JPH0942225A - 尺取虫型アクチュエータ - Google Patents

尺取虫型アクチュエータ

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JPH0942225A
JPH0942225A JP19501495A JP19501495A JPH0942225A JP H0942225 A JPH0942225 A JP H0942225A JP 19501495 A JP19501495 A JP 19501495A JP 19501495 A JP19501495 A JP 19501495A JP H0942225 A JPH0942225 A JP H0942225A
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JP
Japan
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stepping
unit
piston
casing
pressure chamber
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JP19501495A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Morita
紘史 森田
Toshikazu Asakura
敏和 浅倉
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 従来の如く2個のケーシングを用いずに、単
一のケーシングで歩進する尺取虫型アクチュエータ。 【解決手段】 1対のガイド部材b1,b2に摺動自在
に係合させたケーシング1に、ガイド部材b1側に往動
用歩進ユニット4を組込み、ガイド部材b2側に復動
用歩進ユニット4を組込み、各ユニットを歩進ピスト
ン40と、ブレーキピストン41と、両ピストン間のク
ランプ部材42とを備えるものとし、付勢手段43によ
りブレーキピストンを歩進ピストン側に付勢してクラン
プ部材を挟圧し、各ガイド部材をクランプさせる。往動
又は複動時は、対応する一方の歩進ピストン用圧力室4
5と他方のブレーキピストン用圧力室44とに流体圧を
入力し、他方の歩進ユニットのクランプ部材42をアン
クランプし、一方の圧力室45内の流体圧により該ユニ
ットの歩進ピストンを反力受けとしてケーシングを該ピ
ストンのストローク分歩進させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガイド部材に対し
1ピッチ宛歩進するようにして相対移動する尺取虫型ア
クチュエータに関し、特に、治具上のワーク受けの位置
を保持し、且つ、ワークの機種に応じて変更する際の位
置決め駆動装置に好適なアクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、尺取虫型アクチュエータとして、
特開昭47-32631号公報により、油圧ジャッキを介して伸
縮自在に連結される1対のケーシングを棒状のガイド部
材に摺動自在に係合し、各ケーシングに、該各ケーシン
グをガイド部材に対してロック及びアンロックする、油
圧式のブレーキユニットを組込み、一方のケーシングの
ブレーキユニットをロック状態、他方のケーシングのブ
レーキユニットをアンロック状態にして油圧ジャッキの
伸張動作により他方のケーシングを歩進させ、次いで、
他方のケーシングのブレーキユニットをロック状態、一
方のケーシングのブレーキユニットをアンロック状態に
して油圧ジャッキの収縮動作により一方のケーシングを
他方のケーシング側に歩進させ、以上の作動の繰返しで
アクチュエータをガイド部材に沿って1ピッチ宛歩進さ
せるようにしたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、アクチュエ
ータの制御の応答性を向上させるには、油圧ジャッキや
ブレーキユニットへの給排油を制御するバルブをケーシ
ングに取付けて、油圧ジャッキやブレーキユニットとバ
ルブとの間の流体通路長さを可及的に短縮することが望
まれる。
【0004】上記従来例のものは、一方のケーシングに
油圧ジャッキを一体化できるから、該一方のケーシング
にこれに内蔵するブレーキユニット用のバルブと油圧ジ
ャッキ用のバルブとを備えるバルブブロックを取付け、
該バルブブロックに接続する共通の配管部材により各バ
ルブを介してブレーキユニットと油圧ジャッキに流体圧
を入力できるが、他方のケーシングは一方のケーシング
に対し相対移動するため、他方のケーシングに内蔵する
第2のブレーキユニット用のバルブを一方のケーシング
