JPH0944674A - 画像読み取り装置 - Google Patents

画像読み取り装置

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JPH0944674A
JPH0944674A JP7195175A JP19517595A JPH0944674A JP H0944674 A JPH0944674 A JP H0944674A JP 7195175 A JP7195175 A JP 7195175A JP 19517595 A JP19517595 A JP 19517595A JP H0944674 A JPH0944674 A JP H0944674A
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JP
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image
fingerprint
shape
distortion
lens
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JP7195175A
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English (en)
Inventor
Kenichi Okubo
賢一 大久保
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 導光体(プリズム)の表面を読み取り面とす
る指紋読み取り装置において、結像レンズ系において台
形歪みや縦横比の変化が生じても、正確な指紋照合が行
えるようにする。 【解決手段】 受像素子(CCD)の画素の形状及び配
列間隔を、結像レンズ系において生ずる台形歪みや縦横
比の変化に対応したものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物体の像を形成し
てこの像を撮像する画像読み取り装置に関する技術分野
に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、物体の像を形成するための結像レ
ンズと撮像手段とを有し、該物体の像を撮像するための
画像読み取り装置が提案されている。
【0003】例えば、手指の指紋の形状を検出し、予め
画像データとして登録されている参照指紋との照合を行
うための画像読み取り装置である指紋照合装置は、図3
に示すように、照合対象となる手指101の像を結像レ
ンズにより形成し、この像を撮像手段である固体撮像素
子(CCD)9により撮像するように構成されている。
この固体撮像素子9は、受像面を上記像が形成される像
面上に位置させて配設される。上記固体撮像素子9の受
像面上には、図10及び図14に示すように、正方形の
受像画素11がマトリクス状に配列されている。
【0004】そして、この指紋照合装置においては、上
記手指101が置かれる指紋採取面として、直角プリズ
ム1を有している。すなわち、この指紋照合装置におい
ては、上記直角プリズム1の入射面3より入射された光
束は、この直角プリズムが形成する直角三角形の斜辺部
にあたる指紋採取面となる反射面2により全反射され
て、上記入射面3に対して直角な出射面4より出射され
る。上記出射面4より出射された光束は、上記結像レン
ズに入射され、上記固体撮像素子9の受像面上に上記反
射面2の像を形成する。
【0005】上記固体撮像素子9が上記像を受像するこ
とにより得られた信号は、処理装置10に送られ、信号
処理される。
【0006】この指紋照合装置において、上記反射面2
に対して上記手指101が接触されると、この反射面2
には、指紋の凸部のみが接触する。上記反射面2におい
て、上記指紋の凸部が接触された部分は、上記光束が全
反射しなくなり、該指紋の凸部の表面部により拡散され
る。
【0007】したがって、上記固体撮像素子9において
は、上記反射面2に接触された上記指紋の凸部に対応す
る部分のみが、暗部として識別される。
【0008】なお、上記結像レンズは、物空間において
テレセントリック光学系を構成している第1のレンズ群
5と、この第1のレンズ群5の後側焦点位置に開口部7
を位置させた絞り6と、該絞り6の後方側に位置され該
絞り6上に前側焦点位置を位置させて像空間においてテ
レセントリック光学系を構成している第2のレンズ群8
とから構成されている。この結像レンズは、台形歪みや
歪曲収差が充分に抑制された像を結ぶことができる。
