JPH11126158A - 乱数発生装置および方法、回路評価装置および方法、情報記憶媒体 - Google Patents

乱数発生装置および方法、回路評価装置および方法、情報記憶媒体

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JPH11126158A
JPH11126158A JP9289978A JP28997897A JPH11126158A JP H11126158 A JPH11126158 A JP H11126158A JP 9289978 A JP9289978 A JP 9289978A JP 28997897 A JP28997897 A JP 28997897A JP H11126158 A JPH11126158 A JP H11126158A
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JP
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noise
binary
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JP9289978A
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Akihisa Ono
彰久 小野
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回帰する疑似的な乱数のランダム性を改善す
る。 【解決手段】 L個のシフトレジスタA〜Cの各々m個
のレジスタ回路13で二値データを保持させ、クロック
信号に対応して二値データをシフトレジスタA〜Cごと
に順次シフトさせる。このとき、L個の演算回路16
〜16が各々所定のレジスタ回路13で保持された二
値データで演算を実行して結果をL個のシフトレジスタ
A〜Cの第一番目のレジスタ回路13に個々に入力させ
る。Lm個のレジスタ回路13で個々に保持された二値
データが乱数出力端子15に乱数としてパラレルに出力
されるので、この乱数は前回とはL個の二値データがシ
フトして新規にL個の二値データが追加された状態とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クロック信号の入
力に対応して回帰する疑似的な乱数を発生する乱数発生
装置および方法と、この乱数発生装置および方法を利用
してノイズ訂正回路を評価する回路評価装置および方法
と、コンピュータのデータ処理で乱数を発生させるプロ
グラムが格納された情報記憶媒体とに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、信号のノイズを訂正する誤り訂正
LSI(Large Scale IntegratedCircuit)などの
ノイズ訂正回路が通信装置などに利用されており、この
ようなノイズ訂正回路の性能を評価する回路評価装置に
乱数発生装置が利用されている。つまり、ノイズ訂正回
路はノイズが挿入された信号を適正な状態に訂正するの
で、回路評価装置は乱数発生装置が発生する乱数を利用
してノイズを信号に挿入する。
【0003】このように回路評価装置などに利用される
乱数発生装置は、クロック信号の入力に対応して回帰す
る疑似的な乱数を発生するもので、一般的にシフトレジ
スタを利用して形成されている。このような乱数発生装
置の一従来例を図4を参照して以下に説明する。なお、
同図は乱数発生装置を示すブロック図である。
【0004】ここで例示する乱数発生装置1は、その主
要部分として一個のシフトレジスタ2を具備しており、
このシフトレジスタ2は、シリアルに接続されたm個の
レジスタ回路3からなる。このシフトレジスタ2のm個
のレジスタ回路3の出力端子は、mビットの乱数出力端
子4にパラレルに接続されており、シフトレジスタ2の
m個のレジスタ回路3の各々の制御端子には、一個のク
ロック入力端子5が共通に接続されている。
【0005】そして、ここで例示する乱数発生装置1で
は、シフトレジスタ2の特定の二個のレジスタ回路3の
出力端子が排他的論理和回路からなる演算回路6の一対
の入力端子に接続されており、この演算回路6の一個の
出力端子がシフトレジスタ2の第一番目のレジスタ回路
3の入力端子に接続されている。
【0006】上述のような構造の乱数発生装置1は、ク
ロック信号の入力に対応して回帰する疑似的な乱数を発
生する。つまり、シフトレジスタ2のm個のレジスタ回
路3は二値データを個々に保持しており、このm個の二
値データはクロック信号が入力されるごとに一つずつシ
フトするので、このm個の二値データがm桁の二進数と
