JPH0945762A - 半導体素子基体およびその製造方法 - Google Patents

半導体素子基体およびその製造方法

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JPH0945762A
JPH0945762A JP19091495A JP19091495A JPH0945762A JP H0945762 A JPH0945762 A JP H0945762A JP 19091495 A JP19091495 A JP 19091495A JP 19091495 A JP19091495 A JP 19091495A JP H0945762 A JPH0945762 A JP H0945762A
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substrate
groove
cavity
layer
impurity layer
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Withdrawn
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JP19091495A
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English (en)
Inventor
Masamichi Takano
仁路 高野
Masahiko Suzumura
正彦 鈴村
Mitsuhide Maeda
光英 前田
Yoshiki Hayazaki
嘉城 早崎
Yoshifumi Shirai
良史 白井
Takashi Kishida
貴司 岸田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高耐圧、低寄生容量、低オン抵抗であり、しか
も放熱特性の良好な半導体素子を容易に形成できる半導
体素子基体を提供する。 【解決手段】第1基板体11と第2基板体14との間に
埋込酸化膜層13を有すSOI構造の基板において、横
方向分離用酸化膜12aを形成する。横方向分離用酸化
膜12aは、第1基板体11の内部まで延長され、さら
に埋込酸化膜層13に沿って素子の下方まで延長され
る。したがって、縦横両方向の絶縁分離が可能になり、
しかも部分的に厚みの大きい絶縁層が形成されることに
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘電体分離あるい
は絶縁物上の単結晶半導体層に作成される電子デバイ
ス、集積回路に適する半導体素子基体およびその製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、絶縁物の上にシリコン層を形
成し、そのシリコン層に素子を形成したSOIデバイス
が知られている。この種のSOIデバイスは、一般には
基板となる単結晶シリコンの第1基板体に絶縁物となる
埋込酸化膜を介して素子形成層(活性層)となる単結晶
シリコンの第2基板体を積層した構造を有する。このよ
うなSOI構造では、素子特性を考える際に、活性層の
厚み、不純物濃度、埋込酸化膜の厚みがとくに重要であ
る。たとえば、SOIデバイスとしてLDMOSFET
(Lateral Double-Diffused MOSFET)を製造する
際には、活性層の厚みと不純物濃度との間にRESUR
F条件として知られる一定の関係があり、活性層の厚み
が一定であるとき、高耐圧を得るにはドリフト領域の最
適濃度がRESURF条件によって規定されることにに
なる。
【0003】埋込酸化膜の厚みは、耐圧、動作速度、放
熱性に強い関連がある。つまり、埋込酸化膜の厚みを増
すほど、最大耐圧が高くなり、またドレイン基板間の容
量が減少するために動作速度が速くなる。しかしなが
ら、埋込酸化膜は熱伝導率がシリコンの100分の1以
下であるから、厚みが大きくなるほど放熱性を損ない、
大電流、高耐圧のパワーデバイスを形成する場合に問題
になる。さらに、埋込酸化膜の厚みを大きくすると耐圧
に対するドリフト領域の最適濃度が小さくなることが知
られており、埋込酸化膜の厚膜化はオン抵抗の増加をも
たらすことになる。
【0004】近年、素子形成時にソースやドレインの直
下となる埋込酸化膜の厚みを部分的に厚くした構造も提
案されているが、工程が複雑であり実用的な製造方法と
は言えないのが現状である。この種の製造方法として
は、たとえば、図9(a)のようなシリコン基板104
の表面に図9(b)のように均一な厚みの酸化膜103
を形成した後、図9(c)のように耐酸化性の窒化膜マ
スク109を使用して、LOCOS酸化により部分的に
厚い酸化膜110を形成し、図9(d)(e)のように
シリコン基板101に貼り合わせる方法がある。この方
法により、シリコン基板101が第1基板体、シリコン
