JPH0943194A - 半導体を用いた電気化学センサおよびその被覆方法 - Google Patents

半導体を用いた電気化学センサおよびその被覆方法

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JPH0943194A
JPH0943194A JP7212816A JP21281695A JPH0943194A JP H0943194 A JPH0943194 A JP H0943194A JP 7212816 A JP7212816 A JP 7212816A JP 21281695 A JP21281695 A JP 21281695A JP H0943194 A JPH0943194 A JP H0943194A
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fluororesin
water
flowing
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JP7212816A
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Katsuhiko Tomita
勝彦 冨田
Satoshi Nomura
聡 野村
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Horiba Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来に比べて耐水性や耐湿性に優れた電気化
学センサを提供すること。 【解決手段】 半導体基板10の一方の面に物質に応答
する感応部15aを形成した電気化学センサにおいて、
前記感応部15a以外の部分を撥水性樹脂膜16で覆う
ようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体基板の一方の
面に物質に応答する感応部を形成した半導体を用いた電
気化学センサおよびその被覆方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば微生物の活動で変化する化学物質
は、光走査型ポテンショメトリックセンサを用いて測定
される。この光走査型ポテンショメトリックセンサは、
近年、液体中あるいは物質中にしみこんだ液体中に溶存
している物質のpHを二次元的に測定するため開発され
たものであり、このようなセンサは、例えば、Jpn.
J.Appl.Phys.Vol.33(1994)p
p L394−L397(以下、文献という)に記載さ
れているように、半導体基板の一方の面に物質に応答す
る感応部(センシング部)を形成し、前記半導体基板の
他方の面にプローブ光を照射し、そのとき半導体基板中
に誘発された光電流を信号として取り出すことにより測
定を行うことができる。
【0003】前記光走査型ポテンショメトリックセンサ
の感応部を直接計測したい対象物質(例えば被測定溶液
など)に挿入したり接触させることによって溶存物質の
濃度分布を測定する。得られたデータはコンピュータ処
理により、二次元または三次元の濃度分布画像として出
力される。ある時間での濃度分布のみならず、その変化
の様子をリアルタイムに追跡することができる。リアル
タイムに得られた画像を、目視、CCDカメラなどによ
って得られた電磁波画像と容易に比較できる。
【0004】なお、本願出願人は、上記pHなどのポテ
ンショメトリックの二次元分布を測定するのに用いる装
置を、「光走査型デバイス」として平成7年2月4日付
けにて特許出願しており(特願平7−39114号)、
また、溶存物質の濃度分布を測定する方法を、「溶存物
質の濃度分布計測方法」として平成7年3月22日付け
にて特許出願している(特願平7−90310号)。
【0005】ところで、上記光走査型ポテンショメトリ
ックセンサやISFETなど半導体を用いた電気化学セ
ンサ(以下、単に電気化学センサという)においては、
その安定動作や長寿命化を図る上において、感応部以外
の部分を被測定溶液に接触させないようにすることが肝
要である。このため、従来においては、一般的にには、
前記感応部以外の部分を、エポキシ樹脂を塗布するなど
して被覆していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記エ
ポキシ樹脂は、耐水性や耐湿性の点で問題がある場合が
多いとともに、その塗布工程は、人手に頼る部分が多
く、その塗布量の制御などを行いにくいといった問題が
ある。
【0007】ところで、近年、耐水性や耐湿性に優れた
エポキシ樹脂が開発されるに至っているが、その塗布工
程を機械化したり、プロセス化したりできない欠点が残
