JPH0942693A - 床暖房パネル、及び床暖房パネルの製造方法 - Google Patents
床暖房パネル、及び床暖房パネルの製造方法Info
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- JPH0942693A JPH0942693A JP18993895A JP18993895A JPH0942693A JP H0942693 A JPH0942693 A JP H0942693A JP 18993895 A JP18993895 A JP 18993895A JP 18993895 A JP18993895 A JP 18993895A JP H0942693 A JPH0942693 A JP H0942693A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 断熱材として用いた発泡ウレタン樹脂がリー
ド線の導出路から漏れ出るのを防止した床暖房パネル、
及び床暖房パネルの製造方法を提供する。 【解決手段】 金属箔の下面に電熱コードを面状に配回
させて形成されたヒーターを表面板の下面に配設し、裏
面板の上面外周部に側枠材を設け、この裏面板と側枠材
とで囲まれる凹所に未発泡の発泡ウレタン樹脂を注入し
て、表面板と裏面板とを上下に積層し加熱圧着して一体
化させるとともに、上記発泡ウレタン樹脂を発泡させて
ヒーターと裏面板との間を充填する断熱材を形成してな
る床暖房パネルにおいて、側枠材の一部を切り欠いて表
面板と裏面板との間の内外に連通する導出路が形成さ
れ、この導出路からヒーターのリード線が引き出され、
この導出路内に加熱圧着時にリード線の周囲に沿って変
形し導出路を塞ぐ可塑性を有する密栓材が設けられてい
る。
ド線の導出路から漏れ出るのを防止した床暖房パネル、
及び床暖房パネルの製造方法を提供する。 【解決手段】 金属箔の下面に電熱コードを面状に配回
させて形成されたヒーターを表面板の下面に配設し、裏
面板の上面外周部に側枠材を設け、この裏面板と側枠材
とで囲まれる凹所に未発泡の発泡ウレタン樹脂を注入し
て、表面板と裏面板とを上下に積層し加熱圧着して一体
化させるとともに、上記発泡ウレタン樹脂を発泡させて
ヒーターと裏面板との間を充填する断熱材を形成してな
る床暖房パネルにおいて、側枠材の一部を切り欠いて表
面板と裏面板との間の内外に連通する導出路が形成さ
れ、この導出路からヒーターのリード線が引き出され、
この導出路内に加熱圧着時にリード線の周囲に沿って変
形し導出路を塞ぐ可塑性を有する密栓材が設けられてい
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、電熱コードからな
るヒーターを内蔵して形成される床暖房パネル、及び床
暖房パネルの製造方法に関するものである。
るヒーターを内蔵して形成される床暖房パネル、及び床
暖房パネルの製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来から室内を床面から暖房するように
した床暖房が、電熱コードからなるヒーターを内蔵して
形成される床暖房パネルを床面に敷設して行われてい
る。この床暖房パネルは、表面材と裏面材との間にヒー
ターを設けると共に、ヒーターと裏面材との間に断熱材
を設けて形成されているものであり、このような床暖房
パネルとして、例えば図３（ａ）に示す如く、金属箔１
１の下面に電熱コード６を面状に配回させて形成された
ヒーター４を表面板１の下面に配設し、裏面板３の上面
外周部に側枠材２を設け、この裏面板３と側枠材２とで
囲まれる凹所１０に未発泡の発泡ウレタン樹脂を注入し
て、表面板１と裏面板３とを上下に積層し加熱圧着して
一体化させるとともに、上記発泡ウレタン樹脂を発泡さ
せてヒーター４と裏面板３との間を充填する断熱材５を
形成した構成を有するものがある。
した床暖房が、電熱コードからなるヒーターを内蔵して
形成される床暖房パネルを床面に敷設して行われてい
る。この床暖房パネルは、表面材と裏面材との間にヒー
