JPH0945980A - レーザ駆動回路およびそれを有する光ディスク装置 - Google Patents

レーザ駆動回路およびそれを有する光ディスク装置

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JPH0945980A
JPH0945980A JP7193437A JP19343795A JPH0945980A JP H0945980 A JPH0945980 A JP H0945980A JP 7193437 A JP7193437 A JP 7193437A JP 19343795 A JP19343795 A JP 19343795A JP H0945980 A JPH0945980 A JP H0945980A
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JP
Japan
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laser
comparator
laser power
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JP7193437A
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Yukio Sato
幸雄 佐藤
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】レーザパワー調整期間におけるレーザ発光手段
の出力レーザパワーの立ち上がり過度特性を改善する。 【解決手段】書き込み、消去モードにおいて、プリフォ
ーマット部期間、スイッチ202,208をb側に接続
して比較器200の演算増幅器205でバッファを構成
し、最終目標値(出力レーザパワーが書き込みパワー等
に調整された際の比較器200の出力信号レベル)に近
い出力信号レベルでもって能動状態に保持した状態にお
く。ALPC部期間、スイッチ107をオン、スイッチ
202,208をa側に接続し、スイッチ104をb側
に接続して比較器200を通るフィードバックループを
形成し、出力レーザパワーを所定レベルに調整する。プ
リフォーマット部期間、演算増幅器205を能動状態に
保持するため、ALPC部期間で比較器200の出力信
号が発光開始レベルとなって正常なループ応答動作に移
行するまでの遅れ時間を短くできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、レーザ駆動回路
およびそれを有する光ディスク装置に関する。詳しく
は、レーザパワー調整期間で基準値と出力レーザパワー
検出出力とを比較してレーザ発光手段の駆動電圧を得る
ための演算増幅器の状態を少なくともレーザパワー調整
期間の直前所定期間で能動状態に保持することによっ
て、レーザパワー調整期間におけるレーザ発光手段の出
力レーザパワーの立ち上がり過度特性を改善しようとし
たレーザ駆動回路およびそれを有する光ディスク装置に
係るものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、光磁気ディスク装置(光変調方
式)の光学ヘッドを構成するレーザ発光手段としてのレ
ーザダイオードを駆動するレーザ駆動回路100の構成
例を示している。
【0003】図において、光学ヘッド150を構成する
レーザダイオード151のアノードは電源端子+Bに接
続され、そのカソードはレーザ駆動回路100の接続ス
イッチ101およびレーザ駆動用のNPN形トランジス
タ102の直列回路を介して接地される。接続スイッチ
101には記録データRDがオンオフ制御信号として供
給される。これにより、書き込みモードでは、レーザダ
イオード151の発光、非発光が記録データRDに対応
して変化するため、光磁気ディスク(図示せず)には記
録データRDがいわゆる光強度変調でもって記録され
る。なお、接続スイッチ101は、読み出しモードや消
去モードではオン状態に固定され、レーザダイオード1
51が連続して発光するようにされる。
【0004】また、光学ヘッド150にはレーザダイオ
ード151より出力されるレーザ光をモニタして出力レ
ーザパワーを検出する光検出器(例えばフォトダイオー
ド)152が配設されている。この光検出器152の出
力信号はアンプ153に供給され、このアンプ153の
出力信号としての出力レーザパワー検出出力SDPはレー
ザ駆動回路100を構成するサンプルホールド回路11
0を介して比較器120に供給される。
【0005】サンプルホールド回路110は、以下のよ
うに構成される。すなわち、入力端子111は接続スイ
ッチ112およびコンデンサ113の直列回路を介して
接地され、これら接続スイッチ112およびコンデンサ
113の接続点は演算増幅器114の非反転入力端子に
接続される。この演算増幅器114の出力端子はその反
転入力端子に接続され、これにより演算増幅器114に
よってバッファアンプが構成される。そして、演算増幅
器114の出力端子はサンプルホールド回路110の出
力端子115に接続される。
【0006】接続スイッチ112は、読み出しモードで
はオン状態に固定される。これにより、出力端子115
からは入力端子111に供給される出力レーザパワー検
出出力SDPがそのまま出力される。また、接続スイッチ
112は、書き込みモードおよび消去モードでは、レー
ザダイオード151より出力されるレーザ光が光磁気デ
ィスクのアドレス部等を含むプリフォーマット部(RO
M領域)に照射される期間(以下、「プリフォーマット
部期間」という)の開始から終了直前まではオン状態と
され、その他の期間はオフ状態とされる。これにより、
サンプルホールド回路110では、プリフォーマット部
期間の終了直前における出力レーザパワー検出出力SDP
がサンプリングされて次のプリフォーマット部期間の開
始まで保持される。
【0007】また、比較器120は、以下のように構成
される。すなわち、一方の入力端子121は抵抗器12
2およびコンデンサ123の直列回路を介して接地さ
れ、これら抵抗器122およびコンデンサ123の接続
点は演算増幅器124の非反転入力端子に接続される。
他方の入力端子125は抵抗器126を介して演算増幅
器124の反転入力端子に接続される。さらに、演算増
幅器124の出力端子は抵抗器127およびコンデンサ
