JPH0949256A

JPH0949256A - 給排水ユニット

Info

Publication number: JPH0949256A
Application number: JP22120095A
Authority: JP
Inventors: Toshiya Kurihara; 俊哉栗原; Akiko Fukuoka; 明子福岡
Original assignee: Sun Wave Corp
Current assignee: Sun Wave Corp
Priority date: 1995-08-08
Filing date: 1995-08-08
Publication date: 1997-02-18

Abstract

(57)【要約】【目的】排水管や給水・給湯管の接続を容易に行なう
ことができると共に、キャビネットの収納空間部内に配
管類を露出させずに、該収納空間部内の有効収納スペー
スを広く確保することができる給排水ユニットを提供す
る。【構成】板状に形成されたユニット本体に、排水流路
と給水・給湯流路が一体的に形成して給排水ユニットを
構成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、シンクを備えた流し
台や洗面台等のキャビネットに用いられる給排水ユニッ
トに係り、例えば、上記キャビネットの背板等の開設さ
れる点検口に取り付けることが可能な給排水ユニットに
関する。

【０００２】

【従来技術とその課題】周知のように、シンクを備えた
流し台や洗面台等のキャビネットの場合、上記シンクに
は排水管が連通接続され、また、水栓には給水管や給湯
管が連通接続される。

【０００３】この排水管や給水・給湯管の接続は、従
来、図１０に示すように、キャビネットの背板等に開設
された点検口１に着脱自在に止着される点検口蓋体２
に、排水管や給水、給湯管等の配管３を挿通するための
穴４を、芯合わせをして現場で開設し、この後、この穴
４に上記配管３を挿通し、該配管３とシンクの排水口ま
たは水栓とを、例えば、フレキシブルパイプ（図示せ
ず）で連通接続しているのが現状である。勿論、下水管
がキャビネットの底部に配設されている場合には、キャ
ビネットの底板に、シンクの排水口に連通接続された排
水管を挿通するための穴を開設して接続する場合も多
い。

【０００４】しかしながら、上記従来の排水管や給水・
給湯管の接続構造にあっては、上記点検口蓋体２やキャ
ビネットの底板に、現場合わせで配管３を挿通するため
の穴４を開設しなければならないため、かかる作業が非
常に煩雑であり、また、これら配管３とシンクの排水口
や水栓に接続されるフレキシブルパイプ等が、キャビネ
ットのシンク下方に形成された収納空間部内を横切るよ
うに配設されるため、該収納空間部内の外観が損なわれ
易いと共に、該収納空間部内の有効収納スペースが狭め
られる、という問題を有していた。

【０００５】この発明は、かかる現状に鑑み創案された
ものであって、その目的とするところは、排水管や給水
・給湯管の接続を容易に行なうことができると共に、キ
ャビネットの収納空間部内に配管類を露出させずに、こ
の収納空間部内の有効収納スペースを広く確保すること
ができる給排水ユニットを提供しようとするものであ
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係る給排水ユニットにあっては、板状に
形成されたユニット本体に、排水流路と給水・給湯流路
が一体的に形成されて構成されていることを特徴とする
ものである。

【０００７】

【実施例】以下、添付図面に示す一実施例に基づき、こ
の発明を詳細に説明する。

【０００８】図１には、この発明の一実施例に係る給排
水ユニット２０が取り付けられた流し台１０が示されて
いる。

【０００９】この流し台１０は、シンク１１が取り付け
られた天板１２と、この天板１２が取り付けられたキャ
ビネット本体１３と、上記天板１２の上に取り付けられ
た水栓１４と、から構成されており、上記シンク１１の
排水口には浅いゴミ収納器１５が挿脱自在に嵌装されて
いる。尚、図中、符号１６は、キャビネット本体１３の
前面開口部を開閉する扉である。

【００１０】そして、上記キャビネット本体１３の背板
１７には、点検口１８が開設されており、該点検口１８
を塞ぐように上記給排水ユニット２０が取り付けられて
いる。