ターを設けると共に、ヒーターと裏面材との間に断熱材
を設けて形成されているものであり、このような床暖房
パネルとして、例えば図３（ａ）に示す如く、金属箔１
１の下面に電熱コード６を面状に配回させて形成された
ヒーター４を表面板１の下面に配設し、裏面板３の上面
外周部に側枠材２を設け、この裏面板３と側枠材２とで
囲まれる凹所１０に未発泡の発泡ウレタン樹脂を注入し
て、表面板１と裏面板３とを上下に積層し加熱圧着して
一体化させるとともに、上記発泡ウレタン樹脂を発泡さ
せてヒーター４と裏面板３との間を充填する断熱材５を
形成した構成を有するものがある。
【０００３】ところで、この床暖房パネルにおいてヒー
ター４には、電熱コード６に給電したり隣接する他の床
暖房パネルと接続したりするための送り配線用のリード
線７が設けられており、一方、側枠材２には、一部を切
り欠いて表面板１と裏面板３との間の内外に連通する導
出路９が形成されており、この導出路９からリード線７
が引き出されている。
ター４には、電熱コード６に給電したり隣接する他の床
暖房パネルと接続したりするための送り配線用のリード
線７が設けられており、一方、側枠材２には、一部を切
り欠いて表面板１と裏面板３との間の内外に連通する導
出路９が形成されており、この導出路９からリード線７
が引き出されている。
【０００４】そのために、この床暖房パネルにおいて
は、表面板１と裏面板３とを上下に積層一体化させる加
熱圧着時に、側枠材２に形成された導出路９から発泡し
た発泡ウレタン樹脂が漏れ出るという問題があり、これ
を防止するために、従来では、表面板１と裏面板３とを
加熱圧着するにあたって導出路９内にクッション材２０
を設けることによりリード線７を除く導出路９内の隙間
を塞ぐようにしていた。
は、表面板１と裏面板３とを上下に積層一体化させる加
熱圧着時に、側枠材２に形成された導出路９から発泡し
た発泡ウレタン樹脂が漏れ出るという問題があり、これ
を防止するために、従来では、表面板１と裏面板３とを
加熱圧着するにあたって導出路９内にクッション材２０
を設けることによりリード線７を除く導出路９内の隙間
を塞ぐようにしていた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例にあっては、図３（ｂ）に示す如く、表面板１と裏面
板３とを加熱圧着することによりリード線７がめり込ん
で潰れたクッション材２０はリード線７の上方側には回
り込まず、僅かに隙間を生じるものであった。そのため
に、この僅かな隙間から発泡した発泡ウレタン樹脂が漏
れ出るという問題があった。
例にあっては、図３（ｂ）に示す如く、表面板１と裏面
板３とを加熱圧着することによりリード線７がめり込ん
で潰れたクッション材２０はリード線７の上方側には回
り込まず、僅かに隙間を生じるものであった。そのため
に、この僅かな隙間から発泡した発泡ウレタン樹脂が漏
れ出るという問題があった。
【０００６】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、断熱材として用いた発泡ウレタン樹脂がリード線
の導出路から漏れ出るのを防止した床暖房パネル、及び
床暖房パネルの製造方法を提供するものである。
ので、断熱材として用いた発泡ウレタン樹脂がリード線
の導出路から漏れ出るのを防止した床暖房パネル、及び
床暖房パネルの製造方法を提供するものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明に係る暖房パネル
は、金属箔の下面に電熱コードを面状に配回させて形成
されたコードヒーターを表面板の下面に配設し、裏面板
の上面外周部に側枠材を設け、この裏面板と側枠材とで
囲まれる凹所に未発泡の発泡ウレタン樹脂を注入して、
表面板と裏面板とを上下に積層し加熱圧着して一体化さ
せるとともに、上記発泡ウレタン樹脂を発泡させてヒー
ターと裏面板との間を充填する断熱材を形成してなる床
暖房パネルにおいて、側枠材の一部を切り欠いて表面板
と裏面板との間の内外に連通する導出路が形成され、こ
