JPH0942866A - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器

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JPH0942866A
JPH0942866A JP19320595A JP19320595A JPH0942866A JP H0942866 A JPH0942866 A JP H0942866A JP 19320595 A JP19320595 A JP 19320595A JP 19320595 A JP19320595 A JP 19320595A JP H0942866 A JPH0942866 A JP H0942866A
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JP
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heat transfer
fluid passage
heat exchanger
combustion gas
transfer plates
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JP19320595A
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Tsuneo Endo
恒雄 遠藤
Tsutomu Takahashi
勤 高橋
Hideyuki Yanagiuchi
秀之 柳内
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流路の屈曲による圧損を最小限に抑えること
が可能であり、しかも半径方向の寸法を小型化すること
が可能な熱交換器を提供する。 【解決手段】 第1伝熱板S1及び第2伝熱板S2を山
折り線L1及び谷折り線L2を介してつづら折り状に折
り曲げたものを、第1伝熱板S1及び第2伝熱板S2が
放射方向に配置されるようにアウターケーシング6の内
周及びインナーケーシング7の外周に接合することによ
り、燃焼ガス通路及びエアー通路を円周方向に交互に形
成する。燃焼ガス通路及びエアー通路の一端部は山形に
カットされており、その一辺及び他辺を閉塞して燃焼ガ
ス通路入口11及びエアー通路出口16を形成する。同
様にして、燃焼ガス通路及びエアー通路の他端部に燃焼
ガス通路出口及びエアー通路入口を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半径方向外周壁及
び半径方向内周壁間に画成した円環状の空間に、複数の
第1伝熱板及び複数の第2伝熱板を放射状に配置するこ
とにより、隣接する第1伝熱板及び第2伝熱板間に高温
流体通路及び低温流体通路を円周方向に交互に形成して
なる熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】円環状の空間内に高温流体通路及び低温
流体通路を形成した熱交換器として、特開昭56−14
9585号公報、特開昭57−2982号公報に記載さ
れたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ものは、高温流体通路或いは低温流体通路における流路
の方向に対して、入口や出口における流路の方向が直交
しているため、その直交部分で流体の流れが急激に屈曲
して圧損を生じる問題があるばかりか、流体が半径方向
に流れる入口や出口に連なるダクトを軸方向に沿わせる
ことが難しいため、熱交換器の半径方向寸法が大型化す
る問題がある。
【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、流路の屈曲による圧損を最小限に抑えることが可能
であり、しかも半径方向寸法を小型化することが可能な
熱交換器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明は、半径方向外周壁及び
半径方向内周壁間に画成した円環状の空間に、複数の第
1伝熱板及び複数の第2伝熱板を放射状に配置すること
により、隣接する第1伝熱板及び第2伝熱板間に高温流
体通路及び低温流体通路を円周方向に交互に形成してな
る熱交換器において、第1伝熱板及び第2伝熱板の軸方
向両端部を2つの端縁を有する山形に切断し、高温流体
通路の軸方向一端部において前記2つの端縁の一方を閉
塞して他方を開放することにより高温流体通路入口を形
成するとともに、高温流体通路の軸方向他端部において
前記2つの端縁の一方を閉塞して他方を開放することに
より高温流体通路出口を形成し、更に低温流体通路の軸
