JPH0943626A - 光書き込み型空間光変調装置 - Google Patents
光書き込み型空間光変調装置Info
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- JPH0943626A JPH0943626A JP19778595A JP19778595A JPH0943626A JP H0943626 A JPH0943626 A JP H0943626A JP 19778595 A JP19778595 A JP 19778595A JP 19778595 A JP19778595 A JP 19778595A JP H0943626 A JPH0943626 A JP H0943626A
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Abstract
バルブ3の温度上昇に対する性能低下を防止する。 【解決手段】 液晶ライトバルブ3の温度、光感度、駆
動バイアス電圧、およびその駆動周波数の相互の関係に
関する情報が記憶されているメモリを内蔵する駆動パラ
メータ設定および演算回路6と、液晶ライトバルブ3の
温度を検出する温度センサ5とを設け、温度センサ5か
ら伝達された検出温度に応じて、駆動パラメータ設定お
よび演算回路6は、メモリに記憶されている情報に基づ
き、最適な駆動バイアス電圧およびその駆動周波数の値
を演算して新たに設定し、これら設定値を駆動波形発生
回路7に出力する。駆動波形発生回路7は、駆動バイア
ス電圧およびその駆動周波数を出力された値に調整して
液晶ライトバルブ3を駆動する。
Description
置、画像処理装置、および光情報処理装置などに好適に
用いられる光書き込み型空間光変調装置に関する。
調装置に設けられている光書き込み型空間光変調素子と
しての液晶ライトバルブ40の一般的な構成断面図を示
している。
光性基板41a・41bを有している。一方の基板41
aの上には、透明電極42aが形成されている。透明電
極42aの上には、光導電体層43、遮光層44、およ
び反射ミラー層45が順次積層され、反射ミラー層45
の上には、配向膜46aが形成されている。他方の基板
41bの上には、透明電極42bおよび配向膜46bが
形成されている。液晶ライトバルブ40は、この2枚の
基板41a・41bを、配向膜46a・46bがそれぞ
れ内側になるように、スペーサ47を介して貼合わせて
形成されている。また、スペーサ47によって設けられ
た間隙には、注入された液晶が封止された液晶層48が
形成されている。
aと透明電極42bとの間には、交流電源50によって
電圧を印加することができる。また、図示しない情報書
き込み手段によって、液晶ライトバルブ40に基板41
a側から書き込み光51を照射することができる構成と
なっている。さらに、図示しない情報読み出し手段によ
って、液晶ライトバルブ40に基板41b側から光52
を照射することができ、照射された光52は、反射ミラ
ー層45で反射されて、出力光53として出力する。
態で、光導電体層43は、照射される書き込み光51の
強度によってそのインピーダンスを変化させ、液晶層4
8にかかる電圧を制御している。光導電体層43の各領
域において、光導電体層43に書き込み光51による情
報の入力がない状態(暗状態)では、光導電体層43は
高インピーダンスとなっており、液晶層48に印加され
る電圧は閾値電圧を越えない。書き込み光51の入射に
よって光導電体層43に情報が書き込まれた状態(明状
態)では、光導電効果により光導電体層43は低インピ
ーダンスとなる。これにより、液晶層48に印加される
電圧が閾値電圧を越え、液晶層48の液晶の配向状態が
変化する。すなわち、明状態と暗状態とでは、光導電体
層43のインピーダンスが異なり、これによって、液晶
層48には、液晶の配向状態の変化という形で、書き込
み光51に対応した情報が形成される。
る表示モードとしては、ハイブリッド電界効果(HP
E)モードや表面安定化強誘電性液晶表示(SS−FL
C)モードなどが用いられる。また、こうした液晶ライ
トバルブは、投射型液晶表示装置や光情報処理装置など
に用いられている。
用いられている従来の投射型液晶表示装置55の概略構
成図である。
き込み手段として、CRT(陰極線管)56と書き込み
レンズ57とが設けられている。CRT56に表示され
た画像情報としての書き込み光は、書き込みレンズ57
を介して、液晶ライトバルブ40の光導電体層に書き込
まれる。
は、偏光ビームスプリッタ59に入射する。入射した光
のうち、P偏光成分は偏光ビームスプリッタ59を通過
するが、S偏光成分は偏光ビームスプリッタ59で進行
方向が変わり、液晶ライトバルブ40に入射する。入射
光は、液晶ライトバルブ40の反射ミラー層で反射され
て、出力光として出力する。このとき、液晶層では、書
き込み光の光強度に対応して、液晶の配向状態が変化し
ている。この変化に応じて、出力光の光強度は変調され
ることになる。
対応する液晶層に印加される電圧は閾値電圧を越えず、
したがって、入射したS偏光成分の光は、S偏光成分の
まま反射される。この場合、反射光は偏光ビームスプリ
ッタ59に遮られて、スクリーン61上には投影されな
い。一方、光導電体層が低インピーダンスのときは、対
応する液晶層に閾値電圧を越える電圧が印加されて、液
晶の配向状態が変化する。この液晶の電気光学効果によ
って、反射光にはP偏光成分が含まれるようになり、こ
の反射光は、出力光として偏光ビームスプリッタ59を
透過することができる。透過した出力光は、投影レンズ
60を介して、スクリーン61上に投影される。こうし
て、画像がスクリーン61上に表示される。
て、表示画像の高輝度化を実現するためには、読み出し
光源の高輝度化が必要となり、これに伴って、ランプ出
力を大きくする必要がある。この場合、投射型液晶表示
装置のシステム全体の温度が上昇し、液晶ライトバルブ
の周囲温度も上昇する。また、読み出し光源以外の熱源
によって、液晶ライトバルブの周囲温度が上昇する場合
