JPH094293A - 解錠装置及び解錠システム - Google Patents

解錠装置及び解錠システム

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Publication number
JPH094293A
JPH094293A JP17416795A JP17416795A JPH094293A JP H094293 A JPH094293 A JP H094293A JP 17416795 A JP17416795 A JP 17416795A JP 17416795 A JP17416795 A JP 17416795A JP H094293 A JPH094293 A JP H094293A
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JP
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unlocking
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Application number
JP17416795A
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English (en)
Inventor
Shuji Yamashita
収司 山下
Kazuhiko Sato
和彦 佐藤
Tetsuyuki Nakano
鉄幸 中野
Masajirou Hasegawa
将次郎 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 親機2は、一定レベル以上の受信強度の信号
(IDコード)を子機1から受信すると、判別部13に
おいてIDコードを照合する。意志検出手段15は接近
者の指がドアノブ24に挿入されることにより、解錠意
志を検出する。施解錠制御部14は、IDコードが一致
し、かつ、意志検出手段15により解錠意志が検出され
ると、ドアロックコントロールユニット16に解錠信号
を出力し、ドア23を解錠する。 【効果】 子機のIDコードが一致し、しかも、解錠意
志を検出した時に解錠動作するので、単に子機の所持者
が車両に接近しただけでは解錠されず、誤解錠が防止さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は解錠装置及び解錠システ
ムに関する。本発明は、例えばドア錠をキー操作無しに
自動解錠するための解錠装置に関する。また、当該解錠
装置と電気鍵とからなる解錠システムに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両のドア錠の施錠/解錠を
行うには、車両の外側からであればドア錠にドアキーを
差し込んで機械的操作により施解錠し、車内からであれ
ばドアの内側に設けられているロックボタンを操作する
ことにより施解錠することができる。
【0003】また、最近では、ドアキーをドア錠に差し
込んで直接操作する煩わしさを軽減するため、ドア錠を
自動的に施錠/解錠するキーレス・エントリー装置が普
及してきている。このキーレス・エントリー装置では、
ユーザーが携帯している子機(携帯機)のキースイッチ
を例えば押下操作することにより、遠隔よりドア錠の施
解錠を行なうことができる。
【0004】しかしながら、このようなキーレス・エン
トリー装置でもキースイッチの押下が必要であるため、
ドア錠を施解錠するには子機をバッグやポケット等から
取り出して操作する必要があり、やはり煩わしいという
ことが言われている。
【0005】そこで、さらに子機のキースイッチ操作を
不要にし、ドア錠を施解錠する際の子機操作の煩わしさ
までも解消したキーレス・エントリー装置が、実開平1
−94566号公報や特開昭60−33988号公報に
提案されている。
【0006】前者の実開平1−94566号公報(車両
用ドアロック解錠装置)に開示されているキーレス・エ
ントリー装置では、ドアノブをいったん引いて再びド
アノブを離すと親機(車両)からドア周囲へ交流磁界が
発生し、子機がその交流磁界からエネルギーを得て、
自己の保持するIDコード(認証コード)を電磁波で送
信し、親機は子機からのIDコードを照合し、一致す
るとドア錠を解錠する、という構成になっている。従っ
て、正規の子機を所持しているユーザーがドアノブを操
作するだけでドア錠が解錠され、この後再びドアノブを
引くとドアを開くことができる。
【0007】しかしながら、この前者のキーレス・エン
トリー装置では、ドアノブを操作した時に交流磁界が周
囲へ放射されるので、交流磁界が、ドアノブを引く人が
身に付けている時計や携帯電話などの電子装置に悪影響
を与えるという問題がある。また、ドアノブを引いて再
び離してから解錠のメカニズム系統の動作が始まるの
で、メカニズム系統の動作遅れのため、スムースな解錠
が困難である。さらに、1回のドアノブ操作でドアを開
くことができず、ダブルアクションになるため、スムー
スにドアを開くことができなかった。また、ドアノブ操
作によりドア錠が解錠されてしまうため、ドアの内側の
ロックボタンをロック状態にして車外から施錠する場
合、ドアノブを持ち上げながら、又は一度持ち上げてか
らドアを閉めようとしてもドア錠が解錠されてしまい、
施錠忘れが生じるという問題があった。さらに、子機が
常に電力を消費しているので、1回の電池交換により使
用できる子機の使用寿命に制約があった。
【0008】また、後者の特開昭60−33988号公
報(車両ドア錠のキーレス開閉装置)に開示されている
キーレス・エントリー装置にあっては、子機(送信機)
が常に電磁波を送信しており、IDコードを乗せて子機
から送信されている電磁波を親機(車両)側で受信して
おり、親機の受信している電磁波強度が所定レベルより
も大きく、かつ子機からのIDコードが一致している場
合にはドア錠を解錠し、所定レベル以下の場合にはドア
錠を施錠するようにしている。
【0009】しかし、この後者のキーレス・エントリー
装置では、ドア錠を解錠する意志がなくても、車両の近
くに来ただけで不測に解錠されてしまうという問題があ
った。また、施錠と解錠との境界領域で車両に近づいた
り離れたりすると、施錠と解錠を頻繁に繰り返して誤動
作する恐れがあった。さらに、常に電磁波を放射してい
るので、電力消費が大きく、使用寿命に制約があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は叙上の従来例
の欠点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、ドアキーやキースイッチ等の操作を行なうこと
なくスムースに施錠手段を解錠することができ、しか
も、誤って解錠される恐れがなく、安全性の高い解錠装
置と解錠システムを提供することにある。
【0011】また、本発明の別な目的は、識別情報によ
る照合と併せてユーザーの解錠意志を確認して解錠する
ことにより安全で、不必要に解錠することのない解錠装
置と解錠システムを提供することにある。
【0012】また、本発明の別な目的は、解錠システム
に用いられる子機の省電力化を図ることにある。
【0013】
【発明の開示】請求項1に記載の解錠装置は、電子鍵か
らの識別情報を非接触で受信する受信手段と、前記識別
情報が正しいものであるかどうかを判別する判別手段と
を備え、前記判別手段の判別結果に基づいて施錠手段を
解錠する解錠装置において、接近者の解錠意志を非接触
ないし軽接触で検出する検出手段と、前記判別手段が前
記識別情報を正しいものと判別し、かつ、前記検出手段
が接近者の解錠意志を検出した場合に、解錠を行う解錠
制御手段と、を備えていることを特徴としている。
【0014】また、請求項2に記載の解錠システムは、
識別情報を送信する送信手段を備えた電子鍵;および、
前記電子鍵からの識別情報を非接触で受信する受信手段
と、前記識別情報が正しいものであるかどうかを判別す
る判別手段とを備えた解錠装置;からなり、前記判別手
段の判別結果に基づいて施錠手段を解錠する解錠システ
ムにおいて、前記解錠装置が、接近者の解錠意志を非接
触ないし軽接触で検出する検出手段と、前記判別手段が
前記識別情報を正しいものと判別し、かつ、前記検出手
段が接近者の解錠意志を検出した場合に、解錠を行う解
錠制御手段と、を備えていることを特徴としている。
【0015】電子鍵とは、識別情報を送信する装置であ
って、形態はどのようなものであってもよい。例えばユ
ーザーが携帯する子機がこの電子鍵に相当する。識別情
報とは、解錠装置が特定の電子鍵を識別するために付与
された情報であって、例えばIDコードが用いられる。
また、接近者の解錠意志を非接触ないし軽接触で検出す
る検出手段とは、接近者による所定の動作を検出するこ
とによって解錠意志を確認するものであって、解錠やド
ア等を開く際の自然な動作を検出するものが好ましい。
例えば、ドアノブに手が接近したことや、ドア又はドア
ノブ等に軽く触れたこと等を検出できればよい。
【0016】しかして、電子鍵を携帯した人が接近する
と、判別手段は受信手段で受信した識別情報を照合する
ことによって当該識別情報が正しいものであるかどうか
判別する。一方、検出手段は接近者が解錠意志を持って
接近しているか否かを検出する。そして、識別情報が正
しく、かつ、解錠意志を検出した場合には施錠手段が解
錠され、識別情報が異なっていたり、解錠意志を検出し
なかった場合には、施錠手段は解錠されない。よって、
この解錠装置又は解錠システムによれば、適合した電子
鍵を携帯した者が解錠装置に接近し、しかも接近者が解
錠意志を示した場合に限り施錠手段が解錠される。
【0017】従って、本発明によれば、正しい電子鍵の
所持者が解錠装置に近づくと、施錠手段が自動的に解錠
