JPH0946136A - ガウス雑音発生装置および方法 - Google Patents
ガウス雑音発生装置および方法Info
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- JPH0946136A JPH0946136A JP7197242A JP19724295A JPH0946136A JP H0946136 A JPH0946136 A JP H0946136A JP 7197242 A JP7197242 A JP 7197242A JP 19724295 A JP19724295 A JP 19724295A JP H0946136 A JPH0946136 A JP H0946136A
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- gaussian
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 低い誤り率のデジタル伝送システムの特性判
定を行うことができるようにする。 【解決手段】 乱数発生器1−1乃至1−Nは、独立な
乱数を発生し、これらの乱数をそれぞれ制御回路2−1
乃至2−Nに供給する。制御回路2−1乃至2−Nは、
これらの乱数が示すROM3−1乃至3−Nのアドレス
から読み取った数値を、ガウス雑音として、加算器5に
供給する。加算器5は、供給されたガウス雑音の総和を
算出し、この総和をガウス雑音として出力する。出力さ
れるガウス雑音の最大振幅に対する標準偏差の比は、同
じ容量の1つのROMを持つガウス雑音発生器が出力す
るガウス雑音の最大振幅に対する標準偏差の比より大き
くなり、低い誤り率のデジタル伝送システムの特性判定
を行うことができる。
定を行うことができるようにする。 【解決手段】 乱数発生器1−1乃至1−Nは、独立な
乱数を発生し、これらの乱数をそれぞれ制御回路2−1
乃至2−Nに供給する。制御回路2−1乃至2−Nは、
これらの乱数が示すROM3−1乃至3−Nのアドレス
から読み取った数値を、ガウス雑音として、加算器5に
供給する。加算器5は、供給されたガウス雑音の総和を
算出し、この総和をガウス雑音として出力する。出力さ
れるガウス雑音の最大振幅に対する標準偏差の比は、同
じ容量の1つのROMを持つガウス雑音発生器が出力す
るガウス雑音の最大振幅に対する標準偏差の比より大き
くなり、低い誤り率のデジタル伝送システムの特性判定
を行うことができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガウス雑音発生装
置に関し、特に、デジタル伝送システムの特性評価に用
いて好適なガウス雑音発生装置に関する。
置に関し、特に、デジタル伝送システムの特性評価に用
いて好適なガウス雑音発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来のガウス雑音発生装置の構
成例を表している。M系列発生器81は、M系列の乱数
を発生し、この乱数を制御回路82に供給するようにな
されている。制御回路82は、ROM83から、M系列
発生器81が供給したM系列の乱数が示すアドレスに保
持されている数値を読み取り、この数値をガウス雑音と
して出力するようになされている。
成例を表している。M系列発生器81は、M系列の乱数
を発生し、この乱数を制御回路82に供給するようにな
されている。制御回路82は、ROM83から、M系列
発生器81が供給したM系列の乱数が示すアドレスに保
持されている数値を読み取り、この数値をガウス雑音と
して出力するようになされている。
【0003】デジタル伝送システムの特性評価にガウス
雑音発生装置を利用する場合、ガウス雑音は、伝送する
信号に加算される。そして、デジタル伝送システムの受
信側において、所定のしきい値を超える雑音振幅が検出
される確率を誤り率とし、この誤り率で特性評価が行な
われる。
雑音発生装置を利用する場合、ガウス雑音は、伝送する
信号に加算される。そして、デジタル伝送システムの受
信側において、所定のしきい値を超える雑音振幅が検出
される確率を誤り率とし、この誤り率で特性評価が行な
われる。
【0004】ガウス雑音においては、小さい振幅の雑音
の発生確率が高く、大きい振幅の雑音の発生確率が低く
なっている。従って、伝送システムの、より小さい誤り