して乱数出力端子4にパラレルに出力される。
【0007】このとき、二個のレジスタ回路3で保持さ
れた二つの二値データが演算回路6で排他的論理和され
て第一番目のレジスタ回路3に入力されるので、クロッ
ク信号が入力されるごとに乱数出力端子4に出力される
m桁の二進数は変化することになり、ここに回帰する疑
似的な乱数が発生することになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のような乱数発生
装置1は、シフトレジスタ2を利用した簡単な構造で、
クロック信号の入力に対応して回帰する疑似的な乱数を
発生することができる。しかし、このように発生する乱
数は、前回の数値を一つだけシフトさせて先頭に新規の
二値データを一つだけ挿入したものなので、前回の数値
との相関性が高くランダム性が良好でない。
【0009】例えば、m=15とした乱数発生装置1で
乱数を発生させ、この乱数の系列に対して高速フーリエ
変換を施して周波数成分のパワースペクトルを求める
と、図5に示すように、そのパワースペクトルは一様に
分布せず周波数に対して偏っていることが分かる。
【0010】このため、上述のような乱数発生装置1を
回路評価装置に利用しても、評価対象であるノイズ訂正
回路に入力する信号に多様なノイズを挿入することがで
きず、信号に挿入するノイズに偏りが発生するためにノ
イズ訂正回路の評価試験を良好に実行することができな
い。
【0011】本発明は上述のような課題に鑑みてなされ
たものであり、回帰する疑似的な乱数を良好なランダム
性で発生させる乱数発生装置および方法、この乱数発生
装置および方法を利用してノイズ訂正回路を良好に評価
する回路評価装置および方法、コンピュータに回帰する
疑似的な乱数を良好なランダム性で発生させるプログラ
ムが格納された情報記憶媒体、を提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の一の乱数発生装
置は、各々がシリアルに接続された複数のレジスタ回路
からなるn個のシフトレジスタと、多数の前記レジスタ
回路の全部に共通のクロック信号を順次供給するクロッ
ク入力端子と、多数の前記レジスタ回路で個々に保持さ
れた二値データを乱数としてパラレルに出力する乱数出
力端子と、各々所定の前記レジスタ回路で保持された二
値データで所定の演算を実行して結果の二値データをn
個の前記シフトレジスタの第一番目の前記レジスタ回路
に個々に入力するn個の演算回路と、を具備している。
【0013】従って、n個のシフトレジスタの各々の複
数のレジスタ回路で二値データが保持され、クロック入
力端子から供給される全部のレジスタ回路に共通に供給
されるクロック信号に対応して二値データがシフトレジ
スタごとに順次シフトする。このとき、n個の演算回路
が各々所定のレジスタ回路で保持された二値データで所
定の演算を実行して結果の二値データをn個のシフトレ
ジスタの第一番目のレジスタ回路に個々に入力するの
で、多数のレジスタ回路で個々に保持された二値データ
が乱数出力端子に乱数としてパラレルに出力される。
【0014】乱数として出力される二値データがn個の
シフトレジスタで保持されており、これらのシフトレジ
スタの第一番目のレジスタ回路にはn個の演算結果が個
々に入力されるので、出力される乱数は前回とはn個の
二値データがシフトして新規にn個の二値データが追加
された状態となる。
【0015】なお、本発明で云う乱数とは疑似的なもの
で良く、実際に完全にランダムである必要はない。ま
た、ここで云う乱数とは、複数の二値データをパラレル
に出力したものであり、いわゆるランダムノイズと同意
である。演算回路とは複数の二値データで所定の演算を
実行して一つの二値データを出力するものであれば良
く、例えば、排他的論理和回路などの論理演算回路を許
容する。
【0016】本発明の他の乱数発生装置は、各々複数の
二値データをシリアルに保持するn個の二値保持手段
と、n個の前記二値保持手段の各々で保持された複数の
二値データをシリアルに順次シフトさせる二値シフト手
段と、n個の前記二値保持手段で保持された多数の二値
データを乱数としてパラレルに出力する乱数出力手段
と、n個の前記二値保持手段の所定位置で保持された二
値データで所定の演算を実行して結果の二値データをn
個の前記二値保持手段の第一番目の二値データの保持位
置に個々に入力するn個の二値演算手段と、を具備して
いる。
【0017】従って、n個の二値保持手段の各々で複数
の二値データがシリアルに保持され、このn個の二値保
持手段の各々で保持された複数の二値データが二値シフ
ト手段によりシリアルに順次シフトされる。このとき、
n個の二値演算手段がn個の二値保持手段の所定位置で
