JPH0949144A - 押し出し紡糸した弗素樹脂繊維を用いた撥水性布地および該撥水性布地の製造方法 - Google Patents

押し出し紡糸した弗素樹脂繊維を用いた撥水性布地および該撥水性布地の製造方法

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JPH0949144A
JPH0949144A JP7230623A JP23062395A JPH0949144A JP H0949144 A JPH0949144 A JP H0949144A JP 7230623 A JP7230623 A JP 7230623A JP 23062395 A JP23062395 A JP 23062395A JP H0949144 A JPH0949144 A JP H0949144A
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spun
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fluororesin
fabric
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Katsuo Midorikawa
克夫 翠川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アパレル、レインコート、スポーツウエア、テ
ーブルクロス、型紙などに用いる、汚れの落ちやすく付
き難い撥水防水性布地として少ない弗素樹脂繊維で撥水
性、防水性、耐久性、風合いの優れた布地を低コストで
提供すること。 【解決手段】基材繊維3 100重量%に対し、太さ3
0デニール以下の押し出し紡糸した弗素樹脂繊維2を2
〜50重量%混紡した撥水性布地。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する従来技術】アパレル、レインコート、ス
ポーツウエア、テーブルクロス、型紙などに用いる、汚
れの落ちやすく付き難い撥水防水性布地。
【0002】
【従来技術】従来の撥水性布地としては、多孔質の弗素
樹脂フィルムの表裏面に布地を貼着して綿、羊毛などの
フィルムラミネートした3層構造のもの。布地の表面に
撥水性成分をコーティングしたもの、あるいは布地の
糸、あるいは表面に撥水性成分をスプレーしたものなど
が用いられている。しかし、これら公知の撥水性布地
は、表1に示すように撥水性あるいは耐久性において難
点があった。
【表1】
【0003】
【発明が解決しようとする課題】少ない弗素樹脂繊維で
撥水性、防水性、耐久性、風合いの優れた布地を低コス
トで提供すること。
【0004】
【課題を解決するための手段】羊毛、綿、ポリエステ
ル、絹などの基材繊維3に対し、押し出し紡糸した太さ
30デニール以の弗素樹脂繊維2〜50重量%を混紡し
た撥水性布地。
【0005】もしくは太さ20デニール以下の弗素樹脂
繊維を5〜30重量%混紡した撥水性布地。
【0006】
【発明の効果】
a.従来の撥水性布地を比較して表1に示すように撥水
性、防水性、耐久性、風合いにおいて優れている。
【0007】b.太さ30デニール以下の押し出し紡糸
した弗素樹脂繊維2を基材繊維3に対して2〜50重量
%、好ましくは20デニール以下の弗素樹脂繊維2を基
材繊維3に対して50〜30重量%混紡したので少ない
弗素樹脂量で、高い撥水効果が得られる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明撥水性布地を示し、
1は混紡糸、2は溶融押し出し紡糸された弗素樹脂繊
維、3は羊毛、絹、ポリエステル、綿などの基材繊維
で、混紡糸1として混紡される。
【0009】弗素樹脂繊維2に本出願人の出願にかかる
特願平7−186109号に記載されたTダイを用いて
紡糸される。Sは紡糸、5は押出機である。このTダイ
4は2つ割りにされ一面1bに1列のノズルnを溝加工
しており、他面1aは平坦面としてある。このTダイは
ノズルnを1列に溝加工しているので、従来の防止装置
のように平面状に紡糸穴を穿設した場合に比べて、その
加工が容易である特徴を有する。また押し出されたと
き、隣接する紡糸が互いに絡み合うこともない。
【0010】かくして紡糸された弗素樹脂繊維は、延伸
された後2〜8cm程度にカッティングされ、基材繊維
3と混紡される。なお弗素樹脂繊維の基材繊維に対する
混紡量は次の通りである。すなわち、基材繊維としての
