JPH0947614A - 金属製フィルタ及びこの金属製フィルタの製造方法 - Google Patents

金属製フィルタ及びこの金属製フィルタの製造方法

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JPH0947614A
JPH0947614A JP20621395A JP20621395A JPH0947614A JP H0947614 A JPH0947614 A JP H0947614A JP 20621395 A JP20621395 A JP 20621395A JP 20621395 A JP20621395 A JP 20621395A JP H0947614 A JPH0947614 A JP H0947614A
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metal
outlet
metal filter
inlet
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JP20621395A
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Kenji Maiwa
健次 真岩
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Ichikoh Industries Ltd
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Ichikoh Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルタ機能及び耐久性に優れている。金属
製フィルタの製造に最適である。 【解決手段】 同一金属からなる金網1と本体2とを一
体に融着固定する。この結果、金網と本体との固定が溶
接や止め具等による固定と比較して充分であるから、フ
ィルタ機能及び耐久性が向上される。メタルインジェク
ションモールドにより、本体2と金網1とを一体に融着
固定して金属製フィルタを製造する。この結果、本体2
と金網1とが一体に融着固定されている金属製フィルタ
を製造するのに、最適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルタエレメン
トとしての金網と、この金網を保持する金属製の本体と
を備えた金属製フィルタ及びこの金属製フィルタの製造
方法に係り、特にフィルタ機能及び耐久性に優れた金属
製フィルタ、及びこの金属製フィルタの製造に最適な金
属製フィルタの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の金属フィルタは、フィルタエレメ
ントとしての金網と、この金網を保持するホルダとして
の金属製の本体とを備える。この本体は入口と出口とが
それぞれ設けられた中空状の筒体形状をなし、一方、金
網は前記本体内に前記入口と前記出口との間を仕切った
状態で張設されている。
【0003】この金属フィルタは、油圧回路機器用、化
学薬品系におけるプラント機器用、食品関係機器用等に
広く使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の従来
の金属製フィルタは、金網と本体とがそれぞれ別体のも
のであって、金網を本体内にセットした後に、溶接や止
め具等で金網と本体とを固定していた。このために、金
網と本体との固定が不十分の虞が有り、この場合、フィ
ルタ機能や耐久性に問題が生じる。
【0005】本発明の目的は、フィルタ機能及び耐久性
に優れた金属製フィルタを提供することにある。
【0006】また、本発明の他の目的は、上述の金属製
フィルタの製造に最適な金属製フィルタの製造方法を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、同一金属からなる金網と本体とを一体
に融着固定したことを特徴とする。
【0008】この結果、本発明の金属製フィルタは、金
網と本体との固定が溶接や止め具等による固定と比較し
て充分であるから、フィルタ機能及び耐久性が向上され
る。
