JPH0947590A - 多頭縫製装置 - Google Patents
多頭縫製装置Info
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- JPH0947590A JPH0947590A JP22585995A JP22585995A JPH0947590A JP H0947590 A JPH0947590 A JP H0947590A JP 22585995 A JP22585995 A JP 22585995A JP 22585995 A JP22585995 A JP 22585995A JP H0947590 A JPH0947590 A JP H0947590A
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- sewing
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ミシン頭部とミシン釜部をそれぞれ連結し
て、相対位置を保持しながら移動を行うようにして、互
いの位置合せの手間をなくし、容易かつ迅速に移動でき
作業性がよく、また、移動用の駆動装置を上下いずれか
一方のみにでき、低コスト化がはかれる、多頭縫製装置
を提供する。 【解決手段】 多頭縫製装置１は、一対の立フレーム１
ａの間に上フレーム１ｂと下フレーム１ｃを渡設し、上
フレーム１ｂ前面に設けた一対のレール５に各ミシン頭
部６を支持ベース７を介し移動自在に取付けている。ま
た、下フレーム１ｃ上面にもレール１８を設け、これに
各ミシン釜部１９を備えたミシンベッド２０を移動自在
に取付けている。そしてミシン頭部６とミシン釜部９を
移動させる際に連結する連結装置２４をミシン頭部６に
設けている。対応するミシン釜部１９には、連結装置２
４に対する被連結部を設けている。
て、相対位置を保持しながら移動を行うようにして、互
いの位置合せの手間をなくし、容易かつ迅速に移動でき
作業性がよく、また、移動用の駆動装置を上下いずれか
一方のみにでき、低コスト化がはかれる、多頭縫製装置
を提供する。 【解決手段】 多頭縫製装置１は、一対の立フレーム１
ａの間に上フレーム１ｂと下フレーム１ｃを渡設し、上
フレーム１ｂ前面に設けた一対のレール５に各ミシン頭
部６を支持ベース７を介し移動自在に取付けている。ま
た、下フレーム１ｃ上面にもレール１８を設け、これに
各ミシン釜部１９を備えたミシンベッド２０を移動自在
に取付けている。そしてミシン頭部６とミシン釜部９を
移動させる際に連結する連結装置２４をミシン頭部６に
設けている。対応するミシン釜部１９には、連結装置２
４に対する被連結部を設けている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、布団や布団生地、
カーテン生地などの被縫製物を複数のミシン頭部・釜部
を用いて縫製する多頭縫製装置であって、各ミシン頭部
・釜部それぞれが独立して移動および位置調整できる多
頭縫製装置に関する。
カーテン生地などの被縫製物を複数のミシン頭部・釜部
を用いて縫製する多頭縫製装置であって、各ミシン頭部
・釜部それぞれが独立して移動および位置調整できる多
頭縫製装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】布団や布団生地、カーテン生地などの被
縫製物を、複数のミシンによって同時に複数の縫目を得
ながら自動縫製する多頭縫製装置では、被縫製物を挟ん
で上下に位置する各ミシン頭部と各ミシン釜部を多種多
様な被縫製物の縫目に合わせて上下それぞれのフレーム
に対しその長手方向に移動させ、各縫製位置でロックし
てから縫製を行なっていた。従来、これらミシン頭部と
ミシン釜部の移動は、人手でそれぞれ個別に行うか、ミ
シン頭部とミシン釜部にそれぞれ設けた独立した駆動装
置により自動的に行うようにしていた。ミシン頭部の縫
針位置とミシン釜部の針穴位置が±０.５ｍｍの精度で
一致しないと縫針を針穴に挿入できず縫製できないの
で、移動した縫製位置でミシン頭部とミシン釜部の相対
位置は前記の精度以内で合っている必要があった。従来
の、ミシン頭部・釜部の移動を駆動装置により自動的に
行う場合は、ミシン頭部とミシン釜部が上下で互いに独
立して駆動されるので、縫針と針穴が前記精度で一致す
るようにミシン頭部・釜部を正確に移動させるのは難し
く、位置合せのために手修正が必要であった。また、こ
の場合は、移動のために上下それぞれに駆動装置を設け
ているので、駆動装置にかかるコストがかさんでいた。
一方、人手で移動を行う場合は、各ミシン頭部・釜部を
それぞれ個別に移動させ、微妙な位置合せを行うので、
時間がかかり、作業性も悪かった。このため、従来は縫
製対象の被縫製物が縫製位置の異なるものに変わるたび
に各ミシン頭部・釜部の調整に手間取り、縫製作業時間
が長くなっていた。
縫製物を、複数のミシンによって同時に複数の縫目を得
ながら自動縫製する多頭縫製装置では、被縫製物を挟ん
で上下に位置する各ミシン頭部と各ミシン釜部を多種多
様な被縫製物の縫目に合わせて上下それぞれのフレーム
に対しその長手方向に移動させ、各縫製位置でロックし
てから縫製を行なっていた。従来、これらミシン頭部と
ミシン釜部の移動は、人手でそれぞれ個別に行うか、ミ
シン頭部とミシン釜部にそれぞれ設けた独立した駆動装
置により自動的に行うようにしていた。ミシン頭部の縫
針位置とミシン釜部の針穴位置が±０.５ｍｍの精度で
一致しないと縫針を針穴に挿入できず縫製できないの
で、移動した縫製位置でミシン頭部とミシン釜部の相対
位置は前記の精度以内で合っている必要があった。従来
の、ミシン頭部・釜部の移動を駆動装置により自動的に
行う場合は、ミシン頭部とミシン釜部が上下で互いに独
立して駆動されるので、縫針と針穴が前記精度で一致す
るようにミシン頭部・釜部を正確に移動させるのは難し
く、位置合せのために手修正が必要であった。また、こ
の場合は、移動のために上下それぞれに駆動装置を設け
ているので、駆動装置にかかるコストがかさんでいた。