に取付けたバルブブロックに収納すると、バルブブロッ
クと第2のブレーキユニットとの間を可撓性ホースを介
して接続せざるを得なくなり、第2のブレーキユニット
の制御の応答性が悪くなると共に、他方のケーシングの
相対移動に伴う可撓性ホースの屈伸によりホースの疲労
を生じて耐久性が悪くなる。
【0005】この場合、他方のケーシングに第2のブレ
ーキユニット用のバルブを取付けることも考えられる
が、これでは圧力源に連なる配管部材を一方のケーシン
グ側と他方のケーシング側とに分けて配設しなければな
らず、配管の取回しが面倒になる。
【0006】更に、上記従来例では、相対移動する2つ
のケーシングでアクチュエータが構成されているため、
ワーク受け等の被駆動物の固定部として利用できるのは
アクチュエータの一部(2つのケーシングの一方)のみ
となり、被駆動物の位置決めの剛性,精度を損う。
【0007】また、上記従来例では、往復動の何れにお
いても油圧ジャッキのストローク分のピッチで歩進され
ることになるため、往動時の歩進ピッチと復動時の歩進
ピッチとが等しくなり、治具上のワーク受けの位置決め
駆動装置としてアクチュエータを使用する場合、歩進ピ
ッチの整数倍のピッチでしかワーク受けを位置変更でき
なくなり、位置変更の自由度を損う。更に、上記従来例
では、1対のブレーキユニットと歩進用の油圧ジャッキ
とが必要なため、構造が複雑になる。
【0008】また、アクチュエータをガイド部材に対し
て回り止めする場合、ガイド部材に平行な第2のガイド
部材を設けて、第2のガイド部材に対する係合部を各ケ
ーシングに形成する必要があるが、アクチュエータはガ
イド部材の長手方向に長手であって、これに更に回り止
め用の係合部を設けると、アクチュエータが大型化する
と共に重量が重くなる。
【0009】本発明は、以上の点に鑑み、単一のケーシ
ングを用いて歩進可能とすることにより配管部材の取回
しの簡素化を図れるようにすると共に、被駆動物の位置
決めの剛性,精度を確保し、更に、往動時の歩進ピッチ
と復動時の歩進ピッチとに差異を付けられるようにし、
而も、ガイド部材に対し回り止めし得るようにした、小
型軽量で、且つ、構造が簡単な尺取虫型アクチュエータ
を提供することをその目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明は、ガイド部材に対し相対移動する尺取虫型アク
チュエータであって、平行に配置した1対のガイド部材
に摺動自在に係合させたケーシングと、ケーシングに一
方のガイド部材側に位置させて組込んだ往動用の歩進ユ
ニットと、ケーシングに他方のガイド部材側に位置させ
て組込んだ復動用の歩進ユニットとを備え、前記各歩進
ユニットは、往動用歩進ユニットについては往動方向を
正方向、復動方向を逆方向、復動用歩進ユニットについ
ては復動方向を正方向、往動方向を逆方向として、歩進
用ピストンと、歩進用ピストンに対し逆方向に配置した
ブレーキ用ピストンと、歩進用ピストンとブレーキ用ピ
ストンとの間に介設した、該両ピストン間で挟圧された
ときに対応するガイド部材をクランプするクランプ部材
と、ブレーキ用ピストンを正方向に付勢する付勢手段
と、ブレーキ用ピストンを逆方向に押圧する第1圧力室
と、歩進用ピストンを逆方向に押圧する第2圧力室とを
備え、往動歩進時に往動用歩進ユニットの第2圧力室と
復動用歩進ユニットの第1圧力室とに流体圧を入力し、
復動歩進時に復動用歩進ユニットの第2圧力室と往動用
歩進ユニットの第1圧力室とに流体圧を入力する流体供
給手段を設ける、ことを特徴とする。
【0011】ケーシングを平行な1対のガイド部材に摺
動自在に係合させることによりアクチュエータが回り止
めされ、更に、ケーシングに回り止め専用の係合部を設
けるのではなく、一方のガイド部材に対する係合部を往
動用歩進ユニットの配置スペース、他方のガイド部材に
対する係合部を復動用歩進ユニットの配置スペースに活
用して、ケーシングに各歩進ユニットをスペース効率良
く組込むことができるため、アクチュエータを小型軽量
化できる。
【0012】アクチュエータを使用する際、常時は各歩
進ユニットの第1と第2の両圧力室を共に大気開放する
が、これによれば各歩進ユニットのブレーキ用ピストン
が付勢手段によって正方向に付勢され、クランプ部材が
正方向のストローク端位置に存する歩進用ピストンとの
間で挟圧されてクランプ状態になる。この状態では、ケ
ーシングに作用する往動方向へのスラスト力が復動用歩
進ユニットの歩進用ピストンを介してそのクランプ部材
で受けられると共に、復動方向へのスラスト力が往動用
歩進ユニットの歩進用ピストンを介してそのクランプ部
材で受けられ、ケーシングは定位置にロックされる。
【0013】復動用歩進ユニットの第1圧力室に流体圧
