JPH0945957A - 端面発光型ledアレイの製造方法及びその検査方法 - Google Patents

端面発光型ledアレイの製造方法及びその検査方法

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JPH0945957A
JPH0945957A JP19364495A JP19364495A JPH0945957A JP H0945957 A JPH0945957 A JP H0945957A JP 19364495 A JP19364495 A JP 19364495A JP 19364495 A JP19364495 A JP 19364495A JP H0945957 A JPH0945957 A JP H0945957A
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JP19364495A
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Masaharu Nobori
正治 登
Hiroyuki Fujiwara
博之 藤原
Masumi Koizumi
真澄 小泉
Hiroshi Hamano
広 浜野
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダイシング位置が正確に分るダイシングマー
クを形成し、さらにダイシングの切りすぎや切り残しを
容易に検査して良否の判定ができるダイシングマークを
形成する。 【解決手段】 半導体下地1の表面のN型層1b内に、
拡散防止膜を用いて不純物を拡散し、P型層11を形成
する。このP型層11とN型層1bとで、発光部を構成
するPN接合面が形成される。P型層11にはP側電極
14が形成され、半導体下地1の裏面にはN側電極15
が形成される。発光部を形成するための拡散防止膜を用
いて、それと同時に、合せマーク領域5−1,5−2内
にダイシングマーク6,7を形成する。そのため、ダイ
シングマーク6,7は、発光部からの距離が一定であ
り、アライメント誤差が含まれないため、正確な位置で
ダイシングを行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式のプ
リンタ用光源等に用いられるLED(Light Emitting D
iode、発光ダイオード)アレイの1つである端面発光型
LEDアレイを製造する際に好適な、端面発光型LED
アレイの製造方法と、製造された端面発光型LEDアレ
イの仕上がり状態を検査する端面発光型LEDアレイ製
造の検査方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、端面発光型LEDアレイの構造及
び製造方法に関する技術としては、例えば、次のような
文献に記載されるものがあった。 文献1:特開平2−125765号公報 文献2:特開平5−31955号公報 例えば、文献1の第3頁左上欄には、N側電極、N−G
aAsバッファ層、N−AlGaAs層、P−AlGa
As層、及びP側電極が積層された構成の半導体ウェハ
をダイシング(切断、分離)することにより、個々の端
面発光型LEDアレイを製造する技術が記載されてい
る。また、文献2の第5頁右欄第31行〜第32行に
は、ダブルヘテロ構造を有する半導体ウェハに発光端面
を形成する際、それを塩素系ガスを用いたドライエッチ
ング法によって行う製造方法の技術が記載されている。
このような製造方法を用いて製造された端面発光型LE
Dアレイの発光端面は、基板に対して垂直となってい
る。そして、このような従来の端面発光型LEDアレイ
の製造方法では、次の(a),(b)のような問題があ
る。
【0003】(a) ダイシングによって個々のLED
アレイを分離する製造方法の場合、ダイシングの衝撃が
原因と考えられるが、LEDアレイの切断面から5〜1
0μmまでの部分に、欠けやクラックが発生しやすい。
このような欠けやクラックが特に発光部(PN接合面)
に発生すると、所定の発光が得られないので、LEDア
レイの製造歩留まりが悪化する。また、このような従来
方法では、LEDアレイの上部側の電極(例えば、P側
電極)をもダイシングする。ここで、このP側電極下の
P及びN型半導体層(発光層)の厚さは薄いので、P側
電極とこれより数層下方にあるN型半導体層との距離が