一方、人手で移動を行う場合は、各ミシン頭部・釜部を
それぞれ個別に移動させ、微妙な位置合せを行うので、
時間がかかり、作業性も悪かった。このため、従来は縫
製対象の被縫製物が縫製位置の異なるものに変わるたび
に各ミシン頭部・釜部の調整に手間取り、縫製作業時間
が長くなっていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、上記した問題点を解消し、ミシン頭部とミ
シン釜部をそれぞれ連結して正しい相対位置を保持しな
がら移動を行うようにして、移動した各縫製位置でのミ
シン頭部・釜部の互いの位置合わせの手間をなくし、容
易かつ迅速に移動を行え作業性がよく、また、移動を自
動的に行うための駆動装置を上下いずれか一方のみにで
き、低コスト化がはかれる多頭縫製装置を提供すること
にある。
する課題は、上記した問題点を解消し、ミシン頭部とミ
シン釜部をそれぞれ連結して正しい相対位置を保持しな
がら移動を行うようにして、移動した各縫製位置でのミ
シン頭部・釜部の互いの位置合わせの手間をなくし、容
易かつ迅速に移動を行え作業性がよく、また、移動を自
動的に行うための駆動装置を上下いずれか一方のみにで
き、低コスト化がはかれる多頭縫製装置を提供すること
にある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決した本
発明の構成は、 １） 一対の水平な上フレームと下フレームを設け、前
記上フレームに複数のミシン頭部をそれぞれ上フレーム
の長手方向に移動自在かつ任意の位置で固定できるよう
に設けると共に、前記ミシン頭部とそれぞれ対応するミ
シン釜部を下フレームの長手方向に移動自在かつ任意の
位置で固定できるように下フレームに設け、ミシン頭部
とミシン釜部の間に布団生地やカーテン生地等の被縫製
物を通し、被縫製物をミシン頭部およびミシン釜部に対
し相対的に移動させて縫製を行う多頭縫製装置におい
て、ミシン頭部と対応するミシン釜部を連結する連結部
材をミシン頭部に昇降自在に取付け、ミシン頭部の縫針
とミシン釜部の針穴が正しく合う位置でミシン頭部から
下降した状態の前記連結部材と連結される被連結部をミ
シン釜部に設けたことを特徴とする、多頭縫製装置 ２） 前記連結部材を板状のベースに突起を突設した構
造とすると共に、ミシン釜部にこの突起が嵌合する嵌合
孔を設けた板材を取付けて被連結部とした、前記１）に
記載の多頭縫製装置 ３） 一対の水平な上フレームと下フレームを設け、前
記上フレームに複数のミシン頭部をそれぞれ上フレーム
の長手方向に移動自在かつ任意の位置で固定できるよう
に設けると共に、前記ミシン頭部とそれぞれ対応するミ
シン釜部を下フレームの長手方向に移動自在かつ任意の
位置で固定できるように下フレームに設け、ミシン頭部
とミシン釜部の間に布団生地やカーテン生地等の被縫製
物を通し、被縫製物をミシン頭部およびミシン釜部に対
し相対的に移動させて縫製を行う多頭縫製装置におい
て、ミシン頭部と対応するミシン釜部を連結する連結部
材をミシン釜部に昇降自在に取付け、ミシン頭部の縫針
とミシン釜部の針穴が正しく合う位置でミシン釜部から
上昇した状態の前記連結部材と連結される被連結部をミ
シン頭部に設けたことを特徴とする、多頭縫製装置 ４） 前記連結部材を板状のベースに突起を突設した構
造とすると共に、ミシン頭部にこの突起が嵌合する嵌合
孔を設けた板材を取付けて被連結部とした、前記３）に
記載の多頭縫製装置 ５） 前記ミシン頭部を独立して上フレームに沿って動
かす駆動装置を設けた、前記１）〜４）に記載の多頭縫
製装置 ６） 前記ミシン釜部を独立して下フレームに沿って動
かす駆動装置を設けた、前記１）〜４）に記載の多頭縫
製装置 ７） 前記駆動装置として、リニアモータを使用した、
前記５）または６）に記載の多頭縫製装置 にある。
発明の構成は、 １） 一対の水平な上フレームと下フレームを設け、前
記上フレームに複数のミシン頭部をそれぞれ上フレーム
の長手方向に移動自在かつ任意の位置で固定できるよう
に設けると共に、前記ミシン頭部とそれぞれ対応するミ
シン釜部を下フレームの長手方向に移動自在かつ任意の
位置で固定できるように下フレームに設け、ミシン頭部
とミシン釜部の間に布団生地やカーテン生地等の被縫製
物を通し、被縫製物をミシン頭部およびミシン釜部に対
し相対的に移動させて縫製を行う多頭縫製装置におい
て、ミシン頭部と対応するミシン釜部を連結する連結部
材をミシン頭部に昇降自在に取付け、ミシン頭部の縫針
とミシン釜部の針穴が正しく合う位置でミシン頭部から
下降した状態の前記連結部材と連結される被連結部をミ
シン釜部に設けたことを特徴とする、多頭縫製装置 ２） 前記連結部材を板状のベースに突起を突設した構
造とすると共に、ミシン釜部にこの突起が嵌合する嵌合
孔を設けた板材を取付けて被連結部とした、前記１）に
記載の多頭縫製装置 ３） 一対の水平な上フレームと下フレームを設け、前
記上フレームに複数のミシン頭部をそれぞれ上フレーム
の長手方向に移動自在かつ任意の位置で固定できるよう
に設けると共に、前記ミシン頭部とそれぞれ対応するミ
シン釜部を下フレームの長手方向に移動自在かつ任意の
位置で固定できるように下フレームに設け、ミシン頭部
とミシン釜部の間に布団生地やカーテン生地等の被縫製
物を通し、被縫製物をミシン頭部およびミシン釜部に対
し相対的に移動させて縫製を行う多頭縫製装置におい
て、ミシン頭部と対応するミシン釜部を連結する連結部
材をミシン釜部に昇降自在に取付け、ミシン頭部の縫針
とミシン釜部の針穴が正しく合う位置でミシン釜部から
上昇した状態の前記連結部材と連結される被連結部をミ
シン頭部に設けたことを特徴とする、多頭縫製装置 ４） 前記連結部材を板状のベースに突起を突設した構
造とすると共に、ミシン頭部にこの突起が嵌合する嵌合
孔を設けた板材を取付けて被連結部とした、前記３）に
記載の多頭縫製装置 ５） 前記ミシン頭部を独立して上フレームに沿って動
かす駆動装置を設けた、前記１）〜４）に記載の多頭縫