基板104が第2基板体となり、酸化膜103、110
が埋込酸化膜となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した方法では、厚
膜化した酸化膜110と他の酸化膜103との表面に凹
凸が生じるから、シリコン基板101に貼り合わせたと
きに、接触面積が小さくなって貼り合わせの強度が小さ
くなったり、張り合わせ面の間にボイドを生じたりする
などの問題があり、実用的な製造方法とは言えず、また
酸化膜110を充分に厚膜化するのも困難である。
【0006】本発明は上記事由に鐙みて為されたもので
あり、その目的は、高耐圧、低寄生容量、低オン抵抗で
あり、しかも放熱特性の良好な半導体素子を形成するこ
とができるような埋込酸化膜の厚みを部分的に大きくし
た半導体素子基体を提供するとともに、貼り合わせの強
度が十分に大きく、埋込酸化膜の厚みを容易に制御する
ことができる半導体素子基体の製造方法を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は半導体
素子基体に係り、シリコン材料からなる第1基板体と、
第1基板体の上に形成された第1絶縁分離層と、第1絶
縁分離層の上に素子形成層として形成されたシリコン材
料からなる第2基板体と、第2基板体の表面側から第1
基板体の内部に到達することにより第2基板体に形成さ
れる素子間を絶縁分離する第2の絶縁分離層とを備え、
第2の絶縁分離層は第1基板体内において第1絶縁分離
層の下面に当接する形で第2基板体に形成される素子の
一部領域の下方まで延長されていることを特徴とする。
【0008】この構成では、素子形成層となる第2基板
体に第2の絶縁分離層を有するから、素子が横方向に分
離されるのはもちろんのこと、第2の絶縁分離層の一部
が素子の下方まで延長されているから素子の縦方向分離
も行なわれる。とくに、この構造の半導体素子基体にL
DMOSFETなどを形成すれば、部分的に厚い埋込酸
化膜が形成されることになり、高耐圧で寄生容量が小さ
い素子を形成することができる。しかも、素子動作時に
発生する熱は埋込酸化膜の厚い部分から放熱するから放
熱性が損なわれず、パワーデバイスに適した構造を提供
することができる。
【0009】請求項2ないし請求項8の発明は、半導体
素子基体の製造方法に係るものであって、それぞれ目的
達成のために以下の手順を有する。すなわち、請求項2
の発明は、シリコン材料からなる第1の基板の一表面に
多孔質シリコン層を形成する第1工程、シリコン材料か
らなる第2の基板の一面を絶縁膜を介して多孔質シリコ
ン層と貼り合わせる第2工程、第2の基板を所望の厚み
になるまで研磨する第3工程、第2の基板の表面より多
孔質シリコン層に到達する溝を形成する第4工程、フッ
酸を含むエッチング液を用いて溝に連続する多孔質シリ
コン層の一部を選択的に除去することにより多孔質シリ
コン層に空洞を形成する第5工程、溝および空洞を絶縁
物で埋める第6工程からなる。
【0010】請求項3の発明は、シリコン材料からなる
第1および第2の基板の一面同士を第1の絶縁膜を介し
て貼り合わせる第1工程、第2の基板を所望の厚みにな
るまで研磨する第2工程、第2の基板の他表面に第2の
絶縁膜を介してシリコン材料よりなる第3の基板の一面
と貼り合わせる第3工程、第3の基板を所望の厚みにな
るまで研磨する第4工程、第3の基板の表面より第2の
基板に到達する溝を形成する第5工程、溝の内周面およ
び第3の基板の表面にマスクを形成する第6工程、溝の
底部のマスクを除去して第2の基板を溝内に露出させる
第7工程、第2の基板の露出部分から第2の基板の内部
に等方性エッチングを施すことにより第2の基板の内部
に空洞を形成する第8工程、マスクを除去する第9工
程、溝および空洞を絶縁物で埋める第10工程からな
る。
【0011】請求項4の発明は、シリコン林料からなる
第1導電形の第1の基板の一面に第2導電形の不純物層
を形成する第1工程、シリコン材料からなる第2の基板
の一面を絶縁膜を介して不純物層と貼り合わせる第2工
程、第2の基板を所望の厚みになるまで研磨する第3工
程、第2の基板の表面より不純物層に到達する溝を形成
する第4工程、有機アルカリ溶液よりなるエッチング液
を用いて電解エッチングを施すことにより溝に連続する
不純物層の一部を選択的に除去して不純物層に空洞を形
成する第5工程、溝および空洞を絶縁物で埋める第6工
程からなる。
【0012】請求項5の発明は、シリコン林料からなる
第1導電形の第1の基板の一面に高濃度の第1導電形の
不純物層を形成する第1工程、シリコン材料からなる第
2の基板の一面を絶縁膜を介して不純物層と貼り合わせ
る第2工程、第2の基板を所望の厚みになるまで研磨す
る第3工程、第2の基板の表面より不純物層に到達する
溝を形成する第4工程、フッ酸と硝酸との混合物を含む
エッチング液を用いることにより溝に連続する不純物層
