JPH0942344A - ダンパ取付構造 - Google Patents

ダンパ取付構造

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JPH0942344A
JPH0942344A JP19668895A JP19668895A JPH0942344A JP H0942344 A JPH0942344 A JP H0942344A JP 19668895 A JP19668895 A JP 19668895A JP 19668895 A JP19668895 A JP 19668895A JP H0942344 A JPH0942344 A JP H0942344A
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damper
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flange portion
pin
fixing pin
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Akio Shimizu
彰夫 志水
Yuji Ishiguro
裕治 石黒
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Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ダンパの取り付けが簡単でかつ脱落しずらく、
強度の高いダンパ取付構造を得る。 【構成】 折り畳みシート装置の足部12に設けられる
ダンパ16の取付構造であって、上記足部12の下端に
設けられたフランジ部18と、このフランジ部18の側
方に立設され、突端部に大径なる頭部20が一体的に形
成されてなる固定用ピン19と、上記フランジ部18と
上記固定用ピン19とに差し込まれ、上記フランジ部1
8の他面側に位置する部位16aで荷重を受けるダンパ
16とを有し、上記ダンパ16は、上記固定用ピン19
の挿入されるピン挿入孔23を有し、このピン挿入孔2
3の一端部から上記頭部止め部を挿入し上記ダンパ16
を変形させつつ上記足部12側に押し込むことで、上記
挿入孔23の他端側から上記頭部20を導出し、この頭
部20によって上記足部12に固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば乗用車等
の跳ね上げ式シート装置の足部に設けられ、この足部と
フロアパネルとの間に介在させて両者間の荷重等を受け
るダンパの取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、ワンボックス車等においては、
跳ね上げ式シート装置を備えている車種がある。跳ね上
げ式シート装置は、後部座席として用いられるものであ
り、例えば車室内壁面に装備され、跳ね上げることで車
室内壁面あるいはシート装置の側面に折り畳み式に収納
でき、引き出して倒し展開することで通常のシート装置
と同様に使用することができるように構成されている。
【0003】なお、このシート装置を使用する場合に
は、このシート装置から足部を引き出し、この足部でこ
のシート装置を支えると共に、この足部をフロアパネル
にロックすることでこのシート装置を固定するようにし
ている。
【0004】また、このようなシート装置においては、
上記足部にダンパ(衝撃・振動吸収部材)を設け、この
ダンパをフロアパネルとの間に介在させている。この種
のダンパの取付構造としては、従来以下に示すようなも
のがある。
【0005】図8(a)に示す構成は、足部1の下端部
を略直角に折曲してフランジ部2を設け、このフランジ
部2の下面にゴム製のダンパ3をタッピングスクリュー
4を用いて固定したものである。そして、上記シート装
置を倒した場合には、このダンパ3を上記フランジ部2
とフロアパネル5との間に介在させることで両者間に生
じる衝撃や振動を受けるようにしている。
【0006】また、図8(b)に示す構成は、上記フラ
ンジ部2に、このフランジ部2を覆うようにしてダンパ
6を差し込み、このダンパ6の上記フランジ部2の下側
に位置する部位6aをフロアパネル4との間に介在させ
るようにしたものである。
【0007】さらに、図8(c)に示す構成は、前述し
た2例のようにフランジ部2を設けるのではなく、略垂
直に設けられた足部1にタッピングスクリュー7でダン
パ8を直接固定するようにしたものである。このダンパ
8は下端部8aがこの足部1から下方に突出するように
設けられており、この下端部8aを上記フロアパネル5
の上面に弾接させるようにしたものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な構成であると、以下に説明するような解決すべき課題