もある。
発生回路とバイアス電圧設定回路と乗算回路とを用いて
バイアス電圧を作りだし、このバイアス電圧を印加する
ことによって上述のような液晶ライトバルブを駆動して
いた。この場合、液晶ライトバルブの周囲温度が変化し
てもバイアス電圧は一定の条件で動作させているため
に、液晶ライトバルブのコントラストは周囲温度の上昇
に反比例して著しく低下する。また、液晶ライトバルブ
の書き込み光強度−出力光強度特性は周囲温度の上昇に
よって変動するために、安定した液晶ライトバルブの性
能が得られないという問題点を有していた。
−49505号公報では、図18に示すような液晶ライ
トバルブの駆動方法が開示されている。この駆動方法で
は、液晶ライトバルブ65の近傍に温度センサ66が設
けられている。また、方形波発生回路67で発生した方
形波を、バイアス電圧設定回路68により設定したDC
レベルに乗算回路69を通して乗算し、液晶ライトバル
ブ65に動作バイアス電圧として印加することによっ
て、該液晶ライトバルブ65を駆動している。
の動作中、その周囲温度を感知し続ける。温度センサ6
6が液晶ライトバルブ65の周囲温度の上昇を感知する
と、感知した温度上昇分と温度係数設定回路70で設定
した温度係数とが乗算回路71によって乗算されて合成
される。この合成レベルが、バイアス電圧設定回路68
で設定したDCレベルに対して、どれだけの差をもって
いるかを減算回路72によって計算する。これにより、
液晶ライトバルブ65の周囲温度の変化に合わせて、液
晶ライトバルブ65に印加する動作バイアス電圧を調整
し、そのコントラスト、および書き込み光強度−出力光
強度特性が一定になるようにして、性能の安定化を図っ
ている。
ける液晶層のインピーダンスの温度依存性と、光導電体
層のインピーダンスの温度依存性とが整合している場
合、上述の駆動方法により、液晶ライトバルブの周囲温
度の変化に合わせて、液晶ライトバルブに印加する動作
バイアス電圧を調整するだけで、そのコントラスト、お
よび書き込み光強度−出力光強度特性を一定にすること
が可能である。
体層の温度特性とが一致していない場合、調べた結果、
上述の駆動方法では、温度上昇に伴い液晶ライトバルブ
のコントラストが低下し、その書き込み光強度と出力光
強度との関係も一定にはならなかった。
光層のインピーダンスとが温度上昇につれて低下する場
合、液晶ライトバルブの解像度低下が起こった。
度特性と光導電体層のインピーダンスの温度特性とが一
致していない場合、あるいは光導電体層のインピーダン
スと遮光層のインピーダンスとが温度上昇につれて低下
する場合、上述の駆動方法によって、動作バイアス電圧
の調整・最適化を行っただけでは、周囲温度の上昇に対
して、液晶ライトバルブのコントラストや書き込み光強
度−出力光強度特性を一定に保つことができず、その解
像度も低下するという問題が生じる。
なされたもので、その目的は、周囲温度の上昇に対する
液晶ライトバルブの性能低下を防止し、そのコントラス
ト、出力光強度、および解像度が安定して高水準に維持
される光書き込み型空間光変調装置を提供することにあ
る。
書き込み型空間光変調装置は、上記の課題を解決するた
めに、一方から書き込み光が照射されることにより得ら
れる情報にしたがって、液晶に印加される駆動電圧が変
化し該液晶の配向状態が変化することによって、他方か
ら入射する光を変調して出力する光書き込み型の空間光
変調素子、たとえば液晶ライトバルブと、前記空間光変
調素子に駆動電圧を印加する駆動手段と、前記空間光変
調素子に書き込み光を照射する情報書き込み手段とを備
えている光書き込み型空間光変調装置において、前記空
間光変調素子の温度を検出する温度検出手段と、前記空
間光変調素子の温度、光感度、駆動電圧、および該駆動
電圧の駆動周波数の相互の関係に関する情報が予め格納
されて記憶されている記憶手段と、前記温度検出手段に
よって検出された温度に応じて、前記記憶手段に記憶さ
れている情報に基づき、前記空間光変調素子に印加する
駆動電圧の値および該駆動電圧の駆動周波数の値を新た
に設定する設定手段とを備えるとともに、前記駆動手段
は、前記設定手段によって設定された値にしたがって、
前記空間光変調素子に印加する駆動電圧および該駆動電
圧の駆動周波数を可変することを特徴としている。
空間光変調装置は、空間光変調素子の温度の上昇に対し
ても、空間光変調素子が安定した性能を保持したまま動
作することができるように、空間光変調素子を駆動する
駆動電圧およびその駆動周波数を最適な値に調整するこ
とができる。
た空間光変調素子の温度は、温度情報として設定手段に
伝達される。この検出温度に応じて、設定手段は、ま
ず、記憶手段に記憶されている情報に基づき、空間光変
調素子に印加する駆動電圧および該駆動電圧の駆動周波
数を可変する必要があるかを判断する。可変する必要が
ある場合、設定手段は、この判断に伴って、記憶手段に
記憶されている情報に基づき、最適な駆動電圧の値およ
びその駆動周波数の値を演算により求め新たに設定す
る。この演算の方法は複数の方法が可能であるが、その
1つの方法は以下の方法である。
に対して一定になるように、空間光変調素子に印加する
駆動電圧の最適な駆動周波数の値を演算する。ここで光
感度とは、空間光変調素子を最適駆動電圧で駆動してい
るときに明状態での光の反射率が90%となる書き込み
光強度をいう。設定手段は、つぎに、算出した最適な駆
動周波数の値と、検出温度とにおける最適な駆動電圧の
値を演算する。
圧の値およびその駆動周波数の値は、駆動手段に出力さ
れる。駆動手段は、これら設定値に従って、空間光変調
素子に印加する駆動電圧およびその駆動周波数を可変し
て調整する。
に対しても、そのコントラストおよび出力光強度を一定
に保つことができる。但しこの構成では、空間光変調素
子の解像度は温度上昇に伴って低下するが、その低下は
わずかであり、温度上昇時においても高解像度が維持さ
れる。
調素子の性能低下を防止することができるとともに、温
度変化に対しても変わることなく安定した情報の出力が