の一部を選択的に除去して不純物層に空洞を形成する第
5工程、溝および空洞を絶縁物で埋める第6工程からな
る。
【0013】請求項6の発明は、シリコン材料からなる
第1および第2の基板の(111)面同士を絶縁膜を介
して貼り合わせる第1工程、第2の基板を所望の厚みに
なるまで研磨する第2工程、第2の基板の表面より第1
の基板に到達する溝を形成する第3工程、溝の内周面お
よび第2の基板の表面にマスクを形成する第4工程、溝
の底部のマスクを除去して第1の基板を溝内に露出させ
る第5工程、第1の基板の露出部分から第1の基板に垂
直にエッチングを施すことにより第1の基板内に溝を形
成する第6工程、異方性エッチングを施すことにより第
6工程により形成された溝に連続する空洞を第1の基板
内に形成する第7工程、マスクを除去する第8工程、溝
および空洞を絶縁物で埋める第9工程からなる。
【0014】請求項7の発明は、シリコン材料からなる
第1の基板の一面側にボロンを高濃度に添加する第1工
程、第1の基板の他面側に形成される低濃度の不純物層
にシリコン材料からなる第2の基板の一面を絶縁膜を介
して貼り合わせる第2工程、第2の基板を所望の厚みに
なるまで研磨する第3工程、第2の基板の表面より不純
物層に到達する溝を形成する第4工程、有機アルカリ性
溶液よりなるエッチング液を用いて溝に連続する不純物
層の一部を選択的に除去して空洞を形成する第5工程、
溝および空洞を絶縁物で埋める第6工程からなる。
【0015】請求項8の発明は、シリコン材料からなる
第1の基板の一面側にボロンを高濃度に添加する第1工
程、第1の基板の他面側に形成される低濃度の不純物層
にシリコン材料からなる第2の基板の一面を絶縁膜を介
して貼り合わせる第2工程、第2の基板を所望の厚みに
なるまで研磨する第3工程、第1の基板の表面より不純
物層に到達する溝を形成する第4工程、有機アルカリ性
溶液よりなるエッチング液を用いて溝に連続する不純物
層の一部を選択的に除去して空洞を形成する第5工程、
少なくとも空洞を絶縁物で埋める第6工程からなる。
【0016】請求項2ないし請求項8の方法は、いずれ
もSOI構造の基板を形成した後に、絶縁膜に隣接する
部位に達する溝を形成し、エッチングにより溝に連続す
る領域に空洞を形成した後に、その空洞を絶縁物で埋め
るから、絶縁膜(埋込酸化膜)の部分的な厚膜化が容易
に行なえる。しかも、基板の貼り合わせ時には平面同士
の結合になるから、基板の貼り合わせ強度が損なわれる
こともない。
【0017】また、厚膜化する部位の厚みを、請求項2
では多孔質シリコン層の厚み、請求項3では第2の基板
の研磨、請求項4、5では不純物層の拡散深さ、請求項
6では第1の基板に溝を形成する際のエッチング条件、
請求項7、8では不純物層の形成条件により、それぞれ
容易に制御することができる。さらに、請求項8の発明
では、空洞を形成するエッチングを素子形成層とは反対
側から施すので、特別なマスクを形成する必要がない。
【0018】
【発明の実施の形態】半導体素子基体 (構造1)本発明の半導体素子基体にLDMOSFET
を形成した例を図1に示す。半導体素子基体は、基本的
には、単結晶シリコンからなる第1基板体11と、第1
基板体11の上に形成された第1絶縁分離層としての埋
込酸化膜層13と、埋込酸化膜層13の上に形成された
単結晶シリコンからなる活性層としての第2基板体14
との積層体であるSOI構造を有し、第1基板体11の
中に一部が埋め込まれるとともに第2基板体14の表面
に達する第2絶縁分離層としての横方向分離用酸化膜1
2aを付加した点が通常のSOI構造と異なる。すなわ
ち、通常のSOI構造においても素子を形成する際に
は,図1に左端部に示すものと同様の横方向分離用酸化
膜12bを形成するが、横方向分離用酸化膜12aでは
第1基板体11の中にまで延長している点に一般のSO
I構造との相違がある。横方向分離用酸化膜12aは、
第1基板体11の内部では埋込酸化膜層13の下面に当
接するとともに第2基板体14の内部よりも横方向に広
がりを持つ。この広がりの程度は、第2基板体14に形
成されるn+ 形のドレイン領域A1 、およびn- 形のド
リフト領域A2 の一部の直下まで延長される程度に設定
される。このことによって、LDMOSFETのドレイ
ン領域A1 、およびドリフト領域A2 の一部の直下にお
ける絶縁物の厚みを大きくしたことになる。ここに、ゲ
ート領域A3はp形、ソース領域A4 はn+ 形であり、
図1に符号10で示した範囲がLDMOSFETを構成
する。この構造の製造方法については後述する。
【0019】従来の記述としても説明したように、SO
Iデバイスでは、絶縁物(埋込酸化膜)の厚みは素子特
性上重要な因子であり、一般的な傾向として、埋込酸化
膜の厚みが大きいほど素子耐圧が向上し、ソースS、ド
レインD、ゲートGと第1基板体11との間の寄生容量
が低減する。ソースS、ドレインD、ゲートGと第1基
