JPH0945759A - パッケージ - Google Patents

パッケージ

Info

Publication number
JPH0945759A
JPH0945759A JP19379295A JP19379295A JPH0945759A JP H0945759 A JPH0945759 A JP H0945759A JP 19379295 A JP19379295 A JP 19379295A JP 19379295 A JP19379295 A JP 19379295A JP H0945759 A JPH0945759 A JP H0945759A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sealing material
upper lid
closed loop
package
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19379295A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuhiro Endo
光弘 遠藤
Shiyuubin Minami
秀旻 南
Yoshihiro Kiyono
良浩 清野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Silicon Corp
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Silicon Corp
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Silicon Corp, Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Silicon Corp
Priority to JP19379295A priority Critical patent/JPH0945759A/ja
Publication of JPH0945759A publication Critical patent/JPH0945759A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Packaging Frangible Articles (AREA)
  • Gasket Seals (AREA)
  • Pressure Vessels And Lids Thereof (AREA)
  • Casings For Electric Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 上蓋部をパッケージ本体部に装着すると、シ
ール材押圧突起がシール材の上下面に線接触にて大きな
圧力で押圧し、シール性を向上させる。 【解決手段】 箱状本体部は、上面にシール材収容溝5
が閉ループ状に形成されたフランジ3を備え、上蓋部2
の下面の、シール材収容溝5に対応する位置に、断面逆
山形形状の第1のシール材押圧突起14が閉ループ状に
設けられている。シール材収容溝5内に閉ループ状のシ
ール材8が挿入されている。箱状本体部のシール材収容
溝5の底面に、断面山形形状の第2のシール材押圧突起
4a,4bが閉ループ状に設けられている。上蓋部2を
フランジ3に装着すると、第1および第2のシール材押
圧突起14,4a,4bが、シール材8の上下面に閉ル
ープ状に大きな圧力で線接触する。上蓋部2の箱状本体
部への押圧力が小さくても、シール性がよく、上蓋部2
を小さな力で持ち上げて箱状本体部から取外せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴミ等の付着を嫌
う物品のパッケージに関し、特に、半導体ウェーハ等を
保管したり、運搬するのに用いて好適な、気密性を有す
るパッケージに関する。
【0002】
【従来の技術】ゴミ等の付着を嫌う物品の一例としての
半導体ウェーハをクリーンに保つパッケージの役目の1
つとして、内外の気圧差が生じて、外気がパッケージ内
に流入することを防止することがある。ここで、この種
の従来の、ウェーハを収納するためのパッケージについ
て、2つの例を挙げて説明する。
【0003】(1)図6に示すように、符号30は容器
本体でその上部にはフランジ部31が形成されている。
このフランジ部31の外周は閉ループ状の立ち上がり部
32に形成されていて、後述する蓋体33がこの立ち上
がり部32の内側にはめ込まれるようになっている。ま
た、フランジ部31の内側エッジ部には立ち上がり部3
2と同方向に突起した閉ループ状の圧接部34が形成さ
れている。一方、蓋体33はその外周部において圧接部
34に対向する箇所に角溝55が閉ループ状に刻設され
ている。この角溝35に連続して蓋体33の内側に閉ル
ープ状の嵌入部36が形成されている。この嵌入部36
は角溝35と段差を設けて、かつ角溝35に直交する溝
状になっている。
【0004】ここで、シール材37(図7参照)はその