128の並列回路を介してその反転入力端子に接続され
る。そして、演算増幅器124の出力端子は比較器12
0の出力端子129に接続される。
【0008】サンプルホールド回路110の出力信号は
比較器120の一方の入力端子に供給される。この比較
器120の他方の入力端子125には、読み出し時の基
準電圧ERRが接続スイッチ103を介して供給される。
接続スイッチ103は、読み出しモード、書き込みモー
ドおよび消去モード、従ってオフモード以外の期間には
オン状態とされる。また、比較器120の出力端子12
9に得られる信号は切換スイッチ104のa側の固定端
子に供給される。
【0009】また、光学ヘッド150のアンプ153よ
り出力される出力レーザパワー検出出力SDPはレーザ駆
動回路100を構成する比較器130に供給される。比
較器130は、以下のように構成される。すなわち、一
方の入力端子131は抵抗器132およびコンデンサ1
33の直列回路を介して接地され、これら抵抗器132
およびコンデンサ133の接続点は演算増幅器134の
非反転入力端子に接続される。他方の入力端子135は
抵抗器136を介して演算増幅器134の反転入力端子
に接続される。さらに、演算増幅器134の出力端子は
抵抗器137およびコンデンサ138の並列回路を介し
てその反転入力端子に接続される。そして、演算増幅器
134の出力端子は比較器130の出力端子139に接
続される。
【0010】比較器130は、時定数が異なることを除
いて、上述した比較器120と同様に構成される。つま
り、後述するように比較器120の出力信号は読み出し
時の駆動電圧として使用されるものであるが、書き込み
モードや消去モードにおいても読み出し区間は毎セクタ
に必ず存在することから、比較器120の時定数は比較
的大きく設定されている。
【0011】これに対して、後述するように比較器13
0の出力信号は書き込み時や消去時の駆動電圧として使
用されるものであるが、書き込みモードや消去モードに
おいて書き込み区間や消去区間は毎セクタに必ず存在す
るわけではなく、書き込みや消去が行われるセクタ毎に
必要なレベルまで駆動電圧を立ち上げる必要があること
から、比較器130の時定数は比較器120の時定数に
比べて格段に小さく設定されている。
【0012】光学ヘッド150のアンプ153より出力
される出力レーザパワー検出出力S DPは比較器130の
一方の入力端子131に供給される。比較器130の他
方の入力端子135は抵抗器105を介して接地される
と共に、この入力端子135には切換スイッチ106の
出力信号が接続スイッチ107を介して供給される。そ
して、比較器130の出力端子139に得られる信号は
切換スイッチ104のb側の固定端子に供給される。切
換スイッチ106のW側の固定端子には書き込み時の基
準電圧ERWが供給され、そのE側の固定端子には消去時
の基準電圧EREが供給される。この切換スイッチ106
は、書き込みモードではW側に接続され、消去モードで
はE側に接続される。
【0013】接続スイッチ107は、書き込みモードや
消去モードでは、プリフォーマット部期間はオフ状態と
され、レーザ光がプリフォーマット部に続くALPC部
(出力レーザパワーのレベルを制御するためのテスト
部)に照射される期間(以下、「ALPC部期間」とい
う)や、レーザ光がALPC部に続くデータ部(MO領
域)に照射される期間(以下、「データ部期間」とい
う)はオン状態とされる。これにより、書き込みモード
や消去モードにおいて、比較器130の他方の入力端子
135には、プリフォーマット部期間は接地電圧が供給
され、ALPC部期間やデータ部期間は基準電圧ERW
REが供給される。また、接続スイッチ107は、読み
出しモードではオフ状態に固定される。これにより、読
み出しモードでは、比較器130の他方の入力端子13
5には接地電圧が供給される。
【0014】また、比較器130の出力端子139に得
られる信号はサンプルホールド回路140を介して切換
スイッチ104のc側の固定端子に供給される。サンプ
ルホールド回路140は、以下のように構成される。す
なわち、入力端子141は接続スイッチ142およびコ
ンデンサ143の直列回路を介して接地され、これら接
続スイッチ142およびコンデンサ143の接続点は演
算増幅器144の非反転入力端子に接続される。この演
算増幅器144の出力端子はその反転入力端子に接続さ
れ、これにより演算増幅器144によってバッファアン
プが構成される。そして、演算増幅器144の出力端子
はサンプルホールド回路140の出力端子145に接続
される。
【0015】接続スイッチ142は、書き込みモードお
よび消去モードでは、ALPC部期間の終了直前所定期
間でオン状態とされ、その他の期間はオフ状態とされ
る。これにより、サンプルホールド回路140では、A
LPC部期間の終了直前における比較器130の出力信
号がサンプリングされ、少なくともALPC部に続くデ
ータ部をレーザ光が照射する期間保持される。また、接
続スイッチ142は、読み出しモードではオフ状態に固
定される。
【0016】切換スイッチ104のd側の固定端子は接
地される。そして、読み出しモードでは、切換スイッチ
104がa側に接続されて比較器120の出力信号が駆
動電圧としてトランジスタ102のベースに供給され
る。また、書き込みモードおよび消去モードでは、プリ
フォーマット部期間は切換スイッチ104がa側に接続
されて比較器120の出力信号が駆動電圧としてトラン
ジスタ102のベースに供給され、またALPC部期間
は切換スイッチ104がb側に接続されて比較器130
の出力信号が駆動電圧としてトランジスタ102のベー
スに供給され、さらにデータ部期間は切換スイッチ10
4がc側に接続されてサンプルホールド回路140の出
力信号が駆動電圧としてトランジスタ102のベースに
供給される。
【0017】そして、オフモードでは、切換スイッチ1
04はd側に接続され、トランジスタ102はオフ状態
とされる。なお、消去モードでは、データ部期間も切換
スイッチ104をb側に接続して比較器130の出力信
号が駆動電圧としてトランジスタ102のベースに供給
されるようにしてもよい。
【0018】ここで、書き込みモードでデータ部期間
に、比較器130の出力信号を駆動電圧として使用せず
にサンプルホールド回路140の出力信号を駆動電圧と
して使用するのは、以下の理由からである。すなわち、