板体11との間の寄生容量が低減すれば動作速度が向上
することになる。
【0020】上述した構造では、活性層としての第2基
板体14の厚みtsi、横方向分離用酸化膜12aのうち
第1基板体11の内部においてドリフト領域A2 と重複
する部分の長さL12、ドリフト領域A2 の不純物濃度の
ような各因子を最適化すれば、埋込酸化膜層13の厚み
11および第1基板体11の内部での横方向分離用酸化
膜12aの厚みt12を大きくすることによって高耐圧
化、低寄生容量化を実現することができる。また、LD
MOSFETが形成されている領域のうち、直下に横方
向分離用酸化膜12aが形成されていない部分では、埋
込酸化膜層13が存在するだけであるから、絶縁物(埋
込酸化膜)の厚みを必要部分だけ大きくしていることに
なり、絶縁物の全領域で厚みを大きくする場合に比較し
て放熱性に優れ、パワーデバイスに対応しやすくなる。
【0021】(構造2)図1に示した構造1の構成に加
えて、図2に示すように、横方向分離用酸化膜12bも
第1基板体11の中まで延長し、埋込酸化膜層13の下
面に沿ってソース領域A4 、およびゲート領域E3 の一
部の下方に延長してある。この構造では、ソースSと第
1基板体11との間の寄生容量が低減され、素子の動作
速度が一層向上する。
【0022】構造1、2においては、素子形成層の厚み
siを0.5μm、横方向分離用酸化膜の支持基板内に
延設した部分のドリフト領域との重なり長さL12を5μ
m、埋込酸化膜厚みt1 を1μm、横方向分離用酸化膜
の支持基板内の厚みt2 を1μmとしたとき、素子耐圧
は200V程度になった。製造方法 以下では、構造1、2の半導体素子基体の製造方法を説
明する。
【0023】(方法1)構造1、2で説明した半導体素
子基体は、図3の手順で製造することが可能である。す
なわち、図3(a)のような単結晶シリコンよりなる基
板11aの上面に、図3(b)のようにCVD法により
成膜し陽極化成によりトリミングすることにより均一な
厚みの多孔質シリコン層11bを形成する。この基板1
1aと多孔質シリコン層11bとにより第1基板体11
が形成される。多孔質シリコン層11bは横方向分離用
酸化膜12a,12b(以下では横方向分離用酸化膜1
2aのみを説明するが、横方向分離用酸化膜12bでも
同様である)の第1基板体11の中での厚みを決定する
ものである。次に、図3(c)のように、単結晶シリコ
ンの第2基板体14の表面に形成した埋込酸化膜層13
となる酸化膜13′と、上述した多孔質シリコン層11
bとを直接接合により貼り合わせ、図3(d)のように
第2基板体14を研磨し、素子特性に応じた所望の厚み
のSOI構造の基板を形成する。
【0024】その後、図3(e)のように、第2基板体
14の表面から酸化膜13′を貫通して多孔質シリコン
層11bに到達するように、溝15をフォトリソグラフ
ィーおよびRIE(反応性イオンエッチング)の技術を
用いて形成する。溝15の幅は、以後の工程である選択
エッチングの際のエッチング液の流入性を考慮して決定
される。次に、多孔質シリコン層11bを選択的にエッ
チングする酸化性のエッチング液の中に浸潤すると、図
3(f)のように基板11aと酸化膜13′との間に空
洞16を形成することができる。このエッチングの際
に、エッチング時間を管理することによって、空洞16
の横方向の長さ寸法を制御することができる。この長さ
は耐圧、動作速度、放熱性などの素子特性に関わるもの
であるから厳密に管理する必要がある。
【0025】最後に、図3(g)のように、熱酸化によ
り溝15および空洞16の内部に酸化物を埋め込むこと
によって、横方向分離用絶縁膜12aが形成される。こ
の酸化膜を埋め込む工程においては、多孔質シリコン層
11aの厚みが厚く、空洞16が大きい場合には、熱酸
化に加えて、CVD法によって形成したBPSG膜をリ
フローにより完全に埋め込む方法を採用してもよい。
【0026】本方法において、多孔質シリコン層11a
の厚み、第2基板体14の厚みを1μmとし、溝15の
幅を2μm、空洞16の横方向の長さ(全長)を17μ
mとした。また、エッチング液の温度は室温とし、エッ
チング液には、49%フッ酸とアルコールと30%過酸
化水素水との混合液(10:6:50)を用いた。 (方法2)図4は半導体素子基体の他の手順を示すもの
であり、図4(a)のような単結晶シリコンの基板11
cの表面に、図3(b)のように酸化膜11dを形成す
る。さらに、図4(c)に示すように、酸化膜11dの
上に単結晶シリコンの基板11eを直接接合により貼り
合わせ、基板11eをCMP法などを用いて所望の厚み
になるまで研磨する。このようにして形成された基板1
1c,11eと酸化膜11dとの積層体が第1基板体1
1になる。この基板11eは横方向分離用酸化膜12a
の第1基板体11の中での厚みを決定する。
【0027】次に、図4(d)のように、単結晶シリコ
