニット65は、加熱器57、バイパス管5
5、水流スイッチ63、補助ポンプ59、電磁弁61と
から構成される。
【0018】又、戻り冷水管207bのノードN1と戻
り温水管209bのノードN3との間に戻りバータ回路
41bが設けられ、戻り冷水管207bのノードN2と
戻り温水管209bのノードN4との間に往きバータ回
路41aが設けられる。往きバータ回路41aには電磁
弁43が取付けられ、電磁弁43の開閉は戻り冷水管2
07bの蒸発ユニット25の入口側のノードN7の温度
を検知する温調器44によって制御される。又、戻り温
水管209bのファンクーリングユニット17の入口側
のノードN5と凝縮ユニット21の入口側のノードN6
との間にはバイパス管48が設けられ、そこにはファン
クーリングユニット17の必要能力を調整するための圧
力調整弁47が取付けられる。更に戻り温水管209b
のノードN3の上流側には圧力調整弁45が取付けられ
ている。この圧力調整弁45は冷水側のポンプ27の吸
い込み圧力と温水側のポンプ29の吸い込み圧力とを均
一にして、定常運転時に不用意に戻りバータ回路41b
を介して冷水、又は温水が移動しないようにするためで
ある。
【0019】次に、第1の実施例による真空乾燥装置に
よる動作について説明する。乾燥容器201に被乾燥物
が収容されて、乾燥処理が開始されると冷温熱発生装置
205が運転を開始すると共に補助加熱ユニット65も
運転を開始し、同時にポンプ27及びポンプ29も運転
を開始して、往き冷水管207a及び戻り冷水管207
b内の冷水及び往き温水管209a及び戻り温水管20
9bの温水を各々循環させる。即ち、冷温熱発生装置2
05においては、圧縮機19が動作を開始し、冷媒管3
01dを介して流入してくる冷媒を圧縮し、高温、高圧
力の状態で凝縮ユニット21に送り出す。温熱に関して
言えば、凝縮ユニット21において冷媒の保有熱と戻り
温水管209bを戻ってくる温水との間で熱交換がなさ
れるが、初期状態では冷媒の温度が十分に上昇していな
いため、その交換熱量は少ない。一方、補助加熱ユニッ
ト65では電磁弁61がONとなり、又補助ポンプ59
もONとなるので、往き温水管209aから乾燥容器2
01に流入しようとする温水の一部がバイパス管55に
流入する。そしてバイパス管55に流入した温水は加熱
器57において所定の熱源から熱を与えられ、ノードN
101から所定温度上昇した状態で乾燥容器201に流
入する。これによって、従来であれば運転開始時では凝
縮ユニット21の出口の温度、即ち、乾燥容器201へ
の流入時の温度は低かったが、補助加熱ユニット65に
よって、定常運転状態に近い温度で乾燥容器201に温
水を流入させることができる。そのため従来の真空乾燥
装置に比べ、運転開始時から被乾燥物からの水分の蒸発
が開始するまでの時間が大幅に短縮される。又、補助加
熱ユニット65の運転によって、凝縮ユニット21への
戻りの温水の温度も従来に比べて上がるので、冷温熱発
生装置205の冷媒の高圧側の負荷も減少して冷温熱発
生装置205の定常運転への到達時間も減少する。
【0020】所定時間経過後、冷温熱発生装置5が定常
運転に入ると、電磁弁61及び補助ポンプ59をOFF
して補助加熱ユニット65の運転を停止させる。これに
よって、凝縮ユニット21から所定温度で流出された温
水は補助加熱ユニット65をバイパスすることなく、直
接乾燥容器201に流入するので温水循環系の回路抵抗
を増大させることはない。
【0021】尚、補助加熱ユニット65を全流量タイプ
とせずに、バイパスタイプとしたのは以下の理由によ
る。補助加熱ユニット65は基本的には装置の立ち上げ
用であるので、装置が定常運転に入ると不要となるもの
である。そのとき全流量タイプであると、加熱器の熱源
をOFFした状態で定常運転を続けることになる。する
と、その加熱器で凝縮ユニット21で付与された温熱が
奪われることになり、装置の乾燥能力を低下させること
になるからである。更に全流量タイプであると、往き温
水管209aの配管系を変えずに接続させるためポンプ
及び加熱器の容量が大きなものが必要になり、経済的に
有利と言えないからである。
【0022】又、補助加熱ユニット65は戻り温水管2
09b側に設置することも可能であるが、以下の理由で
本実施例のように往き温水管209a側に設定すること
が好ましい。即ち、補助加熱ユニット65を戻り温水管
