JPH07286778A - ベニヤ単板乾燥装置 - Google Patents

ベニヤ単板乾燥装置

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Publication number
JPH07286778A
JPH07286778A JP10484294A JP10484294A JPH07286778A JP H07286778 A JPH07286778 A JP H07286778A JP 10484294 A JP10484294 A JP 10484294A JP 10484294 A JP10484294 A JP 10484294A JP H07286778 A JPH07286778 A JP H07286778A
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JP
Japan
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hot air
veneer
feed roll
lower feed
feed rolls
Prior art date
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Pending
Application number
JP10484294A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayoshi Takeda
正義 竹田
Yoshimi Suzuki
好巳 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taihei Machinery Works Ltd
Original Assignee
Taihei Machinery Works Ltd
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Publication date
Application filed by Taihei Machinery Works Ltd filed Critical Taihei Machinery Works Ltd
Priority to JP10484294A priority Critical patent/JPH07286778A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 所要数の加熱セクション内の各段搬送路を構
成する上下一対の中空ロールへ、搬送されるベニヤ単板
と直交する方向へ熱風を循環させる熱風横循環方式の乾
燥装置に関する。 【構成】 所要数連設された加熱セクションの上部両側
に送風機並びに加熱体を各々設置して熱風の上部通風路
とし、また、この上部通風路の下部には搬送方向に任意
の間隔を置いて上下一組より成る送りロール8を複数組
設置して搬送路が構成され、また、上部通風路と熱風供
給側の搬送路間には熱風の搬送路への流入を規制する内
壁が立設されて成り、この内壁に熱風供給側に位置する
送りロール8の長手方向端部を開放状態、且つ回転自在
に支承させると共に、送りロール8の周面に多数の熱風
噴出孔18を穿孔して熱風の循環経路を形成させ、上下
一組の送りロール8によってベニヤ単板1を搬送する途
上、上部通風路からの熱風をベニヤ単板面へ直接的に噴
出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はベニヤ単板を乾燥する装
置に係り、特に前後にベニヤ単板の送入口、取出口を備
えた所要数の加熱セクション内の各段搬送路を構成する
上下一対の中空ロールへ、搬送されるベニヤ単板と直交
する方向へ熱風を循環させる熱風横循環方式の乾燥装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ベニヤ単板を乾燥するに際し
ては、無端状の金網、或いは複数組から成る上下一対の
ロールにより形成された搬送路上を搬送されるベニヤ単
板に、乾燥装置内に循環される熱風を供給していたので
あるが、搬送途上のベニヤ単板は空気媒体による間接加
熱乾燥されるに留まり、乾燥効率の低下を余儀なくされ
ていた。
【0003】これに対し、熱伝導率の高い接触加熱方式
を採用した熱板呼吸方式が現存しているのであるが、こ
の方式によれば一対の熱板間にベニヤ単板を挿入した