がある。まず、図8(a)に示すものは、ダンパ3の固
定は確実に行えるが、その取付作業は、上記ダンパ3と
フランジ部2の取付孔を互いに位置決めした後に上記タ
ッピングスクリュー4を捩じ込まなければならず面倒で
ある。また、上記ダンパ3の下面に上記スクリュー4の
頭部4aを収納するための窪み3aを設ける必要があ
り、その分フロアパネル5との接触面積が小さくなり衝
撃吸収力が低下するということがある。このため、ダン
パ3として比較的大型のものを採用する必要がある。
【0009】また、このような構成であると、上記フラ
ンジ部2の強度があまり高くない場合には、上記ダンパ
3に入力された荷重によってこのフランジ部2が図に矢
印で示す方向に変形するおそれがある。
【0010】一方、図8(b)に示すものは、差し込み
式に取り付けるものであるから、図6(a)に示したも
のと比較して上記ダンパ6の取付は簡単に行えるが、反
対に脱落する可能性も高いということがある。また、前
記構成と同様にフランジ部2が変形するおそれもある。
【0011】さらに、図8(c)に示すものは、ダンパ
8への入力荷重がタッピングスクリュー7の捩じ込み方
向と直交する方向に加わるから、このダンパ8やタッピ
ングスクリュー7が破断するおそれがある。
【0012】この発明は、このような事情に鑑みて成さ
れたもので、その目的とするところは、ダンパの取り付
けが簡単でかつ脱落しずらく、強度の高いダンパ取付構
造を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の手段
は、被取付部材に取り付けられるダンパ取付構造におい
て、上記被取付部材に設けられたフランジ部と、上記被
取付部材に設けられ上記フランジ部の一面側の側方に立
設された固定用ピンと、上記フランジ部と上記固定用ピ
ンとに差し込まれ、上記フランジ部の他面側に位置する
部位で荷重を受けるダンパと、上記固定用ピンに設けら
れ、上記ダンパを被取付部材に固定する止め部材とを有
することを特徴とするダンパ取付構造である。
【0014】第2の手段は、第1の手段のダンパ取付構
造において、上記ダンパは弾性部材であることを特徴と
するダンパ取付構造である。第3の手段は、第1の手段
のダンパ取付構造において、上記止め部材は上記ピンの
突端部に一体的に形成され、上記ダンパは、上記固定用
ピンの挿入されるピン挿入孔を有し、このピン挿入孔の
一端部から上記止め部を挿入し上記ダンパを変形させつ
つ上記被取付部材側に押し込むことで、上記挿入孔の他
端側から上記止め部を導出し、この止め部によって上記
被取付部材に固定されることを特徴とするダンパ取付構
造である。
【0015】第4の手段は、第3の手段のダンパ取付構
造において、上記ピン挿入孔は、上記一端部から他端部
に向かって次第に小径となるテーパ状に形成されている
ことを特徴とするダンパ取付構造である。
【0016】第5の手段は、第1の手段のダンパ取付構
造において、上記被取付部材は、ロック部材に着脱可能
にロックされるものであり、上記被取付部材は、上記固
定用ピンに回動自在に取り付けられ、上記ロック部材と
ロックするロック板を有し、上記ダンパは、上記ロック
部材とロック板とがロックした際に、上記被取付部材の
フランジ部と上記ロック部材との間に介在することを特
徴とするダンパ取付構造である。
【0017】第6の手段は、第5の手段のダンパ取付構
造において、上記ダンパのピン挿入孔内には、上記ロッ
ク板をロック方向に付勢するスプリング部材が内装され
ていることを特徴とするダンパ取付構造である。
【0018】第1〜第4の手段によれば、ダンパに加わ
る荷重をフランジ部と固定用ピンとで受けることがで
き、かつこの固定用ピンに設けられた止め部材で上記被
取付部材からこのダンパが脱落することを有効に防止す
ることができる。
【0019】第5〜第6の手段によれば、被取付部材を
ロック部材にロックする際に両者間の荷重をダンパで受
けることができ、ダンパに加わる荷重はフランジ部と固
定用ピンとで受けることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態を図
1〜図7を参照して説明する。図3(a)、(b)に示
すのは、跳ね上げ式シート装置10である。この跳ね上
げ式シート装置10は、例えば乗用車の後部座席として
設けられ、折り畳むことでこの後部座席のスペースを荷
室として使用できるようにするものである。
【0021】このシート装置10は、図3(b)に示す
ように、車室の壁面11に突設されたブラケット11a
に跳ね上げ自在に保持され、収納時には図に二点鎖線で
示すようにコンパクトに折り畳まれて壁面11に収納さ
れ、使用時には図に実線で示すように展開されるように
なっている。
【0022】図に12で示すのは、シート装置10の足
部(この発明の被取付部材)である。この足部12は、