されている。
【0008】この発明は、上述の事柄に留意してなされ
たもので、一つの目的は、従来に比べて耐水性や耐湿性
に優れた電気化学センサを提供することであり、他の目
的は、そのような電気化学センサをより簡単な手法でし
かも確実に被覆することができる被覆方法を提供するこ
とである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、半導体基板の一方の面に物質に応答す
る感応部を形成した電気化学センサにおいて、前記感応
部以外の部分を撥水性樹脂膜で覆うようにしている。
【0010】そして、この発明の電気化学センサの被覆
方法は、半導体基板の一方の面に物質に応答する感応部
を形成した電気化学センサを、前記感応部をチャンバ内
に設け、その状態でチャンバ内に撥水性樹脂の構成成分
を含む反応ガスを流しながら、前記感応部を除く一方の
面に紫外線を照射することにより、感応部以外の部分を
撥水性樹脂膜で覆うようにした点に特徴がある。上記撥
水性樹脂としては、フッ素樹脂が好適である。
【0011】
【作用】この発明の電気化学センサにおいては、感応部
以外の部分が撥水性に優れたフッ素樹脂膜で被覆されて
いるので、耐水性や耐湿性に優れ、安定した性能を長期
間にわたって発揮する。
【0012】そして、この発明の電気化学センサの被覆
方法は、電気化学センサをチャンバ内に収容し、その状
態でチャンバ内に撥水性樹脂の構成成分を含む反応ガス
を流しながら、前記感応部を除く一方の面に紫外線を照
射するだけであるから、被覆工程の機械化やプロセス化
が可能となり、再現性よく所望の被覆を行うことがで
き、安定した性能を有する電気化学センサを得ることが
できる。
【0013】
【実施例】以下、この発明の詳細を、図を参照しながら
説明する。
【0014】まず、この発明において用いる装置の一例
を説明すると、図1において、1はチャンバで、その上
方にはレーザ光Lを通過させる窓2が形成されるととも
に、その側壁の適宜位置にはガス導入口3とガス導出口
4が形成されている。5はレーザ光Lを発するレーザ
管、6は反射鏡、7は集光レンズ、8はレーザ光路中に
必要により介装されるマスクである。9はチャンバ1内
に設けられる支持台で、この支持台9上に加工対象物が
セットされる。なお、詳細には図示してないが、前記加
工対象物にはレーザ光Lが適宜走査されるようにして照
射されるように構成されている。
【0015】次に、第1実施例を、図2および図3を参
照しながら説明する。この第1実施例では、光走査型ポ
テンショメトリックセンサに適用したものである。
【0016】まず、例えば、図2(A)に示すように、
本体部11が矩形状で、その一方の辺に突出部12を有
し、厚みが1mm程度の透明なフッ素樹脂シート(例え
ばデュポン社のテフロンシート)10を、チャンバ1内
の載置台9上に設けるとともに、フッ素樹脂シート10
を適宜のマスク(図示してない)で覆い、その状態でフ
ッ素樹脂シート10の表面にエキシマレーザLを照射し
て、突出部12の中央および本体部11の一部にオーミ
ックコンタクト用回路13を形成する。
【0017】そして、前記マスクを除去し、別のマスク
(図示してない)でフッ素樹脂シート10を覆った状態
でチャンバ1内にセットし、チャンバ1内に有機シリコ
ンを含む反応ガスGを流しながら、紫外線レーザの一種
であるArFレーザL(193nm)をフッ素樹脂シー
ト10に照射して、フッ素樹脂シート10上に適宜厚さ
(例えば1μm)シリコン薄膜14を堆積させる〔図2
(B)参照〕。このとき、前記オーミックコンタクト用
回路13の一部13aがシリコン薄膜14によって覆わ
れるようにする。
【0018】次いで、上述と同様に、フッ素樹脂シート
10を適宜のマスク(図示してない)で覆ってチャンバ
1内にセットし、チャンバ1内に有機シリコンとN原子
とを含む反応ガスGを流しながら、ArFレーザLを照
射することにより、シリコン薄膜14上に適宜厚さ(例
えば100nm)の窒化珪素(Si3 4 )膜15を堆
積させる〔図2(C)参照〕。
【0019】さらに、前記フッ素樹脂シート10の窒化
珪素膜15の中央部分15aを適宜のマスク(図示して
ない)で覆ってチャンバ1内にセットし、チャンバ1内
にフッ素樹脂の構成原子を含むガスを流しながら、Ar
FレーザLを照射することにより、前記中央部分15a
を除くフッ素樹脂シート10の全面、つまり、水素イオ
ンに対する感応部となる中央部分15aを除く他の部分
が、フッ素樹脂膜16で覆われる〔図2(D)参照〕。
このフッ素樹脂膜16の厚みは、例えば100nmであ
る。
【0020】なお、この場合、オーミックコンタクト用
回路13の先端部13bが前記フッ素樹脂16で覆われ
