JPH094580A - スクリュー真空ポンプ - Google Patents

スクリュー真空ポンプ

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JPH094580A
JPH094580A JP17398395A JP17398395A JPH094580A JP H094580 A JPH094580 A JP H094580A JP 17398395 A JP17398395 A JP 17398395A JP 17398395 A JP17398395 A JP 17398395A JP H094580 A JPH094580 A JP H094580A
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JP
Japan
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pressure
discharge port
rotor
screw
vacuum pump
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Application number
JP17398395A
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English (en)
Inventor
Isao Akutsu
功 阿久津
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Diavac Ltd
Original Assignee
Diavac Ltd
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Publication date
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Publication of JPH094580A publication Critical patent/JPH094580A/ja
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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C29/00Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
    • F04C29/12Arrangements for admission or discharge of the working fluid, e.g. constructional features of the inlet or outlet
    • F04C29/124Arrangements for admission or discharge of the working fluid, e.g. constructional features of the inlet or outlet with inlet and outlet valves specially adapted for rotary or oscillating piston pumps
    • F04C29/126Arrangements for admission or discharge of the working fluid, e.g. constructional features of the inlet or outlet with inlet and outlet valves specially adapted for rotary or oscillating piston pumps of the non-return type

Abstract

(57)【要約】 【目的】 必要以上の内部圧縮による軸トルクの増大を
防ぐとともに、異常な温度上昇を防止し、さらには、作
動室の圧力を短時間で設定圧に上昇するようになしたス
クリュー真空ポンプを提供する 【構成】 圧力調整装置を設けたスクリュ−真空ポンプ
において、前記圧力調整装置は、前記ケ−シング3の一
部を構成するスクリュー端面プレ−ト3a、3bに形成
された排出口4、5と、前記排出口4、5の外側に設け
られ前記作動室内圧力が大気圧を超えたときに開放され
る排出弁7と、前記排出口4、5を開閉するロ−タ1、