【００１１】この給排水ユニット２０は、図２乃至図４
に示すように、板状に形成されたユニット本体２１の裏
面側に、正面形状が略Ｓ字状に形成された排水流路２２
と、この排水流路２２の左側に並設された給水流路２３
および給湯流路２４と、がブロー成形により膨出形成さ
れている。勿論、この発明では、給排水ユニット２０を
２枚の板材を液密状に接着させて形成することもでき
る。

【００１２】上記ユニット本体２１の外周には、上記点
検口１８より大きなフランジ２５が延設されており、該
フランジ２５にビスを螺入することで、ユニット本体２
１が点検口１８の周縁部に取り付けられ、該点検口１８
を閉塞するように構成されている。

【００１３】また、上記排水流路２２のキャビネット本
体側には、金属ねじ継手が融着されて形成された接続口
２６が開設されていると共に、該排水流路２２の終端側
には、下水管（図示せず）に連通接続された排水管１９
を接続するための接続口２７が開設されており、上記接
続口２６に上記シンク１１の排水管１１ａを連結するこ
とで、シンク１１内の汚水が排水口から浅いゴミ収納器
１５で濾過されて排水管１１ａから排水流路２２内へと
流れ、上記接続口２７から排水管１９を経て下水管へと
排水されるように構成されている。

【００１４】尚、図中符号２８は、上記排水流路２２の
Ｕ字部に形成された水抜口であり、該水抜口２８の突設
された周縁部外周には、図５に示すように、螺子部２８
ａが刻設されており、メクラ栓２９が着脱自在に螺着さ
れている。

【００１５】また、上記シンク１１の排水管１１ａと排
水流路２２の接続口２６の連通接続は、例えば、図６に
示すような方式を採用することもできる。

【００１６】この接続方式は、シンク１１の排水口１１
ｂに、中間部がフレキシブルホースからなる排水管１１
ａの一端直管部を嵌装し、この排水管１１ａの外部から
締め付け部材１１ｄを緊締することでシンク１１の排水
口１１ｂに排水管１１ａの一端直管部を液密状に固定す
ると共に、排水流路２２の接続口２６に上記排水管１１
ａの他端直管部を嵌装した後、該接続口２６の外周に突
設された突起縁部２６ａを連結部材１１ｅの内周に形成
された凹溝１１ｆに嵌合係止させることで液密状に連結
するように構成されている。尚、図中符号Ｐは三角パッ
キンである。

【００１７】一方、上記給水流路２３および給湯流路２
４は、図２と図４に示すように、そのキャビネット本体
側に、金属ねじ継手が融着されて形成された接続口３
０，３１が夫々開設されていると共に、各給水流路２３
および給湯流路２４の終端側には、同様に、金属ねじ継
手が融着されて形成された接続口３２，３３が形成され
ており、上記接続口３０．３１には、水栓１４に一端部
が連通接続されたジョイント管３４が夫々連通接続さ
れ、また、上記接続口３２，３３には、給水管および給
湯管３５，３５が夫々連通接続される。

【００１８】尚、上記給水流路２３および給湯流路２４
と給水管および給湯管３５，３５との連通接続は、例え
ば、図７に示すようなワンタッチ接続方式を採用するこ
ともできる。

【００１９】このワンタッチ接続方式は、金属性可撓管
３６の両端部に雄金具３７，３７を取り付けると共に、
上記給水流路２３および給湯流路２４の接続口３２，３
３及び給水管・給湯管３５，３５の壁Ｗから突出された
端部に雌金具３８を取り付け、上記金属性可撓管３６の
雄金具３７，３７を上記給水流路２３および給湯流路２
４の接続口３２，３３及び給水管・給湯管３５，３５の
雌金具３８に嵌合させることで、これらをワンタッチで
連通接続できるように構成し、作業性を簡略化するのが
望ましい。尚、このワンタッチ接続に使用される雄金具
３７，３７および雌金具３８の構成は、公知のワンタッ
チ式ジョイント金具と同様に構成されているので、その
詳細な説明をここでは省略する。

【００２０】この実施例に係る給排水ユニット２０は、
以上説明したように構成されて点検口１８に取り付けら
れるため、排水管１９や給水管・給湯管３５，３５がキ
ャビネット本体１３のシンク下方に形成された収納空間
部Ｓ内に張り出して配管されることがなくなり、その結
果、上記収納空間部Ｓ内を広く利用することができる。