書き込み時には上述したようにレーザダイオード151
の発光、非発光が記録データRDに対応して変化し、比
較器130の出力信号に記録データRDの影響が現れ
る。そのため、比較器130の出力信号を駆動電圧とし
て使用すると、出力レーザパワーが記録データRDによ
って影響されて不安定となるからである。
【0019】図5に示すレーザ駆動回路100の読み出
しモードにおける動作を説明する。読み出しモードで
は、図6Bに示すように接続スイッチ103はオン状態
とされ、図6Dに示すようにサンプルホールド回路11
0の接続スイッチ112はオン状態とされ、図6Fに示
すように切換スイッチ104はa側に接続されるため、
光学ヘッド150からの出力レーザパワー検出出力SDP
がサンプルホールド回路110を介して比較器120に
供給されて読み出し時の基準電圧ERRと比較され、比較
器120の出力信号が切換スイッチ104を介してトラ
ンジスタ102のベースに駆動電圧として供給される。
【0020】このように、比較器120を通るフィード
バックループが形成されるため、出力レーザパワーは基
準電圧ERRに対応したレベル(読み出しパワー)に調整
される。なお、図6Aは光磁気ディスクの記録フォーマ
ット、図6Cは接続スイッチ107の状態、図6Eはサ
ンプルホールド回路140の接続スイッチ142の状態
を示している。
【0021】次に、図5に示すレーザ駆動回路100の
書き込みモードや消去モードにおける動作について説明
する。プリフォーマット部期間では、図7Bに示すよう
に接続スイッチ103はオン状態とされ、図7Dに示す
ようにサンプルホールド回路110の接続スイッチ11
2はオン状態とされ、図7Fに示すように切換スイッチ
104はa側に接続されるため、光学ヘッド150から
の出力レーザパワー検出出力SDPがサンプルホールド回
路110を介して比較器120に供給されて読み出し時
の基準電圧ERRと比較され、比較器120の出力信号が
切換スイッチ104を介してトランジスタ102のベー
スに駆動電圧として供給される。このように、比較器1
20を通るフィードバックループが形成されることか
ら、出力レーザパワーは基準電圧ERRに対応したレベル
(読み出しパワー)に調整される。
【0022】そして、図7Dに示すように接続スイッチ
112はプリフォーマット部期間の終了直前でオフとさ
れるため、その終了直前の出力レーザパワー検出出力S
DPがサンプリングされて次のプリフォーマット部期間ま
で保持される。そのため、比較器120の出力信号は次
のプリフォーマット部期間までほとんど変化せずに保持
される。よって、次のプリフォーマット部期間となって
切換スイッチ104がa側に切り換えられると、比較器
120の出力信号が切換スイッチ104を介してトラン
ジスタ102のベースに供給されるため、出力レーザパ
ワーは直ちに基準電圧ERRに対応したレベル(読み出し
パワー)となる。これにより、プリフォーマット部から
のデータの読み出しが常に良好に行われる。
【0023】また、ALPC部期間では、図7Cに示す
ように接続スイッチ107はオン状態とされ、図7Fに
示すように切換スイッチ104はb側に接続されるた
め、光学ヘッド150からの出力レーザパワー検出出力
DPが比較器130に供給されて書き込み時の基準電圧
RWまたは消去時の基準電圧EREと比較され、比較器1
30の出力信号が切換スイッチ104を介してトランジ
スタ102のベースに駆動電圧として供給される。この
ように、比較器130を通るフィードバックループが形
成されることから、ALPC部期間内で出力レーザパワ
ーは基準電圧ERWに対応したレベル(書き込みパワー)
または基準電圧EREに対応したレベル(消去パワー)に
調整される。
【0024】また、図7Eに示すようにALPC部期間
の終了直前の所定期間でサンプルホールド回路140の
接続スイッチ142がオン状態とされるため、ALPC
部期間の終了直前における比較器130の出力信号、従
って出力レーザパワーが上述したように書き込みパワー
または消去パワーに調整された際の比較器130の出力
信号がサンプリングされて保持される。
【0025】そして、書き込みモードでは、データ部期
間、図7Fに示すように切換スイッチ104がc側に接
続されるため、サンプルホールド回路140の出力信号
が切換スイッチ104を介してトランジスタ102のベ
ースに駆動電圧として供給される。よって、書き込みモ
ードでは、データ部期間、出力レーザパワーが記録デー
タRDに影響されずに基準電圧ERWに対応したレベル
(書き込みパワー)にあるため、記録データRDがデー
タ部に良好に記録される。
【0026】また、消去モードでは、データ部期間、図
7Fに示すように切換スイッチ104がb側またはc側
に接続されるため、比較器130の出力信号またはサン
プルホールド回路140の出力信号が切換スイッチ10
4を介してトランジスタ102のベースに供給される。
よって、消去モードでは、データ部期間、出力レーザパ
ワーが基準電圧EREに対応したレベル(消去パワー)に
あるため、データ部からのデータの消去が良好に行われ
る。なお、図7Aは光磁気ディスクの記録フォーマット
を示している。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図5のレー
ザ駆動回路100では、書き込みモードや消去モードで
は、プリフォーマット部期間、図7Cに示すように接続
スイッチ107がオフ状態にあるため、比較器130の
他方の入力端子135には接地電圧が供給され、比較器
130の出力信号は図8Dに示すように飽和レベル(負
電圧)となっている。この飽和レベルは、出力レーザパ
ワーが書き込みパワーまたは消去パワーに調整された際
の比較器130の出力信号のレベル(最終目標値)に対
して大きなレベル差を有している。なお、図8Aは記録
フォーマット、図8Bは出力レーザパワーの基準電圧、
図8Cは出力レーザパワー検出出力SDPを示している。
【0028】そして、ALPC部期間では、図7Cに示
すように接続スイッチ107がオン状態とされて基準電
圧ERWまたはEREが比較器130の他方の入力端子13
5に供給され、比較器130の出力信号のレベルは、図
8Dに示すように飽和レベルから上昇していき発光開始
レベルを通過して最終目標値となる。この場合、発光開
始レベルとなってはじめてフィードバックループが形成
され、出力レーザパワーを書き込みパワーまたは消去パ