【0009】また、この結像レンズにおいては、像面に
対して入射する主光線入射角がこの像面上のいずれの点
に対しても等しくなるため、該像面上における光量分布
が平坦になる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に指紋照合装置として構成された画像読み取り装置にお
いては、上記固体撮像素子9上に形成される指紋の像の
縦横比は、上記指紋採取面上の指紋原画像の縦横比とは
一致していない。すなわち、上記指紋採取面が図3中の
x軸回りに回転された傾斜面となされているため(光軸
をz軸とする)、上記固体撮像素子9上に形成される画
像は、図14に示すように、図8に示す本来の画像に比
して、図14中のy軸方向に圧縮された状態となってい
る。(なお、図8において示している本来の画像は、正
方形状に配列された9個の点の画像であり、上記指紋採
取面の傾きがないと仮定した場合の画像である。) したがって、上述の指紋照合装置において上記固体撮像
素子9より出力される画像データ(2値化データ)は、
図15に示すように、「00000−10101−10
101−10101−00000」となり、図9に示す
本来の画像データ「10101−00000−1010
1−00000−10101」とは異なったものとなっ
ている。
【0011】このように、上記結像レンズにより形成さ
れる像において縦横比の変化が生じていると、正確な指
紋照合が行えない。すなわち、指紋照合装置において
は、上記固体撮像素子9により撮像された指紋の画像
と、予め登録(記憶)されている参照指紋の画像とを比
較することにより、これらが同一の指紋であるか否かの
判別を行う。そのため、上記照合対象指紋の像において
縦横比の変化が生じていると、上記参照指紋と同一の指
紋について、異なる形状を有する別の指紋であるとの判
断がなされる虞れがある。
【0012】そのため、コンピュータ装置におけるプロ
グラム上において、あるいは、ハードウェアにおいて上
記画像データを補正する必要が生じる。
【0013】コンピュータ装置におけるプログラム上に
おいて画像データの補正を行う場合においては、特に、
照合対象指紋の像が登録されている参照指紋の画像に対
して回転している場合には、縦横比についての補正のみ
ならず、該回転角を補正するとともに、該回転角に応じ
た縦横倍率の補正を行わなければならない。
【0014】このような画像データの補正を行うために
は、複雑なプログラムが必要となり、指紋照合装置全体
の装置構成の複雑化が招来されることとなる。
【0015】なお、上記参照指紋の画像としては、上述
の指紋照合装置において撮像された像を用いることもで
きる。この場合には、上記参照指紋についても上述の縦
横比の変化が含まれて登録されることとなるので、この
縦横比の変化は、上記照合対象指紋との同一性の判断に
は影響しないようにも考えられる。しかしながら、上記
指紋採取面上において手指が回転した場合には、やはり
上述のような画像データの補正が必要となり、照合率の
低下が招来されることとなる。
【0016】そして、ハードウェアにおける画像データ
の補正としては、上記固体撮像素子9の受像面を上記結
像レンズの光軸に対して傾斜させ、上記指紋採取面に対
して平行にすることが考えられる。
【0017】しかし、上記固体撮像素子9の受像面を光
軸に対して傾斜させるにあたっては、結像レンズを広角
レンズとしなければならず、収差の発生を抑えることが
困難となり、結像レンズ製作の煩雑化、該結像レンズの
高コスト化が招来されてしまう。
【0018】また、上記固体撮像素子9の受像面を光軸
に対して傾斜させると、該受像面上の全面に亘って配設
されている複数のマイクロレンズのため、上記結像レン
ズよりの光束が充分に受光されなくなる虞れがある。
【0019】さらに、ハードウェアにおける画像データ
の補正としては、楔型の補正プリズムを用いることが考
えられる。しかし、上記結像レンズの後方の光路中に補
正プリズムを配設することは、上記指紋照合装置の構成
を大型化し、また、収差の抑制や結像レンズ製作を困難
化し、該結像レンズの高コスト化をも招いてしまう。そ
こで、本発明は、上述の実情に鑑みて提案されるもので
あって、装置構成が小型であり、また、製作が容易であ
りながら、結像レンズにより形成された像において生じ
ている歪みの画像データに対する影響が抑制され、指紋
照合装置として構成して好適な画像読み込み装置を提供
することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明に係る画像読み取り装置は、結像レンズと、