保持された二値データで所定の演算を実行して結果の二
値データをn個の二値保持手段の第一番目の二値データ
の保持位置に個々に入力するので、n個の二値保持手段
で保持された多数の二値データが乱数出力手段により乱
数としてパラレルに出力される。
【0018】乱数として出力される二値データがn個の
乱数保持手段で保持されており、これらの乱数保持手段
の第一番目の保持位置にはn個の演算結果が個々に入力
されるので、出力される乱数は前回とはn個の二値デー
タがシフトして新規にn個の二値データが追加された状
態となる。
【0019】なお、本発明で云う各種手段は、その機能
を実現するように形成されていれば良く、例えば、専用
のハードウェア、適正な機能がプログラムにより付与さ
れたコンピュータ、適正なプログラムによりコンピュー
タの内部に実現された機能、これらの組み合わせ、等を
許容する。
【0020】本発明の乱数発生方法は、n個のシフトレ
ジスタの各々の複数のレジスタ回路で二値データを個々
に保持させ、多数の前記レジスタ回路の全部に共通のク
ロック信号を順次供給して二値データをn個の前記シフ
トレジスタごとに順次シフトさせ、所定の前記レジスタ
回路で保持された二値データでn個の所定の演算を各々
実行して結果のn個の二値データをn個の前記シフトレ
ジスタの第一番目の前記レジスタ回路に個々に入力さ
せ、多数の前記レジスタ回路で個々に保持された二値デ
ータを乱数としてパラレルに出力するようにした。
【0021】従って、乱数として出力される二値データ
がn個のシフトレジスタで保持されており、これらのシ
フトレジスタの第一番目のレジスタ回路にはn個の演算
結果が個々に入力されるので、出力される乱数は前回と
はn個の二値データがシフトして新規にn個の二値デー
タが追加された状態となる。
【0022】本発明の回路評価装置は、本発明の乱数発
生装置と、適正な信号を発生する信号発生手段と、該信
号発生手段が発生した適正な信号に前記乱数発生装置が
発生する乱数を利用してノイズを挿入するノイズ挿入手
段と、該ノイズ挿入手段でノイズが挿入された信号を評
価対象であるノイズ訂正回路に入力する信号入力手段
と、前記ノイズ訂正回路が訂正した信号を前記信号発生
手段が発生した信号と比較する信号比較手段と、を具備
している。
【0023】従って、本発明の乱数発生装置が乱数を発
生するので、信号発生手段が発生した適正な信号に、ノ
イズ挿入手段により乱数を利用してノイズが挿入され
る。このノイズが挿入された信号が、信号入力手段によ
り評価対象であるノイズ訂正回路に入力され、このノイ
ズ訂正回路が訂正した信号が信号比較手段により信号発
生手段が発生した信号と比較されるので、この比較結果
によりノイズ訂正回路の性能が評価される。
【0024】本発明の回路評価方法は、適正な信号を発
生させ、この適正な信号にノイズを挿入し、このノイズ
が挿入された信号を評価対象であるノイズ訂正回路に入
力し、このノイズ訂正回路が訂正した信号を最前の訂正
な信号と比較するようにした回路評価方法において、本
発明の乱数発生方法により発生させた乱数を利用してノ
イズを信号に挿入するようにした。従って、訂正な信号
にノイズを挿入してノイズ訂正回路に入力するとき、本
発明の乱数発生方法で発生する乱数を利用してノイズが
訂正な信号に挿入される。
【0025】本発明の情報記憶媒体は、コンピュータが
読取自在なソフトウェアが格納されている情報記憶媒体
において、各々複数のn組のシリアルな二値データを保
存すること、n組の複数の二値データをシリアルに順次
シフトさせること、n組のシリアルな二値データの所定
位置の二値データで所定の演算を実行して結果のn個の
二値データをn組の二値データの第一番目に個々に入力
すること、保存された多数の二値データを乱数としてパ
ラレルに出力すること、をコンピュータに実行させるた
めのプログラムが格納されている。
【0026】従って、乱数として出力される二値データ
がn組に分類されて保持されており、これらのn組のシ
リアルデータの第一番目にn個の演算結果が個々に入力
されるので、出力される乱数は前回とはn個の二値デー
タがシフトして新規にn個の二値データが追加された状
態となる。
【0027】なお、本発明で云う情報記憶媒体とは、コ
ンピュータに各種処理を実行させるためのプログラムが
事前に格納されたものであれば良く、例えば、コンピュ
ータを一部とする装置に固定されているROM(Read
Only Memory)やHDD(Hard Disc Drive)、コ
ンピュータを一部とする装置に着脱自在に装填されるC
D(Compact Disc)−ROMやFD(Floppy Dis
c)、等を許容する。
【0028】また、本発明で云うコンピュータとは、プ
ログラムを読み取って対応する処理動作を実行できる装