ワーに調整する動作、従って比較器130の出力信号の
レベルを最終目標値とするためのループ応答動作に移行
する。
【0029】したがって、図5のレーザ駆動回路100
は、正常なループ応答動作に移行するまでの遅れ時間が
大きく、レーザダイオード151の特性のばらつき、周
囲温度条件等によっては、ALPC部期間内に比較器1
30の出力信号のレベルが最終目標値に達せず、出力レ
ーザパワーが書き込みパワーまたは消去パワーに十分立
ち上がらないおそれがある。
【0030】上述したようにALPC部期間の終了直前
の比較器130の出力信号がサンプルホールド回路14
0でサンプリングされて保持され、書き込みモードでは
データ部期間は図7Fに示すように切換スイッチ104
がc側に接続されてサンプルホールド回路140の出力
信号がトランジスタ102のベースに駆動電圧として供
給される。したがって、上述したようにALPC部期間
内に比較器130の出力信号のレベルが最終目標値とな
らない状態で比較器130の出力信号がサンプルホール
ド回路140でサンプリングされて保持される場合、デ
ータ部期間では出力レーザパワーが書き込み込みパワー
に達せず、データ部への記録データRDの記録が良好に
行われなくなるおそれがある。
【0031】そこで、この発明では、レーザパワー調整
期間におけるレーザ発光手段の出力レーザパワーの立ち
上がりの過度特性を改善することを目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】この発明は、レーザパワ
ー調整期間で、基準値とレーザ発光手段の出力レーザパ
ワーの検出出力とを演算増幅器を使用して比較し、その
比較出力を駆動電圧としてレーザ発光手段を駆動するこ
とによって出力レーザパワーを所定レベルに調整するレ
ーザ駆動回路において、少なくともレーザパワー調整期
間の直前所定期間で演算増幅器の状態を能動状態に保持
するものである。
【0033】また、この発明は、レーザ発光手段を有し
て構成される光学ヘッドを備える光ディスク装置におい
て、レーザ発光手段を駆動するレーザ駆動回路では、レ
ーザパワー調整期間で基準値とレーザ発光手段の出力レ
ーザパワーの検出出力とを演算増幅器を使用して比較
し、その比較出力を駆動電圧としてレーザ発光手段を駆
動することによって出力レーザパワーを所定レベルに調
整すると共に、少なくともレーザパワー調整期間の直前
所定期間で演算増幅器の状態を能動状態に保持するもの
である。
【0034】レーザパワー調整期間では、基準電圧とレ
ーザ発光手段の出力レーザパワーの検出出力とが演算増
幅器を使用して比較され、その比較出力が駆動電圧とさ
れてレーザ発光手段が駆動される。これにより、フィー
ドバックループが構成され、レーザ発光手段の出力レー
ザパワーが所定レベルとなるように調整される。この場
合、レーザパワー調整期間の直前所定期間で演算増幅器
の状態が能動状態に保持されることから、レーザパワー
調整期間で比較出力が発光開始レベルとなって正常なル
ープ応答動作に移行するまでの遅れ時間は短くなり、出
力レーザパワーが基準電圧に対応した所定レベルとなる
までに要する時間も短くなる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この
発明の実施の形態について説明する。図1は、実施の形
態としての光磁気ディスク装置の構成を示している。図
1に示す光磁気ディスク装置は、スピンドルモータ2を
有している。光磁気ディスク1はスピンドルモータ2で
もって角速度一定で回転駆動される。
【0036】また、図1に示す光磁気ディスク装置は、
書き込み時や消去時に補助磁界を発生するための磁気ヘ
ッド4と、半導体レーザ、対物レンズ、光検出器等から
構成される光学ヘッド5と、この光学ヘッド5のレーザ
ダイオードを駆動するためのレーザ駆動回路6とを有し
ている。磁気ヘッド4と光学ヘッド5はディスク1を挟
むように対向して配設される。
【0037】レーザ駆動回路6には光学ヘッド5より出
力レーザパワー検出出力SDPが供給される。光学ヘッド
5のレーザダイオードより出力されるレーザ光の出力レ
ーザパワーは、検出出力SDPに基づいてレーザ駆動回路
6によって制御され、後述するように読み出し時、書き
込み時、消去時にそれぞれ所定レベルに調整される。ま
た、レーザ駆動回路6には記録データRDが供給され
る。光学ヘッド5のレーザダイオードは、書き込み時に
は、後述するように記録データRDに対応して発光、非
発光が変化するようにレーザ駆動回路6で駆動される。
これにより、ディスク1のデータ部(MO領域)に記録
データRDが光磁気記録されることとなる。
【0038】また、読み出しモードでは光学ヘッド5よ
りディスク1のデータ部の再生信号(以下、「MO信
号」という)SMOが出力される。また、読み出しモー
ド、書き込みモードおよび消去モードでは、光学ヘッド
5よりディスク1のプリフォーマット部(ROM領域)
の再生信号(以下、「RF信号」という)SRFが出力さ
れる。さらに、光学ヘッド5からは従来周知の検出方法
で得られるトラッキングエラー信号ETおよびフォーカ
スエラー信号EFが出力される。
【0039】また、図1に示す光磁気ディスク装置は、
CPU(中央演算処理装置)を備えるサーボ回路7を有
している。サーボ回路7には光学ヘッド5より出力され
るエラー信号ET,EFが供給される。サーボ回路7の動
作は後述するシステムコントローラでもって制御され
る。このサーボ回路7によって、トラッキングコイルや
フォーカスコイル、さらには光学ヘッド5をラジアル方
向に移動させるためのリニアモータを含むアクチュエー
タ8が制御され、トラッキングやフォーカスのサーボが
行われ、また光学ヘッド5のラジアル方向への移動が制
御される。
【0040】また、図1に示す光磁気ディスク装置はC
PUを備えるシステムコントローラ(以下、「シスコ
ン」という)11を有している。シスコン11はシステ
ム全体を制御するためのものである。なお、図1に示す
光磁気ディスク装置は、シスコン11を通じてホストコ
ンピュータ(図示せず)に接続される。光学ヘッド5よ
り出力されるRF信号SRFよりアドレスデコーダ12で
得られるアドレスデータADはシスコン11に供給さ
れ、読み出しモード、書き込みモードまたは消去モード
におけるアクセス制御に利用される。
【0041】また、図1に示す光磁気ディスク装置は、
データを連続的に入力して離散的に出力あるいはその逆
