JPH0942783A - 空気調和機の膨張弁制御装置 - Google Patents

空気調和機の膨張弁制御装置

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JPH0942783A
JPH0942783A JP19457395A JP19457395A JPH0942783A JP H0942783 A JPH0942783 A JP H0942783A JP 19457395 A JP19457395 A JP 19457395A JP 19457395 A JP19457395 A JP 19457395A JP H0942783 A JPH0942783 A JP H0942783A
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Tsutomu Shimizu
努 清水
Shigeru Narai
茂 成相
Satoshi Tokura
聡 十倉
Mamoru Onishi
守 大西
Akishi Takanashi
陽史 高梨
Toshinari Baba
俊成 馬場
Takayuki Imai
隆行 今井
Hideyuki Yoshida
秀行 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 空気調和機の消費電力量低減、快適性向上。 【構成】 室内空気吸込温度、外気温度およびインバー
タ方式圧縮機の運転周波数、並びに室内側熱交換器送風
機風量および室外側熱交換器送風機風量の少なくとも一
つを入力とし、圧縮機の目標吐出温度を出力とする制御
規則部と、上記目標吐出温度と現在の吐出温度から膨張
弁開度を制御する開度制御部を有する空気調和機の膨張
弁制御装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、室内側熱交換器と室外
側熱交換器とを接続する冷媒配管に、膨張機構として電
動式膨張弁を有する空気調和機の膨張弁制御装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、空気調和機においては室内側熱交
換器と室外側熱交換器とを接続する冷媒配管に、膨張機
構として電動式膨張弁が介接されているが、このような
電動式膨張弁の開度制御は、一般に過熱度制御方式によ
って行われている。その具体例は特開昭60−1332
69号公報に記載されているように、キャピラリーチュ
ーブを介設したインジェクション配管とサーミスタを専
用に設けることにより蒸発圧力相当飽和温度を測定し、
さらに蒸発器出口ガス温度をサーミスタを用いて測定
し、これらの温度差を過熱度として、これを設定値に維
持すべく電動式膨張弁を制御している。
【0003】また、第2の従来例として、近年、特開昭
62−299660号公報に示されており、図8はその
発明の空気調和機における電動式膨張弁の開度制御の機
能ブロック図であり、図9は空気調和機の冷媒回路図で
ある。この発明の空気調和機は圧縮機101と室内熱交
換器106と室外熱交換器104とを冷媒循環可能に接
続し、上記室内熱交換器106と室外熱交換器104と
を接続する液管112に電動式膨張弁113を介設した
空気調和機であって、室内側の温度を検出する第1温度
検出手段114と室外側の温度を検出する第2温度検出
手段115とを設けると共に、上記第1第2温度検出手
段114、115の検出温度差に基づいて上記電動式膨
張弁113の開度を制御する制御手段116を設けてい
る。また、図10から図12には、条件データ記憶部1
22に格納されているデータテーブルを模式的に示して
おり、図10は横軸に外気温度と室内温度との差の絶対
値△T、縦軸に電動式膨張弁の弁開度をとり、上記外気
温度を媒介変数として、暖房運転時における適性弁開度
を求めるグラフである。図11は暖房運転時においてフ
ァンタップがH(強風)とL(弱風)とにおける外気温
度と補正係数C1の関係、図12はインバータ周波数を
変えた場合の外気温と補正係数C2の関係を示してい
る。上記各グラフより、例えば暖房運転時には、図10
で求められる弁開度に、図11および図12で得られる
補正係数C1,C2をそれぞれ乗じて、最終弁開度が決
定されるのである。以上のようにして、負荷変動に応じ
て冷媒流通量を増減するために電動式膨張弁の開度制御
を行い、冷凍能力の向上を図るものである。なお、冷房