近くなる。そのため、P側電極のダイシング時に生じる
バリが、N型半導体層に接触し、P側電極−N型半導体
層間を短絡してしまうおそれがある。また、電極を形成
する材料がダイシング用ブレード(刃)の目につまるの
で、このダインシグ用ブレードの寿命低下を招きやす
い。ダイシング用ブレードを用いたブレードダイシング
法は、例えば、ダイヤモンドブレードを高速回転させて
半導体ウェハを個々のチップに切断する方法である。
【0004】(b) ドライエッチング法を用いてPN
接合面を垂直方向にエッチングして発光端面を形成する
従来の方法では、微細なパターンで、かつ深いエッチン
グが必要なため、エッチング不良をなくすには高い製造
加工精度が必要になる。また、高価な真空装置を使う必
要があり、その上、スループット(処理量)も良くな
い。そこで、このような(a),(b)の問題を解決す
る方法の1つに、ウェットエッチング法を用いてPN接
合面をエッチングし、発光端面を形成する製造方法もあ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ウェットエッチング法を用いて発光端面を形成した場
合、ダイシング位置を示すダイシングマークを形成でき
ないという問題が生じる。これは、ダイシングを行う位
置が、ウェットエッチングで形成された凹部の底にあた
る部分となるため、ウェハ表面に通常のパターニングを
行っても、ウェットエッチングによる凹部形成で、それ
らが除去されてしまうことによる。そのため、従来のウ
ェットエッチング法を用いた製造方法で作成したウェハ
をダイシングする場合は、凹部以外のLEDチップ上の
部分に設けたパターンを基準に、距離を測定してダイシ
ング位置を決めている。しかし、このような方法では、
ダイシングの位置決定が煩雑で、位置ずれが発生しやす
い。また、ダイシング後の切りすぎや切り残しの検査
も、切断部にはパターンがないことから、容易に行うこ
とができず、ダイシング端部から凹部外に別に設けられ
たチップ上のパターンまでの距離を測定することが必要
となる。従って、従来のいずれの製造方法も、いまだ技
術的に充分満足するものが得られなかった。本発明は、
前記従来技術がもっていた課題を解決し、容易かつ正確
にダイシングを行うことができ、また切りすぎや切り残
し等の検査も容易に行うことができる、端面発光型LE
Dアレイの製造方法及びその検査方法を提供するもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、第1の発明は、端面発光型LEDアレイの製造方法
において、拡散防止膜形成工程と、第2導電型層形成工
程と、発光端面形成工程と、電極形成工程と、切断工程
とを行うようにしている。拡散防止膜形成工程では、L
EDアレイ形成領域の両側に合せマーク領域を有する第
1導電型(例えば、N型)の半導体下地の表面に、絶縁
膜を被着する。そして、この絶縁膜をパターニング(加
工形成)し、前記LEDアレイ形成領域内に位置する不
純物拡散形成用の開口部と、前記合せマーク領域内に位
置する合せマーク部と、前記合せマーク領域内に位置
し、かつ前記開口部に隣接する所定幅の直線状の第1の
ダイシング領域上に位置する第1のダイシングマーク部
と、前記LEDアレイ形成領域と前記合せマーク領域と
の境界の所定幅の直線状の第2のダイシング領域上に位
置する第2のダイシングマーク部とを、有する拡散防止
膜を形成する。第2導電型形成工程では、前記合せマー
ク部を基準にして、前記開口部を通して第2導電型(例
えば、P型)の不純物を前記半導体下地に拡散して第2
導電型層(例えば、P型層)を形成する。発光端面形成
工程では、前記合せマーク部を基準にして、前記拡散防
止用の開口部に隣接しかつ前記第1のダイシング領域を
含む所定領域に、該拡散防止膜を通して、前記第2導電
型層と前記半導体下地とで構成されるPN接合面を越え
る深さまで、該半導体下地を凹部状にエッチングし、そ
の凹部側面に位置する該PN接合面の発光端面を形成す
る。電極形成工程では、前記第2導電型層形成工程以降
の任意の工程において、前記半導体下地上に第1電極
(例えば、P側電極)を選択的に形成して前記第2導電
型層と接続すると共に、前記半導体下地の裏面に第2電
極(例えば、N側電極)を形成する。その後、切断工程
では、前記第1のダイシングマーク部を基準にして、前