の動作をさせるために必要なバッファメモリ14と、E
CC(error correction code)エンコーダ/デコーダ
15と、ディジタルデータの変調や復調を行うためのチ
ャネルエンコーダ/デコーダ16、光学ヘッド5より出
力されるMO信号SMOの周波数特性を補償するためのイ
コライザ回路17とを有している。
【0042】バッファメモリ14はシスコン11に接続
され、ホストコンピュータからの記録データはシスコン
11およびバッファメモリ14を通じてECCエンコー
ダ/デコーダ15に供給され、またECCエンコーダ/
デコーダ15より出力される再生データはシスコン11
およびバッファメモリ14を通じてホストコンピュータ
に供給される。ECCエンコーダ/デコーダ15では、
シスコン11より供給される記録データに対して誤り訂
正符号の付加処理が行われる。また、ECCエンコーダ
/デコーダ15には、チャネルエンコーダ/デコーダ1
6で復調処理された再生データが供給され、誤り訂正処
理が行われる。
【0043】また、チャネルエンコーダ/デコーダ16
にはECCエンコーダ/デコーダ15で誤り訂正符号が
付加された記録データが供給されて変調処理が行われ
る。このチャネルエンコーダ/デコーダ16で変調処理
された記録データRDは上述したようにレーザ駆動回路
6に供給される。また、チャネルエンコーダ/デコーダ
16にはイコライザ回路17で周波数特性が補償された
MO信号(再生データ)SMOが供給されて復調処理が行
われる。
【0044】また、図1に示す光磁気ディスク装置は、
クロック再生回路18を有している。クロック再生回路
18にはイコライザ回路17で周波数特性が補償された
MO信号(再生データ)SMOが供給される。クロック再
生回路18で再生されるクロックCLKは再生系のシス
テムクロックとして使用される。
【0045】以上の構成において、書き込みモードで
は、ホストコンピュータからの記録データがシスコン1
1およびバッファメモリ14を介してECCエンコーダ
/デコーダ15に供給されて誤り訂正符号が付加され、
その後にチャネルエンコーダ/デコーダ16に供給され
て変調処理される。そして、チャネルエンコーダ/デコ
ーダ16より出力される記録データRDがレーザ駆動回
路6に供給される。これにより、光学ヘッド5のレーザ
ダイオードより出力されるレーザ光が記録データRDに
応じて光強度変調され、光磁気ディスク1のデータ部
(MO領域)に記録データRDが光磁気記録される。
【0046】また、読み出しモードでは、光学ヘッド5
より出力されるMO信号SMOがイコライザ回路17で周
波数特性が補償された後にチャネルエンコーダ/デコー
ダ16に供給されて復調処理され、さらにECCエンコ
ーダ/デコーダ15に供給されて誤り訂正処理される。
そして、ECCエンコーダ/デコーダ15より出力され
る再生データはシスコン11およびバッファメモリ14
を介してホストコンピュータに供給される。
【0047】図2は、レーザ駆動回路6の構成を示して
いる。この図2において、図5と対応する部分には同一
符号を付して示している。図において、光学ヘッド5を
構成するレーザダイオード151のアノードは電源端子
+Bに接続され、そのカソードはレーザ駆動回路6の接
続スイッチ101および駆動用のNPN形トランジスタ
102の直列回路を介して接地される。接続スイッチ1
01には記録データRDがオンオフ制御信号として供給
される。これにより、書き込みモードでは、レーザダイ
オード151の発光、非発光が記録データRDに対応し
て変化するため、光磁気ディスク1(図1参照)には記
録データRDがいわゆる光強度変調でもって記録され
る。なお、接続スイッチ101は、読み出しモードや消
去モードではオン状態に固定され、レーザダイオード1
51が連続して発光するようにされる。
【0048】また、光学ヘッド5にはレーザダイオード
151より出力されるレーザ光をモニタして出力レーザ
パワーを検出する光検出器(例えばフォトダイオード)
152が配設されている。この光検出器152の出力信
号はアンプ153に供給され、このアンプ153の出力
信号としての出力レーザパワー検出出力SDPはレーザ駆
動回路6を構成するサンプルホールド回路110を介し
て比較器120に供給される。
【0049】サンプルホールド回路110は、以下のよ
うに構成される。すなわち、入力端子111は接続スイ
ッチ112およびコンデンサ113の直列回路を介して
接地され、これら接続スイッチ112およびコンデンサ
113の接続点は演算増幅器114の非反転入力端子に
接続される。この演算増幅器114の出力端子はその反
転入力端子に接続され、これにより演算増幅器114に
よってバッファアンプが構成される。そして、演算増幅
器114の出力端子はサンプルホールド回路110の出
力端子115に接続される。
【0050】接続スイッチ112は、読み出しモードで
はオン状態に固定される。これにより、出力端子115
からは入力端子111に供給される出力レーザパワー検
出出力SDPがそのまま出力される。また、接続スイッチ
112は、書き込みモードおよび消去モードでは、プリ
フォーマット部期間の開始から終了直前まではオン状態
とされ、その他の期間はオフ状態とされる。これによ
り、サンプルホールド回路110では、プリフォーマッ
ト部期間の終了直前における出力レーザパワー検出出力
DPがサンプリングされて次のプリフォーマット部期間
の開始まで保持される。
【0051】また、比較器120は、以下のように構成
される。すなわち、一方の入力端子121は抵抗器12
2およびコンデンサ123の直列回路を介して接地さ
れ、これら抵抗器122およびコンデンサ123の接続
点は演算増幅器124の非反転入力端子に接続される。
他方の入力端子125は抵抗器126を介して演算増幅
器124の反転入力端子に接続される。さらに、演算増
幅器124の出力端子は抵抗器127およびコンデンサ
128の並列回路を介してその反転入力端子に接続され
る。そして、演算増幅器124の出力端子は比較器12
0の出力端子129に接続される。
【0052】サンプルホールド回路110の出力信号は
比較器120の一方の入力端子に供給される。この比較
器120の他方の入力端子125には、読み出し時の基
準電圧ERRが接続スイッチ103を介して供給される。
接続スイッチ103は、読み出しモード、書き込みモー
ドおよび消去モード、従ってオフモード以外の期間には
