JPH094972A - ベニヤ単板乾燥用の送りロールおよびベニヤ単板乾燥装置 - Google Patents

ベニヤ単板乾燥用の送りロールおよびベニヤ単板乾燥装置

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JPH094972A
JPH094972A JP17431695A JP17431695A JPH094972A JP H094972 A JPH094972 A JP H094972A JP 17431695 A JP17431695 A JP 17431695A JP 17431695 A JP17431695 A JP 17431695A JP H094972 A JPH094972 A JP H094972A
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JP
Japan
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veneer
hot air
path
diameter portion
heating
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Application number
JP17431695A
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English (en)
Inventor
Masayoshi Takeda
正義 竹田
Haruo Sugiyama
春男 杉山
Yoshimi Suzuki
好巳 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taihei Machinery Works Ltd
Original Assignee
Taihei Machinery Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベニヤ単板を乾燥する送りロール、および搬
送されるベニヤ単板と同方向へ熱風を循環させる熱風縦
循環方式のベニヤ単板乾燥装置の各段搬送路内に、熱風
の循環経路となる空隙を形成したものである。 【構成】 ベニヤ単板乾燥用の送りロールを、軸芯方向
に亘る外表面に、ベニヤ単板の表面および/または裏面
に当接する大径部位と熱風を通過させる小径部位を、任
意間隔を置いて複数部位形成し、所要数連設された加熱
セクションの上部通風路で発生された熱風をその下部に
循環させ、前記凹凸状の送りロールを上下一組、若しく
はこの凹凸状の送りロールと、その上方または下方に外
表面を通直とした円筒状の送りロールを上下一組とし
て、搬送方向に適宜組数任意間隔を置いて設置させて搬
送路とし、搬送路内の小径部位と搬送されるベニヤ単板
の空隙も熱風の循環経路としたことにある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はベニヤ単板を乾燥する送
りロール、および搬送されるベニヤ単板と同方向へ熱風
を循環させる熱風縦循環方式のベニヤ単板乾燥装置に係
り、特に前後にベニヤ単板の送入口、取出口を備えた所
要数の加熱セクション内の上下一組の送りロールを適宜
組数設置して構成される各段搬送路内に、熱風の循環経
路となる空隙を形成したものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ベニヤ単板を乾燥するに際し
ては、無端状の金網、或いは複数組から成る上下一組の
ロールにより形成された搬送路上を搬送されるベニヤ単
板に、乾燥装置内に循環される熱風を供給し、搬送途上
のベニヤ単板を空気媒体による間接加熱乾燥している。
【0003】これに対し、熱伝導率の高い接触加熱方式
を採用した熱板呼吸方式が現存しているのであるが、こ
の方式によれば一対の熱板間にベニヤ単板を挿入した
後、蒸散する水蒸気を大気へ放出するため、開閉動を反
復継続しなければならない等、作業性に難点があり、ま
た、他方同様な接触加熱方式として、例えば既存のベニ
ヤ単板乾燥装置の予備乾燥に用いられる大径加熱ロール
方式も存在するのであるが、この方式によると上記熱板
呼吸方式に比して作業性の向上は望めるが、別途大径加
熱ロールが必要となり、且つこの大径加熱ロール面にベ
ニヤ単板を密接して倣わせる手段、並びに大径加熱ロー
ル間へのベニヤ単板を移乗させる手段が必要とされ、チ
エン、ベルト等の無端状搬送帯を大径加熱ロール間に懸