率を測定できるようにするためには、発生確率の低い大
きな振幅の雑音をROM83に記憶させる必要がある。
振幅の発生確率密度分布(データの個数)は、ROM8
3のアドレスビット数に依存する。例えばアドレスビッ
ト数を8とすれば、記憶データの個数は256個とな
り、データ数を増加するには、アドレスビット数を増加
させる必要がある。従って、より小さい誤り率を測定で
きるようにするためには、データ数を増加させる(アド
レスビット数を増加させる)必要がある。
の発生確率が高く、大きい振幅の雑音の発生確率が低く
なっている。従って、伝送システムの、より小さい誤り
率を測定できるようにするためには、発生確率の低い大
きな振幅の雑音をROM83に記憶させる必要がある。
振幅の発生確率密度分布(データの個数)は、ROM8
3のアドレスビット数に依存する。例えばアドレスビッ
ト数を8とすれば、記憶データの個数は256個とな
り、データ数を増加するには、アドレスビット数を増加
させる必要がある。従って、より小さい誤り率を測定で
きるようにするためには、データ数を増加させる(アド
レスビット数を増加させる)必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の装
置で、低い誤り率の評価を行うためには、ROM83と
して大容量のもの(アドレスビット数が大きいもの)が
要求されるため、回路規模が大きくなり、高価となる課
題を有している。
置で、低い誤り率の評価を行うためには、ROM83と
して大容量のもの(アドレスビット数が大きいもの)が
要求されるため、回路規模が大きくなり、高価となる課
題を有している。
【0006】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たもので、より容量の小さいものでも低い誤り率の評価
を行うことができるようにするものである。
たもので、より容量の小さいものでも低い誤り率の評価
を行うことができるようにするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のガウス
雑音発生装置は、互いに独立なガウス雑音を発生する複
数のガウス雑音発生手段と、これらのガウス雑音発生手
段によって出力されたガウス雑音の総和を算出する算出
手段とを備えることを特徴とする。
雑音発生装置は、互いに独立なガウス雑音を発生する複
数のガウス雑音発生手段と、これらのガウス雑音発生手
段によって出力されたガウス雑音の総和を算出する算出
手段とを備えることを特徴とする。
【0008】請求項4に記載のガウス雑音発生装置は、
所定の時間間隔でガウス雑音を発生するガウス雑音発生
手段と、発生したガウス雑音を所定の時間保持する保持
手段と、この保持手段に保持されている複数のガウス雑
音の総和を算出する算出手段とを備えることを特徴とす
る。
所定の時間間隔でガウス雑音を発生するガウス雑音発生
手段と、発生したガウス雑音を所定の時間保持する保持
手段と、この保持手段に保持されている複数のガウス雑
音の総和を算出する算出手段とを備えることを特徴とす
る。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のガウス雑音発生
装置の第1の実施例の構成例を表している。この実施例
においては、ガウス雑音発生器4−1乃至4−N(ガウ
ス雑音発生手段)が、発生したガウス雑音を、算出手段
としての加算器5に、それぞれ出力するようになされて
いる。加算器5は、これらの数値の総和を算出し、ガウ
ス雑音として出力するようになされている。
装置の第1の実施例の構成例を表している。この実施例
においては、ガウス雑音発生器4−1乃至4−N(ガウ
ス雑音発生手段)が、発生したガウス雑音を、算出手段
としての加算器5に、それぞれ出力するようになされて
いる。加算器5は、これらの数値の総和を算出し、ガウ
ス雑音として出力するようになされている。
【0010】ガウス雑音発生器4−1は、乱数を発生す
る乱数発生器1−1と、乱数発生器1−1が発生する乱
数に従ってROM3−1を制御する制御回路2−1を有
している。ROM3−1にはガウス雑音が記憶されてい
る。
る乱数発生器1−1と、乱数発生器1−1が発生する乱
数に従ってROM3−1を制御する制御回路2−1を有
している。ROM3−1にはガウス雑音が記憶されてい
る。