製装置 ６） 前記ミシン釜部を独立して下フレームに沿って動
かす駆動装置を設けた、前記１）〜４）に記載の多頭縫
製装置 ７） 前記駆動装置として、リニアモータを使用した、
前記５）または６）に記載の多頭縫製装置 にある。
【０００５】本発明の多頭縫製装置の各ミシン頭部・釜
部の移動方法は、ミシン頭部・釜部を直接人手で動かし
て移動させる方法と、送りねじなどを用いた手動送り装
置を介して人手により移動させる場合、そして、リニア
モータなどの駆動装置を使って自動的に移動させる場合
の三通りがある。また、本発明の各ミシン頭部・釜部を
上下それぞれのフレームに固定するための固定手段に
は、各ミシン頭部・釜部に取付けたエアシリンダで動く
摩擦材付きのパッドを、上フレームまたは下フレームの
一部へエアシリンダの作動により押し付けて、ミシン頭
部またはミシン釜部の動きを止めるブレーキ装置が主に
用いられるが、その他の移動を止めて固定する手段でも
かまわない。
部の移動方法は、ミシン頭部・釜部を直接人手で動かし
て移動させる方法と、送りねじなどを用いた手動送り装
置を介して人手により移動させる場合、そして、リニア
モータなどの駆動装置を使って自動的に移動させる場合
の三通りがある。また、本発明の各ミシン頭部・釜部を
上下それぞれのフレームに固定するための固定手段に
は、各ミシン頭部・釜部に取付けたエアシリンダで動く
摩擦材付きのパッドを、上フレームまたは下フレームの
一部へエアシリンダの作動により押し付けて、ミシン頭
部またはミシン釜部の動きを止めるブレーキ装置が主に
用いられるが、その他の移動を止めて固定する手段でも
かまわない。
【０００６】
【発明の実施の形態】本発明の多頭縫製装置では、被縫
製物の縫目位置に合わせて各ミシン頭部・釜部を動かす
前に、まずミシン頭部に取付けた連結部材を下降させ、
ミシン釜部に設けた被連結部と連結させる。こうしてミ
シン釜部がミシン頭部に対して相対的に動かない状態に
保持されてから、ミシン頭部およびミシン釜部の上下そ
れぞれのフレームに対する固定を解いて、縫製する各縫
目位置に合わせて各ミシン頭部・釜部を移動させる。ミ
シン頭部・釜部が縫目位置まで移動したら、ミシン頭部
を上フレームに、ミシン釜部を下フレームにそれぞれ動
かないよう固定する。固定によるミシン頭部・釜部の位
置確定後、連結部材をミシン釜部の被連結部から離し、
ミシン頭部の方へ引き上げる。ミシン頭部とミシン釜部
の相対位置はそれぞれの縫針と針穴がずれずに合う正し
い位置関係に保たれる。この後、被縫製物をミシン頭部
とミシン釜部の間の所定位置にセットして各縫目に対応
するミシン頭部・釜部で縫製を行なっていく。縫製装置
には、被縫製物を所定の大きさの枠に張架し、張架した
被縫製物を枠ごと送り装置である台車に取付けて、台車
を動かすことによりミシン頭部とミシン釜部間で被縫製
物を前後左右に送りながら所定の模様縫いを行う装置
と、長尺の被縫製物を連続的にミシン頭部・釜部間で前
方から後方に送りながら複数列で直線縫いを行う装置の
二通りのタイプがある。
製物の縫目位置に合わせて各ミシン頭部・釜部を動かす
前に、まずミシン頭部に取付けた連結部材を下降させ、
ミシン釜部に設けた被連結部と連結させる。こうしてミ
シン釜部がミシン頭部に対して相対的に動かない状態に
保持されてから、ミシン頭部およびミシン釜部の上下そ
れぞれのフレームに対する固定を解いて、縫製する各縫
目位置に合わせて各ミシン頭部・釜部を移動させる。ミ
シン頭部・釜部が縫目位置まで移動したら、ミシン頭部
を上フレームに、ミシン釜部を下フレームにそれぞれ動
かないよう固定する。固定によるミシン頭部・釜部の位
置確定後、連結部材をミシン釜部の被連結部から離し、
ミシン頭部の方へ引き上げる。ミシン頭部とミシン釜部
の相対位置はそれぞれの縫針と針穴がずれずに合う正し
い位置関係に保たれる。この後、被縫製物をミシン頭部
とミシン釜部の間の所定位置にセットして各縫目に対応
するミシン頭部・釜部で縫製を行なっていく。縫製装置
には、被縫製物を所定の大きさの枠に張架し、張架した
被縫製物を枠ごと送り装置である台車に取付けて、台車
を動かすことによりミシン頭部とミシン釜部間で被縫製
物を前後左右に送りながら所定の模様縫いを行う装置
と、長尺の被縫製物を連続的にミシン頭部・釜部間で前
方から後方に送りながら複数列で直線縫いを行う装置の
二通りのタイプがある。
【０００７】連結部材を板状のベースに突起を突設した
構造とし、この突起と嵌合する嵌合孔を設けた板材を被
連結部とした構成では、連結部材と被連結部との連結
を、連結部材の突起と嵌合孔との嵌合により行なって、
嵌合孔への抜き差し以外の操作を全く行わずに、ミシン
頭部とミシン釜部を互いに相対的に動かないよう高精度
に保持することができる。
構造とし、この突起と嵌合する嵌合孔を設けた板材を被
連結部とした構成では、連結部材と被連結部との連結
を、連結部材の突起と嵌合孔との嵌合により行なって、
嵌合孔への抜き差し以外の操作を全く行わずに、ミシン
頭部とミシン釜部を互いに相対的に動かないよう高精度
に保持することができる。
【０００８】ミシン釜部に、ミシン頭部との連結部材を
昇降自在に取付けた構成では、被縫製物の複数の縫目位
置に合わせて各ミシン頭部・釜部を動かす前に、まず、
ミシン釜部に取付けた連結部材を上昇させ、ミシン頭部
に設けた被連結部と連結させる。こうしてミシン頭部が
ミシン釜部に対して相対的に保持されてから、ミシン頭
部・釜部の上下それぞれのフレームに対する固定を解い
て、各縫目位置に合わせて各ミシン頭部・釜部を移動さ
せる。縫目位置で再度ミシン頭部を上フレームに、ミシ
ン釜部を下フレームにそれぞれ動かないように固定し、
ミシン頭部・釜部の位置が確定したら、連結部材をミシ
ン頭部の被連結部から離し、ミシン釜部の方へ下げる。
後は、前記同様被縫製物をミシン頭部とミシン釜部の間
にセットして、縫製作業を行なっていく。
昇降自在に取付けた構成では、被縫製物の複数の縫目位
置に合わせて各ミシン頭部・釜部を動かす前に、まず、
ミシン釜部に取付けた連結部材を上昇させ、ミシン頭部
