JPH0947046A - 超音波振動子及びその振動検出方法 - Google Patents

超音波振動子及びその振動検出方法

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JPH0947046A
JPH0947046A JP7196466A JP19646695A JPH0947046A JP H0947046 A JPH0947046 A JP H0947046A JP 7196466 A JP7196466 A JP 7196466A JP 19646695 A JP19646695 A JP 19646695A JP H0947046 A JPH0947046 A JP H0947046A
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JP
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vibration
piezoelectric element
longitudinal
torsional
component voltage
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JP7196466A
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Toshiharu Tsubata
敏晴 津幡
Tomoki Funakubo
朋樹 舟窪
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、縦振動と捻れ振動を分離して検出
可能とした超音波振動子を提供する。 【解決手段】 本発明は、角柱状の弾性体11と、この
弾性体11に縦振動と捩れ振動とを同時に励起するよう
に配置した積層型圧電素子14a、14bとを有する超
音波振動子10において、前記弾性体11に固定した振
動検出用圧電素子17により、この弾性体11に生じる
縦振動及び捩れ振動に対応し、かつ、位相差を有する縦
振動成分電圧及び捩れ振動成分電圧を検出するものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超音波振動子及びそ
の振動検出方法に関し、より詳しくは、超音波モータ等
に適用して好適な超音波振動子及びこの超音波振動子に
生じる縦振動と捻り振動を的確に検出し得る超音波振動
子の振動検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、超音波モータの研究がさかんにな
され、一部実用化されている。これらは、超音波振動子
に超音波楕円振動を発生させ、この超音波振動子に接す
る物体(ロータ)を回転させる回転運動に変換するもの
である。超音波楕円振動を発生させる方式はいくつか考
案されており、その一つに超音波振動子に縦振動と捻れ
振動を同時に発生させ、これらを合成する方式がある。
【0003】このような超音波振動子の一例として、図
22乃至図23に示すものが提案されている。図22乃
至図23に示す超音波振動子は、振動部材としての角柱
状の弾性体111と、この弾性体111の正面及び背面
に各々配置した同一構造からなる2個の積層型圧電素子
114a、114bと、前記弾性体111の一方の端面
に配置した円環状の駆動子115とを有している。
【0004】前記弾性体111の正面上部には、図23
に示すように、この弾性体111と一体の右下がりの傾
斜面を有し三角形状を呈する突出部112aが形成さ
れ、前記弾性体111の背面には、図24に示すよう
に、この弾性体111と一体の左下がりの傾斜斜面を有
し三角形状を呈する突出部112bが形成されている。
【0005】また、前記弾性体111の正面下部側に
は、前記突出部112aと対向する配置で右下がりの傾
斜面を有し三角形状を呈する挟持用弾性体113aがビ
ス116により弾性体に固定される様になっており、こ
れにより前記弾性体111の正面において前記突出部1
12aと前記挟持用弾性体113aとにより一方の積層
型圧電素子114aを圧縮状態で保持するようになって
いる。
【0006】同様に、前記弾性体111の背面の下部側
には、前記突出部112bと対向する配置で左下がりの
傾斜面を有し、三角形状を呈する挟持用弾性体113b