内側端部を嵌入部36に嵌入し、中央部を角溝35に位
置して介在される。また、立ち上がり部32には蓋体3
3を締着する手段としての爪38が4方向にそれぞれ設
けられている。符号39は爪38の支軸を示している
(実願昭62−178822号明細書参照)。
【0005】蓋体33を締着すると、シール材37は圧
接部34によって屈曲し、フランジ部31と嵌入部36
とに強く密接するとともに、角溝35の両エッジ部が食
込む状態になる。すなわち、符号a〜fの6箇所におい
て気密部分が作られる。
【0006】(2)特開昭64−36043号公報に
は、本体部と上蓋部とを備えているパッケージが開示さ
れている。このパッケージの本体部は四方の側面部と、
四方をとりまいてテープを巻回することよってシールす
るための垂直部と、前記垂直面から延在するリップ部
と、互いに対向する側面部にそれぞれ設けられたフック
部とを備えている。一方、パッケージの上蓋部は四方の
側面部と、テープを巻くことによってシールするための
垂直面と、前記垂直面から延在するリップ部と、対向す
る側面部に設けられた前記本体部のフック部の係合する
ラッチ部を備えている。
【0007】そして、上蓋部と本体部のそれぞれに設け
たリップ部同士を嵌合させ、また、上蓋部のラッチ部を
本体部のフック部に係合することにより、上蓋部と本体
部が一体化し、本体部と上蓋部のそれぞれの垂直面にテ
ープを巻いて、継目をシールする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記実
願昭62−178822号のものは、ある程度のシール
性(気密性)は得られるものの、蓋体によりシール材を
平面部で押えているので、蓋体を開ける際に蓋体がシー
ル材と密着して開かないことになる。すなわち、気密性
を高めるためには、蓋体のシール材に対する押し付け力
を大きくしなければならない。そのために、容器自体の
剛性を高めねばならず、また、蓋体を開閉する場合に、
高駆動力が要求されることになる。ところが、この種の
容器は軽量化やクリーン性等のためから合成樹脂で形成
されているため、容器の剛性が弱く、実際には、シール
材(パッキング材料)に充分な圧力を加えることが困難
である。この種の容器は、蓋体の容易な開閉を必要と
し、普通の操作としての力で開閉できなければならない
必要があり、しかも信頼性と堅固な構造が要求されるの
である。また、シール材は大きく屈曲するために、その
寿命が短くなったり、シール材をその形状に合った溝に
装着するのではなく、蓋体とフランジとの間で挾む形態
なので、内外の気圧差によりシール材が撓んだり横にず
れたりすることもある。
【0009】特開昭64−36043号公報に開示され
たものは、上蓋部と本体部のそれぞれに設けたリップ部
を嵌合し、また、上蓋部のラッチ部が本体部のフック部
に係合することにより、上蓋部と本体部が一体化するの
で、強固に固定できるものの、本体部と上蓋部のそれぞ
れの垂直面にテープを巻いて、継目をシールするものな
ので、シールするのに手間がかかったり、シール性が低
いというような問題点がある。
【0010】本発明は、上記従来技術の有する問題点に
鑑みてなされたものであり、上蓋部をパッケージ本体部
に小さな押圧力で装着することにより、上蓋部およびパ
ッケージ本体部にそれぞれ設けたシール材押圧突起を、
線接触にてシール材に大きな圧力で押し付け、シール性
の向上するパッケージを提供することを目的としてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明のパッケージは、パッケージ本体部と、上蓋部
と、前記上蓋部を前記パッケージ本体部に装着するため
の装着手段からなり、前記パッケージ本体部の上面に、
シール材収容溝が閉ループ状に設けられ、前記上蓋部の
下面の、前記パッケージ本体部の前記シール材収容溝に
対応する位置に、断面逆山形形状の第1のシール材押圧
突起が閉ループ状に設けられ、さらに、前記シール材収
容溝の底面に、断面山形形状の第2のシール材押圧突起
が閉ループ状に設けられており、前記パッケージ本体部
の前記シール材収容溝内に、閉ループ状のシール材が挿
入され、前記装着手段により前記上蓋部を前記パッケー
ジ本体部に装着した時に、前記第1のシール材押圧突起
および第2のシール材押圧突起が、前記シール材に閉ル
ープ状の線接触にてそれぞれ押圧するように構成されて
いることを特徴とするものである。
【0012】他の本発明は、パッケージ本体部と、上蓋
部と、前記上蓋部を前記パッケージ本体部に装着するた
めの装着手段からなり、前記上蓋部の下面に、シール材
収容溝が閉ループ状に設けられ、前記パッケージ本体部
の上面の、前記上蓋部の前記シール材収容溝に対応する
位置に、断面山形形状の第1のシール材押圧突起が閉ル
ープ状に設けられ、さらに、前記シール材収容溝の上面
に、断面逆山形形状の第2のシール材押圧突起が閉ルー
プ状に設けられており、前記上蓋部の前記シール材収容
溝内に、閉ループ状のシール材が挿入され、前記装着手