置であれば良く、例えば、CPU(Central Processi
ngUnit)を主体として、これにROMやRAM(Random
Access Memory)やI/F(Interface)等の各種デ
バイスが必要により接続された装置などを許容する。
【0029】なお、本発明でコンピュータに二値データ
をデータ保存させることは、例えば、コンピュータが事
前に接続されているRAM等の情報記憶媒体に各種デー
タを格納することや、コンピュータが一部として具備し
ている内部メモリに各種データを格納することや、本発
明の情報記憶媒体がFD等の場合に、そこにコンピュー
タが各種データを格納すること、等を許容する。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図1ない
し図3を参照して以下に説明する。なお、本実施の形態
に関して前述した一従来例と同一の部分は、同一の名称
を使用して詳細な説明は省略する。図1は本実施の形態
の乱数発生装置を示すブロック図、図2は本実施の形態
の回路評価装置であるLSI評価システムを示すブロッ
ク図、図3は乱数の系列を高速フーリエ変換した周波数
成分のパワースペクトルを示す特性図である。
【0031】本実施の形態の乱数発生装置11は、図1
に示すように、その主要部分としてレジスタユニット1
2を具備しているが、このレジスタユニット12は、二
値保持手段である三個のシフトレジスタA〜C(図示せ
ず)からなり、これら三個のシフトレジスタA〜Cは、
各々m個のレジスタ回路13からなる。
【0032】つまり、同図では一個のレジスタユニット
12に3m個のレジスタ回路13が一列に配列されてい
るが、これらのレジスタ回路13は実際には三個ごとに
シリアルに接続されているので、ここに各々m個のレジ
スタ回路13からなる三個のシフトレジスタA〜Cが形
成されている。
【0033】そして、二値シフト手段に相当する一個の
クロック入力端子14が、レジスタユニット12の3m
個のレジスタ回路13の全部の制御端子に接続されてお
り、レジスタユニット12の3m個のレジスタ回路13
の全部の出力端子が、乱数出力手段である3mビットの
一個の乱数出力端子15にパラレルに接続されている。
【0034】本実施の形態の乱数発生装置1では、排他
的論理和回路からなる二値演算手段である演算回路16
〜16もシフトレジスタA〜Cに対応した三個とさ
れており、これら三個の演算回路16〜16の出力
端子は三個のシフトレジスタA〜Cの第一番目のレジス
タ回路13に個々に接続されている。
【0035】なお、本実施の形態の乱数発生装置1で
は、三個の演算回路16の各々一対の入力端子と三個の
シフトレジスタA〜Cとの関連は無く、三個の演算回路
16の各々一対の入力端子はレジスタユニット12の適
当なレジスタ回路13の出力端子に接続されている。
【0036】上述のような構成からなる本実施の形態の
乱数発生装置11は、回路評価装置21の一部として形
成されている。本実施の形態の回路評価装置21は、図
2に示すように、主要部分としてBER(Bit Error
Rate)測定器22とノイズ発生器23とを具備してお
り、このノイズ発生器23に本実施の形態の乱数発生装
置11が内蔵されている。BER測定器22は、信号発
生手段と信号比較手段とを機能として論理的に具備して
おり、ノイズ発生器23は、ノイズ挿入手段と信号入力
手段とを機能として論理的に具備している。
【0037】BER測定器22の信号発生手段は、適正
な信号を発生してノイズ発生器23に入力し、このノイ
ズ発生器23のノイズ挿入手段は、入力された適正な信
号に乱数発生装置11が発生する乱数を利用してノイズ
を挿入する。より具体的には、ノイズ発生器23には、
外部入力される信号にノイズを挿入するための所定の数
式が事前に設定されており、この数式のパラメータとし
て乱数を設定することで信号にノイズを挿入する。
【0038】ノイズ発生器23の信号入力手段は、上述
のようにノイズが挿入された信号を評価対象のノイズ訂
正回路である誤り訂正LSI24に入力し、BER測定
器22の信号比較手段は、誤り訂正LSI24が訂正し
た信号を最前の適正な信号と比較する。
【0039】上述のような構成において、本実施の形態
の乱数発生装置11も、従来の乱数発生装置1と同様
に、クロック信号の入力に対応して乱数を発生すること
ができる。このとき、本実施の形態の乱数発生装置11
による乱数発生方法では、三個のシフトレジスタA〜C
の各々のm個のレジスタ回路13で二値データが保持さ
れた状態で、クロック入力端子14から供給されるクロ
ック信号に対応してシフトレジスタA〜Cごとに三組の
二値データが順次シフトする。
【0040】このとき、三個の演算回路16が各々所定