後、蒸散する水蒸気を大気へ放出するため、開閉動を反
復継続しなければならない等、作業性に難点があり、ま
た、他方同様な接触加熱方式として、例えば既存のベニ
ヤ単板乾燥装置の予備乾燥に用いられる大径加熱ロール
方式も存在するのであるが、この方式によると上記熱板
呼吸方式に比して作業性の向上は望めるが、別途大径加
熱ロールが必要となり、且つこの大径加熱ロール面にベ
ニヤ単板を密接して倣わせる手段、並びに大径加熱ロー
ル間へのベニヤ単板を移乗させる手段が必要とされ、チ
エン、ベルト等の無端状搬送帯を大径加熱ロール間に懸
回させたり、或いは圧縮空気噴出口を設置しなければな
らず、実施に要する設備費が嵩むものとなる。
【0004】しかしながら、ベニヤレースから切削され
るベニヤ単板は、近年原木事情の悪化にも相俟って、高
含水率材の混入割合が多くなり、乾燥熱量並びに加熱セ
クション数の増加傾向となり、また、偏心材、未利用樹
種等も徐々に増加し始め、乾燥時の自由収縮によるあば
れ、ひねり等の発生割合が多くなってきた。
【0005】このため、実公昭59−41516号公
報、考案の名称「乾燥装置」には、乾燥装置内を循環し
ている熱風を、搬送途上のベニヤ単板の表裏両面にでき
るだけ近づけて噴射させるべく、送りロール間隔内に設
置され、搬送方向に直交して搬送面に多数の圧縮空気噴
出孔を穿孔した、従来からの風導箱(通称ジェットボッ
クス)に代替して、風導箱の機能を送りロールに兼用さ
せて、この送りロールの周面に多数の空気噴出孔を穿孔
すると共に、一方の軸部を中空としてこの軸端より熱風
を送りロール内へ循環させる技術が開示されている。
【0006】この技術によれば、ベニヤ単板を挟圧する
円筒ロールの表面に設けられた多数個の熱風噴出孔よ
り、搬送途上のベニヤ単板には乾燥装置内を循環する熱
風がベニヤ単板の表面、或いは裏面へ直接高速で噴出さ
れることになり、また、上下一対の円筒ロール内に送り
込んだ加熱空気により円筒ロール自体が加熱されてお
り、ベニヤ単板の搬送途上に加熱された送りロールによ
るアイロン効果を得られることになるとしている。
【発明が解決しようとする課題】
【0007】しかしながら、上記従来例によれば、加熱
空気を円筒ロール内に送り込むに際して、円筒ロールの
両側の軸部のうち何れか一方の軸部を中空として、この
軸部から円筒ロール内へ送り込む方式であるので、加熱
空気の圧力は軸部と円筒ロールの各内径差によって限定
されることになる。即ち、ベルヌーイの定理からも明ら
かなように、軸部の内径は円筒ロールの内径よりも小で
あるため、加熱空気の導入部の圧力が小であるのにも拘
わらず、円筒ロールの内径が大であることによってベニ
ヤ単板面へ加熱空気を噴出する圧力は円筒ロールの他方
の軸部に至るほど弱められ、また、円筒ロール自体の加
熱状態が他方の軸部に至るほど低下することにより、ベ
ニヤ単板の幅方向(搬送方向に直交する方向)に対する
アイロン効果にばらつきが生じることになる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は叙上に鑑み、所
要数連設された加熱セクションの上部両側に送風機並び
に加熱体を各々設置して熱風の上部通風路とし、前記加
熱セクションの下部に設置された搬送路を適宜本数任意
間隔を置いて配置される上下一組より成る送りロールに
よって構成し、上部通風路と搬送路の熱風供給側間に立
設された内壁に、この熱風供給側に位置する送りロール
の長手方向端部を開放状態に、且つ回転自在に支承させ
ると共に、送りロールの周面に多数の熱風噴出孔を穿孔
して熱風の循環経路を形成させたことにある。
【0009】また、所要数連設された加熱セクションの
上部両側に送風機並びに加熱体を各々設置して熱風の上
部通風路とし、前記加熱セクションの下部に設置された
複数段の搬送路を適宜本数任意間隔を置いて配置される
上下一組より成る送りロールによって構成し、前記上部
通風路から搬送路への熱風供給側に立設された内壁に前
記送りロールの長手方向の一方端を開放して回転自在に
支承させると共に、送りロールの周面に多数の熱風噴出
孔を穿孔して熱風の循環経路を形成させ、且つ各段搬送
路の少なくとも上下何れか一方の送りロールの前後間隔
内に、上下に隣接する搬送路の上下何れか一方の送りロ
ールを設置して千鳥状にずらすと共に、上下に隣接する
搬送路を構成する上下何れか一方の送りロールを各段搬