可能な光書き込み型空間光変調装置を提供することがで
きる。
変調装置は、上記の課題を解決するために、一方から書
き込み光が照射されることにより得られる情報にしたが
って、液晶に印加される駆動電圧が変化し該液晶の配向
状態が変化することによって、他方から入射する光を変
調して出力する光書き込み型の空間光変調素子と、前記
空間光変調素子に駆動電圧を印加する駆動手段と、前記
空間光変調素子に書き込み光を照射する情報書き込み手
段とを備えている光書き込み型空間光変調装置におい
て、前記空間光変調素子の温度を検出する温度検出手段
と、前記空間光変調素子の温度、解像度、駆動電圧、お
よび該駆動電圧の駆動周波数の相互の関係に関する情報
が予め格納されて記憶されている記憶手段と、前記温度
検出手段によって検出された温度に応じて、前記記憶手
段に記憶されている情報に基づき、前記空間光変調素子
に印加する駆動電圧の値および該駆動電圧の駆動周波数
の値を新たに設定する設定手段とを備えるとともに、前
記駆動手段は、前記設定手段によって設定された値にし
たがって、前記空間光変調素子に印加する駆動電圧およ
び該駆動電圧の駆動周波数を可変することを特徴として
いる。
空間光変調装置は、空間光変調素子の温度の上昇に対し
ても、空間光変調素子が安定した性能を保持したまま動
作することができるように、空間光変調素子を駆動する
駆動電圧およびその駆動周波数を最適な値に調整するこ
とができる。
た空間光変調素子の温度は、温度情報として設定手段に
伝達される。この検出温度に応じて、設定手段は、ま
ず、記憶手段に記憶されている情報に基づき、空間光変
調素子に印加する駆動電圧および該駆動電圧の駆動周波
数を可変する必要があるかを判断する。可変する必要が
ある場合、設定手段は、この判断に伴って、記憶手段に
記憶されている情報に基づき、最適な駆動電圧の値およ
びその駆動周波数の値を演算により求め新たに設定す
る。この演算の方法は複数の方法が可能であるが、その
1つの方法は以下の方法である。
に対して一定になるように、空間光変調素子に印加する
駆動電圧の最適な駆動周波数の値を演算する。設定手段
は、つぎに、算出した最適な駆動周波数の値と、検出温
度とにおける最適な駆動電圧の値を演算する。
圧の値およびその駆動周波数の値は、駆動手段に出力さ
れる。駆動手段は、これら設定値に従って、空間光変調
素子に印加する駆動電圧およびその駆動周波数を可変し
て調整する。
に対しても、その解像度を一定に保つことができる。但
しこの構成では、空間光変調素子のコントラストおよび
出力光強度は温度上昇に伴って低下するが、その低下は
わずかであり、温度上昇時においても高コントラストお
よび高出力光強度が維持される。
調素子の性能低下を防止することができるとともに、温
度変化に対しても変わることなく安定した情報の出力が
可能な光書き込み型空間光変調装置を提供することがで
きる。
変調装置は、上記の課題を解決するために、一方から書
き込み光が照射されることにより得られる情報にしたが
って、液晶に印加される駆動電圧が変化し該液晶の配向
状態が変化することによって、他方から入射する光を変
調して出力する光書き込み型の空間光変調素子と、前記
空間光変調素子に駆動電圧を印加する駆動手段と、前記
空間光変調素子に書き込み光を照射する情報書き込み手
段とを備えている光書き込み型空間光変調装置におい
て、前記空間光変調素子の温度を検出する温度検出手段
と、前記空間光変調素子の温度、光感度、解像度、駆動
電圧、および該駆動電圧の駆動周波数の相互の関係に関
する情報が予め格納されて記憶されている記憶手段と、
前記温度検出手段によって検出された温度に応じて、前
記記憶手段に記憶されている情報に基づき、前記空間光
変調素子に照射する書き込み光の光量の値、前記空間光
変調素子に印加する駆動電圧の値、および該駆動電圧の
駆動周波数の値を新たに設定する設定手段とを備えると
ともに、前記情報書き込み手段は、前記設定手段によっ
て設定された値にしたがって、前記空間光変調素子に照
射する書き込み光の光量を可変し、前記駆動手段は、前
記設定手段によって設定された値にしたがって、前記空
間光変調素子に印加する駆動電圧および該駆動電圧の駆
動周波数を可変することを特徴としている。
空間光変調装置は、空間光変調素子の温度の上昇に対し
ても、空間光変調素子が極めて安定した性能を保持した
まま動作することができるように、空間光変調素子に照
射する書き込み光の光量、空間光変調素子を駆動する駆
動電圧、およびその駆動周波数を最適な値に調整するこ
とができる。
た空間光変調素子の温度は、温度情報として設定手段に
伝達される。この検出温度に応じて、設定手段は、ま
ず、記憶手段に記憶されている情報に基づき、空間光変
調素子に照射する書き込み光の光量、空間光変調素子に
印加する駆動電圧、および該駆動電圧の駆動周波数を可
変する必要があるかを判断する。可変する必要がある場
合、設定手段は、この判断に伴って、記憶手段に記憶さ
れている情報に基づき、書き込み光の光量、駆動電圧、
およびその駆動周波数の最適な値を演算により求め新た
に設定する。この演算の方法は複数の方法が可能である
が、その1つの方法は以下の方法である。まず、空間光
変調素子の解像度が温度変化に対して一定になるよう
に、空間光変調素子に印加する駆動電圧の最適な駆動周
波数の値を演算する。つぎに、空間光変調素子に印加す
る駆動電圧の駆動周波数を、算出した最適な駆動周波数
の値に可変することで空間光変調素子の光感度が変化す
るので、この光感度の変化に合わせて最適な書き込み光
の光量の値を演算する。さらに、このように算出した最
適な駆動周波数の値および最適な書き込み光の光量の値
と、検出温度とにおける、最適な駆動電圧の値を演算す
る。
ち、最適な書き込み光の光量の値は、設定手段から情報
書き込み手段へ出力される。一方、最適な駆動電圧の値
およびその駆動周波数の値は、駆動手段に出力される。
情報書き込み手段は、書き込み光の光量を設定手段から
出力された最適な値に可変して調整する一方、駆動手段
は、設定手段から出力された設定値に従って、空間光変