回させたり、或いは圧縮空気噴出口を設置しなければな
らず、実施に要する設備費が嵩むものとなる。
【0004】乾燥対象となるベニヤ単板は、近年原木事
情の悪化にも相俟って、ベニヤレースから切削された直
後に応力に伴う捻りが発生し、乾燥時の自由収縮による
あばれ、ひねり等の発生割合が多くなり、また高含水率
材の混入割合も多くなって乾燥熱量並びに加熱セクショ
ン数の増加傾向となり、前者の間接加熱乾燥方式、特
に、搬送されるベニヤ単板と同方向へ熱風を循環させる
熱風縦循環方式においてはこの傾向が大となってきた。
【0005】即ち、この熱風縦循環方式とは図1に示す
ように、一定幅に切断されたベニヤ単板1を乾燥すべ
く、加熱セクション2を所要数連設して構成されたベニ
ヤ単板乾燥装置であり、各加熱セクション2を連係した
上部の長手方向一側に送風機3を、また他側に加熱体4
を各々設置して熱風の上部通風路5とし、この上部通風
路5の長手方向両端部に配設された吸い込みダクト6並
びに吹き込みダクト7を直下に位置する各加熱セクショ
ン2に連通し、前記加熱セクション2の下部に上下方向
に多段に設置された搬送路8へ熱風を循環させるもので
ある。この時、各段の搬送路8はベニヤ単板1の搬送方
向に任意間隔を置いて、軸芯を搬送方向と直交させた上
下一組の円筒状のロール9を複数組設置して構成されて
いる。また、図2に示すように、乾燥すべきベニヤ単板
総量に応じて、上記ベニヤ単板乾燥装置を長手方向にさ
らに複数台連結して使用する場合もあり、例えばさらに
一台連結する場合には、ダブルエアサーキュレーション
型と呼称され、この時の熱風の循環経路は2台を連結し
た位置を基点として互いに逆方向に対流させる方法が通
常採用され、したがって、ベニヤ単板乾燥装置の搬送路
の初期においては熱風が向かい風として、また連結基点
以降においては熱風が追い風として循環されていること
になる。
【発明が解決しようとする課題】
【0006】しかしながら、上記ベニヤ単板乾燥装置に
よれば、装置内を循環している熱風は、上下方向に多段
に配設されている各段搬送路の間隔内においては流速が
一定となるが、各段搬送路、即ち軸芯を搬送方向と直交
させた上下一組の円筒状のロールを複数組設置して構成
されている領域については、各組の送りロールの周面に
取り巻くように流れてはその直後で渦になり、直接的に
ベニヤ単板の表面または裏面へ供給される量は小とな
る。したがって、ベニヤ単板は上下より円筒状の送りロ
ールで挟圧されながら搬送され、その搬送途上、循環す
る熱風によって昇温された装置内の温度と、熱風によっ
て加熱された円筒状の送りロール自体が加熱されること
によるアイロン効果に伴う間接的な加熱乾燥に留まって
いる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は叙上に鑑み、装
置内を搬送されるベニヤ単板の表面および/または裏面
へ熱風を直接的に供給する量をより大とすべく、まず、
ベニヤ単板乾燥用の送りロールを、軸芯方向に亘る外表
面に、ベニヤ単板の表面および/または裏面に当接する
大径部位と熱風を通過させる小径部位を、任意間隔を置
いて複数部位形成するものであり、次いで、所要数連設
された加熱セクションの上部の長手方向一側に送風機
を、また他側に加熱体を各々設置して熱風の上部通風路
とし、この上部通風路の長手方向両端部に配設された吸
い込みダクト並びに吹き出しダクトを直下に位置する各
加熱セクションに連通し、前記加熱セクションの下部に
は、前記凹凸状の送りロールを上下一組、若しくはこの
凹凸状の送りロールと、その上方または下方に外表面を
通直とした円筒状の送りロールを上下一組として、搬送
方向に適宜組数任意間隔を置いて設置させて搬送路と
し、搬送路内の小径部位と搬送されるベニヤ単板の空隙
も熱風の循環経路としたことにある。
【0008】
【作用】所要数連設された加熱セクションの上部の長手
方向一側に送風機を、また他側に加熱体を各々設置して
熱風の上部通風路とし、この上部通風路の長手方向両端
部に配設された吸い込みダクト並びに吹き込みダクトを
直下に位置する各加熱セクションに連通し、前記加熱セ
クションの下部には、軸芯方向に亘る外表面にベニヤ単
板の表面および/または裏面に当接する大径部位と熱風
を通過させる小径部位を任意間隔を置いて複数部位形成
した送りロールを上下一組、若しくはこの送りロール
と、その上方または下方に外表面を通直とした円筒状の
送りロールを上下一組として、搬送方向に適宜組数任意
間隔を置いて設置させて搬送路とし、搬送路内の小径部