【0009】また、本発明は、上記の他の目的を達成す
るために、まず、金網と同一材質の金属粉末にバインダ
ーをコンパウンドしてなる成形材料で、本体に対して所
定の倍率の大きさの成形本体を成形し、次に、金網と成
形本体とを相互に所定の隙間を開けて治具に装着し、そ
れから、焼成炉において、成形本体中のバインダーを除
去し、かつ成形本体中の金属粉末を焼き固めて本体を焼
成すると共に、この本体と金網とを融着固定して、金属
製フィルタを製造することを特徴とする。
【0010】さらに、本発明は、上記の他の目的を達成
するために、まず、金網が埋設されている樹脂製一次成
形体をインサート成形し、次に、金網と同一材質の金属
粉末に樹脂製一次成形体と同一材質の樹脂からなるバイ
ンダーをコンパウンドしてなる成形材料で、樹脂製一次
成形体が埋設されている二次成形体を、本体に対して所
定の倍率の大きさに、インサート成形し、それから、焼
成炉において、樹脂製一次成形体及び二次成形体中のバ
インダーを除去し、かつ二次成形体中の金属粉末を焼き
固めて本体を焼成すると共に、この本体と金網とを融着
固定して、金属製フィルタを製造することを特徴とす
る。
【0011】この結果、本発明の金属製フィルタの製造
方法は、所謂メタルインジェクションモールド(略称M
IM)により、本体と金網とを一体に融着固定して金属
製フィルタを製造するものであるから、本体と金網とが
一体に融着固定されている金属製フィルタを製造するの
に、最適である。
【0012】上述のメタルインジェクションモールド
は、焼結合金に関する冶金技術と、合成樹脂に関する射
出成形技術とが融合して生まれたものであって、粒度が
5μm〜50μmの超微細で球形の金属粉末にワックス
(パラフィン)と樹脂と添加剤からなるバインダーを混
練して塑性材料(成形材料、以下、MIM材と称する)
とし、この塑性材料を金型内に圧入して成形体を成形
し、その後焼成炉において、成形体のバインダーを除去
し(脱脂)、かつ成形体の金属粉末を焼き固めて(焼
結)所定の部材を加工するものであって、小型で複雑形
状の部材を大量生産するに適している。なお、上述の焼
結時において、成形体が線収縮率9〜20%収縮する。
この収縮率は、金属粉末の形状や大きさ、金属粉末とバ
インダーとの配合比、焼成条件等によって決定される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の金属製フィルタの
一実施例及び本発明の金属製フィルタの製造方法の2具
体例を添付図面を参照して説明する。図1は本発明の金
属製フィルタの一実施例を示した斜視図である。
【0014】図において、1はフィルタエレメントとし
ての金網、2は金網1を保持するホルダとしての金属製
の本体である。
【0015】前記本体2は中空状の円筒形状をなす。こ
の本体2の一端(上端)には被ろ過流体流入用の入口2
0が開口されており、またこの本体2の側壁にはろ過流
体流出用の出口21が設けられている。この出口21は
この例では4個等間隔に設けられている。なお、上述の
入口20には、被ろ過流体供給路と接続するためのフラ
ンジ22が設けられている。なお、このフランジ22の
他に、ねじであっても良い。
【0016】前記金網1は径が前記本体2の側壁の内面
の径よりも若干大きい中空状の円筒形状なす。この金網
1は前記本体2の側壁の内面に出口21を覆うように、
かつ入口20と出口21との間を仕切った状態で張設さ
れている。
【0017】上述の本体2と金網1とは、同一金属、例
えばSUS系金属からなり、かつ後述する製造方法によ
り図7に示すように、融着固定されている。
【0018】そして、被ろ過流体が図1中の黒塗り矢印
に示すように、入口20から本体2内に流入すると、こ
の被ろ過流体が金網1を通過する際にろ過され、このろ
過流体が図1中の白ぬき矢印に示すように、出口21か
ら本体2外に流出する。
【0019】この実施例における本発明の金属製フィル
タは、同一金属からなる金網1と本体2とを融着固定し
たものであるから、金網1と本体2との固定が溶接や止
め具等による固定と比較して充分であるから、フィルタ
機能及び耐久性が向上される。
【0020】図2乃至図7は本発明の金属製フィルタの