調素子に印加する駆動電圧およびその駆動周波数を可変
して調整する。
に対しても、そのコントラスト、出力光強度、および解
像度を一定に保つことができる。
調素子の性能低下を防止することができるとともに、温
度変化に対しても変わることなく極めて安定した情報の
出力が可能な光書き込み型空間光変調装置を提供するこ
とができる。
1〜図6に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
装置1を概略的に示す構成図である。光書き込み型空間
光変調装置1には、情報書き込み手段により書き込み光
9が照射されることによって情報が書き込まれ、この情
報に応じて入射する光を変調して出力する光書き込み型
空間光変調素子としての液晶ライトバルブ3が設けられ
ている。
的に示す断面図である。液晶ライトバルブ3は、両側に
一対の透光性基板21a・21bを有している。一方の
基板21aの上には、透明電極22aが形成されてい
る。透明電極22aの上には、光導電体層23、遮光層
24、および反射ミラー層25が順次積層され、反射ミ
ラー層25の上には、配向膜26aが形成されている。
他方の基板21bの上には、透明電極22bおよび配向
膜26bが形成されている。液晶ライトバルブ3は、こ
の2枚の基板21a・21bを、配向膜26a・26b
がそれぞれ内側になるように、スペーサ27を介して貼
合わせて形成されている。また、スペーサ27によって
設けられた間隙には、液晶が封入された液晶層28が形
成されている。
情報書き込み手段によって、液晶ライトバルブ3に基板
21a側から書き込み光9を照射することができる構成
となっている。情報書き込み手段として、図1に示すよ
うに、書き込み光9を形成し液晶ライトバルブ3に照射
する書き込み光形成手段2と、該書き込み光形成手段2
を駆動する書き込み光形成手段駆動回路4とが設けられ
ている。
て、駆動バイアス電圧を発生し出力する駆動波形発生回
路7が設けられている。液晶ライトバルブ3は、透明電
極22aと透明電極22bとの間にこの駆動バイアス電
圧が印加されることにより駆動される。
晶ライトバルブ3の温度を検出するための温度センサ5
が設けられている。温度センサ5によって検出された温
度は、設定手段としての駆動パラメータ設定および演算
回路(以下、「設定・演算回路」と略する)6に伝えら
れる。
に、液晶ライトバルブ3の温度変化に対して、液晶ライ
トバルブ3を駆動する駆動バイアス電圧、およびその駆
動周波数の各駆動パラメータの最適な値を演算により算
出して新たに設定する。設定された各駆動パラメータの
値は、駆動波形発生回路7に伝えられる。駆動波形発生
回路7は、これら設定値に従って、駆動バイアス電圧、
およびその駆動周波数を調整し、液晶ライトバルブ3を
駆動する。
タ情報が予め格納されて記憶されている記憶手段として
のメモリが内蔵されている。このメモリに記憶されるデ
ータ情報は、液晶ライトバルブ3の温度、光感度、駆動
バイアス電圧、およびその駆動周波数の相互の関係を先
に実測した結果得られたものである。図3および図4
は、このデータ情報を3次元グラフの形で示した図であ
る。
の温度が伝達されると、設定・演算回路6は、まず、そ
の温度条件下において、液晶ライトバルブ3の現在の駆
動状態が最適であるか否かをデータ情報に基づき判断す
る。より具体的には、液晶ライトバルブ3の温度、書き
込み光9の光強度、液晶ライトバルブ3を駆動する駆動
バイアス電圧、およびその駆動周波数を判断材料とし
て、液晶ライトバルブ3が最適に駆動されているか否か
を判断する。書き込み光9の光強度が予め定まっている
場合は、この所定の光強度と、温度センサ5によって伝
達された液晶ライトバルブ3の温度とにおいて、液晶ラ
イトバルブ3を駆動する駆動バイアス電圧およびその駆
動周波数が最適値であるか否かを判断することになる。
波数が最適値でないと判断した場合、設定・演算回路6
は、この判断に伴い、駆動バイアス電圧およびその駆動
周波数を最適なものとするために、現在の値をどの程度
変化させればよいかをデータ情報に基づき演算する。こ
の演算の方法は複数の方法が可能であるが、その1つの
方法は以下の方法である。
変化に対して一定となるように、温度センサ5によって
検出された温度における最適な駆動周波数を、図3に示
す温度、駆動周波数、および光感度の関係から求める。
つぎに、求めた駆動周波数と検出温度とにおいて最適な
駆動バイアス電圧を、図4に示す温度、駆動周波数、お
よび最適駆動バイアス電圧の関係から求めるものであ
る。
り算出した駆動バイアス電圧、およびその駆動周波数の
最適な値を新たに設定し、これら設定値を駆動波形発生
回路7に出力する。
から出力された設定値に従って、液晶ライトバルブ3を
駆動する駆動バイアス電圧およびその駆動周波数を最適
な値に可変して調整する。このとき、駆動波形発生回路
7は、必要に応じて駆動バイアス電圧のDCオフセッ
ト、デューティ比、および波形についても調整すること
ができる。たとえば、駆動周波数の値が低く設定されて
いる場合、液晶ライトバルブ3の光導電体層の残像時間
を短くするために、DCオフセット電圧を大きくするよ
うに調整する。逆に、駆動周波数の値が高く設定されて
いる場合、DCオフセット電圧を小さくするように調整
する。
ルブ3の温度に対する性能を評価した結果を、図5およ
び図6に示す。図5は、液晶ライトバルブ3の温度とそ
のコントラストとの関係を示すグラフであり、図6は、
液晶ライトバルブ3の温度とその解像度との関係を示す
グラフである。
は、温度変化に対して、そのコントラストが変わらずに
一定の高い水準を保っている。また、液晶ライトバルブ
3の光感度が温度変化に対して一定となるように駆動周
波数を調整しているので、書き込み光強度−出力光強度
特性も一定に保たれている。
イトバルブ3の温度上昇に対してその解像度を一定に保
つことはできなかった。これは、コントラストを一定に
保つために、温度上昇に伴って駆動周波数が低周波数側
にシフトするように演算が行われたからである。しかし