を入力すると、復動用歩進ユニットのブレーキ用ピスト
ンが付勢手段に抗して退動し、復動用歩進ユニットのク
ランプ部材がアンクランプ状態になって、ケーシングが
往動方向に移動可能になる。一方、往動用歩進ユニット
のクランプ部材はクランプ状態に維持されるから、往動
用歩進ユニットの第2圧力室に流体圧を入力すると、そ
の歩進用ピストンを反力受けとしてケーシングに往動方
向の押圧力が作用し、該歩進用ピストンのストローク分
ケーシングが往動方向に歩進する。
【0014】この歩進後、復動用歩進ユニットの第1圧
力室と往動用歩進ユニットの第2圧力室とを共に大気開
放するが、これによれば復動用歩進ユニットのクランプ
部材がクランプ状態になると共に、往動用歩進ユニット
の歩進用ピストンがそのブレーキ用ピストンからの付勢
力でケーシングに対し相対移動しつつ往動方向のストロ
ーク端位置に押し戻され、元の状態に復帰する。そし
て、以上の作動を繰返すことにより、ケーシングが往動
用歩進ユニットの歩進用ピストンのストロークで1ピッ
チ宛往動方向に歩進する。
【0015】往動用歩進ユニットの第1圧力室と復動用
歩進ユニットの第2圧力室とに流体圧を入力したとき
も、上記と同様の作用で、ケーシングが復動用歩進ユニ
ットの歩進用ピストンのストローク分だけ復動方向に歩
進する。このように、往動と復動とを各別の歩進ユニッ
トを用いて行うため、往動時の歩進ピッチと復動時の歩
進ピッチとに差異を付けることが可能となる。
【0016】また、ケーシングが単一であるため、流体
供給手段を構成する、各歩進ユニットの第1圧力室用の
バルブと第2圧力室用のバルブとを組込んだバルブブロ
ックをケーシングに取付けて、バルブブロックに接続す
る共通の配管部材から各バルブを介して各ユニットに応
答性良く流体圧を入力できるようになり、アクチュエー
タに対する配管部材の取回しが簡素化される。更に、単
一のケーシングでアクチュエータが構成されるため、ア
クチュエータ全体を被駆動物の固定部に利用できるよう
になり、被駆動物の位置決めの剛性,精度が確保され
る。また、1対の歩進ユニットを設けるだけであるた
め、1対のブレーキユニットと歩進用の油圧ジャッキと
を設ける従来のアクチュエータに比し、構造が簡単にな
る。
【0017】クラッチ部材としては種々のものが考えら
れるが、クランプ部材を、歩進用ピストンとブレーキ用
ピストンとの間で挟圧されたときに内径が縮径される皿
ばね状部材で構成すれば、構造が簡単になる。また、ク
ランプ部材を、ガイド部材に外挿されるコレットチャッ
クを備えるものに構成すれば、耐久性が向上すると共
に、ガイド部材に対する拘束力を強くでき、有利であ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は自動車製造ライン等で使用
する治具上のワーク受けの配置部を示しており、治具本
体a上に棒状のガイド部材b横設し、ガイド部材bに沿
って左右動するアクチュエータAに被駆動物たるワーク
受けcを取付け、ワークの機種に応じてワーク受けcの
位置を変更し得るようにした。
【0019】アクチュエータAは、ガイド部材bに摺動
自在に係合するケーシング1を備えており、ケーシング
1の外面にバルブブロック2を取付け、該バルブブロッ
ク2にこれに接続した配管部材3を介して圧力流体、例
えば、圧縮エアを供給し、エア圧でアクチュエータAを
作動させるようにした。更に、本実施例では、図2に示
す如く、互に平行な第1と第2の1対のガイド部材b
1,b2を設け、アクチュエータAのケーシング1を両
ガイド部材b1,b2に摺動自在に係合させて、アクチ
ュエータAを回り止めするようにした。
【0020】ケーシング1には、第1ガイド部材b1側
に位置させて右動用の歩進ユニット41が組込まれ、ま
た、第2ガイド部材b2側に位置させて左動用の歩進ユ
ニット42が組込まれている。
【0021】右動用歩進ユニット41は、右方に配置し
た歩進用ピストン40と、左方に配置したブレーキ用ピ
ストン41と、歩進用ピストン40とブレーキ用ピスト
ン41との間に介設した、第1ガイド部材b1をクラン
プ可能なクランプ部材42と、ブレーキ用ピストン41
を右方に付勢する付勢手段43と、ブレーキ用ピストン
41を左方に押圧する第1圧力室44と、歩進用ピスト
ン50を左方に押圧する第2圧力室45とを備えてい
る。尚、付勢手段43はコイルスプリングで構成されて
いるが、エアスプリング等で構成することも可能であ
る。
【0022】ブレーキ用ピストン41には、これとの間
に第1圧力室44を画成するケーシング1に固定の隔壁
10を通して右方にのびるカラー41aが一体成形され
ている。クランプ部材42は、図3に示す如く、内周側
から径方向途中までのびる放射状のスリットを形成した