この結像レンズにより形成される像面上に配設された撮
像手段とを備えて構成される。
【0021】そして、本発明は、上記撮像手段における
受像画素の形状及び配列状態を、上記結像レンズが形成
する像において生じている歪みの形状に対応させたもの
である。
【0022】上記結像レンズが形成する像における歪み
の形状としては、縦横比の変化や、いわゆる台形歪み、
樽型歪み、糸巻き型歪みが考えられる。
【0023】また、本発明は、上記画像読み取り装置に
おいて、上記結像レンズを、絞りと、この絞りの前方側
に位置され該絞り上に後側焦点位置を位置させ物空間に
おいてテレセントリック光学系を構成している第1のレ
ンズ群と、該絞りの後方側に位置され該絞り上に前側焦
点位置を位置させ像空間においてテレセントリック光学
系を構成している第2のレンズ群とを有する構成とした
ものである。
【0024】上記結像レンズをこのような構成とした場
合には、この結像レンズが形成する像においては、台形
歪みが生ずることなく、縦横比の変化が生ずる。そこ
で、上記撮像手段は、受像画素の形状及び配列状態が、
上記像において生じている縦横比の変化に対応している
ものとした。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。
【0026】この実施の形態は、本発明に係る画像読み
取り装置を、手指の指紋の形状を検出し予め画像データ
として登録されている参照指紋との照合を行う指紋照合
装置(指紋入力装置)として構成したものである。
【0027】この指紋照合装置は、図3に示すように、
結像レンズと、この結像レンズにより形成される像面上
に配設された撮像手段となる固体撮像素子(CCD)9
とを備えて構成されている。
【0028】上記結像レンズは、光軸上にピンホール7
を有する絞り6と、この絞り6の前後に配置された第1
及び第2のレンズ群5,8を有して構成されている。
【0029】上記第1のレンズ群5は、上記絞り6の前
方側に位置され、該絞り6上に後側焦点位置を位置させ
物空間においてテレセントリック光学系を構成してい
る。すなわち、この第1のレンズ群5は、この第1のレ
ンズ群5の中心が上記絞り6より該第1のレンズ群5の
焦点距離に等しい距離を隔てた位置となるように配置さ
れている。この第1のレンズ群5は、光軸に平行な入射
光束を、上記ピンホール7上に集光させる。
【0030】上記第2のレンズ群8は、上記絞り6の後
方側に位置され、該絞り6上に前側焦点位置を位置させ
像空間においてテレセントリック光学系を構成してい
る。すなわち、この第2のレンズ群8は、この第2のレ
ンズ群8の中心が上記絞り6より該第2のレンズ群8の
焦点距離に等しい距離を隔てた位置となるように配置さ
れている。この第2のレンズ群8は、上記ピンホール7
を通過した拡散光束を、光軸に平行な出射光束として出
射する。
【0031】上記第1及び第1のレンズ群5,8は、上
記絞り6を挟んで、互いに所定の相似比率の相似形とな
っている。
【0032】この画像読み取り装置においては、上記第
1のレンズ群5の前方側に位置する物体面の像が、像面
上に形成される。この画像読み取り装置においては、上
記ピンホール7を通過する光は物空間において光軸に平
行な光線であるので、上記物体面が光軸に対して傾斜し
ていても、上記像は、いわゆる台形歪みを生ずることが
ない。すなわち、この画像読み取り装置においては、上
記第1のレンズ群5と上記物体面との距離は、上記物体
の像の像倍率に影響しない。また、同様に、この画像読
み取り装置においては、上記第2のレンズ群8と上記像
面との距離は、上記像の像倍率に影響しない。
【0033】そして、この指紋照合装置は、照合対象と
なる指紋を有する手指101が接触される平面部を指紋
採取面として有する直角プリズム1を有している。この
直角プリズム1においては、直角三角形の斜辺部にあた
る反射面2が、上記手指101が接触される指紋採取面
となっている。
【0034】上記直角プリズム1は、上記第1のレンズ
群5の前方側の光軸上に位置され、上記反射面2を該光
軸に対して略々45°の角度をなす傾斜面として配置さ
れている。
【0035】この画像読み取り装置においては、上記直
角プリズム1の入射面3より入射された光束は、上記反
射面2により全反射されて、上記入射面3に対して直角
な出射面4より出射される。上記出射面4より出射され
た光束は、上記第1のレンズ群5に入射され、上記絞り
6のピンホール7及び上記第2のレンズ群8を経て、上
記固体撮像素子9の受像面上に上記反射面2の像を形成