の導出路からヒーターのリード線が引き出され、この導
出路内に加熱圧着時にリード線の周囲に沿って変形し導
出路を塞ぐ可塑性を有する密栓材が設けられていること
を特徴とするものである。
は、金属箔の下面に電熱コードを面状に配回させて形成
されたコードヒーターを表面板の下面に配設し、裏面板
の上面外周部に側枠材を設け、この裏面板と側枠材とで
囲まれる凹所に未発泡の発泡ウレタン樹脂を注入して、
表面板と裏面板とを上下に積層し加熱圧着して一体化さ
せるとともに、上記発泡ウレタン樹脂を発泡させてヒー
ターと裏面板との間を充填する断熱材を形成してなる床
暖房パネルにおいて、側枠材の一部を切り欠いて表面板
と裏面板との間の内外に連通する導出路が形成され、こ
の導出路からヒーターのリード線が引き出され、この導
出路内に加熱圧着時にリード線の周囲に沿って変形し導
出路を塞ぐ可塑性を有する密栓材が設けられていること
を特徴とするものである。
【０００８】本発明に係る床暖房パネルにおいて、上記
密栓材がフリー発泡させた発泡ウレタン樹脂から構成さ
れているものであっても構わないものである。
密栓材がフリー発泡させた発泡ウレタン樹脂から構成さ
れているものであっても構わないものである。
【０００９】本発明に係る床暖房パネルの製造方法は、
金属箔の下面に電熱コードを面状に配回させて形成され
たヒーターを表面板の下面に配設し、裏面板の上面外周
部に側枠材を設け、この裏面板と側枠材とで囲まれる凹
所に未発泡の発泡ウレタン樹脂を注入して、表面板と裏
面板とを上下に積層し加熱圧着して一体化させるととも
に、上記発泡ウレタン樹脂を発泡させてヒーターと裏面
板との間を充填する断熱材を形成する床暖房パネルの製
造方法において、側枠材の一部を切り欠いて表面板と裏
面板との間の内外に連通する導出路が形成され、この導
出路内に加熱圧着時にリード線の周囲に沿って変形し導
出路を塞ぐ可塑性を有する密栓材を設け、この導出路に
ヒーターのリード線を一致させて加熱圧着することを特
徴とするものである。
金属箔の下面に電熱コードを面状に配回させて形成され
たヒーターを表面板の下面に配設し、裏面板の上面外周
部に側枠材を設け、この裏面板と側枠材とで囲まれる凹
所に未発泡の発泡ウレタン樹脂を注入して、表面板と裏
面板とを上下に積層し加熱圧着して一体化させるととも
に、上記発泡ウレタン樹脂を発泡させてヒーターと裏面
板との間を充填する断熱材を形成する床暖房パネルの製
造方法において、側枠材の一部を切り欠いて表面板と裏
面板との間の内外に連通する導出路が形成され、この導
出路内に加熱圧着時にリード線の周囲に沿って変形し導
出路を塞ぐ可塑性を有する密栓材を設け、この導出路に
ヒーターのリード線を一致させて加熱圧着することを特
徴とするものである。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面に基づいて説明する。図１は本発明の一実施形態に
係る床暖房パネルを示すもので、（ａ）は断面斜視図で
あり、（ｂ）は（ａ）の要部断面図である。図２は本発
明の一実施形態に係る床暖房パネルの製造過程を示す分
解斜視図である。
図面に基づいて説明する。図１は本発明の一実施形態に
係る床暖房パネルを示すもので、（ａ）は断面斜視図で
あり、（ｂ）は（ａ）の要部断面図である。図２は本発
明の一実施形態に係る床暖房パネルの製造過程を示す分
解斜視図である。
【００１１】図示の如く、該実施形態に係る床暖房パネ
ルは、金属箔１１の下面に電熱コード６を面状に配回さ
せて形成されたヒーター４を表面板１の下面に配設し、
裏面板３の上面外周部に側枠材２を設け、この裏面板３
と側枠材２とで囲まれる凹所１０に未発泡の発泡ウレタ
ン樹脂５ａを注入して、表面板１と裏面板３とを上下に
積層し加熱圧着して一体化させるとともに、上記発泡ウ
レタン樹脂５ａを発泡させてヒーター４と裏面板３との
間を充填する断熱材５を形成してなる床暖房パネルであ
って、側枠材２の一部を切り欠いて表面板１と裏面板３
との間の内外に連通する導出路９が形成され、この導出
路９からヒーター４のリード線７が引き出され、この導