送路のベニヤ単板搬送面に近づけるように入り組ませた
ことにある。
【0010】また、所要数連設された加熱セクションの
上部両側に送風機並びに加熱体を各々設置して熱風の上
部通風路とし、前記加熱セクションの下部に設置された
搬送路を適宜本数任意間隔を置いて配置される上下一組
より成る送りロールによって構成し、上部通風路と搬送
路の熱風供給側間に立設された内壁に、この熱風供給側
に位置する送りロールの長手方向端部を開放状態に、且
つ回転自在に支承させると共に、送りロールの周面に多
数の熱風噴出孔を穿孔して熱風の循環経路を形成させ、
また、ベニヤ単板搬送面に開放となるフードを前記送り
ロールの内周面或いは外周面にその長手方向に亘って横
置して、熱風のベニヤ単板面への噴出規制したことにあ
る。
【0011】また、所要数連設された加熱セクションの
上部両側に送風機並びに加熱体を各々設置して熱風の上
部通風路とし、前記加熱セクションの下部に設置された
搬送路を適宜本数任意間隔を置いて配置される上下一組
より成る送りロールによって構成し、前記送りロールを
支承した両軸部のうち、熱風供給側に位置する送りロー
ルの長手方向端部と軸部をリブにて取着し、上部通風路
と搬送路の熱風供給側間に立設された内壁に開放状態に
設置して回転自在に支承させると共に、送りロールの周
面に多数の熱風噴出孔を穿孔して熱風の循環経路を形成
させ、また、ベニヤ単板搬送面に開放となるフードを前
記送りロールの外周面にその長手方向に亘って横置し
て、熱風のベニヤ単板面への噴出規制させることにあ
る。
【0012】また、所要数連設された加熱セクションの
上部両側に送風機並びに加熱体を各々設置して熱風の上
部通風路とし、前記加熱セクションの下部に設置された
複数段の搬送路を適宜本数任意間隔を置いて配置される
上下一組より成る送りロールによって構成し、前記上部
通風路から搬送路への熱風供給側に立設された内壁に前
記送りロールの長手方向の一方端を開放して回転自在に
支承させると共に、送りロールの周面に多数の熱風噴出
孔を穿孔して熱風の循環経路を形成させ、且つ各段搬送
路の少なくとも上下何れか一方の送りロールの前後間隔
内に、上下に隣接する搬送路の上下何れか一方の送りロ
ールを設置して千鳥状にずらすと共に、上下に隣接する
搬送路を構成する上下何れか一方の送りロールを各段搬
送路のベニヤ単板搬送面に近づけるように入り組ませ、
また、ベニヤ単板搬送面に開放となるフードを前記送り
ロールの内周面或いは外周面にその長手方向に亘って横
置して、熱風のベニヤ単板面への噴出規制させることに
ある。
【0013】
【作用】所要数連設された加熱セクションの上部両側に
送風機並びに加熱体を各々設置して熱風の上部通風路と
し、また、この上部通風路の下部には搬送方向に任意の
間隔を置いて上下一組より成る送りロールを複数組設置
して搬送路が構成され、また、上部通風路と熱風供給側
の搬送路間には熱風の搬送路への流入を規制する内壁が
立設されて成り、この内壁に熱風供給側に位置する送り
ロールの長手方向端部を開放状態、且つ回転自在に支承
させると共に、送りロールの周面に多数の熱風噴出孔を
穿孔して熱風の循環経路を形成させ、上下一組の送りロ
ールによってベニヤ単板を搬送する途上、上部通風路か
らの熱風をベニヤ単板面へ直接的に噴出して、ベニヤ単
板の幅方向全面に亘って熱効率の高い、また、アイロン
効果が大となる乾燥を行うものである。
【0014】
【実施例】以下、本発明装置の実施例を添付図面に基づ
いて説明する。乾燥すべきベニヤ単板1は、一定幅に切
断された矩形状を有したものであり、加熱セクション2
を所要数連設したベニヤ単板乾燥装置へ、その入側に配
設された単板送入口を介して、また、出側に配設された
単板取出口から搬出されるものであり、前記単位加熱セ
クション2の上方部には、一側に蒸気管、電熱器、バー
ナー等の加熱体3を、他側には送風機4を設置した上部
通風路5が形成されており、前記加熱セクション2の外
壁と内壁6間の熱風供給側から熱風取出側へ、熱風をベ
ニヤ単板1の搬送方向と直交する方向へ横循環方式によ
り対流供給させている。
【0015】前記上部通風路5下部にはベニヤ単板1を
搬送する複数段の搬送路7が形成され、この搬送路7は
図示例においては上下3段であり、各段の搬送方向に亘
って上下一組の送りロール8を任意の間隔を置いて複数
本配列し、この送りロール8の両軸部を適宜間隔を置い
て枠組みされた梁にて軸承しているが、具体的な軸承方