2の歯端面1b、2bとを含み、前記ロ−タ1、2の回
転にしたがってロ−タ1、2の歯端面1b、2bが前記
排出口4、5に位置する状態で、ロ−タ1、2の歯端面
1b、2bが前記排出口4、5の内側を閉塞するように
構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スクリュー真空ポンプ
に関し、更に詳しくは、吸入圧力が高い場合であっても
内部圧縮による軸トルクの増大を防止すると共に、発熱
を最小にした大気圧から中真空領域の使用において最適
なスクリュー真空ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】スクリュー真空ポンプでは、吸入された
気体は吐出ポートが開くまで、設計圧力比に従って圧縮
される。すなわち、作動室内の圧力は吸入側より吐出側
に向かって上昇する。このスクリュー真空ポンプを吸入
圧力が大気圧あるいは大気圧近傍で起動した場合、吐出
側圧力は大気圧であるため、スクリュー真空ポンプは設
計圧力比に従って必要以上の圧縮を行うことになる。
【0003】このように従来のスクリュー真空ポンプで
必要以上の圧縮を行うと、雄雌ロ−タを回転させるため
の軸トルクが増大し、消費電力が増加するという問題が
あった。また、気体を圧縮するとそれに伴い発熱する
が、必要以上に圧縮をおこなうため、スクリュー真空ポ
ンプの温度が異常に上昇し、スクリュー真空ポンプを構
成する部材の設計範囲を超える熱膨張が発生し、ケ−シ
ングとロ−タ−、雄ロ−タ−と雌ロ−タ−のかみ合い間
の寸法精度等を良好なものとすることができない等の問
題があった。
【0004】上記問題を解決するものとして、特許公開
61−65087号公報に示されたスクリュー真空ポン
プが提案されている。この従来のスクリュー真空ポンプ
の概略について、図4乃至図6に基づいて説明する。
尚、図4はスクリュー真空ポンプの正面断面図である。
図5は図4におけるA−A断面図である。図6は圧力調
整装置を示す要部断面図である。
【0005】図に示すように、この提案されたスクリュ
ー真空ポンプは、それ以前の一般的なスクリュー真空ポ
ンプと同様の構成を有している。すなわち、雄ロータ1
0と雌ロータ11は、微小すきまを有しつつ噛み合うよ
うにメインケーシング12内に納められ、吸入ケーシン
グ13とメインケーシング12に取り付けたスタフイン
グボックス14、15内のころ軸受16、17によって
回転自在に支持され、これらのロータに作用するスラス
ト荷重は、玉軸受18によって支持されれている。また
作動室と軸受の間には、シャフトシール19、20が設
けられ作動室への油の侵入を防ぐと共に、作動室から圧
縮気体が漏洩するのを防いでいる。更に、駆動側である
雄ロータ10の軸端にはピニオン21が取りつけられ、
図示されていない増速ギヤで駆動されるように構成され
ている。尚、タイミングギヤ22、23は、雄ロータ1
1へ動力を伝達すると共に、雄・雌ロータが接触しない
ようにロータ間の回転角度を調整するものである。
【0006】この提案された従来のスクリュー真空ポン
プの特徴は、圧力調整装置27を設けたことにある。こ
の圧力調整装置について説明すると、圧力調整装置27
はケ−シング12の下部であって、しかも雄ロ−タ11
軸方向に複数設けられている。また圧力調整装置27
は、ケ−シング12の下部に形成された排出口31と、
前記排出口31を開閉する弁棒29と、前記弁棒29の
自重を支えるばね30と、前記弁棒29とばね30とを
収納する弁ボックス28と、前記弁ボックス28に形成
され排出口31から吐出した気体を外部に放出する大気
開放口32とから構成されている。なお、弁棒21には
Oリング33が取り付けられている。
【0007】次に上記圧力調整装置を備える従来のスク
リュー真空ポンプの動作について説明すると、作動室2
6の圧力が大気圧より低い場合には、弁ボックス28内
の弁棒29は、ばね30によってその自重を支えられ、
排出口31と大気との圧力差によって生じる上向きの力
によって、本体吐出ケーシング12に接して排出口31
を塞いでいる。したがって、吸入ポート24より吸入さ
れた気体は、雄ロータ10、雌ロータ11及びメインケ
ーシング12によって形成される作動室26内に入り、
両ロータの回転により圧縮されて、前記圧力調整装置2
7から外部に吐出されることなく、吐出ポート25より
圧出される。
