JPH0945860A - 半導体集積回路及びその電源線配線方法 - Google Patents

半導体集積回路及びその電源線配線方法

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JPH0945860A
JPH0945860A JP19176895A JP19176895A JPH0945860A JP H0945860 A JPH0945860 A JP H0945860A JP 19176895 A JP19176895 A JP 19176895A JP 19176895 A JP19176895 A JP 19176895A JP H0945860 A JPH0945860 A JP H0945860A
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supply line
potential
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semiconductor integrated
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JP19176895A
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Masaaki Yamada
正昭 山田
Reiko Nojima
玲子 野島
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源線の電圧降下の幅を最小限に抑えて安定
した電力供給を行い、トランジスタのON/OFF動作
を安定させ、論理ゲートの正常動作を保証することであ
る。 【解決手段】 半導体集積回路に設けられた所定の導電
型の半導体領域上3に第1の電位を有する第1の電源線
1を設け、前記所定の導電型の半導体領域3上に、前記
第1の電位と異なる電位を有する第2の電源線2を前記
第1の電源線1に近接して略平行に設けるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路及
びその電源線配線方法に関し、特に、半導体集積回路内
部の論理ゲート上の電源線配線に関する。
【0002】
【従来の技術】ゲートアレイやスタンダードセル方式で
レイアウトされたCMOS半導体集積回路においては、
セルが列状に並べられ、そのセル列に沿ってPウェル、
Nウェルが帯状に複数形成されている。そして、Pウェ
ル上にNMOSトランジスタを動作させる1本のVSS
電源線Nウェル上にPMOSトランジスタを動作させる
1本のVDD電源線が設けられているのが一般的であ
る。
【0003】図5に従来の半導体集積回路の要部を示し
た。この半導体集積回路は、Nウェル3及びPウェル4
はセル列に沿って図面横方向に帯状に形成されている
(図面においては、Nウェル3及びPウェル4は各1つ
づつ示した)。このNウェル3及びPウェル4上には拡
散層5が所定の間隔をもって備えられており(図面にお
いては、各2つのみを示した)、この拡散層5上にポリ
シリコン層6がNウェル3及びPウェル4を縦断するよ
うに2本づつ設けられている。さらに、ポリシリコン層
6上であって帯状に形成されたNウェル3と略平行にV
DD電源線1が設けられている。同様に、ポリシリコン
層6上であって帯状に形成されたPウェル4と略平行に
VSS電源線2が設けられている。
【0004】図6は、図5の半導体集積回路の要部断面
図を示す。前述のNウェル3及びPウェル4は半導体基
板15上に設けられており、このNウェル3及びPウェ
ル4はコンタクトホール16を通じて、それぞれVDD
電源線1及びVSS電源線2に接続され、これらVDD
電源線1及びVSS電源線2から電源を供給するように
してある。
【0005】ここで、回路動作時においてNウェル3及
びPウェル4に設けられた論理ゲート内部トランジスタ
の負荷が大きい場合には、設計段階でVDD電源線1及
びVSS電源線2を太いものを用いるようにしたり、複
数設けたりすることで、電源配線抵抗の増加を回避して
いた。
【0006】以上のように、従来の半導体集積回路にお
いては、Nウェル3上にはVDD電源線1が設けられ、
これらNウェル3とVDD電源線1とはコンタクトホー