運転時においても同様である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1の
従来例の場合は、キャピラリーチューブを介設したイン
ジェクション配管を専用に設ける必要があり、さらに測
温用のサーミスタ等の測温センサーを必要とし、従って
電動式膨張弁を用いた空気調和機は高価でかつ小型の空
気調和機には適さないものであった。さらに、インジェ
クション配管を通して冷媒をバイパスさせるために、冷
凍能力の低下を招いていた。
【0005】また、第2の従来例の場合は、負荷変動に
応じて最終弁開度が決定されパルス出力により開度設定
を行うものであるが、電動式膨張弁は内部構造体の寸法
ばらつきによる流量ばらつきにより最適な流量に設定す
ることは非常に困難であり、また、この流量ばらつきを
小さくしようとすると、電動式膨張弁の内部構造体の加
工精度を向上させる必要があり、電動式膨張弁自体が高
価になってしまうといった問題があった。また、近年に
おいては、セパレート型空気調和機の空気調和機室外機
の運転時の騒音低減のため、圧縮機の運転周波数や使用
者の好みに応じて室外ファン速も変更可能なものとなっ
ているが、この室外ファン速による負荷変動に対応する
ことは不可能であり、冷凍能力の向上は困難である。さ
らに、第2の従来例の場合、図10から図12に示すよ
うに、制御の出力である弁開度は外気温度と室内温度と
の差の絶対値△T、ファンタップ、インバータ周波数に
対して線形関係があるとして決定される。すなわち、△
T、ファンタップ、インバータ周波数は各々独立して、
最適な弁開度を決定している。しかしながら、実際の空
気調和機の冷媒回路においては制御の出力である最適な
弁開度と制御の入力である外気温度と室内温度との温度
差△T、ファンタップ、インバータ周波数との関係は非
線形であり、第2の従来例の手法では最適な弁開度を決
定することは困難であるという問題があった。
【0006】本発明は、このような従来の問題を解決す
るものであり、負荷変動に応じて電動式膨張弁の開度を
最適制御し、空気調和機の冷凍能力、効率の向上を目的
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の技術的手段は、室内側熱交換器と室外側熱交
換器とインバータ方式圧縮機と電動式膨張弁を有する空
気調和機において、室内空気吸込温度、外気温度および
インバータ方式圧縮機の運転周波数、並びに室内側熱交
換器送風機風量および室外側熱交換器送風機風量の少な
くとも一つを入力とし、圧縮機の目標吐出温度を出力と
する制御規則部と、上記目標吐出温度と現在の吐出温度
から膨張弁開度を制御する開度制御部を有し、上記規則
制御部が入力に対し、負荷が変動しても常に冷凍サイク
ルあるいはヒートポンプの成績係数を最大にするような
吐出温度を出力する制御規則を有する空気調和機の膨張
弁制御装置である。
【0008】また、本発明は、制御規則部が、ニューラ
ルネットワークで構成されたものである。
【0009】また、本発明は、制御規則部が、ニューラ
ルネットワークの学習結果を、入力条件を段階分けし、
その段階毎に出力を定めたテーブルで構成されたもので
ある。
【0010】また、本発明は、制御規則部のテーブル
が、圧縮機の運転周波数毎に定められた基準吐出温度に
対するシフト量で構成されたものである。
【0011】また、本発明は、制御規則部の入力に、室
内空気の湿度あるいは室外空気の温度を加えたものであ
る。
【0012】
【作用】上記技術的手段による作用は、以下の通りであ
る。
【0013】すなわち、室内空気吸込温度、外気温度お
よびインバータ方式圧縮機の運転周波数、並びに室内あ
るいは室外側熱交換器送風機風量から空気調和機の負荷
を推定し、負荷が変動しても常に冷凍サイクルあるいは
ヒートポンプの成績係数が最大となるような圧縮機の吐
出温度を出力し、さらにこの吐出温度となるように、膨
張弁の開度制御を行う。
【0014】また、冷凍サイクルの実験データもしくは
冷凍サイクルの数値解析結果から得られた、冷凍サイク
ルの成績係数が最大となる入出力の組合せをもとに、ニ
ューラルネットワークを用いて学習を行った結果のパラ
メータに基づき、任意の入力条件に対して冷凍サイクル
あるいはヒートポンプの成績係数が最大となる圧縮機の
吐出温度を出力し、さらにこの温度となるように、膨張
弁の開度制御を行う。
【0015】また、ニューラルネットワークの学習結果
を、入力条件を段階分けし、その段階毎に出力を定めた