【0008】これに対し、作動室26の圧力が大気圧よ
り高い場合には、弁棒29は下方に押し下げられ、作動
室26内の気体は排出口31より弁ボックス28内のす
きまを通り、大気開放口32より外部へと放出される。
そして、前記圧力調整装置27は吸入圧力が十分に低下
し、作動室が吐出ポートに達する以前に、作動室内圧力
が大気圧に達することがなくなると、排出口31はすべ
て塞がれ、吸入ポート24より吸入された気体は、雄ロ
ータ10、雌ロータ11及びメインケーシング12によ
って形成される作動室26内に入り、両ロータの回転に
より圧縮されて、前記圧力調整装置27から外部に吐出
されることなく、吐出ポート25より圧出される。
【0009】以上のように、従来のスクリュ−真空ポン
プにあっては、作動室内の圧力を大気圧以下に抑えられ
るため、吸入圧力が大気圧近傍の状態での運転に際して
も、必要以上の圧縮による軸トルクの増大を防ぐことが
でき、消費電力を抑えることができ、また必要以上の圧
縮がないため、スクリュー真空ポンプの温度が異常に上
昇することはなく、ケ−シングとロ−タ−、雄ロ−タ−
と雌ロ−タ−のかみ合い間の寸法精度等を良好なものと
することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、提案さ
れた従来のスクリュ−真空ポンプでは、圧力調整装置2
7がケ−シング12の下面に、しかもロ−タの軸方向に
形成されているため、図6に示すように作動室26aと
隣の作動室26bとが排出口31を介して連通すること
がある。図中矢印は、この時の気体の流れを示したもの
である。すなわち、ロ−タの歯先34は十分な幅を有さ
ないため、排出口30は作動室26aと隣の作動室26
bとに跨がる状態が生ずる。その結果、排出口31はす
べて塞がれ、所定の吐出圧を必要としている場合に、圧
力の高い作動室26aから圧力の低い作動室26bに気
体が洩れ、作動室26aの圧力が設定圧力まで上昇しな
かったり、あるいは設定圧力に上昇するまでにかなりの
時間を要するという技術的課題があった。
【0011】本発明は上記した技術的課題を解決するた
めになされたものであり、必要以上の内部圧縮による軸
トルクの増大を防ぐとともに、異常な温度上昇を防止
し、さらには、作動室の圧力を短時間で設定圧に上昇す
るようになしたスクリュー真空ポンプを提供することを
目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるスクリュ
ー真空ポンプは、互に噛み合いながら回転する一対の雄
ロ−タ及び雌ロ−タと、両ロ−タを収納するケ−シング
により作動室を形成し、前記作動室に閉じ込められた吸
入気体を前記ロ−タの回転に伴って、吐出口から圧出す
るとともに、作動室内圧力が大気圧より上昇しないよう
に、圧力を制限する圧力調整装置を設けたスクリュ−真
空ポンプにおいて、前記圧力調整装置は、前記ケ−シン
グの一部を構成するスクリュー端面プレ−トに形成され
た排出口と、前記排出口の外側に設けられ前記作動室内
圧力が大気圧を超えたときに開放される排出弁と、前記
排出口を開閉するロ−タの歯端面とを含み、前記ロ−タ
の回転にしたがってロ−タの歯端面が前記排出口に位置
する状態で、ロ−タの歯端面が前記排出口の内側を閉塞
するように構成されている。
【0013】また前記スクリュー端面プレ−トに形成さ
れた排出口は、ロ−タを構成するねじ歯車のピッチ円に
対応する位置に、前記ねじ歯車の歯ピッチの間隔をもっ
て複数形成されているのが望ましく、またロ−タの歯数
より1つ少ない個数の排出口が形成されているのが望ま
しい。
【0014】更に、前記排出弁は、排出口の外側に配さ
れ前記排出口を開閉する弁棒と、前記弁棒を排出口を閉
塞する方向に附勢するばねと、前記弁棒とばねとを収納
する弁ボックスと、前記弁ボックスに形成され、前記排
出口から圧出した気体を外部に放出する大気開放口とを
含む構成を有している。
【0015】
【作用】上記のように構成されたスクリュー真空ポンプ
は、吸入気体の圧力が低く、作動室の圧力が大気圧より
低い場合には、弁ボックス内の弁棒は、ばねによって附
勢され、排出口の外側を塞いでいる。この時、排出口の
内側はロ−タを構成するねじ歯車の歯端面で閉塞するよ
うに構成されているため、ロ−タが回転しても作動室が
隣接する作動室と連通することはなく、圧力の高い作動
室から圧力の低い作動室に気体が洩れ、作動室圧力が設
定圧まで上昇しなかったり、あるいは設定圧に上昇する