位と搬送されるベニヤ単板の空隙も熱風の循環経路とす
ることにより、また、前記送りロールの大径部位、若し
くは任意組の大径部位毎の位置を搬送方向へ千鳥状に構
成して、ベニヤ単板を搬送する途上、上部通風路からの
熱風をベニヤ単板面へ直接的に供給して、ベニヤ単板の
幅方向全面に亘って熱効率の高い乾燥を行うものであ
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明装置の実施例を添付図面に基づ
いて説明する。尚、既に説明した部品については同一符
号を付している。乾燥すべきベニヤ単板1は、一定幅に
切断された矩形状を有したものであり、加熱セクション
2を所要数連設したベニヤ単板乾燥装置へ、その入側よ
り出側へ搬出されるものであり、図3において所要数連
設された前記加熱セクション2の上部の長手方向の一側
には送風機3を、他側には蒸気管、電熱器、バーナー等
の加熱体4を設置した上部通風路5が形成されており、
この上部通風路5の長手方向両端部に配設された吸い込
みダクト6並びに吹き出しダクト7を直下に位置する前
記加熱セクション2に連通し、前記加熱セクション2の
下部に上下方向に多段に設置された搬送路8へ熱風を縦
循環方式によって対流供給させている。
【0010】この搬送路8は図示例においては上下3段
であり、各段の搬送方向に亘って上下一組の送りロール
10を任意の間隔を置いて複数本配列し、この送りロー
ル10の両軸部を適宜間隔を置いて枠組みされた梁にて
軸承しているが、通常、この梁の位置は開閉用ドアとな
る外壁11に対して内方の位置にあり、具体的な軸承方
法の一例としては以下のようになる。図4,5に示すよ
うに、ベニヤ単板1の搬送方向の両側に立設された複数
本の縦梁12間に、上下方向に亘って任意間隔毎に前記
搬送路8の段数に応じて横梁13を水平状態に設置し、
この横梁13の搬送方向に対して一定間隔毎に上部を開
放状態とし、且つ上下方向の中間部を仕切り板14にて
仕切ったケーシング15を取着する。このケーシング1
5内の上部と下部には、その両側をケーシング15に案
内され、中央部を仕切り板14によって区画されたU字
状の軸受部材16が各々設置されることになる。上下一
組の送りロール10の両軸部はこのケーシング15内に
設置された上下の軸受部材16に支承され、この支承位
置から一定の間隔を置いて駆動伝達部材が取着されるこ
とになるが、これは下部の送りロール10の一方の外方
端部に取着されたチエンスプロケット17へのチエン1
8からの駆動を、上下一組の送りロール10の他方の外
方端部に各々取着された平ギヤ19を歯合させたもので
ある。また、各段の搬送路間隔内には蒸気、温水、ヒー
トオイル等の加熱媒体が給排されている加熱管20を搬
送方向に任意間隔を置いて複数本配置して、乾燥装置内
の温度の熱エネルギーの補填を図る場合もある。
【0011】各段の搬送路8を構成する前記上下一組の
送りロール10は、軸芯方向に亘る外表面に、ベニヤ単
板1の表面および/または裏面に当接する大径21部位
と熱風を通過させる小径22部位を、任意間隔を置いて
複数部位形成された凹凸状としている。即ち、上下一組
共にこの凹凸状の送りロール10とする場合には、図6
乃至図8に示すように、前記各大径21部位を上下に当
接させる位置に配置させるものであり、また、上下一組
のうち、上方をこの凹凸状の送りロール10として下方
に外表面を通直とした円筒状の送りロール9を配置する
場合を、図9乃至図11に、さらに、下方をこの凹凸状
の送りロール10として上方に外表面を通直とした円筒
状の送りロール9を配置する場合を、図12乃至図14
に各々例示している。尚、図6,図9,図12に示す凹
凸状の送りロール10の搬送方向における配列は、大径
21部位間隔内の小径22部位が搬送されるベニヤ単板
1の表面側および/または裏面側の同一部分に位置しな
いように、搬送方向の前後に隣接する凹凸状の送りロー
ル10の大径21部位の位置を、便宜上千鳥状としてい
るが、この配列を直列状とする場合もある。
【0012】したがって、これら上下一組の送りロール
10を搬送方向に適宜組数任意間隔を置いて設置して搬
送路8を構成する時、前記大径21部位間隔内の小径2
2部位と搬送されるベニヤ単板1の上下間隔内には或領
域の空隙が確保され、上下一組共にこの凹凸状の送りロ
ール10とする場合には、ベニヤ単板1の表面側、裏面
側共に、また、上下一組のうち、上方を凹凸状の送りロ
ール10とする場合にはベニヤ単板1の表面側に、下方
を凹凸状の送りロール10とする場合にはベニヤ単板1
