JPH094319A - 引き戸の跳返り防止装置 - Google Patents

引き戸の跳返り防止装置

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JPH094319A
JPH094319A JP15351295A JP15351295A JPH094319A JP H094319 A JPH094319 A JP H094319A JP 15351295 A JP15351295 A JP 15351295A JP 15351295 A JP15351295 A JP 15351295A JP H094319 A JPH094319 A JP H094319A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 引き戸の上框または下框に装着される取付枠
体10内から鴨居側または敷居側方向へ進退自在に設け
た係止部材30を、進出動作時は框部分を越えて進出可
能で、かつ進出動作を行なわない場合は取付枠体10側
に位置するよう構成し、引き戸が閉まる動きに連動して
上記係止部材30の進出動作を行う作用部材20を設
け、係止部材30の進出動作時には係止部材30を一時
的に引掛けて係止させる当接部材40を鴨居側または敷
居側に装着可能に構成している。 【効果】 引き戸が閉まる動きに連動して、係止部材を
鴨居側または敷居側に装着された当接部材に一時的に引
掛けて係止させ、引き戸を停止させることができる。こ
の動作は、引き戸が跳ね返る場合を除いて作用すること
はなく、引き戸を開ける際は通常通り軽く開けることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、引き戸(引違い戸)
を閉めた時、跳ね返りによって開かないようにする引き
戸の跳返り防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、引き戸を閉めた時に跳ね返って開かないようにする
ための装置として、引き戸を吊り下げている戸車の車輪
を、鴨居側に設けられた押さえばねで押さえておく構成
のもの(特公昭55−49676号参照)、または、戸
当たり側に断面矢印状の嵌込み片を設け、引き戸側に嵌
込み片と嵌合する凹部を形成し、引き戸を閉めた時に嵌
込み片を凹部にくい込ませて跳ね返りを防止する構成の
もの(特公昭57−8269号参照)などが提案されて
いる。
【0003】しかしながら、上記押さえばねで車輪を押
さえておく構成のものは、引き戸を開ける際にも押さえ
ばねで車輪を押さえたままになっているので、引き戸を
開けるために強い力が必要であるという問題点があっ
た。また、吊り戸ではなく、下框に戸車が取付けられて
いる引き戸の場合には、車輪の突出側には車輪を押さえ
るための押さえばねを設けることができないという欠点
があった。
【0004】また、引き戸と戸当たりとに嵌合部材が設
けられた構成においても、閉めた時に嵌込み片と凹部と
が嵌合しているので、引き戸を開ける際には嵌合状態を
解除して開けなければならず、引き戸を開けるために強
い力が必要となるという問題点、および、戸当たり側に
嵌込み片を設けているため、嵌込み片が出っ張った状態
となり、人などが通る際に邪魔になるという欠点があっ
た。
【0005】そこで、この発明は、引き戸を開ける際に
は軽く開けることができ、また、少なくとも戸当たり側
に突出物を設置する必要のない引き戸の跳返り防止装置
を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
のこの発明は、引き戸の上框または下框に装着される取
付枠体を設け、取付枠体内から鴨居側または敷居側方向
へ進退自在に設けた係止部材を、進出動作時は框部分を
越えて進出可能で、かつ進出動作を行なわない場合は取
付枠体側に位置するよう構成しており、引き戸が閉まる
動きに連動して上記係止部材の進出動作を行う作用部材
を設け、係止部材の進出動作時に係止部材を一時的に引
掛けて係止させる当接部材を鴨居側または敷居側に装着
可能に構成していることを特徴としている。
【0007】また、上記作用部材を引き戸の移動方向に
平行な方向に往復移動自在な慣性部材で構成して取付枠
体内に設け、係止部材はこの慣性部材が移動する動きに
よって連動して進出する構成とし、引き戸が柱に当たっ
た衝撃で慣性部材が移動し係止部材が進出するものであ
ってもよい。
【0008】
【作用】上記構成であれば、引き戸が閉まる動きに連動