がビス116により弾性体に固定されるようになってお
り、これにより、前記弾性体111の背面において前記
突出部112bと前記挟持用弾性体113bとにより他
方の積層型圧電素子114bを圧縮状態で保持する様に
なっている。
【0007】この超音波振動子110は、その1次の縦
共振振動(図23における上下方向の振動)と1次の捻
れ共振振動(縦振動方向を捻れの軸とする振動)が略同
じ周波数になるように形状が決められている。
【0008】そして、積層型圧電素子114a、114
bに互いに位相が等しい交流電圧を印加すると、超音波
振動子110には縦共振振動が発生する。また,互いに
位相が180度異なる交流電圧を印加すると、超音波振
動子110には捻れ共振振動が発生する。縦振動と捻れ
振動を同時に発生させる場合には、互いに位相が90度
異なる交流電圧を印加する。
【0009】上述した縦振動と捻れ振動が同時に発生す
ると、これらが合成されて、超音波振動子110の端面
に固定された駆動子115に楕円振動が発生する。この
楕円振動に図示しないロータが接するように配置すれ
ば、ロータが回転し超音波モータとなる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記超音波振動子を用
いた超音波モータを最適な回転状態とするためには、超
音波振振動子110を共振周波数又はその近傍の周波数
で駆動しなければならない。このためには、超音波振動
子110の振動状態を検出して共振状態からのずれを補
正するとよい。
【0011】しかしながら、前記超音波振動子110の
場合には、その振動状態を検出する手段がなく、さらに
縦振動と捻れ振動との2つの振動を個別に観測すること
も困難である。
【0012】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、縦振動と捻れ振動を分離して検出可能
とした超音波振動子及び超音波振動子の縦振動と捻れ振
動とを個別に観測し得る超音波振動子の振動検出方法を
提供する。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
角柱状の振動部材と、この振動部材に縦振動と捩れ振動
とを同時に励起するように配置した駆動用圧電素子とを
有する超音波振動子において、前記振動部材に固定さ
れ、この振動部材に生じる縦振動及び捩れ振動に対応
し、かつ、位相差を有する縦振動成分電圧及び捩れ振動
成分電圧を検出する振動検出用圧電素子を設けたことを
特徴とするものである。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明における前記振動検出用圧電素子は、1つ又は複数の
圧電素子であって、全ての圧電素子の電極の合計が3つ
以上あり、前記縦振動の振動方向と前記捩れ振動の振動
方向に対して前記振動検出用圧電素子の各圧電素子の分
極方向がそれぞれ少なくとも2種類以上存在することを
特徴とするものである。
【0015】請求項3記載の発明は、角柱状の振動部材
と、この振動部材に縦振動と捩れ振動とを同時に励起す
るように固定した駆動用圧電素子とを有する超音波振動
子の振動を検出する振動検出方法であって、前記振動部
材に固定した振動検出用圧電素子により、前記振動部材
に生じる縦振動及び捩れ振動に対応し、かつ、位相差を
有する縦振動成分電圧及び捩れ振動成分電圧を検出し、
前記振動検出用圧電素子により検出した前記位相差を有
する縦振動成分電圧及び捩れ振動成分電圧を振動検出回
路により演算して縦振動成分電圧と捻れ振動成分電圧と
に分離することを特徴とするものである。
【0016】請求項1記載の超音波振動子によれば、前
記振動部材に固定された振動検出用圧電素子により、こ
の振動部材に生じる縦振動及び捩れ振動に対応し、か
つ、位相差を有する縦振動成分電圧及び捩れ振動成分電
圧を検出するができ、超音波振動子に生じる縦振動と捻
れ振動を分離して検出可能とすることができる。
【0017】請求項2記載の超音波振動子によれば、請
求項1記載の発明における前記振動検出用圧電素子が、
1つ又は複数の圧電素子からなり、全ての圧電素子の電
極の合計が3つ以上あり、前記縦振動の振動方向と前記
捩れ振動の振動方向に対して前記振動検出用圧電素子の
各圧電素子の分極方向がそれぞれ少なくとも2種類以上
存在する構造を有するので、前記振動検出用圧電素子が