され、ドア等をスムースに開くことができる。例えば、
車両のドアに解錠装置が設けられている場合には、正し
い電子鍵を所持した者が車両のドアに近づき、ドアノブ
に手を近づけると自動的にドアロックが解錠され、その
ままドアノブを引くだけで施錠されていたドアを開くこ
とができ、ドアキーやキースイッチ等を操作することな
く、必要最低限の動作によりドアをスムースに開くこと
ができる。
【0018】しかも、電子鍵を所持した者が接近して解
錠装置の受信手段が識別情報を受信しても、解錠する意
志がなければ不測に施錠装置が解錠されることがなく、
誤解錠を防止することができ、安全性が向上する。
【0019】また、解錠意志は非接触ないし軽接触で検
出されるので、例えばドアノブを操作して解錠意志を確
認する場合のようにダブルアクションになったり、施錠
手段がスムースに解錠されないといった問題も解決する
ことができる。
【0020】請求項3に記載された実施態様は、請求項
1に記載の解錠装置において、前記電子鍵に対して識別
情報の送信を要求する指令を送信する要求指令送信手段
を有することを特徴としている。
【0021】この実施態様の解錠装置においては、解錠
装置が要求指令送信手段により識別情報の送信を要求す
る機能を有しているので、解錠装置は電子鍵に識別情報
を要求した時に受信手段で識別情報を受け取ることがで
きる。
【0022】請求項4に記載された実施態様は、請求項
2に記載の解錠システムにおいて、前記解錠装置が、前
記電子鍵に対して識別情報の送信を要求する指令を送信
する要求指令送信手段を有し、前記電子鍵の送信手段は
前記指令に応じて識別情報を送信するものであることを
特徴としている。
【0023】この実施態様の解錠システムにおいては、
解錠装置が要求指令送信手段により識別情報の送信を要
求する機能を有しており、電子鍵は識別情報の送信を要
求された場合に識別情報を送信する。
【0024】電子鍵から解錠装置へ常に識別情報を送信
していると、識別情報の内容が知られてしまう恐れがあ
り、防犯安全上問題がある。請求項3の解錠装置および
請求項4の解錠システムでは、解錠装置から要求された
場合にだけ電子鍵から識別情報が送信されるようにでき
るので、識別情報が漏洩する恐れが小さくなる。また、
電子鍵は常に識別情報を送信する必要がないので、電子
鍵の省電力化を図ることができる。
【0025】請求項5に記載された実施態様は、請求項
1に記載の解錠装置において、前記検出手段の検出結果
に基づいて、前記電子鍵に対して識別情報の送信を要求
する指令を送信する要求指令送信手段を有することを特
徴としている。
【0026】この実施態様の解錠装置においては、前記
検出手段が解錠意志を検出したときに要求指令送信手段
により識別情報の送信を要求するので、電子鍵は要求さ
れた時に識別情報を送信することができる。
【0027】請求項6に記載された実施態様は、請求項
2に記載の解錠システムにおいて、前記解錠装置が、前
記検出手段の検出結果に基づいて、前記電子鍵に対して
識別情報の送信を要求する指令を送信する要求指令送信
手段を有し、前記電子鍵の送信手段は前記指令に応じて
識別情報を送信するものであることを特徴としている。
【0028】この実施態様の解錠システムにおいては、
解錠装置は、検出手段で解錠意志を確認したとき、要求
指令送信手段により識別情報の送信を要求することがで
き、電子鍵は識別情報の送信を要求された場合に識別情
報を送信すればよい。
【0029】請求項5の解錠装置および請求項6の解錠
システムでは、解錠装置から要求された場合にのみ電子
鍵から識別情報を送信するようにできるので、識別情報
が漏洩する恐れが小さい。また、電子鍵は常に識別情報
を送信する必要がないので、電子鍵の省電力化を図るこ
とができる。さらに、要求指令送信手段は検出手段が解
錠意志を検出した後で送信要求を出力するので、必要な
場合にのみ送信要求指令を出力することができ、解錠装
置の省電力化も図れる。
【0030】請求項7に記載された解錠装置は、電子鍵
からの識別情報を非接触で受信する受信手段と、前記識
別情報が正しいものであるかどうかを判別する判別手段
とを備え、前記判別手段の判別結果に基づいて施錠手段
を解錠する解錠装置において、識別情報を非接触で送信
する送信手段と、前記送信手段から送信された識別情報
に応答して電子鍵から送信される前記識別情報が正しい
ものであると判別した場合に、解錠を行う解錠制御手段
と、を備えていることを特徴としている。
【0031】解錠装置が送信する識別情報と電子鍵が送
信する識別情報とは、同じものであってもよく、異なる
ものであってもよい。
【0032】請求項8に記載された解錠システムは、識
別情報を送信する送信手段を備えた電子鍵;および、前
記電子鍵からの識別情報を非接触で受信する受信手段
と、前記識別情報が正しいものであるかどうかを判別す
る判別手段とを備えた解錠装置;からなり、前記判別手
段の判別結果に基づいて施錠手段を解錠する解錠システ
ムにおいて、前記電子鍵は、前記解錠装置から送信され
た識別情報を非接触で受信する受信手段と、解錠装置か
ら受信した前記識別情報が正しいものであるかどうかを
判別する判別手段と、を備えて、前記解錠装置から受信
した識別情報が正しいものであると判別した場合に、前
記送信手段により解錠装置へ識別情報を送信するもので
あり、前記解錠装置は、識別情報を送信する送信手段
と、電子鍵から受信した前記識別情報が正しいものであ
ると判別した場合に、解錠を行う解錠制御手段と、を備
えていることを特徴とする解錠システム。
【0033】請求項7の解錠装置又は請求項8の解錠シ
ステムにあっては、解錠装置から送信した第1の識別情
報を電子鍵が照合し、電子鍵から解錠装置へ第2の識別
情報を返し、識別情報が正しいものであれば解錠するの
で、識別情報の照合が2度行なわれる。従って、ノイズ
等による照合ミスなどで誤って解錠される恐れが少なく
なり、安全性が向上する。また、電子鍵は解錠装置から
識別情報を受け取ってから電子鍵へ識別情報を送信すれ
ばよいので、電子鍵を省電力化できる。
【0034】請求項9に記載されている解錠装置は、電
子鍵からの識別情報を非接触で受信する受信手段と、前
記識別情報が正しいものであるかどうかを判別する判別
手段とを備え、前記判別手段の判別結果に基づいて施錠
手段を解錠する解錠装置において、識別情報を非接触で
送信する送信手段と、接近者の解錠意志を非接触ないし
軽接触で検出する検出手段と、前記送信手段から送信さ
れた識別情報に応答して電子鍵から送信される前記識別
情報が正しいものと判別し、かつ、前記検出手段が接近
者の解錠意志を検出した場合に、解錠を行う解錠制御手
段と、を備えていることを特徴としている。
【0035】請求項10に記載されている解錠システム
は、識別情報を送信する送信手段を備えた電子鍵;およ
び、前記電子鍵からの識別情報を非接触で受信する受信
手段と、前記識別情報が正しいものであるかどうかを判
別する判別手段とを備えた解錠装置;からなり、前記判
別手段の判別結果に基づいて施錠手段を解錠する解錠シ
ステムにおいて、前記電子鍵は、前記解錠装置から送信
された識別情報を非接触で受信する受信手段と、解錠装
置から受信した前記識別情報が正しいものであるかどう
かを判別する判別手段と、を備えて、前記解錠装置から
受信した識別情報が正しいものであると判別した場合
に、前記送信手段により解錠装置へ識別情報を送信する
ものであり、前記解錠装置は、識別情報を送信する送信
手段と、接近者の解錠意志を非接触ないし軽接触で検出
する検出手段と、電子鍵から受信した前記識別情報が正
しいものと判別し、かつ、前記検出手段が接近者の解錠
意志を検出した場合に、解錠を行う解錠制御手段と、を
備えていることを特徴としている。
【0036】請求項9の解錠装置又は請求項10の解錠
システムにあっては、解錠装置から送信した第1の識別
情報を電子鍵が照合し、電子鍵から解錠装置へ第2の識
別情報を返し、識別情報が正しいものであれば解錠する
ので、識別情報の照合が2度行なわれる。従って、ノイ
ズ等による照合ミスなどで誤って解錠される恐れが少な
くなり、安全性が向上する。また、電子鍵は解錠装置か
ら識別情報を受け取ってから電子鍵へ識別情報を送信す
ればよいので、電子鍵を省電力化できる。
【0037】しかも、この解錠装置又は解錠システムに
よれば、適合した電子鍵を携帯した者が解錠装置に接近
し、かつ、接近者が解錠意志を示した場合に限り施錠手
段が自動的に解錠されるので、ドア等をスムースに開く
ことができる。しかも、電子鍵を所持した者が接近して
解錠装置の受信手段が識別情報を受信しても、解錠する
意志がなければ不測に施錠装置が解錠されることがな
く、誤解錠を防止することができる。
【0038】請求項11に記載された実施態様は、請求
項1、3、5又は9に記載の解錠装置において、前記検
出手段がドア付近に検出領域を持つセンサからなること
を特徴としている。
【0039】また、請求項12に記載された実施態様
は、請求項2、4、6又は10に記載の解錠システムに
おいて、前記検出手段がドア付近に検出領域を持つセン
サからなることを特徴としている。
【0040】請求項11又は請求項12の検出手段で
は、例えば電子鍵を所持した者又はその身体の一部が、
ドアを開こうとしてドアのすぐ近くまで接近したとき、
これをセンサで検出することにより解錠意志があるとみ
なすことができる。
【0041】請求項13に記載された実施態様は、請求
項1、3、5又は9に記載の解錠装置において、前記検
出手段が、ドア把手近傍に設置され、ドア把手に差し入
れられ、もしくは軽接触した身体の一部を検出するセン
サからなることを特徴としている。
【0042】また、請求項14に記載された実施態様
は、請求項2、4、6又は10に記載の解錠システムに
おいて、前記解錠装置の検出手段が、ドア把手近傍に設