に設けた被連結部と連結させる。こうしてミシン頭部が
ミシン釜部に対して相対的に保持されてから、ミシン頭
部・釜部の上下それぞれのフレームに対する固定を解い
て、各縫目位置に合わせて各ミシン頭部・釜部を移動さ
せる。縫目位置で再度ミシン頭部を上フレームに、ミシ
ン釜部を下フレームにそれぞれ動かないように固定し、
ミシン頭部・釜部の位置が確定したら、連結部材をミシ
ン頭部の被連結部から離し、ミシン釜部の方へ下げる。
後は、前記同様被縫製物をミシン頭部とミシン釜部の間
にセットして、縫製作業を行なっていく。
【０００９】ミシン頭部を上フレームに沿って動かす駆
動装置を設けた構成では、連結部材と被連結部を連結し
て、ミシン頭部とミシン釜部が互いに相対的に動かない
ように保持されてから、ミシン頭部・釜部の上下それぞ
れのフレームに対する固定を解く。固定を解かれて自由
になった各ミシン頭部を駆動装置によりそれぞれ縫目位
置まで移動させると、連結部材で一体化されたミシン釜
部もミシン頭部との相対位置を保ったまま移動する。目
標の縫目位置において、再びミシン頭部を上フレーム
に、ミシン釜部を下フレームにそれぞれ固定し、連結部
材を戻してミシン頭部とミシン釜部を分離すれば、縫製
作業が行える。
動装置を設けた構成では、連結部材と被連結部を連結し
て、ミシン頭部とミシン釜部が互いに相対的に動かない
ように保持されてから、ミシン頭部・釜部の上下それぞ
れのフレームに対する固定を解く。固定を解かれて自由
になった各ミシン頭部を駆動装置によりそれぞれ縫目位
置まで移動させると、連結部材で一体化されたミシン釜
部もミシン頭部との相対位置を保ったまま移動する。目
標の縫目位置において、再びミシン頭部を上フレーム
に、ミシン釜部を下フレームにそれぞれ固定し、連結部
材を戻してミシン頭部とミシン釜部を分離すれば、縫製
作業が行える。
【００１０】ミシン釜部を下フレームに沿って動かす駆
動装置を設けた構成では、連結部材と被連結部を連結し
て、ミシン頭部とミシン釜部が互いに相対的に動かない
ように保持されてから、ミシン頭部・釜部の上下それぞ
れのフレームに対する固定を解く。固定を解いて自由に
なった各ミシン釜部を駆動装置により下フレームに沿っ
てそれぞれ縫目位置まで移動させると、連結部材で一体
化されたミシン頭部もミシン釜部との相対位置を保った
まま上フレームに沿って移動する。目標の縫目位置にお
いて、再びミシン頭部を上フレームに、ミシン釜部を下
フレームにそれぞれ固定し、連結部材を戻してミシン頭
部とミシン釜部を分離すれば、縫製作業が行える。
動装置を設けた構成では、連結部材と被連結部を連結し
て、ミシン頭部とミシン釜部が互いに相対的に動かない
ように保持されてから、ミシン頭部・釜部の上下それぞ
れのフレームに対する固定を解く。固定を解いて自由に
なった各ミシン釜部を駆動装置により下フレームに沿っ
てそれぞれ縫目位置まで移動させると、連結部材で一体
化されたミシン頭部もミシン釜部との相対位置を保った
まま上フレームに沿って移動する。目標の縫目位置にお
いて、再びミシン頭部を上フレームに、ミシン釜部を下
フレームにそれぞれ固定し、連結部材を戻してミシン頭
部とミシン釜部を分離すれば、縫製作業が行える。
【００１１】駆動装置をリニアモータとした構成では、
電気的に制御されるリニアモータにより、連結部材で一
体化したミシン頭部・釜部を被縫製物の各縫目位置に合
わせて正しい位置関係のまま共に移動させる。リニアモ
ータは歯車などの伝動機構を含まないので、一体化した
ミシン頭部・釜部をスムーズかつ静かに精度よく移動さ
せられる。
電気的に制御されるリニアモータにより、連結部材で一
体化したミシン頭部・釜部を被縫製物の各縫目位置に合
わせて正しい位置関係のまま共に移動させる。リニアモ
ータは歯車などの伝動機構を含まないので、一体化した
ミシン頭部・釜部をスムーズかつ静かに精度よく移動さ
せられる。
【００１２】
【実施例】本発明の実施例１，２を図面に基づいて説明
する。実施例１は、ミシン頭部に突起のある連結部材
を、ミシン釜部に嵌合孔付き板材の被連結部を、それぞ
れ設けると共に、ミシン頭部に駆動装置としてリニアモ
ータを設けた例である。実施例２は、実施例１において
連結部材をミシン釜部に、被連結部をミシン頭部に、そ
れぞれ逆に取付けた例である。図１は実施例１を示す一
部を省略した正面図、図２は実施例１の要部を示す正面
図、図３は実施例１の要部を示す左側面図、図４は実施
例１のミシン頭部・釜部の移動動作を示す説明図、図５
は図３のＡ−Ａ断面図、図６は実施例２の要部を示す左
側面図である。
する。実施例１は、ミシン頭部に突起のある連結部材
を、ミシン釜部に嵌合孔付き板材の被連結部を、それぞ
れ設けると共に、ミシン頭部に駆動装置としてリニアモ
ータを設けた例である。実施例２は、実施例１において
連結部材をミシン釜部に、被連結部をミシン頭部に、そ
れぞれ逆に取付けた例である。図１は実施例１を示す一
部を省略した正面図、図２は実施例１の要部を示す正面
図、図３は実施例１の要部を示す左側面図、図４は実施
例１のミシン頭部・釜部の移動動作を示す説明図、図５
は図３のＡ−Ａ断面図、図６は実施例２の要部を示す左
側面図である。
【００１３】実施例１の多頭縫製装置１は、所定間隔離
して設けた一対の立フレーム１ａの間に、水平な上フレ
ーム１ｂと下フレーム１ｃを渡設している。上フレーム
１ｂ前面には平行な一対のレール５を設け、このレール
５に各ミシン頭部６を支持ベース７を介しレール５に沿
って移動自在に取付けている。また、下フレーム１ｃ上
面にもレール１８を設け、これに各ミシン釜部１９を備
えたミシンベッド２０を移動自在に取付けている。さら
に、これら上下両フレーム１ｂ，１ｃに沿ってスプライ
ン軸からなるミシン頭部駆動軸２およびミシン釜部駆動
軸３を設け、立フレーム１ａ内の駆動用モータ４で同期
回転させる仕組みとしている。
して設けた一対の立フレーム１ａの間に、水平な上フレ
ーム１ｂと下フレーム１ｃを渡設している。上フレーム
１ｂ前面には平行な一対のレール５を設け、このレール