方向他端部において前記2つの端縁の他方を閉塞して一
方を開放することにより低温流体通路入口を形成すると
ともに、低温流体通路の軸方向一端部において前記2つ
の端縁の他方を閉塞して一方を開放することにより低温
流体通路出口を形成したことを特徴とする。
【0006】また請求項2に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、部分円環状の熱交換器モジュールを
円周方向に複数個結合したことを特徴とする。
【0007】また請求項3に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、複数の第1伝熱板及び複数の第2伝
熱板を折り線を介して交互に連設してなる折り板素材を
該折り線においてつづら折り状に折り曲げ、前記第1伝
熱板及び第2伝熱板を前記半径方向外周壁及び半径方向
内周壁間に放射状に配置したことを特徴とする。
【0008】
【作用】請求項1の構成によれば、高温流体通路の軸方
向一端部及び他端部に高温流体通路入口及び出口が形成
され、エアー通路の軸方向他端部及び一端部にエアー通
路入口及び出口が形成され、第1伝熱板及び第2伝熱板
を挟んで高温流体及びエアーが逆方向に流れて熱交換が
行われる。第1伝熱板及び第2伝熱板の軸方向両端部が
山形に切断され、その山形の二つの端縁の一方及び他方
に前記入口及び出口が形成されるので、入口及び出口の
流路断面積が充分に確保されるとともに滑らかな流路が
形成されて圧損が減少し、しかも入口及び出口の外側に
連なる流路を軸方向に沿わせて熱交換器の半径方向寸法
を小型化することができ、更に入口及び出口の分離も容
易になる。
【0009】請求項2の構成によれば、熱交換器が部分
円環状の熱交換器モジュールを円周方向に複数個結合し
て構成されるので、製造の容易化及び構造の簡略化が可
能となる。
【0010】請求項3の構成によれば、折り板素材を折
り線においてつづら折り状に折り曲げて第1伝熱板及び
第2伝熱板を半径方向外周壁及び半径方向内周壁間に放
射状に配置することにより、高温流体通路及び低温流体
通路を円周方向に交互に形成した熱交換器が構成され
る。放射状の折り板構造を採用したことにより、部品点
数を削減するとともにロー付け等の接合個所を減少さ
せ、更に熱交換器を容易に軸対称化することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0012】図1〜図12は本発明の第1実施例を示す
もので、図1はガスタービンエンジンの全体側面図、図
2は図1の2−2線断面図、図3は図2の3−3線拡大
断面図(燃焼ガス通路の断面図)、図4は図2の4−4
線拡大断面図(エアー通路の断面図)、図5は図3の5
−5線拡大断面図、図6は図5の6部拡大図、図7は図
3の7−7線拡大断面図、図8は図7の8部拡大図、図
9は図3の9−9線拡大断面図、図10は折り板の展開
図、図11は熱交換器の要部斜視図、図12は燃焼ガス
及びエアーの流れを示す模式図である。
【0013】図1及び図2に示すように、ガスタービン
エンジンEは、図示せぬ燃焼器、コンプレッサ、タービ
ン等を内部に収納したエンジン本体1を備えており、こ
のエンジン本体1の外周を囲繞するように円環状の熱交
換器2が配置される。熱交換器2は90°の中心角を有
する4個のモジュール21 …をサイドプレート3…を挟
んで円周方向に配列したもので、タービンを通過した比
較的高温の燃焼ガスが通過する燃焼ガス通路4…と、コ
ンプレッサで圧縮された比較的低温のエアーが通過する
エアー通路5…とが、円周方向に交互に形成される(図
5〜図9参照)。尚、図1における断面は燃焼ガス通路
4…に対応しており、その燃焼ガス通路4…の手前側と
向こう側に隣接してエアー通路5…が形成される。
【0014】熱交換器2の軸線に沿う断面形状は、軸方
向に長く半径方向に短い偏平な六角形であり、その半径
方向外周面が大径円筒状のアウターケーシング6により
閉塞されるとともに、その半径方向内周面が小径円筒状
のインナーケーシング7により閉塞される。熱交換器2
の断面における前端側(図1の左側)は山形にカットさ
れており、その山形の頂点に対応する端面にエンジン本
体1の外周に連なるエンドプレート8がロー付けされ
る。また熱交換器2の断面における後端側(図1の右
側)は山形にカットされており、その山形の頂点に対応
する端面に後部アウターハウジング9に連なるエンドプ
レート10がロー付けされる。
【0015】熱交換器2の各燃焼ガス通路4は、図1に
おける左上及び右下に燃焼ガス通路入口11及び燃焼ガ
ス通路出口12を備えており、燃焼ガス通路入口11に
はエンジン本体1の外周に沿って形成された燃焼ガス導
入ダクト13の下流端が接続されるとともに、燃焼ガス