ないようにし、この部分に接続用端子を取付け、図示し
てない制御回路への電気的接続部とする。
【0021】このようにして、感応部15a以外の部分
をフッ素樹脂膜16で覆われたpH測定用の光走査型ポ
テンショメトリックセンサSが得られる。図3(A),
(B)は、それぞれ前記図2(D)におけるA−A線、
B−B線における光走査型ポテンショメトリックセンサ
Sの断面形状を示している。そして、このようにして形
成された光走査型ポテンショメトリックセンサSは、フ
ッ素樹脂シート10側からプローブ光が照射される。
【0022】そして、上記光走査型ポテンショメトリッ
クセンサSは、その感応部15a以外の部位が全て撥水
性のフッ素樹脂膜16で被覆されているので、耐水性や
耐湿性に優れ、安定した性能を長期間にわたって発揮す
る。
【0023】また、上記被覆方法においては、チャンバ
1内に所定の反応ガスGを流して紫外線レーザLを照射
するだけであるので、被覆工程を機械化、プロセス化す
ることができ、上記耐水性や耐湿性に優れた被覆を再現
性よく行うことができる。
【0024】次に、第2実施例を、図4および図5を参
照しながら説明する。この第2実施例は、前記第1実施
例と同様に、光走査型ポテンショメトリックセンサに適
用したものであるが、第1実施例と異なり、複数のセン
サを同時に製造する手法である。
【0025】まず、前記0016と同様にして、図4
(A)に示すように、透明なフッ素樹脂シート20(こ
のシート20は、前記第1実施例におけるフッ素樹脂シ
ート10と同じ材質のもの)上に、複数のオーミックコ
ンタクト用回路21を形成する。
【0026】そして、前記0017と同様にして、図4
(B)に示すように、フッ素樹脂シート20のオーミッ
クコンタクト用回路21が形成された側に、複数のシリ
コン薄膜22を堆積させる。
【0027】次に、前記0018と同様にして、図4
(C)に示すように、複数のシリコン薄膜22上にそれ
ぞれ窒化珪素膜23を堆積させる。
【0028】さらに、前記0019と同様にして、図4
(D)に示すように,感応部となる中央部分23aを除
く他の部分をフッ素樹脂膜24で覆う。なお、この場
合、オーミックコンタクト用回路21の先端部21bが
フッ素樹脂膜24で覆われないようにし、この部分に接
続用端子を取付け、図示してない制御回路への電気的接
続部とする。
【0029】このようにして、感応部23a以外の部分
をフッ素樹脂膜24で覆われたpH測定用の光走査型ポ
テンショメトリックセンサSが得られる。図5(A),
(B)は、それぞれ前記図4(D)におけるA−A線、
B−B線における光走査型ポテンショメトリックセンサ
Sの断面形状を示している。
【0030】そして、ダイシングを行ってチップ状態と
し、個々のセンサを形成する〔図4(D)参照〕。
【0031】この第2実施例の光走査型ポテンショメト
リックセンサSの作用効果は、前記第1実施例のものと
同様であるので、その説明は省略する。
【0032】ところで、上述の第1および第2実施例に
おいては、窒化珪素膜15,23を形成して、水素イオ
ンに対する感応部15a,23aを形成し、pH用光走
査型ポテンショメトリックセンサSに形成されていた
が、前記窒化珪素膜15,23に代えて、他のイオンに
感応する膜を形成してもよく、例えば、図2(B)また
は図4(B)に示す状態において、クラウンエーテルを
含む塩化ビニル単量体ガス(H2 C=CHCl)を反応
ガスGとしてチャンバ1内に流しながら、例えば、紫外
線レーザLの一つであるArFレーザ(193nm)を
シリコン薄膜14,22の表面に照射することにより、
シリコン薄膜14,22の上面に、ナトリウムイオンに
応答するイオン応答物質層を形成し、ナトリウムイオン
測定用の光走査型ポテンショメトリックセンサとするこ
ともできる。このように、各種イオンや化学物質に選択
的に応答する応答物質層を堆積させることにより、水素
イオン以外に応答する光走査型ポテンショメトリックセ
ンサを得ることができる。
【0033】次に、この発明をISFETに適用した例
について、以下、第3〜第5実施例にしたがって説明す
る。
【0034】まず、第3実施例を、図6を参照しながら
説明する。この第3実施例においては、市販のISFE
Tを用いている。すなわち、図6(A)において、30
は市販のISFETで、31はシリコン基板、32はソ
ース、33はドレイン、34はSiO2 層、35は窒化
珪素膜よりなるゲートである。
【0035】そして、ISFET30の感応部である窒
化珪素膜35の中央部分と、チップの一方の先端を適宜
のマスク(図示してない)で覆って、ISFET30を
チャンバ1内に収容し、このチャンバ1内にフッ素樹脂
の構成成分からなる反応ガスGを流しながら、紫外線レ