209b側に設置すると、上記で説明したように冷温熱
発生装置205の定常運転までの立ち上がり時間の短縮
に寄与するが、通常の運転開始状態に比べ急速な冷媒の
運転状態が変動するので圧縮機19に過大な負荷がかか
り易くなり、冷温熱発生装置205の保護としては好ま
しくないからである。これに対して、補助加熱ユニット
65を往き温水管209aに設置すると、往き温水管2
09aの温水に付与された熱量は、殆ど乾燥容器201
内の被乾燥物の加熱に消費されるので、戻り温水管20
9bの戻りの温度はそれほど過度には上昇しない。その
ため、冷温熱発生装置205に過度の負荷をかけるおそ
れがないからである。
【0023】以上が運転開始状態におけける補助加熱ユ
ニット65の働きであるが、補助加熱ユニット65は運
転開始状態のみならず、外気温度が相当低い冬期に於い
ても有利な働きをする。従来であれば、補助加熱ユニッ
ト65がないため冬期においては循環系の凍結防止のた
めに、ポンプ27及びポンプ29を常時運転しておき、
又、それでも不十分な状態に備えて、配管等を断熱材で
覆い、更に電熱線やスチーム等で保温することが考えら
れる。しかし、本実施例ではそのような冬期の状態で
は、往き温水管209a及び戻り温水管209bの温水
循環ラインの温水を加熱し、更に、外気温度が所定温度
以下になった旨の検知出力に応答して、往きバータ回路
41aの電磁弁43を”開”とすれば良い。すると補助
加熱ユニット65によって加熱された温水は往きバータ
回路41aを介して戻り冷水管207bに流入し、往き
冷水管207a及び戻り冷水管207b内の冷水を所定
温度まで上昇させ、その凍結を防止する。即ち、温水の
循環ラインと、冷水の循環ラインとを往きバータ回路4
1a及び戻りバータ回路41bを介して相互に接続して
その中を所定温度以上の温水を循環させることが可能に
なる。
【0024】一方、冬期以外の時期であって運転開始時
から所定時間経過した後の定常状態における運転では、
補助加熱ユニット65の運転は停止され、また、バータ
回路は働かず、図3で示した従来の真空乾燥装置と同様
の運転が行なわれる。そこで、例えば被乾燥物にとって
温熱に比べて冷熱が少なくてよい非定常状態を考える。
【0025】このとき冷温熱発生装置205において発
生される温熱Q2 と冷熱Q1 とはほぼ同等の熱量であ
る。従って、このまま必要な温熱をベースに運転を続け
ると、冷熱が余ってくることになる。そのため凝縮器2
03で使用される冷熱は定常時に比べて少なくなるた
め、蒸発ユニット25に戻る冷水の温度は余り高くはな
らず、低温のまま蒸発ユニット25に流入するので蒸発
ユニット25で冷水が結氷して蒸発ユニット25を損傷
するおそれがある。そこで、この実施例では戻り冷水管
207bのノードN7の温度が所定温度(例えば8.5
℃)より低い旨(厳寒期でも生じる場合がある)を温調
器44が検知すると、電磁弁43を”開”として往き温
水管209aから温水を往きバータ回路41aを介して
もどり冷水管7bに流入させる。これによって戻りの冷
水の温度が所定温度以下で蒸発ユニット25に戻ること
はなく、冷温熱発生装置205の装置が保護される。
【0026】これに対して、冷熱に比べて温熱が足りな
い非定常状態では、冷温熱発生装置205の全体の冷
熱、温熱発生量を高めると、先のように冷熱が余る弊害
が生じ、この場合、バータ回路41aを用いて温水を冷
水側に流入させると温熱不足を解消することができな
い。その場合は、圧力調整弁47を用いて温水の所定量
をファンクーリングユニット17(通常は戻り温水管2
09bのノードN8の温度が45.5℃以上になるとO
Nとなる)を所定量バイパスさせることによって温熱を
有効利用する。即ち、ファンクーリングユニット17
は、もともと冷温熱発生装置205の圧縮機19の仕事
量に加熱負荷の変動を見越した余裕分を加えたものに対
応した熱を大気放熱する。そのためこの大気放出分の熱
量をファンの回転を制御することにより、又は圧力調整
弁47によって、乾燥用に有効利用しようとするもので
ある。
【0027】図2は、この発明の第2の実施例による真
空乾燥装置の構成を示した図である。この実施例では、
先の第1の実施例における真空乾燥装置の構成に加え
て、往き冷水管207aのノードN9と戻り温水管20
9bのノードN10との間に第2の往きバータ回路41