通路出口12にはエンジン本体1の内部に延びる燃焼ガ
ス排出ダクト14の上流端が接続される。
【0016】熱交換器2の各エアー通路5は、図1にお
ける右上及び左下にエアー通路入口15及びエアー通路
出口16を備えており、エアー通路入口15には後部ア
ウターハウジング9の内周に沿って形成されたエアー導
入ダクト17の下流端が接続されるとともに、エアー通
路出口16にはエンジン本体1の内部に延びるエアー排
出ダクト18の上流端が接続される。
【0017】このようにして、図3、図4及び図12に
示す如く、燃焼ガスとエアーとが相互に逆方向に流れて
且つ相互に交差することになり、熱交換効率の高い所謂
クロスフローが実現される。即ち、高温流体と低温流体
とを相互に逆方向に流すことにより、その流路の全長に
亘って高温流体及び低温流体間の温度差を大きく保ち、
熱交換効率を向上させることができる。
【0018】而して、タービンを駆動した燃焼ガスの温
度は燃焼ガス通路入口11…において約600〜700
℃であり、その燃焼ガスが燃焼ガス通路4…を通過する
際にエアーとの間で熱交換を行うことにより、燃焼ガス
通路出口12…において約300〜400℃まで冷却さ
れる。一方、コンプレッサにより圧縮されたエアーの温
度はエアー通路入口15…において約200〜300℃
であり、そのエアーがエアー通路5…を通過する際に燃
焼ガスとの間で熱交換を行うことにより、エアー通路出
口16…において約500〜600℃まで加熱される。
【0019】次に、熱交換器2の構造を図3〜図11を
参照しながら説明する。
【0020】図3、図4及び図10に示すように、熱交
換器2のモジュール21 は、ステンレス等の金属薄板を
所定の形状に予めカットした後、その表面にプレス加工
により凹凸を施した折り板素材21から製造される。折
り板素材21は、第1伝熱板S1…及び第2伝熱板S2
…を交互に配置したものであって、山折り線L1及び谷
折り線L2を介してつづら折り状に折り曲げられる。
尚、山折りとは紙面の手前側に向けて凸に折ることであ
り、谷折りとは紙面の向こう側に向けて凸に折ることで
ある。各山折り線L1及び谷折り線L2は単純な直線で
はなく、第1伝熱板S1…及び第2伝熱板S2…間に所
定の空間を形成するために実際には略平行な2本の線か
らなっており、しかもその両端部は後述する閉塞突起2
1 …,251 …を形成するために、直線から外れた折
れ線になっている。
【0021】各第1、第2伝熱板S1,S2には、碁盤
目状に配置された多数の第1突起22…と第2突起23
…とがプレス成形される。第1突起22…は、図10に
おいて紙面の手前側に向けて突出するとともに、第2突
起23…は紙面の向こう側に向けて突出し、それらは交
互に(即ち、第1突起22…どうし或いは第2突起23
…どうしが連続しないように)配列される。
【0022】各第1、第2伝熱板S1,S2の山形にカ
ットされた前端部及び後端部には、図10において紙面
の手前側に向けて突出する第1凸条24F …,24R
と、紙面の向こう側に向けて突出する第2凸条25
F …,25R …とがプレス成形される。第1伝熱板S1
及び第2伝熱板S2の何れについても、前後一対の第1
凸条24F ,24R が対角位置に配置され、前後一対の
第2凸条25F ,25R が他の対角位置に配置される。
【0023】図3及び図10を参照すると明らかなよう
に、折り板素材21の第1伝熱板S1…及び第2伝熱板
S2…を山折り線L1で折り曲げて両伝熱板S1…,S
2…間に燃焼ガス通路4…を形成するとき、第1伝熱板
S1の第2突起23…の先端と第2伝熱板S2の第2突
起23…の先端とが相互に当接してロー付けされる。ま
た、第1伝熱板S1の第2凸条25F ,25R と第2伝
熱板S2の第2凸条25F ,25R とが相互に当接して
ロー付けされ、図3に示した燃焼ガス通路4の左下部分
及び右上部分を閉塞するとともに、第1伝熱板S1の第
1凸条24F ,24R と第2伝熱板S2の第1凸条24
F ,24R とが相互に対向して図3に示した燃焼ガス通
路4の左上部分及び右下部分にそれぞれ燃焼ガス通路入
口11及び燃焼ガス通路出口12を形成する。尚、図3
の第1伝熱板S1は、図10の第1伝熱板S1を基準に
として、その裏面側が示されている。
【0024】また、図4及び図10を参照すると明らか
なように、折り板素材21の第1伝熱板S1…及び第2
伝熱板S2…を谷折り線L2で折り曲げて両伝熱板S1
…,S2…間にエアー通路5…を形成するとき、第1伝
熱板S1の第1突起22…の先端と第2伝熱板S2の第
1突起22…の先端とが相互に当接してロー付けされ
る。また、第1伝熱板S1の第1凸条24F ,24R