ルックアップテーブルにより、任意の入力条件に対して
冷凍サイクルあるいはヒートポンプの成績係数が最大と
なる圧縮機の吐出温度を出力し、さらにこの温度となる
ように、膨張弁の開度制御を行う。
【0016】また、ルックアップテーブルに基づき、圧
縮機の運転周波数毎に定められた基準吐出温度をシフト
することにより、任意の入力条件に対して冷凍サイクル
あるいはヒートポンプの成績係数が最大となる圧縮機の
吐出温度を出力し、さらにこの温度となるように、膨張
弁の開度制御を行う。
【0017】さらに、室内空気吸込温度、外気温度およ
びインバータ方式圧縮機の運転周波数、室内あるいは室
外側熱交換器送風機風量に加えて室内あるいは室外空気
の湿度から空気調和機の負荷を推定し、負荷が変動して
も常に冷凍サイクルあるいはヒートポンプの成績係数が
最大となるような圧縮機の吐出温度を出力し、さらにこ
の吐出温度となるように、膨張弁の開度制御を行う。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。図1は本発明の第1の実施例におけ
る空気調和機の膨張弁制御装置のブロック図である。図
1において10は室内空気吸込温度、11は外気温度、
12は室内側熱交換器送風機風量すなわち室内ファンタ
ップ、13は室外側熱交換器送風機風量すなわち室外フ
ァンタップ、14はインバータ方式圧縮機の運転周波
数、16は制御規則部、18は開度制御部、20は電動
式膨張弁である。
【0019】本発明の第1の実施例においては、室内空
気吸込温度10、外気温度11、室内側熱交換器送風機
風量12あるいは室外側熱交換器送風機風量13、運転
周波数14の信号をもとに制御規則部16が、上記10
から14の入力に応じて空気調和機の負荷に対して最適
な目標吐出温度17を出力する。開度制御部18は現在
吐出温度(圧縮機の吐出ガス温度)15と目標吐出温度
17の大小を比較し、現在吐出温度15が目標吐出温度
17よりも高い場合には制御信号19を送信し電動式膨
張弁20の開度を大として吐出温度が低くなるように制
御し、一方現在吐出温度15が目標吐出温度17よりも
低い場合には、電動式膨張弁20の開度を小とし、吐出
温度が高くなるように制御する。このように、現在吐出
温度15と目標吐出温度17が等しくなるように制御す
る。
【0020】以上のようにすることにより、現在吐出温
度15は空気調和機の負荷に対して最適な吐出温度に維
持され、結果として冷凍サイクルあるいはヒートポンプ
の成結係数を最大にするような運転状態を維持すること
が可能となり、空気調和機の消費電力低減、快適性の向
上を図ることができる。
【0021】次に、図2(a)、図2(b)、図3によ
り、本発明の第2の実施例について説明する。第2の実
施例は、図1における制御規則部がニューラルネットワ
ークで構成されるものであるが、図2(a)は、ニュー
ラルネットの学習方法を、図2(b)は、ニューラルネ
ットワークによる推測方法を示すブロック図であり、図
3は、ある運転条件における空気調和機の電動式膨張弁
開度と成績係数の関係を示すグラフである。図3におい
て、空気調和機の成績係数31は電動式膨張弁開度32
に対してある一点において最大値を持つことがわかる。
この点がすなわち成績係数が最大となる点であり、電動
式膨張弁の最適開度33である。また、図3は電動式膨
張弁開度32と吐出温度34の関係を示しているが、吐
出温度34は電動式膨張弁開度32に対して単調減少す
る特性となっており、従って最適開度33における吐出
温度、すなわち最適吐出温度35が各運転条件に対して
ただ一つ存在する。図3に示されている関係を求めるた
めには、電動式膨張弁開度32と成績係数31あるいは
吐出温度34との特性が既知である必要があるが、この
関係は、制御を行う空気調和機における実験データもし
くは冷凍サイクルの数値解析結果から得ることができ
る。冷凍サイクルの数値解析手法としては各種の方法が
あるが、たとえば冷凍サイクルの定常運転時のバランス
点を導出する手法(参考文献:福島ら「空調用冷凍装置
のサイクルシミュレーション」冷凍 第52巻第593
号 p301〜314(1977年))等を用いること
ができる。
【0022】次に、最適吐出温度35のニューラルネッ
トへの学習方法について図2(a)に基づいて説明す
る。図2(a)において、41は学習用入力条件で、例
えば、室内空気吸込温度、外気温度、室内側熱交換器送
風機風量、室外側熱交換器送風機風量、インバータ方式