検出する縦振動成分電圧と捩れ振動成分電圧とに位相差
を持たせることができる。
【0018】請求項3記載の超音波振動子の振動検出方
法によれば、前記振動部材に固定した振動検出用圧電素
子により、前記振動部材に生じる縦振動及び捩れ振動に
対応し、かつ、位相差を有する縦振動成分電圧及び捩れ
振動成分電圧を検出し、前記振動検出用圧電素子により
検出した前記位相差を有する縦振動成分電圧及び捩れ振
動成分電圧を振動検出回路により演算して縦振動成分電
圧と捻れ振動成分電圧とに分離するようにしたので、超
音波振動子に生じる縦振動及び捩れ振動を分離して個別
に観測することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を詳細
に説明する。
【0020】[実施の形態1]図1乃至図12を参照し
て本発明の実施の形態1の超音波振動子について説明す
る。
【0021】図1乃至図5に示す超音波振動子10は、
振動部材としての角柱状の弾性体11と、この弾性体1
1の正面及び背面に各々配置した同一構造からなる2個
の積層型圧電素子14a、14bと、前記弾性体11の
一方の端面に配置した円環状の駆動子15とを有してい
る。
【0022】前記弾性体11の正面上部には、三角形状
を呈する突出部12aが形成され、前記弾性体11の正
面下部側には、三角形状を呈する挟持用弾性体13aが
ビス16aにより弾性体11に固定されるようになって
おり、これにより、前記弾性体11の正面において前記
突出部12aと前記挟持用弾性体13bとにより一方の
積層型圧電素子14aを圧縮状態で保持するようになっ
ている。
【0023】同様に、前記弾性体11の正面上部には、
三角形状を呈する突出部12bが形成され、前記弾性体
11の正面下部側には、三角形状を呈する挟持用弾性体
13bがビス16bにより弾性体に固定されるようにな
っており、これにより、前記弾性体11の正面において
前記突出部12bと前記挟持用弾性体13bとにより他
方の積層型圧電素子14bを圧縮状態で保持するように
なっている。
【0024】前記超音波振動子10は、その1次の縦共
振振動と1次の捻れ共振振動の周波数が略同じ周波数に
なるように形状が定められている。
【0025】また、前記弾性体11の一方の側面には、
振動検出用圧電素子17が接着により固定され、もう一
方の側面にはもう1つの振動検出用圧電素子18が接着
により固定されている。これにより、2つの振動検出用
圧電素子17、18は、縦振動と屈曲振動の共通の節位
置である弾性体11の側面の中央位置に固定されてい
る。
【0026】前記振動検出用圧電素子17は、図10に
示すように、斜めに分割した電極21(正極)、電極2
2(負極)の間を矢印方向に分極処理されている。ま
た、前記振動検出用圧電素子18は、図11に示すよう
に前記振動検出用圧電素子17とは逆方向斜めに分割し
た電極23(正極)、電極24(負極)の間を矢印方向
に分極処理されている。
【0027】図12に振動検出用圧電素子17、18を
含む振動検出回路を示す。この振動検出回路は、前記振
動検出用圧電素子17、18と、両振動検出用圧電素子
17、18による各検出電流を増幅するバッファ回路3
5と、このバッファ回路35により増幅した各検出電流
を基に後述する縦振動成分電圧VL17 、VL18 、捻れ振
動成分電圧VT17 、VT18 を求める演算回路36とを具
備している。
【0028】前記バッファ回路35は、振動検出用圧電
素子17の検出電流を反転入力端子に入力するととも
に、出力端子を非反転入力端子に接続した第1のオペア
ンプ31と、振動検出用圧電素子18の検出電流を反転
入力端子に入力するとともに、出力端子を非反転入力端
子に接続した第2のオペアンプ32とを具備している。
【0029】前記演算回路36は、前記第1のオペアン
プ31からの検出電流を非反転入力端子に抵抗R1 を介
して取り込むととともに、前記第2のオペアンプ32か
らの検出電流を同じく非反転入力端子に抵抗R3を介し
て取り込み、これらを加算処理する第3のオペアンプ3
3と、前記第1のオペアンプ31からの検出電流を非反
転入力端子に抵抗R2 を介して取り込むととともに、前
記第2のオペアンプ32からの検出電流を同じく非反転
入力端子に抵抗R4 を介して取り込み、これらを減算処
理する第4のオペアンプ34と、第3のオペアンプ33