までにかなりの時間を要することもない。
【0016】また吸入気体の圧力が高く、作動室の圧力
が大気圧より高い場合には、弁棒は下方に押し下げら
れ、作動室内の気体は排出口より弁ボックス内のすきま
を通り、大気開放口より外部へと放出される。そして、
前記圧力調整装置は吸入圧力が十分に低下し、作動室が
吐出ポートに達する以前に、作動室内圧力が大気圧に達
することがなくなると、排出口はすべて塞がれ、前記圧
力調整装置から外部に吐出されることなく、吐出ポート
より圧出される。
【0017】
【実施例】本発明の一実施例について、図1乃至図4に
基づいて説明する。尚、図1は本発明の一実施例にかか
るスクリュー真空ポンプをケ−シングの吐出側からみた
概略図であって、(a)は雄ロ−タ側の排出口に雄ロ−
タの歯端面が位置しない状態を示す図である。また
(b)は雄ロ−タが回転し、排出口に雄ロ−タの歯端面
が位置する状態を示す図である。また、図2は本発明の
一実施例にかかるスクリュー真空ポンプをロ−タの周方
向を開いて、模式的に表した図である。更に、図3は排
出口の要部拡大図である。
【0018】図に示すように、1は雄ロ−タ−であっ
て、前記雄ロ−タ−1と噛み合う雌ロ−タ−2が、従来
のスクリュー真空ポンプ同様、ケ−シング3内に収納さ
れている。そして、前記ケ−シング3の吐出側には、雄
ロータ端面プレート3a、雌ロータ端面プレート3bが
形成され、この端面プレート3a、端面プレート3bと
雄ロ−タ1の歯端面、雌ロ−タ2の歯端面とは摺動可能
に密着している。したがって、雄ロータ端面プレート3
a、雌ロータ端面プレート3bと雄ロ−タ1の歯端面1
b、雌ロ−タ2の歯端面2bとによって、作動室1a、
2aの気密性が保たれる。
【0019】また、前記雄ロ−タ1の端面プレ−ト3a
には排出口4a、4b、4c、4dが形成され、同様に
雌ロータの端面プレート3bにも、排出口5a、5b、
5c、5d、5eが形成されている。そして端面プレ−
ト3aと端面プレート3bとの上部には、端面プレ−ト
3aと端面プレート3bに跨がって、1つの吐出口6が
形成されている。
【0020】前記雄ロータ側端面プレート3aに形成さ
れた排出口4は、雄ロータ歯数(この実施例にあって
は、歯数は5)より1つ少ない4つ設けられ、4つの排
出口4a〜4dは、雄ロータ1を構成するねじ歯車の歯
ピッチの間隔と同一間隔をもって、前記ねじ歯車のピッ
チ円上に配置されている。尚、排出口は、雄ロータ1を
構成するねじ歯車の歯ピッチの間隔と同一間隔をもって
形成されるため、雄ロータ側端面プレート3aには、5
つの排出口を設けることができるが、5つ目の排出口は
吐出口6となるように構成されている。したがって、前
記排出口4a〜4dは吐出口6からの角度で示せば、7
2°、144°、216°、288°の位置に形成され
ている。
【0021】また前記雌ロータ側端面プレート3bに形
成された排出口5は、前述の雄ロ−タ側端面プレ−ト3
aと同様に、雌ロータ歯数(この実施例にあっては、歯
数は6)より1つ少ない5つ設けられ、5つの排出口5
a〜5eは、雌ロータ2を構成するねじ歯車の歯ピッチ
の間隔と同一間隔をもって、前記ねじ歯車のピッチ円上
に配置されている。尚、排出口は、雌ロータ2を構成す
るねじ歯車の歯ピッチの間隔と同一間隔をもって形成さ
れるため、雌ロータ側端面プレート3bには、6つの排
出口を設けることができるが、6つ目の排出口は吐出口
6となるように構成されている。したがって、前記排出
口5a〜5eは吐出口6からの角度で示せば、60°、
120°、180°、240°、300°の位置に形成
されている。
【0022】以上のような位置関係をもって、排出口4
a〜4d及び排出口5a〜5eが形成されているため、
図1(a)に示すように前記雄ロータ1のねじ歯車の端
面1bが排出口4a〜4dを閉塞しない状態(雌ロータ
2のねじ歯車の端面2bが排出口5a〜5eを閉塞する
状態)にあっては、排出口4a〜4dの内側は開放状態
にあり、排出口5a〜5eは閉塞状態にある。そして、
ロ−タが回転することにより、前記状態から図1(b)
に示すような前記雄ロータ1のねじ歯車の端面1bが排
出口4a〜4dを閉塞する状態(雌ロータ2のねじ歯車
の端面2bが排出口5a〜5eを閉塞しない状態)に移
行するが、いずれの状態にあって作動室が排出口4、5
を介して、連通することはない。
【0023】次に、排出口の外側に配される排出弁につ
