JPH0946115A - アンテナ部材 - Google Patents

アンテナ部材

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Publication number
JPH0946115A
JPH0946115A JP19553495A JP19553495A JPH0946115A JP H0946115 A JPH0946115 A JP H0946115A JP 19553495 A JP19553495 A JP 19553495A JP 19553495 A JP19553495 A JP 19553495A JP H0946115 A JPH0946115 A JP H0946115A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna member
misch metal
based alloy
wire
earth elements
Prior art date
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Pending
Application number
JP19553495A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Takahashi
修 高橋
Yutaka Koyama
豊 児山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Instruments Inc filed Critical Seiko Instruments Inc
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Publication of JPH0946115A publication Critical patent/JPH0946115A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 曲げ剛性が大きいため容易に曲がらず、機械
的強度が高いために永久変形し難い携帯通信機器用アン
テナ部材を提供する。 【解決手段】 加工硬化および時効硬化型で非磁性のC
o−Ni基合金、例えば、主成分がCo、Ni、Cr、
Moから成り、組成は重量比でCr+Mo20〜40
%、Ni20〜50%、Co25〜45%、Mn、T
i、Al、Fe各0.1〜5%、Nb0.1〜3%、C
e、Y、ミッシュメタルから選択される希土類元素1種
または2種以上0.01〜1%から成るCo−Ni基合
金を用いて、加工度50〜90%で冷間線引加工した線
材を、400〜600℃で時効処理することを特徴とす
るアンテナ部材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は携帯通信機器、例えばP
HS(パーソナル ハンディホン・システム)端末のア
ンテナ部材として使用する。
【0002】
【従来の技術】携帯通信機器用のアンテナ部材は基本的
な性能(電気抵抗値、非磁性等)の他に、外観上の問題
から外部から力を加えても永久変形せず直線の形状を保
つことが求められる。Ni−Ti形状記憶合金は直線の
形状を保つ性能に優れているのでよく使用される。他
に、真鍮、SUS303等が使用されている。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】現在使用されている
アンテナ部材は、「(1)Ni−Ti形状記憶合金は接
合が難しく価格も非常に高い。(2)真鍮、SUS30
3等は価格は安いが曲げ剛性が小さいため曲がり易く、
機械的強度が低いため容易に永久変形する。」等の問題
を有しているため、基本的性能を満足する外に、曲げ剛
性が大きくて曲がり難く、容易に永久変形しない、携帯
通信機器用のアンテナ部材が求められていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明において、アンテナ部材の材質を、ヤング率
が大きく、高い機械的強度を有する、加工硬化および時
効硬化型で非磁性のCo−Ni基合金とした。
【0005】このCo−Ni基合金とは、例えば次の合
金を示すものである。 (1)主成分がCo、Ni、Cr、Moから成り、組成
は重量比でCr+Mo20〜40%、Ni20〜50
%、Co25〜45%、Mn、Ti、Al、Fe各0.
1〜5%、Nb0.1〜3%、Ce、Y、ミッシュメタ
ルから選択される希土類元素1種または2種以上0.0
1〜1%から成る特許第1374564号のCo−Ni
基合金。
【0006】(2)主成分がCo、Ni、Cr、Moか
ら成り、組成は重量比でCr+Mo20〜40%、Ni
20〜50%、Co25〜45%、Mn、Ti、Al、
Fe各0.1〜5%、Nb0.1〜3%、Ce、Y、ミ
ッシュメタルから選択される希土類元素1種または2種
以上0.01〜1%、V0.1〜1%、C0.05〜
0.2%から成るCo−Ni基合金。
【0007】これらの合金を用いて、断面減少率で表わ