の出力端子と反転入力端子とに接続した帰還抵抗R6
と、第3のオペアンプ33の反転入力端子と接地との間
に接続した接地抵抗R5 と、第4のオペアンプ34の出
力端子と反転入力端子とに接続した帰還抵抗R7 と、第
4のオペアンプ33の反転入力端子と接地との間に接続
した接地抵抗R8 とを具備している。
【0030】上述した超音波振動子10によれば、この
超音波振動子10に縦振動と捻れ振動を同時に発生させ
るため、互いに位相が90度異なる交流電圧を印加す
る。縦振動と捻れ振動が同時に発生すると、これらが合
成されて、超音波振動子10の端面に固定された駆動子
15に楕円振動が発生する。この楕円振動に図示しない
ロータが接するようにすれば、このロータが回転し、超
音波モータとして機能させることができる。
【0031】この際、前記振動検出用圧電素子17、1
8は以下のように動作する。即ち、縦振動と捻れ振動は
ともにその節位置が振動体の歪が最も大きく、この位置
に検出用圧電素子17、18を固定することで縦振動及
び捻れ振動の振動検出がし易くなる。
【0032】捻れ振動に対しては、振動検出用圧電素子
17、18は、図6、図7に示す変形(歪)を交互に繰
り返し、これらの振動検出用圧電素子17、18は、同
時に同形に歪むことになる。そして、振動検出用圧電素
子17と振動検出用圧電素子18とは分極方向が図1
1、図12に示すように互いに逆になっている(一方が
分極方向に伸びるとき他方は分極方向に縮む)ので、そ
れぞれの電極(正極)21−電極(負極)22及び電極
(正極)23−電極(負極)24間には、互いに位相が
180度反転した電圧が現れる。
【0033】一方、縦振動に対しては、振動検出用圧電
素子17、18は、図8、図9に示す変形(歪)を交互
に繰り返し、両振動検出用圧電素子17、18は同時に
同形に歪む。そして、両振動検出用圧電素子17、18
は分極方向が歪方向に対して共に同じ角度ずつ傾いてい
るので、それぞれの電極(正極)21−電極(負極)2
2及び電極(正極)23−電極(負極)24間には、位
相が同じ電圧が現れる。
【0034】この結果、縦振動と捻れ振動が同時に発生
しているときには、振動検出用圧電素子17、18に、
両方の振動成分に相当する電圧が上記位相差で加算され
て現れる。
【0035】いま、振動検出用圧電素子17で検出され
る縦振動成分電圧をVL17 、捻れ振動成分電圧をVT17
、振動検出用圧電素子18で検出される縦振動成分電
圧をVL18 、捻れ振動成分電圧をVT18 とすれば、振動
検出用圧電素子17、18により検出される各検出電圧
V17、V18は、V17=VL17 +VT17 となり、V18=V
L18 +VT18 となる。ここで、縦振動成分電圧VL17 と
縦振動成分電圧VL18 と同位相であるため、VL17 =V
L18 であり、捻れ振動成分電圧VT17 と捻れ振動成分電
圧VT18 とは逆位相であるためVT17 =−VT18 であ
る。
【0036】従って、振動検出用圧電素子17の検出電
圧V17と振動検出用圧電素子18の検出電圧V18との
和、即ち、V17+V18=(VL17 +VT17 )+(VL18
+VT18 )=2VL17 を前記第3のオペアンプ33によ
り求め、また、振動検出用圧電素子17の検出電圧V17
と振動検出用圧電素子18の検出電圧V18との差、即
ち、V17−V18=(VL17+VT17)−(VL18+VT18)
=2VT17を前記第4のオペアンプ34により求める。
【0037】これにより、超音波振動子10に生じる縦
振動成分電圧2VL17 と捻れ振動成分電圧2VT17 とを
分離して検出することができる。
【0038】本実施の形態により、超音波振動子10の
縦振動と捻れ振動の振動状態を分離して検出できる振動
検出手段を実現できる。尚、2つの検出用圧電素子1
7、18の振動検出感度に差がある場合には、第3のオ
ペアンプ33、第4のオペアンプ34のゲインを調整す
ることで補正することも可能である。
【0039】[実施の形態2]次に、図13乃至図21
を参照して本発明の実施の形態2について説明する。
【0040】図13乃至図17に示す超音波振動子10
Aは、基本的には前記超音波振動子10と同様な構成で
あり、同一要素には同一符号を付してその詳細な説明は
省略する。
【0041】図13乃至図17に示す超音波振動子10