５に各ミシン頭部６を支持ベース７を介しレール５に沿
って移動自在に取付けている。また、下フレーム１ｃ上
面にもレール１８を設け、これに各ミシン釜部１９を備
えたミシンベッド２０を移動自在に取付けている。さら
に、これら上下両フレーム１ｂ，１ｃに沿ってスプライ
ン軸からなるミシン頭部駆動軸２およびミシン釜部駆動
軸３を設け、立フレーム１ａ内の駆動用モータ４で同期
回転させる仕組みとしている。
【００１４】ミシン頭部６は、支持ベース７前面のガイ
ドレール７ａに上下動自在に取付けると共に、支持ベー
ス７に設けたエアシリンダ８のロッド８ａを上端に取付
けて、ロッド８ａの伸縮で上下動を行えるようにしてい
る。縫製する際と移動の際はミシン頭部６を下げ、それ
以外は待機のため上まで上昇させる。支持ベース７に
は、ミシン頭部駆動軸２と一体に回転すると共に軸方向
には移動自在となるようスプライン穴をもって同駆動軸
２と係合する駆動プーリ９を回動自在に取付け、この駆
動プーリ９からベルト１１を経てクラッチ装置１２へ、
さらにクラッチ装置１２からベルト１３を介して頭部駆
動プーリ１４に回転力が伝達されて、ミシン頭部６を駆
動する。頭部駆動プーリ１４を回すベルト１３が、ミシ
ン頭部６上昇の際たわむことで変位を吸収できる仕組み
である。また、支持ベース７には、リニアモータ１７を
構成する移動磁極装置１７ａを、上フレーム１ｂに取付
けられた固定磁極装置１７ｂに対向した形に取付け、支
持ベース７がレール５に沿って移動できるようにしてい
る。加えて、移動を行わない間は支持ベース７をレール
５に動かないよう固定するエアシリンダ１５ａ内蔵のロ
ック装置１５を支持ベース７横に取付けている。
ドレール７ａに上下動自在に取付けると共に、支持ベー
ス７に設けたエアシリンダ８のロッド８ａを上端に取付
けて、ロッド８ａの伸縮で上下動を行えるようにしてい
る。縫製する際と移動の際はミシン頭部６を下げ、それ
以外は待機のため上まで上昇させる。支持ベース７に
は、ミシン頭部駆動軸２と一体に回転すると共に軸方向
には移動自在となるようスプライン穴をもって同駆動軸
２と係合する駆動プーリ９を回動自在に取付け、この駆
動プーリ９からベルト１１を経てクラッチ装置１２へ、
さらにクラッチ装置１２からベルト１３を介して頭部駆
動プーリ１４に回転力が伝達されて、ミシン頭部６を駆
動する。頭部駆動プーリ１４を回すベルト１３が、ミシ
ン頭部６上昇の際たわむことで変位を吸収できる仕組み
である。また、支持ベース７には、リニアモータ１７を
構成する移動磁極装置１７ａを、上フレーム１ｂに取付
けられた固定磁極装置１７ｂに対向した形に取付け、支
持ベース７がレール５に沿って移動できるようにしてい
る。加えて、移動を行わない間は支持ベース７をレール
５に動かないよう固定するエアシリンダ１５ａ内蔵のロ
ック装置１５を支持ベース７横に取付けている。
【００１５】ミシン釜部１９は、下フレーム１ｃのレー
ル１８上のミシンベッド２０の上部に設けている。ミシ
ンベッド２０はミシン釜部駆動軸３に対し軸方向に移動
自在となるよう同駆動軸３が貫通し、さらにこのミシン
釜部駆動軸３と一体に回転すると共に軸方向に移動自在
となるようスプライン穴をもって同駆動軸３と係合する
駆動プーリ２１を回動自在に取付けた構造としている。
この駆動プーリ２１からミシン釜部１９へベルト２２で
回転力が伝達され、釜１９ａの駆動力として利用され
る。また、ミシンベッド２０を移動させない間、レール
１８に動かないよう固定するエアシリンダ２３ａ内蔵の
ロック装置２３をミシンベッド２０横に取付けている。
ル１８上のミシンベッド２０の上部に設けている。ミシ
ンベッド２０はミシン釜部駆動軸３に対し軸方向に移動
自在となるよう同駆動軸３が貫通し、さらにこのミシン
釜部駆動軸３と一体に回転すると共に軸方向に移動自在
となるようスプライン穴をもって同駆動軸３と係合する
駆動プーリ２１を回動自在に取付けた構造としている。
この駆動プーリ２１からミシン釜部１９へベルト２２で
回転力が伝達され、釜１９ａの駆動力として利用され
る。また、ミシンベッド２０を移動させない間、レール
１８に動かないよう固定するエアシリンダ２３ａ内蔵の
ロック装置２３をミシンベッド２０横に取付けている。
【００１６】これらミシン頭部６とミシン釜部１９を、
いろいろな被縫製物２６の縫目に合わせて移動させる際
に、対応する一対のミシン頭部・釜部を正しい相対位置
で保持して同時に移動させるため、移動時にこれらを連
結する連結装置２４をミシン頭部６に設けている。連結
装置２４は、先端がくさび状の芯合わせ突起２４ｃを下
面に突設したベース２４ｂを連結部材として、エアシリ
ンダ２４ａのロッド下端に取付けて昇降させる構成とし
ている。対応するミシン釜部１９には、下降させた芯合
わせ突起２４ｃが嵌合する嵌合孔２５ａを設けた芯合わ
せ板２５を取付け、被連結部としている。芯合わせ突起
２４ｃと嵌合孔２５ａが嵌まり合う時に、ミシン頭部６
の縫針１６とミシン釜部１９の針穴１９ｂの位置が正し
く一致するよう、それぞれの取付け位置設定がなされて
いる。
いろいろな被縫製物２６の縫目に合わせて移動させる際
に、対応する一対のミシン頭部・釜部を正しい相対位置
で保持して同時に移動させるため、移動時にこれらを連
結する連結装置２４をミシン頭部６に設けている。連結
装置２４は、先端がくさび状の芯合わせ突起２４ｃを下
面に突設したベース２４ｂを連結部材として、エアシリ
ンダ２４ａのロッド下端に取付けて昇降させる構成とし
ている。対応するミシン釜部１９には、下降させた芯合
わせ突起２４ｃが嵌合する嵌合孔２５ａを設けた芯合わ
せ板２５を取付け、被連結部としている。芯合わせ突起
２４ｃと嵌合孔２５ａが嵌まり合う時に、ミシン頭部６
の縫針１６とミシン釜部１９の針穴１９ｂの位置が正し
く一致するよう、それぞれの取付け位置設定がなされて
いる。
【００１７】実施例１の多頭縫製装置１の使用に際して
は、まず全てのミシン頭部６とこれに対応するミシン釜
部１９の相対位置が縫針１６と針穴１９ｂが合う正しい