のレジスタ回路13で保持された二値データで排他的論
理和を実行して結果の二値データを三個のシフトレジス
タA〜Cの第一番目のレジスタ回路13に個々に入力す
るので、3m個のレジスタ回路13で個々に保持された
二値データが乱数出力端子15に乱数としてパラレルに
出力される。
【0041】つまり、上述のように乱数として出力され
る二値データが三個のシフトレジスタA〜Cで保持され
ており、これらのシフトレジスタA〜Cの第一番目のレ
ジスタ回路13には三個の演算結果が個々に入力され
る。このため、本実施の形態の乱数発生装置11では、
出力される乱数は前回とは三個の二値データがシフトし
て新規に三個の二値データが追加された状態となり、二
値データが一個だけシフトして新規の二値データが一個
だけ追加される従来の乱数と比較すると、図3に示すよ
うに、そのランダム性が極めて良好である。
【0042】例えば、レジスタユニット12のレジスタ
回路13の個数を15、演算回路16の個数を8、とし
た乱数発生装置(図示せず)をシミュレートして乱数を
発生させ、この乱数の系列に対して高速フーリエ変換を
施して周波数成分のパワースペクトルを求めると、図3
(a)に示すように、そのパワースペクトルは一様に分布
して周波数に対して偏らないことが確認された。さら
に、演算回路16の個数を100とすると、同図(b)に
示すように、さらにパワースペクトルの分布が一様とな
り、演算回路16の個数を増加させるほど乱数が一様と
なることが確認された。
【0043】そして、上述のような乱数発生装置11を
利用した回路評価装置21は、BER測定器22が発生
する適正な信号に、乱数発生装置11が発生する乱数を
利用してノイズ発生器23がノイズを挿入するので、こ
のノイズが挿入された信号が評価対象である誤り訂正L
SI24に入力される。この誤り訂正LSI24は入力
された信号を適正な状態に訂正するので、この訂正され
た信号がBER測定器22により最前の適正な信号と比
較され、この比較結果により誤り訂正LSI24の性能
が評価される。
【0044】本実施の形態の回路評価装置21は、本実
施の形態の乱数発生装置11が発生する乱数を利用して
ノイズを適正な信号に挿入するので、誤り訂正LSI2
4を評価する信号に多様なノイズを挿入することがで
き、誤り訂正LSI24の評価試験を良好に実行するこ
とができる。
【0045】なお、本発明は上記形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で各種の変形を許
容する。例えば、上記形態では三個のシフトレジスタA
〜Cが各々m個のレジスタ回路13を具備することを例
示したが、これらの数値は各種に設定することが可能で
あり、複数のシフトレジスタでレジスタ回路の個数を相
互に相違させることも可能である。
【0046】また、上記形態では乱数発生装置11の各
種手段が各々専用のハードウェアとして形成されている
ことを例示したが、例えば、適正なソフトウェアをコン
ピュータに実装して動作させることにより、乱数発生装
置11の各種手段を実現することも可能であり、一部を
ソフトウェアで実現するとともに一部をハードウェアと
して形成することも可能である。
【0047】上述のように乱数発生装置11の各種手段
をソフトウェアにより実現する場合、コンピュータのR
AM等の情報記憶媒体には、各々複数のn組のシリアル
な二値データをRAMの記憶領域などに保存すること、
n組の複数の二値データを所定のデータ処理によりシリ
アルに順次シフトさせること、n組のシリアルな二値デ
ータの所定位置の二値データで所定の演算を実行して結
果のn個の二値データをn組の二値データの第一番目に
個々に入力すること、保存された多数の二値データを乱
数としてI/F等からパラレルに出力すること、等をコ
ンピュータのCPUに実行させるためのプログラムを格
納しておけば良い。
【0048】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載するような効果を奏する。
【0049】請求項1記載の発明の乱数発生装置は、各
々がシリアルに接続された複数のレジスタ回路からなる
n個のシフトレジスタと、多数の前記レジスタ回路の全
部に共通のクロック信号を順次供給するクロック入力端
子と、多数の前記レジスタ回路で個々に保持された二値
データを乱数としてパラレルに出力する乱数出力端子
と、各々所定の前記レジスタ回路で保持された二値デー
タで所定の演算を実行して結果の二値データをn個の前
記シフトレジスタの第一番目の前記レジスタ回路に個々
に入力するn個の演算回路と、を具備していることによ
り、前回とはn個の二値データがシフトして新規にn個