Aは、弾性体11に固定する振動検出用圧電素子41、
42の電極構造を前記振動検出用圧電素子17、18と
異ならせたことが特徴である。即ち、一方の振動検出用
圧電素子41は、図18に拡大して示すように、各々三
角形状の3つの電極43、44、45からなり、これら
の分極方向を図18に示す矢印方向に設定している。
【0042】また、他方の振動検出用圧電素子42は、
図19に拡大して示すように、各々三角形状の3つの電
極46、47、48からなり、これらの分極方向を図1
9に示す矢印方向に設定している。
【0043】そして、一方の振動検出用圧電素子41の
電極43、44を図20に示すように一括接続し、電極
43、44と残りの電極45とにより縦振動成分電圧V
L のみを取り出すようになっている。また、他方の振動
検出用圧電素子42の電極46、47を図21に示すよ
うに一括接続し、電極46、47と残りの電極48とに
より捻れ振動成分電圧VT のみを取り出すようになって
いる。
【0044】本実施の形態2の超音波振動子10Aによ
れば、実施の形態1の場合と同様に、駆動用圧電素子1
4a、14bにより縦振動と捻れ振動が同時に励起され
る。
【0045】さらに実施の形態1の場合と同様に、超音
波振動子10Aに捻れ振動が生じると、検出用圧電素子
41、42は既述した場合と同様図6、図7に示すよう
に交互に歪みを繰り返す。また、超音波振動子10Aに
縦振動が生じると、検出用圧電素子41、42は図8、
図9に示すように交互に歪を繰り返す。
【0046】さらに、超音波振動子10Aが捻れ振動す
ると、圧電素子41の電極43−電極45間と電極44
−電極45間とは、分極方向に対して、電極43−電極
45方向が縮むとき電極44−電極45方向に伸び、電
極43−電極45方向に伸びるとき電極44−電極45
方向に縮む様な歪となる。
【0047】従って、電極43と電極44とには、電極
45に対して互いに位相の180度異なる電圧が発生す
る。
【0048】一方、超音波振動子10Aが縦振動すると
きは、分極方向に対して、電極43−電極45、電極4
4−電極45間ともに斜め方向に同時に伸縮するような
歪となり、この結果、電極43、44には電極45に対
して同相の電圧が発生する。
【0049】以上から、図20に示すような配線を採用
することで、逆相成分は打ち消され(引き算され)、同
相成分が加算されるため、縦振動成分電圧VL を取り出
すことができる。
【0050】また、捻れ振動振動に対して圧電素子42
の電極46−電極48間と電極47−電極48間は、分
極方向に対して、電極46−電極48、電極47−電極
48方向ともに同時に伸縮するような歪となる。従っ
て、電極46と電極47には、電極48に対して互いに
同相の電圧が発生する。一方、縦振動するときは分極方
向に対して、電極46−電極48間、電極45−電極4
8間が斜め方向に交互に伸縮するような歪となり、この
結果、電極46、電極47には、電極48に対して逆相
の電圧を発生する。
【0051】以上から、図21に示すような配線構造を
採用することで、逆相成分は打ち消され(引き算さ
れ)、同相成分が加算されるため、捻れ振動成分電圧V
T のみを取り出すことができる。
【0052】本実施の形態2によれば、実施形態1の場
合の図12に示す回路系を必要とせずに、縦振動と屈曲
振動の振動状態を個別に検出する振動検出手段を実現で
きる。
【0053】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、振動検出
用圧電素子により縦振動と捻れ振動を分離して検出可能
な超音波振動子を提供することができる。
【0054】請求項2記載の発明によれば、振動検出用
圧電素子の上述した構造により、縦振動成分電圧と捩れ
振動成分電圧とに位相差を持たせることができる超音波
振動子を提供することができる。
【0055】請求項3記載の発明によれば、超音波振動
子に生じる縦振動及び捩れ振動を分離して個別に観測す
ることができる超音波振動子の振動検出方法を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の超音波振動子の平面図
である。
【図2】本発明の実施の形態1の超音波振動子の正面図
である。
【図3】本発明の実施の形態1の超音波振動子の背面図
である。
【図4】本発明の実施の形態1の超音波振動子の右側面