位置関係にあること、そしてミシン頭部・釜部がそれぞ
れのロック装置１５，２３によって上下各フレーム１
ｂ，１ｃに確実に固定されていることを確認する。それ
から、全てのミシン頭部６をエアシリンダ８により支持
ベース７に対して下げた状態にする。この状態から、ミ
シン頭部６に取付けた連結装置２４のエアシリンダ２４
ａを作動させ、ベース２４ｂを下ろしてミシン釜部１９
の芯合わせ板２５の嵌合孔２５ａに芯合わせ突起２４ｃ
を嵌合させる。芯合わせ突起２４ｃと嵌合孔２５ａが確
実に嵌まり合ってミシン頭部６とミシン釜部１９が正し
い位置関係のまま相対的に動かない状態に保持された
ら、ミシン頭部６を上フレーム１ｂに固定するロック装
置１５の、レール５に押し付けた上下のパッド１５ｂを
エアシリンダ１５ａで引き寄せて離し、固定を解く。同
様に、ミシン釜部１９が備えられたミシンヘッド２０を
下フレーム１ｃに固定するロック装置２３の、レール１
８側面を挟み付けた両側のパッド２３ｂをエアシリンダ
２３ａで押し広げて離し、固定を解く。固定を解いて移
動可能となった一体化された各ミシン頭部・釜部６，１
９を、各ミシン頭部６の移動磁極装置１７ａと上フレー
ム１ｂの固定磁極装置１７ｂで構成される各リニアモー
タ１７で、縫製対象の被縫製物２６のあらかじめ設定さ
れた複数の任意の縫目位置にそれぞれ合うようにレール
５，１８に沿って個々に移動させる。同時に縫製が行わ
れる縫目の本数が、ミシン頭部・釜部６，１９の数より
少ない場合には、移動の際、縫製に関与しないミシン頭
部・釜部を縫製作業が行いやすいよう他と離れた位置ま
で移動させることもできる。
は、まず全てのミシン頭部６とこれに対応するミシン釜
部１９の相対位置が縫針１６と針穴１９ｂが合う正しい
位置関係にあること、そしてミシン頭部・釜部がそれぞ
れのロック装置１５，２３によって上下各フレーム１
ｂ，１ｃに確実に固定されていることを確認する。それ
から、全てのミシン頭部６をエアシリンダ８により支持
ベース７に対して下げた状態にする。この状態から、ミ
シン頭部６に取付けた連結装置２４のエアシリンダ２４
ａを作動させ、ベース２４ｂを下ろしてミシン釜部１９
の芯合わせ板２５の嵌合孔２５ａに芯合わせ突起２４ｃ
を嵌合させる。芯合わせ突起２４ｃと嵌合孔２５ａが確
実に嵌まり合ってミシン頭部６とミシン釜部１９が正し
い位置関係のまま相対的に動かない状態に保持された
ら、ミシン頭部６を上フレーム１ｂに固定するロック装
置１５の、レール５に押し付けた上下のパッド１５ｂを
エアシリンダ１５ａで引き寄せて離し、固定を解く。同
様に、ミシン釜部１９が備えられたミシンヘッド２０を
下フレーム１ｃに固定するロック装置２３の、レール１
８側面を挟み付けた両側のパッド２３ｂをエアシリンダ
２３ａで押し広げて離し、固定を解く。固定を解いて移
動可能となった一体化された各ミシン頭部・釜部６，１
９を、各ミシン頭部６の移動磁極装置１７ａと上フレー
ム１ｂの固定磁極装置１７ｂで構成される各リニアモー
タ１７で、縫製対象の被縫製物２６のあらかじめ設定さ
れた複数の任意の縫目位置にそれぞれ合うようにレール
５，１８に沿って個々に移動させる。同時に縫製が行わ
れる縫目の本数が、ミシン頭部・釜部６，１９の数より
少ない場合には、移動の際、縫製に関与しないミシン頭
部・釜部を縫製作業が行いやすいよう他と離れた位置ま
で移動させることもできる。
【００１８】各ミシン頭部・釜部６，１９がそれぞれ対
応する縫目位置まで移動できたら、上側のロック装置１
５の上下のパッド１５ｂをエアシリンダ１５ａでレール
５に押し付けると共に、下側のロック装置２３の一対の
パッド２３ｂをエアシリンダ２３ａで引き寄せてレール
１８を挟み付け、ミシン頭部６およびミシン釜部１９を
それぞれ上下各フレーム１ｂ，１ｃに確実に固定する。
固定状態で、連結装置２４のエアシリンダ２４ａを作動
させ、ベース２４ｂを引き上げて、ミシン釜部１９の芯
合わせ板２５の嵌合孔２５ａから芯合わせ突起２４ｃを
抜き、ミシン頭部６とミシン釜部１９の連結を解除す
る。ミシン頭部６とミシン釜部１９の互いの相対位置は
常に、縫製可能な正しい位置関係にあり、縫製１６と針
穴１９ｂを合わせる微妙な位置調整等の手間を省いて、
すぐ縫製作業を行うことができる。
応する縫目位置まで移動できたら、上側のロック装置１
５の上下のパッド１５ｂをエアシリンダ１５ａでレール
５に押し付けると共に、下側のロック装置２３の一対の
パッド２３ｂをエアシリンダ２３ａで引き寄せてレール
１８を挟み付け、ミシン頭部６およびミシン釜部１９を
それぞれ上下各フレーム１ｂ，１ｃに確実に固定する。
固定状態で、連結装置２４のエアシリンダ２４ａを作動
させ、ベース２４ｂを引き上げて、ミシン釜部１９の芯
合わせ板２５の嵌合孔２５ａから芯合わせ突起２４ｃを
抜き、ミシン頭部６とミシン釜部１９の連結を解除す
る。ミシン頭部６とミシン釜部１９の互いの相対位置は
常に、縫製可能な正しい位置関係にあり、縫製１６と針
穴１９ｂを合わせる微妙な位置調整等の手間を省いて、
すぐ縫製作業を行うことができる。
【００１９】縫製は、全てのミシン頭部６を各支持ベー
スに対し上昇させて待機状態にしてから、ミシン頭部６
とミシン釜部１９の間に被縫製物２６を導入し、縫製に
関与するミシン頭部６を下ろして縫製準備が整えられた
後、ミシン頭部６およびミシン釜部１９を駆動用モータ
４で同期駆動させて行う。被縫製物２６は、張架枠２７
に張架されており、張架枠２７は多頭縫製装置１に対し
て前後方向と左右方向に可動な公知のＸＹ送り台車（図
示省略）に取付けられ、被縫製物２６を移動させながら
縫製することにより、任意の縫目模様を得る。
スに対し上昇させて待機状態にしてから、ミシン頭部６
とミシン釜部１９の間に被縫製物２６を導入し、縫製に
関与するミシン頭部６を下ろして縫製準備が整えられた
後、ミシン頭部６およびミシン釜部１９を駆動用モータ
４で同期駆動させて行う。被縫製物２６は、張架枠２７
に張架されており、張架枠２７は多頭縫製装置１に対し
て前後方向と左右方向に可動な公知のＸＹ送り台車（図