圧縮機の運転周波数の5つの入力である。42は、前記
冷凍サイクルの数値解析結果から得られる学習用入力条
件41の時の最適吐出温度である。43はニューラルネ
ットワークであり、44は学習時に学習結果として得ら
れる重み(パラメータ)である。ニューラルネットワー
ク43による学習とは、学習用入力条件41に対して、
教師データとして与えられる最適吐出温度42を出力す
るように、重み44を調整することでなされる。この過
程が学習であるが、ニューラルネットの学習アルゴリズ
ムは、各種の方法があるが、例えばバックプロパゲーシ
ョンのアルゴリズム(参考文献:ラメルハート、D.E
とマクレランド.J.L「PDPモデル−認知科学とニ
ューロン回路網の検索」{Runmelhart,D.E and Mcclella
nd,J.L.(Eds.),Parallel Distributed Processing,Expl
oration in the Microstructure of Cognition.Vol.1.2
MIT Press,Cammbridge(1986)}により、最降下法等によ
って最適解を求める。そして、これらのアルゴリズムに
より十分に学習用入力条件41に対し最適吐出温度42
に近い出力を得られるようになった状態のネットワーク
の重み44を用いて、未知の入力に対する最適吐出温度
を推測する。
【0023】次に、図2(b)に基づいてニューラルネ
ットを用いた最適吐出温度の推測方法を説明する。45
は負荷に関する推測用入力条件であり、46は推測用入
力条件に対し、最適吐出温度の推測を行った結果である
目標吐出温度である。以上の構成で推測の方法について
説明する。学習が学習用入力条件41と最適吐出温度4
2の1セットのデータを制御エリア内の複数のサンプリ
ング点に対しデータを用意し、ニューラルネットワーク
43を用いて学習を行ったのに対し、推測過程では学習
時のサンプリング点の間の入力条件に対しても出力を得
るデータの補間を行う。具体的には制御エリア内の任意
の入力条件に対しニューラルネットワーク43とそこに
組み込まれている重み44を用いて、フォワード計算を
行い、出力である目標吐出温度46を得る。以上のよう
に学習を行ったニューラルネットワークを図1の制御規
則部16とすることにより、現在吐出温度は空気調和機
の負荷に対して、常に最適な吐出温度に維持され、結果
として冷凍サイクルあるいはヒートポンプの成績係数を
最大にするような運転状態を維持することが可能とな
り、空気調和機の消費電力低減、快適性の向上を図るこ
とができる。さらに、ニューラルネットワークを用いる
ことにより、非線形制御が可能となり、より精度の高い
空気調和機の膨張弁制御が実現できる。
【0024】次に、図4、図5(a)、図5(b)、図
6により、第3の実施例について説明する。図4は本発
明の第3の実施例のブロック図であり、50は室内空気
吸込温度、51は外気温度、52は室内側熱交換器送風
機風量すなわち室内ファンタップ、53は室外側熱交換
器送風機風量すなわち室外ファンタップ、54はインバ
ータ方式圧縮機の運転周波数、56はルックアップテー
ブル、58は開度制御部、60は電動式膨張弁である。
【0025】次に、図5(a)および図5(b)によ
り、図4のルックアップテーブルの作成方法について説
明する。図5(a)はニューラルネットワークを用いて
ルックアップテーブルの基データを作成する方法を示す
ブロック図である。71は制御エリア全体の入力条件
で、例えば、室内空気吸込温度、外気温度、室内側熱交
換器送風機風量、室外側熱交換器送風機風量、インバー
タ方式圧縮機の運転周波数の5つ要素を入力とし、各入
力要素に対し、離散値をとる入力要素はその全組み合わ
せを、連続値をとる入力要素は、十分小さな刻み幅で刻
んだ入力値のデータを用意する。72は制御エリア全体
の入力条件71に対し、重み44が組み込まれたニュー
ラルネットワーク43を用いてフォワード計算を行い、
最適吐出温度を推測した結果である制御エリア全体の最
適吐出温度である。このような構成によりルックアップ
テーブルの基データを作成する。
【0026】次に、図5(b)は、図5(a)に示す制
御エリア全体の入力条件71に対する最適吐出温度72
を用いてテーブルを作る構成を示す図である。73は図
5(a)の制御エリア全体の入力条件71と制御エリア
全体の最適吐出温度72を合わせた制御エリア全体の最
適吐出温度入出力データ、74は量子化手段、75はル
ックアップテーブルである。このような構成で、量子化