【0011】ガウス雑音発生器4−2乃至4−Nも、ガ
ウス雑音発生器4−1と同様に、乱数発生器1−2乃至
1−N、制御回路2−2乃至2−N、およびROM3−
2乃至3−Nにより構成されている。なお、各乱数発生
器1−1乃至1−Nは、それぞれ独立に乱数を発生する
ようになされている。また、各ROM3−1乃至3−N
には、同一のガウス確率分布が記憶されている。従っ
て、ガウス雑音発生器4−1乃至4−Nが発生するガウ
ス雑音は、それぞれ同一の標準偏差と最大振幅を有する
ものとなる。
ウス雑音発生器4−1と同様に、乱数発生器1−2乃至
1−N、制御回路2−2乃至2−N、およびROM3−
2乃至3−Nにより構成されている。なお、各乱数発生
器1−1乃至1−Nは、それぞれ独立に乱数を発生する
ようになされている。また、各ROM3−1乃至3−N
には、同一のガウス確率分布が記憶されている。従っ
て、ガウス雑音発生器4−1乃至4−Nが発生するガウ
ス雑音は、それぞれ同一の標準偏差と最大振幅を有する
ものとなる。
【0012】次に図2のフローチャートを参照して、上
記実施例の動作について説明する。
記実施例の動作について説明する。
【0013】最初にステップS1において、乱数発生器
1−1乃至1−Nは、互いに独立に乱数を発生し、それ
ぞれ制御回路2−1乃至2−Nに供給する。
1−1乃至1−Nは、互いに独立に乱数を発生し、それ
ぞれ制御回路2−1乃至2−Nに供給する。
【0014】続いてステップS2において、制御回路2
−1乃至2−Nは、供給された乱数が示すアドレスに保
持されている数値を、ROM3−1乃至3−Nから読み
取る。この数値は、各制御回路2−1乃至2−Nから、
加算器5に供給される。
−1乃至2−Nは、供給された乱数が示すアドレスに保
持されている数値を、ROM3−1乃至3−Nから読み
取る。この数値は、各制御回路2−1乃至2−Nから、
加算器5に供給される。
【0015】そして、ステップS3において、加算器5
は、各制御回路2−1乃至2−Nから、供給された数値
の総和を算出し、この総和をガウス雑音として出力す
る。
は、各制御回路2−1乃至2−Nから、供給された数値
の総和を算出し、この総和をガウス雑音として出力す
る。
【0016】例えば、この実施例において、アドレスビ
ット数がmの2個の同一のガウス雑音発生器4−1,4
−2(N=2)があり、これらのガウス雑音発生器4−
1,4−2は、最大振幅がXσ、標準偏差がσである独
立な2つのガウス雑音を発生するものと仮定する。個々
のガウス雑音発生器4−1,4−2が発生するガウス雑
音の最大振幅と標準偏差の比は、X(=Xσ/σ)であ
る。
ット数がmの2個の同一のガウス雑音発生器4−1,4
−2(N=2)があり、これらのガウス雑音発生器4−
1,4−2は、最大振幅がXσ、標準偏差がσである独
立な2つのガウス雑音を発生するものと仮定する。個々
のガウス雑音発生器4−1,4−2が発生するガウス雑
音の最大振幅と標準偏差の比は、X(=Xσ/σ)であ
る。
【0017】これに対して、これら2つの独立なガウス
雑音を加算することによって得られるガウス雑音は、そ
の最大振幅が2Xσとなり、その標準偏差が√(2)σ
となる(21/2を便宜上、√(2)のように表す)。従
って、加算して得られたガウス雑音の最大振幅と標準偏
差の比は、√(2)X(=2Xσ/(√(2)σ))と
なり、個々のガウス雑音発生器の場合の比(=X)の√
(2)倍となる。
雑音を加算することによって得られるガウス雑音は、そ
の最大振幅が2Xσとなり、その標準偏差が√(2)σ
となる(21/2を便宜上、√(2)のように表す)。従
って、加算して得られたガウス雑音の最大振幅と標準偏
差の比は、√(2)X(=2Xσ/(√(2)σ))と
なり、個々のガウス雑音発生器の場合の比(=X)の√
(2)倍となる。
【0018】1個のガウス雑音発生器で、最大振幅が2
Xσであり、標準偏差が√(2)σであるガウス雑音を
発生するためには、アドレスビット数が2×mであるR
OMが、要求される。
Xσであり、標準偏差が√(2)σであるガウス雑音を
発生するためには、アドレスビット数が2×mであるR
OMが、要求される。
【0019】アドレスビット数が2×mである場合、R
OMは、22m×量子化ビット数の容量を必要とするが、
図1に示す構成例において、アドレスビット数がmのR