して作用部材が係止部材の進出動作を行い、進出動作を
行った係止部材は、鴨居側または敷居側に装着された当
接部材に一時的に引掛けられて係止する。この動作は、
引き戸を閉める時だけ引き戸の動きに連動して行われ、
引き戸が停止した時や開けられる時などには、作用部材
は係止部材の進出動作を行わないので、係止部材は取付
枠体側に位置しており、係止部材と当接部材とが係止状
態にならない。
【0009】また、作用部材を慣性部材にて構成する
と、取付枠体内に設けた慣性部材の動きで係止部材を動
作させることができ、引き戸の柱側や戸当たり側に突出
物を設ける必要がなくなる。
【0010】
【実施例】次いで、この発明を図面に示した実施例を参
照して説明する。図1は、この実施例を示す引き戸の跳
返り防止装置の一部欠截斜視図で、図2は、図1の分解
斜視図、図3は一部欠截正面図である。この跳返り防止
装置1は、引き戸の上框に形成される取付穴の部分に装
着される細長い箱状で上面が開放している取付枠体10
と、取付枠体10内の底部に載置され、長手方向に摺動
自在に設けられた作用部材としての慣性部材20と、慣
性部材20の動きに連動して動作する板状の係止部材3
0と、鴨居側に装着され、上記係止部材30の一部が一
時的に係止可能な当接部材40とからなっている。
【0011】取付枠体10は、図2に示すように、左右
の側板部10aの内壁に円柱状の突起11が互いに向き
合う位置に設けられている。左右の側板部10aの外側
には上框に対する取付け用の固定部12が形成されてい
る。この取付枠体10を装着する上框の取付穴hとして
は、図1に示すように、固定部12と共に取付枠体10
が収まる大きさで、全体が隠れる程度の深さに形成され
たものである。
【0012】慣性部材20は、角柱状に形成されて取付
枠体10の底部を摺動して往復移動が可能なものであ
る。慣性部材20の両端20aには、円筒状のばね孔2
1が形成されており、ばね力の小さなコイルばね22
が、このばね孔21と取付枠体10の突起11との間に
それぞれ装着されている。これらのコイルばね22によ
り、慣性部材20は双方のばね力が釣り合う位置で停止
している。慣性部材20の上面中央には、短辺方向に平
行な切欠き溝23が形成されている。
【0013】係止部材30は、板状体の長辺から垂下さ
せた側面視L字状の取付部31が設けられ、この取付部
31に挿通された支持ピン16が、取付部材10の長辺
側の壁面10bに設けられた支持孔15に挿通されるこ
とによって、取付枠体10に係止部材30が軸止されて
いる。したがって、係止部材30は、慣性部材20の上
方にほぼ平行に配置されている。そして、係止部材30
の下面側には、U字状に切り込んだ舌片を下方へ折曲し
て形成した下方への突出板33が設けられ、慣性部材2
0の切欠き溝23に挿入されるようになっている。この
突出板33は、慣性部材20が移動すると、図3の仮想
線で示すように、係止部材30は支持ピン16を中心と
してシーソー状に動くもので、慣性部材20が図面の左
方(柱(戸当り)側)へ移動すると、係止部材30は支
持ピン16を中心として時計回り方向に回動する。そし
て、この回動先端となる係止部材30の一端部(引き戸
への装着時に柱側となる)には、上方へ折曲形成された
引掛け部32が形成されている。したがって、慣性部材
20の動きに連動して上記引掛け部32が取付枠体10
から鴨居側への進退動作を行う。
【0014】当接部材40は、鴨居の溝内に取り付けら
れる平板状の取付部41に、突起42が形成されている
もので、この突起42に係止部材30の引掛け部32が
一時的に係止される。図1から図3を参照して、上記実
施例の跳返り防止装置1の作用を説明する。跳返り防止
装置1は、上框Tの取付穴hに、取付枠体10が挿入さ
れ固定部12を介してねじ止めされて取付けられる。
【0015】当接部材40は、引き戸が閉鎖した位置に
おいて、係止部材30の引掛け部31が上昇すると、当
接部材40に係止可能な位置に取付固定する。引き戸を
ゆっくり閉める場合は、引き戸の跳ね返りはほとんどな
いので、当該跳返り防止装置は作動する必要が無い。こ
のような場合には、双方のコイルばね22は慣性部材2
0の強い慣性力を受けないのでほぼ釣り合ったままにな
っており、慣性部材20は移動しないので係止部材30
はほぼ水平な状態のままとなっている。
【0016】引き戸を勢い良く閉めた場合には柱に当た
った時に反動で引き戸は跳ね返る状態となるが、引き戸
が柱に当たった瞬間には、移動中の引き戸が柱で急停止
させられるので、慣性部材20は、図3における左側の
