JPH0944584A - 光学式マークカード読取り装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】搬送されたマークカード裏面の印字部分の印字
有無の確認する印字確認手段を設け、重複印字防止する
こと 【解決手段】マークシート、バーコードシートなどの種
々のデータをマーキング等により記録したマークカード
を載置する給紙台と、前記マークカードのデータを読み
取る読取りヘッドを備えた読取り手段と、前記マークカ
ードの裏面に必要に応じて漢字、記号、英文字または数
字等を印字する印字手段と、前記給紙台から挿入された
前記マークカードを搬送ローラ上に移送し、更に、前記
読取り手段、印字手段等の各手段に搬送し、前記マーク
カードを前記給紙台に排出する搬送手段と、搬送される
前記マークカードの裏面印字部分の印字の有無を確認す
るための印字確認手段と、搬送路途上を通過する前記マ
ークカードを検知する複数個配置したマークカード位置
検知の各検知手段とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、記入シート、テ
ストシートのマークカードのマークを読み取る光学式マ
ークカード読取り装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】光学式マーク読み取り装置（ＯＭＲ），
光学式文字読み取り装置（ＯＣＲ）等において、数百枚
の記入シートを高速で搬送しながらマークや文字を短時
間で読取るデータ読取装置が知られている。このＯＭ
Ｒ、ＯＣＲは、マークカード等の記録用紙を堆積した給
紙部からから短時間にデータ読取り部に搬送され、読取
られたデータをシート毎、コンピュータ部（情報処理
部）で処理し、全体のデータ情報を演算処理していた。
このようにして読み取られた用紙は読取り後は適当に廃
棄処分されていたが、再度この記録用紙を別の目的で使
用する際に既に読み取られた記録用紙であるか、一度も
読み取られていない記録用紙か不明であり、そのため読
み取り済用紙かどうかの判別は、読み取り後、この用紙
マーク部分または裏面にスタンプや印刷を施し、使用済
であるかの判別を可能にしていた。例えば、テレホンカ
ードやプリペイドカードにおいては再利用の防止、偽造
防止のためデータ記録部分に穿孔を施して判別可能にし
ていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなＯ
ＭＲ，ＯＣＲ装置における読取り装置とは別に使用済の
印刷等を施すスタンプ装置を配設し、読み取りが済んだ
カード等を処理することはその都度、別途印刷装置によ
り用紙に使用済印刷を施す等は甚だ面倒であった。ま
た、印刷装置による印刷忘れなどにより再度重複して用
紙を読み取ることもあり、データが不正確となる問題点
が有った。この発明の目的は、上記のような別途印刷装
置を必要とせず、記録用紙（マークカード）上に記録さ
れたデータを読取ることができる読取り装置において、
搬送されたマークカード裏面の印字部分の印字有無の確
認する印字確認手段を設けた光学式マークカード読取り
装置を提供するものである。また、他の目的は、用紙の
再読み取り可能な読取済目印を施すことができる光学式
マークカード読取り装置を提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この発明のデータ読取り
装置の前記目的は以下のような構成によって達成でき
る。その構成は、マークシート、バーコードシートなど
の種々のデータをマーキング等により記録したマークカ
ードを載置する給紙台と、前記マークカードに記録され
ているデータを読み取る読取りヘッドを備えた読取り手
段と、前記マークカードの裏面に必要に応じて漢字、記
号、英文字または数字等を印字する印字手段と、前記給
紙台から挿入された前記マークカードを搬送ローラ上に
移送し、更に、前記読取り手段、印字手段等の各手段を
経て前記マークカードを前記給紙台に排出する搬送する
搬送手段と、搬送される前記マークカードの裏面印字部
分の印字の有無を確認するための印字確認手段と、搬送
路途上を通過する前記マークカードを検知する複数個配
置したマークカード位置検知の各検知手段とを備え、前
記印字確認手段により搬送される前記マークカードの裏
面の印字箇所の印字の有無を検知し、印字が有りの場
合、このマークカードの裏面に対し、重複印字をしない
ように重複印字防止することからなる。