いて図3に基づいて説明する。尚、この排出弁は基本的
構成は従来の排出弁と同様であるため、図6に示された
部材と同一の部材については同一符号を付する。図にお
いて、排出弁7は前記排出口を開閉する弁棒29と、前
記弁棒29の反対面に一体に形成され、排出口4、5に
挿入される突出部29aと、前記弁棒29を排出口4、
5を閉塞する方向に附勢するばね8と、前記弁棒29と
ばね8とを収納する弁ボックス28と、前記弁ボックス
28に形成され、前記排出口4、5から吐出した気体を
外部に放出する大気開放口32とから構成されている。
ここで、前記ばね8の附勢力は、大気圧以上に作動室内
の圧力が上昇すると弁棒29が排出口4、5を開くよう
に調整されている。
【0024】上記のように構成された一実施例の動作作
用について説明する。まず吸入気体の圧力が低く、作動
室1aの圧力が大気圧より低い場合には、弁ボックス2
8内の弁棒29は、ばね8によって附勢され、排出口
4、5を塞いでいる。尚、このとき、突出部29aは排
出口4、5に挿入されているため、排出口4、5にわず
かな空隙しか形成されていない。そのため、作動室1
a、2aが排出口4、5に位置し連通した際、作動室1
a、2aの圧力は排出口4、5の空隙の圧力の影響を受
けることはない。したがって、吸入ポートより吸入され
た気体は、雄ロータ1、雌ロータ2及びケーシング3に
よって形成される作動室1a、2a内に入り、両ロータ
の回転により圧縮されて、前記圧力調整装置から外部に
吐出されることなく、吐出ポート6より吐出される。こ
のとき、図3に示すように排出口4、5の内側はロ−タ
を構成するねじ歯車の歯端面1bまたは歯端面2bで閉
塞するように構成されているため、作動室が隣接する作
動室と連通することはなく、圧力の高い作動室から圧力
の低い作動室に気体が洩れ、作動室の圧力が所定圧以上
に上昇しなかったり、あるいは所定圧以上に上昇するの
に余分な時間を要することもない。
【0025】これに対し、吸入気体の圧力が高く、作動
室の圧力が大気圧より高い場合には(ばね8の附勢力よ
り作動室の気体が弁棒29に及ぼす力が大きい場合に
は)、弁棒29は下方に押し下げられ、作動室26内の
気体は排出口4、5より弁ボックス28内のすきまを通
り、大気開放口32より外部へと放出される。そして、
前記圧力調整装置7は吸入圧力が十分に低下し、作動室
が吐出ポートに達する以前に、作動室内圧力が大気圧に
達することがなくなると、排出口4、5はすべて塞が
れ、前記圧力調整装置7から外部に吐出されることな
く、吐出ポート6より圧出される。
【0026】以上のように、本発明にかかるスクリュ−
真空ポンプにあっては、スクリュー真空ポンプのロ−タ
の回転にしたがってロ−タの歯端面が排出口に位置する
状態で、ロ−タの歯端面によって排出口の内側を閉塞す
るように構成されているため、排出口によって一の作動
室と隣接する他の作動室と連通することがなく、圧力の
高い一の作動室から圧力の低い他の作動室に気体が洩れ
ないため、作動室は所定の時間内に設定圧まで昇圧す
る。また作動室内の圧力を常に大気圧以下に抑えられる
ため、吸入圧力が大気圧近傍の状態での運転に際して
も、必要以上の圧縮が行われないため、軸トルクの増大
を防ぐことができ、消費電力を抑えることができる。更
に、必要以上の圧縮が行われないため、スクリュー真空
ポンプの温度が異常に上昇することはなく、ケ−シング
とロ−タ−、雄ロ−タ−と雌ロ−タ−のかみ合い間の寸
法精度等を良好なものとすることができる。
【0027】尚、上記実施例にあっては、排出口4個あ
るいは5個設けたものについて説明したが、特にこれに
限定されるものではなく、スクリュー真空ポンプの使用
範囲、性能等を考慮の上適宜選択される。また排出口を
ロ−タを構成するねじ歯車のピッチ円に相当する位置に
形成したが、特にこの位置に限定されるものではなく、
ねじ歯車の歯端面で閉塞できる位置に形成されれば良
い。更に、上記実施例では、ばねの附勢力を大気圧ある
いは大気圧近傍の圧力に対抗できる力として説明した
が、特にこれに限定されるものではなく、スクリュー真
空ポンプの使用範囲、性能等を考慮の上ばねの附勢力を
変えてもよい。更にまた、上記実施例ではロ−タに1つ
のねじ歯車を形成したものを示したが、特に1つのねじ
歯車に限定されるものではなく、ロ−タに複数のねじ歯
車を形成した多段のロ−タであってもよい。またねじ歯
車とル−ツの両方が形成されたロ−タであっても、本発