このシート装置10の下面に折り畳み式に収納可能とな
っており、シート展開時には引き出され、このシート装
置10をフロアパネル13との間で支えることができる
ように構成されている。
【0023】そして、上記足部12には、図に15で示
すロック機構が設けられ、このロック機構15を用いて
上記シート装置10を上記フロアパネル13にロックで
きるようになっている。
【0024】一方、上記足部12の下端には、図にAお
よびBで示す位置にそれぞれ第1、第2のダンパ16、
17が設けられている。以下、このダンパ16、17の
取付構造について詳しく説明する。
【0025】まず、図にAで示す位置に取り付けられた
第1のダンパ16の取付構造を図1、図2を参照して説
明する。図1に12で示すのは、前記足部である。この
足部12は例えば鋼製であり、その下端部は略直角に折
曲されてフランジ部18となっている。このフランジ部
18は図3(a)に点線で示すように、この足部12の
縁部の略全長に亘って設けられている。
【0026】また、図1に示すように、上記足部12の
折り曲げられた部位の直上には固定用ピン19がこのフ
ランジ部18と平行に突設されている。この固定用ピン
19は、少なくとも上記フランジ部18よりも長尺に形
成されてなると共に、その突端部には大径なる頭部20
が設けられている。
【0027】一方、上記第1のダンパ16は、ゴム等の
弾性体からなる。このダンパ16は、図1に示すように
して上記足部12に取り付けられるものであり、この図
および図2に示すように、下端部に上記フランジ部18
の挿入されるフランジ保持孔22を有し、上端部に上記
固定用ピン19の挿入されるピン挿入孔23を有する。
【0028】上記ピン挿入孔23は、一端開口23aか
ら他端開口23bに向かって次第にその径が小さくなる
ようにテーパ状に形成され、一端開口23aは上記固定
用ピン19の頭部20よりも大径に形成され、他端開口
23bは上記頭部20よりも小径に形成されている。
【0029】このダンパ16を上記足部12に固定する
には、上記ダンパ16のフランジ部挿入孔22およびピ
ン挿入孔23とを、それぞれ上記フランジ部18および
固定用ピン19とに対向位置決めした後、このダンパ1
6を上記足部12側に押し込むことによって行う。
【0030】このとき上記ピン挿入孔23の他端開口2
3bは上記固定用ピン19の頭部20よりも大径に形成
されているから、上記ピン挿入孔23内に上記固定用ピ
ン19の頭部20を挿入することは容易であり、この
後、上記ダンパ16を力をいれて押し込むようにすれ
ば、上記ピン挿入孔23の内壁を弾性的に変形させつ
つ、このダンパ16を押し込んでいくことができる。
【0031】そして、この固定用ピン19の頭部20を
上記ダンパ16の一端開口23aから外側へ取り出した
ならば、上記ダンパ16の他端開口は上記弾性変形した
状態から図1に示す状態(頭部20よりも小径なる状
態)に復帰し、上記頭部20と係合する。したがって、
ダンパ16が上記固定ピン19から抜け出すことが規制
される。
【0032】このダンパ取付構造においては、シート装
置10の荷重は、上記ダンパ16の上記フランジ部18
の下面側に位置する部位16aによって受けられること
となる。
【0033】次に、図にBで示す部位に設けられた第2
のダンパ17の取付構造をその組み立て方法と共に説明
する。この部位Bには上記フロアパネル13に設けられ
た係合部材30(この発明のロック部材)と係合するロ
ック機構15が設けられており、上記第2のダンパ17
はこのロック機構15と一体的に設けられている。
【0034】図4(a)および(b)は、この部位Bを
拡大して示す縦断面図および側面図である。図中12は
前記足部である。この足部12には前述したフランジ部
18が前後方向全長に亘って形成されている。このフラ
ンジ部18の直上部位には、固定用ピン26がこのフラ
ンジ部18と平行に突設されている。この固定用ピン2
6は、前記部位Aの固定用ピン19と同様に上記第2の
ダンパ17を保持する機能を奏すると共に、上記ロック
機構15を保持する機能を有する。
【0035】上記第2のダンパ17は、図5に示すよう
なものであり、上記位置Aに設けられたダンパ16と基
本構成は略同じである。すなわち、上記フランジ部18
が挿入されるフランジ部挿入孔27と、上記固定用ピン
が挿入されるピン挿入孔28とを有する。ただし、この
第2のダンパ17に設けられたピン挿入孔28はテーパ
状には形成されておらず、上記固定用ピン26よりも大
きな内径で直管状に形成されている。そして、このピン
挿入孔内28には、上記固定用ピン26より大径なるコ
イル形状をなすねじりコイルばね29が、その一端部2
9aおよび他端部29bをそれぞれ上記ピン挿入孔28
の一端開口および他端開口から延出させた状態で、この
ピン挿入孔28内に収納されている。