示省略）に取付けられ、被縫製物２６を移動させながら
縫製することにより、任意の縫目模様を得る。
【００２０】実施例２の多頭縫製装置１は、実施例１で
ミシン頭部６に設けた連結装置２４をミシン釜部１９側
に設け、ミシン釜部１９に取付けていた芯合わせ板２５
をミシン頭部６側に取付けて、それぞれの位置を入れ替
えた構成としている。連結装置２４は、芯合わせ突起２
４ｃが上面にあるベース２４ｂを連結部材として、エア
シリンダ２４ａのロッド上端に取付けた形となる。ま
た、ミシン頭部６の芯合わせ板２５は、エアシリンダ２
４ａにより上昇させた芯合わせ突起２４ｃを、嵌合孔２
５ａに嵌合させるように取付けている。実施例１同様、
芯合わせ突起２４ｃと嵌合孔２５ａが嵌まり合う時に、
ミシン頭部６の縫針１６とミシン釜部１９の針穴１９ｂ
の位置が正しく一致するよう、それぞれの取付位置設定
がなされている。これ以外の構造は実施例１と同一で、
符号も共通である。使用にあたっても、嵌合穴２５ａに
芯合わせ突起２４ｃを嵌合させる際、エアシリンダ２４
ａでベース２４ｂを上げて行い、抜く際は逆にベース２
４ｂを下げて行うこと以外は実施例１と同様となる。
ミシン頭部６に設けた連結装置２４をミシン釜部１９側
に設け、ミシン釜部１９に取付けていた芯合わせ板２５
をミシン頭部６側に取付けて、それぞれの位置を入れ替
えた構成としている。連結装置２４は、芯合わせ突起２
４ｃが上面にあるベース２４ｂを連結部材として、エア
シリンダ２４ａのロッド上端に取付けた形となる。ま
た、ミシン頭部６の芯合わせ板２５は、エアシリンダ２
４ａにより上昇させた芯合わせ突起２４ｃを、嵌合孔２
５ａに嵌合させるように取付けている。実施例１同様、
芯合わせ突起２４ｃと嵌合孔２５ａが嵌まり合う時に、
ミシン頭部６の縫針１６とミシン釜部１９の針穴１９ｂ
の位置が正しく一致するよう、それぞれの取付位置設定
がなされている。これ以外の構造は実施例１と同一で、
符号も共通である。使用にあたっても、嵌合穴２５ａに
芯合わせ突起２４ｃを嵌合させる際、エアシリンダ２４
ａでベース２４ｂを上げて行い、抜く際は逆にベース２
４ｂを下げて行うこと以外は実施例１と同様となる。
【００２１】
【発明の効果】本発明は、連結部材と被連結部とによっ
て、ミシン頭部とミシン釜部を連結してミシン頭部の縫
針とミシン釜部の針穴とが一致する正しい位置関係を保
持した状態で縫目位置へ移動させられるので、ミシン頭
部の縫針とミシン釜部の針穴を高精度に位置合わせする
操作の手間が省かれ、容易かつ迅速に縫製位置の設定が
行えて作業性に優れる。
て、ミシン頭部とミシン釜部を連結してミシン頭部の縫
針とミシン釜部の針穴とが一致する正しい位置関係を保
持した状態で縫目位置へ移動させられるので、ミシン頭
部の縫針とミシン釜部の針穴を高精度に位置合わせする
操作の手間が省かれ、容易かつ迅速に縫製位置の設定が
行えて作業性に優れる。
【００２２】ミシン頭部を上フレームに沿って動かす駆
動装置を設けた構成、またはミシン釜部を下フレームに
沿って動かす駆動装置を設けた構成を採用すると、それ
ぞれ対応するミシン頭部・釜部を一方に設けた駆動装置
のみでまとめて移動させられるので、それぞれに駆動装
置を設ける必要がなく、低コスト化が実現する。
動装置を設けた構成、またはミシン釜部を下フレームに
沿って動かす駆動装置を設けた構成を採用すると、それ
ぞれ対応するミシン頭部・釜部を一方に設けた駆動装置
のみでまとめて移動させられるので、それぞれに駆動装
置を設ける必要がなく、低コスト化が実現する。
【００２３】駆動機構をリニアモータとした構成を採用
すると、駆動機構として歯車等の伝動機構を持たないの
で、軽量・コンパクトにできると共に、騒音・振動の発
生も少なく各ミシン頭部・釜部をスムーズかつ静かに精
度よく動かすことができ、また保守が容易になるなど実
用性が高い。
すると、駆動機構として歯車等の伝動機構を持たないの
で、軽量・コンパクトにできると共に、騒音・振動の発
生も少なく各ミシン頭部・釜部をスムーズかつ静かに精
度よく動かすことができ、また保守が容易になるなど実
用性が高い。
【図１】実施例１を示す一部を省略した正面図である。
【図２】実施例１の要部を示す正面図である。
【図３】実施例１の要部を示す左側面図である。
【図４】実施例１のミシン頭部・釜部の移動動作を示す
説明図である。
説明図である。
【図５】図３のＡ−Ａ断面図である。
【図６】実施例２の要部を示す左側面図である。
１ 多頭縫製装置 １ａ 立フレーム １ｂ 上フレーム １ｃ 下フレーム ２ ミシン頭部駆動軸 ３ ミシン釜部駆動軸 ４ 駆動用モータ ４ａ 同期駆動用ベルト ５ レール ６ ミシン頭部 ７ 支持ベース ７ａ ガイドレール ８ エアシリンダ ８ａ ロッド ９ 駆動プーリ １０ 軸受 １１ ベルト １２ クラッチ装置 １３ ベルト １４ 頭部駆動プーリ １５ ロック装置 １５ａ エアシリンダ １５ｂ パッド １６ 縫針 １７ リニアモータ １７ａ 移動磁極装置 １７ｂ 固定磁極装置 １８ レール １９ ミシン釜部 １９ａ 釜 １９ｂ 針穴 ２０ ミシンベッド ２１ 駆動プーリ ２２ ベルト ２３ ロック装置 ２３ａ エアシリンダ ２３ｂ パッド ２４ 連結装置 ２４ａ エアシリンダ ２４ｂ ベース ２４ｃ 芯合わせ突起 ２５ 芯合わせ板 ２５ａ 嵌合孔 ２６ 被縫製物 ２７ 張架枠
Claims (7)
- 【請求項１】 一対の水平な上フレームと下フレームを
設け、前記上フレームに複数のミシン頭部をそれぞれ上
フレームの長手方向に移動自在かつ任意の位置で固定で
きるように設けると共に、前記ミシン頭部とそれぞれ対
応するミシン釜部を下フレームの長手方向に移動自在か
つ任意の位置で固定できるように下フレームに設け、ミ
シン頭部とミシン釜部の間に布団生地やカーテン生地等
の被縫製物を通し、被縫製物をミシン頭部およびミシン
釜部に対し相対的に移動させて縫製を行う多頭縫製装置
において、ミシン頭部と対応するミシン釜部を連結する
連結部材をミシン頭部に昇降自在に取付け、ミシン頭部