置され、ドア把手に差し入れられ、もしくは軽接触した
身体の一部を検出するセンサからなることを特徴として
いる。
【0043】請求項13又は請求項14の検出手段で
は、身体の一部、例えば手が、ドアを開こうとしてドア
把手に差し入れられたり、軽く接触したとき、これをセ
ンサで検出することにより解錠意志があるとみなすこと
ができる。
【0044】請求項15に記載された実施態様は、請求
項2、4、6、8又は10に記載の解錠システムにおい
て、前記電子鍵が電力を消費しないものであることを特
徴としている。
【0045】この解錠システムにおいては、電子鍵が電
力を消費しないものであるので、電子鍵の電池切れによ
って施錠手段を解錠できなくなることがなくなる。
【0046】請求項16に記載された実施態様は、請求
項2、4、6、8又は10に記載の解錠システムにおい
て、前記電子鍵が人体に装着して使用するものであるこ
とを特徴としている。
【0047】例えば、電子鍵を指輪や時計等の装身具の
ような携帯に構成すれば、電子鍵を直接身体に付けてお
くことができるので、電子鍵の携帯忘れを少なくするこ
とができる。
【0048】
【実施例】以下、本発明に係る解錠装置ないし解錠シス
テムを利用したキーレス・エントリー・システムを自動
車等の車両に用いた実施例により説明する。図1(a)
はキーレス・エントリー・システムの子機1(電子鍵)
の構成を示すブロック図、図1(b)は親機2(解錠装
置)の構成を示すブロック図である。子機1は、マイク
ロプロセッサ(CPU)等からなる子機制御部3と、I
Dコードを記憶するE2PROM等からなるメモリ4
と、高周波モジュール等からなる送信回路5と、アンテ
ナ6とから構成されており、メモリ4に記憶しているI
Dコードを送信回路5で高周波信号により変調してアン
テナ6から送信する。また、子機1は、ドアを施錠また
は解錠するためのボタンスイッチ等のスイッチ7、タイ
マー8及び電池9を有している。子機1のスイッチ7を
操作すれば、後述の操作不要な施錠/解錠動作に優先し
てドアを施錠または解錠することができる。但し、この
スイッチ7はなくても差し支えない。このような子機1
は通常はドアキーと一体に構成されているが、別個にな
っていても差し支えない。
【0049】図1(b)に示すように、親機2は、子機
1からの信号を受信するためのアンテナ10と、アンテ
ナ10で受信した高周波信号(IDコード)を復調する
ための受信回路11と、対応する子機1と同一のIDコ
ードを記憶しているE2PROM等からなるメモリ12
と、受信回路11から受信信号を受け取るレベル&コー
ド判別部(以下、判別部という)13とを有しており、
判別部13は子機1から受信した信号の信号強度が一定
レベル以上であるかどうかを判別し、一定レベル以上で
あると、さらに受信したIDコードをメモリ12に記憶
しているIDコードと照合して一致しているか否かを判
別し、IDコードが正しいものであれば施解錠制御部1
4へ信号を出力する。また、意志検出手段15は、接近
者が解錠する意志を有しているか否かを非接触ないし軽
接触で検出するものであって、解錠意志を検知すると、
施解錠制御部14へ検知信号を出力する。また、施解錠
制御部14は、受信したIDコードが正しいものであっ
て判別部13から信号を受信し、かつ、解錠意志が検知
されて意志検出手段15から検知信号を受信すると、ド
アロックコントロールユニット16へ解錠信号を出力
し、ドアの施錠機構(ロック機構)を解錠させる。タイ
マー17は、意志検出手段15を一定時間オン状態に保
つためのものである。なお、判別部13や施解錠制御部
14等はマイクロプロセッサ(CPU)により構成され
ており、親機2には車両のバッテリーから電力を供給さ
れている。
【0050】図2は親機2の受信レベルと子機1の位置
との関係を示す図であって、子機1が車両21の周囲の
一定エリア22内にいる場合には、親機2は一定レベル
以上の受信強度でIDコードを受信することができ、子
機1が一定エリア22の外に出た場合には、親機2の受
信強度は一定レベル以下であると判断されるように、判
別部13において受信レベルが設定されている。
【0051】意志検出手段15は、図3に示すように、
車両21の運転席側のドア23に設けられているドアノ
ブ24の内部に設けられている。図4はこの意志検出手
段15の一例を示す概略拡大断面図である。すなわち、
ドアノブ24の裏面には、反射ミラー26が設けられて
おり、ドアノブ24を納められているドア23の凹部2
5の内側には、反射ミラー26と対向して発光ダイオー
ド(LED)27、コリメートレンズ28、ハーフミラ
ー29及びフォトダイオード(PD)等の受光素子30
が設けられている。そして、発光ダイオード27で発光
した光はコリメートレンズ28によって略平行光に変換
された後、ハーフミラー29を透過してドア23に設け
た窓31から反射ミラー26へ出射される。反射ミラー
26で反射した光は、再びドア23の窓31を通ってド
ア23内に入射し、ハーフミラー29で反射して受光素
子30によりモニターされる。このドアノブ24の中に
指32が入れられると、光が遮られるので、受光素子3
0に光が入射しなくなり、ドアノブ24に指32が入れ
られたことが検知される。ドアノブ24の中に指32を
入れるのは、まさに解錠の意志がある場合であり、正確
に解錠の意志を確認できる。
【0052】図5は上記キーレス・エントリー・システ
ムの主として解錠時の動作を説明するフロー図であっ
て、図5(a)は子機1の動作フロー図、図5(b)は
親機2の動作フロー図である。図5(a)に説明してい
るように、子機1はメモリ4に保持しているIDコード
を送信回路5及びアンテナ6から送信すると(S4
1)、タイマー8に設定されている所定時間動作を停止
し(S42,S43)、所定時間経過すると、再度ID
コードを送信する(S41)。子機1はこのような動作
を繰り返すことにより、所定時間毎にIDコードを送信
している。
【0053】一方、親機2においては、図5(b)に示
すように、受信回路11のIDコード受信機能は常にオ
ンとなっているが(S44)、意志検出手段15は親機
2の消費電流を低減させるため待機状態ではオフとなっ
ている(S45)。例えば、意志検出手段15は、判別
部13からの受信機能の電源だけをオンにしてその他の
メイン電源をオフにしている。受信回路11はIDコー
ド受信を待っており(S46)、何らかのIDコードが
受信されると、判別部13は受信電磁波の信号強度が所
定レベル以上であるかどうか判別する(S47)。
【0054】子機1が親機2から離れていて、受信した
IDコードの信号強度が所定レベル以下であれば、判別
部13はさらにメモリ12に保持しているIDコードと
受信したIDコードとを照合し、一致するかどうか判別
する(S48)。IDコードが一致しなければ対応する
子機1と異なる子機1からのIDコードであると判断
し、待機状態へ戻る(S46)。これに対し、IDコー
ドが一致していれば、判別部13から施解錠制御部14
へ信号を出力し、施解錠制御部14からドアロックコン
トロールユニット16へ施錠信号を出力し、ドアの施錠
機構を施錠し(S49)、親機2は待機状態に戻る(S
46)。
【0055】いま、車両21の周囲の一定エリア22内
に子機1を携帯した者が接近し、受信回路11で受信し
ている信号が一定レベル以上に大きくなったとすると、
判別部13はメモリ12に保持しているIDコードと受
信したIDコードとを照合し、一致するかどうか判別す
る(S50)。IDコードが一致しなければ対応する子
機1と異なる子機1からのIDコードであると判断し、
待機状態へ戻る。これに対し、IDコードが一致してい
れば正しいIDコードであると判定し、判別部13は意
志検出手段15及びタイマー17へ信号を出力する。意
志検出手段15は判別部13から信号を受信すると、オ
ンになって解錠意志を検出可能な状態になる(S5
1)。また、タイマー17は判別部13から信号を受信
すると、所定時間の経過を監視する(S53)。このと
きドアノブ24にドア23を開けようとする者の指32
が差し込まれ、意志検出手段15が接近者の解錠意志を
検出すると(S52)、施解錠制御部14へ検出信号を
出力する。施解錠制御部14は意志検出手段15から検
出信号を受け取ると、ドアロックコントロールユニット
16へ解錠信号を出力し、ドアの施錠機構を解錠する
(S54)。
【0056】従って、ドア23を開いて車両21内に乗
り込むことができる。車内は受信回路11の受信エリア
外としておくのが好ましく、その場合には、車内からマ
ニュアルで施錠/解錠する。なお、車内も受信回路11
の受信エリアとなっている場合には、乗車してドア23
を閉めた後、所定時間経過後にドア23は施錠されるが
(S55)、車内から子機1のスイッチ7を押して施錠
/解錠できるようにマニュアルでの施錠/解錠が優先す
るようにしてあってもよい。
【0057】一方、意志検出手段15が解錠意志を検出
することなくタイマーが所定時間を計測した場合には
(S53)、タイマー17は意志検出手段15へタイム
アップ信号を出力する。意志検出手段15はタイムアッ
プ信号を受信すると、施解錠制御部14へ非検出信号を
出力した後、再度オフになり(S45)、親機2は再び
待機状態に戻る(S46)。施解錠制御部14は非検出
信号を受信すると、ドアロックコントロールユニット1
6へ施錠信号を出力し、ドアの施錠機構を施錠する(S
55)。従って、一旦ドアノブ24に触れて解錠された
(S54)後、車両21に乗り込まなかった場合には、
所定時間経過後に自動的に施錠される(S55)。ま
た、降車した場合にも所定時間経過後に施錠される(S
55)。この施錠動作は、施錠されている場合にも念の
ため再度行われる。
【0058】なお、子機1がIDコードを出力した後、