記半導体下地の凹部内を通る前記第1のダイシング領域
を切断すると共に、前記第2のダイシングマーク部を基
準にして、前記第2のダイシング領域を切断する。
【0007】第2の発明は、端面発光型LEDアレイ製
造の検査方法において、第1の発明の第1及び第2のダ
イシングマーク部として、前記所定幅の第1及び第2の
ダイシング領域の側線上に、前記拡散防止膜を用いて所
定形状のダイシングマークを形成する。そして、前記切
断工程によって切断された前記ダイシングマークの残渣
形状から、ダイシング状態を検査するようにしている。
第1の発明によれば、LEDアレイ形成領域の両側に設
けられた合せマーク領域にダイシングマーク部が形成さ
れるので、実際のダイシング位置にダイシングマーク部
を設けることが可能となる。しかも、第2導電型層を形
成するための拡散防止膜を用いて同時にダイシングマー
ク部が形成されるので、発光端面とダイシングマーク部
との位置ずれがなくなる。これにより、ダイシング位置
が正確に分かる。よって、たとえウェットエッチングを
用いて発光端面を形成する場合でも、正確な位置のダイ
シングが行える。第2の発明によれば、拡散防止膜を用
いて形成されたダイシングマークの切断後の残渣形状か
ら、ダイシング状態を検査するので、ダイシング後の検
査において、切断後のダイシン後の切りすぎや切り残し
等を容易に検査し、良否判定が行える。
【0008】
【発明の実施例の形態】以下、図面を参照して本発明の
実施形態を説明する。但し、いずれの図面も、本実施形
態を理解できる程度に各構成成分の寸法、形状及び配置
関係が概略的に示されている。また、各図面において、
共通の要素には共通の符号が付されている。図1
(A),(B)は本発明の実施形態を示す端面発光型L
EDアレイの構成図であり、同図(A)は上方から見た
平面図、及び同図(B)は同図(A)のI−I線断面図
である。さらに、図2(A),(B)は図1(A)の断
面図であり、同図(A)は図1(A)のII−II線断
面図、及び同図(B)は図1(A)のIII−III線
断面図である。図1において、第1導電型(例えば、N
型)の半導体下地1には、図1(A)の長手方向に、所
定幅の直線上の第1のダイシング領域2が配置され、さ
らにそれと直交する短手方向に、所定幅の直線上の複数
の第2のダイシング領域3が配置されている。両側の2
本の第2のダイシング領域3,3によってLEDアレイ
形成領域4が区画され、そのLEDアレイ形成領域4の
両側において、各2本の第2のダイシング領域3,3に
よって合せマーク領域5−1,5−2がそれぞれ区画さ
れている。
【0009】所定幅の第1のダイシング領域2の側線上
で、かつ合せマーク領域5−1,5−2内には、そのダ
イシング領域2の位置を示す凸型の長手方向ダイシング
マーク(第1のダイシングマーク)6が、拡散防止膜を
用いて形成されている。さらに、LEDアレイ形成領域
4と合せマーク領域5−1,5−2とを区画する所定幅
の第2のダイシング領域3の側線上には、そのダイシン
グ領域3の位置を示す凸型の短手方向ダイシングマーク
(第2のダイシングマーク)7が、拡散防止膜を用いて
形成されている。LEDアレイ形成領域4の中央の長手
方向には、第1のダイシング領域2にそって、それより
も幅の広いLEDアレイ分離用の凹部8が形成されてい
る。凹部8によって分離された2つのLEDアレイ形成
領域には、それぞれ端面発光型LEDアレイ10−1,
10−2が同一方向をむいて形成されている。また、合
せマーク領域5−1,5−2内には、例えば十字状のパ
ターンからなる複数の合せマーク9が形成されている。
この合せマーク9は、拡散防止膜を用いて形成され、ホ
トリソによるパターンを形成するときに各層のパターン
を合せるためのマークである。この合せマーク領域5−
1,5−2内には、前述した凹部8が形成されておら
ず、第1のダイシングマーク6が形成されている。
【0010】図1(B)及び図2(A),(B)に示す
ように、N型の半導体下地1は、例えば、N型のガリウ
ム・砒素(GaAs)からなるN型基板1aと、このN
型基板1a上にエピタキシャル成長させたN型のガリウ
ム・砒素・燐(GaAsP)からなるN型層1bとで、
形成されている。N型層1b内には、所定間隔(LED
の配列ピッチに応じた間隔)で複数のP型層11が形成
されている。各P型層11は、例えば、P型GaAsP