ンの基板14aの表面に形成した埋込酸化膜層13とな
る酸化膜13′と、基板11eとを直接接合により貼り
合わせ、図4(e)のように、基板14aを研磨すれ
ば、素子特性に応じた所望の厚みのSOI構造の基板を
形成することができる。さらに、図4(f)のように、
基板14aの表面から酸化膜13′を貫通して基板11
eに到達するように、溝15をフォトリソグラフィーお
よびRIEの技術を適用して形成する。溝15の幅は、
次工程である選択エッチングの際にエッチング液が容易
に流入できるように考慮して設定する。また、溝15の
形成後に、基板11c,14aの表面と溝15の側壁と
を酸化膜や窒化膜のような耐エッチング性のマスク17
で覆い、基板った後に、単結晶シリコンのみを選択的に
エッチングするエッチング液に浸潤し、基板11eのみ
をエッチングすることにより図4(g)のように空洞1
6を形成する。方法1と同様に、このエッチングのエッ
チング時間は空洞16の長さを決定するから厳密に管理
することが必要である。
【0028】最後に、図4(h)のように、熱酸化によ
り溝15および空洞16の内部に酸化物を埋め込むこと
によって、横方向分離用絶縁膜12aが形成される。こ
の酸化膜を埋め込む工程においては、基板11eの厚み
が厚く、空洞16が大きい場合には、熱酸化に加えて、
CVD法によって形成したBPSG膜をリフローにより
完全に埋め込む方法を採用してもよい。
【0029】本方法では、基板11eの厚み、および基
板14aの厚みを1μmとし、溝15の幅を2μm、空
洞16の長さを17μmとした。また、基板11eのエ
ッチングは、エッチング液の温度を約80℃とし、エッ
チング液としてはKOHを含む有機アルカリ混合溶液を
用いた。 (方法3)図5に示す手順によっても半導体素子基体を
形成することができる。図5(a)のようなn形の単結
晶シリコンの基板11fの表面に図5(b)のようにボ
ロンイオンなどを注入、拡散することにより、p形の不
純物層11gを形成する。基板11fおよび不純物層1
1gは第1基板体11となり、第1基板体11の中での
横方向分離用酸化膜12aの厚みは不純物層11gの厚
みによって決定される。したがって、注入、拡散するイ
オンのドーズ量および熱拡散条件を制御することによっ
て、この厚みを制御することができる。
【0030】次に、図5(d)のように、n形単結晶シ
リコンの基板14bの表面に形成した埋込酸化膜層13
となる酸化膜13′と、不純物層11gとを直接接合に
より貼り合わせ、基板14bを研磨すれば、素子特性に
応じた所望の厚みのSOI構造の基板を形成することが
できる。さらに、基板14bの表面から酸化膜13′を
貫通して不純物層11gに到達するように、溝15をフ
ォトリソグラフィーおよびRIEの技術を適用して形成
する。溝15の深さは上記2方法と同様に、エッチング
液が容易に流入できるように設定する。
【0031】溝15の形成後に、水酸化カリウムよりな
る室温のエッチング液に湿潤し、不純物層11gに正電
荷を印加する電気化学的なエッチングを行うと、図5
(f)のように、p形である基板14bのみ選択的にエ
ッチングされ、空洞16が形成される。このエッチング
のエッチング時間は空洞16の長さを決定する因子であ
るから厳密に管理することが必要である。
【0032】最後に、図5(g)のように、熱酸化によ
り溝15および空洞16の内部に酸化物を埋め込むこと
によって、横方向分離用絶縁膜12aが形成される。こ
の酸化膜を埋め込む工程においては、不純物層11gの
厚みが厚く、空洞16が大きい場合には、熱酸化に加え
て、CVD法によって形成したBPSG膜をリフローに
より完全に埋め込む方法を採用してもよい。
【0033】本方法では、不純物層11gの厚み、基板
14bの厚み1μmとし、溝15の幅を2μm、空洞1
6の横方向の長さを17μmとした。 (方法4)本方法は、方法3と類似したものであるが、
方法3では不純物層11gをp形としていたのに対し
て、リンイオンを高ドーズ量注入、拡散してn形高濃度
の不純物層11gを形成し、エッチング液としてフッ
酸、硝酸、酢酸の混合液を用いることにより、n形の不
純物層11gを選択的にエッチングする点のみが異な
る。他の手順は方法3と同様であるから説明を省略す
る。
【0034】(方法5)本方法は、図6(a)のように
(111)面を表面とする単結晶シリコンの第1基板体
11の表面に図6(b)のように埋込酸化膜層13とな
る酸化膜13′を形成し、図6(c)のように酸化膜1
3′の上に(111)面を表面とする単結晶シリコンよ
りなる第2基板体14を直接接合により貼り合わせ、図
6(d)のように第2基板体14を研磨して、素子特性
に応じた所望の厚みのSOI構造の基板を形成してあ
る。
【0035】次に、図6(f)のように、第2基板体1
4の表面から酸化膜13′を貫通して第1基板体11に