製造方法の第1の具体例を示す。図中、図1と同符号は
同一のものを示す。なお、図2乃至図7中の本体の外形
は簡略して図示されている。
【0021】図において、2Aは成形本体である。この
成形本体2Aは、金網1と同一材質の金属粉末にバイン
ダーをコンパウンドしてなるMIM材(成形材料)で、
本体1に対して所定の倍率の大きさ、例えば、約110
%〜125%の大きさに成形されている。一方、金網1
は外径が本体2の側壁の内面の径よりも若干大きい中空
状の円筒形状なす。この結果、図4に示す成形本体2A
の内径D1と内高さH1は、図5に示す金網1の外径D
2と高さH2に対して、ほぼ上述の倍率の大きさで成形
されている。すなわち、成形本体2Aがメタルインジェ
クションモールドにより焼成工程において脱脂焼結され
る際の総収縮率は約9%〜20%であるから、この成形
本体2Aは金網1に対して上述の収縮率に見合った上述
の倍率の大きさで成形されており、逆に言えば金網1は
成形本体2Aに対して上述の収縮率に見合った大きさに
予め小さく製造されている。
【0022】この成形本体2Aは中空状の円筒形状をな
し、この成形本体2Aの一端(上端)には被ろ過流体流
入用の入口20Aが開口されており、またこの成形本体
2Aの側壁には4個のろ過流体流出用の出口21Aが設
けられている。
【0023】図において、3は治具である。この治具3
は、セッター30と、このセッター30上に設けられた
大径の第1円柱部31と、この第1円柱部31上に段部
33を介して同心に設けられた小径の第2円柱部32と
からなる。この第1円柱部31の外径D3は前記成形本
体2Aの内径D1よりも若干小であり、また第2円柱形
状32の外形D4は前記金網1の内径よりも若干小であ
る。なお、上述の第1円柱部31は径方向に複数、例え
ば4分割されており、かつ径方向にスライド可能に取り
付けられており、この結果、通常外径D3を保持してお
り、焼結収縮に伴って内側にスライドして外径が第2円
柱部32の外径D4とほぼ同一となるように構成されて
いる。
【0024】次に、上述の成形本体2A及び治具3によ
り、本発明の金属製フィルタの製造方法の一具体例につ
いて説明する。まず、上述の成形本体2Aを成形する。
【0025】次に、金網1の一端(下端)を治具3の第
2円柱部32に外嵌すると共に段部33に載置する。ま
た、成形本体2Aをこの入口20Aから金網1に外嵌し
ながら、治具3の第1円柱部31に外嵌すると共にセッ
ター30に載置して、金網1と成形本体2Aとを相互に
所定の隙間を開けて治具3にそれぞれ装着する。
【0026】それから、真空炉又はガス(不活性ガスや
水素ガス等)置換可能炉等の焼成炉において、成形本体
2A中のバインダーを除去(脱脂)し、かつ成形本体2
Aの金属粉末を焼き固めて(焼結)、本体2を焼成す
る。このとき、成形本体2Aが線収縮率9〜20%収縮
する。この結果、本体2と金網1とが融着固定して、金
属製フィルタが製造される。
【0027】このように、この具体例における本発明の
金属製フィルタの製造方法は、所謂メタルインジェクシ
ョンモールドにより、本体2と金網1とを一体に融着固
定して金属製フィルタを製造するものであるから、本体
2と金網1とが一体に融着固定されている本発明の金属
製フィルタを製造するのに、最適である。
【0028】特に、この具体例においては、金網1と成
形体2Aとを治具3で保持するので、金網1と成形体2
Aとを繋ぐその他の成形体等が不要となり、製造工程が
簡単である。
【0029】図8乃至図12は本発明の金属製フィルタ
の製造方法の第2の具体例を示す。図中、図1乃至図7
と同符号は同一のものを示す。なお、図8乃至図12中
の本体の外形は簡略して図示されている。
【0030】図において、4は樹脂製一次成形体であ
る。この樹脂製一次成形体4は、後述するMIM材のバ
インダーと同一材質の樹脂からなる。この樹脂として
は、例えば、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピ
レン)、PS(ポリスチレン)、PMMA(ポリメタク
リル酸メチル(メタクリル樹脂))等がある。この樹脂
製一次成形体4は中空状の円筒形状をなし、この樹脂製