段により前記上蓋部を前記パッケージ本体部に装着した
時に、前記第1のシール材押圧突起および前記第2のシ
ール材押圧突起が、前記シール材に閉ループ状の線接触
にてそれぞれ押圧するように構成されていることを特徴
とするものである。
【0013】さらに、前記パッケージ本体部内には、鉛
直方向に延在しかつ複数のウェーハのおのおのを互いに
隔てる部材としての複数の分割歯を有するウェーハキャ
リアが設けられ、前記上蓋部はウェーハのそれぞれを前
記ウェーハキャリアに対して着座させるものとすること
ができる。
【0014】ここで、本発明の作用について説明する。
上記のとおりに構成された請求項1に記載の発明では、
上蓋部を装着手段によりパッケージ本体部に装着する
と、上蓋部の第1のシール材押圧突起により、シール材
はシール材収容溝の第2のシール材押圧突起に押圧され
る。ここで、第1のシール材押圧突起はシール材の上面
に閉ループ状に線接触し、第2のシール材押圧突起もシ
ール材の下面に閉ループ状に線接触する。これにより、
上蓋部のパッケージ本体部への押圧力が小さくても、前
記線接触する第1および第2のシール材押圧突起によ
り、シール材の上下面は大きな圧力で押圧され、結果的
に、上蓋部とシール材の間、およびシール材とパッケー
ジ本体部の間が確実にシールされることになる。また、
上蓋部はシール材に面接触ではなく、線接触するので、
上蓋部をパッケージ本体部から取外す際、すなわち、上
蓋部を開ける際に、上蓋部を小さな力で上方に持ち上げ
ればよい。しかも、シール材はその形状に合うシール材
収容溝内に装着されるので、屈曲せず、シール性が損な
われることもない。
【0015】請求項2に記載の発明のように、パッケー
ジ本体部にシール材収容溝を設ける代りに、上蓋部にシ
ール材収容溝を設けても、上記と同様な作用が得られ
る。
【0016】請求項3に記載の発明のように、本発明
を、例えば半導体ウェーハを収納するためや、運搬の際
に使用するパッケージに適用することにより、極めて有
用なものとなる。すなわち、複数のウェーハを保持する
ウェーハキャリアをパッケージ本体部内に収容し、そし
て、上蓋部をパッケージ本体部に装着すると、上蓋部は
ウェーハのおのおのの周縁部における所定の部位を軽く
押圧し、ウェーハのそれぞれをウェーハキャリアに対し
て着座させる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施例について
図面を参照して説明する。図1は本発明のパッケージの
一実施例の箱状本体部および上蓋部を断面にした側面
図、図2は図1のA−A線断面図、図3(a)は、図1
において上蓋部を箱状本体部に装着する前のシール部の
拡大詳細図、図3(b)は、上蓋部を箱状本体部に装着
した後の状態のシール部の拡大詳細図である。以下、本
実施例は、半導体ウェーハ(以下、ウェーハという)を
収納するためや、運搬の際に使用するパッケージに本発
明を適用した例を示すが、これに限らず、内外の気圧差
が生じて、外気がパッケージ内に流入することを防止す
るための、ゴミ付着を嫌う電子部品等の物品を収納する
パッケージにも本発明を適用できる。
【0018】先ず、図1および図2に示すように、符号
1は方形状の箱状本体部(パッケージ本体部)を示し、
この箱状本体部1内には、複数のウェーハ13を保持す
る後述するウェーハキャリア9が収納されている。箱状
本体部の外形は方形状のものに限らず、円筒形状でもよ
い。箱状本体部1の上端には外方へ延びるフランジ3が
一体的に設けられ、このフランジ3は、閉ループ状のシ
ール材収容溝5を有する凹部4を備えている。このシー
ル材収容溝5は、断面矩形状で、平面視(図1中におけ
る上面視)、矩形閉ループ状に形成されている。シール
材収容溝5内には、断面矩形状でかつ平面視(図1中に
おける上面視)矩形閉ループ状に形成されたシール材
(パッキン)8が収容されている。上蓋部2は平面視矩
形の板部材であり、その外周の少なくとも4箇所におい
て、固定手段としての爪6a,6bにより箱状本体部1
のフランジ3に装着される。爪6a,6bは、箱状本体
部1のフランジ3の立ち上がり部3aに、支軸7a,7
bにより回動自在に支持されている。立ち上がり部3a
は、上蓋部2を箱状本体部1に装着する際の位置決めの
役目を果たす。上蓋部2の下面には、大きさの異なる後
述するウェーハ押え部材(ウェーハコンタクター)1
1,12が設けられている。箱状本体部2および上蓋部
2はそれぞれ射出成形により大量生産できる。
【0019】次に、各部の詳細構造について説明する。
図3に示すように、シール部の構造については、箱状本
体部1には、上面にシール材収容溝5が閉ループ状に形
成されたフランジ3を備えており、一方、上蓋部2の下
面の、箱状本体部1の前記シール材収容溝5の幅方向中
央に対応する位置に、断面逆山形形状の第1のシール材
押圧突起14が閉ループ状に設けられている。箱状本体
部1のシール材収容溝5内に、閉ループ状のシール材8
が挿入されている。このシール材8の幅寸法は、シール