される加工度50〜90%で冷間線引加工を行う。ここ
で加工度を50%以上としたのは、加工度がこれより低
くなるとアンテナ部材に必要な機械的強度が得られない
からであり、加工度を90%以下としたのは、加工度が
これより高くなると靭性が低下してしまうからである。
線引加工後、線材を直線状に矯正加工し、アンテナ部材
の形状に加工する。その後、400〜600℃の温度で
1〜2時間真空または無酸化雰囲気炉で時効処理する。
さらにその後、導電性のよい金属のメッキあるいは樹脂
被覆等の表面処理を行う。
【0008】
【作用】前記のような構成により、ヤング率が大きいた
めに曲げ剛性が大きくて容易に曲がらず、機械的強度が
高いために容易に永久変形しない携帯通信機器用アンテ
ナ部材を得ることができる。
【0009】
【実施例】以下実施例に基づいて本発明を詳細に説明す
る。本発明を詳細に理解してもらうために、以下に実施
例について述べる。組成が重量比でCr20.5%、M
o8.9%、Ni31.3%、Co36.4%、Mn
0.4%、Ti0.6%、Al0.1%、Fe0.7
%、Nb1.1%、ミッシュメタル0.01%から成る
合金Aと、 Cr20.5%、Mo8.9%、Ni3
1.0%、Co36.1%、Mn0.4%、Ti0.6
%、Al0.1%、Fe0.7%、Nb1.1%ミッシ
ュメタル0.01%、V0.5%、C0.1%から成る
合金Bとを用い、超硬ダイスを使用して常温で最終加工
度70%の線引加工を行い、線径2.0mmの線材にし
た。
【0010】この線材を一般的な機械的方法にて直線状
に矯正加工し、60mmの長さに切断し、切削加工でア
ンテナ部材の形状に加工した。その後、550℃で2時
間真空熱処理炉で時効処理した。最後にアンテナ部材の
一端にキャップを取り付け、表面に黒色のテフロンコー
ティング処理をした。
【0011】図1にアンテナの構造を示す。1がアンテ
ナ部材、2がキャップである。表1に各合金製アンテナ
部材のヤング率、最大曲げ剛性力(σmax)、引張強
さ、硬さ、電気抵抗値、透磁率、接合性を示す。なお、
比較材としてSUS303製アンテナ部材の特性も併記
した。
【0012】ここで最大曲げ剛性力(σmax)は次の
式で表わされる値である。 σmax=9.80665×8WL/πd3 σmax:最大曲げ剛性力(MPa) W:最大荷重(kg) L:支点間距離(100mm) d:線径(mm)
【0013】
【表1】 表1に示すように、合金A製アンテナ部材、合金B製ア
ンテナ部材いずれもSUS303製アンテナ部材より最
大曲げ剛性力が大きく、引張強さや硬さが高いことがわ
かる。電気抵抗値はSUS303より若干大きいが全く
問題にならない値である。透磁率はSUS303より遙
かに小さく、非磁性であることがわかる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明アンテナ部
材は曲げ剛性が大きいために容易に曲がらず、機械的強
度が高いために容易に永久変形せず、電気抵抗値も小さ
く、非磁性であるために、携帯通信機器用アンテナ部材
として最適であるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】アンテナの構造を示す。
【符号の説明】
1 アンテナ部材 2 キャップ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工硬化および時効硬化型で非磁性のC
    o−Ni基合金を冷間線引加工した線材を用いて時効処
    理することを特徴とするアンテナ部材。
  2. 【請求項2】 主成分がCo、Ni、Cr、Moから成
    り、組成は重量比でCr+Mo20〜40%、Ni20
    〜50%、Co25〜45%、Mn、Ti、Al、Fe
    各0.1〜5%、Nb0.1〜3%、Ce、Y、ミッシ
    ュメタルから選択される希土類元素1種または2種以上
    0.01〜1%から成るCo−Ni基合金を、加工度5
    0〜90%で冷間線引加工した線材を用いることを特徴
    とするアンテナ部材。
  3. 【請求項3】 主成分がCo、Ni、Cr、Moから成
    り、組成は重量比でCr+Mo20〜40%、Ni20
    〜50%、Co25〜45%、Mn、Ti、Al、Fe
    各0.1〜5%、Nb0.1〜3%、Ce、Y、ミッシ
    ュメタルから選択される希土類元素1種または2種以上
    0.01〜1%、V0.1〜1%、C0.05〜0.2
    %から成るCo−Ni基合金を、加工度50〜90%で
    冷間線引加工した線材を用いることを特徴とするアンテ
    ナ部材。
  4. 【請求項4】 請求項2、3に記載のアンテナ部材にお
    いて、400〜600℃で時効処理されることを特徴と
    するアンテナ部材。
JP19553495A 1995-07-31 1995-07-31 アンテナ部材 Pending JPH0946115A (ja)

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