【０００５】また、この光学式マークカード読取装置は
印字された特定のパターンを確認できる印字確認手段を
配設することにより効果的に高速にマークカードを読取
ることができる。更に、給紙台にマークカードを挿入
し、このマークカード裏面の所定箇所に印字があるか、
印字が無い場合はこのマークカードに対する装置本体よ
りの印字指令の信号が発信されていないときは印字手段
を動作させずに、搬送ローラを逆転して挿入側に排出す
ることにより短時間に多くのマークカードを、なお一層
効率的に読取り処理することがきる。

【０００６】

【発明の実施の形態】この発明の光学式マークカード読
取り装置は、表面のマークデータを読取る読取り手段に
近接してマークカードの裏面の所定箇所に印字等が有る
かを確認する印字確認手段を配設してあるから、この印
字を確認したとき読み取り手段を通過し、印字手段を動
作せず、マークカード裏面の印字部分の重複した印字を
防止することができる。読取済の判別が簡単に認識する
ことができるから、マークカードの重複した読み取りを
完全に防止することができる。

【０００７】この発明の光学式マークカード読取装置は
一端のみ軸支してマークカードの搬送路を境に分割可能
に構成してある。従って、マークカード搬送通路が開放
されるので故障時の搬送路および読取り手段部分の清掃
修理が簡易に行うことができる。

【０００８】この発明の光学式マークカード読取り装置
の一実施例について図面に示す。図１はこの発明の光学
式マークカード読取装置一実施例の内部機構の概略説明
側面図である。図２は動作フローである。図３はこの発
明の光学式マークカード読取り装置に採用する動作タイ
ムチャート図である。図４はこの発明の光学式マークカ
ード読取り装置に使用するマークカードの一実施例の平
面図である。図５はこの発明の光学式マークカード読取
り装置の印字部の側面概略図である。図６は図５の平面
概略図である。

【０００９】この発明の光学式マークカード読取り装置
について図面に示す実施例に基づき説明する。マークシ
ートやパンチカード等の記録されたマークカードＰを挿
入する側に設けた給紙台１、マークカード検知手段であ
る光学式の発光部と受光部とからなるカード検知センサ
２（Ｓ１）、このマークカードの搬送路で一端マークカ
ードＰを停止させるシャッタ３（ＳＤ）がこのマークカ
ードＰの一対の前部搬送ローラ４ａ、４ｂの挿入側に近
接して配置してある。この搬送ローラ４ａ，４ｂの下流
側にマークカードＰ裏面の印字部分の印字の有無を検知
する印字確認手段Ｓ３およびカードセンサ１１（Ｓ４）
が配置してある。５はマークカードＰの表面のマークや
バーコードの記録データ等を読取る読取り装置で、この
中央部分には読取りセンサ６（Ｓ５）が配置してある。

【００１０】７ａ、７ｂは読取り装置５の下流側に配置
した後部搬送ローラで、これらの搬送ローラはさきの前
部搬送ローラ４ａとともに搬送モータ８によって駆動さ
れるようになっている。この後部搬送ローラ７ａ，７ｂ
の挿入側に近接してカードセンサ１２（Ｓ６）が配置し
てある。この一対の後部搬送ローラ７ａ，７ｂを通過し
たマークカードＰは押圧ローラ９と印字ヘッド１０ａを
備えた印字部１０との間に挿入される。この印字部１０
の押圧ローラ９は印字モータ１４によって駆動され、こ
の押圧ローラ９の回転軸９ａ端にカム板９ｂが固着さ
れ、このカム板９ｂのカム面は印字部１０の支持軸１０
ｂに当接している。印字モータ１４の動作によって押圧
ローラ９は回転し、このカム板９ｂのカム面の移働によ
って印字ヘッド１０ａが押圧ローラ９に当接したり、離
反したりするように印字部１０が弾性部材によって付勢
されている。この印字部１０に近接してマークカードＰ
の検知手段であるカードセンサ１３（Ｓ７）が配置して
ある。前記カム板９ｂのカム面に凹部が形成されて前記
印字部１０の支持軸１０ｂの末端が係合するようになっ
ている。１５は分離するための軸である。