法の一例としては以下のようになる。ベニヤ単板1の搬
送方向の両側に立設された複数本の縦梁9間に、上下方
向に亘って任意間隔毎に前記搬送路7の段数に応じて横
梁10を水平状態に設置し、この横梁10の搬送方向に
対して一定間隔毎に上部を開放状態とし、且つ上下方向
の中間部を仕切り板にて仕切ったケーシングを取着す
る。このケーシング内の上部と下部には、その両側をケ
ーシングに案内され、中央部を仕切り板によって区画さ
れたU字状の軸受部材11が各々設置されることにな
る。上下一組の送りロール8の両軸部はこのケーシング
内に設置された上下の軸受部材11に支承され、この支
承位置から一定の間隔を置いて駆動伝達部材が取着され
ることになるが、これは下部の送りロール8の一方の外
方端部に取着されたチエンスプロケット12へのチエン
13からの駆動を、上下一組の送りロール8の他方の外
方端部に各々取着された平ギヤ14を歯合させたもので
ある。
【0016】これらの軸15部のうち、熱風供給側に位
置する送りロール8の長手方向の端部は開放状態とされ
ているので、図3乃至図4に示す実施例においては、送
りロール8の端部は任意角度を置いて放射状に配置され
たリブ16にて軸15と取着され、軸15部支承位置よ
りさらに内方位置に立設された前記内壁6の開口部17
内に回転自在に支承され、さらに、この送りロール8の
周面には多数の熱風噴出孔18が穿孔され、熱風供給側
の開放端部から循環流入する熱風の循環経路を形成させ
ている。
【0017】図5には上記構成の送りロール8を各段搬
送路7に設置する実施の一例が示されており、この実施
例によれば各段搬送路7の上下一組の送りロール8の支
承位置を、その前後間隔内において隔段毎に搬送方向に
対して千鳥状にずらすと共に、上下に隣接する搬送路7
を構成する上下何れか一方の送りロール8を各段搬送路
7のベニヤ単板1搬送面に近づけるように入り組ませて
設置したものである。具体的に図5の実施例に基づいて
説明すれば、1段目と3段目の搬送路7を構成する送り
ロール8位置が上下方向において同一位置に支承され、
2段目の搬送路7を構成する送りロール8の支承位置
は、半ピッチ搬送方向に対してずれて千鳥状に配置さ
れ、また、2段目の搬送路7の上部送りロール8は1段
目の搬送路7のベニヤ単板1搬送面に、2段目の搬送路
7の下部送りロール8は3段目の搬送路7のベニヤ単板
1搬送面に近づくように入り組んで設置されている。
【0018】図6乃至図7に示す実施例においては、当
該送りロール8によって搬送されるベニヤ単板1の搬送
面にだけ限定的に熱風を噴出させるように、任意の開度
だけ切り欠いた疑似円筒状のフード19を、送りロール
8の外周面にその長手方向に亘って横置させた場合を例
示している。この例示したフード19は、便宜上、前記
記載した図5の搬送路7に対応して、上下の搬送路7へ
の熱風の噴出規制をすべくその上下に開度を有した分割
構造となっており、この横置されたフード19の長手方
向の一端は前記内壁6に、他端は梁に各々取着されるの
であるが、この時、上下一組の送りロール8のうち下部
の送りロール8は上下方向の位置が固定的に設置されて
いるが、上部の送りロール8はベニヤ単板1が通過する
毎にベニヤ単板1の厚み分だけ上昇し得る機構となって
いるので、前記フード19の両端をスプリング、板バ
ネ、ゴム等の弾性部材を介して取着するか、或いは上昇
分の長穴20が切り欠かれたブラケット21を介して取
着し、上部の送りロール8の昇降動に前記フード19を
同調させるものとする。
【0019】尚、図8乃至図9に示すものは、ベニヤ単
板1搬送面を当該搬送路7に限定して上下の何れか一方
のみに開放となるフード19を、前記送りロール8の内
周面の長手方向に横置した場合を例示しており、また、
この実施例においては、熱風供給側に位置する長手方向
の端部が開放状態とされた上記送りロール8を支承する
に際して、前記記載したリブ16を介して軸承する機構
に代替して、図8乃至図9に示すように、内壁6の開口
部17の内周にグラファィト、カーボンメタル、砲金等
の支承部材を取着したり、内壁6の開口部17の下部に
一対のコロ22、或いはニードルベアリング等を設置し
て、送りロール8の外周を直接的に回転自在に支承して
もよい。この時、一方(熱風供給側)の軸15部が存在
しないので、他方の(熱風取出側)送りロール8の軸1
5部の支承位置から一定の間隔を置いて平ギヤ14を、