ながら、温度上昇時においても、実際の表示には影響し
ない範囲内での高い解像度が保たれている。
光変調装置1では、液晶ライトバルブ3の温度の上昇に
対しても、液晶ライトバルブ3を駆動する駆動バイアス
電圧およびその駆動周波数を最適な値に調整することに
よって、液晶ライトバルブ3のコントラストおよび書き
込み光強度−出力光強度特性を一定に保ち、その解像度
も高水準に維持することができる。
トバルブ3の性能低下を防止することができる。
装置1をたとえば投射型表示装置に用いることによっ
て、該装置は、温度上昇時においても、安定した高コン
トラストおよび高解像度の投射表示画像を実現すること
ができる。
回路6が行う演算の方法は、先に駆動周波数の値を求
め、次いで駆動バイアス電圧の値を求めるものであった
が、これに限定されるものではなく、たとえば、温度、
光感度、および駆動バイアス電圧に関するデータを利用
して先に駆動バイアス電圧の値を算出し、次いで駆動周
波数の値を算出する方法で演算が行われてもよい。
液晶ライトバルブ3に接して設けられている構成であっ
たが、これに限らず、温度センサ5を液晶ライトバルブ
3の近傍に設ける構成として、その周囲温度を検出する
ものとしてもよい。
態について図4および図7〜図10に基づいて説明すれ
ば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、上述の
実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する
部材については、同一の符号を付し、その説明を省略す
る。
装置8を概略的に示す構成図である。光書き込み型空間
光変調装置8の基本的構成は、設定手段としての駆動パ
ラメータ設定および演算回路(以下、「設定・演算回
路」と略する)14が異なる以外は、上述の実施の形態
1の光書き込み型空間光変調装置1の構成と同一であ
る。
ルブ3の温度変化に対して、液晶ライトバルブ3を駆動
する駆動バイアス電圧、およびその駆動周波数の各駆動
パラメータの最適な値を演算により算出して新たに設定
する。設定された各駆動パラメータの値は、駆動波形発
生回路7に伝えられる。駆動波形発生回路7は、これら
設定値に従って、駆動バイアス電圧、およびその駆動周
波数を調整し、液晶ライトバルブ3を駆動する。
ータ情報が予め格納されて記憶されている記憶手段とし
てのメモリが内蔵されている。このメモリに記憶される
データ情報は、液晶ライトバルブ3の温度、解像度、駆
動バイアス電圧、およびその駆動周波数の相互の関係を
先に実測した結果得られたものである。図4および図8
は、このデータ情報を3次元グラフの形で示した図であ
る。
の温度が伝達されると、設定・演算回路14は、まず、
その温度条件下において、液晶ライトバルブ3の現在の
駆動状態が最適であるか否かをデータ情報に基づき判断
する。より具体的には、液晶ライトバルブ3の温度、書
き込み光9の光強度、液晶ライトバルブ3を駆動する駆
動バイアス電圧、およびその駆動周波数を判断材料とし
て、液晶ライトバルブ3が最適に駆動されているか否か
を判断する。書き込み光9の光強度が予め定まっている
場合は、この所定の光強度と、温度センサ5によって伝
達された液晶ライトバルブ3の温度とにおいて、液晶ラ
イトバルブ3を駆動する駆動バイアス電圧およびその駆
動周波数が最適値であるか否かを判断することになる。
波数が最適値でないと判断した場合、設定・演算回路1
4は、この判断に伴い、駆動バイアス電圧およびその駆
動周波数を最適なものとするために、現在の値をどの程
度変化させればよいかをデータ情報に基づき演算する。
この演算の方法は複数の方法が可能であるが、その1つ
の方法は以下の方法である。
変化に対して一定となるように、温度センサ5によって
検出された温度における最適な駆動周波数を、図8に示
す温度、駆動周波数、および解像度の関係から求める。
つぎに、求めた駆動周波数と検出温度とにおいて最適な
駆動バイアス電圧を、図4に示す温度、駆動周波数、お
よび最適駆動バイアス電圧の関係から求めるものであ
る。
より算出した駆動バイアス電圧、およびその駆動周波数
の最適な値を新たに設定し、これら設定値を駆動波形発
生回路7に出力する。駆動波形発生回路7は、設定・演
算回路14から出力された設定値に従って、液晶ライト
バルブ3を駆動する駆動バイアス電圧およびその駆動周
波数を最適な値に可変して調整する。このとき、駆動波
形発生回路7は、必要に応じて駆動バイアス電圧のDC
オフセット、デューティ比、および波形についても調整
することができる。
ルブ3の温度に対する性能を評価した結果を、図9およ
び図10に示す。図9は、液晶ライトバルブ3の温度と
その解像度との関係を示すグラフであり、図10は、液
晶ライトバルブ3の温度とそのコントラストとの関係を
示すグラフである。
は、温度変化に対して、その解像度が変わらずに一定の
高い水準を保っている。これは、解像度を一定に保つた
めに、温度上昇に伴って駆動周波数が高周波数側にシフ
トするように演算が行われたからである。
ライトバルブ3の温度上昇に対してそのコントラストを
一定に保つことはできなかった。しかしながら、温度上
昇時においても、同図に示すように、高いコントラスト
が保たれている。
光変調装置8では、液晶ライトバルブ3の温度の上昇に
対しても、液晶ライトバルブ3を駆動する駆動バイアス
電圧およびその駆動周波数を最適な値に調整することに
よって、液晶ライトバルブ3の解像度を一定に保ち、そ
のコントラストも高水準に維持することができる。
トバルブ3の性能低下を防止することができる。
装置8をたとえば投射型表示装置に用いることによっ
て、該装置は、温度上昇時においても、安定した高コン
トラストおよび高解像度の投射表示画像を実現すること
ができる。
回路14が行う演算の方法は、先に駆動周波数の値を求
め、次いで駆動バイアス電圧の値を求めるものであった
が、これに限定されるものではなく、たとえば、温度、
解像度、および駆動バイアス電圧に関するデータを利用
