JP3400192B2 - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器

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JP3400192B2
JP3400192B2 JP19320795A JP19320795A JP3400192B2 JP 3400192 B2 JP3400192 B2 JP 3400192B2 JP 19320795 A JP19320795 A JP 19320795A JP 19320795 A JP19320795 A JP 19320795A JP 3400192 B2 JP3400192 B2 JP 3400192B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、複数の第1伝熱板
及び複数の第2伝熱板を第1折り線及び第2折り線を介
して交互に連設してなる折り板素材を該第1、第2折り
線においてつづら折り状に折り曲げ、隣接する第1折り
線間の隙間を該第1折り線とアウターケーシングとの接
合により閉塞するとともに、隣接する第2折り線間の隙
間を該第2折り線とインナーケーシングとの接合により
閉塞し、隣接する前記第1伝熱板及び第2伝熱板間に高
温流体通路及び低温流体通路を交互に形成してなる熱交
換器に関する。 【0002】 【従来の技術】かかる熱交換器として、特開昭58−4
0116号公報に記載されたものが知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ものは、高温流体通路及び低温流体通路の出入口におい
て、その流路断面積が約2分の1に絞られているため、
その部分で大きな圧損を生じる問題がある。しかも、高
温流体通路及び低温流体通路間の圧力差が大きい場合に
は、第1伝熱板及び第2伝熱板間にスペーサを挿入して
強度保持を行うため、スペーサの分だけ部品点数や組立
工数が増加する問題がある。 【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、流体通路の出入口における流路断面積を充分に確保
して圧損を最小限に抑えることが可能であり、しかも部
品点数や組立工数を増加させずに伝熱板の精度及び強度
を保持することが可能な熱交換器を提供することを目的
とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、各々円筒状に形成されて互いに同心状
配置されるアウターケーシング及びインナーケーシング
間に複数の第1伝熱板及び複数の第2伝熱板を放射状に
配置することにより、隣接する第1,第2伝熱板間に高
温流体通路及び低温流体通路を円周方向に交互に形成し
てなる円環状の熱交換器であって、複数の第1伝熱板及
び複数の第2伝熱板を第1折り線及び第2折り線を介し
て交互に連設してなる折り板素材を該第1、第2折り線
においてつづら折り状に折り曲げ、隣接する第1折り線
間の隙間を該第1折り線とアウターケーシングとの接合
により閉塞するとともに、隣接する第2折り線間の隙間
を該第2折り線とインナーケーシングとの接合により閉
するようにしたものにおいて、第1伝熱板及び第2伝
熱板の方向両端部を2つの端縁を有する山形に切断
し、高温流体通路の方向一端部において前記2つの端
縁の一方を閉塞して他方を開放することにより高温流体
通路入口を形成するとともに、高温流体通路の方向他
端部において前記2つの端縁の一方を閉塞して他方を開
放することにより高温流体通路出口を形成し、更に低温
流体通路の方向他端部において前記2つの端縁の他方
を閉塞して一方を開放することにより低温流体通路入口
を形成するとともに、低温流体通路の方向一端部にお
いて前記2つの端縁の他方を閉塞して一方を開放するこ
とにより低温流体通路出口を形成し、1伝熱板及び第
2伝熱板の両面に概略円錐台状の多数の突起を形成し、
隣接する第1伝熱板及び第2伝熱板の突起の先端どうし
を相互に面接触させて接合し、前記多数の突起はそれら
の高さが半径方向内側から外側に向けて漸増している
とを特徴とする。 【0006】 【作用】前記構成によれば、高温流体通路の方向一端
部及び他端部に高温流体通路入口及び出口が形成され、
エアー通路の方向他端部及び一端部にエアー通路入口
及び出口が形成され、第1伝熱板及び第2伝熱板を挟ん