材8がシール材収容溝5から容易には抜けないような寸
法になっている。なお、第1のシール材押圧突起14は
一つに限らず、2つ以上設けてもよい。
【0020】シール材収容溝5の底壁面15の、シール
材収容溝5の径方向の両端部に、断面山形形状の2つの
第2のシール材押圧突起4a,4bがそれぞれ設けられ
ている。これら2つの第2のシール材押圧突起4a,4
bは、シール材8の下面に閉ループ状に線接触する(図
3(a)の断面図では点接触)。第2のシール材押圧突
起4a,4bは2つに限らず、シール材収容溝5の中央
に1つだけ設けたり、あるいは3つ以上の複数個設けて
もよい。本実施例では、シール材8の上面がフランジ3
の上面と同一面になるように、その高さ寸法がシール材
収容溝5の深さよりも小さくなっているが、これに限ら
ず、シール材8の上面をフランジ3の上面よりも低くし
てもよい。
【0021】図3(a)に示す、上蓋部2が開いた状態
から、上蓋部2を、装着手段(図1に示した複数の爪6
a,6b)により箱状本体部1のフランジ3に装着する
と(図3の(b)参照)、上蓋部2の第1のシール材押
圧突起14により、シール材8はシール材収容溝5の第
2のシール材押圧突起4a,4bに押圧される。ここ
で、第1のシール材押圧突起14はシール材8の上面に
閉ループ状に線接触し、第2のシール材押圧突起4a,
4bもシール材8の下面に閉ループ状に線接触する。こ
れにより、上蓋部2のパッケージ本体部1への押圧力が
小さくても、前記線接触する第1および第2のシール材
押圧突起14,4a,4bにより、シール材18の上下
面は大きな圧力で押圧され、結果的に、上蓋部2とシー
ル材8の間、およびシール材8とパッケージ本体部1の
間が確実にシールされることになる。そして、上蓋部2
を箱状本体部1に小さな押圧力で装着できるので、上蓋
部2や箱状本体部1が破損しない。また、第2のシール
材押圧突起4a,4bは複数(本例では2つ)設けられ
ているので、特に、シール材8の下面とフランジ3との
間のシール性がよい。
【0022】また、上蓋部2はシール材に面接触ではな
く、線接触するので、上蓋部2をパッケージ本体部1か
ら取外す際、すなわち、上蓋部1を開ける際に、上蓋部
2を小さな力で上方に持ち上げればよい。
【0023】さらに、シール材8およびシール材収容溝
5の断面形状がいずれも矩形状で、シール材8はその形
状に合うシール材収容溝5内に装着され、大きくは屈曲
しないので、その寿命が長いとともに、横に位置ずれし
たりせず、シール性が損なわれない。第1のシール材押
圧突起14および第2のシール材押圧突起4a,4bの
下端は鋭利なものほど、前記シール材8の上下面に線接
触しやすいが、あまり、鋭利すぎると、シール材8の上
下面が破損したりするので、本実施例では、第1のシー
ル材押圧突起14および第2のシール材押圧突起4a,
4bの下端は丸み加工が施されている。また、前記シー
ル材8は、前記線接触を確実なものとするために、その
弾性定数や硬度を設定されている。
【0024】再び、図1および図2に示すように、ウェ
ーハキャリア9およびウェーハコンタクター11,12
は上記特開昭64−36043号公報に開示されている
公知のものである。上蓋部2を箱状本体部1に対して強
固に一体化させパッケージを形成する。ウェーハ13
は、ウェーハキャリア9を構成する鉛直方向に延在する
部在でありかつウェーハ13おのおのを互いに隔てる部
材としての複数の分割歯10の間に嵌挿され、この結
果、おのおののウェーハ13がこれらの分割歯10によ
って変位を規制されている。ウェーハキャリア9はウェ
ーハ13がセットされた状態で、箱状本体部1の底部1
aのウェーハキャリア嵌合溝1bに嵌合される。可撓性
の柔軟なウェーハコンタクター11,12の列が上蓋部
2の平坦な裏面から垂直に立設される。ウェーハコンタ
クター11,12は大きさが異なり、本実施例では大き
さの異なる2種のウェーハ13を保持できるようになっ
ている。ウェーハキャリア9に複数のウェーハ13が位
置決めされる。ウェーハキャリア9と複数のウェーハ1
3が、パッケージを構成する箱状本体部1と上蓋部2内
に収納保持される。
【0025】すなわち、ウェーハコンタクター11,1
2のおのおのはウェーハ13のおのおのの周縁部におけ
る所定の部位を軽く押圧し、ウェーハ13のそれぞれを
ウェーハキャリア9に対して着座させている。この結
果、ウェーハキャリア9におけるウェーハ13の変位を
最小限に抑制している。さらに、ウェーハ13に対する
ウエハコンタクター11,12からの押圧力はウェーハ
13を介してウェーハキャリア9に伝わり、これによっ
て、ウェーハキャリア9はパッケージの箱状本体部1に
固定される。
【0026】次に、シール部の他の実施例について図4
および図5を参照して説明する。先ず、図3に示した、
箱状本体部にフランジを形成し、このフランジにシール
材収容溝を形成するものに限らず、例えば図4に示すよ
うに、箱状本体部16の上端部を厚肉部16aとし、こ
の厚肉部16aの上面にシール材収容溝17を形成して
もよい。