の二値データが追加された状態で乱数を出力させること
ができるので、乱数を良好なランダム性で出力すること
ができる。
【0050】請求項2記載の発明の乱数発生装置は、各
々複数の二値データをシリアルに保持するn個の二値保
持手段と、n個の前記二値保持手段の各々で保持された
複数の二値データをシリアルに順次シフトさせる二値シ
フト手段と、n個の前記二値保持手段で保持された多数
の二値データを乱数としてパラレルに出力する乱数出力
手段と、n個の前記二値保持手段の所定位置で保持され
た二値データで所定の演算を実行して結果の二値データ
をn個の前記二値保持手段の第一番目の二値データの保
持位置に個々に入力するn個の二値演算手段と、を具備
していることにより、前回とはn個の二値データがシフ
トして新規にn個の二値データが追加された状態で乱数
を出力させることができるので、乱数を良好なランダム
性で出力することができる。
【0051】請求項3記載の発明の乱数発生方法は、n
個のシフトレジスタの各々の複数のレジスタ回路で二値
データを個々に保持させ、多数の前記レジスタ回路の全
部に共通のクロック信号を順次供給して二値データをn
個の前記シフトレジスタごとに順次シフトさせ、所定の
前記レジスタ回路で保持された二値データでn個の所定
の演算を各々実行して結果のn個の二値データをn個の
前記シフトレジスタの第一番目の前記レジスタ回路に個
々に入力させ、多数の前記レジスタ回路で個々に保持さ
れた二値データを乱数としてパラレルに出力するように
したことにより、前回とはn個の二値データがシフトし
て新規にn個の二値データが追加された状態で乱数を出
力させることができるので、乱数を良好なランダム性で
出力することができる。
【0052】請求項4記載の発明の回路評価装置は、請
求項1または2記載の乱数発生装置と、適正な信号を発
生する信号発生手段と、該信号発生手段が発生した適正
な信号に前記乱数発生装置が発生する乱数を利用してノ
イズを挿入するノイズ挿入手段と、該ノイズ挿入手段で
ノイズが挿入された信号を評価対象であるノイズ訂正回
路に入力する信号入力手段と、前記ノイズ訂正回路が訂
正した信号を前記信号発生手段が発生した信号と比較す
る信号比較手段と、を具備していることにより、良好な
ランダム性で発生する乱数を利用してノイズを信号に挿
入することができるので、ノイズ訂正回路に入力する信
号を多様に生成することができ、ノイズ訂正回路の性能
を良好に評価することができる。
【0053】請求項5記載の発明の回路評価方法は、適
正な信号を発生させ、この適正な信号にノイズを挿入
し、このノイズが挿入された信号を評価対象であるノイ
ズ訂正回路に入力し、このノイズ訂正回路が訂正した信
号を最前の訂正な信号と比較するようにした回路評価方
法において、請求項3記載の乱数発生方法により発生さ
せた乱数を利用してノイズを信号に挿入するようにした
ことにより、良好なランダム性で発生する乱数を利用し
てノイズを信号に挿入することができるので、ノイズ訂
正回路に入力する信号を多様に生成することができ、ノ
イズ訂正回路の性能を良好に評価することができる。
【0054】請求項6記載の発明は、コンピュータが読
取自在なソフトウェアが格納されている情報記憶媒体に
おいて、各々複数のn組のシリアルな二値データを保存
すること、n組の複数の二値データをシリアルに順次シ
フトさせること、n組のシリアルな二値データの所定位
置の二値データで所定の演算を実行して結果のn個の二
値データをn組の二値データの第一番目に個々に入力す
ること、保存された多数の二値データを乱数としてパラ
レルに出力すること、をコンピュータに実行させるため
のプログラムが格納されていることにより、このプログ
ラムをコンピュータに読み取らせて対応するデータ処理
を実行させることにより、そのコンピュータは乱数発生
装置として機能することができ、乱数を前回とはn個の
二値データがシフトして新規にn個の二値データが追加
された状態で出力させることができるので、乱数を良好
なランダム性で出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の乱数発生装置を示すブ
ロック図である。
【図2】回路評価装置を示すブロック図である。
【図3】乱数の系列を高速フーリエ変換した周波数成分
のパワースペクトルを示す特性図である。
【図4】一従来例の乱数発生装置を示すブロック図であ
る。
【図5】乱数の系列を高速フーリエ変換した周波数成分
のパワースペクトルを示す特性図である。
【符号の説明】
11 乱数発生装置 12 レジスタユニット 13 レジスタ回路 14 二値シフト手段に相当するクロック入力端子 15 乱数出力手段である乱数出力端子 16 二値演算手段である演算回路 21 回路評価装置 22 信号発生手段と信号比較手段とを具備するBE