出路９内に加熱圧着時にリード線７の周囲に沿って変形
し導出路９を塞ぐ可塑性を有する密栓材８が設けられて
いる。
ルは、金属箔１１の下面に電熱コード６を面状に配回さ
せて形成されたヒーター４を表面板１の下面に配設し、
裏面板３の上面外周部に側枠材２を設け、この裏面板３
と側枠材２とで囲まれる凹所１０に未発泡の発泡ウレタ
ン樹脂５ａを注入して、表面板１と裏面板３とを上下に
積層し加熱圧着して一体化させるとともに、上記発泡ウ
レタン樹脂５ａを発泡させてヒーター４と裏面板３との
間を充填する断熱材５を形成してなる床暖房パネルであ
って、側枠材２の一部を切り欠いて表面板１と裏面板３
との間の内外に連通する導出路９が形成され、この導出
路９からヒーター４のリード線７が引き出され、この導
出路９内に加熱圧着時にリード線７の周囲に沿って変形
し導出路９を塞ぐ可塑性を有する密栓材８が設けられて
いる。
【００１２】ヒーター４について説明すると、図２に示
す如く、ヒーター４はアルミニウム箔なでで略矩形状に
形成された金属箔１１の下面に、耐熱性のポリ塩化ビニ
ール等で被覆される電熱コード６を面状波形に配回させ
て圧着し形成されている。このヒーター４には、電熱コ
ード６に給電したり隣接する他の床暖房パネルと接続し
たりするための送り配線用のリード線７が金属箔１１の
下面に圧着し設けられている。このリード線７は、金属
箔１１の短辺から突き出るようにして設けられている。
なお、このリード線７は、該床暖房パネルの床面上の敷
設位置や隣接する床暖房パネルとの接続の仕方を考慮し
て、金属箔１１の適当な方向に突き出るようにして設け
ることができ、また複数設けても構わないものである。
そのほか、ヒーター４には、サーモスタットや温度ヒュ
ーズ等が一体に設けられていても構わないものである。
す如く、ヒーター４はアルミニウム箔なでで略矩形状に
形成された金属箔１１の下面に、耐熱性のポリ塩化ビニ
ール等で被覆される電熱コード６を面状波形に配回させ
て圧着し形成されている。このヒーター４には、電熱コ
ード６に給電したり隣接する他の床暖房パネルと接続し
たりするための送り配線用のリード線７が金属箔１１の
下面に圧着し設けられている。このリード線７は、金属
箔１１の短辺から突き出るようにして設けられている。
なお、このリード線７は、該床暖房パネルの床面上の敷
設位置や隣接する床暖房パネルとの接続の仕方を考慮し
て、金属箔１１の適当な方向に突き出るようにして設け
ることができ、また複数設けても構わないものである。
そのほか、ヒーター４には、サーモスタットや温度ヒュ
ーズ等が一体に設けられていても構わないものである。
【００１３】表面材１は、平板矩形の合板等の基材上面
に表面化粧された化粧単板を複数貼着することにより形
成されているもので、下面にヒーター４の金属箔１１の
上面が両面粘着テープやホットメルト接着剤等で接合さ
れている。この表面材１には、ヒーター４のリード線７
の突出部分に対応して切欠窓１ｂが形成されており、こ
の切欠窓１ｂには化粧単板と同質の蓋板１ａが嵌まるよ
うになっている。該床暖房パネルは、切欠窓１ｂからリ
ード線７の接続作業ができるようになっている。
に表面化粧された化粧単板を複数貼着することにより形
成されているもので、下面にヒーター４の金属箔１１の
上面が両面粘着テープやホットメルト接着剤等で接合さ
れている。この表面材１には、ヒーター４のリード線７
の突出部分に対応して切欠窓１ｂが形成されており、こ
の切欠窓１ｂには化粧単板と同質の蓋板１ａが嵌まるよ
うになっている。該床暖房パネルは、切欠窓１ｂからリ
ード線７の接続作業ができるようになっている。
【００１４】裏面材３は平板矩形の合板から構成されて
いる。この裏面材３の上面外周部には合板等からなる矩
形状の側枠材２が接着剤やタッカー等で周設固定されて
おり、この側枠材２と裏面材３とで囲まれた凹所１０が
形成されている。また、この側枠材２には短辺部の一部
が切り欠かれて、この部分で側枠材２が途切れたように
なっている導出路９が形成されている。この導出路９
は、上下に積層された表面板１と裏面板３との間に凹所