の裏面側に、小径22部位による空隙が軸芯方向に亘っ
て複数個確保され、搬送路8内における熱風の循環経路
が形成されることになる。
【0013】また図15,16には、前記凹凸状の送り
ロール10を、前記各大径21部位を上下に当接させる
位置に配置して一組とし、この上下一組の送りロール1
0を搬送方向に適宜組数任意間隔を置いて設置させると
共に、各送りロール10の搬送方向の前後に隣接する間
隔内に前記大径21部位よりも小径とした、例えば前記
小径22部位と同径とした、通直の補助ロール23の支
承位置を上下に一対或間隔を置いて対峙させて、凹凸状
の送りロール10と補助ロール23を搬送方向へ交互に
配列した搬送路8とし、搬送路8内の小径22部位並び
に補助ロール23と搬送されるベニヤ単板1の空隙も熱
風の循環経路とした場合が例示され、これによれば、搬
送途上の凹凸状の送りロール10間隔内におけるベニヤ
単板1の幅方向に亘って熱風を直接供給することにな
る。
【0014】前記凹凸状の送りロール10を搬送方向に
適宜組数任意間隔を置いて設置して搬送路8を構成する
時、前記大径21部位間隔内の小径22部位が搬送され
るベニヤ単板1の表面側および/または裏面側の同一部
分に位置しないように、搬送方向の前後に隣接する凹凸
状の送りロール10の大径21部位の位置を千鳥状とす
る実施例は、図6,図9,図12に例示しているが、さ
らに、この千鳥状に配列する場合、例えば単位加熱セク
ション2毎に、或いは図17に示すように、搬送方向に
隣接する2本の送りロール10毎に、搬送方向の任意数
の凹凸状の送りロール10毎に、その大径部位21の位
置を千鳥状とする場合もあり、結果的に熱風をほぼベニ
ヤ単板1の全面に供給するものとする。
【0015】また図18乃至図20には、各段の搬送路
8間隔内に複数本配置された前記加熱管20の一部を除
去し、各段搬送路8の上下方向における間隔を小とした
実施例が例示されており、この実施例によれば各段搬送
路8の上下一組の凹凸状の送りロール10の支承位置
を、その前後間隔内において隔段毎に搬送方向に対して
千鳥状にずらすと共に、上下に隣接する搬送路8を構成
する上下何れか一方の送りロール10を各段搬送路8の
ベニヤ単板1搬送面に近づけるように入り組ませて設置
したものである。具体的には、1段目と3段目の搬送路
8を構成する送りロール10位置が上下方向において同
一位置に支承され、2段目の搬送路8を構成する送りロ
ール10の支承位置は、半ピッチ搬送方向に対してずれ
て千鳥状に配置され、また、2段目の搬送路8の上部送
りロール10は1段目の搬送路8のベニヤ単板1搬送面
に、2段目の搬送路8の下部送りロール10は3段目の
搬送路7のベニヤ単板1搬送面に近づくように入り組ん
で設置されるものである。
【0016】しかして、この種乾燥装置で乾燥されるベ
ニヤ単板1は矩形状であり、通常搬送方向に直交して複
数枚並列して単板送入口から送入され、原動機(図示せ
ず)の駆動をチエン18を介してチエンスプロケット1
7によって受動する下部の送りロール10、平ギヤ19
の歯合動によって従動する上部の送りロール10間に
て、順次前方へ搬送される。
【0017】一方、所要数連設された加熱セクション2
の上部通風路5において、送風機5によって加熱体4で
加熱された空気は熱風とされ、矢符の如く、加熱セクシ
ョン2の長手方向一側下方に設置された吹き出しダクト
7から長手方向他側部に設置された吸い込みダクト6へ
送風され、熱風は乾燥装置内を縦循環される。この熱風
の循環経路は、多段に形成された搬送路8、および各段
の搬送路8間隔内であるが、特に各段の搬送路8におい
ては、ベニヤ単板1を搬送する上下一組のうち少なくと
も一方の送りロール10に形成された大径21部位間隔
内の小径22部位と、搬送されるベニヤ単板1の上下間
隔内に確保された或領域の空隙を熱風が通過することに
なり、搬送路8内においても小径22部位に位置するベ
ニヤ単板1面に直接熱風が供給されるものである。即
ち、搬送路8を上下一組共にこの凹凸状の送りロール1
0とする場合には、ベニヤ単板1の表面側、裏面側の両
面に、また、上下一組のうち、上方を凹凸状の送りロー
ル10とする場合にはベニヤ単板1の表面側に、下方を
凹凸状の送りロール10とする場合にはベニヤ単板1の
裏面側に、小径22部位による空隙が軸芯方向に亘って
複数個確保され、搬送路8内における熱風の循環経路が
形成されることになる。
【0018】この時、図15,図16に示す実施例のよ
うに、凹凸状の送りロール10と補助ロール23を搬送