ル16により接続され、また、Pウェル4上にはVSS
電源線2が設けられ、これらPウェル1とVSS電源線
2とはコンタクトホール16により接続されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
半導体集積回路による電源配線においては、半導体集積
回路の大規模化と高集積化による回路動作時の論理ゲー
ト内部トランジスタからの発生電流の電源線への流量の
増加や、微細化による配線幅スケーリングにより電源線
を太くするにも限界があるため電源配線抵抗の増加がお
き、これらの影響により電源線の電圧降下が大きく、降
下の大きい部分では回路内部の論理ゲートの動作が遅く
なったり,動作しなくなったりすることによる誤動作が
起こり、場合によっては、システムダウンしてしまうと
いう問題があった。
【0008】本発明は、上記事情を鑑みてなされたもの
でありその目的とするところは、電源線の電圧降下の幅
を最小限に抑えて安定した電力供給を行い、トランジス
タのON/OFF動作を安定させ、論理ゲートの正常動
作を保証する半導体集積回路及びその電源線配線方法を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明の特徴は、半導体集積回路における論理
ゲート上の電源線の配線方法において、前記所定の導電
型の半導体領域上に第1の電位を有する第1の電源線を
設け、前記半導体集積回路に設けられた所定の導電型の
半導体領域上に、前記第1の電位と異なる電位を有する
第2の電源線を前記第1の電源線に近接して略平行に設
けることである。
【0010】上記発明の構成によれば、半導体領域上に
電位の異なる2本の電源線を近接して略平行に配線する
ことによって線間容量を作ることができる。これによっ
て、電源線の持つ配線容量を増加させることができ、電
源線配線容量に電圧降下を最小に抑える役目を持たせる
ことができる。従って、本発明によれば、電源線の配線
容量を増加させることで電圧降下を最小限に抑えられる
ため、論理ゲート内部のトランジスタの正常動作を保証
でき、回路の安定動作を保証できるのである。
【0011】また、第2の発明の特徴は、論理ゲート上
に電源線を備える半導体集積回路において、前記半導体
集積回路に設けられた第1導電型の第1の半導体領域上
に設けられた第1の電位を有する第1の電源線と、前記
第1の半導体領域上に設けられた第1の電位と異なる電
位を有する第2の電源線と、前記半導体集積回路の回路
基板に設けられた第2導電型の第2の半導体領域上に、
前記第1の電位を有する第3の電源線と、前記第2の半
導体領域上に前記第1の電位と異なる電位を有する第4
の電源線と、を設けたことである。
【0012】上記発明の構成によれば、電位の異なる電
源線を同一導電型の半導体領域上に配線することによっ
て線間容量を作ることができる。また、未使用のトラン
ジスタのゲート部分とこの電源線を接続することが容易
になり、ゲート容量を電源線に加えることができる。こ
れによって電源線の持つ配線容量を増加させることがで
き、電源線配線容量に電圧降下を最小に抑える役目を持
たせることができる。従って、本発明によれば、電源線
の配線容量を増加させることで電圧降下を最小限に抑え
られるため、論理ゲート内部のトランジスタの正常動作
を保証でき、回路の安定動作を保証できるのである。
【0013】ここで、前記第1の電源線と、第2の電源
線とは前記第1の半導体領域上においては、互いに近接
して略平行に配線され、前記第3の電源線と、第4の電
源線とは前記第2の半導体領域上においては、互いに近
接して略平行に配線されていることが好ましい。
【0014】この構成によれば、半導体領域上に電位の
異なる2本の電源線を近接して略平行に配線することに
よって線間容量をさらに増加させることができる。これ
によって、電源線の持つ配線容量を増加させることがで
き、電源線配線容量に電圧降下を最小に抑える役目を持
たせることができる。従って、電源線の配線容量を増加
させることで電圧降下を最小限に抑えられるため、論理
ゲート内部のトランジスタの正常動作を保証でき、回路
の安定動作を保証できるのである。
【0015】また、上記第1の電源線及び第3の電源
線、若しくは、第2の電源線及び第41の電源線として
はVSS電源線若しくはVDD電源線を用いることが、
これら電源線の電位差が大きいという点で好ましい。