一次成形体4の一端(上端)には被ろ過流体流入用の入
口40が開口されており、またこの樹脂製一次成形体4
の側壁には4個のろ過流体流出用の出口41が設けられ
ている。この樹脂製一次成形体4は、金網1が出口41
を覆うように埋設されている状態で、インサート成形で
成形されている。
【0031】図において、2BはMIM材製二次成形体
である。このMIM材製二次成形体2Bは、金網1と同
一材質の金属粉末に樹脂製一次成形体4と同一材質の樹
脂からなるバインダーをコンパウンドしてなるMIM材
(成形材料)で、樹脂製一次成形体4(金網1も含む)
が埋設されている状態で、かつ、本体2に対して所定の
倍率の大きさ、例えば、約110%〜125%の大きさ
にインサート成形で成形されている。一方、金網1は外
径が本体2の側壁の内面の径よりも若干大きい中空状の
円筒形状なす。この結果、MIM材製二次成形体2Bの
大きさは、金網1に対して、ほぼ上述の倍率の大きさで
成形されている。すなわち図10に示す金網1と樹脂製
一次成形体4の外側面との間の寸法A、金網1の上端と
樹脂製一次成形体4の入口40側端との間の寸法B、金
網1の下端と樹脂製一次成形体4の他端(入口40側端
と反対側の端)との間の寸法Cが、金網1に対して、ほ
ぼ上述の倍率の大きさに見合うように決定されている。
さらに、詳細に説明すると、MIM材製二次成形体2B
がメタルインジェクションモールドにより焼成工程にお
いて脱脂焼結される際の総収縮率は約9%〜20%であ
るから、このMIM材製二次成形体2B及び樹脂製一次
成形体4は金網1に対して上述の収縮率に見合った上述
の倍率の大きさで成形されており、逆に言えば金網1は
MIM材製二次成形体2B及び樹脂製一次成形体4に対
して上述の収縮率に見合った大きさに予め小さく製造さ
れている。
【0032】このMIM材製二次成形体2Bは中空状の
円筒形状をなし、このMIM材製二次成形体2Bの一端
(上端)には被ろ過流体流入用の入口20Bが開口され
ており、またこのMIM材製二次成形体2Bの側壁には
4個のろ過流体流出用の出口(図示せず)が設けられて
いる。
【0033】次に、上述の樹脂製一次成形体4及びMI
M材製二次成形体2Bにより、本発明の金属製フィルタ
の製造方法の一具体例について説明する。まず、金網1
が埋設されている上述の樹脂製一次成形体4をインサー
ト成形する。
【0034】次に、樹脂製一次成形体4(金網1も含ま
れている)が埋設されている上述のMIM材製二次成形
体2Bを、本体2に対して所定の倍率の大きさに、イン
サート成形する。
【0035】それから、真空炉又はガス(不活性ガスや
水素ガス等)置換可能炉等の焼成炉において、樹脂製一
次成形体4及びMIM材製二次成形体2B中のバインダ
ーを除去(脱脂)し、かつMIM材製二次成形体2Bの
金属粉末を焼き固めて(焼結)、本体2を焼成する。こ
のとき、MIM材製二次成形体2Bが線収縮率10〜2
0%収縮する。この結果、本体2と金網1とが融着固定
して、金属製フィルタが製造される。
【0036】このように、この具体例における本発明の
金属製フィルタの製造方法は、所謂メタルインジェクシ
ョンモールドにより、本体2と金網1とを一体に融着固
定して金属製フィルタを製造するものであるから、本体
2と金網1とが一体に融着固定されている本発明の金属
製フィルタを製造するのに、最適である。
【0037】特に、この具体例においては、金網1とM
IM材製二次成形体2Bとを中間の樹脂製一次成形体4
で繋いだので、各工程での金網1がインサートされた樹
脂製一次成形体4、樹脂製一次成形体4(金網1を含
む)がインサートされたMIM材製二次成形体2Bの取
扱が容易である。
【0038】図13は、本発明の金属製フィルタの変形
例を示す斜視図である。この金属フィルタにおいて、本
体2Cは一端に入口20Cが設けられかつ側壁に4個の
出口21Cが設けられた中空状の円錐筒形状をなす。一
方、金網1Cは径が本体2Cの側壁の内面の径よりも若
干大きい中空状の円錐筒形状なす。この金網1Cが本体
2Cの側壁の内面に出口21Cを覆うように固定されて
いるものである。
【0039】図14は、本発明の金属製フィルタの変形
例を示す斜視図である。この金属フィルタにおいて、本