ーザを照射することにより、図6(B)に示すように、
窒化珪素膜35の中央部分35aと一方の端部35bを
除いたセンサ全体がフッ素樹脂膜36によって覆われ
る。
【0036】このようにして、ISFET30の感応部
35a以外をフッ素樹脂膜36で被覆することができ
る。そして、前記フッ素樹脂膜36によって被覆されな
かった先端部35bは、ソース32やドレイン33の部
分より適宜の接続用端子を取り出して、外部回路(図示
してない)に接続される。なお、図6(C)は、図6
(B)におけるC−C線断面図である。
【0037】この第3実施例のISFET30は、その
感応部35a以外が撥水性のフッ素樹脂膜36によって
覆われているため、ソース32やドレイン33の部分が
サンプル溶液の水分影響や湿度影響を受けにくく、耐久
性および安定性が向上する。
【0038】なお、前記第3実施例においては、窒化珪
素膜35を有するISFET30を使用しているが、各
種イオンや化学物質に選択的に応答する応答物質層を備
えたISFETを用いてもよいことはいうまでもない。
【0039】次に、第4実施例を、図7および図8を参
照しながら説明する。この第4実施例においては、複数
のセンサを一括して形成するようにしている。
【0040】透明なフッ素樹脂シート40をチャンバ1
内にセットし、チャンバ1内に有機シリコンを含む反応
ガスGを流しながらArFレーザLをフッ素樹脂シート
40に照射して、フッ素樹脂シート40上にシリコン薄
膜41を形成する〔図7(A)参照〕。
【0041】シリコン薄膜41上に適宜のマスク(図示
してない)を載せて、有機シリコンとドーパントとを含
む反応ガスGを流しながらArFレーザLを照射するこ
とにより、ソース42、ドレイン43を形成する〔図7
(B)参照〕。なお、前記ドーパントとしては、ボロ
ン、硼素、砒素などがある。
【0042】前記マスクを外して、有機シリコンと酸素
ガスを流しながらArFレーザLを照射して、ソース4
2、ドレイン43の形成されたシリコン薄膜41上にS
iO2 層44を形成する〔図7(C)参照〕。なお、こ
の場合、有機シリコンと三フッ化窒素(NF3 )と酸素
ガスとの混合ガスを流し、ArFレーザLを照射するよ
うにしてもよい。
【0043】有機シリコンとN原子を含むガスを流しな
がら、ArFレーザLを照射することにより、SiO2
層44上に窒化珪素膜45を形成することにより、所望
のMOSFET46を得ることができる〔図7(D)参
照〕。
【0044】そして、前記MOSFET46の感応部で
ある窒化珪素膜45の中央部分と、チップの一方の先端
を適宜のマスク(図示してない)で覆って、MOSFE
T46をチャンバ1内に収容し、このチャンバ1内にフ
ッ素樹脂の構成成分からなる反応ガスGを流しながら、
紫外線レーザを照射することにより、図6(B)に示す
ように、窒化珪素膜45の中央部分45aと一方の端部
48bを除いたセンサ全体がフッ素樹脂膜47によって
覆われたISFET48が得られる〔図7(E)参
照〕。
【0045】このようにして、感応部45a以外の部分
をフッ素樹脂膜47で覆われたISFET48が得られ
る。図8(A),(B)は、それぞれ前記図7(E)に
おけるA−A線、B−B線におけるISFET48の断
面形状を示している。
【0046】そして、ダイシングを行ってチップ状態と
し、個々のISFET48を形成する〔図7(F)参
照〕。
【0047】この第4実施例の作用効果は、前記第3実
施例と同様であるので、その詳細な説明は省略する。
【0048】そして、この実施例では、ISFET48
を一つのチャンバ1内において形成できるが、前記フッ
素樹脂膜47により被覆も同じチャンバ1を用いて行う
ことができる。また、この実施例においては、窒化珪素
膜45を有するISFET48に形成しているが、各種
イオンや化学物質に選択的に応答する応答物質層を備え
たISFETに形成してもよいことはいうまでもない。
【0049】そして、第5実施例を、図9を参照しなが
ら説明する。この第5実施例においては、市販のISF
ET50とフッ素樹脂ブロック51とを用いている。す
なわち、図9(A)において、50は市販のISFET
で、52はシリコン基板、53はソース、54はドレイ
ン、55はSiO2 層よりなるゲートである。そして、
56は窒化珪素膜で、前記0018と同様にして、ゲー
ト55の上面に堆積形成してなるものである。
【0050】そして、前記フッ素樹脂ブロック51は、
図9(A)に示すように、ISFETチップ50の外形
(縦、横、高さ)とほぼ等しい矩形状で上面および一方
が開放された切欠き部51aを有するブロック体であ
る。
【0051】前記ISFET50を、その窒化珪素膜5
6が上向きになるようにしてフッ素樹脂ブロック51の