【００１１】この発明の光学式マークカード読取り装置
の動作説明をする。給紙台１から挿入されたマークカー
ドＰの先端がカード検知センサ２（Ｓ１）を通過のちシ
ャッタ３（ＳＤ）によって一時停止する。更に、マーク
カードＰを挿入するとこのシャッタ３（ＳＤ）を搬送路
から避退させる。前記カード検知センサ２（Ｓ１）の信
号に基づき搬送ローラ４ａが搬送モータ８によって駆動
される。次にシャッタ３（ＳＤ）の開放により搬送ロー
ラ４ａ，４ｂの間にマークカードＰの先端が挟持されて
カードセンサ１１（Ｓ４）によって位置確認されると共
に印字確認手段Ｓ３によってマークカードＰ裏面の印字
部分に印字、例えば、漢字、記号（パターン）、数字、
英字等の印字の有無を確認する。この部分の印字があれ
ば、印字確認手段Ｓ３により印字手段動作させず、搬送
ローラ４ａ，４ｂを逆転して給紙台１へ排出する。

【００１２】もし、印字の存在が確認できないときは、
このマークカードＰが印字を必要とするかの装置本体か
らの制御信号が発信されていなければ、マークカードＰ
は読取り装置５の読取りセンサ６（Ｓ５）によってデー
タが読み取られたのち、カードセンサ１２（Ｓ６）、後
部搬送ローラ７ａ，７ｂを通過する。このとき押圧ロー
ラ９が印字ヘッド１０ａとから離れており、印字される
ことなくこのマークカードＰはカードセンサ１３（Ｓ
７）によってその後端が検知されたら後部搬送ローラ７
ａ，７ｂが逆転して給紙台１側へマークカードＰが搬送
される。マークカードＰに裏面印字がないとき、装置本
体の制御装置から印字する指令が発信されて発信信号が
ある場合は、マークカードＰが印字部１０に進入したと
き、印字モータ１４の回動により、押圧ローラ９が回転
して回転軸９ａ端のカム板９ｂが回転して係合溝より印
字部１０の支持軸が避退し、押圧ローラ９に印字ヘッド
１０ａが当接しているからこの印字ヘッド１０ａによっ
てマークカードＰの裏面に、押圧ローラ９が逆転しなが
ら印字される。

【００１３】この発明の光学式マークカード読取り装置
の各機構部の動作を図２の動作フロー図で説明する。給
紙台１から手差しでマークカードＰがカード検知センサ
２で検知され、シャッタ３（ＳＤ）において先端が揃え
られたとき、シャッタ３（ＳＤ）が退避し、前部搬送ロ
ーラ４ａ，４ｂとによってマークカードＰが搬送され、
先端部分は読取り装置５によって表面のマークデータが
読み取られる。一方印字モータ１４が動作して印字部１
０が印字態勢となる。このときこのマークカードＰの裏
面の記号（パターン）等を印字確認手段Ｓ３にて印字の
有無が判別される。裏面に印字がある場合は更に印字の
必要がないから直ちに前部搬送ローラ４ａ，４ｂが逆転
して排出され、給紙台１に戻され、次に新しいマークカ
ードＰが挿入される。

【００１４】前記印字確認手段Ｓ３において印字記号等
が確認されたときは、このマークカードＰについて本体
制御装置の印字指令の発信があれば、マークカードＰが
カードセンサ１２（Ｓ６）を通過して後部搬送ローラ７
ａ，７ｂによって印字部１０へ搬送される。印字部１０
において印字モータ１４が動作して押圧ローラ９が回転
し、この回転軸９ａ端に固着したカム板９ｂのカム面が
印字ヘッド１０ａの支持軸を開放することになりこの印
字ヘッド１０ａが上昇して、押圧ローラ９に当接する。
従って、印字ヘッド１０ａと押圧ローラ９に挟まれたマ
ークカードＰの裏面に印字が施される。マークカードＰ
の後端がカードセンサ１３（Ｓ７）によって確認された
ら、印字が終了したとして印字ヘッド１０ａが離反さ
れ、マークカードＰの排出動作が行われる。このマーク
カードＰについて印字指令が本体制御装置に発信信号が
ないときは印字されることなく、後部搬送ローラ７ａ，
７ｂが逆転してマークカードＰを排出する。