コイルばね22のばね力に抗して柱側に移動する。慣性
部材20が移動すると、切欠き溝23に挿入されている
係止部材30の突出板33を介して、係止部材30が回
動して引掛け部32が取付枠体10から鴨居方向に進出
し、当接部材40の突起42に引掛かって一時的に係止
される。したがって、引き戸はその位置で停止すること
となり、柱に当たった衝撃による跳ね返りがあっても開
くことはない。
【0017】そして、引き戸が停止すると、慣性部材2
0の動きが止まるので力がかかっていたコイルばね22
が元の状態に復元し、慣性部材20は、両方のコイルば
ね22の力が釣り合う元の位置に戻り、係止部材30は
反時計回りで元の取付枠体10側に戻る。これにより、
突起42に係止された引掛け部32は外れるので、引き
戸を開ける際には、係止部材30による引っかかりの抵
抗は無く、引き戸を通常通り軽く開けることができる。
【0018】図4は、この発明の他の実施例を示す一部
欠截正面図である。この例の跳返り防止装置1は、上部
が開口した取付枠体10内に、板状体で形成された係止
部材30が設けられ、この係止部材30に対して横から
当接する作用部材としての慣性部材20が設けられてい
る。当接部材40は、上記実施例とほぼ同様の構成のも
のであるが、突起42がやや斜めに形成されている。
【0019】係止部材30は、板状体が取付枠体10の
側壁(装着時に柱側となる)に沿って上下に配置され、
上端が当接部材40に係止される引掛け部33と、この
引掛け部33の下端部に接続されたリンク部34とによ
り構成されている。引掛け部33は、取付枠体10に設
けられた案内ピン17によって上下方向にのみ進退自在
に支持されている。リンク部34は、2枚の板体をピン
で軸支されてなり、下端は取付枠体10に軸支されて、
2枚の板体はくの字状となっている。引掛け部33側が
下がった位置では、リンク部32の曲折角度は大きくな
っている。リンク部34が伸びると、引掛け部33側が
上昇して取付枠体10から進出し、上端が突起42に一
時係止される。
【0020】慣性部材20は、下部は大きく膨らんだ重
り部となっており、上部が回動自在に軸支され、重り部
側が振り子状に揺動自在となっている。重り部は、係止
部材30のリンク部34の曲折部分に当接可能で、かつ
揺動する振り子としての慣性力によりリンク部34を伸
ばすことができるものである。なお、図面の例では、慣
性部材20がリンク部34を押圧して、係止部材30を
上昇させ、当接部材40に引っ掛かった状態を実線で示
し、係止部材30が下がった状態を2点鎖線で示してい
る。
【0021】この実施例の跳返り防止装置1は、引き戸
の上框に、係止部材30を柱側にして取付枠体10が装
着され、当接部材40は鴨居側に取付けられる。そし
て、引き戸を勢い良く閉めた場合、引き戸が柱に当たっ
た時の慣性力で慣性部材20が柱側に勢い良く振られ
る。慣性部材20はその勢いでリンク部34を押圧して
リンク部34を伸ばすので、引掛け部31は上昇する。
【0022】上昇した引掛け部31は、当接部材40の
突起42に一時係止され(図4の実線で示す位置とな
る)、引き戸の跳ね返りが防止される。引き戸が停止す
ると、係止部材30の自重により引掛け部33は取付枠
体10内に下がって、引掛け部33の一時係止状態が解
除される。リンク部34は、慣性部材20を押し戻しな
がら元のくの字状に戻る。したがって、引き戸を開ける
際には、引掛け部33は既に外れているので抵抗なく開
けることができる。
【0023】図5は、この発明のさらに他の実施例を示
す一部欠截正面図で、図6は要部の平面図で、係止部材
30がほぼ垂直な状態(a) と傾斜した状態(b) とを示し
たものである。この例の跳返り防止装置1は、係止部材
30が、作用部材の作用も兼用する構成としたものであ
る。係止部材30は、横断面コ字状に形成され、取付枠
体10の側壁に沿わせて配置され、下端が長孔30cを
介して取付枠体10に軸支30dされている。そして、
上部が柱から離反して傾いた状態に配置され、中間部分
にはステー35の一端が軸支35aされ、ステー35の
他端が取付枠体10に軸支35bされている。ステー3
5は、係止部材30が斜めになっているときは長手方向
がほぼ横向きであるが、係止部材30が垂直となる方向
への動きに伴って垂直方向へ動く。当接部材は、図示し
ていないが上記の実施例と同様で突起を有する構成のも
のである。
【0024】この実施例の跳返り防止装置1は、引き戸
が柱に当たった瞬間、係止部材30は、引き戸の移動に