第2伝熱板S2の第1凸条24F ,24R とが相互に当
接してロー付けされ、図4に示したエアー通路5の左上
部分及び右下部分を閉塞するとともに、第1伝熱板S1
の第2凸条25F,25R と第2伝熱板S2の第2凸条
25F ,25R とが相互に対向して図4に示したエアー
通路5の右上部分及び左下部分にそれぞれエアー通路入
口15及びエアー通路出口16を形成する。尚、図4の
第2伝熱板S2は、図10の第2伝熱板S2を基準にと
して、その表面側が示されている。
【0025】図9の上側(半径方向外側)には、第1凸
条24F …によりエアー通路5…が閉塞された状態が示
されており、下側(半径方向外側)には、第2凸条25
F …により燃焼ガス通路4…が閉塞された状態が示され
ている。
【0026】第1突起22…及び第2突起23…は概略
円錐台形状を有しており、それらの先端部は後述するロ
ー付け強度を高めるべく相互に面接触する。また第1凸
条24F …,24R …及び第2凸条25F …,25R
も概略台形状の断面を有しており、それらの先端部もロ
ー付け強度を高めるべく相互に面接触する。
【0027】図3、図4及び図11から明らかなよう
に、折り板素材21をつづら折り状に折り曲げる際に、
第1凸条24F …,24R …及び第2凸条25F …,2
R …の軸方向内端部(山折り線L1及び谷折り線L2
に連なる部分)には、該第1凸条24F …,24R …及
び第2凸条25F …,25R …から一体に延びる閉塞突
起241 …,251 …が形成される。対向する第1凸条
24F …,24R …の先端どうしが接合されたとき、そ
れらに連設された閉塞突起241 …の先端どうしも接合
され、また対向する第2凸条25F …の先端どうしが接
合されたとき、それらに連設された閉塞突起251 …の
先端どうしも接合される。そして、接合された閉塞突起
241 …,251 …の半径方向外周面及び半径方向内周
面に、それぞれアウターケーシング6の半径方向内周面
及びインナーケーシング7の半径方向外周面が接続され
る。
【0028】図7の上側(半径方向外側)及び図8に
は、閉塞突起241 …によりエアー通路5…が閉塞され
た状態が示されており、図7の下側(半径方向内側)に
は、閉塞突起251 …により燃焼ガス通路4…が閉塞さ
れた状態が示されている。閉塞突起241 …によるエア
ー通路5…の閉塞は図4のA部においても示されてお
り、また閉塞突起251 …による燃焼ガス通路4…の閉
塞は図3のA部においても示されている。
【0029】図5及び図6を参照すると明らかなよう
に、エアー通路5…の半径方向内周部分は折り板素材2
1の折曲部(谷折り線L2)に相当するために自動的に
閉塞されるが、エアー通路5…の半径方向外周部分は開
放されており、その開放部がアウターケーシング6によ
り閉塞される。一方、燃焼ガス通路4…の半径方向外周
部分は折り板素材21の折曲部(山折り線L1)に相当
するために自動的に閉塞されるが、燃焼ガス通路4…の
半径方向内周部分は開放されており、その開放部がイン
ナーケーシング7により閉塞される。
【0030】このように、熱交換器2の半径方向外周部
及び内周部に沿う可及的に広い領域で燃焼ガス通路4…
とエアー通路5…とを円周方向に交互に配置することに
より、熱交換効率の向上が図られる(図5参照)。
【0031】前記折り板素材21をつづら折り状に折り
曲げて熱交換器2のモジュール21を製作するとき、第
1伝熱板S1…及び第2伝熱板S2…は熱交換器2の中
心から放射状に配置される。従って、隣接する第1伝熱
板S1…及び第2伝熱板S2…間の距離は、アウターケ
ーシング6に接する半径方向外周部において最大、且つ
インナーケーシング7に接する半径方向内周部において
最小となる。従って、前記第1突起22…,第2突起2
3…、第1凸条24F ,24R 及び第2凸条25F ,2
R の高さは半径方向内側から外側に向けて漸増してお
り、これにより第1伝熱板S1…及び第2伝熱板S2…
を正確に放射状に配置することができる(図5及び図7
参照)。
【0032】上述した放射状の折り板構造を採用するこ
とにより、アウターケーシング6及びインナーケーシン
グ7を同心に位置決めし、熱交換器2の軸対称性を精密
に保持することができる。
【0033】熱交換器2を同一構造の4個のモジュール
1 …の組み合わせにより構成することにより、製造の
容易化及び構造の簡略化が可能となる。また、折り板素
材21を放射状且つつづら折り状に折り曲げて第1伝熱
板S1…及び第2伝熱板S2…を連続して形成すること
により、1枚ずつ独立した多数の第1伝熱板S1…と1
枚ずつ独立した多数の第2伝熱板S2…とを交互にロー
付けする場合に比べて、部品点数及びロー付け個所を大
幅に削減することができるばかりか、完成した製品の寸