【0027】次に、図3に示したような箱状本体部側に
シール材収容溝を設けるものに限らず、図5に示すよう
に、上蓋部22側にシール材収容溝25を設けてもよ
い。すなわち、上蓋部22の外周部は、シール材収容溝
25が閉ループ状に形成された凸部22aを備えてお
り、一方、箱状本体部のフランジ23の上面の、上蓋部
22の前記シール材収容溝25の幅方向中央に対応する
位置に、断面山形形状の第1のシール材押圧突起23が
閉ループ状に設けられている。上蓋部22のシール材収
容溝25内に閉ループ状のシール材18が挿入されてい
る。
【0028】シール材収容溝25の上面25aの、シー
ル材収容溝25の径方向の両端部に、断面逆山形形状の
2つの第2のシール材押圧突起24a,24bがそれぞ
れ設けられている。これら2つの第2のシール材押圧突
起24a,24bは、シール材18の上面に閉ループ状
にそれぞれ線接触する(図5(a)の断面図では点接
触)。第2のシール材押圧突起24a,24bは2つに
限らず、シール材収容溝25の中央に1つだけ設けた
り、あるいは3つ以上の複数個設けてもよい。
【0029】図5(a)に示す、上蓋部22が開いた状
態から、上蓋部22を、装着手段(図1に示した複数の
爪6a,6b)により箱状本体部のフランジ23に装着
すると(図5の(b)参照)、上蓋部22側の第2のシ
ール材押圧突起24a,24bにより、シール材18は
シール材収容溝25側の第2のシール材押圧突起23に
押圧される。ここで、第2のシール材押圧突起24a,
24bはシール材18の上面に閉ループ状に線接触し、
第1のシール材押圧突起26もシール材18の下面に閉
ループ状に線接触する。これにより、上蓋部2のパッケ
ージ本体部1への押圧力が小さくても、前記線接触する
第1および第2のシール材押圧突起26,24a,24
bにより、シール材18の上下面は大きな圧力で押圧さ
れ、結果的に、上蓋部22とシール材18の間、および
シール材18とフランジ23の間が確実にシールされる
ことになり、図3のものと同等な効果が得られる。
【0030】ここで、本実施例の箱状本体部(パッケー
ジ本体部)1、上蓋部2、ウェーハキャリア9、ウェー
ハ押え部材(ウェーハコンタクター)11,12、シー
ル材8,18の各部品の材質の一例について説明する。
【0031】箱状本体部:PP(ポリプロピレン)。こ
の樹脂は、半導体製造工程ではかなり一般的な樹脂であ
り、各工場内の搬送用キャリアとして永年使用されてい
る。半導体製造の進歩とともに、ウェーハキャリアなど
の成形品はもとより、樹脂そのものにも高い純度の要求
があり、高純度半導体グレードPPを使用して箱状本体
部を成形する。 上蓋部:PC(ポリカーボネート)。この樹脂はPPに
比べて半導体製造工程の汎用性は低いが、近年、箱状本
体部(ウェーハの出荷ボックス)やそれ用のウェーハキ
ャリアにも採用されている。 ウェーハ押え部材:PEE(ポリエステルエラストマ
ー)。この樹脂の大きな特徴はエラスティックな性質に
あり、グレードの選択により、柔軟性を調整でき、半導
体製造用としてはウェーハ押え部材の他にシール材(パ
ッキン)として幅広く使用されている。 ウェーハキャリア:PBT(ポリブチレンテレフタレー
ト)。この樹脂は、クリーンパック用としては、少し贅
沢な材料であるが、高純度であり、しかも、ウェーハへ
の樹脂付着の少なさを鑑みて採用し、また、ウェーハキ
ャリアとしての強度も上がり(PP製のキャリアと比較
して)、半導体製造工程内もそのまま使用できる。 シール材:LIMシリコーン(Liquid Inje
ction Machine Silicon)。ミラ
ブル型シリコーンは、一次加硫を経て成形されるため、
成形時にパーティクルの混入や低留分の発生ガスが多い
という不具合があり、ウェーハへの影響が大きいのに対
し、LIMシリコーンは、低分子シロキサン環状体の低
減の管理で、前記不具合を解消できる。
【0032】上記各材質は一例であり、例えば、ボック
ス本体にPCを、上蓋部にPPを、ウエハ押え部材にP
Pを、ウェーハキャリアにPPあるいはPCを、シール
材にPEEを用いてもよい。
【0033】
【発明の効果】本発明は、以上説明したとおりに構成さ
れているので、以下に記載するような効果を奏する。請
求項1に記載の発明は、上蓋部を装着手段によりパッケ
ージ本体部に装着すると、上蓋部の第1のシール材押圧
突起はシール材の上面に閉ループ状に線接触するととも
に、パッケージ本体部の第2のシール材押圧突起はシー
ル材の下面に閉ループ状に線接触する。これにより、上
蓋部のパッケージ本体部への押圧力が小さくても、第1
および第2のシール材押圧突起により、線接触にてシー
ル材の上下面が大きな圧力で押圧され、上蓋部とシール
材の間、およびシール材とパッケージ本体部の間が確実
にシールされ、シール性がよい。また、上蓋部はシール
材に面接触ではなく、線接触するので、上蓋部をパッケ
ージ本体部から取外す際、すなわち、上蓋部を開ける際
に、上蓋部を小さな力で、上方に上げればよく、しか
も、上蓋部にシール材が付着しない。シール材はその形