所定時間動作停止している(S42,S43)理由は、
親機2における受信信号強度が境界レベル近傍の場合に
は、施錠と解錠を繰り返して誤動作する恐れがあるの
で、時間的なヒステリシスを持たせることによって誤動
作を防止するようにしたものである。
【0059】上記のように、本発明の解錠装置もしくは
解錠システムを利用したキーレス・エントリー・システ
ムにあっては、子機1の携帯者が車両21の周囲の一定
エリア22から離れるとIDコードを照合し、一致して
いればドア23を自動的に施錠する。逆に、子機1の携
帯者が一定のエリア22内に接近すると、IDコードを
照合し、一致していれば、意志検出手段15をオンに
し、子機1の携帯者を監視する。そして、所定時間以内
に解錠意志を検出しなかった場合には、子機1の携帯者
は単に車両21に近づいただけで、解錠の意志が無かっ
たものと判断し、解錠は行われない。これに対し、所定
時間以内に解錠意志を検出した場合には、解錠の意志が
あったものと見なし、解錠する。
【0060】従って、このキーレス・エントリー・シス
テムによれば、解錠意志を有する子機1の所持者が車両
21に近づき、車両21のドアノブ24に手を掛けると
解錠意志が確認されてドア23が解錠され、そのままド
アノブ24を引くだけでドア23を開くことができ、ド
アキーや子機1のスイッチ7等を操作することなく、ス
ムースにドア23を開くことができる。また、解錠意志
がないのに子機1の所持者が車両21に近づいただけで
ドア23が解錠されてしまうことがなく、安全性が高
い。さらには、ドアノブ24を動かす前に解錠意志を確
認することができるので、施錠機構メカ系の動作遅れが
なく、ダブルアクションになったりすることもなく、ス
ムーズにドア23を開くことができる。
【0061】なお、上記実施例では、待機状態における
親機2の消費電流を小さくするため、IDコードが確認
されるまでは、意志検出手段15をオフにしているが、
機能的には、意志検出手段15を常にオンにしていても
差し支えない。また、図5の動作では、判別部13が受
信信号の強度が一定レベル以下であると判定した場合に
もIDコードを照合しているが、この場合にはIDコー
ドを照合しないようにすることもできる。また、図5の
フロー図における施錠のステップ(S49,S55)を
省いて解錠動作のみの解錠システムとしても差し支えな
い。その場合には、降車した後、手動や子器のスイッチ
7操作によりドア32を施錠するようにすればよい。
【0062】(意志検出手段の他例)ドアを解錠する意
志の意志検出手段15とは、例えば接近者もしくは子機
1の所持者が車両21のドアノブ24に接近したこと、
ドアノブ24に指を入れたこと、ドアノブ24に触れた
(手を掛けた)ことなどを検出するなど、非接触もしく
は軽接触で(つまり、ドアノブ24を動かす前に)ドア
23を開けようとする者もしくはその動作を検出するこ
とによって擬制的に解錠意志を検出できるものであれば
よい。従って、上記実施例のような光電型以外にも考え
られる。例えば、図示しないが、ドアノブ24の裏面に
タッチセンサを設けておき、ドア23を開けようとする
者がドアノブ24に触れたときに、解錠意志を検出した
とすることができる。また、近接スイッチ等を用いるこ
ともできる。
【0063】図6(a)(b)に示すものは、意志検出
手段15のさらに他例であって、ドアノブ24付近に限
定された指向性を有する受信アンテナ33を用いて子機
1からの電磁波を受信するようにし、ドアノブ24の近
傍で子機1からの電磁波を受信することによって解錠意
志の確認とみなすようにしたものである。これは、ドア
ノブ24の下方においてドア23にスリット状の開口3
4を設け、この開口34の内側に図7に示すようなアン
テナエレメント35、フィーダー線36及びアース線3
7からなる受信アンテナ(モノポールアンテナでも、ダ
イポールアンテナでも良い)33を装着し、受信アンテ
ナ33の背後に導体による電波反射板38を設け、ドア
23の開口34を非金属製、例えば樹脂製の保護カバー
39で覆ったものである。なお、アンテナエレメント3
5は線状導体、平面導体、ワイヤーハーネス等いかなる
導体であっても良い。また、電波反射板38や保護カバ
ー39はなくても差し支えない。
【0064】このような構成によれば、ドアノブ24の
下方にスリット状の開口34を設け、その開口34を通
過する子機1からの電磁波を受信しているので、図8
(a)(b)に示すように、その指向性はドア23付近
の狭い領域40に限定させることができる。この指向性
の領域40は、例えばドアノブ24に手を掛けてドア2
3の近傍に立っている人の範囲よりも少し広い領域とす
ることができる。
【0065】(キーレス・エントリー・システムの他
例)図9に示すものは本発明に係るキーレス・エントリ
ー・システムの別な実施例を示す図であって、図9
(a)は子機1の構成を示すブロック図、図9(b)は
親機2の構成を示すブロック図である。
【0066】この子機1では、さらに親機2からの要求
指令信号もしくは動作確認信号を受信するための受信回
路61と、受信用のアンテナ62と、LEDランプやブ
ザー等の確認用デバイス63を有している。子機1は自
発的にはIDコードを送信せず、親機2からの要求指令
信号を受信するとIDコードを送信する。また、親機2
は施錠動作または解錠動作すると子機1に動作確認信号
を出力し、子機1は動作確認信号を受信すると、確認用
デバイス63であるランプを点灯させたり、ブザーを鳴
らしたりして子機1の携帯者に知らせる。なお、動作確
認信号は施錠動作時と解錠動作時とで異なり、確認用デ
バイス63も施錠動作と解錠動作とでランプの色を異な
らせたり、点灯モードを異ならせたり、ブザーの音色を
変えたり、リズムを異ならせたりしている。
【0067】この親機2は、子機1のIDコードを要求
するための要求指令信号を所定時間毎に発生させるため
の要求指令部64とタイマー65を備えている。また、
送信回路66は、要求指令部64で発生した要求指令信
号や施解錠制御部14から出力された動作確認信号(施
錠信号/解錠信号)をアンテナ67から子機1へ送信す
る。
【0068】図10(a)は子機1の動作フロー図、図
10(b)は親機2の動作フロー図である。図10に従
ってキーレス・エントリー・システムの動作を説明す
る。待機状態では、親器2の送信回路66及び受信回路
11はオンとなっており、意志検出手段15はオフとな
っている。要求指令部64は、タイマー65に設定され
た所定時間毎に(S77,S82,S89)要求指令信
号を発生し、送信回路66及びアンテナ67を介して要
求指令信号を送信している(S75)。子機1は、信号
を受信すると要求指令信号か動作確認信号か判別し(S
71,S72)、要求指令信号であれば親機2にIDコ
ードを返す(S73)。親機2は要求指令信号を送信し
た後は所定時間IDコード待ちとなり(S76,S7
7)、所定時間内にIDコードを受信しなかった場合に
は再度要求指令信号を送信する(S75)。
【0069】親機2の受信回路11が子機1から返され
たIDコードを受信すると、判別部13はまずIDコー
ドを照合し(S78)、メモリ12に保持しているID
コードと一致しなければ異なる子機1からのIDコード
であると判断し、施解錠制御部14がドアロックコント
ロールユニット16に施錠信号を出力して施錠動作する
(S80)。
【0070】受信したIDコードが一致した場合には、
ついで判別部13は受信電磁波の信号強度が所定レベル
以上であるかどうか判別する(S79)。受信したID
コードの信号強度が所定レベル以下であれば、判別部1
3は子機1の携帯者が所定エリア22外へ離れたと判断
して施解錠制御部14へ信号を出力し、施解錠制御部1
4からドアロックコントロールユニット16へ施錠信号
を出力して施錠動作する(S80)。また、施解錠制御
部14は送信回路66から動作確認信号を送信する(S
81)。子機1は動作確認信号を受信すると(S71,
S72)、動作確認用デバイス63の例えばブザーを鳴
らし、施錠されたことを知らせる(S74)。親機2
は、所定時間後に再度要求指令信号を出力するまで待機
する(S75)。
【0071】これに対し、子機1の携帯者が所定エリア
22内にいて、判別部13が受信信号が所定レベル以上
であると判断すると(S79)、判別部13は意志検出
手段15をオン状態に起動させる(S83)。意志検出
手段15はオン状態になると解錠意志の検出を開始し
(S84)、例えばドアノブ24に指が入れられて解錠
意志を検出すると、施解錠制御部14へ検出信号を出力
する。施解錠制御部14は意志検出信号から検出信号を
受け取ると、ドアロックコントロールユニット16へ解
錠信号を出力して解錠動作する(S86)。また、施解
錠制御部14は送信回路66から動作確認信号を送信す
る(S88)。子機1は動作確認信号を受信すると(S
71,S72)、動作確認用デバイス63の例えばブザ
ーを鳴らし、解錠されたことを知らせる(S74)。親
機2は、所定時間後に再度要求指令信号を出力するまで
待機する(S89,S90,S75)。従って、子機1
の携帯者はドア23を開いて車内に乗り込むことができ
る。
【0072】一方、意志検出手段15が解錠意志を検出
することなくタイマーが所定時間を計測した場合には
(S84,S85)、タイマー17は意志検出手段15
へタイムアップ信号を出力する。意志検出手段15はタ
イムアップ信号を受信すると、施解錠制御部14へ非検
出信号を出力する。施解錠制御部14は意志検出信号か
ら非検出信号を受け取ると、ドアロックコントロールユ
ニット16へ施錠信号を出力して施錠動作する(S8
7)。また、施解錠制御部14は送信回路66から動作
確認信号を送信する(S88)。子機1は動作確認信号
を受信すると(S71,S72)、動作確認用デバイス
63の例えばブザーを鳴らし、施錠されたことを知らせ