ポリエステル100重量部に対し、太さ30デニール以
下の弗素樹脂繊維2を2〜50重量部を混紡する。さら
に、好ましくは20デニール以下の弗素樹脂繊維2を5
〜30重量部混紡する。
【0011】上記の混紡結果による撥水率を表2として
示した。
【表2】 表2において撥水率は80以上を適性として示してあ
る。なお、撥水率はJISの規定による。(5..2
撥水度試験:スプレー試験 L−1092)
【0012】なお、表1において、50重量部以下で3
0デニール以上の弗素樹脂繊維でも求むる撥水率は得ら
れるが、あまり太くなるので混紡技術上好ましくない。
なお、弗素樹脂繊維としては4〜6弗素樹脂FEP、エ
チレン4フッ化エチレン共重合樹脂ETFE、過フッ化
アルコキシPFAが好ましい。その他の基材繊維3例え
ば絹、綿、羊毛に対する混紡量は次の通りである。
【0013】
【実施例1】ポリエステル繊維と押し出し紡糸した弗素
樹脂繊維とを50/50〜95/5重量%の割合で混紡
し撚糸を得た。これを用いて織布を織成し、撥水効果を
測定した。このとき溶融押し出し弗素樹脂繊維は太さ1
〜30デニールのものを用いた。試験結果は表3に示し
た。
【表3】
【0014】
【実施例2】ナイロン繊維と特殊弗素樹脂繊維を80/
20〜95/5重量%の割合で混紡し、実施例1と同様
の方法で織布を織成し、実施例1と同様の方法で撥水効
果を測定し、表4の試験結果を得た。
【表4】
【0015】
【実施例3】羊毛と押し出し紡糸した弗素樹脂繊維とを
80/20〜95/5重量%の割合で混紡し、実施例1
と同様の方法で織布を織成し、実施例1と同様の方法で
撥水効果を測定した。結果は表5に示した。
【表5】
【0016】
【実施例4】絹と押し出し紡糸した弗素樹脂繊維とを8
0/20〜95/5重量%の割合で混紡し、実施例1と
同様の方法で織布を織成し、実施例1と同様の方法で撥
水効果を測定した。試験結果を表6に示す。
【表6】
【0017】
【実施例5】綿と押し出し紡糸した弗素樹脂繊維とを8
0/20〜95/5重量%の割合で混紡し、実施例1と
同様の方法で織布を織成し、実施例1と同様の方法で撥
水効果を測定した。試験結果を表7に示す。
【表7】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明布地の斜視図、
【図2】 Tダイの断面図、
【図3】 Tダイの開いたときの斜視図、
【符号の説明】
1:混紡糸、2:特殊弗素樹脂繊維、3:ポリエステル
繊維、4:Tダイ、5:押出機、S:押し出し弗素樹脂
繊維。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 羊毛、綿、ポリエステル、絹などの基材
    繊維3に対し、押し出し紡糸した弗素樹脂繊維を混紡し
    た撥水性布地。
  2. 【請求項2】 基材繊維3 100重量%に対し、太さ
    30デニール以下の押し出し紡糸した弗素樹脂繊維2を
    2〜50重量%混紡した請求項1記載の撥水性布地。
  3. 【請求項3】 基材繊維3 100重量%に対し、太さ
    20デニール以下の押し出し紡糸した弗素樹脂繊維2を
    5〜30重量%混紡した請求項1または2記載の撥水性
    布地。
  4. 【請求項4】 Tダイ4の接合面の片面1bに1列のノ
    ズルnからなる溝加工を施し、他面1aを平坦面とし
    て、片面1bのノズルnから弗素樹脂を紡糸し、次に該
    紡糸した弗素樹脂繊維2を延伸した後カッティングし
    て、ステーブルとし、基材繊維3と混紡して求むる布地
    を得る撥水性布地の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103741320A (zh) * 2013-11-19 2014-04-23 江苏博欧伦家纺有限公司 防水性好的纺织品
CN109610077A (zh) * 2019-01-30 2019-04-12 山东如意毛纺服装集团股份有限公司 一种可成衣染色毛精纺花呢面料及其生产方法
JP2020530884A (ja) * 2017-06-02 2020-10-29 ダブリュ.エル.ゴア アンド アソシエイツ,インコーポレイティドW.L. Gore & Associates, Incorporated フルオロポリマーステープル繊維を組み込むヤーン

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