到達するように、溝15をフォトリソグラフィーおよび
RIEの技術を適用して形成する。溝15の幅は、後工
程である選択エッチングの際にエッチング液が容易に流
入できるように考慮して設定する。さらに、図6(f)
のように、溝15の形成後に、第2基板体14の表面お
よび溝15の内部を酸化膜のマスク18で一旦覆い、ま
た第1基板体11の底面にポリシリコン層20を形成す
る。その後に溝15の底部のマスク18を除去して第1
基板体11を露出させる。
【0036】次に、図6(g)に示すように、溝15の
底部に露出する第1基板体11に垂直に溝15′を掘り
込む。この溝15′の深さは最終的に横方向分離用酸化
膜12aの第1基板体11の中での厚みを決定する。そ
の後、水酸化カリウムよりなる室温のエッチング液に湿
潤すると、(111)方向以外に異方性エッチングが進
み、図6(h)のように空洞16が形成される。方法1
と同様に、このエッチングのエッチング時間は空洞16
の長さを決定するから厳密に管理することが必要であ
る。
【0037】最後に、図6(j)のように、熱酸化によ
り溝15および空洞16の内部に酸化物を埋め込むこと
によって、横方向分離用絶縁膜12aが形成される。こ
こにおいて、溝15′が深く、空洞16が広い場合に
は、熱酸化に加えて、CVD法によって形成したBPS
G膜をリフローにより完全に埋め込む方法を採用しても
よい。
【0038】本方法では、第2基板体14の厚み、およ
び溝15′の深さを1μmとし、溝15の幅を2μm、
空洞16の長さを17μmとした。 (方法6)本方法では、図7(a)に示すボロンを高濃
度添加した単結晶シリコンの基板11hの表面に、図7
(b)のようにエピタキシャル成長により単結晶シリコ
ンの低濃度の不純物層11iを形成する。この不純物層
11iが第1基板体11の中での横方向分離用酸化膜1
2aの厚みを決定するのであり、基板11hと不純物層
11iとにより第1基板体11が形成される。次に図7
(c)に示すように、単結晶シリコンの第2基板体14
の表面に形成した埋込酸化膜層13となる酸化膜13′
と、不純物層11iとを直接接合により貼り合わせ、第
2基板体14を研磨し、素子特性に応じた所望の厚みの
SOI構造の基板を形成する。
【0039】その後、図7(e)のように、基板14の
表面から酸化膜13′を貫通して不純物層11iに到達
するように、溝15をフォトリグラフィーおよびRIE
の技術を用いて形成する。溝15の幅は、以後の工程で
ある選択エッチングの際のエッチング液の流入性を考慮
して決定される。さらに、図7(f)のように、溝15
の形成後に、第2基板体14の表面および溝15の内部
を酸化膜のマスク18で一旦覆い、その後に溝15の底
部のマスク18を除去して第1基板体11を露出させ
る。
【0040】次に、図7(g)に示すように、水酸化カ
リウムよりなる室温のエッチング液に湿潤すると、高濃
度の不純物を含む基板11hはエッチングされず、低濃
度の不純物を含む不純物層11iのみが選択的にエッチ
ングされ、空洞16が形成される。このエッチングのエ
ッチング時間は空洞16の横方向の長さを決定するか
ら、厳密な管理が必要である。
【0041】最後に、図7(h)のように、熱酸化によ
り溝15および空洞16の内部に酸化物を埋め込むこと
によって、横方向分離用絶縁膜12aが形成される。こ
こにおいて、溝15の幅が大きく、空洞16が広い場合
には、熱酸化に加えて、CVD法によって形成したBP
SG膜をリフローにより完全に埋め込む方法を採用して
もよい。
【0042】本方法では、不純物層11iの厚み、およ
び第2基板体14の厚みを1μmとし、溝15の幅を2
μm、空洞16の長さを17μmとした。 (方法7)本方法は図8に示す手順によるものであり、
図8(a)〜(d)の各過程は、方法6における図7
(a)〜(d)に示した過程と同様である。ただし、方
法6では、第2基板体14の素子形成層に形成した横方
向分離用酸化膜の延長として第1基板体11の中に酸化
膜を形成していたのに対して、本方法では第2基板体1
4に横方向分離用酸化膜を形成していない点が相違す
る。すなわち、本方法により形成される構造は構造1、
2とは若干異なっている。
【0043】本方法では、図8(d)のようなSOI構
造の基板が形成された後に、図8(e)のように基板1
1hの下面から不純物層11iに到達するように、溝1
5をフォトリグラフィーおよびRIEの技術を用いて形
成する。溝15の幅は、後工程である選択エッチングの
際のエッチング液の流入性を考慮して決定される。次
に、図8(f)に示すように、水酸化カリウムを含む有
機アルカリ混合溶液よりなる室温のエッチング液にに湿
潤すると、高濃度のボロンを含む基板11hはエッチン
グされず、低濃度の不純物を含む不純物層11iのみが
選択的にされ、空洞16が形成される。このエッチング
のエッチング時間は空洞16の横方向の長さを決定する
から、厳密な管理が必要である。