【００１５】

【実施例】図面に示す実施例について具体的に説明する
と、この発明の光学式マークカード読取り装置に使用す
るマークカードＰは図１に示すように表面のマークデー
タを読取り装置５の読取りセンサ６（Ｓ５）によって読
み取ることができる。このマークカードＰの裏面は図４
に示すように印字エリアには漢字、記号（パターン
等）、英字、数字で印字できるようになっており、また
判別エリアには記号（パターン等）印字できる。表面の
マークデータを読み取ったのち当該部分に印字する。こ
の印字方法としてスタンプインキによるものや、機械的
に削取る方法および焼き付ける方法などあるが、特に、
熱に対して反応する感熱式の方法が短時間に印字ヘッド
によって印字することができる。例えば、熱転写インキ
を含浸したリボンにサーマルヘッドを押圧して、このイ
ンキをマークカード裏面に印字する方式である。

【００１６】また、この発明の光学式マークカード読取
装置はマークカードＰの搬送路を境にして分離可能に側
端を軸支し、搬送不良の搬送路のマークカードＰの取り
出しが可能なようになっている。

【００１７】

【発明の効果】この発明の光学式マークカード読取り装
置は、データの読み取られたマークカードの裏面の印字
を搬送途上で確認することができ、しかも、印字がない
ときは印字装置によつて簡単に印字することもできるの
である。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の光学式マークカード読取り装置一実
施例の内部機構の概略説明側面図である。

【図２】この発明の光学式マークカード読取り装置の動
作フローである。

【図３】この発明の光学式マークカード読取り装置に採
用する動作タイムチャート図である。

【図４】この発明の光学式マークカード読取り装置に使
用するマークカードの一実施例の平面図である。

【図５】この発明の光学式マークカード読取り装置の印
字部の側面概略図である。

【図６】図５の平面概略図である。

【符号の説明】

１ …給紙台 ２ …カード検知センサ（Ｓ１） ３ …シャッタ（ＳＤ） ４ａ、４ｂ …前部搬送ローラ ５ …読取り装置 ６ …読取りセンサ（Ｓ５） ７ａ、７ｂ …後部搬送ローラ ８ …搬送モータ ９ …押圧ローラ １０ …印字部 １１，１２，１３ …カードセンサ（Ｓ４，Ｓ６，Ｓ
７） １４ …印字モータ １５ …軸 Ｐ …マークカード Ｓ３ …印字確認手段

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀田 徹夫 東京都練馬区大泉学園町７丁目24番14号 株式会社セコニック内 (72)発明者 熊野 康弘 東京都練馬区大泉学園町７丁目24番14号 株式会社セコニック内 (72)発明者 渡邊 寛雄 東京都練馬区大泉学園町７丁目24番14号 株式会社セコニック内

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】マークシート、バーコードシートなどの種
   々のデータをマーキング等により記録したマークカード
   を載置する給紙台と、 前記マークカードのデータを読み取る読取りヘッドを備
   えた読取り手段と、 前記マークカードの裏面に必要に応じて漢字、記号、英
   文字または数字等を印字する印字手段と、 前記給紙台から挿入された前記マークカードを搬送ロー
   ラ上に移送し、更に、前記読取り手段、印字手段等の各
   手段に搬送し、前記マークカードを前記給紙台に排出す
   る搬送手段と、 搬送される前記マークカードの裏面印字部分の印字の有
   無を確認するための印字確認手段と、 搬送路途上を通過する前記マークカードを検知する複数
   個配置したマークカード位置検知の各検知手段と、 を備え、前記印字確認手段により前記マークカードの裏
   面の印字箇所の印字の有無を検知し、印字が有りの場
   合、このマークカードの裏面に対し、重複印字をしない
   ように重複印字防止することを特徴とする光学式マーク
   カード読取り装置。
2. 【請求項２】前記印字確認手段が特定のパターンを検出
   することができることを特徴とする請求項１記載の光学
   式マークカード読取装置。
3. 【請求項３】前記印字確認手段によるマークカード裏面
   の印字を検出したとき、またはこのマークカードに対す
   る装置本体よりの印字指令の信号が無いとき前記印字手
   段における動作させず、搬送ローラを逆転して給紙台へ
   マークカードを排出することを特徴とする請求項１また
   は請求項２記載の光学式マークカード読取り装置。