【0036】この第2のダンパ17は、上記ピン挿入孔
28およびフランジ部挿入孔27を、それぞれ上記固定
用ピン26およびフランジ部18に位置決めし、このダ
ンパ17を足部12側に押し込むことで取着される(図
4(a)参照)。このとき、この第2のダンパ17のピ
ン挿入孔28は上記Aの位置に設けられた第1のダンパ
16と異ってテーパ状となっていないから小さい抵抗で
上記足部12に組み付けることができる。
【0037】また、上記第2のダンパ17の他端開口か
ら取り出された上記固定用ピン26の突端部には、ロッ
ク機構15を構成するロックプレート31(ロック
板)、スペーサ32、ガイドプレート33がこの順で取
着され、最後にワッシャ34および固定ナット35が締
結されている。すなわちこの位置Bに設けられたダンパ
取付構造においては、上記固定ナット35が上記ダンパ
17の止め部材として機能することになる。
【0038】次に、ロック機構15について説明する。
上記ロックプレート31は、上記固定用ピン26に回動
自在に保持されており、その回動端部31a図4(b)
に示すように、は上記フロアパネル13に設けられた前
記軸状の係合部材30と係合できるようにフック形状を
なしている。また、このロックプレート31の下端縁は
円弧形状をなし、上記係合部材30と当接した際にカム
作用によりこのロックプレート31を図に一点鎖線で示
す位置に回動させる機能を有する。
【0039】一方、上記第2のダンパ17に組み込まれ
たねじりコイルばね29の一端部29aは、上記足部1
2に設けらえた図示しない係合孔に固定され、他端部2
9bは上記ロックプレート31の外縁部に係合してい
る。このことで、上記ロックプレート31は、図に一点
鎖線の矢印で示す方向に付勢される。
【0040】すなわち、ロックプレート31は上記係合
部材30と係合する前は、図4(b)に実線で示す状態
に保持されており、上記シート装置10が押し下げられ
ることによってその下端縁を上記係合部材30と当接さ
せ、上記ねじりコイルばね29の付勢力に抗して上記矢
印と反対の方向に回動駆動される(図に一点鎖線で示す
位置)。そして、このシート装置を押し下げることで、
上記ロックプレート31は、図4(a)に示すように上
記係合部材30と係合するようになっている。
【0041】なお、図5に示すように、上記第2のダン
パの他端面には図に37で示す切欠部が設けられ、上記
ロックプレート31の動作にしたがって上記ねじりコイ
ルばね29の他端部29bがスムーズに回動できるよう
に構成されている。
【0042】次に上記ガイドプレート33について図4
(b)を参照して説明する。一方、上記ガイドプレート
33は、上記足部12の上記第2のダンパ17の設けら
れた部位(部位B)を上記係合部材30に対向するよう
に案内するためのものであり、上端部を上記足部12の
上端部に図示しないボルトおよびナットによって固定さ
れ、下端部は上記係合部材30側に延出されている。そ
して、この下端部の下面は上記係合部材30と当接して
この足部12を案内するガイド面33aとなっている。
【0043】すなわち、このガイド面33aは、図4
(b)に示すように中央部が上方に凹状に窪む形状に設
けられ、このガイドプレート33の中央部に上記係合部
材30を案内できるように構成されている。そしてこの
ガイドプレート33のガイド面33aの下端面中央部の
高さは上記第2のダンパ17の下面よりも若干高く位置
するように調節されている。
【0044】したがって、上記シート装置10を倒す場
合において、このシート装置10の姿勢が前後にずれて
いる場合であっても、上記ガイドプレート33によって
このシート装置10(足部12)は正確な位置に案内さ
れるようになっている。
【0045】一方、上述のようにしてシート装置10を
倒し、上記ロックプレート31と係合部材30とを係合
させると、上記第2のダンパ17は上記係合部材30と
当接することとなるから、この第2のダンパ17と上記
ロックプレート31とで上記係合部材30を挟むことと
なる。そして、図4(a)に示すように、この第2のダ
ンパ17は、その下端部17aを上記フランジ部18と
上記係合部材30との間に介在し、両者間の振動や衝撃
を受けることができる。
【0046】このような構成によれば、以下に説明する
効果を得ることができる。第1に、簡単な構成で、ダン
パ16、17の固定が容易でありかつ脱落しずらいとい
う効果がある。
【0047】すなわち、上記ダンパを取り付ける場合、
従来例の図8(a)、(c)のようにタッピングスクリ
ュー4、7でねじ止めするという動作は不要であり、上
記ダンパ16、17を足部12に対して押し込むだけで
良い。また、固定用ピン19に一体的に設けられた頭部
20あるいは上記ロック機構15によってこのダンパ1
6、17の抜けが防止できるから、図8(b)に示した
従来例のように単にフランジ部に差し込んだ場合異なり