手段74は、制御エリア全体の最適吐出温度入出力デー
タ73に対して、入力空間をある幅を持った刻みで段階
分けし、各段階毎の代表値を求める。代表値の求め方
は、各段階間の最適吐出温度入出力データ全部の平均を
用いることもできるし、使用頻度などで重み付けした値
を用いることもできる。この代表値がルックアップテー
ブル75のテーブル値となる。図6はルックアップテー
ブル78の一実施例を示し、室内空気吸込温度Ti1〜T
il、外気温度To1〜Tom、室内側熱交換器送風機風量Q
i1〜Qin、室外側熱交換器送風機風量Qo1〜Qop、運転
周波数F1〜Fqが書き込まれることとなる。
【0027】以上に述べたように、本実施例によれば、
入力に対しニューラルネットワークから最適吐出温度を
推測する部分をルックアップテーブルに置き換えること
によって制御装置を簡単に実現することができる。
【0028】また、図7に示すように、図1の制御規則
部16のルックアップテーブルを圧縮機の運転周波数毎
に定められた基準吐出温度テーブルと、室内空気吸込温
度、外気温度、室内側熱交換器送風機風量、室外側熱交
換器送風機風量、運転周波数毎に定められたシフト量テ
ーブルで構成し、基準吐出温度とシフト量を加算するこ
とにより最適吐出温度を決定する。このようにすること
により、最適吐出温度の上限と下限の幅は80℃程度で
あるがシフト量の上限と下限の幅は約30℃程度とな
り、例えば最適吐出温度を1℃刻みで出力しようとする
と、第3の実施例においては、出力は80通り必要であ
るが、本実施例においては30通りとなり、空気調和機
の電子制御装置の記憶装置の容量削減が可能となる。
【0029】更に、図1における、室内空気吸込温度1
0、外気温度11、室内側熱交換器送風機風量12、室
外側熱交換器送風機風量13、運転周波数14に加え
て、冷房運転時は室内空気の湿度、暖房運転時は室外空
気の湿度の信号をもとに制御規則部16が、上記10か
ら14の入力に応じて空気調和機の負荷に対して最適な
目標吐出温度17を出力する。制御規則部16の入力に
湿度を加えることにより、蒸発器として動作している熱
交換器すなわち、冷房時の室内熱交換器、暖房時の室外
熱交換器における空気中の水の潜熱による熱交換が空気
調和機の負荷に及ぼす影響も考慮されるため、より高精
度の制御が可能となる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による空気
調和機の膨張弁制御装置によれば、空気調和機運転時の
負荷に対して、最適な吐出温度に維持され、結果として
冷凍サイクルあるいはヒートポンプの成績係数を最大に
するような運転状態を維持することが可能となり、空気
調和機の消費電力低減、快適性向上が可能となる。
【0031】また、ニューラルネットワークを用いるこ
とにより、非線形制御が可能となり、より精度の高い空
気調和機の膨張弁制御が実現できる。
【0032】また、入力に対しニューラルネットワーク
から最適吐出温度を推測する部分をルックアップテーブ
ルに置き換えることによって制御装置を簡単にかつ安価
に実現することができる。
【0033】また、ルックアップテーブルを圧縮機の運
転周波数毎に定められた基準吐出温度テーブルと、室内
空気吸込温度、外気温度、室内側熱交換器送風機風量、
室外側熱交換器送風機風量、運転周波数毎に定められた
シフト量テーブルで構成し、基準吐出温度とシフト量を
加算することにより最適吐出温度を決定すれば、空気調
和機の電子制御装置の記憶装置の容量削減が可能とな
る。
【0034】更に、室内空気吸込温度、外気温度、室内
側熱交換器送風機風量、室外側熱交換器送風機風量、運
転周波数に加えて、冷房運転時は室内空気の湿度、暖房
運転時は室外空気の湿度の信号をもとに、空気調和機の
負荷に対して最適な目標吐出温度を決定することによ
り、蒸発器として動作している熱交換器すなわち、冷房
時の室内熱交換器、暖房時の室外熱交換器における空気
中の水の潜熱による熱交換が空気調和機の負荷に及ぼす
影響も考慮されるため、より高精度の制御が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における空気調和機の膨張
弁制御装置のブロック図
【図2】(a)はニューラルネットワークによる学習方
法を示すブロック図 (b)はニューラルネットワークによる推測方法を示す
ブロック図
【図3】空気調和機の電動式膨張弁開度と成績係数の関
係を示すグラフ