【0044】最後に、図8(g)のように、熱酸化によ
り溝15および空洞16の内部に酸化物を埋め込む。こ
こにおいて、溝15の幅が大きく、空洞16が広い場合
には、熱酸化に加えて、CVD法によって形成したBP
SG膜をリフローにより完全に埋め込みむ方法を採用し
てもよい。本方法では、不純物層11iの厚み、および
第2基板体14の厚みを1μmとし、溝15の幅を2μ
m、空洞16の長さを17μmとした。
【0045】
【発明の効果】請求項1の発明では、第2基板体の表面
側から第1基板体の内部に到達することにより第2基板
体に形成される素子間を絶縁分離する第2の絶縁分離層
を、第1基板体内において第1絶縁分離層の下面に当接
する形で第2基板体に形成される素子の一部領域の下方
まで延長しているから、素子が横方向に分離されるのは
もちろんのこと、第2の絶縁分離層の一部が素子の下方
まで延長されていることにより素子の縦方向分離も行な
われることになるという利点がある。とくに、この構造
の半導体素子基体にLDMOSFETなどを形成すれ
ば、部分的に厚い埋込酸化膜が形成されることになり、
高耐圧で寄生容量が小さい素子を形成することができ
る。しかも、素子動作時に発生する熱は埋込酸化膜の厚
い部分から放熱するから放熱性が損なわれず、パワーデ
バイスに適した構造を提供することができる。
【0046】請求項2ないし請求項8の発明の方法は、
いずれもSOI構造の基板を形成した後に、絶縁膜に隣
接する部位に達する溝を形成し、エッチングにより溝に
連続する領域に空洞を形成した後に、その空洞を絶縁物
で埋めるから、絶縁膜(埋込酸化膜)の部分的な厚膜化
が容易に行なえるという利点がある。しかも、基板の貼
り合わせ時には平面同士の結合になるから、基板の貼り
合わせ強度が損なわれることもないという効果がある。
【0047】また、厚膜化する部位の厚みを、請求項2
では多孔質シリコン層の厚み、請求項3では第2の基板
の研磨、請求項4、5では不純物層の拡散深さ、請求項
6では第1の基板に溝を形成する際のエッチング条件、
請求項7、8では不純物層の形成条件により、それぞれ
容易に制御することができる。さらに、請求項8の発明
では、空洞を形成するエッチングを素子形成層とは反対
側から施すので、特別なマスクを形成する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構造1を示す概略構成図である。
【図2】本発明の構造2を示す概略構成図である。
【図3】本発明の方法1を示す工程図である。
【図4】本発明の方法2を示す工程図である。
【図5】本発明の方法3、4を示す工程図である。
【図6】本発明の方法5を示す工程図である。
【図7】本発明の方法6を示す工程図である。
【図8】本発明の方法7を示す工程図である。
【図9】従来方法を示す工程図である。
【符号の説明】
11 第1基板体 12a 横方向分離用酸化膜 13 埋込酸化膜層 14 第2基板体 15 溝 16 空洞 17 マスク 18 マスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 早崎 嘉城 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 白井 良史 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 岸田 貴司 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン材料からなる第1基板体と、第
    1基板体の上に形成された第1絶縁分離層と、第1絶縁
    分離層の上に素子形成層として形成されたシリコン材料
    からなる第2基板体と、第2基板体の表面側から第1基
    板体の内部に到達することにより第2基板体に形成され
    る素子間を絶縁分離する第2の絶縁分離層とを備え、第
    2の絶縁分離層は第1基板体内において第1絶縁分離層
    の下面に当接する形で第2基板体に形成される素子の一
    部領域の下方まで延長されていることを特徴とする半導
    体素子基体。
  2. 【請求項2】 シリコン材料からなる第1の基板の一表
    面に多孔質シリコン層を形成する第1工程、シリコン材
    料からなる第2の基板の一面を絶縁膜を介して多孔質シ
    リコン層と貼り合わせる第2工程、第2の基板を所望の
    厚みになるまで研磨する第3工程、第2の基板の表面よ
    り多孔質シリコン層に到達する溝を形成する第4工程、
    フッ酸を含むエッチング液を用いて溝に連続する多孔質
    シリコン層の一部を選択的に除去することにより多孔質
    シリコン層に空洞を形成する第5工程、溝および空洞を
    絶縁物で埋める第6工程からなることを特徴とする半導
    体素子基体の製造方法。
  3. 【請求項3】 シリコン材料からなる第1および第2の