伴う慣性力が働いてその下端を中心として垂直にほぼ近
い状態まで回動する。垂直に近い状態となった係止部材
30は、先端側が取付部材10から進出した状態とな
り、当接部材に一時的に係止され、引き戸の跳ね返りが
防止される。
【0025】引き戸が停止すると、係止部材30は、不
安定な垂直状態から元の傾斜状態へ倒れ、取付部材10
側へ後退する。なお、この実施例の係止部材30は、下
端側の長孔30cを長く形成しているが、長孔30cの
長さとしては、係止部材30が垂直に近い状態となるに
したがってステー35によって係止部材30の全体が持
ち上げられる長さを考慮したものとしている。
【0026】図7は、この発明の他の実施例を示す一部
欠截斜視図、図8は係止部材の斜視図、図9は、作用部
材の斜視図である。この例の跳返り防止装置1は、上框
に取付ける取付部材10、上下方向に進退自在な係止部
材30、係止部材30を動作させる作用部材50、およ
び振り子状に取り付けられて略J字状の先端が係止部材
30に当たるよう構成された保持部材58を具備してお
り、作用部材50は、引き戸を閉じる時に近接する柱を
利用して係止部材30を動作させる構成のものである。
【0027】係止部材30は、図8に示すように、断面
コ字状に形成され、その対向壁の上部に長孔30eが、
下部に丸孔30fが形成されているものである。係止部
材30は、取付部材10の内壁に対して、長孔30eに
軸17が、丸孔30fに軸18が挿通されて上下に取付
けられている。そして、係止部材30の外側に配置され
た作用部材50は、図9に示すように、断面コ字状で、
かつ、対向壁50eは下方側が広い側面視三角形状とな
っている。この対向壁50eには、上部に丸孔50fが
形成されており、その下方には、三角形にくり抜かれた
作用溝50gが形成されている。この作用部材50は、
丸孔50fに上記軸17が、作用溝50gに上記軸18
が挿通されている。これらの軸17,18のうち、軸1
7は取付部材10に固定されているが、軸18は、係止
部材30と作用部材50にのみ挿通されており、作用溝
50g内を移動する。
【0028】作用部材50は、下方の側部が取付枠体1
0から突出した位置に取付けられており、突出部分が外
力により押し入れられるようになっている。したがっ
て、引き戸を閉めたときに柱によって作用部材50の突
出部分が取付枠体10内に押入させられるもので、この
押入によって作用溝50gに挿通されている軸18がこ
の溝に沿って移動することができる。
【0029】保持部材58は、側面視略J字状に形成さ
れているもので、振り子状に自由に振れることができる
ものであり、先端は係止部材30の板壁に当接可能な位
置に取付けられている。この保持部材58は、引き戸が
柱に当たった時の慣性力により先端側が係止部材30に
当接することができるように構成されたものである。保
持部材58が当接するタイミングとしては、作用部材5
0が作動して係止部材30を上昇させた時点で係止部材
30に当接し、係止部材30の下降を一時止める。この
タイミングは、係止部材30が当接部材に当接して引き
戸の跳ね返りが防止されるタイミングと同一である。
【0030】この実施例の跳返り防止装置1の作用を、
図10を参照して説明する。係止部材30が作動してい
ない状態は、図10(a) に示すように、作用部材50の
作用溝50gに挿通されている軸18は、作用溝50g
の柱と反対側の傾斜溝の底部寄りxに位置している。そ
して、引き戸が柱に当接すると同時に、作用部材50の
突出側が柱によって押されるので、軸18は、作用溝5
0gに沿って上昇し、頂点yへ至ることとなる(図10
(b) 参照)。したがって、軸18に支持されている係止
部材30が上昇して、鴨居側の当接部材に一時係止さ
れ、引き戸の跳ね返りが防止される。この時、同時に保
持部材58が係止部材30に当接して係止部材30の下
降を一時停止させる。
【0031】引き戸が閉まって停止すると、保持部材5
8は係止部材30から離れると共に、係止部材30の自
重により、作用溝50gの頂点yを越えた軸18は、係
止部材30と共に柱側の傾斜溝を降下する。軸18が作
用溝50gの底部まで至ると、作用部材50は元の状態
に回動することができるので、作用部材59の回動と共
に軸18は当初の位置xへ復帰する。
【0032】図11は、この発明の他の実施例を示す要
部の斜視図である。この実施例の跳返り防止装置は、上
記実施例の作用部材の動作を、柱によることなく内蔵し
た慣性部材にて行う構成としたのものである。係止部材