する。
【0036】なお、上記ピンホール7の直径は、物体面
の光軸に対する傾斜に起因する像面の倒れや非点収差、
コマ収差等の発生に影響を与えず、かつ、このピンホー
ル7における回折の影響が抑えられる径に決定され、例
えば、0.4mm程度となされている。
【0037】上記固体撮像素子9が上記像を受像するこ
とにより得られた信号は、処理装置10に送られ、信号
処理される。この処理装置10においては、上記固体撮
像素子9により撮像された指紋の画像と、予め登録(記
憶)されている参照指紋の画像とを比較することによ
り、これらが同一の指紋であるか否かの判別を行う。
【0038】この画像読み取り装置において、上記反射
面2に対して手指101が接触されると、この反射面2
には、指紋の凸部のみが接触する。上記反射面2におい
て、上記指紋の凸部が接触された部分は、上記光束が全
反射しなくなり、該指紋の凸部の表面部により拡散され
る。したがって、上記固体撮像素子9においては、上記
反射面2に接触された上記指紋の凸部に対応する部分の
みが、暗部として識別される。
【0039】そして、上記固体撮像素子9における受像
画素の形状及び配列状態は、図1及び図11に示すよう
に、上記結像レンズが形成する像において生じている歪
みの形状に対応したものとなされている。
【0040】上記結像レンズが形成する像においては、
画像の縦横比が、上記指紋採取面上の指紋原画像の縦横
比とは一致していない。すなわち、上記固体撮像素子9
上に形成される画像は、上記指紋採取面が図3中のx軸
回りに回転された傾斜面となされているため(光軸をz
軸とする)、図1に示すように、図8に示す本来の画像
に比して、図1中のy軸方向に圧縮された状態となって
いる。(なお、図8において示している本来の画像は、
正方形状に配列された9個の点の画像であり、上記指紋
採取面の傾きがないと仮定した場合の画像である。) すなわち、上記固体撮像素子9は、受像画素11の形状
及び配列状態が、上記結像レンズが形成する像において
生じている縦横比の変化に対応したものとなされてい
る。マトリクス状に配列された上記各受像画素11は、
y軸方向に圧縮された長方形となされている。
【0041】したがって、この指紋照合装置において上
記固体撮像素子9より出力される画像データ(2値化デ
ータ)は、図2に示すように、「10101−0000
0−10101−00000−10101」となり、図
9に示す本来の画像データ「10101−00000−
10101−00000−10101」と同一である。
そのため、この指紋照合装置においては、コンピュータ
装置におけるプログラム上において、あるいは、ハード
ウェアにおいて、たとえ照合対象指紋の像が登録されて
いる参照指紋の画像に対して回転していても、上記画像
データの補正を行う必要はない。
【0042】すなわち、この指紋照合装置においては、
上記結像レンズが形成する像において生じている縦横比
の変化の画像データに対する影響が抑えられているた
め、上記反射面2上で上記手指101が移動や回転をし
ても、正確な指紋照合が行える。
【0043】また、この指紋照合装置においては、像面
に対して入射する主光線入射角がこの像面上のいずれの
点に対しても等しくなるため、該像面上における光量分
布が平坦となり、指紋の形状の認識が容易となってい
る。
【0044】なお、上述の指紋照合装置においては、上
記結像レンズが形成する像において生じている縦横比の
変化率をaとし、一、または、配列された複数の上記受
像画素11における縦横比(正方形を1とする)をbと
したとき、a/bを0.9乃至1.1程度とするのが望
ましい。また、上記固体撮像素子9は、上記x軸及びy
軸に対するz軸回りの回転角度の誤差が、10度程度以
下となされていることが望ましい。
【0045】そして、上記受像画素11は、図12に示
すように、隣接する2個の受像画素11,11について
画像データを平均して、これら2個の受像画素11,1
1を1個の受像画素として扱うこととしてもよい。この
場合には、上記各受像画素11の形状が正方形であると
しても、隣接する2個の受像画素11,11に相当する
長方形の受像画素を設けたのと同様の画像データが得ら
れる。
【0046】また、上記受像画素11は、図13に示す
ように、隣接する2個の受像画素11,11が並列的に
3列配列された状態にマトリクス状に配設された6個の
受像画素11,11,11,11,11,11について
画像データを平均して、これら6個の受像画素11,1
1,11,11,11,11を1個の受像画素として扱