    基板の一面同士を第1の絶縁膜を介して貼り合わせる第
    1工程、第2の基板を所望の厚みになるまで研磨する第
    2工程、第2の基板の他表面に第2の絶縁膜を介してシ
    リコン材料よりなる第3の基板の一面と貼り合わせる第
    3工程、第3の基板を所望の厚みになるまで研磨する第
    4工程、第3の基板の表面より第2の基板に到達する溝
    を形成する第5工程、溝の内周面および第3の基板の表
    面にマスクを形成する第6工程、溝の底部のマスクを除
    去して第2の基板を溝内に露出させる第7工程、第2の
    基板の露出部分から第2の基板の内部に等方性エッチン
    グを施すことにより第2の基板の内部に空洞を形成する
    第8工程、マスクを除去する第9工程、溝および空洞を
    絶縁物で埋める第10工程からなることを特徴とする半
    導体素子基体の製造方法。
  4. 【請求項4】 シリコン林料からなる第1導電形の第1
    の基板の一面に第2導電形の不純物層を形成する第1工
    程、シリコン材料からなる第2の基板の一面を絶縁膜を
    介して不純物層と貼り合わせる第2工程、第2の基板を
    所望の厚みになるまで研磨する第3工程、第2の基板の
    表面より不純物層に到達する溝を形成する第4工程、有
    機アルカリ溶液よりなるエッチング液を用いて電解エッ
    チングを施すことにより溝に連続する不純物層の一部を
    選択的に除去して不純物層に空洞を形成する第5工程、
    溝および空洞を絶縁物で埋める第6工程からなることを
    特徴とする半導体素子基体の製造方法。
  5. 【請求項5】 シリコン林料からなる第1導電形の第1
    の基板の一面に高濃度の第1導電形の不純物層を形成す
    る第1工程、シリコン材料からなる第2の基板の一面を
    絶縁膜を介して不純物層と貼り合わせる第2工程、第2
    の基板を所望の厚みになるまで研磨する第3工程、第2
    の基板の表面より不純物層に到達する溝を形成する第4
    工程、フッ酸と硝酸との混合物を含むエッチング液を用
    いることにより溝に連続する不純物層の一部を選択的に
    除去して不純物層に空洞を形成する第5工程、溝および
    空洞を絶縁物で埋める第6工程からなることを特徴とす
    る半導体素子基体の製造方法。
  6. 【請求項6】 シリコン材料からなる第1および第2の
    基板の(111)面同士を絶縁膜を介して貼り合わせる
    第1工程、第2の基板を所望の厚みになるまで研磨する
    第2工程、第2の基板の表面より第1の基板に到達する
    溝を形成する第3工程、溝の内周面および第2の基板の
    表面にマスクを形成する第4工程、溝の底部のマスクを
    除去して第1の基板を溝内に露出させる第5工程、第1
    の基板の露出部分から第1の基板に垂直にエッチングを
    施すことにより第1の基板内に溝を形成する第6工程、
    異方性エッチングを施すことにより第6工程により形成
    された溝に連続する空洞を第1の基板内に形成する第7
    工程、マスクを除去する第8工程、溝および空洞を絶縁
    物で埋める第9工程からなることを特徴とする半導体素
    子基体の製造方法。
  7. 【請求項7】 シリコン材料からなる第1の基板の一面
    側にボロンを高濃度に添加する第1工程、第1の基板の
    他面側に形成される低濃度の不純物層にシリコン材料か
    らなる第2の基板の一面を絶縁膜を介して貼り合わせる
    第2工程、第2の基板を所望の厚みになるまで研磨する
    第3工程、第2の基板の表面より不純物層に到達する溝
    を形成する第4工程、有機アルカリ性溶液よりなるエッ
    チング液を用いて溝に連続する不純物層の一部を選択的
    に除去して空洞を形成する第5工程、溝および空洞を絶
    縁物で埋める第6工程からなることを特徴とする半導体
    素子基体の製造方法。
  8. 【請求項8】 シリコン材料からなる第1の基板の一面
    側にボロンを高濃度に添加する第1工程、第1の基板の
    他面側に形成される低濃度の不純物層にシリコン材料か
    らなる第2の基板の一面を絶縁膜を介して貼り合わせる
    第2工程、第2の基板を所望の厚みになるまで研磨する
    第3工程、第1の基板の表面より不純物層に到達する溝
    を形成する第4工程、有機アルカリ性溶液よりなるエッ
    チング液を用いて溝に連続する不純物層の一部を選択的
    に除去して空洞を形成する第5工程、少なくとも空洞を
    絶縁物で埋める第6工程からなることを特徴とする半導
    体素子基体の製造方法。
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