【図4】本発明の第3実施例における空気調和機の膨張
弁制御装置のブロック図
【図5】(a)はルックアップテーブルの基データの作
成方法を示すブロック図 (b)はルックアップテーブルの作成方法を示すブロッ
ク図
【図6】本発明の第3実施例におけるルックアップテー
ブルの実施例を示す図
【図7】本発明におけるルックアップテーブルの実施例
を示す図
【図8】従来の空気調和機の膨張弁制御装置のブロック
【図9】従来の空気調和機の冷媒回路図
【図10】従来の空気調和機のデータテーブル特性
【図11】従来の空気調和機のデータテーブル特性
【図12】従来の空気調和機のデータテーブル特性
【符号の説明】
10、50 室内空気吸込温度 11、51 外気温度 12、52 室内側熱交換器送風機風量 13、53 室外側熱交換器送風機風量 14、54 運転周波数 15、55 現在吐出温度 16 制御規則部 17、57 目標吐出温度 18、58 開度制御部 19、59 制御信号 20、60 電動式膨張弁 31 成績係数 32 電動式膨張弁開度 33 最適開度 34 吐出温度 56 ルックアップテーブル 101 圧縮機 104 室外熱交換器 106 室内熱交換器 112 液管 113 電動式膨張弁 114 室内サーミスタ 115 室外サーミスタ 116 制御手段 122 条件データ記憶部
フロントページの続き (72)発明者 大西 守 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 高梨 陽史 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 馬場 俊成 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 今井 隆行 神奈川県川崎市多摩区東三田三丁目10番1 号 松下技研株式会社内 (72)発明者 吉田 秀行 神奈川県川崎市多摩区東三田三丁目10番1 号 松下技研株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】室内側熱交換器と室外側熱交換器とインバ
    ータ方式圧縮機と電動式膨張弁を有する空気調和機にお
    いて、室内空気吸込温度、外気温度およびインバータ方
    式圧縮機の運転周波数、並びに室内側熱交換器送風機風
    量および室外側熱交換器送風機風量の少なくとも一つを
    入力とし、圧縮機の目標吐出温度を出力とする制御規則
    部と、上記目標吐出温度と現在の吐出温度から膨張弁開
    度を制御する開度制御部を有し、上記制御規則部が入力
    に対し、負荷が変動しても常に冷凍サイクルあるいはヒ
    ートポンプの成績係数を最大にするような吐出温度を出
    力する制御規則を有することを特徴とする空気調和機の
    膨張弁制御装置。
  2. 【請求項2】制御規則部がニューラルネットワークで構
    成されると共に、上記ニューラルネットワークが複数の
    冷凍サイクルの実験データもしくは冷凍サイクルの数値
    解析結果から得られた冷凍サイクルの成績係数が最大と
    なる入出力の組み合せをもとに、ニューラルネットワー
    クを用いて学習を行った結果のパラメータを有し、任意
    の入力条件に対して冷凍サイクルあるいはヒートポンプ
    の成績係数が最大となる圧縮機の吐出温度を出力するこ
    とを特徴とする請求項1記載の空気調和機の膨張弁制御
    装置。
  3. 【請求項3】制御規則部がニューラルネットワークの学
    習結果を、入力条件を段階分けし、その段階毎に出力を
    定めたルックアップテーブルであることを特徴とする、
    請求項1〜2いずれか記載の空気調和機の膨張弁制御装
    置。
  4. 【請求項4】制御規則部のルックアップテーブルが、圧
    縮機の運転周波数毎に定められた基準吐出温度に対する
    シフト量であることを特徴とする請求項1〜3いずれか
    記載の空気調和機の膨張弁制御装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜4いずれか記載の空気調和機の
    膨張弁制御装置の制御規則部の入力に、室内空気の湿度
    あるいは室外空気の湿度を加えたことを特徴とする空気
    調和機の膨張弁制御装置。
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