状に合うシール材収容溝内に装着されて、大きくは屈曲
しないので、その寿命が長いとともに、横に位置ずれし
たりせず、良好なシール性が保たれる。さらに、シール
部の構造が簡単なので、保守点検が容易である。請求項
2に記載の発明のように、前記パッケージ本体部シール
材収容溝を設ける代りに、前記上蓋部にシール材収容溝
を設けても、上記と同様な効果が得られる。請求項3に
記載の発明のように、本発明を、例えば半導体ウェーハ
を収納するためや、運搬の際に使用するパッケージに適
用することにより、極めて有用なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパッケージの一実施例の箱状本体部お
よび上蓋部を断面にした側面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】(a)は、図1において上蓋部を箱状本体部に
装着する前のシール部の拡大詳細図、(b)は、上蓋部
を箱状本体部に装着した状態のシール部の拡大詳細図で
ある。
【図4】シール部の変形例を示す、箱状本体部の要部断
面図である。
【図5】他の実施例を示し、(a)は、上蓋部を箱状本
体部に固定装着する前のシール部の他の実施例の拡大詳
細図、(b)は、上蓋部を箱状本体部に固定装着した状
態のシール部の拡大詳細図である。
【図6】従来のパッケージのシール部の断面図である。
【図7】図6のシール材の斜視図である。
【符号の説明】
1,16 箱状本体部(パッケージ
本体) 1a 底板 1b ウェーハキャリア嵌合溝 2,22 上蓋部 3,23 フランジ 3a 立ち上がり部 4 凹部 4a,4b,24a,24b 第2のシール材押圧突起 5,25 シール材収容溝 6a,6b 爪(装着手段) 7a,7b 支軸 8,18 シール材(パッキン) 9 ウェーハキャリア 10 分割歯 11,12 ウェーハ押え部材(ウェ
ーハコンタクター) 13 半導体ウェーハ 14,26 第1のシール材押圧突起 15 底面 25a 上面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清野 良浩 新潟県新潟市小金町三番地1 三菱マテリ アル株式会社新潟製作所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パッケージ本体部と、上蓋部と、前記上
    蓋部を前記パッケージ本体部に装着するための装着手段
    からなり、 前記パッケージ本体部の上面に、シール材収容溝が閉ル
    ープ状に設けられ、 前記上蓋部の下面の、前記パッケージ本体部の前記シー
    ル材収容溝に対応する位置に、断面逆山形形状の第1の
    シール材押圧突起が閉ループ状に設けられ、 さらに、前記シール材収容溝の底面に、断面山形形状の
    第2のシール材押圧突起が閉ループ状に設けられてお
    り、 前記パッケージ本体部の前記シール材収容溝内に、閉ル
    ープ状のシール材が挿入され、 前記装着手段により前記上蓋部を前記パッケージ本体部
    に装着した時に、前記第1のシール材押圧突起および第
    2のシール材押圧突起が、前記シール材に閉ループ状の
    線接触にてそれぞれ押圧するように構成されていること
    を特徴とするパッケージ。
  2. 【請求項2】 パッケージ本体部と、上蓋部と、前記上
    蓋部を前記パッケージ本体部に装着するための装着手段
    からなり、 前記上蓋部の下面に、シール材収容溝が閉ループ状に設
    けられ、 前記パッケージ本体部の上面の、前記上蓋部の前記シー
    ル材収容溝に対応する位置に、断面山形形状の第1のシ
    ール材押圧突起が閉ループ状に設けられ、 さらに、前記シール材収容溝の上面に、断面逆山形形状
    の第2のシール材押圧突起が閉ループ状に設けられてお
    り、 前記上蓋部の前記シール材収容溝内に、閉ループ状のシ
    ール材が挿入され、 前記装着手段により前記上蓋部を前記パッケージ本体部
    に装着した時に、前記第1のシール材押圧突起および前
    記第2のシール材押圧突起が、前記シール材に閉ループ
    状の線接触にてそれぞれ押圧するように構成されている
    ことを特徴とするパッケージ。
  3. 【請求項3】 前記パッケージ本体部内には、鉛直方向
    に延在しかつ複数のウェーハのおのおのを互いに隔てる
    部材としての複数の分割歯を有するウェーハキャリアが
    設けられ、前記上蓋部はウェーハのそれぞれを前記ウェ
    ーハキャリアに対して着座させるものである請求項1ま
    たは請求項2に記載のパッケージ。