R測定器 23 ノイズ挿入手段と信号入力手段とを具備するノ
イズ発生器 24 ノイズ訂正回路である誤り訂正LSI

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々がシリアルに接続された複数のレジ
    スタ回路からなるn個のシフトレジスタと、 多数の前記レジスタ回路の全部に共通のクロック信号を
    順次供給するクロック入力端子と、 多数の前記レジスタ回路で個々に保持された二値データ
    を乱数としてパラレルに出力する乱数出力端子と、 各々所定の前記レジスタ回路で保持された二値データで
    所定の演算を実行して結果の二値データをn個の前記シ
    フトレジスタの第一番目の前記レジスタ回路に個々に入
    力するn個の演算回路と、を具備している乱数発生装
    置。
  2. 【請求項2】 各々複数の二値データをシリアルに保持
    するn個の二値保持手段と、 n個の前記二値保持手段の各々で保持された複数の二値
    データをシリアルに順次シフトさせる二値シフト手段
    と、 n個の前記二値保持手段で保持された多数の二値データ
    を乱数としてパラレルに出力する乱数出力手段と、 n個の前記二値保持手段の所定位置で保持された二値デ
    ータで所定の演算を実行して結果の二値データをn個の
    前記二値保持手段の第一番目の二値データの保持位置に
    個々に入力するn個の二値演算手段と、を具備している
    乱数発生装置。
  3. 【請求項3】 n個のシフトレジスタの各々の複数のレ
    ジスタ回路で二値データを個々に保持させ、 多数の前記レジスタ回路の全部に共通のクロック信号を
    順次供給して二値データをn個の前記シフトレジスタご
    とに順次シフトさせ、 所定の前記レジスタ回路で保持された二値データでn個
    の所定の演算を各々実行して結果のn個の二値データを
    n個の前記シフトレジスタの第一番目の前記レジスタ回
    路に個々に入力させ、 多数の前記レジスタ回路で個々に保持された二値データ
    を乱数としてパラレルに出力するようにした乱数発生方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載の乱数発生装置
    と、 適正な信号を発生する信号発生手段と、 該信号発生手段が発生した適正な信号に前記乱数発生装
    置が発生する乱数を利用してノイズを挿入するノイズ挿
    入手段と、 該ノイズ挿入手段でノイズが挿入された信号を評価対象
    であるノイズ訂正回路に入力する信号入力手段と、 前記ノイズ訂正回路が訂正した信号を前記信号発生手段
    が発生した信号と比較する信号比較手段と、を具備して
    いる回路評価装置。
  5. 【請求項5】 適正な信号を発生させ、この適正な信号
    にノイズを挿入し、このノイズが挿入された信号を評価
    対象であるノイズ訂正回路に入力し、このノイズ訂正回
    路が訂正した信号を最前の訂正な信号と比較するように
    した回路評価方法において、 請求項3記載の乱数発生方法により発生させた乱数を利
    用してノイズを信号に挿入するようにしたことを特徴と
    する回路評価方法。
  6. 【請求項6】 コンピュータが読取自在なソフトウェア
    が格納されている情報記憶媒体において、 各々複数のn組のシリアルな二値データを保存するこ
    と、 n組の複数の二値データをシリアルに順次シフトさせる
    こと、 n組のシリアルな二値データの所定位置の二値データで
    所定の演算を実行して結果のn個の二値データをn組の
    二値データの第一番目に個々に入力すること、 保存された多数の二値データを乱数としてパラレルに出
    力すること、をコンピュータに実行させるためのプログ
    ラムが格納されていることを特徴とする情報記憶媒体。
JP9289978A 1997-10-22 1997-10-22 乱数発生装置および方法、回路評価装置および方法、情報記憶媒体 Pending JPH11126158A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100458850B1 (ko) * 2002-07-19 2004-12-03 매그나칩 반도체 유한회사 인증 시스템에서의 임의 숫자 발생 장치
CN111538478A (zh) * 2020-04-20 2020-08-14 佳缘科技股份有限公司 一种提高输出序列随机性的方法

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