明を適用することができる。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、スクリュ
ー真空ポンプのロ−タの回転にしたがってロ−タの歯端
面が排出口に位置する状態で、ロ−タの歯端面によって
排出口の内側を閉塞するように構成されているため、排
出口によって一の作動室と隣接する他の作動室と連通す
ることがない。その結果、所定の吐出圧を必要としてい
る場合に、圧力の高い一の作動室から圧力の低い他の作
動室に気体が洩れることなく、作動室は所定の時間内に
設定圧を得ることができるという効果を奏するものであ
る。
【0029】また作動室内の圧力を大気圧以下に抑えら
れるため、吸入圧力が大気圧近傍の状態での運転に際し
ても、必要以上の圧縮による軸トルクの増大を防ぐこと
ができ、消費電力を抑えることができ、また必要以上の
圧縮がないため、スクリュー真空ポンプの温度が異常に
上昇することはなく、ケ−シングとロ−タ−、雄ロ−タ
−と雌ロ−タ−のかみ合い間の寸法精度等を良好なもの
とすることができるという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例にかかるスクリュー真
空ポンプをケ−シングの吐出側からみた概略図である。
【図2】図2は本発明の一実施例にかかるスクリュー真
空ポンプをロ−タの周方向を開いて、模式的に表した図
である。
【図3】図3は排出口の要部拡大図である。
【図4】図4はスクリュー真空ポンプの正面断面図であ
る。
【図5】図5は図4におけるA−A断面図である。
【図6】図6は圧力調整装置を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 雄ロ−タ 1a 作動室 1b 歯端面 2 雌ロ−タ 2a 作動室 2b 歯端面 3 ケ−シング 3a 雄ロ−タ側端面プレ−ト 3b 雌ロ−タ側端面プレ−ト 4a〜4d 排出口 5a〜5e 排出口 6 吐出口 7 排出弁 8 ばね 28 弁ボックス 29 弁棒 32 大気開放口

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互に噛み合いながら回転する一対の雄ロ
    −タ及び雌ロ−タと、両ロ−タを収納するケ−シングに
    より作動室を形成し、前記作動室に閉じ込められた吸入
    気体を前記ロ−タの回転に伴って、吐出口から圧出する
    とともに、作動室内の圧力が大気圧近傍より上昇しない
    ように、圧力を制限する圧力調整装置を設けたスクリュ
    −真空ポンプにおいて、 前記圧力調整装置は、前記ケ−シングの一部を構成する
    スクリュー端面プレ−トに形成された排出口と、前記排
    出口の外側に設けられ前記作動室内圧力が大気圧を越え
    たときに開放される排出弁と、前記排出口の内側を開閉
    するロ−タの歯端面とを含み、 前記ロ−タの回転にしたがってロ−タの歯端面が前記排
    出口に位置する状態で、ロ−タの歯端面が前記排出口の
    内側を閉塞するようになしたことを特徴とする特徴とす
    るスクリュー真空ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記スクリュー端面プレ−トに形成され
    た排出口は、ロ−タを構成するねじ歯車のピッチ円に対
    応する位置に、前記ねじ歯車の歯ピッチの間隔をもって
    複数形成されていることを特徴とする請求項1に記載の
    スクリュー真空ポンプ。
  3. 【請求項3】 前記スクリュー端面プレ−トに形成され
    た排出口はロ−タの歯数より1つ少ない個数、吐出口で
    形成されていることを特徴とする請求項1または請求項
    2に記載のスクリュー真空ポンプ。
  4. 【請求項4】 前記排出弁は、排出口の外側に配され前
    記排出口を開閉する弁棒と、前記弁棒を排出口を閉塞す
    る方向に附勢するばねと、前記弁棒とばねとを収納する
    弁ボックスと、前記弁ボックスに形成され、前記排出口
    から圧出した気体を外部に放出する大気開放口とを含む
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記
    載のスクリュー真空ポンプ。
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