OMを2個使う場合には、2m×量子化ビット数の容量
を有するROMを2個必要とする。従って、必要なRO
M容量は、2m+1×量子化ビット数となり、アドレスビ
ット数が2×mのROMを有する1個のガウス雑音発生
器と比較して、2m-1分の1のROM容量で同程度の誤
り率の評価を行うことができる。
OMは、22m×量子化ビット数の容量を必要とするが、
図1に示す構成例において、アドレスビット数がmのR
OMを2個使う場合には、2m×量子化ビット数の容量
を有するROMを2個必要とする。従って、必要なRO
M容量は、2m+1×量子化ビット数となり、アドレスビ
ット数が2×mのROMを有する1個のガウス雑音発生
器と比較して、2m-1分の1のROM容量で同程度の誤
り率の評価を行うことができる。
【0020】図3は、本発明のガウス雑音発生装置の第
2の実施例の構成例を表している。この実施例において
は、図1の乱数発生器1−1乃至1−Nに代えて、M系
列発生器21−1乃至21−Nが設けられている。その
他の構成は図1の実施例と同様である。
2の実施例の構成例を表している。この実施例において
は、図1の乱数発生器1−1乃至1−Nに代えて、M系
列発生器21−1乃至21−Nが設けられている。その
他の構成は図1の実施例と同様である。
【0021】この実施例においては、M系列発生器21
−1乃至21−Nが、相互に独立にM系列を発生する。
このM系列も乱数の一種として取り扱うことができるの
で、実質的に図1の実施例と同様に動作する。
−1乃至21−Nが、相互に独立にM系列を発生する。
このM系列も乱数の一種として取り扱うことができるの
で、実質的に図1の実施例と同様に動作する。
【0022】図4は、本発明のガウス雑音発生装置の第
3の実施例の構成例を表している。この実施例において
は、乱数発生器1、制御回路2、およびROM3を有す
るガウス雑音発生器4(ガウス雑音発生手段)から出力
されたガウス雑音が、保持手段としてのタップ付きの遅
延線44(保持手段)に供給されるようになされてい
る。
3の実施例の構成例を表している。この実施例において
は、乱数発生器1、制御回路2、およびROM3を有す
るガウス雑音発生器4(ガウス雑音発生手段)から出力
されたガウス雑音が、保持手段としてのタップ付きの遅
延線44(保持手段)に供給されるようになされてい
る。
【0023】遅延線44において、第1のレジスタ44
−1は、ガウス雑音発生器4から供給された数値を保持
するようになされている。ガウス雑音発生器4から新た
に数値が供給されたとき、第1のレジスタ44−1は、
保持している数値を、次段のレジスタ44−2に移動さ
せる。以下同様に、ガウス雑音発生器4から新たな数値
が供給される毎に、レジスタ44−2乃至44−(N−
2)は、保持している数値を、次段のレジスタ44−3
乃至44−(N−1)に、それぞれ移動させるようにな
されている。
−1は、ガウス雑音発生器4から供給された数値を保持
するようになされている。ガウス雑音発生器4から新た
に数値が供給されたとき、第1のレジスタ44−1は、
保持している数値を、次段のレジスタ44−2に移動さ
せる。以下同様に、ガウス雑音発生器4から新たな数値
が供給される毎に、レジスタ44−2乃至44−(N−
2)は、保持している数値を、次段のレジスタ44−3
乃至44−(N−1)に、それぞれ移動させるようにな
されている。
【0024】さらに、ガウス雑音発生器4から出力され
た最初の数値がレジスタ44−(N−1)に到達したと
き、算出手段としての加算器5は、レジスタ44−1に
入力される数値、およびレジスタ44−1乃至44−
(N−1)が保持する数値の総和を算出する。また、周
期的にこの総和を算出する場合、前回の総和に対して独
立な総和を算出するために、新たにガウス雑音発生器4
からN個の数値が出力されてから、加算器5は、総和を
算出するようになされている。従って、レジスタ46
は、レジスタ44−1乃至44−(N−1)に供給する
クロックのN倍の周期のクロックで加算器5の出力を標
本化し、この値を保持するようになされている。
た最初の数値がレジスタ44−(N−1)に到達したと
き、算出手段としての加算器5は、レジスタ44−1に
入力される数値、およびレジスタ44−1乃至44−
(N−1)が保持する数値の総和を算出する。また、周
期的にこの総和を算出する場合、前回の総和に対して独