１０が封されて形成される空間の内外に連通するもので
あり、その位置がヒーター４のリード線７の突出部分と
一致していて、リード線７はこの導出路９を通じて該床
暖房パネルの側方に導出されている。
いる。この裏面材３の上面外周部には合板等からなる矩
形状の側枠材２が接着剤やタッカー等で周設固定されて
おり、この側枠材２と裏面材３とで囲まれた凹所１０が
形成されている。また、この側枠材２には短辺部の一部
が切り欠かれて、この部分で側枠材２が途切れたように
なっている導出路９が形成されている。この導出路９
は、上下に積層された表面板１と裏面板３との間に凹所
１０が封されて形成される空間の内外に連通するもので
あり、その位置がヒーター４のリード線７の突出部分と
一致していて、リード線７はこの導出路９を通じて該床
暖房パネルの側方に導出されている。
【００１５】該床暖房パネルにおけるヒーター４と裏面
板３との間を充填する断熱材５は発泡ウレタン樹脂から
構成されており、ヒーター４における金属箔１１の下面
と電熱コード６の表面とに隙間無く密着している。この
断熱材５は、裏面板３上の凹所１０に未発泡の発泡ウレ
タン樹脂５ａを注入し、表面板１と裏面板３とを上下に
積層して加熱圧着する際に、表面板１と裏面板３との間
に凹所１０が封されて形成される空間内で発泡ウレタン
樹脂５ａを発泡させることにより形成されるものであ
る。このように、断熱材５を電熱コード６の表面に隙間
無く密着させているので、この断熱材５によって電熱コ
ード６を覆って十分に保温して電熱コード６で発生する
熱が裏面板３側に逃げないようにすることができ、熱効
率が向上するものである。
板３との間を充填する断熱材５は発泡ウレタン樹脂から
構成されており、ヒーター４における金属箔１１の下面
と電熱コード６の表面とに隙間無く密着している。この
断熱材５は、裏面板３上の凹所１０に未発泡の発泡ウレ
タン樹脂５ａを注入し、表面板１と裏面板３とを上下に
積層して加熱圧着する際に、表面板１と裏面板３との間
に凹所１０が封されて形成される空間内で発泡ウレタン
樹脂５ａを発泡させることにより形成されるものであ
る。このように、断熱材５を電熱コード６の表面に隙間
無く密着させているので、この断熱材５によって電熱コ
ード６を覆って十分に保温して電熱コード６で発生する
熱が裏面板３側に逃げないようにすることができ、熱効
率が向上するものである。
【００１６】該床暖房パネルにおいては、リード線７が
内部から引き出される導出路９内に加熱圧着時にリード
線７の周囲に沿って変形し導出路９を塞ぐ可塑性を有す
る密栓材８が設けられている。すなわち、この密栓材８
を導出路９内にセットした後、表面板１と裏面板３とを
上下に積層して加熱圧着すると、リード線７が密栓材８
内にめり込み埋入するとともに密栓材８がリード線７の
表面を覆うように変形して導出路９を隙間無く塞ぐもの
であり、このとき、表面板１と裏面板３との間にて発泡
する発泡ウレタン樹脂５ａが導出路９から漏れ出るのが
防止される。この密栓材８には、該実施形態ではフリー
発泡させた発泡ウレタン樹脂を材質としたものが用いら
れている。このフリー発泡させた発泡ウレタン樹脂は、
塑性変形し易く、その密度は０．０３〜０．０５ｇ／ｃ
ｍ3 程度となっているものである。なお、本発明におい
て密栓材８としては、加熱圧着時にリード線７の周囲に
沿って変形し導出路９を塞ぐ可塑性を有するものであれ
ば特に限定されるものではなく、例えば他に、粘土、感
圧型のゴム系ホットメルト樹脂等からなるものが使用で
きる。
内部から引き出される導出路９内に加熱圧着時にリード
線７の周囲に沿って変形し導出路９を塞ぐ可塑性を有す
る密栓材８が設けられている。すなわち、この密栓材８
を導出路９内にセットした後、表面板１と裏面板３とを
上下に積層して加熱圧着すると、リード線７が密栓材８
内にめり込み埋入するとともに密栓材８がリード線７の
表面を覆うように変形して導出路９を隙間無く塞ぐもの
であり、このとき、表面板１と裏面板３との間にて発泡
する発泡ウレタン樹脂５ａが導出路９から漏れ出るのが