で高温流体及びエアーが逆方向に流れて熱交換が行われ
る。第1伝熱板及び第2伝熱板の方向両端部が山形に
切断され、その山形の二つの端縁の一方及び他方に前記
入口及び出口が形成されるので、入口及び出口の流路断
面積が充分に確保されるとともに滑らかな流路が形成さ
れて圧損が減少し、しかも入口及び出口の分離も容易に
なる。 【0007】また、折り板素材をつづら折り状に折り曲
げて熱交換器を製作するとき、放射状に配置される第
1,第2伝熱板にそれぞれ概略円錐台状に形成した多数
の突起の先端どうしを面接触させて接合したことによ
り、第1伝熱板及び第2伝熱板が正しい間隔で位置決め
されるだけでなく、高温流体通路及び低温流体通路間の
圧力差による第1伝熱板及び第2伝熱板の撓みを防止す
ることができる。また上記のように折り板素材をつづら
折り状に折り曲げて熱交換器を製作するとき、放射状に
配置される第1,第2伝熱板間の距離が、半径方向外周
部において最大で且つ半径方向内周部において最小とな
っても、前記多数の突起の高さを半径方向内側から外側
に向けて漸増させたことにより、第1,第2伝熱板を正
確に放射状に配置することが可能となる。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。 【0009】図1〜図12は本発明の第1実施例を示す
もので、図1はガスタービンエンジンの全体側面図、図
2は図1の2−2線断面図、図3は図2の3−3線拡大
断面図(燃焼ガス通路の断面図)、図4は図2の4−4
線拡大断面図(エアー通路の断面図)、図5は図3の5
−5線拡大断面図、図6は図5の6部拡大図、図7は図
3の7−7線拡大断面図、図8は図7の8部拡大図、図
9は図3の9−9線拡大断面図、図10は折り板の展開
図、図11は熱交換器の要部斜視図、図12は燃焼ガス
及びエアーの流れを示す模式図である。 【0010】図1及び図2に示すように、ガスタービン
エンジンEは、図示せぬ燃焼器、コンプレッサ、タービ
ン等を内部に収納したエンジン本体1を備えており、こ
のエンジン本体1の外周を囲繞するように円環状の熱交
換器2が配置される。熱交換器2は90°の中心角を有
する4個のモジュール21 …をサイドプレート3…を挟
んで円周方向に配列したもので、タービンを通過した比
較的高温の燃焼ガスが通過する燃焼ガス通路4…と、コ
ンプレッサで圧縮された比較的低温のエアーが通過する
エアー通路5…とが、円周方向に交互に形成される(図
5〜図9参照)。尚、図1における断面は燃焼ガス通路
4…に対応しており、その燃焼ガス通路4…の手前側と
向こう側に隣接してエアー通路5…が形成される。 【0011】熱交換器2の軸線に沿う断面形状は、軸方
向に長く半径方向に短い偏平な六角形であり、その半径
方向外周面が大径円筒状のアウターケーシング6により
閉塞されるとともに、その半径方向内周面が小径円筒状
のインナーケーシング7により閉塞される。熱交換器2
の断面における前端側(図1の左側)は山形にカットさ
れており、その山形の頂点に対応する端面にエンジン本
体1の外周に連なるエンドプレート8がロー付けされ
る。また熱交換器2の断面における後端側(図1の右
側)は山形にカットされており、その山形の頂点に対応
する端面に後部アウターハウジング9に連なるエンドプ
レート10がロー付けされる。 【0012】熱交換器2の各燃焼ガス通路4は、図1に
おける左上及び右下に燃焼ガス通路入口11及び燃焼ガ
ス通路出口12を備えており、燃焼ガス通路入口11に
はエンジン本体1の外周に沿って形成された燃焼ガス導
入ダクト13の下流端が接続されるとともに、燃焼ガス
通路出口12にはエンジン本体1の内部に延びる燃焼ガ
ス排出ダクト14の上流端が接続される。 【0013】熱交換器2の各エアー通路5は、図1にお
ける右上及び左下にエアー通路入口15及びエアー通路
出口16を備えており、エアー通路入口15には後部ア
ウターハウジング9の内周に沿って形成されたエアー導
入ダクト17の下流端が接続されるとともに、エアー通
路出口16にはエンジン本体1の内部に延びるエアー排
出ダクト18の上流端が接続される。 【0014】このようにして、図3、図4及び図12に
示す如く、燃焼ガスとエアーとが相互に逆方向に流れて
且つ相互に交差することになり、熱交換効率の高い所謂
クロスフローが実現される。即ち、高温流体と低温流体
とを相互に逆方向に流すことにより、その流路の全長に