立な総和を算出するために、新たにガウス雑音発生器4
からN個の数値が出力されてから、加算器5は、総和を
算出するようになされている。従って、レジスタ46
は、レジスタ44−1乃至44−(N−1)に供給する
クロックのN倍の周期のクロックで加算器5の出力を標
本化し、この値を保持するようになされている。
【0025】次に図5のフローチャートを参照して、上
記実施例の動作について説明する。
記実施例の動作について説明する。
【0026】最初にステップS21において、乱数発生
器1は、乱数を発生する。この乱数は、制御回路2に供
給される。次にステップS22では、制御回路2は、こ
の乱数が示すROM3のアドレスから、ガウス確率分布
に基づいた数値を読み取る。この数値は、遅延線44の
第1のレジスタ44−1に供給される。さらにステップ
S23に進み、各レジスタ44−iは、それぞれ保持し
ている数値を、次段のレジスタ44−(i+1)に移動
させる。
器1は、乱数を発生する。この乱数は、制御回路2に供
給される。次にステップS22では、制御回路2は、こ
の乱数が示すROM3のアドレスから、ガウス確率分布
に基づいた数値を読み取る。この数値は、遅延線44の
第1のレジスタ44−1に供給される。さらにステップ
S23に進み、各レジスタ44−iは、それぞれ保持し
ている数値を、次段のレジスタ44−(i+1)に移動
させる。
【0027】次に、ステップS24で、ステップS21
乃至S23の処理を、レジスタの数(N−1)と同じ回
数だけ実行したと判定されるまで、同様の処理が繰り返
される。そして、すべてのレジスタ44−1乃至44−
(N−1)に数値を供給し、保持させる。
乃至S23の処理を、レジスタの数(N−1)と同じ回
数だけ実行したと判定されるまで、同様の処理が繰り返
される。そして、すべてのレジスタ44−1乃至44−
(N−1)に数値を供給し、保持させる。
【0028】最後にステップS25において、加算器5
は、レジスタ44−1乃至44−(N−1)に保持され
ている数値、およびレジスタ44−1への入力の総和を
算出する。レジスタ46は、この総和を保持し、出力す
る。
は、レジスタ44−1乃至44−(N−1)に保持され
ている数値、およびレジスタ44−1への入力の総和を
算出する。レジスタ46は、この総和を保持し、出力す
る。
【0029】例えば、この実施例において、レジスタ4
4−iの数が1個(N=2)の遅延線44に、最大振幅
がXσ、標準偏差がσであるガウス雑音を供給するもの
と仮定する。遅延線44に供給されるガウス雑音の最大
振幅と標準偏差の比は、X(=Xσ/σ)である。この
レジスタ44−1が保持するガウス雑音と新たに入力さ
れるガウス雑音を加算することによって得られるガウス
雑音は、最大振幅が2Xσとなり、標準偏差が√(2)
σとなる。従って、加算して得られたガウス雑音の最大
振幅と標準偏差の比は、√(2)X(=2Xσ/(√
(2)σ))となり、1個のガウス雑音発生器の場合の
比の√(2)倍となり、小さい誤り率の評価を行うこと
ができる。
4−iの数が1個(N=2)の遅延線44に、最大振幅
がXσ、標準偏差がσであるガウス雑音を供給するもの
と仮定する。遅延線44に供給されるガウス雑音の最大
振幅と標準偏差の比は、X(=Xσ/σ)である。この
レジスタ44−1が保持するガウス雑音と新たに入力さ
れるガウス雑音を加算することによって得られるガウス
雑音は、最大振幅が2Xσとなり、標準偏差が√(2)
σとなる。従って、加算して得られたガウス雑音の最大
振幅と標準偏差の比は、√(2)X(=2Xσ/(√
(2)σ))となり、1個のガウス雑音発生器の場合の
比の√(2)倍となり、小さい誤り率の評価を行うこと
ができる。
【0030】図6は、本発明のガウス雑音発生装置の第
4の実施例の構成例を表している。この実施例は、算出
処理をソフト的に行う、例えばDSPなどよりなる演算
装置61を備える。CPU61aは、内部ROM61c
に記憶されているプログラムに従って、各種処理、例え
ば複数の独立な乱数を算出し、これらの乱数を、インタ
ーフェース61dを介して制御回路2−1乃至2−N
に、それぞれ1つずつ出力する処理を、ソフト的に実行
するようになされている。RAM61bは、CPU61
aが各種処理をする上において必要なデータ、プログラ
ム等を適宜記憶するようになされている。
4の実施例の構成例を表している。この実施例は、算出