防止される。この密栓材８には、該実施形態ではフリー
発泡させた発泡ウレタン樹脂を材質としたものが用いら
れている。このフリー発泡させた発泡ウレタン樹脂は、
塑性変形し易く、その密度は０．０３〜０．０５ｇ／ｃ
ｍ3 程度となっているものである。なお、本発明におい
て密栓材８としては、加熱圧着時にリード線７の周囲に
沿って変形し導出路９を塞ぐ可塑性を有するものであれ
ば特に限定されるものではなく、例えば他に、粘土、感
圧型のゴム系ホットメルト樹脂等からなるものが使用で
きる。
【００１７】次に、該実施形態に係る床暖房パネルの製
造方法を示す。まず、表面材１の下面にヒーター４の金
属箔１１の上面を両面粘着テープやホットメルト接着剤
等で接合する。一方、裏面板３の上面に側枠材２を固定
し、裏面板３と側枠材２とで囲まれる凹所１０に未発泡
の発泡ウレタン樹脂５ａを注入する。次に、裏面板３の
上方から凹所１０内にヒーター４が納まるようにして表
面材１を載置し、側枠材２の上面と表面材１の周縁部と
をホットメルト接着剤等で接合する。そしてこれをプレ
ス機で上下から加熱圧着することにより、表面板１と裏
面板３とが積層一体化されるとともに発泡ウレタン樹脂
５ａが発泡して断熱材５を形成する。このとき発泡して
膨張する発泡ウレタン樹脂５ａは、密栓材８により導出
路９から漏れ出るのが防止される。このようにして形成
される床暖房パネルの具体的な例を示すと、厚さ３．７
ｍｍの表面板１と、厚さ８．７ｍｍの側枠材２と、厚さ
２．３ｍｍの裏面板３とを使用し、さらに密栓材８とし
てフリー発泡密度０．０４７ｇ／ｃｍ3 、厚さ８．７ｍ
ｍの発泡ウレタン片を導出路９内にセットして、上述の
如くして積層し、５０〜８０℃の温度範囲でプレス機で
上下から加熱圧着を行い、凹所１０内に注入した未発泡
の発泡ウレタン樹脂５ａを密度０．１６ｇ／ｃｍ3 に発
泡させることにより、ヒーター４と裏面板３との間を充
填する断熱材５が形成されると共に、このとき発泡し膨
張する発泡ウレタン樹脂５ａが導出路９から漏れ出るこ
とのない床暖房パネルが形成できる。
造方法を示す。まず、表面材１の下面にヒーター４の金
属箔１１の上面を両面粘着テープやホットメルト接着剤
等で接合する。一方、裏面板３の上面に側枠材２を固定
し、裏面板３と側枠材２とで囲まれる凹所１０に未発泡
の発泡ウレタン樹脂５ａを注入する。次に、裏面板３の
上方から凹所１０内にヒーター４が納まるようにして表
面材１を載置し、側枠材２の上面と表面材１の周縁部と
をホットメルト接着剤等で接合する。そしてこれをプレ
ス機で上下から加熱圧着することにより、表面板１と裏
面板３とが積層一体化されるとともに発泡ウレタン樹脂
５ａが発泡して断熱材５を形成する。このとき発泡して
膨張する発泡ウレタン樹脂５ａは、密栓材８により導出
路９から漏れ出るのが防止される。このようにして形成
される床暖房パネルの具体的な例を示すと、厚さ３．７
ｍｍの表面板１と、厚さ８．７ｍｍの側枠材２と、厚さ
２．３ｍｍの裏面板３とを使用し、さらに密栓材８とし
てフリー発泡密度０．０４７ｇ／ｃｍ3 、厚さ８．７ｍ
ｍの発泡ウレタン片を導出路９内にセットして、上述の
如くして積層し、５０〜８０℃の温度範囲でプレス機で
上下から加熱圧着を行い、凹所１０内に注入した未発泡
の発泡ウレタン樹脂５ａを密度０．１６ｇ／ｃｍ3 に発
泡させることにより、ヒーター４と裏面板３との間を充
填する断熱材５が形成されると共に、このとき発泡し膨
張する発泡ウレタン樹脂５ａが導出路９から漏れ出るこ
とのない床暖房パネルが形成できる。
【００１８】
【発明の効果】本発明に係る暖房パネルによると、金属
箔の下面に電熱コードを面状に配回させて形成されたヒ
ーターを表面板の下面に配設し、裏面板の上面外周部に
側枠材を設け、この裏面板と側枠材とで囲まれる凹所に
未発泡の発泡ウレタン樹脂を注入して、表面板と裏面板
とを上下に積層し加熱圧着して一体化させるとともに、
上記発泡ウレタン樹脂を発泡させてヒーターと裏面板と
の間を充填する断熱材を形成してなる床暖房パネルにお
いて、側枠材の一部を切り欠いて表面板と裏面板との間