皿ばね状部材100で構成されており、該部材100の
内周部左側面にブレーキ用ピストン41のカラー41a
を当接させ、該部材100の外周部右側面に歩進用ピス
トン40を当接させた。そして、歩進用ピストン40
が、これとの間に第2圧力室45を画成するケーシング
1の右端の端壁11に当接する、外方のストローク端位
置に存する状態において、ブレーキ用ピストン41を介
して作用する付勢手段43の付勢力により皿ばね状部材
100が歩進用ピストン40との間で挟圧されてその内
径が縮径され、該部材100の内周縁が第1ガイド部材
b1に食い付いて、クランプ部材42が第1ガイド部材
b1をクランプするクランプ状態に保持されるようにし
た。
【0023】尚、ケーシング1の左端部にはブレーキ用
ピストン41の左方への退動を規制するストッパ12が
設けられている。また、本実施例ではクランプ部材42
を歩進用ピストン40側に配置したが、クランプ部材を
ブレーキ用ピストン側に配置し、歩進用ピストンにクラ
ンプ部材に当接するカラーを突設しても良い。
【0024】左動用歩進ユニット42は、右動用歩進ユ
ニット41と方向性が反対になっているだけで構造自体
は同一であり、右動用歩進ユニット41と同一の部材に
上記と同一の符号を付してその説明を省略する。
【0025】ケーシング1に取付けた上記バルブブロッ
ク2には、右動用歩進ユニット41の各圧力室44,4
5の給排気ポート44a,45aに接続される各バルブ
201,211と、左動用歩進ユニット42の各圧力室4
4,45の給排気ポート44a,45aに接続される各
バルブ202,212とが設けられている。これら各バル
ブ201,202,211,212は電磁弁で構成されてお
り、図外のコントローラからの信号で切換制御される。
また、各バルブ201,202,211,212の給気ポー
ト20a,21aと排気ポート20b,21bは、夫々
バルブブロック2内の給気用と排気用のマニホルド通路
22,23を介して共通の配管部材3と消音器24とに
接続される。尚、ケーシング1に各バルブ201,2
2,211,212を個別に取付ける場合でも、ケーシ
ング1にマニホルドを取付けて、共通の配管部材3から
各バルブ201,202,211,212にエアを供給する
ことができる。
【0026】次に、上記アクチュエータAの作用を説明
する。常時は、両歩進ユニット41,42の第1と第2の
両圧力室44,45は共に大気開放されており、この状
態では両歩進ユニット41,42の歩進用ピストン40,
40が共に外方のストローク端位置に存すると共に、両
歩進ユニット41,42のクランプ部材42,42が共に
各ガイド部材b1,b2をクランプする。この場合、ア
クチュエータAにワーク受けcを介して作用する左方へ
のスラスト力は、ケーシング1の右方の端壁11と右動
用歩進ユニット41の歩進用ピストン40とを介してそ
のクランプ部材42で受けられ、また、右方へのスラス
ト力は、ケーシング1の左方の端壁11と左動用歩進ユ
ニット42の歩進用ピストン40とを介してそのクラン
プ部材42で受けられ、かくて、アクチュエータAは定
位置にロックされる。
【0027】アクチュエータAを右動させる際は、先
ず、右動用歩進ユニット41の第2圧力室45にエア圧
を入力する。この場合、該歩進ユニット41の歩進用ピ
ストン40はそのクランプ部材42を介して第1ガイド
部材b1に対しロックされているから、第2圧力室45
内のエア圧による反力でケーシング1が右方に押圧され
る。この状態で左動用歩進ユニット42の第1圧力室4
4にもエア圧を入力する。これによれば、左動用歩進ユ
ニット42のブレーキ用ピストン41が付勢手段43に
抗して外方に退動し、該歩進ユニット42のクランプ部
材42がアンクランプ状態になって、ケーシング1が右
方に移動可能になり、右動用歩進ユニット41の第2圧
力室45内のエア圧により、アクチュエータAが図4
(a)に示す如く右動用歩進ユニット41の歩進用ピス
トン40のストローク分だけ右方に歩進する。尚、図示
例では右動用歩進ユニット41のブレーキ用ピストン4
1へのストッパ12の当接でその歩進用ピストン40の
ストロークが規制されるが、クランプ部材42への隔壁
10の当接でストロークが規制されるようにしても良
い。
【0028】上記の如くアクチュエータAが歩進する
と、先ず、左動用歩進ユニット42の第1圧力室44を
大気開放して、図4(b)に示す如く、該歩進ユニット
2のクランプ部材42をクランプ状態に切換え、次い
で、右動用歩進ユニット41の第2圧力室45を大気開
放する。これによれば、該歩進ユニット41のクランプ
部材42がアンクランプ状態に切換わり、該歩進ユニッ
ト41のブレーキ用ピストン41に作用する付勢手段4