さらに下部の送りロール8においてはこの平ギヤ14の
支承位置の外方端部にチエンスプロケット12を取着さ
せることになる。
【0020】次に作用を説明する。矩形状のベニヤ単板
1は乾燥装置へ単板送入口から送入されると、原動機
(図示せず)の駆動をチエン13を介してチエンスプロ
ケット12によって受動する下部の送りロール8、平ギ
ヤ14の歯合動によって従動する上部の送りロール8間
にて、順次前方へ搬送される。
【0021】一方、各加熱セクション2の上部通風路5
において、送風機4の回転によって加熱体3で加熱され
た空気は熱風とされ、矢符の如く、各加熱セクション2
下方部の熱風供給側へ送風される。熱風供給側と搬送路
7とは内壁6によって遮蔽されているが、内壁6の開口
部17と唯一連通する送りロール8の一方の開放端部よ
り熱風がロール8内部へ送られる。送りロール8の内部
へ送られた熱風は、ロール内径がほぼ同径であるので熱
風供給側の長手方向の一端部から他端部までほぼ同速の
流速となり、熱風の送風圧力が低下することなく他端部
まで至り、送りロール8の加熱温度も長手方向に亘って
ほぼ均一になり、周面に多数穿設された何れの熱風噴出
孔18からもほぼ同圧力の熱風が噴出され、上下一組の
送りロール8によって搬送されるベニヤ単板1の上下両
面に直接的に圧送されながら、搬送方向に直交する方向
全般に対して、搬送時上下一組の送りロール8から、そ
の長手方向ほぼ均一のアイロン効果を得ることになる。
【0022】この時、図8乃至図9に示す実施例のよう
に、内壁6に送りロール8の外周を直接的に回転自在に
支承した場合と、図3乃至図4の実施例のように、送り
ロール8の開放端部をリブ16と軸15で取着した場合
を比較すると、送りロール8内部への熱風供給に際し
て、軸15部分が熱風供給の遮蔽物にならない分だけ有
利となる。
【0023】また、図5に示すように、各段搬送路7の
上下一組の送りロール8の支承位置を、その前後間隔内
において隔段毎に搬送方向に対して千鳥状にずらすと共
に、上下に隣接する搬送路7を構成する上下何れか一方
の送りロール8を各段搬送路7のベニヤ単板1搬送面に
近づけるように入り組ませて設置していれば、各段搬送
路7を搬送されるベニヤ単板1は、当該搬送路7を構成
する上下一組の送りロール8によってその上下両面に直
接的に熱風を噴出されながら、次位の送りロール8に至
るまで、上下に隣接する搬送路7を構成する上下何れ
か、若しくは両方の送りロール8の熱風噴出孔18から
の熱風を享受できるものである。即ち、図示例において
は、1段目の搬送路7を搬送されるベニヤ単板1の下面
には2段目の上部送りロール8からの熱風が、また、2
段目の搬送路7を搬送されるベニヤ単板1の上面には1
段目の下部の送りロール8からの熱風、その下面には3
段目の上部送りロール8からの熱風が、さらに、3段目
の搬送路7を搬送されるベニヤ単板1の上面には2段目
の下部送りロール8からの熱風が、送りロール8間の半
ピッチずれた位置にて享受されることになる。
【0024】また、図6乃至図7に示す実施例のよう
に、任意の開度だけ切り欠いたフード19を当該送りロ
ール8に横置させることによって、搬送されるベニヤ単
板1の搬送面にだけ限定的に熱風を噴出させれば、ベニ
ヤ単板1に対する直接的な熱効率がさらに高まり、図5
に示す送りロール8を千鳥状に且つ入り組んで設置した
実施例についても、上下に任意の開度だけ切り欠いたフ
ード19を横置させることにより、上下一組の送りロー
ル8によって搬送するベニヤ単板1の上下両面に直接的
に圧送しながら噴出する一方、上下に隣接する各段搬送
路7の搬送面にも熱風を規制して享受させることができ
るものである。
【0025】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、所要数連設
された加熱セクション2の上部両側に送風機並びに加熱
体を各々設置して熱風の上部通風路とし、前記加熱セク
ションの下部に設置された複数段の搬送路を適宜本数任
意間隔を置いて配置される上下一組より成る送りロール
によって構成し、前記上部通風路から搬送路への熱風供
給側に立設された内壁に前記送りロールの長手方向の一
方端を開放して回転自在に支承させると共に、送りロー
ルの周面に多数の熱風噴出孔を穿孔して熱風の循環経路
を形成させているので、前記記載した実公昭59−41
516号公報に開示された従来技術においては、軸部の