処理をソフト的に行う、例えばDSPなどよりなる演算
装置61を備える。CPU61aは、内部ROM61c
に記憶されているプログラムに従って、各種処理、例え
ば複数の独立な乱数を算出し、これらの乱数を、インタ
ーフェース61dを介して制御回路2−1乃至2−N
に、それぞれ1つずつ出力する処理を、ソフト的に実行
するようになされている。RAM61bは、CPU61
aが各種処理をする上において必要なデータ、プログラ
ム等を適宜記憶するようになされている。
【0031】制御回路2−1乃至2−Nは、インターフ
ェース61dを介して提供された乱数が示すアドレスに
保持されている数値を、ROM3−1乃至3−Nから読
み取り、インターフェース61dを介してCPU61a
に、この数値を提供するようになされている。そして、
CPU61aは、制御回路2―1乃至2−Nからそれぞ
れ提供された数値の総和を算出し、ガウス雑音として、
この総和をインターフェース61dを介して出力するよ
うになされている。
ェース61dを介して提供された乱数が示すアドレスに
保持されている数値を、ROM3−1乃至3−Nから読
み取り、インターフェース61dを介してCPU61a
に、この数値を提供するようになされている。そして、
CPU61aは、制御回路2―1乃至2−Nからそれぞ
れ提供された数値の総和を算出し、ガウス雑音として、
この総和をインターフェース61dを介して出力するよ
うになされている。
【0032】次に図7のフローチャートを参照して、上
記実施例の動作について説明する。
記実施例の動作について説明する。
【0033】最初にステップS41において、CPU6
1aは、複数の独立な乱数を算出する。次にステップS
42では、CPU61aは、これらの乱数を、それぞれ
制御回路2―1乃至2−Nに供給する。
1aは、複数の独立な乱数を算出する。次にステップS
42では、CPU61aは、これらの乱数を、それぞれ
制御回路2―1乃至2−Nに供給する。
【0034】続いてステップS43に進み、制御回路2
―1乃至2−Nは、供給された乱数が示すアドレスに保
持されている数値を、それぞれ対応するROM3−1乃
至3−Nから読み取る。そして、ステップS44におい
て、制御回路2―1乃至2−Nは、読み取った数値を、
インターフェース61dを介してCPU61aに供給す
る。
―1乃至2−Nは、供給された乱数が示すアドレスに保
持されている数値を、それぞれ対応するROM3−1乃
至3−Nから読み取る。そして、ステップS44におい
て、制御回路2―1乃至2−Nは、読み取った数値を、
インターフェース61dを介してCPU61aに供給す
る。
【0035】最後にステップS45において、CPU6
1aは、制御回路2―1乃至2−Nからそれぞれ供給さ
れた数値の総和を算出し、インターフェース61dを介
して、この総和を出力する。
1aは、制御回路2―1乃至2−Nからそれぞれ供給さ
れた数値の総和を算出し、インターフェース61dを介
して、この総和を出力する。
【0036】
【発明の効果】請求項1に記載のガウス雑音発生装置お
よび請求項7に記載のガウス雑音発生方法によれば、互
いに独立なガウス雑音を発生し、これらのガウス雑音の
総和を算出するようにしたので、最大振幅に対する標準
偏差の比が個々のガウス雑音の最大振幅に対する標準偏
差の比より大きいガウス雑音を発生させることができ
る、回路規模が小さく、低コストの装置で、より誤り率
の低いデジタル伝送システムの特性評価を行うことがで
きる。
よび請求項7に記載のガウス雑音発生方法によれば、互
いに独立なガウス雑音を発生し、これらのガウス雑音の
総和を算出するようにしたので、最大振幅に対する標準
偏差の比が個々のガウス雑音の最大振幅に対する標準偏
差の比より大きいガウス雑音を発生させることができ
る、回路規模が小さく、低コストの装置で、より誤り率
の低いデジタル伝送システムの特性評価を行うことがで
きる。
【0037】請求項4に記載のガウス雑音発生装置およ
び請求項8に記載のガウス雑音発生方法によれば、所定
の時間間隔で出力されたガウス雑音を所定の時間保持
し、保持している複数のガウス雑音の総和を算出するよ
うにしたので、個々のガウス雑音と比較して、最大振幅
に対する標準偏差の比が大きいガウス雑音を発生させる
ことができる、回路規模が小さく、低コストの装置で、
より誤り率の低いデジタル伝送システムの特性評価を行