体2Dは一端に入口20Dが設けられかつ他端に出口2
1Dが設けられた中空状の短円筒形状をなす。一方、金
網1Dは本体の入口20D(又は出口21D)よりも若
干大きい円形形状なす。この金網1Dが本体2Dの入口
20D(又は出口21D)の内面側の縁に入口20D
(又は出口21D)を覆うように固定されているもので
ある。
【0040】
【発明の効果】本発明の金属製フィルタは、同一金属か
らなる金網と本体とを一体に融着固定してなるものであ
るから、金網と本体との固定が溶接や止め具等による固
定と比較して充分であるから、フィルタ機能及び耐久性
が向上される。
【0041】また、本発明の金属フィルタの製造方法
は、金網と同一材質の金属粉末にバインダーをコンパウ
ンドしてなる成形材料で、本体に対して所定の倍率の大
きさの成形本体を成形し、次に、金網と成形本体とを相
互に所定の隙間を開けて治具に装着し、それから、焼成
炉において、成形本体中のバインダーを除去し、かつ成
形本体中の金属粉末を焼き固めて本体を焼成すると共
に、この本体と金網とを融着固定して、金属製フィルタ
を製造するものである。
【0042】さらに、本発明の金属フィルタの製造方法
は、まず、金網が埋設されている樹脂製一次成形体をイ
ンサート成形し、次に、金網と同一材質の金属粉末に樹
脂製一次成形体と同一材質の樹脂からなるバインダーを
コンパウンドしてなる成形材料で、樹脂製一次成形体が
埋設されている二次成形体を、本体に対して所定の倍率
の大きさに、インサート成形し、それから、焼成炉にお
いて、樹脂製一次成形体及び二次成形体中のバインダー
を除去し、かつ二次成形体中の金属粉末を焼き固めて本
体を焼成すると共に、この本体と金網とを融着固定し
て、金属製フィルタを製造するものである。
【0043】この結果、本発明の金属製フィルタの製造
方法は、所謂メタルインジェクションモールドにより、
本体と金網とを一体に融着固定して金属製フィルタを製
造するものであるから、本体と金網とが一体に融着固定
されている金属製フィルタを製造するのに、最適であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の金属製フィルタの一実施例を示した斜
視図である。
【図2】本発明の金属製フィルタの製造方法の第1の具
体例を示し、MIM材で成形した成形本体の斜視図であ
る。
【図3】図2におけるIII−III線断面図である。
【図4】図2におけるIV−IV線断面図である。
【図5】金網と成形本体とを治具に装着する状態を示し
た斜視図である。
【図6】金網と成形本体とを治具に装着した状態の縦断
面図である。
【図7】本発明の金属製フィルタの製造方法の第1の具
体例により製造した金属製フィルタの縦断面図である。
【図8】本発明の金属製フィルタの製造方法の第2の具
体例を示し、金網をインサートした樹脂製一次成形体の
斜視図である。
【図9】図8におけるIX−IX線断面図である。
【図10】図8におけるX−X線断面図である。
【図11】樹脂製一次成形体をインサートしたMIM材
製二次成形体の縦断面図である。
【図12】本発明の金属製フィルタの製造方法の第2の
具体例により製造した金属製フィルタの縦断面図であ
る。
【図13】本発明の金属製フィルタの変形例を示した斜
視図である。
【図14】同じく本発明の金属製フィルタの他の変形例
を示した斜視図である。
【符号の説明】 1、1C、1D…金網、2、2C、2D…本体、2A…
成形体、2B…MIM材製二次成形体、20、20A、
20B、20C、20D…入口、21、21A、21
B、21C、21D…出口、3…治具、4…樹脂製一次
成形体。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルタエレメントとしての金網と、こ
    の金網を保持するホルダとしての金属製の本体とを備
    え、 前記本体は入口と出口とがそれぞれ設けられた中空状の
    筒体形状をなし、 前記金網は前記本体内に前記入口と前記出口との間を仕
    切った状態で張設されている金属製フィルタにおいて、 前記本体と前記金網とは、同一金属からなり、かつ融着
    固定されていることを特徴とする金属製フィルタ。