JP19379295A 1995-07-28 1995-07-28 パッケージ Pending JPH0945759A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19379295A JPH0945759A (ja) 1995-07-28 1995-07-28 パッケージ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19379295A JPH0945759A (ja) 1995-07-28 1995-07-28 パッケージ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0945759A true JPH0945759A (ja) 1997-02-14

Family

ID=16313867

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19379295A Pending JPH0945759A (ja) 1995-07-28 1995-07-28 パッケージ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0945759A (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998056676A1 (fr) * 1997-06-13 1998-12-17 Kakizaki Manufacturing Co., Ltd. Recipient en feuille mince pourvu d'un couvercle
JP2005041280A (ja) * 2003-07-23 2005-02-17 Oi Seisakusho Co Ltd パワーウインドウ装置のシール構造
JP2006203127A (ja) * 2005-01-24 2006-08-03 Saxa Inc 電子機器の防水構造
EP1434256A3 (en) * 2002-12-27 2007-03-21 Miraial Co., Ltd. Thin plate supporting container
JP2009097684A (ja) * 2007-10-19 2009-05-07 Toyota Motor Corp シール機構
JP2009120122A (ja) * 2007-11-16 2009-06-04 Toyoda Gosei Co Ltd エンブレム及びその取付構造
JP2011084167A (ja) * 2009-10-15 2011-04-28 Toyota Motor Corp インストルメントパネル構造
JP2012145233A (ja) * 2012-05-07 2012-08-02 Toyota Motor Corp シール機構
JP2013213683A (ja) * 2012-03-30 2013-10-17 Minebea Co Ltd 圧力センサ
WO2014126242A1 (ja) * 2013-02-18 2014-08-21 Nok株式会社 密封構造
JP2014170669A (ja) * 2013-03-04 2014-09-18 Denso Corp 電子制御装置
JP2015211128A (ja) * 2014-04-25 2015-11-24 フクダ電子株式会社 医療電子機器の筐体構造
JP2019133972A (ja) * 2018-01-29 2019-08-08 Sus株式会社 制御盤用筐体と制御盤
DE102020126128A1 (de) 2020-10-06 2022-04-07 Geiger Automotive Gmbh Modulare Steckereinheit an Bauteilen

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998056676A1 (fr) * 1997-06-13 1998-12-17 Kakizaki Manufacturing Co., Ltd. Recipient en feuille mince pourvu d'un couvercle
US6336567B1 (en) 1997-06-13 2002-01-08 Kakizaki Manufacturing Co., Ltd. Magnetic secured container closure with release by movement of magnetic member
EP1434256A3 (en) * 2002-12-27 2007-03-21 Miraial Co., Ltd. Thin plate supporting container
US7357257B2 (en) 2002-12-27 2008-04-15 Miraial Co., Ltd. Thin plate supporting container
US7383955B2 (en) 2002-12-27 2008-06-10 Miraial Co., Ltd. Thin plate supporting container
US7410061B2 (en) 2002-12-27 2008-08-12 Miraial Co., Ltd. Thin plate supporting container