3の付勢力によりクランプ部材42を介して歩進用ピス
トン40がケーシング1及び第1ガイド部材b1に対し
相対移動しつつ外方のストローク端位置に押し戻され、
図2に示す状態に復帰する。
【0029】そして、以上の作動を繰返すことによりケ
ーシング1は右動用歩進ユニット41の歩進用ピストン
40のストロークで1ピッチ宛右方に歩進する。右動用
歩進ユニット41の第1圧力室44と左動用歩進ユニッ
ト42の第2圧力室45に給排気すれば、上記と同様の
作用で、ケーシング1は左動用歩進ユニット42の歩進
用ピストン40のストロークで1ピッチ宛左方に歩進す
る。
【0030】ここで、図示例では、各歩進ユニット
1,42の歩進用ピストン40のストロークを等しく設
定しているが、このストロークに差異を付けると、ワー
ク受けcの位置をかなり大きな自由度を持って変更でき
るようになる。例えば、右動用歩進ユニット41のピス
トンストロークを5mm、左動用歩進ユニット42のピス
トンストロークを2mmに設定しておけば、右方に1回歩
進して左方に2回歩進することによりワーク受けcを右
方に1mm変位させることができ、ピストンストロークよ
り微小ピッチでの位置変更が可能となる。
【0031】また、図示例では第1と第2の両ガイド部
材b1,b2の径を互に等しくしているが、アクチュエ
ータAに作用する左右のスラスト力の一方が小さい場
合、例えば、右方へのスラスト力が小さい場合には、左
動用歩進ユニット42のクランプ部材42による第2ガ
イド部材b2に対する拘束力が左程強くなくても右方へ
のスラスト力を受けられる。そのため、第2ガイド部材
b2を細くして、アクチュエータAの一層の小型化を図
ることができる。
【0032】ところで、上記実施例では、クランプ部材
42を皿ばね状部材100で構成したが、図5に示す実
施例のように、各ガイド部材b1,b2に外挿されるコ
レットチャック101を皿ばね状部材100の内周に嵌
合して、クランプ部材42を構成しても良い。尚、図示
例でコレットチャック101はブレーキ用ピストン41
のカラー41aに一体化されている。
【0033】また、クランプ部材42を、図7に示すよ
うな、周方向に分断された複数のセグメントプレート1
02で構成することも可能である。この場合、図6に示
すように、セグメントプレート102をその外縁部を支
持するリテーナリング103を介して歩進用ピストン4
0に当接させる。これによれば、クランプ部材42が歩
進用ピストン40とブレーキ用ピストン41との間で挟
圧されたとき、セグメントプレート102がリテーナリ
ング103を径方向の反力受けとして径方向に起立する
ように傾動し、その内縁部が各ガイド部材b1,b2に
食い付く。尚、図8に示す実施例のように、クランプ部
材42を、セグメントプレート102とコレットチャッ
ク101とを組合わせて構成しても良い。
【0034】また、クランプ部材42を、図9に示すよ
うな、ボール式のコレットチャック104で構成するこ
とも可能である。該チャック104は、内周面にテーパ
ーを付けたアウターレース104aと、外周面にテーパ
ーを付けたコレット状のインナーレース104bと、両
レース104a,104b間に介挿したボール104c
とを備えており、両レース104a,104bを両端の
1対のエンドピース104d,104dで軸方向に少許
相対移動し得るように連結し、アウターレース104a
とインナーレース104bとが歩進用とブレーキ用のピ
ストン間で矢示方向に挟圧されたとき、ボール104c
を介してインナーレース104bが縮径されて、各ガイ
ド部材b1,b2がクランプされるようにした。図中1
04eはボールリテーナである。
【0035】以上の如く、クランプ部材42としては種
々のものが考えられるが、部品点数を削減してコストダ
ウンを図るには、皿ばね状部材100を用いることが望
ましく、更に、コストダウンと耐久性との両立を図るに
は、皿ばね状部材100とコレットチャック101との
組合せが有利である。また、上記実施例では、アクチュ
エータAの作動流体としてエアを用いたが、油等の液体
を用いることも可能である。
【0036】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、単一のケーシングに組込んだ往動用と復動用の1対
の歩進ユニットで往動方向と復動方向とへの歩進を行う
ものであり、アクチュエータの構造が簡単になると共
に、これら各ユニットに共通の配管部材からケーシング
上で分配して流体圧を供給できるため、アクチュエータ
に対する配管部材の取回しを簡素化でき、且つ、アクチ
ュエータ全体を被駆動物の固定部に利用できるため、被
駆動物の位置決めの剛性,精度を確保でき、更に、往動