切欠き部51aに嵌め込み装着し〔図9(B)参照〕、
さらに、感応部である窒化珪素膜56とフッ素樹脂ブロ
ック51の一部51bを適宜のマスク(図示してない)
で覆った状態でチャンバ1内に収容し、このチャンバ1
内にフッ素樹脂の構成成分からなる反応ガスGを流しな
がら、紫外線レーザを照射することにより、図9(C)
に示すように、窒化珪素膜56の中央部分56aとフッ
素樹脂ブロック51の一方の端部51bを除いた上面全
体がフッ素樹脂膜57によって覆われる。
【0052】このようにして、この実施例におけるIS
FET50は、図9(D)に示すように、撥水性のフッ
素樹脂ブロック51に収容されるとともに、その感応部
56a以外をフッ素樹脂膜57で被覆されている。な
お、図9(D)は、図9(C)におけるD−D線の断面
を示す図である。
【0053】そして、前記ISFET50は、フッ素樹
脂ブロック51の他方の端部側(端部51bと対向する
側)は、フッ素樹脂膜57によって被覆されてなく、ソ
ース53とドレイン54が露出しているので、これらに
適宜の端子を設けることにより、外部の制御回路と接続
が可能になる。
【0054】この実施例においては、窒化珪素膜56を
有するISFET50に形成しているが、各種イオンや
化学物質に選択的に応答する応答物質層を備えたISF
ETに形成してもよいことはいうまでもない。
【0055】上述の第1〜第5実施例においては、セン
サの感応部以外の部分をフッ素樹脂膜で覆うようにして
いたが、これに代えて、他の撥水性樹脂よりなる膜で覆
うようにしてもよい。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、この発明において
は、センサの感応部以外をの部分を撥水性樹脂膜で覆う
ようにしているので、耐水性、耐湿性が向上し、長期に
わたって安定に動作する電気化学センサを得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明において用いる装置の一例を示す図で
ある。
【図2】第1実施例に係る被覆方法を説明するための図
である。
【図3】(A)は図2(D)のA−A線断面図、(B)
は図2(D)のB−B線断面図である。
【図4】第2実施例に係る被覆方法を説明するための図
である。
【図5】(A)は図4(D)のA−A線断面図、(B)
は図4(D)のB−B線断面図である。
【図6】第3実施例に係る被覆方法を説明するための図
である。
【図7】第4実施例に係る被覆方法を説明するための図
である。
【図8】(A)は図7(E)のA−A線断面図、(B)
は図7(E)のB−B線断面図である。
【図9】第5実施例に係る被覆方法を説明するための図
である。
【符号の説明】
1…チャンバ、10,20,31,40,52…半導体
基板、15a,23a,35a,45a,56a…感応
部、16,24,36,47,57…撥水性樹脂膜、G
…反応ガス、L…紫外線。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の一方の面に物質に応答する
    感応部を形成した半導体を用いた電気化学センサにおい
    て、前記感応部以外の部分を撥水性樹脂膜で覆うように
    したことを特徴とする半導体を用いた電気化学センサ。
  2. 【請求項2】 半導体基板の一方の面に物質に応答する
    感応部を形成した半導体を用いた電気化学センサを、チ
    ャンバ内に設け、その状態でチャンバ内に撥水性樹脂の
    構成成分を含む反応ガスを流しながら、前記感応部を除
    く一方の面に紫外線を照射することにより、感応部以外
    の部分を撥水性樹脂膜で覆うようにしたことを特徴とす
    る半導体を用いた電気化学センサにおける被覆方法。
JP7212816A 1995-07-29 1995-07-29 半導体を用いた電気化学センサおよびその被覆方法 Pending JPH0943194A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6287885B1 (en) * 1998-05-08 2001-09-11 Denso Corporation Method for manufacturing semiconductor dynamic quantity sensor
US6926933B2 (en) * 2002-11-14 2005-08-09 Oki Electric Industry Co., Ltd. Method of manufacturing water-repelling film

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