の内外に連通する導出路が形成され、この導出路からヒ
ーターのリード線が引き出され、この導出路内に加熱圧
着時にリード線の周囲に沿って変形し導出路を塞ぐ可塑
性を有する密栓材が設けられているので、表面板と裏面
板とを上下に積層し加熱圧着する際に、密栓材がリード
線の周囲に沿って変形し導出路を隙間無く塞ぐことによ
り、表面板と裏面板との間で発泡し膨張する発泡ウレタ
ン樹脂が導出路から漏れ出るのが防止される。
箔の下面に電熱コードを面状に配回させて形成されたヒ
ーターを表面板の下面に配設し、裏面板の上面外周部に
側枠材を設け、この裏面板と側枠材とで囲まれる凹所に
未発泡の発泡ウレタン樹脂を注入して、表面板と裏面板
とを上下に積層し加熱圧着して一体化させるとともに、
上記発泡ウレタン樹脂を発泡させてヒーターと裏面板と
の間を充填する断熱材を形成してなる床暖房パネルにお
いて、側枠材の一部を切り欠いて表面板と裏面板との間
の内外に連通する導出路が形成され、この導出路からヒ
ーターのリード線が引き出され、この導出路内に加熱圧
着時にリード線の周囲に沿って変形し導出路を塞ぐ可塑
性を有する密栓材が設けられているので、表面板と裏面
板とを上下に積層し加熱圧着する際に、密栓材がリード
線の周囲に沿って変形し導出路を隙間無く塞ぐことによ
り、表面板と裏面板との間で発泡し膨張する発泡ウレタ
ン樹脂が導出路から漏れ出るのが防止される。
【００１９】本発明に係る床暖房パネルの製造方法によ
ると、金属箔の下面に電熱コードを面状に配回させて形
成されたヒーターを表面板の下面に配設し、裏面板の上
面外周部に側枠材を設け、この裏面板と側枠材とで囲ま
れる凹所に未発泡の発泡ウレタン樹脂を注入して、表面
板と裏面板とを上下に積層し加熱圧着して一体化させる
とともに、上記発泡ウレタン樹脂を発泡させてヒーター
と裏面板との間を充填する断熱材を形成する床暖房パネ
ルの製造方法において、側枠材の一部を切り欠いて表面
板と裏面板との間の内外に連通する導出路が形成され、
この導出路内に加熱圧着時にリード線の周囲に沿って変
形し導出路を塞ぐ可塑性を有する密栓材を設け、この導
出路にヒーターのリード線を一致させて加熱圧着するの
で、表面板と裏面板とを上下に積層し加熱圧着する際
に、密栓材がリード線の周囲に沿って変形し導出路を隙
間無く塞ぐことにより、表面板と裏面板との間で発泡し
膨張する発泡ウレタン樹脂が導出路から漏れ出るのが防
止される。
ると、金属箔の下面に電熱コードを面状に配回させて形
成されたヒーターを表面板の下面に配設し、裏面板の上
面外周部に側枠材を設け、この裏面板と側枠材とで囲ま
れる凹所に未発泡の発泡ウレタン樹脂を注入して、表面
板と裏面板とを上下に積層し加熱圧着して一体化させる
とともに、上記発泡ウレタン樹脂を発泡させてヒーター
と裏面板との間を充填する断熱材を形成する床暖房パネ
ルの製造方法において、側枠材の一部を切り欠いて表面
板と裏面板との間の内外に連通する導出路が形成され、
この導出路内に加熱圧着時にリード線の周囲に沿って変
形し導出路を塞ぐ可塑性を有する密栓材を設け、この導
出路にヒーターのリード線を一致させて加熱圧着するの
で、表面板と裏面板とを上下に積層し加熱圧着する際
に、密栓材がリード線の周囲に沿って変形し導出路を隙
間無く塞ぐことにより、表面板と裏面板との間で発泡し
膨張する発泡ウレタン樹脂が導出路から漏れ出るのが防
止される。
【図１】本発明の一実施形態に係る床暖房パネルを示す
もので、（ａ）は断面斜視図であり、（ｂ）は（ａ）の
要部断面図である。
もので、（ａ）は断面斜視図であり、（ｂ）は（ａ）の
要部断面図である。
【図２】本発明の一実施形態に係る床暖房パネルの製造
過程を示す分解斜視図である。
過程を示す分解斜視図である。
【図３】従来の床暖房パネルを示すもので、（ａ）は断
面斜視図であり、（ｂ）は（ａ）の要部断面図である。
面斜視図であり、（ｂ）は（ａ）の要部断面図である。
