JPH0944473A - 有限要素法による偏微分方程式解析手法 - Google Patents

有限要素法による偏微分方程式解析手法

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JPH0944473A
JPH0944473A JP7190039A JP19003995A JPH0944473A JP H0944473 A JPH0944473 A JP H0944473A JP 7190039 A JP7190039 A JP 7190039A JP 19003995 A JP19003995 A JP 19003995A JP H0944473 A JPH0944473 A JP H0944473A
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JP
Japan
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vector
elements
space
boundary
differential equation
Prior art date
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Pending
Application number
JP7190039A
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English (en)
Inventor
Makoto Koizumi
眞 小泉
Yoshiya Higuchi
佳也 樋口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】物体の周りの要素分割と解析対象となる空間全
体の要素分割を別々に行い、重複している要素につい
て、未知ベクトルの一方から他方の要素への内挿と、支
配法方程式を組み合わせることにより偏微分方程式を解
く方法。 【効果】各領域の間で要素分割の整合性をとる必要がな
いため、入力工数が少なくなり、また要素の歪みを小さ
くできるので解析精度が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は偏微分方程式解析手法に
係り、特に、複雑な構造物が複数個空間に存在している
場合について、入力データ作成が容易でかつ解析精度の
良い有限要素法による偏微分方程式解析手法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の有限要素法による偏微分方程式解
析手法は節点に、ベクトル変数の場合三次元では三成分
の未知数を置く流体解析によく用いられるノーダルエレ
メント型の有限要素法では、図2に示すような要素を重
ねて解く方法が知られている(参考文献1)。しかし、
この方法では、電磁場解析で良く用いる辺上に未知数が
定義され、辺の向によりベクトルの方向を定める辺要素
型(エッジエレメント)有限要素法にはこのままでは適用
できない。そのため、従来の辺要素型有限要素法では入
力工数の増大や物体の周りにできる要素と空間要素との
間を無理に接続することから来る要素の歪みによる計算
精度が低下する欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
の辺要素型有限要素法が有していた上記欠墾を解消し、
入力工数が少なくかつ計算精度の良い辺要素型有限要素
法による偏微分方程式解析手法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】辺要素型有限要素法で偏
微分方程式を解く場合、でき上がった連立方程式が特異
にならないようにするため、隣接要素は必ず辺を共有す
る必要がある。このため、二つの形状の異なる構造物の
間を接続する場合、要素形状が両方の物体形状に合わせ
るためかなり歪んでしまう。このため、辺要素では、要
素内の辺に沿った方向を基底ベクトルとする辺要素で
は、基底ベクトルの独立性が崩れるため、計算精度が悪
化する。このような問題点を解消する方法は、部分的に
要素が重なることを許容し、重なった部分のデータを互
いに渡すことにより連立方程式が特異にならないように
することにより、要素の歪みを少なくすることができ、
要素の歪みから来る解析誤差を低減できる。
【0005】
【作用】図3に作用原理を示す。図のように空間を要素
1と要素2に分け、各々互いに重複するように要素分割
を行う。要素1の境界上のベクトル5は要素2の内部の
ベクトル8を用いて内挿し、要素1の境界値として用
い、要素2の境界上のベクトル6は要素1の内部のベク
トル5を用いて内挿し、要素2の境界値として用いる。
内挿されたベクトルの方向は、境界値として用いる辺要
素の方向とは一致しない。そこで、辺要素の成分を取り
出すため、辺の方向ベクトル(未知数の定義のしかたに
応じて辺の共変ベクトル又は反変ベクトルを用いる)と
内挿したベクトルとの内積をとる。これにより、辺に沿
ったベクトルの成分を得る。このようにして、要素1と
要素2との間をデータで結びつけることにより、連立方
程式は正則となり解析対象である空間の方程式の解を得
ることができる。
【0006】
【実施例】図1に本発明による非定常計算の場合のフロ
ーチャートを示す。データ入力後、辺要素のインデック
スを作成する。その後、各要素ごとに要素積分を実行し
要素毎に方程式を解くための係数行列を作成する。次
に、非定常計算の時間を進めるルーチンに入る。ここで
は、物体が移動する場合を考慮して、物体の周りに作る
要素も物体と共に移動する。そのため各時刻毎に新しい
位置での各要素間の位置関係を調べ、重なっている要素
を判定する。重なっている要素については、支配方程式
から未知数を計算するか、内挿により未知数を計算する
かに分類する。その後、重複要素での内挿計算用の辺の
座標及び、その座標値に対応する重複相手の要素内無次
元座標を計算する。次に、要素毎の行列から係数行列を
合成するルーチンに入る。通常の要素については、要素
毎の行列から係数行列を合成するが、内挿計算用要素に
ついては次式を組み込む。記号等については図4を参照
のこと。今要素1と要素2が重なっている状態を考え
る。辺要素による有限要素法では、要素内の未知ベクト
ルAは通常各辺上の共変成分Aj と辺の反変基底ベクト
【0007】
【外1】