層で形成された発光層である。このP型層11とN型層
1bとの接合によって、PN接合面の発光部が構成され
ている。このPN接合面は、LEDアレイ10−1と1
0−2を分離するための凹部8の側面によってテーパー
状に切断され、その切断面が発光端面11aとなり、そ
の発光端面11aから光が出射されるようになってい
る。P型層11上の近傍には、拡散防止膜12が形成さ
れている。拡散防止膜12は、P型層11を形成する際
に用いる製造上必要なものであり、P型層形成のために
P型不純物を半導体下地1に拡散する際に、そのP型不
純物が所定領域以外の領域に拡散するのを防止する膜で
ある。この拡散防止膜12を用いて、ダイシングマーク
6,7及び合せマーク9も形成されている。拡散防止膜
12上には、絶縁膜13を介して第1電極(例えば、P
側電極)14が形成され、そのP側電極14がP型層1
1に接続されている。絶縁膜13は、P側電極14と半
導体下地1とを電気的に絶縁するためのものである。さ
らに、半導体下地1の裏面には、第2電極(例えば、N
側電極)15が形成されている。
【0011】図1及び図2に示すチップをダイシング領
域2,3で切断することにより、例えば2つの端面発光
型LEDアレイ10−1,10−2が分離される。この
端面発光型LEDアレイ10−1,10−2では、P側
電極14とN側電極15とに電圧を印加することによっ
てPN接合面に順方向の電流を流せば、その発光端面1
1aから光が出射される。図3(A)〜(J)は図1
(A)のII−II線断面の製造工程図、及び図4
(A)〜(J)は図1(A)のIII−III線断面の
製造工程図である。以下、これらの図面を参照しつつ、
本実施形態の端面発光型LEDアレイの製造方法の一例
を示す製造工程(1)〜(5)を説明する。
【0012】(1) 拡散防止膜形成工程(図3
(A)、図4(A)) N型の半導体下地1におけるN型GaAsからなるN型
基板1a上に、N型GaAsPをエピタキシャル成長さ
せてN型層1bを形成する。半導体下地1の表面に、公
知の成膜方法(例えば、蒸着法、スパッタ法あるいはC
VD法(気相成長法等)で絶縁膜を被着する。この絶縁
膜の所定領域を、ホトリソグラフィ技術及びエッチング
技術によってパターニングし、LEDアレイ形成領域4
及び合せマーク領域5−1,5−2に拡散防止膜12を
形成する。拡散防止膜12のパターニングでは、LED
アレイ形成領域4において拡散させたい領域の不純物拡
散形成用の開口部12aを形成すると共に、合せマーク
領域5−1,5−2においてダイシングマーク6,7及
び合せマーク9を形成するためのダイシングマーク形成
用の開口部(ダイシングマーク部)12b及び合せマー
ク形成用の開口部(合せマーク部)を形成する。パター
ニングされた拡散防止膜12は、例えば、アルミナ膜、
窒化珪素膜、及び酸化珪素膜等から選ばれる膜で形成さ
れ、その膜厚が50〜500nm等の範囲で形成され
る。次に、拡散防止膜12が形成された半導体下地1上
に、蒸着等の公知の成膜方法によって拡散制御膜21を
形成する。この拡散制御膜21は、不純物拡散の際のダ
メージを少なくするために形成されるもので、例えば、
アルミナ膜、窒化珪素膜、酸化珪素膜、PSG(Phosph
o-Silicate Glass)膜等から選ばれる膜で形成され、そ
の膜厚が10〜300nm等の範囲で形成される。
【0013】(2) P型層形成工程(図3(B)、図
4(B)) 半導体下地1の拡散防止膜12で覆われていない部分
に、拡散制御膜21を通して、P型不純物(例えば、亜
鉛(Zn))を不純物拡散法(例えば、気相拡散法)に
より拡散させ、発光部となるP型GaAsPからなるP
型層11と、ダイシングマーク6,7を形成するための
P型GaAsPからなるP型層11aとを形成する。 (3) 発光端面形成工程(図3(C)〜(F)、図4
(C)〜(F)) 隣合う端面発光型LEDアレイ10−1と10−2の間
の部分の、発光端面側のダイシング予定領域にあたる部
分に所定の凹部8を形成するために、まず、図3(C)
及び図4(C)に示すように、凹部形成予定領域の拡散
防止膜12をエッチングによって選択的に除去する。次
に、図3(D)及び図4(D)に示すように、ホトレジ
スト等を用いて凹部形成予定領域以外を覆うエッチング
マスク22を、半導体下地1上に選択的に形成する。そ
して、図3(E)及び図4(E)に示すように、クエン