亘って高温流体及び低温流体間の温度差を大きく保ち、
熱交換効率を向上させることができる。 【0015】而して、タービンを駆動した燃焼ガスの温
度は燃焼ガス通路入口11…において約600〜700
℃であり、その燃焼ガスが燃焼ガス通路4…を通過する
際にエアーとの間で熱交換を行うことにより、燃焼ガス
通路出口12…において約300〜400℃まで冷却さ
れる。一方、コンプレッサにより圧縮されたエアーの温
度はエアー通路入口15…において約200〜300℃
であり、そのエアーがエアー通路5…を通過する際に燃
焼ガスとの間で熱交換を行うことにより、エアー通路出
口16…において約500〜600℃まで加熱される。 【0016】次に、熱交換器2の構造を図3〜図11を
参照しながら説明する。 【0017】図3、図4及び図10に示すように、熱交
換器2のモジュール21 は、ステンレス等の金属薄板を
所定の形状に予めカットした後、その表面にプレス加工
により凹凸を施した折り板素材21から製造される。折
り板素材21は、第1伝熱板S1…及び第2伝熱板S2
…を交互に配置したものであって、山折り線L1及び谷
折り線L2を介してつづら折り状に折り曲げられる。
尚、山折りとは紙面の手前側に向けて凸に折ることであ
り、谷折りとは紙面の向こう側に向けて凸に折ることで
ある。各山折り線L1及び谷折り線L2は単純な直線で
はなく、第1伝熱板S1…及び第2伝熱板S2…間に所
定の空間を形成するために実際には略平行な2本の線か
らなっており、しかもその両端部は後述する閉塞突起2
1 …,251 …を形成するために、直線から外れた折
れ線になっている。 【0018】各第1、第2伝熱板S1,S2には、碁盤
目状に配置された多数の第1突起22…と第2突起23
…とがプレス成形される。第1突起22…は、図10に
おいて紙面の手前側に向けて突出するとともに、第2突
起23…は紙面の向こう側に向けて突出し、それらは交
互に(即ち、第1突起22…どうし或いは第2突起23
…どうしが連続しないように)配列される。 【0019】各第1、第2伝熱板S1,S2の山形にカ
ットされた前端部及び後端部には、図10において紙面
の手前側に向けて突出する第1凸条24F …,24R
と、紙面の向こう側に向けて突出する第2凸条25
F …,25R …とがプレス成形される。第1伝熱板S1
及び第2伝熱板S2の何れについても、前後一対の第1
凸条24F ,24R が対角位置に配置され、前後一対の
第2凸条25F ,25R が他の対角位置に配置される。 【0020】図3及び図10を参照すると明らかなよう
に、折り板素材21の第1伝熱板S1…及び第2伝熱板
S2…を山折り線L1で折り曲げて両伝熱板S1…,S
2…間に燃焼ガス通路4…を形成するとき、第1伝熱板
S1の第2突起23…の先端と第2伝熱板S2の第2突
起23…の先端とが相互に当接してロー付けされる。ま
た、第1伝熱板S1の第2凸条25F ,25R と第2伝
熱板S2の第2凸条25F ,25R とが相互に当接して
ロー付けされ、図3に示した燃焼ガス通路4の左下部分
及び右上部分を閉塞するとともに、第1伝熱板S1の第
1凸条24F ,24R と第2伝熱板S2の第1凸条24
F ,24R とが相互に対向して図3に示した燃焼ガス通
路4の左上部分及び右下部分にそれぞれ燃焼ガス通路入
口11及び燃焼ガス通路出口12を形成する。尚、図3
の第1伝熱板S1は、図10の第1伝熱板S1を基準
て、その裏面側が示されている。 【0021】また、図4及び図10を参照すると明らか
なように、折り板素材21の第1伝熱板S1…及び第2
伝熱板S2…を谷折り線L2で折り曲げて両伝熱板S1
…,S2…間にエアー通路5…を形成するとき、第1伝
熱板S1の第1突起22…の先端と第2伝熱板S2の第
1突起22…の先端とが相互に当接してロー付けされ
る。また、第1伝熱板S1の第1凸条24F ,24R
第2伝熱板S2の第1凸条24F ,24R とが相互に当
接してロー付けされ、図4に示したエアー通路5の左上
部分及び右下部分を閉塞するとともに、第1伝熱板S1
の第2凸条25F,25R と第2伝熱板S2の第2凸条
25F ,25R とが相互に対向して図4に示したエアー
通路5の右上部分及び左下部分にそれぞれエアー通路入
口15及びエアー通路出口16を形成する。尚、図4の
第2伝熱板S2は、図10の第2伝熱板S2を基準にし