使用中に脱落してしまうことはない。
【0048】また、従来、ダンパを確実に固定するため
には、図8(a)に示したように下側からタッピングス
クリュー4を捩じ込む方法を採る方法が最も確実であっ
たが、このような構成であると上記タッピングスクリュ
ー4の頭部4aがダンパ3の下面側に位置することとな
るため上記ダンパ3の下端部に窪み部3aを設ける必要
がある。しかし、このような構成であると、上記ダンパ
の荷重受け面が限定されることになる。
【0049】しかし、この発明によれば、ダンパ16、
17を確実に固定できる構成であると共に、ダンパ1
6、17の下面にこのような窪み部を設ける必要がない
ので、ダンパの荷重受け面の面積が限定されることがな
い。
【0050】第2に、固定用ピン19、26やフランジ
部18にかかる荷重を小さくでき、このフランジ部18
や固定用ピン19、26が破損するのを有効に防止でき
る効果がある。
【0051】すなわち、従来例に示した図8(a)、
(b)の構成では、上記ダンパはフランジ部だけに固定
されていたため、このフランジ部の強度が弱い場合には
このダンパに入力された荷重によって上記フランジ部と
ともに上側に折れ曲がる(図8(a)に矢印で示す)恐
れがあった。また、図8(c)の構成では、タッピング
スクリュー7やダンパ8が容易に破損する恐れがあっ
た。
【0052】しかし、この発明では、上記ダンパ16、
17はフランジ部18だけでなく、上記固定用ピン1
9、26によって足部12に保持される。したがって、
上記ダンパ16、17に入力された外力は、上記フラン
ジ部18で受けられると共に、上記固定用ピン19、2
6にも分散保持される。
【0053】また、この発明の構成によれば、上記ダン
パ16、17の上端部はフランジ部18の屈曲部の内側
全体に足部12と密着したかたちで位置している。した
がって、上記フランジ部18が折れ曲がることがこのダ
ンパ16、17によって物理的に規制されることとな
る。すなわち、上記ダンパはそれ自体でフランジ部18
の補強部材としての機能を奏するものである。これらの
ことにより、この足部12全体の剛性が向上するので、
確実に上記固定用ピン19、26やフランジ部18ある
いはダンパ16、17の破損を防止できる効果がある。
【0054】第3に、ロック機構15に組み込むこと
で、ロック時の衝撃や衝突を有効に防止できる効果があ
る。そして、このような構成によれば、上記ロック機構
15を保持する固定ピン26にかかる荷重を小さくで
き、このロック機構15が破損するのを有効に防止でき
る効果がある。
【0055】また、このような構成によれば、上記フロ
アパネル13に設けられた係合部材30を上記第2のダ
ンパ17とロックプレート31との間に弾性的に挟み込
むことができるので、走行中の振動等が上記シート装置
10に伝達されることを有効に防止できる効果がある。
【0056】次に、第2の実施形態を、図6および図7
を参照して説明する。上記第1の実施形態は、短尺なる
ダンパを複数箇所に複数個設けたものであったが、この
第2の実施形態は長いフランジ部を有する箇所に長尺な
るダンパを設けたものである。
【0057】図6は、車体のうちで開閉部のある箇所、
例えばサンルーフに設けられる構成である。図中40
は、ルーフパネルに設けられた開口部の縁部である。こ
の縁部40には、スライドパネル(開閉ルーフ)との間
に介在するダンパ41が装着されるこの場合、上記縁部
40には図に42で示すフランジ部が形成され、このフ
ランジ部42の側方には、上記フランジ部42に沿って
複数本の固定用ピン43が所定間隔で立設されている。
各固定用ピン43の上端にはこの発明の止め部材として
機能する頭部44が設けられている。
【0058】一方、上記ダンパ41は、上記縁部40
(フランジ部42)に沿って長尺に形成されており、上
記フランジ部42の挿入されるフランジ部挿入部45
と、上記各固定用ピン43の挿入される複数のピン挿入
孔46が形成されている。上記各ピン挿入孔46は、上
記頭部44を有するピンの挿入を容易ならしめるため
に、上記第1の実施形態の第1のダンパ16と同様に内
面がテーパ状に形成されている。
【0059】このような構成によれば、サンルーフの開
口部の縁部のように、長尺に亘って上記ダンパ41を設
ける必要がある場合において、その固定が容易であり、
また固定後の脱落も少ないという効果を得ることができ
る。なお、この構成によれば、図に矢印(イ)で示した
方向の荷重を受けることができ、また、このダンパ41
はウエザストリップとしての機能も奏する。
【0060】一方、図7に示す構成は、板金パネルの縁
部に設けられるダンパ取付構造である。シートのクッシ
ョンフレームやボデーの各種パネルを板金加工により形
成した場合、このパネルの縁部によりシートのクッショ
ンや内装用の内張等が破ける恐れがある。このため、こ