酸系やフッ酸系、硫酸系等を用いたウェットエッチング
法、あるいはドライエッチング法等を用い、エッチング
マスク22を通して半導体下地1を選択的にエッチング
することにより、所定の凹部8を形成する。この凹部8
は、P型層11とN型層1bとで構成されるPN接合面
を越える深さとなるように形成され、その両側面がテー
パー状となっている。このテーパー状は、ウェットエッ
チング等を行うと、半導体下地1の結晶方向等によって
サイドエッチングが生じるために、テーパー形状となる
ものである。エッチング方法やエッチング条件等を変え
ることにより、凹部8の両側面の形状を、垂直形状、あ
るいは逆テーパー形状にすることも可能である。このよ
うな凹部8は、合せマーク領域5−1,5−2には形成
しない。
【0014】その後、図3(F)及び図4(F)に示す
ように、不要となったエッチングマスク22を、エッチ
ング液を用いたウェットエッチング法等によって除去す
る。 (4) 電極形成工程(図3(G)〜(I)、図4
(G)〜(I)) 半導体下地1と後に形成されるP側電極14との絶縁を
図るため、半導体下地1の全面に絶縁膜13を公知の成
膜方法によって形成する。この絶縁膜13は、例えば、
アルミナ膜、窒化珪素膜、酸化珪素膜等から選ばれる膜
で形成でき、その膜厚は50〜500nm程度とする。
次に、図3(H)及び図4(H)に示すように、絶縁膜
13を公知のホトリソグラフィ技術及びエッチング技術
によってパターニングし、不要部分を除去する。その
後、図3(I)及び図4(I)に示すように、公知の成
膜方法及び微細加工技術を用い、P型層11に接続され
るP側電極14を選択的に形成すると共に、半導体下地
1の裏面にもN側電極15を形成する。P側電極14を
構成する材料は、P型層11との間でオーミックコンタ
クトがとれる材料であれば、アルミニウム等といった種
々の構成材料で形成できる。なお、半導体下地1の裏面
を研磨した後にN側電極15を形成すれば、電気的特性
が向上する。
【0015】(5) 切断工程(図3(J)、図4
(J)) P側電極14及びN側電極15を用い、プロービング等
によって発光特性及び電気特性の検査を行う。そして、
図1(A)において、両側の合せマーク領域5−1,5
−2内の2つのダイシングマーク2,2に基づき、長手
方向のダイシング領域2にそってダイシングを行い、L
EDアレイ形成領域4をその凹部8で切断して分離す
る。さらに、LEDアレイ形成領域4と合せマーク領域
5−1,5−2との境界線上に位置する短手方向のダイ
シングマーク7に基づき、短手方向のダイシング領域3
をダイシングし、LEDアレイ形成領域4と合せマーク
領域5−1,5−2とを切断して分離する。これによ
り、個々の端面発光型LEDアレイ10−1,10−2
のチップが得られる。以上のように、本実施形態の端面
発光型LEDアレイの製造方法では、合せマーク領域5
−1,5−2には凹部8を形成せず、その合せマーク領
域5−1,5−2にダイシングマーク6,7を形成す
る。特に、このダイシングマーク6,7は、発光部を形
成するための拡散防止膜12を用いて形成するため、発
光端面11aからの距離が一定であり、アライメント誤
差が含まれない。そのため、このダイシングマーク6,
7を基準にして容易かつ正確にダイシングを行うことが
できる。
【0016】次に、本発明の実施形態の端面発光型LE
Dアレイ製造の検査方法を、図5(A)〜(C)を参照
しつつ説明する。図5(A)〜(C)は、図1中のダイ
シングマーク6,7の形状の例を示す図である。図5
(A)は、図1(A)に示されるものと同一であり、凸
型のダイシングマーク例である。図5(B)は、凸型の
ダイシングマークを2つ組合せたパターン例である。凸
型マークのマーク内をダイシングしたものが良品(O
K)と判定できるように、凸型マークの寸法を決定す
る。2つのダイシングマークを組合せることで、ダイシ
ング時の切りすぎや、切り残しの検査の他に、ダイシン
グブレードの劣化や、調整不良によるダイシング領域
2,3の太さの変化を検査することができる。
【0017】図5(B)において、(a)で示す矢印の
幅が設計ダイシング領域を示す。(b)の例では、ダイ
シング領域が図中上側にずれた場合を示し、この例では
ダイシングマージンの領域内なので良品(OK)と判定
する。(c)の例では、ダイシング領域が図中下側にず