図である。
【図5】本発明の実施の形態1の超音波振動子の左側面
図である。
【図6】本発明の実施の形態1の超音波振動子の振動検
出用圧電素子の捩れ振動状態を示す説明図である。
【図7】本発明の実施の形態1の超音波振動子の振動検
出用圧電素子の捩れ振動状態を示す説明図である。
【図8】本発明の実施の形態1の超音波振動子の振動検
出用圧電素子の縦振動状態を示す説明図である。
【図9】本発明の実施の形態1の超音波振動子の振動検
出用圧電素子の縦振動状態を示す説明図である。
【図10】本発明の実施の形態1の超音波振動子の振動
検出用圧電素子の分極方向を示す説明図である。
【図11】本発明の実施の形態1の超音波振動子の振動
検出用圧電素子の分極方向を示す説明図である。
【図12】本発明の実施の形態1における振動検出回路
の回路図である。
【図13】本発明の実施の形態2の超音波振動子の平面
図である。
【図14】本発明の実施の形態2の超音波振動子の正面
図である。
【図15】本発明の実施の形態3の超音波振動子の背面
図である。
【図16】本発明の実施の形態2の超音波振動子の右側
面図である。
【図17】本発明の実施の形態2の超音波振動子の左側
面図である。
【図18】本発明の実施の形態2における振動検出用圧
電素子の分極方向を示す説明図である。
【図19】本発明の実施の形態2における振動検出用圧
電素子の分極方向を示す説明図である。
【図20】本発明の実施の形態2における振動検出用圧
電素子の配線構造を示す説明図である。
【図21】本発明の実施の形態2における振動検出用圧
電素子の配線構造を示す説明図である。
【図22】従来の超音波振動子を示す平面図である。
【図23】従来の超音波振動子を示す正面図である。
【図24】従来の超音波振動子を示す背面図である。
【符号の説明】
10 超音波振動子 11 弾性体 13a 挟持用弾性体 13b 挟持用弾性体 14a 積層型圧電素子 14b 積層型圧電素子 17 振動検出用圧電素子 18 振動検出用圧電素子 21 電極 22 電極 23 電極 24 電極 35 バッファ回路 36 演算回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 角柱状の振動部材と、この振動部材に縦
    振動と捩れ振動とを同時に励起するように配置した駆動
    用圧電素子とを有する超音波振動子において、 前記振
    動部材に固定され、この振動部材に生じる縦振動及び捩
    れ振動に対応し、かつ、位相差を有する縦振動成分電圧
    及び捩れ振動成分電圧を検出する振動検出用圧電素子を
    設けたことを特徴とする超音波振動子。
  2. 【請求項2】 前記振動検出用圧電素子は、1つ又は複
    数の圧電素子であって、全ての圧電素子の電極の合計が
    3つ以上あり、前記縦振動の振動方向と前記捩れ振動の
    振動方向に対して前記振動検出用圧電素子の各圧電素子
    の分極方向がそれぞれ少なくとも2種類以上存在するこ
    とを特徴とする請求項1記載の超音波振動子。
  3. 【請求項3】 角柱状の振動部材と、この振動部材に縦
    振動と捩れ振動とを同時に励起するように固定した駆動
    用圧電素子とを有する超音波振動子の振動を検出する振
    動検出方法であって、 前記振動部材に固定した振動検出用圧電素子により、前
    記振動部材に生じる縦振動及び捩れ振動に対応し、か
    つ、位相差を有する縦振動成分電圧及び捩れ振動成分電
    圧を検出し、前記振動検出用圧電素子により検出した前
    記位相差を有する縦振動成分電圧及び捩れ振動成分電圧
    を振動検出回路により演算して縦振動成分電圧と捻れ振
    動成分電圧とに分離することを特徴とする超音波振動子
    の振動検出方法。
JP7196466A 1995-08-01 1995-08-01 超音波振動子及びその振動検出方法 Withdrawn JPH0947046A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011172452A (ja) * 2010-02-22 2011-09-01 Olympus Corp 超音波モータ

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