【００２１】また、上記水栓１４と給水管・給湯管３
５，３５との接続やシンク１１の排水口１１ｂと排水管
１９との接続を、上記給排水ユニット２０を介して行な
うことができるので、従来のような管挿通穴を位置決め
して点検口蓋体に開設する、という作業が不要となり、
この種の作業性が大幅に簡略化されると共に、該給排水
ユニット２０を点検口蓋体として用いることができるの
で、従来の既設の流し台等にも適用することができる。

【００２２】尚、上記実施例では、キャビネット本体１
３のシンク下方に形成された収納空間部Ｓ内をさらに広
く利用することができるように、図１と図８に示すよう
に、前記シンク１１の排水口に着脱自在に装着されるご
み収納部４０の高さ寸法を従来のものより低くして形成
し、浅く形成したごみ収納器（図示せず）を該ごみ収納
部４０内に着脱自在に装着できるように構成すると共
に、汚水を上記ごみ収納部４０の横から排水するように
構成されている。

【００２３】上記ごみ収納部４０に収納される浅く形成
されたごみ収納器は、シンク１１の１杯分に相当する水
を一度に流した場合に排水により押し上げられない重量
を有して構成するのが望ましい。

【００２４】また、上記ごみ収納部４０の底部４１は、
排水口１１ｂ方向に向かって下がり勾配で形成されてお
り、ごみ収納部４０内に排水が溜って悪臭が発生しない
ように配慮されている。

【００２５】さらに、上記ごみ収納部４０の排水口１１
ｂ側の開口部には、フィルタ４２が着脱自在に装着され
ている。

【００２６】このフィルタ４２は、円板状に形成された
本体４３に開設された通孔４４をフィルタ素材４５で覆
うと共に、上記本体４３の外周縁部から外方に突設され
た係止片４６を所要角度回転させることで、上記ごみ収
納部４０の排水口側開口部に突設されたリブ４７と係合
させて取り付け、また、逆方向に本体４３を回転させる
ことで、上記係止片４６とリブ４７との係合状態が解除
されて取り外すことができるように構成されている。

【００２７】このようにごみ収納部４０を浅く形成する
ことで、従来の深いごみ収納部を有するシンクを備えた
流し台と比較して収納空間部Ｓ内をさらに広く利用する
ことができる。

【００２８】尚、上記実施例では、この発明に係る給排
水ユニット２０を流し台１に用いる場合を例にとり説明
したが、この発明にあってはこれに限定されるものでは
なく、例えば、洗面台等にも適用できることは勿論であ
る。

【００２９】また、上記実施例では、この発明に係る給
排水ユニット２０を流し台１の背板に開設された点検口
１８に取り付ける場合を例にとり説明したが、この発明
にあってはこれに限定されるものではなく、例えば、背
板自体を給排水ユニットで構成してもよい。

【００３０】

【発明の効果】本発明に係る給排水ユニットは、以上説
明したように構成されているので、排水管や給水・給湯
管の接続を容易に行なうことができると共に、キャビネ
ットの収納空間部内に配管類が張り出さないように構成
することで、該収納空間部内の有効収納スペースを広く
確保することができる、という優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例に係る給排水ユニットが取
り付けられた流し台の断面図である。

【図２】同給排水ユニットの正面図である。

【図３】同給排水ユニットの水平断面図である。

【図４】同給排水ユニットの縦断面図である。

【図５】同給排水ユニットの排水流路に形成された水抜
口部の構成を拡大して示す断面図である。

【図６】同給排水ユニットの接続口とシンクの排水管と
の連通接続例を示す断面図である。

【図７】同給排水ユニットの給水流路・給湯流路と給水
管・給湯管との接続例を示す説明図である。

【図８】上記流し台のごみ収納部の構成を示す断面図で
ある。

【図９】同ごみ収納部に取り付けられるフィルタの正面
図である。

【図１０】従来の配管例を示す分解斜視図である。

【符号の説明】

２０給排水ユニット２１ユニット本体２２排水流路２３給水流路２４給湯流路

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】板状に形成されたユニット本体に、排水
流路と給水・給湯流路が一体的に形成されていることを
特徴とする給排水ユニット。