cを設け、その往きバータ回路41cに電磁弁49を取
付けたものである。そして、電磁弁49は、冷水の蒸発
ユニット25への戻り側のノードN7の温度を検知する
温調器305と温水の凝縮ユニット21への戻り側のノ
ードN8の温度を検知する温調器51とによって、その
開閉が制御される。尚、バータ回路41bは先の実施例
では冷水側から温水側への一方通行であったが、この実
施例では、電磁弁49の働きによって冷水側から温水側
へ、又は温水側から冷水側へと、自由に冷温水が移動す
る。このように先の実施例と異なり、電磁弁49の開条
件が温水の戻り温度(例えば46℃以上)のみならず、
冷水の戻り温度(例えば10.5℃以下)をも制御条件
にしているのは以下の理由による。
【0028】被乾燥物からの蒸発が減少し、温熱が余っ
て温水の戻り温度が所定温度より上昇した場合、ファン
クーリングユニット17の負荷を減少させるために、往
き冷水管207aから冷水を温水側に供給すると凝縮器
203での冷熱が不足するおそれがある。そのような状
態で運転を続けると凝縮器203で水蒸気が完全に凝縮
せずに未凝縮状態の水分を含んだ空気が大気に放出され
るおそれがある。従って、冷水を温水側に流入させるに
は、冷水の戻り温度が所定温度以下、即ち、凝縮器20
3での未凝縮状態が発生しないことをも条件に電磁弁4
9を開けようとするためである。このようにすることに
よって、加熱負荷の減少に伴う放熱に冷水の熱量を利用
できるので、先の第1の実施例の装置に比べてファンク
ーリングユニット17の容量を小さくすることが可能に
なる。
【0029】尚、上記各実施例では、真空乾燥装置に本
願発明を適用しているが、真空ポンプを用いることなく
乾燥を行なうような乾燥装置にも、同様にこの発明の思
想が適用できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例による真空乾燥装置の
構成を示す図である。
【図2】この発明の第2の実施例による真空乾燥装置の
構成を示す図である。
【図3】従来の真空乾燥装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
21 凝縮ユニット 25 蒸発ユニット 41a、41bバータ回路 57 加熱器 59 補助ポンプ 61 電磁弁 65 補助加熱ユニット 201 乾燥容器 203 凝縮器 205 冷温熱発生装置 207a、207b冷水管 209b、209b温水管 尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 傍熱式の乾燥装置であって、 厨芥等の被乾燥物を収容する乾燥容器と、 前記乾燥容器内で発生する蒸気を排出するために前記乾
    燥容器に接続される凝縮器と、 冷媒を循環させることによって、冷熱を発生する蒸発ユ
    ニットと温熱を発生する凝縮ユニットとを含む冷温熱発
    生装置と、 前記凝縮器と前記蒸発ユニットとを冷水が循環するよう
    に接続し、前記蒸発ユニットで発生された冷熱を前記凝
    縮器に付与する冷水循環回路と、 前記乾燥容器と前記凝縮ユニットとを温水が循環するよ
    うに接続し、前記凝縮ユニットで発生された温熱を前記
    乾燥容器に付与する温水循環回路と、 前記温水循環回路の前記凝縮ユニットから前記乾燥容器
    に向かう往き温水管に設けられたバイパス回路と、 前記バイパス回路に設置され、所定条件において前記往
    き温水管を循環する温水を前記バイパス回路を通して加
    熱する加熱手段と、 前記冷水循環回路と前記温水循環回路とを接続し、前記
    凝縮器で必要な冷熱量の変化と前記乾燥容器で必要な温
    熱量の変化に応じて、前記冷水循環回路内の冷水と前記
    温水循環回路内の温水とを相互に移動させるバータ手段
    とを備えた、乾燥装置。
  2. 【請求項2】 前記加熱手段は、加熱器と補助ポンプと
    電磁弁とを含む、請求項1記載の乾燥装置。
  3. 【請求項3】 前記所定条件とは、前記乾燥装置の運転
    開始時又は前記乾燥装置が設置される場所での外気温が
    所定温度以下になった場合や運転開始前の部分凍結の状
    態を正常状態に復帰させる場合を含む、請求項1又は請
    求項2記載の乾燥装置。
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