る(S74)。親機2は、意志検出手段15がオフ状態
に戻った後、所定時間後に再度要求指令信号を出力する
まで待機する(S89,S90,S75)。従って、一
旦解錠意志が検出されて解錠されても、ドアが開かれな
かった場合には、一定時間経過後に再び施錠される(S
87)。
【0073】この実施例のキーレス・エントリー・シス
テムにあっては、子機1から常にIDコードを送信せ
ず、親機2からの要求指令信号を受信したときにだけI
Dコードを送信するので、IDコードを傍受することに
よって他者に知られる恐れが少なく、防犯上の安全性が
向上する。また、子機1は常にIDコードを送信する必
要がないので、子機1の消費電力を低減できる。
【0074】(キーレス・エントリー・システムの他
例)図11に示すものは本発明に係るキーレス・エント
リー・システムのさらに別な実施例を示す図であって、
図11(a)は子機1の構成を示すブロック図、図11
(b)は親機2の構成を示すブロック図である。子機1
の構成は、図9(a)に示したものと同じであるので、
説明は省略する。
【0075】親機2においては、要求指令部64は意志
検出手段15からの検出信号を受け取ってから、タイマ
ー65で設定された所定時間だけ要求指令信号を発生
し、送信回路66及びアンテナ67から要求指令信号を
送信する。また、施解錠制御部14から出力された動作
確認信号(施錠信号/解錠信号)も送信回路66及びア
ンテナ67を介して子機1へ送信される。
【0076】図12(a)は子機1の動作フロー図、図
12(b)は親機2の動作フロー図である。図12に従
って、このキーレス・エントリー・システムの動作を説
明する。待機状態においては、親器2の意志検出手段1
5はオン状態となっており(S91)、受信回路11の
IDコード受信機能は機能オフとなっている(S9
2)。従って、この待機状態においては、意志検出手段
15は接近者の解錠意志を常に検出している(S9
3)。
【0077】いま、車両21に接近した者がいて例えば
ドアノブ24に手を入れて、あるいはドア23の近くに
接近して意志検出手段15により解錠意志が検出された
場合には、受信回路11のIDコード受信機能が機能オ
ンになる(S94)。ついで、要求指令部64は、タイ
マー65によって設定されている所定時間の間、要求指
令信号を発生して送信回路66及びアンテナ67を介し
て送信する(S95)。子機1は、要求指令信号を受信
すると(S71,S72)親機2にIDコードを送信す
る(S73)。親機2は要求指令信号を送信した後は、
IDコードを受信したかどうか判定する(S96)。
【0078】要求指令信号送信後、所定時間内にIDコ
ードを受信しない場合には、判別部13は子機1を有し
ない者であると判断し、受信回路11のIDコード受信
機能を機能オフにして待機状態に戻る(S97,S9
2)。
【0079】子機1からのIDコードを受信した場合に
は、判別部13はIDコードを照合し(S98)、一致
しなければ異なる子機1からのIDコードであると判断
し、施解錠制御部14がドアロックコントロールユニッ
ト16に施錠信号を出力して施錠動作する(S10
2)。親機2は、受信回路11のIDコード受信機能を
機能オフにして待機状態に戻る(S92)。
【0080】受信したIDコードが一致した場合には、
判別部13は受信電磁波の信号強度が所定レベル以上で
あるかどうか判別する(S99)。受信したIDコード
の信号強度が所定レベル以下であれば、判別部13は子
機1の携帯者が所定エリア22外へ離れたと判断して施
解錠制御部14へ信号を出力し、施解錠制御部14から
ドアロックコントロールユニット16へ施錠信号を出力
して施錠動作する(S102)。また、施解錠制御部1
4は送信回路66から動作確認信号を送信する(S10
3)。子機1は動作確認信号を受信すると(S71,S
72)、動作確認用デバイス63の例えばブザーを鳴ら
し、施錠されたことを知らせる(S74)。親機2は、
受信回路11のIDコード受信機能を機能オフにして待
機状態に戻る(S92)。
【0081】これに対し、子機1の携帯者が所定エリア
22内にいて、判別部13が受信信号が所定レベル以上
であると判断すると(S99)、施解錠制御部14へ信
号を出力し、施解錠制御部14からドアロックコントロ
ールユニット16へ解錠信号を出力して解錠動作する
(S100)。また、施解錠制御部14は送信回路66
から動作確認信号を送信する(S101)。子機1は動
作確認信号を受信すると(S71,S72)、確認用デ
バイス63の例えばブザーを鳴らし、解錠されたことを
知らせる(S74)。親機2は、受信回路11のIDコ
ード受信機能を機能オフにした後、待機状態に戻る(S
92)。従って、子機1の携帯者はドア23を開いて車
内に乗り込むことができる。
【0082】この実施例のキーレス・エントリー・シス
テムにあっては、意志検出手段15が解錠意志を検出し
た場合にだけ要求指令信号を送信して子機1からIDコ
ードを要求するので、不必要に子機1からIDコードが
出力されることがなく、IDコードを他人に知られる恐
れがほとんどなくなり、防犯上の安全性が非常に高い。
【0083】また、ID照合をしてから解錠意志を検出
する場合には、例えば子機1の所持者が車両助手席側あ
るいは運転席から離れた所にいて、親機2がそのIDコ
ードを受信し、照合したIDコードが一致したときに、
子機所持者以外の者がドアノブ24に触れたり、接近し
たりして第三者の解錠意志が確認されると、子機1の所
持者の意志とは無関係にドア23が解錠されてしまう。
これに対し、この実施例のように解錠意志を確認してか
らIDコードを照合すれば、このような心配はなく、車
両盗難の防止に効果が高い。
【0084】(キーレス・エントリー・システムの他
例)また、上記のような車両の盗難を防止するために
は、判別部13で受信強度が一定レベル以上であると判
定されるエリア22(図2)を、意志検出手段15によ
り解錠意志が検出される場合の接近者の位置と同じ程度
にまで狭くしてもよい。例えば、図13に示すものはそ
のような実施例であって、意志検出手段15として、図
6(a)(b)に示したような指向性が運転席のドア2
3近傍の狭い範囲に限定された受信アンテナ33を用
い、しかも、この受信アンテナ33を受信回路11のア
ンテナとして兼用し、判別部13で一定レベル以上であ
ると判定されるエリア22も図8の指向性の領域40と
ほぼ一致するようにしたものである。ID照合はこの領
域40内でのみ(つまり、受信信号が一定レベル以上の
場合のみ)行うようにしている。
【0085】よって、子機1の所持者が図8の指向性の
領域40内に入ると、それによって解錠意志が検出され
ると同時にIDコードが照合され、IDコードが一致す
ると解錠される。また、IDコードが一致しなかった場
合や、子機1の所持者がドアノブ24近傍の指向性の領
域40から離れると施錠される。この実施例ではID照
合がドアノブ24の近傍でないと行われないので、子機
1の所持者が車両21の近くにいて第三者により解錠さ
れる恐れがなく、盗難防止に効果が高くなる。
【0086】また、この実施例の拡張としては、各ドア
のドアノブ24に意志検出手段15となる受信アンテナ
33を設けて各ドアノブ24毎に小さな指向性の領域4
0を設定し、いずれかのドア23の近くで解錠意志の確
認とID照合が行われてIDが一致すると、そのドア2
3だけが解錠され、解錠されたドア23が開かれると、
他の全てのドア23も解錠されるようにすることができ
る。例えば、各ドア23毎にドア23の開閉を検出する
センサを設けておき、ドア23が開かれたら他のドア2
3の施解錠制御部14へ信号を送って解錠させるように
する。
【0087】(キーレス・エントリー・システムの他
例)図5に示したようなフロー図に従う図1のようなキ
ーレス・エントリー・システムにおいては、子機1の所
持者が車両21から降りた場合、所定エリア22外に出
ると、ドア23が施錠される。しかし、このエリア22
内に止まっている場合でも車両21のドア23を施錠し
たい場合がある。一般に、ドアキーを用いず施錠する場
合には、内側からトックキーを操作してドア23を施錠
しておき、ドアノブ24を持ち上げたままで、あるいは
一度持ち上げてからドア23を閉める。ところが、図1
のようなキーレス・エントリー・システムでは、このよ
うな方法を用いると、ドアノブ24に触れたときに解錠
されてしまい、施錠することができない。
【0088】図14に示すキーレス・エントリー・シス
テムはかかる不都合を解決するため、ドアの開閉状態を
判別するためのドア開閉検出器106を備え、ドア23
が開いているか閉じているかの情報を施解錠制御部14
へ伝えている。
【0089】図15(a)(b)はそれぞれ子機1及び
親機2の動作フロー図であって、図5のフロー図と同じ
ステップには同一の符号を付して説明を省略する。この
実施例では、意志検出手段15により解錠意志を検出し
た(S52)後、ドア開閉検出器106によりドア23
が閉じているかどうか判別し(S107)、ドアが閉じ
ている場合に解錠している(S54)。従って、ドア2
3を解錠して車両21に乗ろうとする場合にはドア23
が解錠される。これに対し、ドア23が開いている場合
には、所定時間経過後に待機状態に戻る(S108)の
で、車両21から降り、車内側から施錠し、ドアノブ2
4を持ち上げてドア23を閉めた場合には、解錠動作が
働くことなく、ドアは施錠される。ここで、ステップS
108は、ドア23を閉じたとたん、意志検出手段15
が働いて解錠されることのないように一時動作を停止さ
せるものである。
【0090】(キーレス・エントリー・システムの他
例)つぎに、親機2の要求指令信号に応答して子機1か
らのIDコードを送信するようにしたキーレス・エント
リー・システムにおいて、子機1が電力を消費せず電池