の縫針とミシン釜部の針穴が正しく合う位置でミシン頭
部から下降した状態の前記連結部材と連結される被連結
部をミシン釜部に設けたことを特徴とする、多頭縫製装
置。 - 【請求項２】 前記連結部材を板状のベースに突起を突
設した構造とすると共に、ミシン釜部にこの突起が嵌合
する嵌合孔を設けた板材を取付けて被連結部とした、請
求項１に記載の多頭縫製装置。 - 【請求項３】 一対の水平な上フレームと下フレームを
設け、前記上フレームに複数のミシン頭部をそれぞれ上
フレームの長手方向に移動自在かつ任意の位置で固定で
きるように設けると共に、前記ミシン頭部とそれぞれ対
応するミシン釜部を下フレームの長手方向に移動自在か
つ任意の位置で固定できるように下フレームに設け、ミ
シン頭部とミシン釜部の間に布団生地やカーテン生地等
の被縫製物を通し、被縫製物をミシン頭部およびミシン
釜部に対し相対的に移動させて縫製を行う多頭縫製装置
において、ミシン頭部と対応するミシン釜部を連結する
連結部材をミシン釜部に昇降自在に取付け、ミシン頭部
の縫針とミシン釜部の針穴が正しく合う位置でミシン釜
部から上昇した状態の前記連結部材と連結される被連結
部をミシン頭部に設けたことを特徴とする、多頭縫製装
置。 - 【請求項４】 前記連結部材を板状のベースに突起を突
設した構造とすると共に、ミシン頭部にこの突起が嵌合
する嵌合孔を設けた板材を取付けて被連結部とした、請
求項３に記載の多頭縫製装置。 - 【請求項５】 前記ミシン頭部を独立して上フレームに
沿って動かす駆動装置を設けた、請求項１〜４に記載の
多頭縫製装置。 - 【請求項６】 前記ミシン釜部を独立して下フレームに
沿って動かす駆動装置を設けた、請求項１〜４に記載の
多頭縫製装置。 - 【請求項７】 前記駆動装置として、リニアモータを使
用した、請求項５または６に記載の多頭縫製装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22585995A JP2711441B2 (ja) | 1995-08-09 | 1995-08-09 | 多頭縫製装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22585995A JP2711441B2 (ja) | 1995-08-09 | 1995-08-09 | 多頭縫製装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0947590A true JPH0947590A (ja) | 1997-02-18 |
| JP2711441B2 JP2711441B2 (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=16835973
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22585995A Expired - Fee Related JP2711441B2 (ja) | 1995-08-09 | 1995-08-09 | 多頭縫製装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2711441B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019042077A (ja) * | 2017-08-31 | 2019-03-22 | ブラザー工業株式会社 | 縫製装置 |
| CN110409069A (zh) * | 2018-04-26 | 2019-11-05 | 天津宝盈电脑机械有限公司 | 一种全自动多头睡袋机 |
| CN111472103A (zh) * | 2019-01-24 | 2020-07-31 | 苏州三安机器制造有限公司 | 一种新型多机头绗缝机 |
| WO2020259884A1 (de) * | 2019-06-27 | 2020-12-30 | Westdeutscher Drahtseil-Verkauf Dolezych Gmbh & Co. Kg | Vorrichtung zur herstellung von flächigen sicherungs- und/oder hebemitteln |
| CN112575459A (zh) * | 2019-09-30 | 2021-03-30 | 兄弟工业株式会社 | 缝制装置 |
-
1995
- 1995-08-09 JP JP22585995A patent/JP2711441B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2019042077A (ja) * | 2017-08-31 | 2019-03-22 | ブラザー工業株式会社 | 縫製装置 |
| CN110409069A (zh) * | 2018-04-26 | 2019-11-05 | 天津宝盈电脑机械有限公司 | 一种全自动多头睡袋机 |
| CN111472103A (zh) * | 2019-01-24 | 2020-07-31 | 苏州三安机器制造有限公司 | 一种新型多机头绗缝机 |
| WO2020259884A1 (de) * | 2019-06-27 | 2020-12-30 | Westdeutscher Drahtseil-Verkauf Dolezych Gmbh & Co. Kg | Vorrichtung zur herstellung von flächigen sicherungs- und/oder hebemitteln |
| CN112575459A (zh) * | 2019-09-30 | 2021-03-30 | 兄弟工业株式会社 | 缝制装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2711441B2 (ja) | 1998-02-10 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |