JPH0942902A - 断面異形条材の寸法測定装置 - Google Patents

断面異形条材の寸法測定装置

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JPH0942902A
JPH0942902A JP19379195A JP19379195A JPH0942902A JP H0942902 A JPH0942902 A JP H0942902A JP 19379195 A JP19379195 A JP 19379195A JP 19379195 A JP19379195 A JP 19379195A JP H0942902 A JPH0942902 A JP H0942902A
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profiled strip
pair
jaw
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JP19379195A
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English (en)
Inventor
Seiichi Hoshi
誠一 星
Hideya Kudo
英弥 工藤
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Mitsubishi Shindoh Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Shindoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 断面異形条材の両面の段部間の距離を短時間
でかつ高精度に測定できるとともに、構成が簡単で装置
コストの安価な寸法測定装置を提供する。 【解決手段】 本尺1の一端部には固定側ジョウ2が固
定され、スライダ4は、本尺1に、本尺1の長手方向に
移動自在に設けられている。スライダ4には、ジョウ取
付け板10を介して移動側ジョウ7が固定されている。
固定側ジョウ2の移動側ジョウ7と対向する部位には、
突条11が一体的に設けられている。この突条11の大
きさは、被測定物であるリードフレーム素材の溝部に嵌
合する大きさである。移動側ジョウ7の、固定側ジョウ
2と対向する端面は、リードフレーム素材の厚肉部の側
面(段差面)に突き当てるための突き当て面12であ
る。突状11および突き当て面12をそれぞれ前記溝部
および側面に係合させて、スライダ4の本尺1に対する
移動位置により、溝部および側面間の距離を測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、断面異形条材の両
面の段部の距離を測定するための寸法測定装置に関し、
特に、断面異形条材としてのリードフレーム素材の両面
の溝部と段部の側面(段差面)との距離を測定するのに
好適な寸法測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】IC,LSI等の半導体装置の主要な構
成部品の1つであるリードフレームは、全体として条片
状をなし、タブ部とその周囲にあってそれから遠ざかる
方向に延びる複数個のリード片とからなるリードフレー
ム要素をフレーム本体の長手方向に並設した構成になっ
ており、金属のシート、リボンなどからエッチングある
いはプレス打ち抜き作業によって形成される。リードフ
レームを使用する半導体装置は、一般に、金属のシー
ト、リボンから形成されたリードフレームに局部的にあ
るいは全体にメッキ等の表面処理を施し、タブ部上に半
導体チップ(ペレット)を載置固着しかつ半導体ペレッ
トとリード片とをボンディングワイヤで接続した後、タ
ブ部、半導体ペレット、ボンディングワイヤおよびリー
ド片のタブ部側を樹脂により被覆して封止して得られ
る。いわゆる樹脂封止型半導体装置が得られる。
【0003】ところで、図8および図9に示すように、
パワートランジスタ用のリードフレーム素材Lは、その
一面(上面)の幅方向中央には厚肉部51が形成されて
いることでこの厚肉部51と両側の薄肉部51aとの境
界がそれぞれ段部の側面(段差面)55,56になって
いる。なお、段差面55,56の鉛直平面に対する傾斜
角度は約10度程度になっている。また、リードフレー
ム素材Lの他面(下面)には長手方向(矢印M方向)に
延びる溝部53,54が幅方向に対称的に一対形成され
ている。厚肉部51は半導体チップとしてのパワートラ
ンジスタが載置される部位であり、溝部53,54は前
記樹脂封止の際に、樹脂収縮による半導体装置から発生
するガス(空気)を抜いて、樹脂モールドの気密性を高
めるためのものである。そして、このようなリードフレ
ーム素材Lにおいて、規格により、溝部53,54と段
差面55,56とのぞれぞれ距離A,Bの差が0.1m
m以下になるように、すなわち、式|A−B|≦0.1
mmを満足するように定められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図8および
図9に示したように、距離A,Bの差が規格内にあるか
否かを判定するために、距離A,Bを算出するには、先
ず、リードフレーム素材Lを幅方向に正確に切断し(切
断面52にはハッチングを施している)、この後、切断
面52を研磨してサンプルを作成する。そして、二次元
測定器を用いて、前記研磨面において距離A,Bを順次
測定してから、それらの差を求める。
【0005】以上のように、高価な二次元測定器(一般
には一台300万円程度する)を用いるので、設備コス
トが嵩むことになる。また、リードフレーム素材を切断
したり、切断面を研磨する必要があるので、結果的に、
熟練を要し、しかも、測定に手間がかかるとともに、測
定誤差も大きくなるという問題点がある。さらに、切断
を要するもので、このサンプルはリードフレームとして
使用できず、無駄になり、その分だけ、リードフレーム
の材料コストや作製コストが無駄になる。なお、上記の
サンプル作成に要する時間は約5分であり、測定には約
1分間要する。
【0006】上記従来技術としてはリードフレーム素材
を例に上げて説明したが、以下のような場合にも、上記
のような問題点が生じる。例えば、図10に示すよう
に、両面に、段差部、溝部、穴部および突部からなる段
部のうちの少なくとも1つ(図では突部61と段差面6
2)をそれぞれ有する断面異形条材60の、前記両面の
突部61および段差面62間の距離Kを測定するには、
次のようにして行う。先ず、突部61と一方の端面との
距離Eを測定し、また、段差面62と他方の端面との距
離Fを測定し、断面異形状材60の幅Hから2つの測定
値E,Fを引き、距離Kを算出していた。このように、
測定すべき距離を直接測定するものではないので、測定
に長時間を要するとともに、測定精度もよくない。
【0007】本発明は、上記従来技術の有する問題点に
鑑みてなされたものであり、短時間でかつ高精度に段部
間の距離を測定できるとともに、サンプルが不要で無駄
にならず、装置コストの安価な、断面異形条材の寸法測
定装置を提供することを目的としている。また、本発明
は、リードフレーム素材の寸法測定に適用することによ
り、測定の工程や手間を大きく簡略化して、しかも、高
価な二次元測定器やリードフレーム素材のサンプルを不
要にすることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、両面に、段差部、溝部、穴部および突部か
らなる段部のうちの少なくとも1つをそれぞれ有する断
面異形条材の前記両面の段部にそれぞ係合可能で、かつ
前記断面異形状材の段部間の測定すべき距離の方向に互
いに相対移動可能な一対の係合部材を備え、前記一対の
係合部材の相対位置により、前記両面の段部間の距離を
測定するように構成されたことを特徴とするものであ
る。
【0009】また、前記一対の係合部材はそれぞれ、ノ
ギスの本尺および該本尺に沿って移動するスライダにそ
れぞれ備えられたジョウである。さらに、前記断面異形
条材はリードフレーム素材であって、その一面の幅方向
中央には厚肉部が形成されていることでこの厚肉部と薄
肉部との境界が段部になっており、かつ他面には長手方
向に延びる溝部が幅方向に対称的に一対形成されてお
り、一方の係合部材は前記段部の側面に突き当てるため
の突き当て面を備え、他方の係合部材は前記溝部に係合
可能な突条を備えている。そして、前記断面異形条材の
厚さに合わせて前記一対の係合部材の前記厚さ方向の間
隔を調整するための間隔調整機構を備えている。前記間
隔調整機構としては、一方の係合部材が、圧縮ばねを介
在されて他方の係合部材にねじ止めされる構成とするこ
とができる。
【0010】以下、本発明の作用について説明する。請
求項1に記載の発明では、断面異形条材の両面の段部
(段差部、溝部、穴部および穴部のうちの1つからな
る)に、一対の係合部材がそれぞれ当接するように、こ
の一対の係合部材を相対移動させ、この一対の相対移動
位置により前記両面の段部間の距離を測定する。すなわ
ち、一対の係合部材を段部にそれぞれ当接させて、それ
らの相対的な移動位置により段部間の距離を測定でき
る。請求項2に記載の発明のように、本発明を公知のノ
ギスに適用し、すなわち一対の係合部材としてノギスの
本尺およびスライダを用いることにより、寸法測定装置
の作製コストが嵩まない。
【0011】請求項3に記載の発明のように、一面の幅
方向中央には厚肉部が形成されていることでこの厚肉部
と薄肉部との境界が段部になっており、かつ他面には長
手方向に延びる溝部が幅方向に対称的に一対形成された
リードフレーム素材に対処するために、一方の係合部材
の突き当て面を前記段部の側面に突き当て、他方の突条
を前記溝部に係合させる。
【0012】請求項4の発明のように、前記断面異形条
材の厚さに合わせて間隔調整機構により一対の係合部材
の間隔を調整することにより、一対の係合部材を前記両
面の段部に安定して確実にそれぞれ係合させることがで
きて、厚さの異なる複数種の断面異形条材にも対応でき
る。間隔調整機構としては、一方の係合部材を他方の係
合部材をねじ止めし、さらに、一対の係合部材の間に設
けられた圧縮ばねという簡単な構成とすることにより、
常時、圧縮ばねにより一方の係合部材は他方の係合部材
から離れる方向に付勢され、ねじのねじ込み深さを調整
することにより、一方の係合部材の他方の係合部材に対
する間隔(距離)を容易に変更できる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態例につ
いて図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実
施例は、本発明を説明するための一例であって、本発明
は、その特許請求の範囲を逸脱しない範囲内において、
変形例や設計変更等を包含するものである。図1は本発
明の断面異形条材の寸法測定装置の一実施例の平面図、
図2は図1の正面図、図3(a),(b)はそれぞれ図
1の右側面図および左側面図、図4は第2の係合部材の
スライダへの取付け機構(間隔調整機構)の拡大図であ
る。
【0014】先ず、図1乃至図3に示すように、本実施
例の断面異形条材の寸法測定装置Aは、公知のノギスを
改良したものであり、符号1は幅狭長尺板状部材からな
る本尺を示している。この本尺1の一端部には、一方の
係合部材としての固定側ジョウ2の基端部が2本のねじ
3a,3bにより固定されている。固定側ジョウ2の詳
細については後述する。また、本尺1の他端部には後述
するスライダ(移動体)4が本尺1の他端から外れるの
を防止するためのストッパ部材5が設けられている。こ
のストッパ部材5は2本のねじ14a,14bにより本
尺1に固定されている。
【0015】スライダ4は、本尺1に、この本尺1の長
手方向(矢印X方向)に沿って摺動自在に設けられてお
り、このスライダ4は止めねじ6により本尺1に固定で
きるようになっている。また、スライダ4は、本尺1と
係合して外れるのを防止するための係止部4a,4bを
備えている。スライダ4に固定されたジョウ取付け板1
0には、固定側ジョウ2と対向するような他方の係合部
材としての移動側ジョウ7の基端部が2本のねじ8a,
8bにより固定されている。移動側ジョウ7の詳細につ
いては後述する。
【0016】符号9は、スライダ4に一体的に設けられ
たデジタル式表示機構を示しており、このデジタル式表
示機構9は、測定部、零点併せ部および表示部(不図
示)等を備え、その機能としては、一回目の寸法を測定
後に、零点併せをし、次の寸法を測定すると、一回目の
寸法測定値と次の寸法測定値との差が即座に表示部に表
示されるようになっている。なお、後述するが、デジタ
ル式表示機構9を備えたものに代えて、通常の目盛りに
より作業者が測定値を読み取るノギスにも、本発明を適
用できる。
【0017】次の、本実施例の寸法測定装置の特徴部に
ついて説明する。図5はこの寸法測定装置による測定時
の状態を示している。図1乃至図4に示すように、固定
側ジョウ2の、移動側ジョウ7と対向する部位の下面に
は、断面矩形状の突条11が一体的に設けられている。
この突条11は、本尺1の長手方向と直交する方向(矢
印Y方向)に延び、その大きさは、後述する被測定物で
あるリードフレーム素材Lの溝部22(図5および図6
参照)に容易に嵌合する大きさになっている。
【0018】一方、移動側ジョウ7の、固定側ジョウ2
と対向する端面は、前記リードフレーム素材Lの厚肉部
21の段差面としての側面24(図5および図6参照)
に突き当てるための突き当て面12となっており、この
突き当て面12の長さは、突条11の長さと略等しくな
っている。また、突き当て面12は、リードフレーム素
材Lの厚肉部21の傾斜した側面24の形状に合わせ
て、同じ角度θだけ鉛直平面に対して傾斜している。な
お、この傾斜角度θは通常10度程度である。
【0019】移動側ジョウ7はジョウ取付け板10に対
して、矢印XおよびY方向と直交する方向(すなわち、
被測定物であるリードフレーム素材Lの厚さ方向である
矢印)Z方向)に距離が可変できるようになっている。
すなわち、上記のように、移動側ジョウ7は2本のねじ
8a,8bによりジョウ取付け板10に取付けられてい
る。すなわち、移動側ジョウ7およびジョウ取付け板1
0にはねじ貫通孔およびねじ穴がそれぞれ形成され、ね
じ8a,8bは前記ねじ貫通孔を貫通して前記ねじ穴に
螺合されている。また、移動側ジョウ7およびジョウ取
付け板10の両者の間には複数の圧縮コイルばね13
a,13bが介在されており、これら複数の圧縮コイル
ばね13a,13bは、移動側ジョウ7およびジョウ取
付け板10の少なくとも一方に固定され、移動側ジョウ
7をジョウ取付け板10から離れる方向に強く付勢して
いる。これにより、移動側ジョウ7の傾きや位置ずれは
起こらない。
【0020】図4では、圧縮コイルばねは2つしか図示
されていないが、移動側ジョウ7を安定して支持するた
めに、移動側ジョウ7およびジョウ取付け板10の重な
り部全域に複数設けることが好ましい。また、圧縮コイ
ルばねに代えて、板ばねを用いてもよい。被測定物Lの
厚さに応じて、2本のねじ8a,8bのねじ込み深さを
調節することにより、移動側ジョウ7およびジョウ取付
け板10の間隔(距離)を調整できる。上記説明から明
らかなように、圧縮ばねは間隔調整機構を構成している
が、これを設けずに、移動側ジョウ7をねじによりジョ
ウ取付け板10に移動不能に強固に固定してもよい。
【0021】次に、上述した寸法測定装置の使用方法の
一例としての、リードフレーム素材の寸法を測定する際
の動作について説明する。図1乃至図6に示すように、
固定側ジョウ2の突条11をリードフレーム素材Lの溝
部22に挿入し、一方、スライダ4を移動させて、移動
側ジョウ7の突き当て面12を段差面24突き当て、こ
の状態で、スライダ4を止めねじ6により本尺1に固定
する。これにより、デジタル式表示機構9により寸法A
が測定され、測定値が記憶される。
【0022】止めねじ6を弛めて前記固定を解除し、ま
た、固定側ジョウ2の突条11を溝部22から外し、今
度は寸法Bを測定するために、上記と同様に、固定側ジ
ョウ2の突条11をリードフレーム素材Lの溝部23に
挿入し、一方、スライダ4を移動させて、移動側ジョウ
7の突き当て面12を段差面25に突き当て、この状態
で、スライダ4を止めねじ6により固定する。これによ
り、デジタル式表示機構9により寸法Bが測定され、測
定値が記憶される。これとリアルタイムに、AおよびB
の測定値の差が前記表示部に表示される。これにより、
表示部を見るだけで、リードフレーム素材Lが規格に適
合した良品であるか否かを認識できる。
【0023】上記構成の本実施例では、公知のノギスを
改良して、スライダ4の移動位置(一対の係合部材2,
7の相対移動位置)に基づき、表示部を見るだけで、前
記両面の段部間の距離の差を直接測定し、リードフレー
ム素材Lが良品か不良品かを認識することにより、従来
のような測定の手間がかからず、測定に要する時間の大
幅な短縮を達成できる。すなわち、従来は測定に1分も
の時間を要していたが、本願では20秒程度ですむ。ま
た、高価な二次元測定器も不要になり、装置コストが嵩
まない。従来約300万円の二次元測定器を用いていた
が、これが不要になり、本発明の特殊ノギスの作製コス
トは約15万円程度である。また、リードフレーム素材
Lを切断したり研磨したりするサンプル作成という前工
程が不要になり(サンプル作成に5分もの時間を要して
いた)、リードフレーム素材Lが無駄にならない。
【0024】さらに、リードフレーム素材L(断面異形
条材)の厚さに合わせて、間隔調整機構により、固定側
ジョウ2および移動側ジョウ7の一対の係合部材の距離
を調整することにより、測定の際に一対の係合部材2,
7を前記溝部22および段差面24にそれぞれ確実に係
合できて、厚さの異なる複数種の断面異形条材にも対応
できる。そして、間隔調整機構として、移動側ジョウ7
をジョウ取付け板10にねじ止めし、さらに、両者の間
に設けられた圧縮ばね13a,13bという簡単な構成
を採用することにより、装置コストが嵩まないととも
に、信頼性も高まる。
【0025】上記実施例においては、デジタル表示機構
を有する測定装置を、リードフレーム素材の寸法測定に
適用したものを示したが、これに限らず、通常のノギス
のように、2箇所の測定値を個別に測定し、人がそれら
の差を算出してもよい。また、本発明は、被測定物とし
てはリードフレーム素材に限らず、両面に、段差部、溝
部、穴部および突部からなる段部のうちの少なくとも1
つをそれぞれ有する断面異形条材に適用できる。
【0026】すなわち、例えば、図7(a)に示すよう
に、両面にそれぞれ突部31および穴部32をそれぞれ
有する断面異形条材としての板材30の、前記突部31
および穴部32間の距離Cを測定するには、次のような
装置により簡単に行うことができる。先端に突起35を
有する第1の係合部材34は、その基端部36に一体的
に固定されている。また、第2の係合部材33は基端部
36に矢印X方向に移動自在に設けられ、また目盛り3
7を備えている。このように、互いに相対移動可能な一
対の係合部材34,33を備えたものにおいて、一方の
係合部材34の突起35を穴部32に嵌合させ、他方の
係合部材33を相対移動させて突部31に突き当てる。
ここで、一般的なノギスと同様に、係合部材33の目盛
り37と基端部36の係合部材34側の端を見ることに
より、距離Cを測定できる。
【0027】また、図7(b)の例では、両面にそれぞ
れ段差面41および突部42をそれぞれ有する断面異形
条材としての板材40の、前記段差面41および突部4
2間の距離Dを測定するものである。すなわち、先端に
穴45を有する第1の係合部材44は、その基端部46
に一体的に固定されている。また、第2の係合部材43
は基部46に矢印X方向に移動自在に設けられ、また目
盛り47を備えている。このように、互いに相対移動可
能な一対の係合部材44,43を備えたものにおいて、
一方の係合部材44の穴45を突部42に嵌合させ、他
方の係合部材43を相対移動させて段差面41に突き当
てる。ここで、一般的なノギスと同様に、係合部材43
の目盛り47と基端部46の係合部材44側の端を見る
ことにより、距離Dを測定できる。
【0028】
【発明の効果】本発明は、以上説明したとおりに構成さ
れているので、以下に記載するような効果を奏する。請
求項1に記載の発明は、断面異形条材の両面の段部(段
差部、溝部、穴部および突部のうちの1つからなる)に
一対の係合部材が係合するように、これら一対の係合部
材を相対移動させ、この一対の相対移動位置により前記
両面の段部の距離を直接測定することにより、短時間で
かつ高精度に測定できるとともに、簡単な構成を採用す
ることができて、高価な二次元測定器も不要になり、装
置コストが嵩まない。請求項2に記載の発明は、上記効
果の他、本発明を公知のノギスに適用して、一対の係合
部材としてノギスの本尺およびスライダを用いることに
より、装置コストのさならる低減を達成できる。請求項
3に記載の発明は、上記効果の他、一面の幅方向中央に
は厚肉部が形成されていることでこの厚肉部と薄肉部と
の境界が段差面になっており、かつ他面には長手方向に
延びる溝部が幅方向に対称的に一対形成されたリードフ
レーム素材に適用するために、一方の係合部材の突き当
て面を前記段差面に突き当て、他方の係合部材の突条を
前記溝部に係合させることで、前記段差面および前記溝
部間の距離を容易に測定でき、また、従来のようなリー
ドフレーム素材のサンプルが不要になり、このサンプル
の分だけコストを低減できるとともに、測定の際の手間
や時間を大幅に短縮できる。請求項4に記載の発明は、
上記効果の他、断面異形条材の厚さに合わせて間隔調整
機構により一対の係合部材の間隔を調整することによ
り、厚さの異なる複数種の断面異形条材にも対応でき
て、しかも、測定の際に一対の係合部材の相対位置が高
精度なものとなる。請求項5に記載の発明は、上記効果
の他、間隔調整機構として、一方の係合部材を他方の係
合部材をねじ止めし、さらに、一対の係合部材の間に設