れた場合を示し、この例ではダイシングマージンの領域
内なので良品(OK)と判定する。(d)の例では、ダ
イシング領域が図中上側にずれた場合を示し、この例で
はダイシングマージンの領域外なので不良品(NG)と
判定する。さらに、(e)の例では、ダイシング領域が
図中上下に広がった場合を示し、この例ではダイシング
マージンの領域内なので良品(OK)と判定するが、ダ
イシングブレードの劣化が進行してきており、ダイシン
グブレードを交換しないと、ダイシングマージンが狭く
なり、歩留まり低下の危険性があることが判断できる。
【0018】図5(C)は、1つのダイシングマークで
切りすぎ、切り残し、ダイシングブレードの劣化や調整
不良等を検査できるパターン例である。ダイシングマー
ク6,7を以上のような形状のパターンとすることで、
正確にダイシング位置を決定できる。さらに、ダイシン
グ後の切りすぎや切り残し検査も、あるいはダイシング
ブレードの劣化や、調整不良を、ダイシングマークのパ
ターンの残り方を観察するのみで可能であり、測長を行
うことなく、容易に行うことが可能となる。これらの検
査は、ダイシング工程途中でも、ダイシングブレードの
劣化や調整不良を検査及び検出できるため、不良発生時
にすぐに工程を止めて不良原因を取り除き、工程を再開
することが可能となる。その結果、不良品の発生数を低
減し、歩留まりを向上させることが可能となる。その
後、ダイシングによる切りすぎ、切り残し等の外観検査
を行い、プロービング等の良否判定データをもとに、良
品チップのみを取り出し、駆動回路と接続してプリンタ
ヘッドの光源等を製造する。なお、本発明は上記実施形
態に限定されず、種々の変形が可能である。その変形例
としては、例えば次のようなものがある。
【0019】(i) 図3(A)〜(J)及び図4
(A)〜(J)の製造工程において、他の製造工程に変
更することも可能である。例えば、図3(G)〜(I)
の絶縁膜13及びP側電極14を、図3(D)の工程で
形成し、その後、図3(E)で凹部8を形成するような
工程にしてもよい。P側電極14の形成以降の工程な
ら、N側電極15を任意の工程で形成してもよい。図3
(A)及び図4(A)の拡散制御膜21は、不純物の拡
散時におけるダメージを少なくするためのものである
が、エッチング条件等によってはその拡散制御膜21を
形成しなくてもよく、それによって製造工程の簡略化が
図れる。また、図3(G)及び図4(G)の絶縁膜13
は、P側電極14と半導体下地1との電気的絶縁を図る
ためのものであるが、拡散防止膜12に絶縁性を持たせ
る等の処理を施せば、その絶縁膜13を省略して、製造
工程の簡略化を図ることも可能である。
【0020】(ii) 図1及び図2に示す端面発光型L
EDアレイの構造や形状、あるいはその構成材料を他の
ものに変更することも可能である。例えば、図1(A)
では、2つの端面発光型LEDアレイ10−1,10−
2が同一方向をむいて形成されているが、それらが対向
するように形成された場合でも、上記実施形態を適用で
きる。また、図1(B)及び図2(A)では、N型層1
bとその上のP型層11とでPN接合面を構成したが、
下側にP型層11及び上側にN型層1bとなるようなP
N接合面を形成するような製造方法も可能である。 (iii) 合せマーク9は、十字状のパターン形状に限ら
ず、各層の合せが行える形状なら、いかなる形状でも構
わない。 (iv) 検査方法に用いられるダイシングマーク6,7
は、図5(A)〜(C)の形状に限定されず、端面発光
型LEDアレイの形状や、検査内容等に応じて種々の形
状に変更可能である。
【0021】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
によれば、合せマーク領域には凹部を形成せず、その合
せマーク領域に、拡散防止膜を用いてダイシングマーク
部を形成するようにしたので、このダイシングマーク部
を基準にしてダイシング領域を切断すれば、容易かつ正
確にダイシンを行うことができる。第2の発明によれ
ば、拡散防止膜を用いて形成されたダイシングマークの
切断された残渣形状から、ダイシング状態を検査するよ
うにしたので、切りすぎや、切り残し等の検査も容易に
行うことができる。このため、ダイシングずれの発生が
少なくなり、不良品の発生を少なくできるので、コスト
の低減が可能となる。しかも、切りすぎや切り残しの検