【0016】また、第3の発明の特徴は、論理ゲート上
に電源線を備える半導体集積回路において、前記半導体
集積回路に設けられた第1導電型の第1の半導体領域上
に設けられた第1の電位を有する第1の電源線と、前記
第1の半導体領域上に設けられた第1の電位と異なる電
位を有する第2の電源線と、前記半導体集積回路の回路
基板に設けられた第2導電型の第2の半導体領域上に、
前記第1の電位を有する第3の電源線と、前記第2の半
導体領域上に前記第1の電位と異なる電位を有する第4
の電源線と、前記第1の電源線と、第3の電源線とを接
続する第1の補助電源線と、前記第2の電源線と、第4
の電源線とを接続する第2の補助電源線と、を備えるこ
とである。
【0017】上記発明の構成によれば、局所的に大きな
負荷が発生した場合であっても、補助電源線を用いるこ
とで、負荷を分散させることができる。従って、電源線
配線の電圧降下をさらに抑えることができるのである。
これにより、論理ゲート内部のトランジスタの正常動作
を保証でき、回路の安定動作を保証できるのである。
【0018】ここで、前記半導体集積回路は、ゲートア
レイ若しくはスタンダードセル方式でレイアウトされた
CMOS半導体集積回路であることが好ましい。
【0019】上記CMOS半導体集積回路は、通常、ク
ロック信号に同期して動作するので、同時に電流源に電
流が生じたり、同時に電流が生じなくなる場合が多い。
このように時間当りの電流の変化による電源電圧の変化
量が多い場合には、電源線に寄生するキャパシタンスの
電流は電圧の変化量に比例するので、特に、電圧変動を
抑えることができるのである。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明に係る半導体集積回路及び
その電源線配線方法について図面を参照しながら説明す
ることにする。
【0021】第1の実施の形態 図1は本発明に係る半導体集積回路及びその電源線配線
方法の実施形態を示した図である。この半導体集積回路
は、Nウェル3及びPウェル4はセル列に沿って図面横
方向に帯状に形成されている(図面においては、Nウェ
ル3及びPウェル4は各1つづつ示した)。このNウェ
ル3及びPウェル4上に拡散層5が所定の間隔をもって
備えられており(図面においては、各2つのみを示し
た)、この拡散層5上にポリシリコン層6がNウェル3
及びPウェル4を縦断するように2本づつ設けられてい
る。また、ポリシリコン層6上であって帯状に形成され
たNウェル3と略平行にVDD電源線1が設けられてい
る。同様に、ポリシリコン層6上であって帯状に形成さ
れたPウェル4と略平行にVSS電源線2が設けられて
いる。さらに、本発明に係る半導体集積回路において
は、ポリシリコン層6上であって帯状に形成されたNウ
ェル3と略平行にVSS電源線2がNウェル3とコンタ
クトホール16を通して接続をしないように設けられて
おり、同様に、ポリシリコン層6上であって帯状に形成
されたPウェル4と略平行にVDD電源線1がPウェル
4とコンタクトホール16を通して接続をしないように
設けられている。このNウェル3上のVSS電源線2
と、Pウェル4上のVDD電源線1は論理ゲート内部の
MOSトランジスタの動作に関連しない。
【0022】すなわち、本発明に係る半導体集積回路で
は、論理ゲート内部のトランジスタの電源線について、
従来例で示した半導体集積回路のNウェル3上のPMO
Sトランジスタに接続するVDD電源線1に加えて、V
SS電源線2をこのVDD電源線1近傍に略平行に配線
するようにしてある。また、Pウェル4上のNMOSト
ランジスタに接続するVSS電源線2に加えて、VDD
電源線2をそのVSS電源線2近傍に略平行に配線する
ようにしてある。このように構成することによって、電
源配線は基板容量、配線間容量、ゲート容量の3つの配
線容量部分を持たせることができる。
【0023】次に、この配線容量を持たせることによる
電源線の電圧降下の幅を最小限に抑える原理を説明す
る。図2は本発明に係る半導体集積回路およびその電源
線配線方法の原理を説明するための図である。図2
(a)は配線容量部分を持った半導体集積回路の原理図
である。ここで、12aはVDD電源線側の配線抵抗と
し、12bはVSS電源線側の配線抵抗とする。各配線
抵抗の抵抗値は簡略のため両方ともRとしてある。13