法精度を高めることができる。
【0034】ガスタービンエンジンEの運転中に、燃焼
ガス通路4…の圧力は比較的に低圧になり、エアー通路
5…の圧力は比較的に高圧になるため、その圧力差によ
って第1伝熱板S1…及び第2伝熱板S2…に曲げ荷重
が作用するが、相互に当接してロー付けされた第1突起
22…及び第2突起23…により、前記荷重に耐え得る
充分な剛性を得ることができる。
【0035】また、第1突起22…及び第2突起23…
によって第1伝熱板S1…及び第2伝熱板S2…の表面
積(即ち、燃焼ガス通路4…及びエアー通路5…の表面
積)が増加し、しかも燃焼ガス及びエアーの流れが攪拌
されるために熱交換効率の向上が可能となる。
【0036】更に、熱交換器2の前端部及び後端部をそ
れぞれ山形にカットし、熱交換器2の前端部において前
記山形の二辺に沿ってそれぞれ燃焼ガス通路入口11及
びエアー通路出口16を形成するとともに、熱交換器2
の後端部において前記山形の二辺に沿ってそれぞれ燃焼
ガス通路出口12及びエアー通路入口15を形成してい
るので、熱交換器2の前端部及び後端部を山形にカット
せずに前記入口11,15及び出口12,16を形成し
た場合に比べて、それら入口11,15及び出口12,
16における流路断面積を大きく確保して圧損を最小限
に抑えることができる。
【0037】しかも、前記山形の二辺に沿って入口1
1,15及び出口12,16を形成したので、燃焼ガス
通路4…及びエアー通路5…に出入りする燃焼ガスやエ
アーの流路を滑らかにして圧損を更に減少させることが
できるばかりか、入口11,15及び出口12,16に
連なるダクトを流路を急激に屈曲させることなく軸方向
に沿って配置し、熱交換器2の半径方向寸法を小型化す
ることができる。
【0038】更にまた、山形に形成した熱交換器2の前
端部及び後端部の先端の端面にエンドプレート8,10
をロー付けしているので、ロー付け面積を最小限にして
ロー付け不良による燃焼ガスやエアーの漏れの可能性を
減少させることができ、しかも入口11,15及び出口
12,16の開口面積の減少を抑えながら該入口11,
15及び出口12,16を簡単且つ確実に仕切ることが
可能となる。
【0039】図13は本発明の第2実施例を示すもの
で、この第2実施例は、燃焼ガス通路4…の入口11…
及び出口12…が何れも半径方向外側に形成されてお
り、それらの半径方向内側にエアー通路5…の出口16
…及び入口15…が形成されている。即ち、第1実施例
では逆方向に流れる燃焼ガスとエアーとが相互に交差す
るが、第2実施例では逆方向に流れる燃焼ガスとエアー
とが相互にすれ違う。
【0040】第2実施例におけるその他の構造は第1実
施例と同一であり、第1実施例と同様の作用効果を奏す
ることが可能である。
【0041】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0042】例えば、実施例ではガスタービンエンジン
E用の熱交換器2を例示したが、本発明は他の用途の熱
交換器に対しても適用することができる。また請求項1
又は2に記載された発明において、必ずしも第1伝熱板
S1及び第2伝熱板S2を折り板構造とする必要はな
く、各々独立した第1伝熱板S1及び第2伝熱板S2を
組み合わせても良い。
【0043】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載された発
明によれば、熱交換器の軸方向一端部に高温流体通路入
口と低温流体通路出口とが形成され、軸方向他端部に高
温流体通路出口と低温流体通路入口とが形成されるの
で、高温流体及び低温流体を相互に逆方向に流して熱交
換効率を向上させることができる。また第1伝熱板及び
第2伝熱板の軸方向両端部を山形に切断して該山形の2
つの端縁の一方を開放することにより入口及び出口を形
成しているので、高温流体通路及び低温流体通路の流路
が滑らかに形成されるばかりか該入口及び出口の流路断
面積が充分に確保され、圧損の発生を最小限に抑えるこ
とができる。しかも、前記山形の2つの端縁に沿って入
口及び出口が形成されるので、入口及び出口の外側に連
なる流路を容易に軸方向に沿わせて熱交換器の半径方向
寸法を小型化することができるだけでなく、それら入口
及び出口を容易に分離して高温流体及び低温流体の混合
を回避することができる。
【0044】また請求項2に記載された発明によれば、
部分円環状の熱交換器モジュールを円周方向に複数個結
合したので、熱交換器の製造の容易化及び構造の簡略化
が可能となる。
【0045】また請求項3に記載された発明によれば、
複数の第1伝熱板及び複数の第2伝熱板を折り線を介し
て交互に連設してなる折り板素材を該折り線においてつ