方向へ交互に配列した搬送路8とすれば、上下一組の送
りロール10の大径21部位間によって前方へ送り出さ
れるベニヤ単板1は、次位の送りロール10の大径21
部位間へ前端部分が至るまで、その間隔内に位置する補
助ロール23によって誘導され、またこの誘導される途
上、後位の上下一組の送りロール10の小径22部位か
らの熱風がベニヤ単板1全面に直接的に供給されること
になる。
【0019】さらに、図6,図9,図12に示す実施例
のように、搬送方向の前後に隣接する凹凸状の送りロー
ル10の大径21部位の位置を千鳥状とすれば、搬送さ
れるベニヤ単板1表面および/または裏面には送りロー
ル10間隔の1ピッチ毎に、また、図17に示すよう
に、搬送方向の任意数の凹凸状の送りロール10に設置
された大径21部位毎の位置を千鳥状とすれば、搬送さ
れるベニヤ単板1表面および/または裏面には2本の送
りロール10毎に、交互に熱風が直接供給されることに
なり、乾燥終了時点、即ち、単板取出口11において
は、ベニヤ単板1面にはほぼ均等に熱風が直接供給され
ていることになる。
【0020】また、図18乃至図20に示す実施例のよ
うに、各段搬送路8の上下一組の凹凸状の送りロール1
0の支承位置を、その前後間隔内において隔段毎に搬送
方向に対して千鳥状にずらすと共に、上下に隣接する搬
送路8を構成する上下何れか一方の送りロール10を各
段搬送路8のベニヤ単板1搬送面に近づけるように入り
組ませて設置しても、凹凸状の送りロール10によれ
ば、ベニヤ単板1面にはほぼ均等に熱風が直接供給さ
れ、搬送路8内に熱風の循環経路が確保されることにな
る。この時、図3乃至図5に示した実施例のような各段
の搬送路8間隔内に設置した加熱管20を、乾燥装置内
の温度の熱エネルギーの補填を図るべく、搬送方向並び
に上下に隣接する送りロール10間隔内に適宜配置する
こともある。
【0021】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、まず、ベニ
ヤ単板乾燥用の送りロールを、軸芯方向に亘る外表面
に、ベニヤ単板の表面および/または裏面に当接する大
径部位と熱風を通過させる小径部位を、任意間隔を置い
て複数部位形成し、装置内を搬送されるベニヤ単板の表
面および/または裏面へ熱風を直接的に供給する量をよ
り大とするものであり、また、所要数連設された加熱セ
クションの上部の長手方向一側に送風機を、また他側に
加熱体を各々設置して熱風の上部通風路とし、この上部
通風路の長手方向両端部に配設された吸い込みダクト並
びに吹き出しダクトを直下に位置する各加熱セクション
に連通し、前記加熱セクションの下部には、前記凹凸状
の送りロールを上下一組、若しくはこの凹凸状の送りロ
ールと、その上方または下方に外表面を通直とした円筒
状の送りロールを上下一組として、搬送方向に適宜組数
任意間隔を置いて設置させて搬送路とし、搬送路内の小
径部位と搬送されるベニヤ単板の空隙も熱風の循環経路
としたので、ベニヤ単板を搬送する途上、上部通風路か
らの熱風をベニヤ単板面へ直接的に供給して、ベニヤ単
板の幅方向全面に亘って熱効率の高い乾燥を行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のベニヤ単板乾燥装置を示す一部切欠き側
面図である。
【図2】従来の他のベニヤ単板乾燥装置を示す側面図で
ある。
【図3】本発明のベニヤ単板乾燥装置を示す一部切欠き
側面図である。
【図4】図3の一部切欠き正面図である。
【図5】図4の一部切欠き側面図である。
【図6】本発明の一実施例を示す平面図である。
【図7】図6の正面図である。
【図8】図6の側面図である。
【図9】本発明の他の実施例を示す平面図である。
【図10】図9の正面図である。
【図11】図9の側面図である。
【図12】本発明の他の実施例を示す平面図である。
【図13】図12の正面図である。
【図14】図12の側面図である。
【図15】本発明の他の実施例を示す平面図である。
【図16】図15の正面図である。
【図17】本発明の他の実施例を示す平面図である。
【図18】本発明の他の実施例を示す平面図である。
【図19】図18の正面図である。
【図20】図18の側面図である。
【符号の説明】
1…ベニヤ単板、2…加熱セクション、3…送風機、4
…加熱体、5…上部通風路、6…吸い込みダクト、7…
吹き出しダクト、8…搬送路、9…円筒状ロール、10
…送りロール、11…外壁、12…縦梁、13…横梁、
14…仕切り板、15…ケーシング、16…軸受部材、