オン状態とされる。また、比較器120の出力端子12
9に得られる信号は切換スイッチ104のa側の固定端
子に供給される。
【0053】また、光学ヘッド5のアンプ153より出
力される出力レーザパワー検出出力SDPはレーザ駆動回
路6を構成する比較器200に供給される。比較器20
0は、以下のように構成される。すなわち、一方の入力
端子201は切換スイッチ202のa側の固定端子に接
続される。切換スイッチ202のb側の固定端子には仮
の駆動電圧Qが供給される。この仮の駆動電圧Qのレベ
ルは、書き込み時または消去時に、後述するように光学
ヘッド5のレーザダイオード151より出力されるレー
ザ光の出力レーザパワーが書き込みパワーまたは消去パ
ワーに調整された際の比較器200の出力信号のレベル
(最終目標値)に近いレベルに設定される。切換スイッ
チ202の可動端子は抵抗器203およびコンデンサ2
04の直列回路を介して接地され、これら抵抗器203
およびコンデンサ204の接続点は演算増幅器205の
非反転入力端子に接続される。
【0054】比較器200の他方の入力端子206は抵
抗器207を介して切換スイッチ208のa側の固定端
子に接続される。切換スイッチ208のb側の固定端子
には演算増幅器205の出力端子が接続される。切換ス
イッチ208の可動端子は演算増幅器205の反転入力
端子に接続される。また、演算増幅器205の出力端子
は抵抗器209およびコンデンサ210の並列回路を介
してその反転入力端子に接続される。そして、演算増幅
器205の出力端子は比較器200の出力端子211に
接続される。
【0055】切換スイッチ202,208は、書き込み
モードや消去モードでは、プリフォーマット部期間はb
側に接続される。この場合、図3に示すように、演算増
幅器205は仮の駆動電圧Qと同一の信号を出力する単
なるバッファアンプを構成し、飽和状態に陥ることはな
く、上述した最終目標値に近い出力信号レベルでもって
能動状態を保持する。また、切換スイッチ202,20
8は、書き込みモードや消去モードでは、ALPC部期
間やデータ部期間はa側に接続される。この場合、比較
器200は、時定数が異なることを除いて、上述した比
較器120と同様の構成となる。
【0056】後述するように比較器120の出力信号は
読み出し時の駆動電圧として使用されるものであるが、
書き込みモードや消去モードにおいても読み出し区間は
毎セクタに必ず存在することから、比較器120の時定
数は比較的大きく設定される。これに対して、後述する
ように比較器200の出力信号は書き込み時や消去時の
駆動電圧として使用されるものであるが、書き込みモー
ドや消去モードにおいて書き込み区間や消去区間は毎セ
クタに必ず存在するわけではなく、書き込みや消去が行
われるセクタ毎に必要なレベルまで駆動電圧を立ち上げ
る必要があることから、比較器200の時定数は比較器
120の時定数に比べて格段に小さく設定される。
【0057】光学ヘッド5のアンプ153より出力され
る出力レーザパワー検出出力SDPは比較器200の一方
の入力端子201に供給される。比較器200の他方の
入力端子206には切換スイッチ106の出力信号が接
続スイッチ107を介して供給される。そして、比較器
200の出力端子211に得られる信号は切換スイッチ
104のb側の固定端子に供給される。切換スイッチ1
06のW側の固定端子には書き込み時の基準電圧ERW
供給され、そのE側の固定端子には消去時の基準電圧E
REが供給される。この切換スイッチ106は、書き込み
モードではW側に接続され、消去モードではE側に接続
される。
【0058】接続スイッチ107は、書き込みモードや
消去モードでは、プリフォーマット部期間はオフ状態と
され、ALPC部期間やデータ部期間はオン状態とされ
る。これにより、書き込みモードや消去モードにおい
て、比較器200の他方の入力端子206には、ALP
C部期間やデータ部期間は基準電圧ERWやEREが供給さ
れる。また、接続スイッチ107は、読み出しモードで
はオフ状態に固定される。
【0059】また、比較器200の出力端子211に得
られる信号はサンプルホールド回路140を介して切換
スイッチ104のc側の固定端子に供給される。サンプ
ルホールド回路140は、以下のように構成される。す
なわち、入力端子141は接続スイッチ142およびコ
ンデンサ143の直列回路を介して接地され、これら接
続スイッチ142およびコンデンサ143の接続点は演
算増幅器144の非反転入力端子に接続される。この演
算増幅器144の出力端子はその反転入力端子に接続さ
れ、これにより演算増幅器144によってバッファアン
プが構成される。そして、演算増幅器144の出力端子
はサンプルホールド回路140の出力端子145に接続
される。
【0060】接続スイッチ142は、書き込みモードお
よび消去モードでは、ALPC部期間の終了直前所定期
間でオン状態とされ、その他の期間はオフ状態とされ
る。これにより、サンプルホールド回路140では、A
LPC部期間の終了直前における比較器200の出力信
号がサンプリングされ、少なくともALPC部に続くデ
ータ部をレーザ光が照射する期間保持される。また、接
続スイッチ142は、読み出しモードではオフ状態に固
定される。
【0061】切換スイッチ104のd側の固定端子は接
地される。そして、読み出しモードでは、切換スイッチ
104がa側に接続されて比較器120の出力信号が駆
動電圧としてトランジスタ102のベースに供給され
る。また、書き込みモードおよぼ消去モードでは、プリ
フォーマット部期間は切換スイッチ104がa側に接続
されて比較器120の出力信号が駆動電圧としてトラン
ジスタ102のベースに供給され、またALPC部期間
は切換スイッチ104がb側に接続されて比較器200
の出力信号が駆動電圧としてトランジスタ102のベー
スに供給され、さらにデータ部期間は切換スイッチ10
4がc側に接続されてサンプルホールド回路140の出
力信号が駆動電圧としてトランジスタ102のベースに
供給される。
【0062】そして、オフモードでは、切換スイッチ1
04はd側に接続され、トランジスタ102はオフ状態
とされる。なお、消去モードでは、データ部期間も切換
スイッチ104をb側に接続して比較器200の出力信
号が駆動電圧としてトランジスタ102のベースに供給
されるようにしてもよい。
【0063】ここで、書き込みモードでデータ部期間