うこととしてもよい。この場合には、上記各受像画素1
1の形状が正方形であるとしても、マトリクス状に配設
された6個の受像画素11,11,11,11,11,
11に相当する長方形の受像画素を設けたのと同様の画
像データが得られる。
【0047】そして、上述のような指紋照合装置として
は、図6及び図7に示すように、上記結像レンズが一の
レンズ群5から構成されるものとしてもよい。
【0048】すなわち、この指紋照合装置においては、
上記レンズ群5からなる結像レンズの前方側に位置する
物体面2の像14が、像面13上に形成される。撮像手
段となる固体撮像素子(CCD)9は、受像面を上記像
面13に一致させて配設されている。
【0049】そして、この指紋照合装置は、上記直角プ
リズム1を有している。この直角プリズム1において
は、直角三角形の斜辺部にあたる反射面2が、照合対象
となる指紋を有する手指101が接触される指紋採取面
となっている。
【0050】上記直角プリズム1は、上記結像レンズの
前方側の光軸上に位置され、上記反射面2を該光軸に対
して略々45°の角度をなす傾斜面となして配置されて
いる。
【0051】この指紋照合装置においては、上記直角プ
リズム1の入射面3より入射された光束は、上記反射面
2により全反射されて、上記入射面3に対して直角な出
射面4より出射される。上記出射面4より出射された光
束は、上記結像レンズに入射され、上記固体撮像素子9
の受像面上に上記反射面2の像14を形成する。
【0052】上記照合対象指紋は、上記結像レンズの光
軸に対して傾斜した物体面2として撮像される。そのた
め、上記像面13上に形成される像は、図4に示すよう
に、台形歪みを有する。すなわち、上記物体面2のうち
上記結像レンズに近い部分の像は、該結像レンズに遠い
部分の像よりも、大きく(高い像倍率で)結像される。
【0053】上記固体撮像素子9が上記像を受像するこ
とにより得られた信号は、処理装置10に送られ、信号
処理される。この処理装置10においては、上記固体撮
像素子9により撮像された指紋の画像と、予め登録(記
憶)されている参照指紋の画像とを比較することによ
り、これらが同一の指紋であるか否かの判別を行う。
【0054】この画像読み取り装置において、上記反射
面2に対して手指101が接触されると、この反射面2
には、指紋の凸部のみが接触する。上記反射面2におい
て、上記指紋の凸部が接触された部分は、上記光束が全
反射しなくなり、該指紋の凸部の表面部により拡散され
る。したがって、上記固体撮像素子9においては、上記
反射面2に接触された上記指紋の凸部に対応する部分の
みが、暗部として識別される。
【0055】そして、上記固体撮像素子9における受像
画素の形状及び配列状態は、図4に示すように、上記結
像レンズが形成する像において生じている歪みの形状に
対応したものとなされている。
【0056】すなわち、上記固体撮像素子9は、受像画
素11の形状及び配列状態が、上記結像レンズが形成す
る像において生じている台形歪み及び縦横比の変化に対
応したものとなされている。マトリクス状に配列された
上記各受像画素11は、y軸上の位置(上記物体面2の
うちの上記結像レンズに近い側の部分の像からの距離)
に応じて、該y軸方向の幅(高さ)を圧縮され、また、
y軸上の位置に応じて、x軸方向の幅を縮小されるとと
もにx軸上の位置をy軸側へ接近されて、全体として台
形の受像面を構成している。
【0057】したがって、この指紋照合装置において上
記固体撮像素子9より出力される画像データ(2値化デ
ータ)は、図5に示すように、「10101−0000
0−10101−00000−10101」となり、図
9に示す本来の画像データ「10101−00000−
10101−00000−10101」と同一である。
そのため、この指紋照合装置においては、コンピュータ
装置におけるプログラム上において、あるいは、ハード
ウェアにおいて、たとえ照合対象指紋の像が登録されて
いる参照指紋の画像に対して移動、または、回転してい
ても、上記画像データの補正を行う必要はない。
【0058】すなわち、この指紋照合装置においては、
上記結像レンズが形成する像において生じている歪み及
び縦横比の変化の画像データに対する影響が抑えられて
いるため、上記反射面2上で上記手指101が移動や回
転をしても、正確な指紋照合が行える。
【0059】さらに、上記結像レンズにより形成された
像において歪曲収差(いわる樽型や糸巻型の歪み)が生
じている場合においても、上記固体撮像素子9の受像画
素11の形状及び配列状態を該歪曲収差に対応したもの