  2. 【請求項2】 前記本体は一端に入口が設けられかつ側
    壁に出口が設けられた中空状の円筒形状をなし、前記金
    網は径が前記本体の側壁の内面の径よりも若干大きい中
    空状の円筒形状なしかつ前記本体の側壁の内面に前記出
    口を覆うように固定されていることを特徴とする請求項
    1に記載の金属製フィルタ。
  3. 【請求項3】 前記本体は一端に入口が設けられかつ側
    壁に出口が設けられた中空状の円錐筒形状をなし、前記
    金網は径が前記本体の側壁の内面の径よりも若干大きい
    中空状の円錐筒形状なしかつ前記本体の側壁の内面に前
    記出口を覆うように固定されていることを特徴とする請
    求項1に記載の金属製フィルタ。
  4. 【請求項4】 前記本体は一端に入口が設けられかつ他
    端に出口が設けられた中空状の筒形状をなし、前記金網
    は前記本体の入口又は出口よりも若干大きい形状なしか
    つ前記本体の入口又は出口の内面側の縁に前記入口又は
    出口を覆うように固定されていることを特徴とする請求
    項1に記載の金属製フィルタ。
  5. 【請求項5】 フィルタエレメントとしての金網と、こ
    の金網を保持する金属製の本体とを備え、前記本体は入
    口と出口とがそれぞれ設けられた中空状の筒体形状をな
    し、前記金網は前記本体内に前記入口と前記出口との間
    を仕切った状態で張設固定されている金属製フィルタの
    製造方法において、 前記金網と同一材質の金属粉末にバインダーをコンパウ
    ンドしてなる成形材料で、前記本体に対して所定の倍率
    の大きさの成形本体を成形する工程と、 前記金網と前記成形本体とを治具に、前記金網と前記成
    形本体との間に所定の隙間を開けて装着する工程と、 焼成炉において、前記成形本体中のバインダーを除去
    し、かつ前記成形本体中の金属粉末を焼き固めて前記本
    体を焼成すると共に、この本体と前記金網とを融着固定
    する工程と、 からなることを特徴とする金属製フィルタの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記成形本体は前記本体に対して約11
    0%〜125%の大きさに成形されていることを特徴と
    する請求項5に記載の金属製フィルタの製造方法。
  7. 【請求項7】 フィルタエレメントとしての金網と、こ
    の金網を保持する金属製の本体とを備え、前記本体は入
    口と出口とがそれぞれ設けられた中空状の筒体形状をな
    し、前記金網は前記本体内に前記入口と前記出口との間
    を仕切った状態で張設固定されている金属製フィルタの
    製造方法において、 前記金網が埋設されている樹脂製一次成形体をインサー
    ト成形する工程と、 前記金網と同一材質の金属粉末に前記樹脂製一次成形体
    と同一材質の樹脂からなるバインダーをコンパウンドし
    てなる成形材料で、前記樹脂製一次成形体が埋設されて
    いる二次成形体を、前記本体に対して所定の倍率の大き
    さに、インサート成形する工程と、 焼成炉において、前記樹脂製一次成形体及び前記二次成
    形体中のバインダーを除去し、かつ前記二次成形体中の
    金属粉末を焼き固めて前記本体を焼成すると共に、この
    本体と前記金網とを融着固定する工程と、 からなることを特徴とする金属製フィルタの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記二次成形体は前記本体に対して約1
    10%〜125%の大きさに成形されていることを特徴
    とする請求項7に記載の金属製フィルタの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記焼成炉は、前記金網の酸化劣化防止
    のために、真空炉又はガス置換可能炉であることを特徴
    とする請求項5、6、7又は8に記載の金属製フィルタ
    の製造方法。
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