づら折り状に折り曲げ、前記第1伝熱板及び第2伝熱板
を前記半径方向外周壁及び半径方向内周壁間に放射状に
配置することにより、隣接する第1伝熱板及び第2伝熱
板間に前記高温流体通路及び低温流体通路を円周方向に
交互に形成したので、熱交換器の伝熱板の部品点数を大
幅に削減して伝熱板どうしの接合個所を可及的に減少さ
せることができるばかりか、熱交換器の軸対称性を容易
且つ精密に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガスタービンエンジンの全体側面図
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】図2の3−3線拡大断面図(燃焼ガス通路の断
面図)
【図4】図2の4−4線拡大断面図(エアー通路の断面
図)
【図5】図3の5−5線拡大断面図
【図6】図5の6部拡大図
【図7】図3の7−7線拡大断面図
【図8】図7の8部拡大図
【図9】図3の9−9線拡大断面図
【図10】折り板の展開図
【図11】熱交換器の要部斜視図
【図12】燃焼ガス及びエアーの流れを示す模式図
【図13】本発明の第2実施例に係る、前記12に対応
する模式図
【符号の説明】
1 モジュール(熱交換器モジュール) 4 燃焼ガス通路(高温流体通路) 5 エアー通路(低温流体通路) 6 アウターケーシング(半径方向外周壁) 7 インナーケーシング(半径方向内周壁) 11 燃焼ガス通路入口(高温流体通路入口) 12 燃焼ガス通路出口(高温流体通路出口) 15 エアー通路入口(低温流体通路入口) 16 エアー通路出口(低温流体通路出口) 21 折り板素材 L1 山折り線(折り線) L2 谷折り線(折り線) S1 第1伝熱板 S2 第2伝熱板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半径方向外周壁(6)及び半径方向内周
    壁(7)間に画成した円環状の空間に、複数の第1伝熱
    板(S1)及び複数の第2伝熱板(S2)を放射状に配
    置することにより、隣接する第1伝熱板(S1)及び第
    2伝熱板(S2)間に高温流体通路(4)及び低温流体
    通路(5)を円周方向に交互に形成してなる熱交換器に
    おいて、 第1伝熱板(S1)及び第2伝熱板(S2)の軸方向両
    端部を2つの端縁を有する山形に切断し、高温流体通路
    (4)の軸方向一端部において前記2つの端縁の一方を
    閉塞して他方を開放することにより高温流体通路入口
    (11)を形成するとともに、高温流体通路(4)の軸
    方向他端部において前記2つの端縁の一方を閉塞して他
    方を開放することにより高温流体通路出口(12)を形
    成し、更に低温流体通路(5)の軸方向他端部において
    前記2つの端縁の他方を閉塞して一方を開放することに
    より低温流体通路入口(15)を形成するとともに、低
    温流体通路(5)の軸方向一端部において前記2つの端
    縁の他方を閉塞して一方を開放することにより低温流体
    通路出口(16)を形成したことを特徴とする熱交換
    器。
  2. 【請求項2】 部分円環状の熱交換器モジュール
    (21 )を円周方向に複数個結合したことを特徴とす
    る、請求項1記載の熱交換器。
  3. 【請求項3】 複数の第1伝熱板(S1)及び複数の第
    2伝熱板(S2)を折り線(L1,L2)を介して交互
    に連設してなる折り板素材(21)を該折り線(L1,
    L2)においてつづら折り状に折り曲げ、前記第1伝熱
    板(S1)及び第2伝熱板(S2)を前記半径方向外周
    壁(6)及び半径方向内周壁(7)間に放射状に配置し
    たことを特徴とする、請求項1記載の熱交換器。
JP19320595A 1995-07-28 1995-07-28 熱交換器 Pending JPH0942866A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104315900A (zh) * 2014-10-13 2015-01-28 绿能高科集团有限公司 一种逆流换热器
CN104315900B (zh) * 2014-10-13 2017-01-04 绿能高科集团有限公司 一种逆流换热器

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CN104315900A (zh) * 2014-10-13 2015-01-28 绿能高科集团有限公司 一种逆流换热器
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