に、比較器200の出力信号を駆動電圧として使用せず
にサンプルホールド回路140の出力信号を駆動電圧と
して使用するのは、以下の理由からである。すなわち、
書き込み時には上述したようにレーザダイオード151
の発光、非発光が記録データRDに対応して変化し、比
較器200の出力信号に記録データRDの影響が現れ
る。そのため、比較器200の出力信号を駆動電圧とし
て使用すると、出力レーザパワーが記録データRDによ
って影響されて不安定となるからである。
【0064】図2に示すレーザ駆動回路6の読み出しモ
ードにおける動作を説明する。読み出しモードでは、図
6Bに示すように接続スイッチ103はオン状態とさ
れ、図6Dに示すようにサンプルホールド回路110の
接続スイッチ112はオン状態とされ、図6Fに示すよ
うに切換スイッチ104はa側に接続されるため、光学
ヘッド5からの出力レーザパワー検出出力SDPがサンプ
ルホールド回路110を介して比較器120に供給され
て読み出し時の基準電圧ERRと比較され、比較器120
の出力信号が切換スイッチ104を介してトランジスタ
102のベースに駆動電圧として供給される。このよう
に、比較器120を通るフィードバックループが形成さ
れるため、出力レーザパワーは基準電圧ERRに対応した
レベル(読み出しパワー)に調整される。
【0065】次に、図2に示すレーザ駆動回路6の書き
込みモードや消去モードにおける動作について説明す
る。プリフォーマット部期間では、図7Bに示すように
接続スイッチ103はオン状態とされ、図7Dに示すよ
うにサンプルホールド回路110の接続スイッチ112
はオン状態とされ、図7Fに示すように切換スイッチ1
04はa側に接続されるため、光学ヘッド5からの出力
レーザパワー検出出力S DPがサンプルホールド回路11
0を介して比較器120に供給されて読み出し時の基準
電圧ERRと比較され、比較器120の出力信号が切換ス
イッチ104を介してトランジスタ102のベースに駆
動電圧として供給される。このように、比較器120を
通るフィードバックループが形成されることから、出力
レーザパワーは基準電圧ERRに対応したレベル(読み出
しパワー)に調整される。
【0066】そして、図7Dに示すように接続スイッチ
112はプリフォーマット部期間の終了直前でオフとさ
れるため、その終了直前の出力レーザパワー検出出力S
DPがサンプリングされて次のプリフォーマット部期間ま
で保持される。そのため、比較器120の出力信号は次
のプリフォーマット部期間までほとんど変化せずに保持
される。よって、次のプリフォーマット部期間となって
切換スイッチ104がa側に切り換えられると、比較器
120の出力信号が切換スイッチ104を介してトラン
ジスタ102のベースに供給されるため、出力レーザパ
ワーは直ちに基準電圧ERRに対応したレベル(読み出し
パワー)となる。これにより、各セクタのプリフォーマ
ット部からのデータの読み出しが常に良好に行われる。
【0067】また、プリフォーマット部期間では、図7
G,Hに示すように接続スイッチ202,208はb側
に接続されるため、比較器200は図3に示す状態とな
り、演算増幅器205は飽和状態に陥ることはなく、上
述したように最終目標値(出力レーザパワーが書き込み
パワーまたは消去パワーに調整された際の比較器200
の出力信号のレベル)に近い出力信号レベルでもって能
動状態を保持した状態におかれる。
【0068】ALPC部期間では、図7Cに示すように
接続スイッチ107はオン状態とされ、図7G,Hに示
すように切換スイッチ202,208がa側に接続さ
れ、さらに図7Fに示すように切換スイッチ104はb
側に接続されるため、光学ヘッド5からの出力レーザパ
ワー検出出力SDPが比較器200に供給されて書き込み
時の基準電圧ERWまたは消去時の基準電圧EREと比較さ
れ、比較器200の出力信号が切換スイッチ104を介
してトランジスタ102のベースに駆動電圧として供給
される。このように、比較器200を通るフィードバッ
クループが形成されることから、ALPC部期間内で出
力レーザパワーは基準電圧ERWに対応したレベル(書き
込みパワー)または基準電圧EREに対応したレベル(消
去パワー)に調整される。
【0069】また、図7Eに示すようにALPC部期間
の終了直前の所定期間でサンプルホールド回路140の
接続スイッチ142がオン状態とされるため、ALPC
部期間の終了直前における比較器200の出力信号、従
って出力レーザパワーが上述したように書き込みパワー
または消去パワーに調整された際の出力信号がサンプリ
ングされて保持される。
【0070】そして、書き込みモードでは、データ部期
間、図7Fに示すように切換スイッチ104がc側に接
続されるため、サンプルホールド回路140の出力信号
が切換スイッチ104を介してトランジスタ102のベ
ースに駆動電圧として供給される。よって、書き込みモ
ードでは、データ部期間、出力レーザパワーが記録デー
タRDに影響されずに基準電圧ERWに対応したレベル
(書き込みパワー)にあるため、記録データRDがデー
タ部に良好に記録される。
【0071】また、消去モードでは、データ部期間、図
7Fに示すように切換スイッチ104がb側またはc側
に接続されるため、比較器200の出力信号またはサン
プルホールド回路140の出力信号が切換スイッチ10
4を介してトランジスタ102のベースに供給される。
よって、消去モードでは、データ部期間、出力レーザパ
ワーが基準電圧EREに対応したレベル(消去パワー)に
あるため、データ部からのデータの消去が良好に行われ
る。
【0072】図2のレーザ駆動回路6では、書き込みモ
ードや消去モードでは、プリフォーマット部期間、比較
器200の演算増幅器205は飽和状態に陥ることはな
く、図3に示すように最終目標値に近い出力信号レベル
でもって能動状態を保持した状態におかれる。そのた
め、ALPC部期間となって基準電圧ERWまたはERE
比較器200の他方の入力端子206に供給される場
合、図4Dに示すように比較器200の出力信号は仮の
駆動電圧Qより上昇して発光開始レベルを通過して最終
目標値となる。図4Aは記録フォーマット、図4Bは出
力レーザパワーの基準電圧、図4Cは出力レーザパワー
検出出力SDPを示している。
【0073】したがって、比較器200の出力信号が発
光開始レベルとなって正常なループ応答動作に移行する