を必要としないものとした実施例を説明する。
【0091】図16はこのキーレス・エントリー・シス
テムに用いられる子機1の構成を示す図である。親機2
は図示していないが、図9(b)に示したように一定時
間毎に要求指令信号を送信するもの、あるいは、図11
(b)に示したように意志検出手段15が接近者の解錠
意志を検出したときに要求指令信号を送信するものなど
を用いることができる。このシステムにおいては、親機
2は質問器として働き、子機1は応答器として動作す
る。
【0092】子機1は応答器として構成されており、質
問器となる親器2のアンテナ67からの電磁波を受け取
るアンテナ111を備えており、受信された電磁波は、
インピーダンス整合回路112(以下、単に「整合回路
112」という)を経て復調回路113に与えられる。
復調回路113は、この電磁波に基づいて単一のパルス
を生成してパルス列生成部114へ与える。パルス列生
成部114は、この単一のパルスを順次遅延させる複数
の遅延素子115a〜115zを備え、時間的にずれの
ある複数のパルスからなるパルス列を出力タップ116
a〜116zに生成する。
【0093】図中117は、前記パルス列より符号化を
行なって子機1に付与されたIDコードを生成するため
の符号化部であって、出力タップ116a〜116zか
らの各パルスがそれぞれ与えられる開閉端子部118a
〜118zを備える。図16においては、開閉端子部1
18a,118c,118zは閉路し、開閉端子部11
8bは開路しており、閉路された開閉端子部に与えられ
たパルスは出力線119上に現われるが、開路した開閉
端子部に与えられたパルスは出力線119上に現われな
い。このように出力線119には、開閉端子部118a
〜118zの開閉状態に対応したパルス列が現われ、こ
れにより時間軸上でのパルスの符号化が実行される。
【0094】変調回路120及びインピーダンス整合回
路121(以下、単に「整合回路121」という)は、
アンテナ111から見たインピーダンスを制御するため
のもので、変調回路120は、出力線119より符号化
パルス列のパルスが入力されたときはアンテナ111か
ら見た整合回路121のインピーダンスを変化させ、パ
ルスが入力されないときは整合回路121のインピーダ
ンスを保持する。
【0095】アンテナ111から見た整合回路121の
インピーダンスが変化すると、アンテナ111が受け取
る電磁波の反射率が変化するもので、親機2のアンテナ
10が、この反射波を受け取ると、親機2の受信回路1
1は、反射波の時間的な変化を復調し、子機1の整合回
路121のインピーダンスの変化、すなわち符号化部1
17で生成されたIDコードを読み取る。
【0096】図17は、5ビットのIDコードを扱う子
機1の具体例を示すもので、図18には、図17の回路
のタイミングチャートを示してある。このシステムで
は、親機2は、図18(a)に示すように、通常はアン
テナ67から所定の周波数の搬送波122を出力してお
り、時刻t1において、例えば方形パルスによる100
%の振幅変調をかけることにより、この搬送波122の
送信を一時中断させる。この搬送波122の中断が要求
指令信号となっている。
【0097】なお、この搬送波122を中断する要求指
令信号の時間間隔t0は、後述する子機1のパルス列生
成部114からの出力パルスが重なることがないよう、
各遅延素子115a〜115eの遅延時間より短い時間
に設定される。
【0098】子機1の整合回路112,121は、それ
ぞれ特に電源を必要としない受動素子により構成される
もので、通常、一定のインピーダンスを保持するよう設
定されている。
【0099】図19は、アンテナ111から見た整合回
路112および整合回路121のインピーダンスを示す
スミスチャートである。整合回路112のインピーダン
スは、通常点Aの位置に調整されて整合が取れた状態に
なっており、整合回路121のインピーダンスは点Bの
位置、すなわち無限大に設定される。これにより、アン
テナ111から受信した電磁波は、整合の取れている整
合回路112の方へ無反射で吸収され、すべて復調回路
113に入力される。
【0100】復調回路113は、ダイオード113aと
高インピーダンス線路113bとを含むローパスフィル
タであって、アンテナ111で受信した搬送波122の
高周波成分を除去すると共に、前記した要求指令信号に
応答して、図18(b)に示すように、対応する時刻t
1に単一の方形パルスp1を生成し、これをパルス列生成
部114へ与える。
【0101】なお、前記高インピーダンス線路113b
は、マイクロストリップラインなどで構成されるもの
で、十分に小型化が可能である。
【0102】パルス列生成部114は、5つの遅延素子
115a〜115eにより構成されており、図18
(c)〜(g)に示すように、それぞれ時刻t2〜t6
単一のパルスp2〜p6を対応する出力タップ116a〜
116eに生成する。
【0103】符号化部117は5つの開閉端子部118
a〜118eで構成されるもので、各開閉端子部118
a〜118eによりこの子機1に対応したIDコードが
生成される。図示例では、開閉端子部118a,118
d,118eは閉路し、開閉端子部118b,118c
は開路しているので、図18(h)に示すように、開閉
端子部118a,118d,118eに与えられたパル
スp2,p5,p6が出力線119上に現われる。
【0104】なお、この実施例では、開閉端子部が閉路
してパルス列生成部114のパルスが出力線119に伝
えられる状態をデータ「1」、開閉端子部が開路してパ
ルス列生成部114のパルスが出力線119に現われな
い状態をデータ「0」と設定しており、これにより符号
化部117は「10011」というIDコードを生成す
る。
【0105】前記変調回路120は、ダイオード120
aおよび高インピーダンス線路120bを含むものであ
って、出力線119より符号化パルス列の各パルスが与
えられることにより、ダイオード120aにバイアスが
かかり、そのインピーダンス特性が変化するよう構成さ
れている。これに応じてアンテナ111から見た整合回
路121側のインピーダンスも変化する。本実施例で
は、整合回路121のインピーダンスは、ダイオード1
20aのバイアス時には図19のスミスチャートの点
C、すなわち0の状態になるように、設定されている。
【0106】整合回路121のインピーダンスが0にな
ると、アンテナ111から見て、並列に接続された整合
回路112と整合回路121の合成インピーダンスも0
になるため、前記したインピーダンス整合による搬送波
122の無反射条件が崩れ、アンテナ111は、親機2
のアンテナ67からの搬送波122を反射する。
【0107】一方、符号化部117からパルスが入力さ
れないときは、前記変調回路120のダイオード120
aにはバイアスがかからないため、整合回路121は通
常のインピーダンスを保持し、インピーダンス整合によ
る搬送波122の無反射条件も保持される。
【0108】図18(i)は、アンテナ111からの反
射波の出力状態を示すもので、前記パルスp2,p5,p
6の出現に対応する時刻t2,t5,t6に搬送波122が
反射される。この反射波は親機2のアンテナ10で受信
された後、受信回路11により復調され、符号化部11
7で生成されたIDコードが判読される。
【0109】このようなキーレス・エントリー・システ
ムによれば、子機1は全て受動素子により構成されてい
るので、電力を消費せず、子機1に電池を設ける必要が
なく、子機1の電池切れによりドア23を開閉できない
といった不都合がなくなる。また、電磁結合に比べて伝
達距離(応答距離)を長くすることができるという効果
がある。さらに、電磁結合による時計等の電子装置への
悪影響の問題も解決できる。
【0110】また、この実施例では、親機2から送られ
てくる電磁波の受信に対して、固有のIDコードを生成
し、そのIDコードに対応して、送られてくる電磁波の
反射率を変化させることにより、前記電磁波の受信に対
して応答するようになっているので、IDコードを反射
波の時間的な変化に置き換えて送信できるため、親機2
におけるIDコードの読み取り精度が向上する。
【0111】(キーレス・エントリー・システムの他
例)図20に示すものは本発明に係るキーレス・エント
リー・システムのさらに別な実施例を示す図であって、
図20(a)は子機1の構成を示すブロック図、図20
(b)は親機2の構成を示すブロック図である。図9の
実施例では、親機2は子機1からのIDコード送信を要
求するための要求指令部64を有しているだけであった
が、図20の実施例では、親機2も子機1へ送信するた
めの固有のIDコードをIDコード発生部131に保持
している。一方、子機1はメモリ4に親機2から送信さ
れるIDコードと子機1が送信するIDコードとを予め
登録されている。また、この子機1は親機2から送信さ
れたIDコードを照合するための判別部132を有して
いる。
【0112】しかして、図20に示すキーレス・エント
リー・システムにおいては、親機2は一定時間毎にID
コード発生部131に保持しているIDコードを送信回
路66を通してアンテナ67から送信する。子機1の判
別部132は親機2からのIDコードを受信すると、メ
モリ4に保持しているIDコードと照合し、一致してい
るかどうか検査する。IDコードが一致すると、子機1
はメモリ4に保持しているIDコードを送信回路5から
送信する。子機1からのIDコードを受信した親機2
は、図9(b)の親機2と同様にして施解錠動作する。
これに対し、子機1の受信したIDコードが一致しなけ
れば、子機1は親機2へIDコードを送信しないので、
親機2は施解錠動作しない。
【0113】この実施例にあっては、親機2から子機1
へIDコードを送信し、IDコードが一致すれば、子機