は配線容量であり、この配線容量は、VDD電源線とV
SS電源線との間に生じたキャパシタンスと見做すこと
ができる。14は回路動作時の論理ゲート内部トランジ
スタからの発生電流であり、VDD電源線とVSS電源
線との間に生じた電流源と見做すことができる。
【0024】ここで、同図(b)は配線抵抗13が存在
しない場合の半導体集積回路の原理図を示したものであ
る。同図(a)と同一構成要素には同一符号を付してお
り、その説明は省略する。この同図(b)の半導体集積
回路の場合、VDD電源線とVSS電源線との間に生じ
た電流源14に電流が生じた場合には、配線抵抗12
a、12bを有するVDD電源線とVSS電源線に電流
iが流れるため、配線抵抗による電圧の変動はRiとな
る。一方、本発明に係る原理図である同図(a)におい
ては、キャパシタンス13を備えているので、電流源1
4で発生する電流iの変動によりキャパシタンス電流i
cが生じることになる。従って、配線抵抗12a、12
bを有するVDD電源線とVSS電源線に電流i−ic
が流れるため、配線抵抗による電圧の変動はR(i−i
c)となる。従って、VDD電源線とVSS電源線は双
方ともRicだけ電圧変動を小さくすることができるの
である。このように、電位差を一定に保とうとする働き
が生じるため、電源線の電圧降下の幅を最小限に抑えて
安定した電力供給を行うことができるのである。また、
CMOS半導体集積回路は、通常、クロック信号に同期
して動作するので、同時に電流源14に電流が生じた
り、同時に電流が生じなくなる場合が多い。このように
時間当りの電流の変化によるキャパシタンス13の電圧
の変化量が多い場合には、キャパシタンス電流icは電
圧の変化量に比例するので特に電圧変動を抑える効果が
ある。
【0025】次に、図1における電源線の持つ3つの配
線容量について図3を用いて説明する。電源線の配線容
量は供給電圧降下の幅を最小限にし、電圧変動を抑える
働きがある。以下、個別に説明する。
【0026】まず、第1の配線容量として配線容量7に
ついて説明する。Nウェル3とVSS電源線2とは所定
の電位差を有しているためキャパシタンスが生ずるもの
と見做すことができる。従って、Nウェル3とVSS電
源線2との間には配線容量7が生じる。Nウェル3上の
VDD電源線1はNウェル3とコンタクトホール16を
通して接続している。よって、このNウェル3とVDD
電源線1の電位は連動するため、Nウェル3とVDD電
源線1間に形成されている容量にはVDD電源線1の電
圧変動を抑える効果はなかった。本発明ではNウェル3
上にVSS電源線2を配線することで、Nウェル3とV
SS電源線2の電位の違いにより、Nウェル3とVSS
電源線2間に形成されている容量はVSS電源線2の電
位変動を抑える効果がある。回路にスイッチングが起こ
ったとき、VDD電源線2及びそれに接続されているN
ウェル3の電位は下がる方向の変動を起こし、VSS電
源線の電位は上がる方向に変動を起こす。Nウェル3と
VSS電源線2の間の容量は、上述の通り、Nウェル3
とVSS電源線2の間の電位差を一定に保とうとする働
きがあるので、電位変動が相互に打ち消し合って、電源
電位を安定させるという効果がある。
【0027】同様に、Pウェル4とVDD電源線1とは
所定の電位差を有しているためキャパシタンスが生ずる
ものと見做すことができる。従って、Pウェル4とVD
D電源線1との間には配線容量7が生じる。この配線容
量7によるPウェル上のVSS電源線及びVDD電源線
が電源電位変動に及ぼす効果も、上記Nウェル上のVD
D電源線及びVSS電源線における効果と同様である。
【0028】次に、第2の配線容量として配線容量8に
ついて説明する。VDD電源線1とVSS電源線2とは
所定の電位差を有しているためキャパシタンスが生ずる
ものと見做すことができる。従って、VDD電源線1と
VSS電源線2との間には配線容量8が生じる。すなわ
ち、1種類のウェル上部に電位の異なる2本の電源線を
敷設しているため、両者を近接して略平行に配線するこ
とが容易に可能になる。そこで、VDD電源線1とVS
S電源線2を近接して配線することによって、両者の間
に線間容量を形成することができる。回路にスイッチン
グが起こったとき、VDD電源線1の電位は下がる方向
に変動を起こし、VSS電源線2の電位は上がる方向の