までの遅れ時間が従来に比して短くなり(図8参照)、
出力レーザパワーが基準電圧ERWやEREに対応した所定
レベルとなるまでに要する時間を短くでき、出力レーザ
パワーの立ち上がり過渡特性を改善できる。これによ
り、レーザダイオード151の特性のばらつきや周囲温
度条件等によってALPC部期間内で比較器200の出
力信号のレベルが最終目標値とならずに出力レーザパワ
ーが書き込みパワーまたは消去パワーに十分立ち上がら
ないという不都合を回避できる。
【0074】そのため、サンプルホールド回路140で
は、比較器200の出力信号のレベルが最終目標値とな
った状態でこの比較器200の出力信号がサンプリング
されて保持され、データ部期間では出力レーザパワーが
確実に書き込み込みパワーとなり、データ部への記録デ
ータRDの記録が良好に行われることとなる。
【0075】また、図2のレーザ駆動回路6では、比較
器200の出力信号が飽和レベルまで振れないため、周
辺のディバイスの耐圧等の点で従来のものと比べて有利
となる。また、上述したように出力レーザパワーの立ち
上がり過渡特性を改善できることから、場合によっては
従来に比べてALPC部を短くできる。
【0076】なお、上述の実施の形態は、光変調方式の
光磁気ディスク装置に適用したものであるが、この発明
は磁界変調方式の光磁気ディスク装置、さらにはレーザ
パワー調整期間で出力レーザパワーが所定レベルとなる
ように調整する必要があるその他の光ディスク装置に適
用できることは勿論である。また、上述の実施の形態で
は、プリフォーマット部期間の全期間で比較器200の
演算増幅器205が能動状態に保持されるが、少なくと
もALPC部期間の直前所定期間で能動状態に保持され
ていればよい。
【0077】
【発明の効果】この発明によれば、レーザパワー調整期
間で基準値と出力レーザパワー検出出力とを比較してレ
ーザ発光手段の駆動電圧を得る演算増幅器の状態を少な
くともレーザパワー調整期間の直前所定期間で能動状態
に保持するものであり、レーザパワー調整期間で比較出
力が発光開始レベルとなって正常なループ応答動作に移
行するまでの遅れ時間が短くなり、出力レーザパワーが
基準電圧に対応した所定レベルとなるまでに要する時間
を短くでき、出力レーザパワーの立ち上がり過渡特性を
改善できる。
【0078】また、レーザパワー調整期間の直前所定期
間で演算増幅器によってバッファアンプを構成して仮の
駆動電圧を入力することで演算増幅器の状態を能動状態
に保持でき、そして仮の駆動電圧をレーザパワー調整期
間における駆動電圧の最終目標値に近いレベルに設定す
ることでレーザパワー調整期間で比較出力が発光開始レ
ベルとなって正常なループ応答動作に移行するまでの遅
れ時間を大幅に短くでき、出力レーザパワーの立ち上が
り過渡特性の改善効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態としての光磁気ディスク装置を示す
ブロック図である。
【図2】レーザ駆動回路の構成を示す接続図である。
【図3】書き込み、消去モードのプリフォーマット部期
間における比較器の等価回路を示す接続図である。
【図4】図2の例のALPC部期間の動作を説明するた
めの図である。
【図5】光磁気ディスク装置におけるレーザ駆動回路の
構成例を示す接続図である。
【図6】レーザ駆動回路の読み出しモードの動作を説明
するための図である。
【図7】レーザ駆動回路の書き込みモード、消去モード
の動作を説明するための図である。
【図8】図5の例のALPC部期間の動作を説明するた
めの図である。
【符号の説明】
1 光磁気ディスク 4 磁気ヘッド 5 光学ヘッド 6 レーザ駆動回路 7 サーボ回路 11 システムコントローラ 14 バッファメモリ 15 ECCエンコーダ/デコーダ 16 チャネルエンコーダ/デコーダ 102 レーザ駆動用のNPN形トランジスタ 110,140 サンプルホールド回路 120,200 比較器 205 演算増幅器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザパワー調整期間で、基準値とレー
    ザ発光手段の出力レーザパワーの検出出力とを演算増幅
    器を使用して比較し、その比較出力を駆動電圧として上
    記レーザ発光手段を駆動することによって上記出力レー
    ザパワーを所定レベルに調整するレーザ駆動回路におい
    て、 少なくとも上記レーザパワー調整期間の直前所定期間で
    上記演算増幅器の状態を能動状態に保持することを特徴
    とするレーザ駆動回路。
  2. 【請求項2】 上記レーザパワー調整期間の直前所定期
    間では上記演算増幅器でバッファアンプが構成され、こ
    のバッファアンプに上記演算増幅器の状態が能動状態に
    保持されるような仮の駆動電圧が入力されることを特徴
    とする請求項1に記載のレーザ駆動回路。
  3. 【請求項3】 上記仮の駆動電圧は、上記レーザパワー
    調整期間における上記駆動電圧の最終目標値に近いレベ
    ルに設定されることを特徴とする請求項2に記載のレー
    ザ駆動回路。
  4. 【請求項4】 レーザ発光手段を有して構成される光学
    ヘッドを備える光ディスク装置において、 上記レーザ発光手段を駆動するレーザ駆動回路では、レ
    ーザパワー調整期間で、基準値とレーザ発光手段の出力
    レーザパワーの検出出力とを演算増幅器を使用して比較
    し、その比較出力を駆動電圧として上記レーザ発光手段
    を駆動することによって上記出力レーザパワーを所定レ
    ベルに調整すると共に、少なくとも上記レーザパワー調
    整期間の直前所定期間で上記演算増幅器の状態を能動状
    態に保持することを特徴とする光ディスク装置。
  5. 【請求項5】 データを光磁気記録するデータ部の直前
    に上記出力レーザパワーのレベルを制御するためのテス
    ト部を有する光磁気ディスクを記録媒体として使用し、
    上記レーザパワー調整期間が上記テスト部に上記レーザ
    発光手段より出力されるレーザ光が照射される期間であ
    ることを特徴とする請求項4に記載の光ディスク装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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