【0008】を用いて次のように表せる。
【0009】
【数1】
【0010】ここで、Nj は辺要素の形状関数である。
要素2の辺m上に有る未知ベクトルAの共変成分Am
辺mの共変基底ベクトルem との内積をとることにより
表せる。
【0011】
【数2】 Am=A・em …(数2) ところで、要素1の内の未知ベクトルは辺mの無次元座
標が分れば、数1により書ける。従って、
【0012】
【数3】
【0013】を係数行列に組み込む。ここで、A及びN
の上付き添え字は要素1及び要素2を表す。
【0014】係数行列の組み込みが終わった後、連立方
程式を解き、未知ベクトルの解を得る。計算時間が終了
するまで上記時間更新のルーチンを繰り返す。図5及び
図6は本手法を適用したときの要素分割の状況を示した
ものである。図5はコイル9と鉄心10の斜視図、図6
は空間11の分割を含めたコイルと鉄心の分割状況を示
したものである。図6のように鉄心は矩形,コイルは環
状型を示しており、従来の分割法ではコイルと空間の接
続を連続させるためかなり要素形状が変形することが予
想されるが、本手法では、空間とコイルの要素は別々に
分割されており、ほとんど要素の歪みはない。このた
め、解析精度を良くすることができる。
【0015】以上説明したように、本実施例によれば、
辺要素の歪みを小さくすることができ、解析精度を向上
させる効果がある。また、移動物体を取り扱う場合、空
間要素を作り直すことなく計算を進めることができるた
め、各時刻毎の要素積分を省略でき計算時間を短くでき
る。
【0016】図7は本発明の第2の実施例である。構成
は第1の実施例とほぼ同じであるが、全体の係数行列作
成部分を時間更新サイクルの前に置いてあるところが異
なる。作用はほぼ第1の実施例と同様であるが、係数行
列の作成は一度ですむため計算時間が短い効果がある。
【0017】図8は本発明を定常問題に適用した第3の
実施例である。構成はほぼ第2の実施例と同じである
が、時間更新のルーチンがない点が異なっている。作用
はほぼ第2の実施例と同様であるが、時間更新のルーチ
ンがないので定常問題や周波数依存の問題などに適して
いる。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、空間に張る要素と、物
体周辺に張る要素との間に整合性をとる必要がないた
め、入力データ作成に要する時間を短縮できると共に、
要素形状が歪まないため辺要素の計算精度が向上する。
【0019】また、互いにディリクレ型境界条件で各領
域間をつないでいるため、安定な解が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のフローチャート。
【図2】従来法の説明図。
【図3】本発明の原理の説明図。
【図4】式に用いた記号の説明図。
【図5】本発明を適用した要素分割の斜視図。
【図6】本発明を適用した要素分割の断面図。
【図7】本発明の第2の実施例の断面図。
【図8】本発明の第3の実施例の断面図。
【符号の説明】
1,2…要素、3,4…境界、5,6…境界上ベクト
ル、7,8…領域内ベクトル、9…コイル、10…鉄
心、11…空間、12…要素、13…節点、14…要素
が重なり合っている部分。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベクトル変数を未知数とする偏微分方程式
    を解くため、空間を要素分割し、前記空間に於ける未知
    ベクトルを要素の辺上に配置し、その方向を辺の向で代
    表する辺要素を用いる有限要素法において、解析対象と
    なる空間を有限要素で分割する際、各々の物体を含む物
    体の周りの部分空間と全体の空間を各々別々に要素分割
    し、各々の部分空間の一部が互いに重なり合うことを特
    徴とする有限要素法による偏微分方程式解析手法。
  2. 【請求項2】請求項1において、全体の空間と物体の周
    りの部分空間との解の連続性を保証する方法として、物
    体の周りの部分空間の境界を構成する要素、及び、全体
    の空間と物体の周りの部分空間と重なり合う部分の全体
    空間側の要素の値を互いに対応する位置の相手側の内挿
    値を与える手段を有する有限要素法による偏微分方程式
    解析手法。
  3. 【請求項3】請求項2において、互いの内挿値を与える
    手段としてディリクレ型境界条件として取り扱う有限要
    素法による偏微分方程式解析手法。
JP7190039A 1995-07-26 1995-07-26 有限要素法による偏微分方程式解析手法 Pending JPH0944473A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000025145A1 (fr) * 1998-10-26 2000-05-04 Hitachi, Ltd. Methode d'analyse d'un champ elctromagnetique de machine tournante et dispositif d'analyse d'un champ electromagnetique
US7490026B2 (en) 2001-05-28 2009-02-10 Infineon Technologies Ag Method for providing error information relating to inconsistencies in a system of differential equations
JP2016143210A (ja) * 2015-02-02 2016-08-08 富士通株式会社 磁界シミュレータプログラム、磁界シミュレータ装置および磁界シミュレーション方法

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US7490026B2 (en) 2001-05-28 2009-02-10 Infineon Technologies Ag Method for providing error information relating to inconsistencies in a system of differential equations
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