て、その表面側が示されている。 【0022】図9の上側(半径方向外側)には、第1凸
条24F …によりエアー通路5…が閉塞された状態が示
されており、下側(半径方向外側)には、第2凸条25
F …により燃焼ガス通路4…が閉塞された状態が示され
ている。 【0023】第1突起22…及び第2突起23…は概略
円錐台形状を有しており、それらの先端部は後述するロ
ー付け強度を高めるべく相互に面接触する。また第1凸
条24F …,24R …及び第2凸条25F …,25R
も概略台形状の断面を有しており、それらの先端部もロ
ー付け強度を高めるべく相互に面接触する。 【0024】図3、図4及び図11から明らかなよう
に、折り板素材21をつづら折り状に折り曲げる際に、
第1凸条24F …,24R …及び第2凸条25F …,2
R …の軸方向内端部(山折り線L1及び谷折り線L2
に連なる部分)には、該第1凸条24F …,24R …及
び第2凸条25F …,25R …から一体に延びる閉塞突
起241 …,251 …が形成される。対向する第1凸条
24F …,24R …の先端どうしが接合されたとき、そ
れらに連設された閉塞突起241 …の先端どうしも接合
され、また対向する第2凸条25F …の先端どうしが接
合されたとき、それらに連設された閉塞突起251 …の
先端どうしも接合される。そして、接合された閉塞突起
241 …,251 …の半径方向外周面及び半径方向内周
面に、それぞれアウターケーシング6の半径方向内周面
及びインナーケーシング7の半径方向外周面が接続され
る。 【0025】図7の上側(半径方向外側)及び図8に
は、閉塞突起241 …によりエアー通路5…が閉塞され
た状態が示されており、図7の下側(半径方向内側)に
は、閉塞突起251 …により燃焼ガス通路4…が閉塞さ
れた状態が示されている。閉塞突起241 …によるエア
ー通路5…の閉塞は図4のA部においても示されてお
り、また閉塞突起251 …による燃焼ガス通路4…の閉
塞は図3のA部においても示されている。 【0026】図5及び図6を参照すると明らかなよう
に、エアー通路5…の半径方向内周部分は折り板素材2
1の折曲部(谷折り線L2)に相当するために自動的に
閉塞されるが、エアー通路5…の半径方向外周部分は開
放されており、その開放部がアウターケーシング6によ
り閉塞される。一方、燃焼ガス通路4…の半径方向外周
部分は折り板素材21の折曲部(山折り線L1)に相当
するために自動的に閉塞されるが、燃焼ガス通路4…の
半径方向内周部分は開放されており、その開放部がイン
ナーケーシング7により閉塞される。 【0027】このように、熱交換器2の半径方向外周部
及び内周部に沿う可及的に広い領域で燃焼ガス通路4…
とエアー通路5…とを円周方向に交互に配置することに
より、熱交換効率の向上が図られる(図5参照)。 【0028】前記折り板素材21をつづら折り状に折り
曲げて熱交換器2のモジュール21を製作するとき、第
1伝熱板S1…及び第2伝熱板S2…は熱交換器2の中
心から放射状に配置される。従って、隣接する第1伝熱
板S1…及び第2伝熱板S2…間の距離は、アウターケ
ーシング6に接する半径方向外周部において最大、且つ
インナーケーシング7に接する半径方向内周部において
最小となる。従って、前記第1突起22…,第2突起2
3…、第1凸条24F ,24R 及び第2凸条25F ,2
R の高さは半径方向内側から外側に向けて漸増してお
り、これにより第1伝熱板S1…及び第2伝熱板S2…
を正確に放射状に配置することができる(図5及び図7
参照)。 【0029】上述した放射状の折り板構造を採用するこ
とにより、アウターケーシング6及びインナーケーシン
グ7を同心に位置決めし、熱交換器2の軸対称性を精密
に保持することができる。 【0030】熱交換器2を同一構造の4個のモジュール
1 …の組み合わせにより構成することにより、製造の
容易化及び構造の簡略化が可能となる。また、折り板素
材21を放射状且つつづら折り状に折り曲げて第1伝熱
板S1…及び第2伝熱板S2…を連続して形成すること
により、1枚ずつ独立した多数の第1伝熱板S1…と1
枚ずつ独立した多数の第2伝熱板S2…とを交互にロー
付けする場合に比べて、部品点数及びロー付け個所を大
幅に削減することができるばかりか、完成した製品の寸
法精度を高めることができる。 【0031】ガスタービンエンジンEの運転中に、燃焼
ガス通路4…の圧力は比較的に低圧になり、エアー通路