うことができる。
び請求項8に記載のガウス雑音発生方法によれば、所定
の時間間隔で出力されたガウス雑音を所定の時間保持
し、保持している複数のガウス雑音の総和を算出するよ
うにしたので、個々のガウス雑音と比較して、最大振幅
に対する標準偏差の比が大きいガウス雑音を発生させる
ことができる、回路規模が小さく、低コストの装置で、
より誤り率の低いデジタル伝送システムの特性評価を行
うことができる。
【図1】本発明のガウス雑音発生装置の第1の実施例の
構成例を示すブロック図である。
構成例を示すブロック図である。
【図2】図1の実施例の処理を説明するフローチャート
である。
である。
【図3】本発明のガウス雑音発生装置の第2の実施例の
構成例を示すブロック図である。
構成例を示すブロック図である。
【図4】本発明のガウス雑音発生装置の第3の実施例の
構成例を示すブロック図である。
構成例を示すブロック図である。
【図5】図4の実施例の処理を説明するフローチャート
である。
である。
【図6】本発明のガウス雑音発生装置の第4の実施例の
構成例を示すブロック図である。
構成例を示すブロック図である。
【図7】図6の実施例の処理を説明するフローチャート
である。
である。
【図8】従来のガウス雑音発生装置の構成例を示すブロ
ック図である。
ック図である。
1,1−1乃至1−N 乱数発生器 2,2−1乃至2−N 制御回路 3,3−1乃至3−N ROM 4,4−1乃至4−N ガウス雑音発生器 5 加算器 21−1乃至21−N M系列発生器 44 遅延線 44−1乃至44−(N−1),46 レジスタ 61 演算装置 61a CPU 61b RAM 61c 内部ROM 61d インターフェース 81 M系列発生器 82 制御回路 83 ROM
Claims (8)
- 【請求項1】 ガウス確率分布に従って数値を記憶して
いる記憶手段を有し、前記記憶手段の、乱数発生手段が
発生する乱数が示す格納場所に保持されている数値を出
力するガウス雑音発生装置において、 互いに独立なガウス雑音を発生する複数のガウス雑音発
生手段と、 前記複数のガウス雑音発生手段によって出力されたガウ
ス雑音の総和を算出する算出手段とを備えることを特徴
とするガウス雑音発生装置。 - 【請求項2】 前記複数のガウス雑音発生手段は、前記
乱数発生手段として、M系列発生器を備えることを特徴
とする請求項1に記載のガウス雑音発生装置。 - 【請求項3】 前記算出手段は、前記算出処理をソフト
的に行うことを特徴とする請求項1に記載のガウス雑音
発生装置。 - 【請求項4】 ガウス確率分布に従って数値を記憶して
いる記憶手段を有し、前記記憶手段の、乱数発生手段が
発生する乱数が示す格納場所に保持されている数値を出
力するガウス雑音発生装置において、 所定の時間間隔でガウス雑音を発生するガウス雑音発生
手段と、 前記ガウス雑音を所定の時間保持する保持手段と、 前記保持手段に保持されている複数の前記ガウス雑音の
総和を算出する算出手段とを備えることを特徴とするガ
ウス雑音発生装置。 - 【請求項5】 前記保持手段に保持するガウス雑音が
(N−1)個であるとき、前記算出手段は、前記ガウス
雑音発生手段がガウス雑音を発生する時間間隔のN倍の
時間間隔で、前記ガウス雑音発生手段が発生したガウス
雑音、および前記保持手段に保持されている複数のガウ
ス雑音の総和を標本化することを特徴とする請求項4に
記載のガウス雑音発生装置。 - 【請求項6】 前記算出手段は、前記算出処理をソフト
的に行うことを特徴とする請求項4に記載のガウス雑音
発生装置。 - 【請求項7】 ガウス確率分布に従って数値を記憶して
いる記憶手段を有し、前記記憶手段の、乱数発生手段が
発生する乱数が示す格納場所に保持されている数値を出
力するガウス雑音発生方法において、 互いに独立な複数のガウス雑音を発生し、 前記ガウス雑音の総和を算出することを特徴とするガウ
ス雑音発生方法。 - 【請求項8】 ガウス確率分布に従って数値を記憶して
いる記憶手段を有し、前記記憶手段の、乱数発生手段が
発生する乱数が示す格納場所に保持されている数値を出
力するガウス雑音発生方法において、 所定の時間間隔でガウス雑音を発生し、 前記ガウス雑音を所定の時間保持し、 前記保持されている複数のガウス雑音の総和を算出する