時と復動時とで歩進ピッチに差異を付けることができる
ため、被駆動物の位置変更の自由度を増すことができ、
而も、アクチュエータを回り止めするために並設した1
対のガイド部材を往動用歩進ユニットと復動用歩進ユニ
ットとで効率良く利用でき、アクチュエータの小型軽量
化を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明アクチュエータの使用例を示す図
【図2】 本発明アクチュエータの第1実施例の截断側
面図
【図3】 第1実施例でクランプ部材として使用する皿
ばね状部材の正面図
【図4】 (a)(b)第1実施例の作用を示す図
【図5】 第2実施例の截断側面図
【図6】 第3実施例の截断側面図
【図7】 第3実施例でクランプ部材として使用するセ
グメントプレートの正面図
【図8】 第4実施例の截断側面図
【図9】 クランプ部材として使用するボール式コレッ
トチャックの断面図
【符号の説明】
A アクチュエータ b1 第1ガイド部材(一方のガイド部材) b2 第2ガイド部材(他方のガイド部材) 1 ケーシング 2 バルブブロック
(流体供給手段) 41,42 歩進ユニット 40 歩進用ピス
トン 41 ブレーキ用ピストン 42 クランプ部材 43 付勢手段 44 第1圧力室 45 第2圧力室 100 皿ばね状部材 101 コレットチャック

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガイド部材に対し相対移動する尺取虫型
    アクチュエータであって、 平行に配置した1対のガイド部材に摺動自在に係合させ
    たケーシングと、ケーシングに一方のガイド部材側に位
    置させて組込んだ往動用の歩進ユニットと、ケーシング
    に他方のガイド部材側に位置させて組込んだ復動用の歩
    進ユニットとを備え、 前記各歩進ユニットは、往動用歩進ユニットについては
    往動方向を正方向、復動方向を逆方向、復動用歩進ユニ
    ットについては復動方向を正方向、往動方向を逆方向と
    して、歩進用ピストンと、歩進用ピストンに対し逆方向
    に配置したブレーキ用ピストンと、歩進用ピストンとブ
    レーキ用ピストンとの間に介設した、該両ピストン間で
    挟圧されたときに対応するガイド部材をクランプするク
    ランプ部材と、ブレーキ用ピストンを正方向に付勢する
    付勢手段と、ブレーキ用ピストンを逆方向に押圧する第
    1圧力室と、歩進用ピストンを逆方向に押圧する第2圧
    力室とを備え、 往動歩進時に往動用歩進ユニットの第2圧力室と復動用
    歩進ユニットの第1圧力室とに流体圧を入力し、復動歩
    進時に復動用歩進ユニットの第2圧力室と往動用歩進ユ
    ニットの第1圧力室とに流体圧を入力する流体供給手段
    を設ける、 ことを特徴とする尺取虫型アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 前記クランプ部材は、歩進用ピストンと
    ブレーキ用ピストンとの間で挟圧されたときに内径が縮
    径される皿ばね状部材で構成されることを特徴とする請
    求項1に記載の尺取虫型アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 前記クランプ部材は、ガイド部材に外挿
    されるコレットチャックを備えるものに構成されること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の尺取虫型アクチュ
    エータ。
JP19501495A 1995-07-31 1995-07-31 尺取虫型アクチュエータ Pending JPH0942225A (ja)

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GB9615616A GB2303881B (en) 1995-07-31 1996-07-25 Inchworm type of actuator
US08/689,016 US5662020A (en) 1995-07-31 1996-07-30 Inchworm type of actuator

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11113992A (ja) * 1997-10-15 1999-04-27 Family Kk エアマッサージ機及びエア分配器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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