査が容易に行えるので、検査の時間も短縮することが可
能となる。さらに、ダイシング時の切りすぎや切り残し
の検査の他に、ダイシングブレードの劣化や、調整不良
によるダイシング領域の太さの変化を検査することがで
きる。これらの検査は、ダイシング工程途中でも、ダイ
シングブレードの劣化や調整不良を検査及び検出できる
ため、不良発生時にすぐに工程を止めて不良原因を取り
除き、工程を再開することが可能となる。従って、不良
品の発生数を低減し、歩留まりを向上させてコストを低
減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す端面発光型LEDアレ
イの構成図である。
【図2】図1(A)の断面図である。
【図3】図1(A)のII−II線断面の製造工程図で
ある。
【図4】図1(A)のIII−III線断面の製造工程
図である。
【図5】図1のダイシングマーク例を示す図である。
【符号の説明】
1 半導体下地 1a N型基板 1b N型層 2,3 ダイシング領域 4 LEDアレイ形成領域 5−1,5−2 合せマーク領域 6,7 ダイシングマーク 8 凹部 9 合せマーク 10−1,10−2 端面発光型LEDアレイ 11 P型層 11a 発光端面 12 拡散防止膜 13 絶縁膜 14 P側電極 15 N側電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浜野 広 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 LEDアレイ形成領域の両側に合せマー
    ク領域を有する第1導電型の半導体下地の表面に絶縁膜
    を被着し、その絶縁膜をパターニングして、前記LED
    アレイ形成領域内に位置する不純物拡散形成用の開口部
    と、前記合せマーク領域内に位置する合せマーク部と、
    前記合せマーク領域内に位置し、かつ前記開口部に隣接
    する所定幅の直線状の第1のダイシング領域上に位置す
    る第1のダイシングマーク部と、前記LEDアレイ形成
    領域と前記合せマーク領域との境界の所定幅の直線状の
    第2のダイシング領域上に位置する第2のダイシングマ
    ーク部とを、有する拡散防止膜を形成する拡散防止膜形
    成工程と、 前記合せマーク部を基準にして、前記開口部を通して第
    2導電型の不純物を前記半導体下地に拡散して第2導電
    型層を形成する第2導電型層形成工程と、 前記合せマーク部を基準にして、前記拡散防止膜の開口
    部に隣接しかつ前記第1のダイシング領域を含む所定領
    域に、該拡散防止膜を通して、前記第2導電型層と前記
    半導体下地とで構成されるPN接合面を越える深さま
    で、該半導体下地を凹部状にエッチングし、その凹部側
    面に位置する該PN接合面の発光端面を形成する発光端
    面形成工程と、 前記第2導電型層形成工程以降の任意の工程において、
    前記半導体下地上に第1電極を選択的に形成して前記第
    2導電型層と接続すると共に、前記半導体下地の裏面に
    第2電極を形成する電極形成工程と、 前記第1のダイシングマーク部を基準にして、前記半導
    体下地の凹部内を通る前記第1のダイシング領域を切断
    すると共に、前記第2のダイシングマーク部を基準にし
    て、前記第2のダイシング領域を切断する切断工程と
    を、 行うことを特徴とする端面発光型LEDアレイの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1の第1及び第2のダイシングマ
    ーク部として、前記所定幅の第1及び第2のダイシング
    領域の側線上に、前記拡散防止膜を用いて所定形状のダ
    イシングマークを形成し、前記切断工程によって切断さ
    れた前記ダイシングマークの残渣形状から、ダイシング
    状態を検査することを特徴とする端面発光型LEDアレ
    イ製造の検査方法。
JP19364495A 1995-07-28 1995-07-28 端面発光型ledアレイの製造方法及びその検査方法 Withdrawn JPH0945957A (ja)

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