内径が円筒ロールの内径よりも小であることから、加熱
空気の導入部の圧力が小であるのにも拘わらず、円筒ロ
ールの内径が大であることによってベニヤ単板面へ加熱
空気を噴出する圧力は円筒ロールの他方の軸部に至るほ
ど弱められ、また、円筒ロール自体の加熱状態が他方の
軸部に至るほど低下することにより、ベニヤ単板の幅方
向(搬送方向に直交する方向)に対するアイロン効果に
ばらつきが生じていたが、送りロールの内部へ送られた
熱風は、熱風供給側の長手方向の一端部から他端部まで
ほぼ同径の中空内をほぼ同速の流速で移動し、熱風の送
風圧力が低下することなく他端部まで至り、送りロール
の加熱温度も長手方向に亘ってほぼ均一になり、周面に
多数穿設された何れの熱風噴出孔からもほぼ同圧力の熱
風が噴出され、上下一組の送りロールによって搬送され
るベニヤ単板の上下両面に直接的に圧送されながら、搬
送方向に直交する方向全般に対して、搬送時上下一組の
送りロールから、その長手方向ほぼ均一のアイロン効果
を得ることができる。
【0026】また、各段搬送路の少なくとも上下何れか
一方の送りロールの前後間隔内に、上下に隣接する搬送
路の上下何れか一方の送りロールを設置して千鳥状にず
らすと共に、上下に隣接する搬送路を構成する上下何れ
か一方の送りロールを各段搬送路のベニヤ単板搬送面に
近づけるように入り組ませて設置すれば、各段搬送路を
搬送されるベニヤ単板は、当該搬送路を構成する上下一
組の送りロールによってその上下両面に直接的に熱風を
噴出されながら、次位の送りロールに至るまで、上下に
隣接する搬送路を構成する上下何れか、若しくは両方の
送りロールの噴出孔からの熱風を享受できるものであ
る。さらに、このように各段搬送路を千鳥状に且つ、入
り組ませるように構成すれば、各段搬送路の上下間隔を
小とし得、乾燥装置自体の小型化が図れることになり、
省エネルギー効果を得れることになる。
【0027】また、ベニヤ単板搬送面に開放となるフー
ドを前記送りロールの内周面或いは外周面にその長手方
向に亘って横置させることによって、搬送されるベニヤ
単板の搬送面にだけ限定的に熱風を噴出させれば、ベニ
ヤ単板に対する直接的な熱効率がさらに高まることにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ベニヤ単板乾燥装置を示す側面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】本発明の一実施例を示す正断面図である。
【図4】図3の側面図である。
【図5】本発明の搬送路の構成の一実施例を示す説明図
である。
【図6】本発明の他の実施例を示す正断面図である。
【図7】図6の側面図である。
【図8】本発明の他の実施例を示す正断面図である。
【図9】図8の側面図である。
【符号の説明】
1…ベニヤ単板、2…加熱セクション、3…加熱体、4
…送風機、5…上部通風路、6…内壁、7…搬送路、8
…送りロール、9…縦梁、10…横梁、11…軸受部
材、12…チエンスプロケット、13…チエン、14…
平ギヤ、15…軸、16…リブ、17…開口部、18…
熱風噴出孔、19…フード、20…長穴、21…ブラケ
ット、22…コロ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所要数連設された加熱セクションの上部両
    側に送風機並びに加熱体を各々設置して熱風の上部通風
    路とし、前記加熱セクションの下部に設置された搬送路
    を適宜本数任意間隔を置いて配置される上下一組より成
    る送りロールによって構成し、上部通風路と搬送路の熱
    風供給側間に立設された内壁に、この熱風供給側に位置
    する送りロールの長手方向端部を開放状態に、且つ回転
    自在に支承させると共に、送りロールの周面に多数の熱
    風噴出孔を穿孔して熱風の循環経路を形成させたことを
    特徴とするベニヤ単板乾燥装置。
  2. 【請求項2】所要数連設された加熱セクションの上部両
    側に送風機並びに加熱体を各々設置して熱風の上部通風
    路とし、前記加熱セクションの下部に設置された複数段
    の搬送路を適宜本数任意間隔を置いて配置される上下一
    組より成る送りロールによって構成し、前記上部通風路
    から搬送路への熱風供給側に立設された内壁に前記送り
    ロールの長手方向の一方端を開放して回転自在に支承さ