けられた圧縮ばねという簡単な構成を採用することによ
り、装置コストが嵩まないとともに、信頼性が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の断面異形条材の寸法測定装置の一実施
例の平面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】(a)および(b)はそれぞれ図1の右側面
図、左側面図である。
【図4】第2の係合部材のスライダーへの取付け機構
(間隔調整機構)を示す拡大図である。
【図5】リードフレーム素材の横断面図である。
【図6】図1に示した寸法測定装置により、図5に示し
たリードフレーム素材の溝部と段差面の距離を測定して
いる状態を示す図である。
【図7】(a)および(b)は、それぞれ本発明の寸法
測定装置の他の実施例、さらの他の実施例を示す図であ
る。
【図8】リードフレーム素材の斜視図である。
【図9】リードフレーム素材の横断面図である。
【図10】従来例を示す図である。
【符号の説明】
S 寸法測定装置 L リードフレーム素材(断面異形状材) 1 本尺(測定装置本体) 2 固定側ジョウ(係合部材) 3a,3b ねじ 4 スライダ(移動体) 4a,4b 係止部 5 ストッパ部材 6 止めねじ 7 移動側ジョウ(係合部材) 8a,8b ねじ 9 デジタル表示機構 10 ジョウ取付け板 11 突条 12 突き当て面 13a,13b 圧縮コイルばね 14a,14b ねじ 21 厚肉部 22,23 溝部 24,25 厚肉部の側面(段差面) 30,40 断面異形条材 31,42 突部 32 穴部 33,43 第1の係合部材 34,44 第2の係合部材 35 突起 36,46 基端部 37,47 目盛り 41 段差面 45 溝部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両面に、段差部、溝部、穴部および突部
    からなる段部のうちの少なくとも1つをそれぞれ有する
    断面異形条材の前記両面の段部にそれぞれ係合可能で、
    かつ前記断面異形条材の段部間の測定すべき距離の方向
    に互いに相対移動可能な一対の係合部材を備え、 前記一対の係合部材の相対位置により、前記両面の段部
    間の距離を測定するように構成されたことを特徴とす
    る、断面異形条材の寸法測定装置。
  2. 【請求項2】 前記一対の係合部材はそれぞれ、ノギス
    の本尺および該本尺に沿って移動するスライダにそれぞ
    れ備えられたジョウである請求項1に記載の断面異形条
    材の寸法測定装置。
  3. 【請求項3】 前記断面異形条材はリードフレーム素材
    であって、その一面の幅方向中央には厚肉部が形成され
    ていることでこの厚肉部と薄肉部との境界が段部になっ
    ており、かつ他面には長手方向に延びる溝部が幅方向に
    対称的に一対形成されており、 一方の係合部材は前記段部の側面に突き当てるための突
    き当て面を備え、他方の係合部材は前記溝部に係合可能
    な突条を備えている請求項1または請求項2に記載の断
    面異形条材の寸法測定装置。
  4. 【請求項4】 前記断面異形条材の厚さに合わせて前記
    一対の係合部材の前記厚さ方向の間隔を調整するための
    間隔調整機構を備えている請求項1乃至請求項3のいず
    れか1項に記載の断面異形条材の寸法測定装置。
  5. 【請求項5】 前記間隔調整機構は、一方の係合部材
    が、圧縮ばねを介在されて他方の係合部材にねじ止めさ
    れる構成である請求項4に記載の断面異形条材の寸法測
    定装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103033107A (zh) * 2012-12-11 2013-04-10 成都天马铁路轴承有限公司 用于轴承滚道中心轴向位置测量的装置及其测量方法
CN103217085A (zh) * 2013-03-06 2013-07-24 李丽娟 一种具有基准面的卡尺尺框及卡尺尺框基准面的形成方法
CN110044235A (zh) * 2019-05-16 2019-07-23 沈阳飞机工业(集团)有限公司 不同平面两点之间轴线距离测量仪及使用方法

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