の板金の縁部にダンパを設けこのような事態を防止する
ことが行われている。
【0061】この実施形態では、上記パネル47の縁部
48に上方に開口するコ字状の部位を形成し、フランジ
部49を設けている。また、このパネル47の上面に
は、この縁部48に沿って所定間隔で複数本の固定用ピ
ン50が立設され、この固定用ピン50の上端には大径
なる頭部51が設けられている。
【0062】また、図中52は、ダンパである。このダ
ンパ52は、この縁部48に沿って長尺に形成され、フ
ランジ部挿入孔54と、ピン挿入孔55とが形成されて
いる。このピン挿入孔55は、上記固定用ピン50に対
応して複数個形成されていると共に、その内面はテーパ
状に形成されている。
【0063】このような構成によれば、この長尺なるダ
ンパ52を工具等を用いることなくワンタッチで取着す
ることができ、また、取り付け後の脱落も少ないという
効果を得ることができる。なお、この発明は、要旨を変
更しない範囲で、他の箇所にも適用可能である。
【0064】
【発明の効果】以上述べたように、この発明のダンパ取
付構造によれば、ダンパの取り付けが簡単でかつ脱落し
ずらく、強度の高いダンパ取付構造を得ることができる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示す縦断面図。
【図2】同じく、ダンパの斜視図。
【図3】同じく、シート装置を示す正面図および側面
図。
【図4】同じく、ロック機構を有するダンパ取付構造を
示す縦断面図および側面図。
【図5】同じく、ダンパの斜視図。
【図6】同じく、第2の実施形態を示す斜視図。
【図7】同じく、第2の実施形態を示す斜視図。
【図8】従来例を示す縦断面図。
【符号の説明】
12…足部(被取付部)、16…第1のダンパ、17…
第2のダンパ、18…フランジ部、19…固定用ピン、
20…頭部(止め部材)、23…ピン挿入孔、26…固
定用ピン、29…ねじりコイルばね、30…係合部材
(ロック部材)、31…ロックプレート(ロック板)。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被取付部材に取り付けられるダンパ取付
    構造において、 上記被取付部材に設けられたフランジ部と、 上記被取付部材に設けられ上記フランジ部の一面側の側
    方に立設された固定用ピンと上記フランジ部と上記固定
    用ピンとに差し込まれ、上記フランジ部の他面側に位置
    する部位で荷重を受けるダンパと、 上記固定用ピンに設けられ、上記ダンパを被取付部材に
    固定する止め部材とを有することを特徴とするダンパ取
    付構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のダンパ取付構造におい
    て、 上記ダンパは弾性部材であることを特徴とするダンパ取
    付構造。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のダンパ取付構造におい
    て、 上記止め部材は上記ピンの突端部に一体的に形成され、 上記ダンパは、上記固定用ピンの挿入されるピン挿入孔
    を有し、このピン挿入孔の一端部から上記止め部を挿入
    し上記ダンパを変形させつつ上記被取付部材側に押し込
    むことで、上記挿入孔の他端側から上記止め部材を導出
    し、この止め部材によって上記被取付部材に固定される
    ことを特徴とするダンパ取付構造。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のダンパ取付構造におい
    て、 上記ピン挿入孔は、上記一端部から他端部に向かって次
    第に小径となるテーパ状に形成されていることを特徴と
    するダンパ取付構造。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のダンパ取付構造におい
    て、 上記被取付部材は、ロック部材に着脱可能にロックされ
    るものであり、 上記被取付部材は、上記固定用ピンに回動自在に取り付
    けられ、上記ロック部材とロックするロック板を有し、 上記ダンパは、上記ロック部材とロック板とがロックし
    た際に、上記被取付部材のフランジ部と上記ロック部材
    との間に介在することを特徴とするダンパ取付構造。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のダンパ取付構造におい
    て、 上記ダンパのピン挿入孔内には、上記ロック板をロック
    方向に付勢するスプリング部材が内装されていることを
    特徴とするダンパ取付構造。
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