1からも親機2へIDコードを送信し、IDコードが一
致すれば解錠等を行うようになっているので、IDコー
ドの照合が2度行なわれ、ノイズ等による照合ミスなど
で誤って解錠される恐れが少なくなり、安全性が向上す
る。なお、親機2から子機1へ送信するIDコードと、
子機1から親機2へ送信するIDコードとは、同じもの
であっても良く、異なるものであっても良い。
【0114】(キーレス・エントリー・システムの他
例)図21に示すものは本発明に係るキーレス・エント
リー・システムのさらに別な実施例を示す図であって、
図21(a)は子機1の構成を示すブロック図、図21
(b)は親機2の構成を示すブロック図である。この実
施例では、親機2の意志検出手段15が接近者の解錠意
志を検出したとき、IDコード発生部131に保持して
いるIDコードを送信回路66を通してアンテナ67か
ら送信する。子機1は親機2からのIDコードを受信す
ると、判別部132によりメモリ4に保持しているID
コードと照合する。IDコードが一致すると、子機1は
メモリ4に保持しているIDコードを送信回路5から送
信する。子機1からのIDコードを受信した親機2は、
図9(b)の親機2と同様にして施解錠動作する。これ
に対し、子機1の受信したIDコードが一致しなけれ
ば、子機1は親機2へIDコードを送信しないので、親
機2は施解錠動作しない。この実施例では、親機2を省
電力化することができる。
【0115】(キーレス・エントリー・システムの他
例)つぎに、親機2から送信されたIDコードを照合し
て一致すれば子機1からもIDコードを送信するように
したキーレス・エントリー・システムにおいて、子機1
が電力を消費せず電池を必要としないものとした実施例
を説明する。
【0116】図22はこのキーレス・エントリー・シス
テムに用いられる子機1の構成を示す図である。親機2
は図示していないが、図20(b)に示したように一定
時間毎にIDコードを送信するもの、あるいは、図21
(b)に示したように意志検出手段15が接近者の解錠
意志を検出したときにIDコードを送信するものなどを
用いることができる。
【0117】子機1は、アンテナ111で親機2のアン
テナ67からの変調波を受信し、受信された変調波は整
合回路112を経て相関器133に与えられる。この相
関器133には、親機2から送信される変調波のIDコ
ードと一致する識別コードが与えられており、変調波を
受けて相関器133からはパルスが生成され、パルス列
生成部114に与えられる。
【0118】パルス列生成部114は、図16の実施例
と同様、与えられたパルスを遅延素子115a〜115
zで順次遅延し、時間的にずれのある複数のパルスから
なるパルス列を出力タップ116a〜116zに生成す
る。出力タップ116a〜116zから符号化部117
に入力されたパルス列は、各開閉端子部118a〜11
8zの開閉状態により時間軸上で符号化される。
【0119】出力線119上に生成されたパルス列は、
信号変換回路134へと入力される。この信号変換回路
134は、出力線119に現われたパルスから高周波成
分を除去して整った形のパルスに変換する。変調回路1
20および整合回路121は、図16の実施例と同様の
構成のもので、信号変換回路134からパルスを受け取
ったとき、アンテナ111から見た整合回路121のイ
ンピーダンスを変化させる。このインピーダンス変化に
基づき、アンテナ111が受け取る電磁波の反射率が変
化し、親機2の受信回路11は、反射波の時間的な変化
を復調することによって、子機1の符号化部117で生
成されたIDコードを読み取る。
【0120】図23は、図22に示す子機1について、
5ビットのIDコードを扱う具体例を、図24は図23
の回路のタイミングチャートを、それぞれ示す。なお、
整合回路112および整合回路121のインピーダンス
特性の設定は、前述した図17に示す実施例と同様であ
り、図19のスミスチャート上の各点に対応している。
【0121】親機2のアンテナ67は、図24(a)に
示すように、特定の識別コード(IDコード)で変調を
かけられたPSK波135を出力した後、子機1からの
応答時間に対応する時間間隔で搬送波136を出力す
る。
【0122】子機1は、前記相関器133としてSAW
(Surface Acoustic Wave)コリレータ133aを有す
る。このSAWコリレータ133aには、親機2から出
力されるPSK波135の特性に応じた識別コードが設
定されており、図24(a)(b)に示すように、PS
K波135の全ビットの送信が完了した時刻T0から所
定時間遅れた時刻T2に、SAWコリレータ133aか
ら高周波のバースト信号を含むパルス変調波P1が出力
される。
【0123】このパルス変調波P1はパルス列生成部1
14へ与えられ、図24(c)〜(g)に示すようにパ
ルス列生成部114の遅延素子115a〜115eで所
定の時間づつ順次遅延して、それぞれ時刻T2〜T6に、
パルス変調波P2〜P6が出力タップ116a〜116e
へ生成される。
【0124】符号化部117の各開閉端子部118a〜
118eは、図17に示す実施例と同様に、この子機1
に対応したIDコードを生成するよう設定されており、
これに基づき、図24(h)に示すごとく、閉路した開
閉端子部118a〜118eへ与えられたパルス変調波
が出力線119上に現われ、IDコード「10011」
を表わすパルス列が生成される。
【0125】図25は、信号変換回路134の構成を示
す。この信号変換回路134は、ダイオード134aと
高インピーダンス線路134bとからなるもので、出力
線119上に現われた各パルス変調波Pから高周波のバ
ースト信号を除去し、プラスの電圧のみを有するパルス
P´を生成する。これにより、図24(i)に示すごと
く、前記パルス変調波P2,P5,P6は、それぞれ時間
的な連続性を保ったまま、プラスの電圧を有するパルス
2´,P5´,P6´に変換され、変調回路120に与
えられる。
【0126】変調回路120は、図17の構成と同様の
もので、各パルスP2´,P5´,P6´の入力に応じて
ダイオード120aにはバイアスが掛かり、そのインピ
ーダンス特性が変化する。これによりアンテナ111か
ら整合回路121側を見たインピーダンスは「0」とな
って、搬送波136の無反射条件が崩れ、アンテナ11
1は親機2からの搬送波136を反射する。親機2の受
信回路11は、反射波の時間的な変化を復調して、子機
1で生成されたIDコードを読み取る。
【0127】なお、前記信号変換回路134のダイオー
ド134aの向きを逆にして、出力線119からのパル
スをマイナスの電圧を有するパルスに変換してもよく、
この場合は変換回路120のダイオード120aの向き
も逆にすることにより、前記と同様の動作が得られる。
【0128】上記の子機1では、SAWコリレータ13
3aは特定のコードで変調をかけられたPSK波135
にしか応答しないように設定されているので、複数のシ
ステムの子機1が混在している場合でも、予めシステム
毎にPSK波135のコードを割当てておけば、親機か
ら放射するPSK波135のコードを制御することによ
り、所望のシステムの子機1からだけ応答を得ることが
できる。このようにして、システム毎に個々の子機1の
識別が行なえ、偽造が困難で、秘密性の高いシステムを
構築できる。
【0129】(子機の形態)子機1は一般的にはドアキ
ーと一体になったものが多いが、腕時計や指輪等の装身
具に子機1を組み込んでおけば、子機1の携帯忘れを防
止することができる。特に、腕に付けるものであれば、
ドアノブ24の付近に設けられている親機2との距離が
ドア開成時に短くなり、電磁波到達距離を短くすること
もできる。
【0130】図26及び図27(a)(b)に示すもの
は、子機1を組み込まれた腕時計141である。142
は時計機構部、143は時計用及び必要に応じて子機用
の電池である。子機1は基板144上などに実装されて
おり、ケース145内で時計機構部142の下に収納さ
れている。さらに、子機1のアンテナ146は柔軟なシ
ート状に形成され、バンド147内に納められている。
【0131】また、図28(a)(b)(c)に示すも
のは、子機1を組み込まれた指輪151である。指輪1
51の内部には、子機1と充電用の電池152と、シー
ト状のアンテナ153(アンテナ153には斜線を施し
ている)とが納められている。
【0132】なお、上記実施例においては、自動車の場
合について説明したが、本発明は自動車以外の車両のド
ア錠を自動解錠する用途にも使用することができる。ま
た、本発明の構成より明らかなように、車両以外の用途
に用いることもでき、例えば特定の者以外の立入りを禁
止しているような室内や建物内に出入りするためのド
ア、貴重品を格納している収納庫等のドア等に設けられ
ている錠前等の施錠装置を特定の者だけが自動解錠でき
るようにもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるキーレス・エントリー
・システムであって、(a)は子機の構成を示すブロッ
ク図、(b)は親機の構成を示すブロック図である。
【図2】親機の受信回路が所定レベル以上の信号を受信
するエリアを示す図である。
【図3】車両における意志検出手段の設けられている位
置を示す斜視図である。
【図4】同上の意志検出手段の構成を示す断面図であ
る。
【図5】(a)は同上の子機の動作フロー図、(b)は
同上の親機の動作フロー図である。
【図6】(a)(b)は意志検出手段の他例を示す正面
図及び断面図である。
【図7】同上の意志検出手段に用いられている受信アン
テナの斜視図である。
【図8】(a)(b)は同上の意志検出手段(受信アン
テナ)の指向性を示す図である。
【図9】本発明の別な実施例によるキーレス・エントリ
ー・システムであって、(a)は子機の構成を示すブロ