して先に駆動バイアス電圧の値を算出し、次いで駆動周
波数の値を算出する方法で演算が行われてもよい。
態について図3、図4、図8、および図11〜図15に
基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明
の便宜上、上述の実施の形態1および2の図面に示した
部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号
を付し、その説明を省略する。
調装置10を概略的に示す構成図である。光書き込み型
空間光変調装置10には、液晶ライトバルブ3に書き込
み光9を照射するための情報書き込み手段として、光源
11、書き込み光形成手段12、光源光強度調整回路1
5、および光透過率調整回路16が設けられている。書
き込み光形成手段12は、たとえば透過光量を制御する
液晶パネルからなり、光源11から出射される光の透過
光量を制御することによって書き込み光9を形成し液晶
ライトバルブ3に導く。光源11が出射する光の強度
は、該光源11に流す電流値を制御するというかたち
で、光源光強度調整回路15によって調整を受けてい
る。また、書き込み光形成手段12の光透過率は、光透
過率調整回路16によって調整を受けている。
は、書き込み光9の光強度を検出する光強度センサ18
が設けられている。光強度センサ18によって検出され
た検出値は、駆動パラメータ設定および演算回路(以
下、「設定・演算回路」と略する)20に伝えられる。
に、液晶ライトバルブ3の温度変化に対して、液晶ライ
トバルブ3に照射する書き込み光9の光強度、液晶ライ
トバルブ3を駆動する駆動バイアス電圧、およびその駆
動周波数の各駆動パラメータの最適な値を演算により算
出して新たに設定する。設定された各駆動パラメータの
値のうち、駆動バイアス電圧、およびその駆動周波数の
設定値は、駆動波形発生回路7に伝えられる。駆動波形
発生回路7は、これら設定値に従って、駆動バイアス電
圧、およびその駆動周波数を調整し、液晶ライトバルブ
3を駆動する。一方、書き込み光9の光強度の値は、光
源光強度調整回路15および光透過率調整回路16に伝
えられる。光源光強度調整回路15および光透過率調整
回路16は、協調して書き込み光9の光強度が設定値と
なるように、それぞれ光源11に流す電流値と書き込み
光形成手段12の光透過率とを調整する。
ータ情報が予め格納されて記憶されている記憶手段とし
てのメモリが内蔵されている。このメモリに記憶される
データ情報は、液晶ライトバルブ3の温度、光感度、解
像度、駆動バイアス電圧、およびその駆動周波数の相互
の関係を先に実測した結果得られたものである。図3、
図4、および図8は、このデータ情報を3次元グラフの
形で示した図である。光強度センサ18および温度セン
サ5によって書き込み光9の光強度と液晶ライトバルブ
3の温度とが伝達されると、設定・演算回路20は、ま
ず、その温度条件下において、その書き込み光9の光強
度および液晶ライトバルブ3の現在の駆動状態が最適で
あるか否かをデータ情報に基づき判断する。より具体的
には、液晶ライトバルブ3の温度、書き込み光9の光強
度、液晶ライトバルブ3を駆動する駆動バイアス電圧、
およびその駆動周波数を判断材料として、現在の書き込
み光9の光強度と、液晶ライトバルブ3を駆動する駆動
バイアス電圧およびその駆動周波数とが最適値であるか
否かを判断する。
ス電圧、およびその駆動周波数が最適値でないと判断し
た場合、設定・演算回路20は、この判断に伴い、これ
らの値を最適なものとするために、現在の値をどの程度
変化させればよいかをデータ情報に基づき演算する。こ
の演算の方法は複数の方法が可能であるが、その1つの
方法は以下の方法である。
変化に対して一定となるように、温度センサ5によって
検出された温度における最適な駆動周波数を、図8に示
す温度、駆動周波数、および解像度の関係から求める。
たとえば、液晶ライトバルブ3は温度が上昇すると解像
度が低下するので、解像度が一定となるように駆動周波
数を高周波数側にシフトさせて設定する。
シフトさせることによって、図3に示すように、液晶ラ
イトバルブ3の光感度が変化する。このように、さきに
求めた駆動周波数に応じて光感度が変化するので、つぎ
に、この光感度に合わせて最適な書き込み光9の光強度
を求めて、その値を設定する。
駆動周波数の値と最適な書き込み光強度の値とを設定し
た後、これら設定値と温度センサ5によって検出された
温度とにおいて最適な駆動バイアス電圧を、図4に示す
温度、駆動周波数、および最適駆動バイアス電圧の関係
から求めて、その値を設定する。
周波数、書き込み光強度、および駆動バイアス電圧の値
のうち、書き込み光強度の値は、設定・演算回路20か
ら光源光強度調整回路15および光透過率調整回路16
に出力される。また、駆動周波数の値および駆動バイア
ス電圧の値は、設定・演算回路20から駆動波形発生回
路7に出力される。
光源光強度調整回路15および光透過率調整回路16
は、協調して書き込み光9の光強度が設定値となるよう
に、それぞれ光源11に流す電流値と書き込み光形成手
段12の光透過率とを調整する。
回路20から出力された値に従って、液晶ライトバルブ
3を駆動する駆動バイアス電圧およびその駆動周波数を
最適な値に調整する。このとき、駆動波形発生回路7
は、必要に応じて駆動バイアス電圧のDCオフセット、
デューティ比、および波形についても最適な値に調整す
ることができる。
ルブ3の温度に対する性能を評価した結果を、図12〜
図15に示す。図12は、液晶ライトバルブ3の温度と
そのコントラストとの関係を示すグラフであり、図13
は、液晶ライトバルブ3の温度とその解像度との関係を
示すグラフであり、図14は、液晶ライトバルブ3の温
度とその出力光強度との関係を示すグラフである。これ
らの図に示すように、温度変化に対して、液晶ライトバ
ルブ3のコントラスト、解像度、および出力光強度は変
わることなく一定の高い水準に保たれている。また、図
15は、液晶ライトバルブ3の書き込み光強度と出力光