5…の圧力は比較的に高圧になるため、その圧力差によ
って第1伝熱板S1…及び第2伝熱板S2…に曲げ荷重
が作用するが、相互に当接してロー付けされた第1突起
22…及び第2突起23…により、前記荷重に耐え得る
充分な剛性を得ることができる。 【0032】また、第1突起22…及び第2突起23…
によって第1伝熱板S1…及び第2伝熱板S2…の表面
積(即ち、燃焼ガス通路4…及びエアー通路5…の表面
積)が増加し、しかも燃焼ガス及びエアーの流れが攪拌
されるために熱交換効率の向上が可能となる。 【0033】更に、熱交換器2の前端部及び後端部をそ
れぞれ山形にカットし、熱交換器2の前端部において前
記山形の二辺に沿ってそれぞれ燃焼ガス通路入口11及
びエアー通路出口16を形成するとともに、熱交換器2
の後端部において前記山形の二辺に沿ってそれぞれ燃焼
ガス通路出口12及びエアー通路入口15を形成してい
るので、熱交換器2の前端部及び後端部を山形にカット
せずに前記入口11,15及び出口12,16を形成し
た場合に比べて、それら入口11,15及び出口12,
16における流路断面積を大きく確保して圧損を最小限
に抑えることができる。 【0034】しかも、前記山形の二辺に沿って入口1
1,15及び出口12,16を形成したので、燃焼ガス
通路4…及びエアー通路5…に出入りする燃焼ガスやエ
アーの流路を滑らかにして圧損を更に減少させることが
できるばかりか、入口11,15及び出口12,16に
連なるダクトを流路を急激に屈曲させることなく軸方向
に沿って配置し、熱交換器2の半径方向寸法を小型化す
ることができる。 【0035】更にまた、山形に形成した熱交換器2の前
端部及び後端部の先端の端面にエンドプレート8,10
をロー付けしているので、ロー付け面積を最小限にして
ロー付け不良による燃焼ガスやエアーの漏れの可能性を
減少させることができ、しかも入口11,15及び出口
12,16の開口面積の減少を抑えながら該入口11,
15及び出口12,16を簡単且つ確実に仕切ることが
可能となる。 【0036】図13は本発明の第2実施例を示すもの
で、この第2実施例は、燃焼ガス通路4…の入口11…
及び出口12…が何れも半径方向外側に形成されてお
り、それらの半径方向内側にエアー通路5…の出口16
…及び入口15…が形成されている。即ち、第1実施例
では逆方向に流れる燃焼ガスとエアーとが相互に交差す
るが、第2実施例では逆方向に流れる燃焼ガスとエアー
とが相互にすれ違う。 【0037】第2実施例におけるその他の構造は第1実
施例と同一であり、第1実施例と同様の作用効果を奏す
ることが可能である。 【0038】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。 【0039】例えば、実施例ではガスタービンエンジン
E用の熱交換器2を例示したが、本発明は他の用途の熱
交換器に対しても適用することができる。 【0040】 【発明の効果】以上のように、本発明によれば、円環状
熱交換器の方向一端部に高温流体通路入口と低温流
体通路出口とが形成され、方向他端部に高温流体通路
出口と低温流体通路入口とが形成されるので、高温流体
及び低温流体を相互に逆方向に流して熱交換効率を向上
させることができる。また第1伝熱板及び第2伝熱板の
方向両端部を山形に切断して該山形の2つの端縁の一
方を開放することにより入口及び出口を形成しているの
で、高温流体通路及び低温流体通路の流路が滑らかに形
成され、且つ該入口及び出口の流路断面積が充分に確保
されて圧損の発生が最小限に抑えられ、しかも入口及び
出口を容易に分離して高温流体及び低温流体の混合を回
避することができる。 【0041】に、折り板素材をつづら折り状に折り曲
げて熱交換器を製作するとき、放射状に配置される第
1,第2伝熱板にそれぞれ概略円錐台状に形成した多数
の突起の先端どうしを面接触させて接合されるので、第
1伝熱板及び第2伝熱板を正しい間隔で位置決めするこ
とができるばかりか、高温流体通路及び低温流体通路間
の圧力差による第1伝熱板及び第2伝熱板の撓みを防止
することができ、これにより熱交換器の寸法精度の向上
と強度の向上とを図ることができる。また上記のように
折り板素材をつづら折り状に折り曲げて熱交換器を製作
するとき、放射状に配置される第1,第2伝熱板間の距
離が、半径方向外周部において最大で且つ半径方向内周