変動を起こす。VDD電源線1とVSS電源線2との間
の容量は両者の電位差を一定に保とうとする働きがある
ので、電位変動が相互に打ち消し合って、電源電位を安
定させるという効果がある。この電位の異なる2本の電
源線の線間の距離が小さければ、線間容量値は大きくな
り、効果的である。また、電源線の線間容量を生成させ
るためには、Nウェル3上のVDD電源線1とVSS電
源線2は同層の配線層、Pウェル4上のVSS電源線2
とVDD電源線1は同層の配線層を使用すると両電源線
の距離が小さくなるため線間容量値は大きくなり、効果
的である。
【0029】次に、第3の配線容量として配線容量9に
ついて説明する。トランジスタのゲートはNウェル3や
Pウェル4と近接して設けられている等のため、そのゲ
ート容量は非常に大きい。従って、未使用トランジスタ
のゲート容量を電源線の配線容量に加える手段がある。
これについて、PMOSトランジスタのゲート真下部分
はNウェル、NMOSトランジスタのゲート真下部分は
Pウェルなので、ゲート容量を生成するために、PMO
SトランジスタのゲートにNウェル3と電位の異なるV
SS電源線2を、NMOSトランジスタのゲートにPウ
ェル4と電位の異なるVDD電源線1をコンタクトホー
ル16を通して接続させる。この方法により、電源線に
ゲート容量を加えるときに、従来の電源線配線方法で
は、Nウェル上にあるPMOS未使用トランジスタとP
ウェル4上のVSS電源線2の接続、Pウェル4上にあ
るNMOS未使用トランジスタとNウェル3上のVDD
電源線1の接続を行なわなければならないため、配線が
錯綜し、信号線配線の障害となる。これに対して、本発
明では、PMOSトランジスタとVSS電源線2が同じ
Nウェル3上にあり、NMOSトランジスタとVDD電
源線1が同じPウェル4上にあるため、それぞれ容易に
接続できる。従って、未使用トランジスタのゲート容量
を有効に利用することができる。
【0030】電流集中による電位降下・エレクトロマイ
グレーションなどの不具合を避けるために、電源線には
ある程度の太さを与えることが必要である。電源線を太
める代りに複数本の電源線を並行に敷設しても同様の電
流集中防止効果が得られる。電源線を複数敷設する際
に、上述の実施の形態によれば、ある電源線は同電位の
ウェル上に敷設してMOSトランジスタのスイッチング
のために電流を供給する役割を担わせ、また、ある電源
線は異電位のウェル上に敷設してウェルとの間に容量を
形成して電源電位の安定化を図る役割を担わせることが
できる。
【0031】第2の実施の形態 次に、第2の実施の形態について説明する。同電位のウ
ェル上の電源線と異電位のウェル上の電源線を全く別々
に配線したのでは、同電位のウェル上の電源線のみがト
ランジスタに電流を供給するので、さらに多くの電流を
供給する場合にはスイッチング時の電位降下が生じるお
それもある。
【0032】本実施の形態では、電源線の電位安定効果
をさらに図るべく、ところどころでふたつの電源線を接
続させるようにする。例えば、図4に示すごとく、帯状
のウェル上に設けられたVDD電源線1と略直交する方
向に補強電源線11も敷設し、格子状の電源配線構造を
作ることにより、2種類の電源線の接続を図ることがで
きる。
【0033】また、ゲートアレイやスタンダードセル方
式でレイアウトされたCMOS半導体集積回路において
は、セルが列状に並べられてる構造を有しているので、
同時に電流源に電流が生じたり、同時に電流が生じなく
なる場合が多い。このように時間当りの電流の変化によ
るキャパシタンスの電圧の変化量が多い場合には、キャ
パシタンス電流は電圧の変化量に比例するので、特に本
実施の形態によれば電圧変動を抑える効果がある。
【0034】以上のように、電源配線容量部分の増加に
より、電源線配線からMOSトランジスタへの供給電圧
降下をさらに軽減して、安定した電力供給を行い、トラ
ンジスタのON/OFF動作を安定させ、論理ゲートの
正常動作を保証することができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば電
源線の配線容量が従来以上に増加することで電圧降下を
最小限に抑えられるため、安定した電力供給を行え、論
理ゲート内部のトランジスタの正常動作を保証でき、回