ことを特徴とするガウス雑音発生方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7197242A JPH0946136A (ja) | 1995-08-02 | 1995-08-02 | ガウス雑音発生装置および方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7197242A JPH0946136A (ja) | 1995-08-02 | 1995-08-02 | ガウス雑音発生装置および方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0946136A true JPH0946136A (ja) | 1997-02-14 |
Family
ID=16371218
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7197242A Pending JPH0946136A (ja) | 1995-08-02 | 1995-08-02 | ガウス雑音発生装置および方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0946136A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6831955B1 (en) | 1999-03-18 | 2004-12-14 | Ando Electric Co., Ltd. | Noise generator |
US6857003B2 (en) | 2000-07-24 | 2005-02-15 | Niigata University | Method of generating random numbers |
WO2006054476A1 (ja) * | 2004-11-18 | 2006-05-26 | Niigata Tlo Corporation | 乱数生成方法及び乱数生成装置 |
US8260835B2 (en) | 2003-06-24 | 2012-09-04 | Renesas Electronics Corporation | Random number generator with ring oscillation circuit |
JP2016111449A (ja) * | 2014-12-03 | 2016-06-20 | 富士電機株式会社 | 信号処理装置及び放射線計測装置 |
-
1995
- 1995-08-02 JP JP7197242A patent/JPH0946136A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6831955B1 (en) | 1999-03-18 | 2004-12-14 | Ando Electric Co., Ltd. | Noise generator |
US6857003B2 (en) | 2000-07-24 | 2005-02-15 | Niigata University | Method of generating random numbers |
US8260835B2 (en) | 2003-06-24 | 2012-09-04 | Renesas Electronics Corporation | Random number generator with ring oscillation circuit |
US9052975B2 (en) | 2003-06-24 | 2015-06-09 | Renesas Electronics Corporation | Random number generator with ring oscillation circuit |
WO2006054476A1 (ja) * | 2004-11-18 | 2006-05-26 | Niigata Tlo Corporation | 乱数生成方法及び乱数生成装置 |
JP2016111449A (ja) * | 2014-12-03 | 2016-06-20 | 富士電機株式会社 | 信号処理装置及び放射線計測装置 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
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