１ 表面板 ２ 側枠材 ３ 裏面板 ４ ヒーター ５ 断熱材 ５ａ 発泡ウレタン樹脂 ６ 電熱コード ７ リード線 ８ 密栓材 ９ 導出路 １０ 凹所 １１ 金属箔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 力 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内
Claims (3)
- 【請求項１】 金属箔の下面に電熱コードを面状に配回
させて形成されたヒーターを表面板の下面に配設し、裏
面板の上面外周部に側枠材を設け、この裏面板と側枠材
とで囲まれる凹所に未発泡の発泡ウレタン樹脂を注入し
て、表面板と裏面板とを上下に積層し加熱圧着して一体
化させるとともに、上記発泡ウレタン樹脂を発泡させて
ヒーターと裏面板との間を充填する断熱材を形成してな
る床暖房パネルにおいて、側枠材の一部を切り欠いて表
面板と裏面板との間の内外に連通する導出路が形成さ
れ、この導出路からヒーターのリード線が引き出され、
この導出路内に加熱圧着時にリード線の周囲に沿って変
形し導出路を塞ぐ可塑性を有する密栓材が設けられてい
ることを特徴とする床暖房パネル。 - 【請求項２】 密栓材がフリー発泡させた発泡ウレタン
樹脂から構成されていることを特徴とする請求項１記載
の床暖房パネル。 - 【請求項３】 金属箔の下面に電熱コードを面状に配回
させて形成されたヒーターを表面板の下面に配設し、裏
面板の上面外周部に側枠材を設け、この裏面板と側枠材
とで囲まれる凹所に未発泡の発泡ウレタン樹脂を注入し
て、表面板と裏面板とを上下に積層し加熱圧着して一体
化させるとともに、上記発泡ウレタン樹脂を発泡させて
ヒーターと裏面板との間を充填する断熱材を形成する床
暖房パネルの製造方法において、側枠材の一部を切り欠
いて表面板と裏面板との間の内外に連通する導出路が形
成され、この導出路内に加熱圧着時にリード線の周囲に
沿って変形し導出路を塞ぐ可塑性を有する密栓材を設
け、この導出路にヒーターのリード線を一致させて加熱
圧着することを特徴とする床暖房パネルの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18993895A JPH0942693A (ja) | 1995-07-26 | 1995-07-26 | 床暖房パネル、及び床暖房パネルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18993895A JPH0942693A (ja) | 1995-07-26 | 1995-07-26 | 床暖房パネル、及び床暖房パネルの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0942693A true JPH0942693A (ja) | 1997-02-14 |
Family
ID=16249727
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18993895A Pending JPH0942693A (ja) | 1995-07-26 | 1995-07-26 | 床暖房パネル、及び床暖房パネルの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0942693A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007032144A (ja) * | 2005-07-28 | 2007-02-08 | Eidai Co Ltd | ヒータユニット一体型式床暖房フロア材 |
-
1995
- 1995-07-26 JP JP18993895A patent/JPH0942693A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007032144A (ja) * | 2005-07-28 | 2007-02-08 | Eidai Co Ltd | ヒータユニット一体型式床暖房フロア材 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010410 |