    せると共に、送りロールの周面に多数の熱風噴出孔を穿
    孔して熱風の循環経路を形成させ、且つ各段搬送路の少
    なくとも上下何れか一方の送りロールの前後間隔内に、
    上下に隣接する搬送路の上下何れか一方の送りロールを
    設置して千鳥状にずらすと共に、上下に隣接する搬送路
    を構成する上下何れか一方の送りロールを各段搬送路の
    ベニヤ単板搬送面に近づけるように入り組ませたことを
    特徴とするベニヤ単板乾燥装置。
  3. 【請求項3】所要数連設された加熱セクションの上部両
    側に送風機並びに加熱体を各々設置して熱風の上部通風
    路とし、前記加熱セクションの下部に設置された搬送路
    を適宜本数任意間隔を置いて配置される上下一組より成
    る送りロールによって構成し、上部通風路と搬送路の熱
    風供給側間に立設された内壁に、この熱風供給側に位置
    する送りロールの長手方向端部を開放状態に、且つ回転
    自在に支承させると共に、送りロールの周面に多数の熱
    風噴出孔を穿孔して熱風の循環経路を形成させ、また、
    ベニヤ単板搬送面に開放となるフードを前記送りロール
    の内周面或いは外周面にその長手方向に亘って横置し
    て、熱風のベニヤ単板面への噴出規制したことを特徴と
    するベニヤ単板乾燥装置。
  4. 【請求項4】所要数連設された加熱セクションの上部両
    側に送風機並びに加熱体を各々設置して熱風の上部通風
    路とし、前記加熱セクションの下部に設置された搬送路
    を適宜本数任意間隔を置いて配置される上下一組より成
    る送りロールによって構成し、前記送りロールを支承し
    た両軸部のうち、熱風供給側に位置する送りロールの長
    手方向端部と軸部をリブにて取着し、上部通風路と搬送
    路の熱風供給側間に立設された内壁に開放状態に設置し
    て回転自在に支承させると共に、送りロールの周面に多
    数の熱風噴出孔を穿孔して熱風の循環経路を形成させ、
    また、ベニヤ単板搬送面に開放となるフードを前記送り
    ロールの外周面にその長手方向に亘って横置して、熱風
    のベニヤ単板面への噴出規制したことを特徴とするベニ
    ヤ単板乾燥装置。
  5. 【請求項5】所要数連設された加熱セクションの上部両
    側に送風機並びに加熱体を各々設置して熱風の上部通風
    路とし、前記加熱セクションの下部に設置された複数段
    の搬送路を適宜本数任意間隔を置いて配置される上下一
    組より成る送りロールによって構成し、前記上部通風路
    から搬送路への熱風供給側に立設された内壁に前記送り
    ロールの長手方向の一方端を開放して回転自在に支承さ
    せると共に、送りロールの周面に多数の熱風噴出孔を穿
    孔して熱風の循環経路を形成させ、且つ各段搬送路の少
    なくとも上下何れか一方の送りロールの前後間隔内に、
    上下に隣接する搬送路の上下何れか一方の送りロールを
    設置して千鳥状にずらすと共に、上下に隣接する搬送路
    を構成する上下何れか一方の送りロールを各段搬送路の
    ベニヤ単板搬送面に近づけるように入り組ませ、また、
    ベニヤ単板搬送面に開放となるフードを前記送りロール
    の内周面或いは外周面にその長手方向に亘って横置し
    て、熱風のベニヤ単板面への噴出規制したことを特徴と
    するベニヤ単板乾燥装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100386530B1 (ko) * 2000-12-28 2003-06-12 주봉유 패딩재의 건조기
ES2312262A1 (es) * 2005-09-16 2009-02-16 Imas S.P.A. Industria Meccanica Secadero horizontal de materiales ceramicos en general y procedemiento obtenido.

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KR100386530B1 (ko) * 2000-12-28 2003-06-12 주봉유 패딩재의 건조기
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