ック図、(b)は親機の構成を示すブロック図である。
【図10】(a)は同上の子機の動作フロー図、(b)
は同上の親機の動作フロー図である。
【図11】本発明のさらに別な実施例によるキーレス・
エントリー・システムであって、(a)は子機の構成を
示すブロック図、(b)は親機の構成を示すブロック図
である。
【図12】(a)は同上の子機の動作フロー図、(b)
は同上の親機の動作フロー図である。
【図13】本発明のさらに別な実施例によるキーレス・
エントリー・システムであって、(a)は子機の構成を
示すブロック図、(b)は親機の構成を示すブロック図
である。
【図14】本発明のさらに別な実施例によるキーレス・
エントリー・システムであって、(a)は子機の構成を
示すブロック図、(b)は親機の構成を示すブロック図
である。
【図15】(a)は同上の子機の動作フロー図、(b)
は同上の親機の動作フロー図である。
【図16】本発明のさらに別な実施例による子機の全体
構成を示すブロック図である。
【図17】同上の子機の具体例を示すブロック図であ
る。
【図18】(a)〜(i)は図17の回路の動作を示す
タイミングチャートである。
【図19】各整合回路のインピーダンスを示すスミスチ
ャートである。
【図20】本発明のさらに別な実施例によるキーレス・
エントリー・システムであって、(a)は子機の構成を
示すブロック図、(b)は親機の構成を示すブロック図
である。
【図21】本発明のさらに別な実施例によるキーレス・
エントリー・システムであって、(a)は子機の構成を
示すブロック図、(b)は親機の構成を示すブロック図
である。
【図22】本発明のさらに別な実施例による子機の全体
構成を示すブロック図である。
【図23】同上の子機の具体例を示すブロック図であ
る。
【図24】(a)〜(j)は図23の回路の動作を示す
タイミングチャートである。
【図25】信号変換回路の構成を示す回路図である。
【図26】子機を内蔵した腕時計を示す平面図である。
【図27】(a)(b)は同上の腕時計の内部の構成を
示す概略平面図及び概略断面図である。
【図28】(a)(b)は子機を内蔵した指輪を示す斜
視図及び断面図である。(c)は(b)のX−X線にお
ける一部破断した拡大断面図である。
【符号の説明】
1 子機 2 親機 15 意志検出手段 21 車両 23 ドア 24 ドアノブ 33 受信アンテナ 141 腕時計 151 指輪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E05B 65/20 E05B 65/20 H04Q 9/00 301 H04Q 9/00 301B (72)発明者 長谷川 将次郎 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子鍵からの識別情報を非接触で受信す
    る受信手段と、前記識別情報が正しいものであるかどう
    かを判別する判別手段とを備え、前記判別手段の判別結
    果に基づいて施錠手段を解錠する解錠装置において、 接近者の解錠意志を非接触ないし軽接触で検出する検出
    手段と、 前記判別手段が前記識別情報を正しいものと判別し、か
    つ、前記検出手段が接近者の解錠意志を検出した場合
    に、解錠を行う解錠制御手段と、を備えていることを特
    徴とする解錠装置。
  2. 【請求項2】 識別情報を送信する送信手段を備えた電
    子鍵;および、 前記電子鍵からの識別情報を非接触で受信する受信手段
    と、前記識別情報が正しいものであるかどうかを判別す
    る判別手段とを備えた解錠装置;からなり、前記判別手
    段の判別結果に基づいて施錠手段を解錠する解錠システ
    ムにおいて、 前記解錠装置が、 接近者の解錠意志を非接触ないし軽接触で検出する検出
    手段と、 前記判別手段が前記識別情報を正しいものと判別し、か
    つ、前記検出手段が接近者の解錠意志を検出した場合
    に、解錠を行う解錠制御手段と、を備えていることを特
    徴とする解錠システム。
  3. 【請求項3】 前記電子鍵に対して識別情報の送信を要
    求する指令を送信する要求指令送信手段を有する、請求
    項1に記載の解錠装置。
  4. 【請求項4】 前記解錠装置が、前記電子鍵に対して識
    別情報の送信を要求する指令を送信する要求指令送信手
    段を有し、前記電子鍵の送信手段は前記指令に応じて識
    別情報を送信するものである、請求項2に記載の解錠シ
    ステム。
  5. 【請求項5】 前記検出手段の検出結果に基づいて、前
    記電子鍵に対して識別情報の送信を要求する指令を送信
    する要求指令送信手段を有する、請求項1に記載の解錠
    装置。
  6. 【請求項6】 前記解錠装置が、前記検出手段の検出結
    果に基づいて、前記電子鍵に対して識別情報の送信を要
    求する指令を送信する要求指令送信手段を有し、前記電
    子鍵の送信手段は前記指令に応じて識別情報を送信する
    ものである、請求項2に記載の解錠システム。
  7. 【請求項7】 電子鍵からの識別情報を非接触で受信す
    る受信手段と、前記識別情報が正しいものであるかどう
    かを判別する判別手段とを備え、前記判別手段の判別結
    果に基づいて施錠手段を解錠する解錠装置において、 識別情報を非接触で送信する送信手段と、 前記送信手段から送信された識別情報に応答して電子鍵
    から送信される前記識別情報が正しいものであると判別
    した場合に、解錠を行う解錠制御手段と、を備えている
    ことを特徴とする解錠装置。
  8. 【請求項8】 識別情報を送信する送信手段を備えた電
    子鍵;および、 前記電子鍵からの識別情報を非接触で受信する受信手段
    と、前記識別情報が正しいものであるかどうかを判別す
    る判別手段とを備えた解錠装置;からなり、前記判別手
    段の判別結果に基づいて施錠手段を解錠する解錠システ
    ムにおいて、 前記電子鍵は、 前記解錠装置から送信された識別情報を非接触で受信す
    る受信手段と、 解錠装置から受信した前記識別情報が正しいものである
    かどうかを判別する判別手段と、を備えて、前記解錠装
    置から受信した識別情報が正しいものであると判別した
    場合に、前記送信手段により解錠装置へ識別情報を送信
    するものであり、 前記解錠装置は、 識別情報を送信する送信手段と、 電子鍵から受信した前記識別情報が正しいものであると
    判別した場合に、解錠を行う解錠制御手段と、を備えて
    いることを特徴とする解錠システム。
  9. 【請求項9】 電子鍵からの識別情報を非接触で受信す
    る受信手段と、前記識別情報が正しいものであるかどう
    かを判別する判別手段とを備え、前記判別手段の判別結
    果に基づいて施錠手段を解錠する解錠装置において、 識別情報を非接触で送信する送信手段と、 接近者の解錠意志を非接触ないし軽接触で検出する検出
    手段と、 前記送信手段から送信された識別情報に応答して電子鍵
    から送信される前記識別情報が正しいものと判別し、か
    つ、前記検出手段が接近者の解錠意志を検出した場合
    に、解錠を行う解錠制御手段と、を備えていることを特
    徴とする解錠装置。
  10. 【請求項10】 識別情報を送信する送信手段を備えた
    電子鍵;および、 前記電子鍵からの識別情報を非接触で受信する受信手段
    と、前記識別情報が正しいものであるかどうかを判別す
    る判別手段とを備えた解錠装置;からなり、前記判別手
    段の判別結果に基づいて施錠手段を解錠する解錠システ
    ムにおいて、 前記電子鍵は、 前記解錠装置から送信された識別情報を非接触で受信す
    る受信手段と、 解錠装置から受信した前記識別情報が正しいものである
    かどうかを判別する判別手段と、を備えて、前記解錠装
    置から受信した識別情報が正しいものであると判別した
    場合に、前記送信手段により解錠装置へ識別情報を送信
    するものであり、 前記解錠装置は、 識別情報を送信する送信手段と、 接近者の解錠意志を非接触ないし軽接触で検出する検出
    手段と、 電子鍵から受信した前記識別情報が正しいものと判別
    し、かつ、前記検出手段が接近者の解錠意志を検出した
    場合に、解錠を行う解錠制御手段と、を備えていること
    を特徴とする解錠システム。
  11. 【請求項11】 前記検出手段は、ドア付近に検出領域
    を持つセンサからなる、請求項1、3、5又は9に記載
    の解錠装置。
  12. 【請求項12】 前記検出手段は、ドア付近に検出領域
    を持つセンサからなる、請求項2、4、6又は10に記
    載の解錠システム。
  13. 【請求項13】 前記検出手段は、ドア把手近傍に設置
    され、ドア把手に差し入れられ、もしくは軽接触した身
    体の一部を検出するセンサからなる、請求項1、3、5
    又は9に記載の解錠装置。
  14. 【請求項14】 前記解錠装置の検出手段は、ドア把手
    近傍に設置され、ドア把手に差し入れられ、もしくは軽
    接触した身体の一部を検出するセンサからなる、請求項
    2、4、6又は10に記載の解錠システム。
  15. 【請求項15】 前記電子鍵は電力を消費しないもので
    ある、請求項2、4、6、8又は10に記載の解錠シス
    テム。
  16. 【請求項16】 前記電子鍵は人体に装着して使用する
    ものである、請求項2、4、6、8又は10に記載の解
    錠システム。
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