17…チエンスプロケット、18…チエン、19…平ギ
ヤ、20…加熱管、21…大径、22…小径、23…補
助ロール

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸芯方向に亘る外表面に、ベニヤ単板の表
    面および/または裏面に当接する大径部位と熱風を通過
    させる小径部位を、任意間隔を置いて複数部位形成して
    凹凸状としたベニヤ単板乾燥用の送りロール。
  2. 【請求項2】所要数連設された加熱セクションの上部の
    長手方向一側に送風機を、また他側に加熱体を各々設置
    して熱風の上部通風路とし、この上部通風路の長手方向
    両端部に配設された吸い込みダクト並びに吹き込みダク
    トを直下に位置する各加熱セクションに連通し、前記加
    熱セクションの下部には、軸芯方向に亘る外表面にベニ
    ヤ単板の表面または裏面に当接する大径部位と熱風を通
    過させる小径部位を任意間隔を置いて複数部位形成した
    凹凸状の送りロールと、この送りロールの上方または下
    方に外表面を通直とした円筒状の送りロールを一組とし
    て配置し、この上下一組の送りロールを搬送方向に適宜
    組数任意間隔を置いて設置させて搬送路とし、搬送路内
    の小径部位と搬送されるベニヤ単板の空隙も熱風の循環
    経路としたことを特徴とするベニヤ単板乾燥装置。
  3. 【請求項3】所要数連設された加熱セクションの上部の
    長手方向一側に送風機を、また他側に加熱体を各々設置
    して熱風の上部通風路とし、この上部通風路の長手方向
    両端部に配設された吸い込みダクト並びに吹き込みダク
    トを直下に位置する各加熱セクションに連通し、前記加
    熱セクションの下部には、軸芯方向に亘る外表面にベニ
    ヤ単板の表面または裏面に当接する大径部位と熱風を通
    過させる小径部位を任意間隔を置いて複数部位形成した
    凹凸状の送りロールを、前記各大径部位を上下に当接さ
    せる位置に配置して一組とし、この上下一組の送りロー
    ルを搬送方向に適宜組数任意間隔を置いて設置させて搬
    送路とし、搬送路内の小径部位と搬送されるベニヤ単板
    の空隙も熱風の循環経路としたことを特徴とするベニヤ
    単板乾燥装置。
  4. 【請求項4】所要数連設された加熱セクションの上部の
    長手方向一側に送風機を、また他側に加熱体を各々設置
    して熱風の上部通風路とし、この上部通風路の長手方向
    両端部に配設された吸い込みダクト並びに吹き込みダク
    トを直下に位置する各加熱セクションに連通し、前記加
    熱セクションの下部には、軸芯方向に亘る外表面にベニ
    ヤ単板の表面または裏面に当接する大径部位と熱風を通
    過させる小径部位を任意間隔を置いて複数部位形成した
    凹凸状の送りロールを、前記各大径部位を上下に当接さ
    せる位置に配置して一組とし、この上下一組の送りロー
    ルを搬送方向に適宜組数任意間隔を置いて設置させると
    共に、各送りロールの搬送方向の前後に隣接する間隔内
    に前記大径部位よりも小径とした通直の補助ロールを上
    下に一対或間隔を置いて対峙させて搬送路とし、搬送路
    内の小径部位並びに補助ロールと搬送されるベニヤ単板
    の空隙も熱風の循環経路としたことを特徴とするベニヤ
    単板乾燥装置。
  5. 【請求項5】前記搬送路が大径部位の位置を搬送方向に
    千鳥状として構成された請求項2または3または4記載
    の装置。
  6. 【請求項6】前記搬送路が任意数の大径部位毎の位置を
    搬送方向に千鳥状として構成された請求項2または3ま
    たは4記載の装置。
JP17431695A 1995-06-15 1995-06-15 ベニヤ単板乾燥用の送りロールおよびベニヤ単板乾燥装置 Pending JPH094972A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104567281A (zh) * 2013-10-22 2015-04-29 株式会社名南制作所 单板的脱水方法以及脱水装置
CN114645102A (zh) * 2022-03-23 2022-06-21 靖江市星光皮件制衣有限公司 一种皮革加工工艺及其生产线

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