部において最小となっても、前記多数の突起の高さを半
径方向内側から外側に向けて漸増させたことにより、第
1,第2伝熱板を正確に放射状に配置することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】 【図1】ガスタービンエンジンの全体側面図 【図2】図1の2−2線断面図 【図3】図2の3−3線拡大断面図(燃焼ガス通路の断
面図) 【図4】図2の4−4線拡大断面図(エアー通路の断面
図) 【図5】図3の5−5線拡大断面図 【図6】図5の6部拡大図 【図7】図3の7−7線拡大断面図 【図8】図7の8部拡大図 【図9】図3の9−9線拡大断面図 【図10】折り板の展開図 【図11】熱交換器の要部斜視図 【図12】燃焼ガス及びエアーの流れを示す模式図 【図13】本発明の第2実施例に係る、前記12に対応
する模式図 【符号の説明】 4 燃焼ガス通路(高温流体通路) 5 エアー通路(低温流体通路) 6 アウターケーシン 7 インナーケーシン 11 燃焼ガス通路入口(高温流体通路入口) 12 燃焼ガス通路出口(高温流体通路出口) 15 エアー通路入口(低温流体通路入口) 16 エアー通路出口(低温流体通路出口) 21 折り板素材 22 第1突起(突起) 23 第2突起(突起) L1 山折り線(第1折り線) L2 谷折り線(第2折り線) S1 第1伝熱板 S2 第2伝熱板
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−40116(JP,A) 実開 昭60−196183(JP,U) 米国特許4582126(US,A) 特表 昭57−500945(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F28D 9/00 F28F 3/04 F28D 9/02

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 各々円筒状に形成されて互いに同心状に
    配置されるアウターケーシング(6)及びインナーケー
    シング(7)間に複数の第1伝熱板(S1)及び複数の
    第2伝熱板(S2)を放射状に配置することにより、隣
    接する第1,第2伝熱板(S1,S2)間に高温流体通
    路(4)及び低温流体通路(5)を円周方向に交互に形
    成してなる円環状の熱交換器であって、 複数の第1伝熱板(S1)及び複数の第2伝熱板(S
    2)を第1折り線(L1)及び第2折り線(L2)を介
    して交互に連設してなる折り板素材(21)を該第1、
    第2折り線(L1,L2)においてつづら折り状に折り
    曲げ、隣接する第1折り線(L1)間の隙間を該第1折
    り線(L1)とアウターケーシング(6)との接合によ
    り閉塞するとともに、隣接する第2折り線(L2)間の
    隙間を該第2折り線(L2)とインナーケーシング
    (7)との接合により閉塞するようにしたものにおい
    て、 第1伝熱板(S1)及び第2伝熱板(S2)の方向両
    端部を2つの端縁を有する山形に切断し、高温流体通路
    (4)の方向一端部において前記2つの端縁の一方を
    閉塞して他方を開放することにより高温流体通路入口
    (11)を形成するとともに、高温流体通路(4)の
    方向他端部において前記2つの端縁の一方を閉塞して他
    方を開放することにより高温流体通路出口(12)を形
    成し、更に低温流体通路(5)の方向他端部において
    前記2つの端縁の他方を閉塞して一方を開放することに
    より低温流体通路入口(15)を形成するとともに、低
    温流体通路(5)の方向一端部において前記2つの端
    縁の他方を閉塞して一方を開放することにより低温流体
    通路出口(16)を形成し、1伝熱板(S1)及び第
    2伝熱板(S2)の両面に概略円錐台状の多数の突起
    (22,23)を形成し、隣接する第1伝熱板(S1)
    及び第2伝熱板(S2)の突起(22,23)の先端ど
    うしを相互に面接触させて接合し、前記多数の突起(2
    2,23)はそれらの高さが半径方向内側から外側に向
    けて漸増していることを特徴とする熱交換器。
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