強度との関係を温度別に示すグラフである。同図に示す
ように、液晶ライトバルブ3の温度変化に対して、照射
する書き込み光強度を最適な値に調整することによっ
て、液晶ライトバルブ3の出力光強度を一定に保つこと
ができた。
光変調装置10では、液晶ライトバルブ3の温度の上昇
に対しても、液晶ライトバルブ3に照射する書き込み光
9の光強度、液晶ライトバルブ3を駆動する駆動バイア
ス電圧、およびその駆動周波数を最適な値に調整するこ
とによって、液晶ライトバルブ3のコントラスト、出力
光強度、および解像度を一定の高い水準に保つことがで
きるようになった。
トバルブ3の性能低下を防止することができる。
装置10をたとえば投射型表示装置に用いることによっ
て、該装置は、温度上昇時においても、極めて安定した
高コントラストおよび高解像度の投射表示画像を実現す
ることができる。
回路20が行う演算の方法は、第1に駆動周波数の値を
求め、次いで書き込み光強度及び駆動バイアス電圧の値
を求めるものであったが、これに限定されるものではな
い。たとえば、温度、光感度、解像度、駆動バイアス電
圧、およびその駆動周波数に関するデータを利用して最
初に書き込み光強度を算出し、次いで、駆動周波数の
値、駆動バイアス電圧の値の順番に、あるいは、駆動バ
イアス電圧の値、駆動周波数の値の順番に演算が行われ
てもよい。また、最初に駆動バイアス電圧を算出し、次
いで、駆動周波数の値、書き込み光強度の順番に、ある
いは、書き込み光強度、駆動周波数の値の順番に演算が
行われてもよい。
光変調装置は、以上のように、前記空間光変調素子の温
度を検出する温度検出手段と、前記空間光変調素子の温
度、光感度、駆動電圧、および該駆動電圧の駆動周波数
の相互の関係に関する情報が予め格納されて記憶されて
いる記憶手段と、前記温度検出手段によって検出された
温度に応じて、前記記憶手段に記憶されている情報に基
づき、前記空間光変調素子に印加する駆動電圧の値およ
び該駆動電圧の駆動周波数の値を新たに設定する設定手
段とを備えるとともに、前記駆動手段は、前記設定手段
によって設定された値にしたがって、前記空間光変調素
子に印加する駆動電圧および該駆動電圧の駆動周波数を
可変する構成である。
に対しても、そのコントラストおよび出力光強度を一定
に保つことができる。但しこの構成では、空間光変調素
子の解像度は温度上昇に伴って低下するが、その低下は
わずかであり、温度上昇時においても高解像度が維持さ
れる。
素子の性能低下を防止することができるとともに、温度
変化に対しても変わることなく安定した情報の出力が可
能な光書き込み型空間光変調装置を提供することができ
る。
変調装置は、以上のように、前記空間光変調素子の温度
を検出する温度検出手段と、前記空間光変調素子の温
度、解像度、駆動電圧、および該駆動電圧の駆動周波数
の相互の関係に関する情報が予め格納されて記憶されて
いる記憶手段と、前記温度検出手段によって検出された
温度に応じて、前記記憶手段に記憶されている情報に基
づき、前記空間光変調素子に印加する駆動電圧の値およ
び該駆動電圧の駆動周波数の値を新たに設定する設定手
段とを備えるとともに、前記駆動手段は、前記設定手段
によって設定された値にしたがって、前記空間光変調素
子に印加する駆動電圧および該駆動電圧の駆動周波数を
可変する構成である。
に対しても、その解像度を一定に保つことができる。但
しこの構成では、空間光変調素子のコントラストおよび
出力光強度は温度上昇に伴って低下するが、その低下は
わずかであり、温度上昇時においても高コントラストお
よび高出力光強度が維持される。
素子の性能低下を防止することができるとともに、温度
変化に対しても変わることなく安定した情報の出力が可
能な光書き込み型空間光変調装置を提供することができ
る。
変調装置は、以上のように、前記空間光変調素子の温度
を検出する温度検出手段と、前記空間光変調素子の温
度、光感度、解像度、駆動電圧、および該駆動電圧の駆
動周波数の相互の関係に関する情報が予め格納されて記
憶されている記憶手段と、前記温度検出手段によって検
出された温度に応じて、前記記憶手段に記憶されている
情報に基づき、前記空間光変調素子に照射する書き込み
光の光量の値、前記空間光変調素子に印加する駆動電圧
の値、および該駆動電圧の駆動周波数の値を新たに設定
する設定手段とを備えるとともに、前記情報書き込み手
段は、前記設定手段によって設定された値にしたがっ
て、前記空間光変調素子に照射する書き込み光の光量を
可変し、前記駆動手段は、前記設定手段によって設定さ
れた値にしたがって、前記空間光変調素子に印加する駆
動電圧および該駆動電圧の駆動周波数を可変する構成で
ある。これにより、空間光変調素子は、温度上昇に対し
ても、そのコントラスト、出力光強度、および解像度を
一定に保つことができる。
素子の性能低下を防止することができるとともに、温度
変化に対しても変わることなく極めて安定した情報の出
力が可能な光書き込み型空間光変調装置を提供すること
ができる。
書き込み型空間光変調装置の概略的構成を示すブロック
図である。
いる液晶ライトバルブの構成を概略的に示す断面図であ
る。
印加される駆動バイアス電圧の駆動周波数、および液晶
ライトバルブの光感度の関係を立体座標で示すグラフで
ある。
印加される駆動バイアス電圧の駆動周波数、および最適
駆動バイアス電圧の関係を立体座標で示すグラフであ
る。
液晶ライトバルブの温度変化に対するコントラストを評
価した結果を示すグラフである。
液晶ライトバルブの温度変化に対する解像度を評価した
結果を示すグラフである。
て、光書き込み型空間光変調装置の概略的構成を示すブ
ロック図である。
印加される駆動バイアス電圧の駆動周波数、および液晶
ライトバルブの解像度の関係を立体座標で示すグラフで
ある。
液晶ライトバルブの温度変化に対する解像度を評価した
結果を示すグラフである。
る液晶ライトバルブの温度変化に対するコントラストを
評価した結果を示すグラフである。
あって、光書き込み型空間光変調装置の概略的構成を示
すブロック図である。