は、図示していないが、上記実施例のものと同様に断面
コ字状に形成されているもので、作用部材50の対向壁
間に設けられている。そして作用部材50の作用溝50
gには軸18が挿通されていると共に、係止部材の非動
作時は、軸18は、作用溝50gの柱側の傾斜溝に位置
している(図面ではxで示している。)。そして、慣性
部材20は、下部が大きく形成された重り形状で、上部
が軸支され、振り子状に揺動可能となっている。そし
て、引き戸が勢い良く閉められた時、慣性力で作用部材
50の下部を柱側に回動させる。作用部材50が回動す
ると、軸18が作用溝50gの傾斜溝にそって上昇する
ため、軸18に支持された係止部材が上昇し、係止部材
の上端が当接部材に一時係止されるものである。
【0033】その他の動作は、上記実施例とほぼ同じで
ある。なお、上記各実施例では、引き戸の上框に装着す
る例を挙げて説明したが、引き戸の下框に取付ける場合
には、動作の向きが反対となるため、係止部材その他の
部材を元の状態に戻すため、小さなばねを用いて復帰さ
せる構成としたものを用いる。
【0034】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、作用
部材が引き戸が閉まる動きに連動して係止部材の進出動
作を行い、進出動作を行った係止部材は、鴨居側または
敷居側に装着された当接部材に一時的に引掛けて係止さ
せられるので、引き戸が柱(戸当り)に衝突して跳返り
が強くても、引き戸が開放されるおそれはなくなる。
【0035】そして、この動作は、引き戸を閉めた時だ
け引き戸の動きに連動して行われ、引き戸が停止した時
や開けられる時などには、係止部材は進出動作を行わな
うことなく取付枠体側に位置しており、引き戸を開ける
時には抵抗なく開けることができ、従来の装置のように
開ける時に強い力を必要としなくなる。また、作用部材
を慣性部材にて構成すると、慣性部材を取付枠体内に内
蔵し、その慣性部材の動きで係止部材を動作させること
ができ、引き戸の柱側や戸当たり側に突出物を設ける必
要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す引き戸の跳返り防止装
置の一部欠截斜視図である。
【図2】上記実施例の分解斜視図である。
【図3】上記実施例の欠截正面図である。
【図4】この発明の他の実施例を示す一部欠截正面図で
ある。
【図5】この発明の更に他の実施例を示す一部欠截正面
図である。
【図6】(a)(b)は、それぞれ上記実施例の平面図であ
る。
【図7】この発明の他の実施例を示す一部欠截斜視図で
ある。
【図8】上記実施例の係止部材を示す斜視図である。
【図9】上記実施例の作用部材を示す斜視図である。
【図10】(a)(b)は、それぞれ上記実施例の動作を説明
する作用部材の平面図である。
【図11】この発明の他の実施例の作用部材のみを示す
斜視図である。
【符号の説明】
1 跳返り防止装置 10 取付枠体 20 慣性部材(作用部材) 30 係止部材 40 当接部材 50 作用部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】引き戸の上框または下框に装着される取付
    枠体を設け、取付枠体内から鴨居側または敷居側方向へ
    進退自在に設けた係止部材を、進出動作時は框部分を越
    えて進出可能で、かつ進出動作を行なわない場合は取付
    枠体側に位置するよう構成しており、引き戸が閉まる動
    きに連動して上記係止部材の進出動作を行う作用部材を
    設け、係止部材の進出動作時には係止部材を一時的に引
    掛けて係止させる当接部材を鴨居側または敷居側に装着
    可能に構成していることを特徴とする引き戸の跳返り防
    止装置。
  2. 【請求項2】上記作用部材を引き戸の移動方向に平行な
    方向に往復移動自在な慣性部材で構成して取付枠体内に
    設け、係止部材はこの慣性部材が移動する動きによって
    連動して進出する構成とし、引き戸が柱に当たった衝撃
    で慣性部材が移動し係止部材が進出する請求項1記載の
    引き戸の跳返り防止装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102297397B1 (ko) * 2021-01-08 2021-09-01 양두영 직선이동 및 복귀장치

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