路の安定動作を保証できることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態の半導体集積回
路を表した図である。
【図2】本発明に係る半導体集積回路の原理を説明する
ための図である。
【図3】本発明に係る第1の実施の形態の半導体集積回
路の断面図である。
【図4】本発明に係る第2の実施の形態の半導体集積回
路である電源線を格子状に構成した図である。
【図5】従来の電源線配線を施した半導体集積回路を示
した図である。
【図6】従来の電源線配線を施した半導体集積回路を示
した断面図である。
【符号の説明】
1 VDD電源線 2 VSS電源線 3 Nウェル 4 Pウェル 5 拡散層 6 ポリシリコン層 7 電源線の対基板容量 8 電源線の線間容量 9 トランジスタのゲート容量 11 補強電源線 12a,12b 配線抵抗 13 キャパシタンス 14 電流源 15 半導体基板 16 コンタクトホール

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体集積回路における論理ゲート上の
    電源線の配線方法において、 前記半導体集積回路に設けられた所定の導電型の半導体
    領域上に第1の電位を有する第1の電源線を設け、 前記所定の導電型の半導体領域上に、前記第1の電位と
    異なる電位を有する第2の電源線を前記第1の電源線に
    近接して略平行に設けることを特徴とする半導体集積回
    路の電源線配線方法。
  2. 【請求項2】 論理ゲート上に電源線を備える半導体集
    積回路において、 前記半導体集積回路に設けられた第1導電型の第1の半
    導体領域上に設けられた第1の電位を有する第1の電源
    線と、 前記第1の半導体領域上に設けられた第1の電位と異な
    る電位を有する第2の電源線と、 前記半導体集積回路の回路基板に設けられた第2導電型
    の第2の半導体領域上に、前記第1の電位を有する第3
    の電源線と、 前記第2の半導体領域上に前記第1の電位と異なる電位
    を有する第4の電源線と、 を設けたことを特徴とする半導体集積回路。
  3. 【請求項3】 論理ゲート上に電源線を備える半導体集
    積回路において、 前記半導体集積回路に設けられた第1導電型の第1の半
    導体領域上に設けられた第1の電位を有する第1の電源
    線と、 前記第1の半導体領域上に設けられた第1の電位と異な
    る電位を有する第2の電源線と、 前記半導体集積回路の回路基板に設けられた第2導電型
    の第2の半導体領域上に、前記第1の電位を有する第3
    の電源線と、 前記第2の半導体領域上に前記第1の電位と異なる電位
    を有する第4の電源線と、 前記第1の電源線と、第3の電源線とを接続する第1の
    補助電源線と、 前記第2の電源線と、第4の電源線とを接続する第2の
    補助電源線と、 を備えることを特徴とする半導体集積回路。
JP19176895A 1995-07-27 1995-07-27 半導体集積回路及びその電源線配線方法 Pending JPH0945860A (ja)

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JP19176895A Pending JPH0945860A (ja) 1995-07-27 1995-07-27 半導体集積回路及びその電源線配線方法

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JP (1) JPH0945860A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005332979A (ja) * 2004-05-20 2005-12-02 Sanyo Electric Co Ltd 半導体集積回路装置及びその設計方法

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JP2005332979A (ja) * 2004-05-20 2005-12-02 Sanyo Electric Co Ltd 半導体集積回路装置及びその設計方法

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