る液晶ライトバルブの温度変化に対するコントラストを
評価した結果を示すグラフである。
る液晶ライトバルブの温度変化に対する解像度を評価し
た結果を示すグラフである。
る液晶ライトバルブの温度変化に対する出力光強度を評
価した結果を示すグラフである。
る液晶ライトバルブの書き込み光強度と出力光強度との
関係を温度別にプロットしたグラフである。
れている一般的な液晶ライトバルブの構成を示す断面図
である。
の投射型液晶表示装置を概略的に示す構成図である。
する動作バイアス電圧を調整する従来の光書き込み型空
間光変調装置の概略的構成を示すブロック図である。
憶手段) 7 駆動波形発生回路(駆動手段) 11 光源(情報書き込み手段) 12 書き込み光形成手段(情報書き込み手段) 14 駆動パラメータ設定および演算回路(設定手段・
記憶手段) 15 光源光強度調整回路(情報書き込み手段) 16 光透過率調整回路(情報書き込み手段) 18 光強度センサ 20 駆動パラメータ設定および演算回路(設定手段・
記憶手段)
Claims (3)
- 【請求項1】一方から書き込み光が照射されることによ
り得られる情報にしたがって、液晶に印加される駆動電
圧が変化し該液晶の配向状態が変化することによって、
他方から入射する光を変調して出力する光書き込み型の
空間光変調素子と、 前記空間光変調素子に駆動電圧を印加する駆動手段と、 前記空間光変調素子に書き込み光を照射する情報書き込
み手段とを備えている光書き込み型空間光変調装置にお
いて、 前記空間光変調素子の温度を検出する温度検出手段と、 前記空間光変調素子の温度、光感度、駆動電圧、および
該駆動電圧の駆動周波数の相互の関係に関する情報が予
め格納されて記憶されている記憶手段と、 前記温度検出手段によって検出された温度に応じて、前
記記憶手段に記憶されている情報に基づき、前記空間光
変調素子に印加する駆動電圧の値および該駆動電圧の駆
動周波数の値を新たに設定する設定手段とを備えるとと
もに、 前記駆動手段は、前記設定手段によって設定された値に
したがって、前記空間光変調素子に印加する駆動電圧お
よび該駆動電圧の駆動周波数を可変することを特徴とす
る光書き込み型空間光変調装置。 - 【請求項2】一方から書き込み光が照射されることによ
り得られる情報にしたがって、液晶に印加される駆動電
圧が変化し該液晶の配向状態が変化することによって、
他方から入射する光を変調して出力する光書き込み型の
空間光変調素子と、 前記空間光変調素子に駆動電圧を印加する駆動手段と、 前記空間光変調素子に書き込み光を照射する情報書き込
み手段とを備えている光書き込み型空間光変調装置にお
いて、 前記空間光変調素子の温度を検出する温度検出手段と、 前記空間光変調素子の温度、解像度、駆動電圧、および
該駆動電圧の駆動周波数の相互の関係に関する情報が予
め格納されて記憶されている記憶手段と、 前記温度検出手段によって検出された温度に応じて、前
記記憶手段に記憶されている情報に基づき、前記空間光
変調素子に印加する駆動電圧の値および該駆動電圧の駆
動周波数の値を新たに設定する設定手段とを備えるとと
もに、 前記駆動手段は、前記設定手段によって設定された値に
したがって、前記空間光変調素子に印加する駆動電圧お
よび該駆動電圧の駆動周波数を可変することを特徴とす
る光書き込み型空間光変調装置。 - 【請求項3】一方から書き込み光が照射されることによ
り得られる情報にしたがって、液晶に印加される駆動電
圧が変化し該液晶の配向状態が変化することによって、
他方から入射する光を変調して出力する光書き込み型の
空間光変調素子と、 前記空間光変調素子に駆動電圧を印加する駆動手段と、 前記空間光変調素子に書き込み光を照射する情報書き込
み手段とを備えている光書き込み型空間光変調装置にお
いて、 前記空間光変調素子の温度を検出する温度検出手段と、 前記空間光変調素子の温度、光感度、解像度、駆動電
圧、および該駆動電圧の駆動周波数の相互の関係に関す
る情報が予め格納されて記憶されている記憶手段と、 前記温度検出手段によって検出された温度に応じて、前
記記憶手段に記憶されている情報に基づき、前記空間光
変調素子に照射する書き込み光の光量の値、前記空間光
変調素子に印加する駆動電圧の値、および該駆動電圧の
駆動周波数の値を新たに設定する設定手段とを備えると
ともに、 前記情報書き込み手段は、前記設定手段によって設定さ
れた値にしたがって、前記空間光変調素子に照射する書
き込み光の光量を可変し、 前記駆動手段は、前記設定手段によって設定された値に
したがって、前記空間光変調素子に印加する駆動電圧お
よび該駆動電圧の駆動周波数を可変することを特徴とす
る光書き込み型空間光変調装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19778595A JP3172063B2 (ja) | 1995-08-02 | 1995-08-02 | 光書き込み型空間光変調装置 |
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JP19778595A JP3172063B2 (ja) | 1995-08-02 | 1995-08-02 | 光書き込み型空間光変調装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH0943626A true JPH0943626A (ja) | 1997-02-14 |
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Family
ID=16380320
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JP19778595A Expired - Lifetime JP3172063B2 (ja) | 1995-08-02 | 1995-08-02 | 光書き込み型空間光変調装置 |
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