US7497333B2 (en) 2002-12-27 2009-03-03 Miraial Co., Ltd. Thin plate supporting container
US7520388B2 (en) 2002-12-27 2009-04-21 Miraial Co., Ltd. Thin plate supporting container
JP2005041280A (ja) * 2003-07-23 2005-02-17 Oi Seisakusho Co Ltd パワーウインドウ装置のシール構造
JP2006203127A (ja) * 2005-01-24 2006-08-03 Saxa Inc 電子機器の防水構造
JP2009097684A (ja) * 2007-10-19 2009-05-07 Toyota Motor Corp シール機構
JP2009120122A (ja) * 2007-11-16 2009-06-04 Toyoda Gosei Co Ltd エンブレム及びその取付構造
JP2011084167A (ja) * 2009-10-15 2011-04-28 Toyota Motor Corp インストルメントパネル構造
JP2013213683A (ja) * 2012-03-30 2013-10-17 Minebea Co Ltd 圧力センサ
JP2012145233A (ja) * 2012-05-07 2012-08-02 Toyota Motor Corp シール機構
WO2014126242A1 (ja) * 2013-02-18 2014-08-21 Nok株式会社 密封構造
JP2014170669A (ja) * 2013-03-04 2014-09-18 Denso Corp 電子制御装置
JP2015211128A (ja) * 2014-04-25 2015-11-24 フクダ電子株式会社 医療電子機器の筐体構造
JP2019133972A (ja) * 2018-01-29 2019-08-08 Sus株式会社 制御盤用筐体と制御盤
DE102020126128A1 (de) 2020-10-06 2022-04-07 Geiger Automotive Gmbh Modulare Steckereinheit an Bauteilen

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0945759A (ja) パッケージ
EP1341226B1 (en) Seal member, and substrate storage container using the seal member
US5782362A (en) Wafer cassette in wafer carrier
JP4634772B2 (ja) 収納容器
EP1291287B1 (en) Sealing element for hemetic container
US20060213796A1 (en) Airtight container
US5472542A (en) Reclosable container and a method of forming and assembling a reclosable container
WO2021013212A1 (zh) 一种容器
DE3763122D1 (de) Deckel fuer akkumulatoren, durch druck am kasten festhaltend und kasten, passend zu diesem deckel.
US5722707A (en) Clamping structure in air-tightly sealable container
JP4896007B2 (ja) シール可能なドア付きウエハー容器
JPH088332A (ja) ウェーハ収納容器におけるウェーハバスケット
US6070730A (en) Disk container
JPH10184924A (ja) ガスケットと同ガスケットによる容器の密閉構造
JP4664610B2 (ja) シール部材
US5646443A (en) Semiconductor package
GB2270068A (en) Box container for rigid sheet bodies
JPH09118350A (ja) 密封容器の封止具
JP2654578B2 (ja) パッケージング
JPH11154699A (ja) 容器の封止構造
JPH06171684A (ja) リードフレーム搬送用マガジン
JP3180693B2 (ja) ウェーハ収納容器のウェーハ押え部材
JPH11121601A (ja) ウエハ収納容器
JP7380526B2 (ja) シールガスケットの取り付け方法
JPH11208766A (ja) 板状部材収納容器及びその内箱構造、及び内箱成形用の射出成形金型

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20001031