とすることにより、該歪曲収差の上記画像データに対す
る影響を抑えることができる。
【0060】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る画像読み取
り装置においては、結像レンズが形成する像において縦
横比の変化や歪曲が生じていても、該縦横比の変化や歪
みの画像データに対する影響が抑えられている。
【0061】したがって、この画像読み取り装置におい
ては、画像として読み取る物体が光軸に対して移動や回
転をしても、コンピュータ装置におけるプログラム上に
おいて、あるいは、ハードウェアにおいてデータの補正
を行うことなく、正確な画像データを得ることができ
る。
【0062】すなわち、本発明は、装置構成が小型であ
り、また、製作が容易でありながら、結像レンズにより
形成された像において生じている歪みの画像データに対
する影響が抑制され、指紋照合装置として構成して好適
な画像読み取り装置を提供することができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像読み取り装置の要部の構成を
示す正面図である。
【図2】上記画像読み取り装置により得られる画像デー
タを示すダイヤグラムである。
【図3】上記画像読み取り装置の光学系の構成を示す側
面図である。
【図4】本発明に係る画像読み取り装置の要部の構成の
他の例を示す正面図である。
【図5】上記図4に示した画像読み取り装置により得ら
れる画像データを示すダイヤグラムである。
【図6】上記図4に示した画像読み取り装置の光学系の
構成を示す側面図である。
【図7】上記図4に示した画像読み取り装置の構成を示
す側面図である。
【図8】歪みのない光学系を有する画像読み取り装置の
要部の構成を示す正面図である。
【図9】上記図8に示した画像読み取り装置により得ら
れる画像データを示すダイヤグラムである。
【図10】上記図8に示した画像読み取り装置における
画素の形状を示す拡大正面図である。
【図11】上記図1に示した画像読み取り装置における
画素の形状を示す拡大正面図である。
【図12】本発明に係る画像読み取り装置における画素
の形状の他の例を示す拡大正面図である。
【図13】本発明に係る画像読み取り装置における画素
の形状のさらに他の例を示す拡大正面図である。
【図14】従来の画像読み取り装置の要部の構成を示す
正面図である。
【図15】上記従来の画像読み取り装置により得られる
画像データを示すダイヤグラムである。
【符号の説明】
5 第1のレンズ群 6 絞り 8 第2のレンズ群 9 固体撮像素子 11 受像画素

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結像レンズと、 上記結像レンズにより形成される像面上に配設された撮
    像手段とを備え、 上記撮像手段における受像画素の形状及び配列状態は、
    上記結像レンズが形成する像において生じている歪みの
    形状に対応したものとなされている画像読み取り装置。
  2. 【請求項2】 結像レンズは、絞りと、この絞りの前方
    側に位置され該絞り上に後側焦点位置を位置させ物空間
    においてテレセントリック光学系を構成している第1の
    レンズ群と、該絞りの後方側に位置され該絞り上に前側
    焦点位置を位置させ像空間においてテレセントリック光
    学系を構成している第2のレンズ群とを有して構成さ
    れ、 撮像手段は、受像画素の形状及び配列状態が、上記結像
    レンズが形成する像において生じている縦横比の変化に
    対応したものとなされている請求項1記載の画像読み取
    り装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030016587A (ko) * 2001-08-21 2003-03-03 (주)니트 젠 광학식 지문취득장치의 영상센서
KR20040042727A (ko) * 2002-11-15 2004-05-20 주식회사 씨크롭 광학 지문입력장치
WO2005078660A1 (ja) * 2004-02-16 2005-08-25 Lite-On Japan Ltd. 指紋画像入力装置
KR100776011B1 (ko) * 2006-03-28 2007-11-15 연세대학교 산학협력단 이기종 지문 입력기간 인식의 호환을 위한 해상도 변환방법

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