JP3122871B2 - 尺取虫型アクチュエータ - Google Patents

尺取虫型アクチュエータ

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JP3122871B2
JP3122871B2 JP07195009A JP19500995A JP3122871B2 JP 3122871 B2 JP3122871 B2 JP 3122871B2 JP 07195009 A JP07195009 A JP 07195009A JP 19500995 A JP19500995 A JP 19500995A JP 3122871 B2 JP3122871 B2 JP 3122871B2
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unit
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紘史 森田
敏和 浅倉
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Honda Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガイド部材に対し
1ピッチ宛歩進するようにして相対移動する尺取虫型ア
クチュエータに関し、特に、治具上のワーク受けの位置
を保持し、且つ、ワークの機種に応じて変更する際の位
置決め駆動装置に好適なアクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、尺取虫型アクチュエータとして、
特開昭47-32631号公報により、油圧ジャッキを介して伸
縮自在に連結される1対のケーシングを棒状のガイド部
材に摺動自在に係合し、各ケーシングに、該各ケーシン
グをガイド部材に対してロック及びアンロックする、油
圧式のブレーキユニットを組込み、一方のケーシングの
ブレーキユニットをロック状態、他方のケーシングのブ
レーキユニットをアンロック状態にして油圧ジャッキの
伸張動作により他方のケーシングを歩進させ、次いで、
他方のケーシングのブレーキユニットをロック状態、一
方のケーシングのブレーキユニットをアンロック状態に
して油圧ジャッキの収縮動作により一方のケーシングを
他方のケーシング側に歩進させ、以上の作動の繰返しで
アクチュエータをガイド部材に沿って1ピッチ宛歩進さ
せるようにしたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、アクチュエ
ータの制御の応答性を向上させるには、油圧ジャッキや
ブレーキユニットへの給排油を制御するバルブをケーシ
ングに取付けて、油圧ジャッキやブレーキユニットとバ
ルブとの間の流体通路長さを可及的に短縮することが望
まれる。
【0004】上記従来例のものは、一方のケーシングに
油圧ジャッキを一体化できるから、該一方のケーシング
にこれに内蔵するブレーキユニット用のバルブと油圧ジ
ャッキ用のバルブとを備えるバルブブロックを取付け、
該バルブブロックに接続する共通の配管部材により各バ
ルブを介してブレーキユニットと油圧ジャッキに流体圧
を入力できるが、他方のケーシングは一方のケーシング
に対し相対移動するため、他方のケーシングに内蔵する
第2のブレーキユニット用のバルブを一方のケーシング
に取付けたバルブブロックに収納すると、バルブブロッ
クと第2のブレーキユニットとの間を可撓性ホースを介
して接続せざるを得なくなり、第2のブレーキユニット
の制御の応答性が悪くなると共に、他方のケーシングの
相対移動に伴う可撓性ホースの屈伸によりホースの疲労
を生じて耐久性が悪くなる。
【0005】この場合、他方のケーシングに第2のブレ
ーキユニット用のバルブを取付けることも考えられる
が、これでは圧力源に連なる配管部材を一方のケーシン
グ側と他方のケーシング側とに分けて配設しなければな
らず、配管の取回しが面倒になる。
【0006】また、上記従来例では、往復動の何れにお
いても油圧ジャッキのストローク分のピッチで歩進され
ることになるため、往動時の歩進ピッチと復動時の歩進
ピッチとが等しくなり、治具上のワーク受けの位置決め
駆動装置としてアクチュエータを使用する場合、歩進ピ
ッチの整数倍のピッチでしかワーク受けを位置変更でき
なくなり、位置変更の自由度を損う。
【0007】更に、上記従来例では、相対移動する2つ
のケーシングでアクチュエータが構成されているため、
ワーク受け等の被駆動物の固定部として利用できるのは
アクチュエータの一部(2つのケーシングの一方)のみ
となり、被駆動物の位置決めの剛性,精度を損う。
【0008】本発明は、以上の点に鑑み、単一のケーシ
ングを用いて歩進可能とすることにより配管部材の取回
しの簡素化を図れるようにすると共に、被駆動物の位置
決めの剛性,精度を確保し、且つ、往動時の歩進ピッチ
と復動時の歩進ピッチとに差異を付けられるようにした
尺取虫型アクチュエータを提供することをその目的とし
ている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明は、ガイド部材に対し相対移動する尺取虫型アク
チュエータであって、ガイド部材の長手方向に長手でガ
イド部材に対し摺動自在なケーシングと、ケーシングの
中央部に組込んだブレーキユニットと、ケーシングの一
端部に組込んだ往動用の歩進ユニットと、ケーシングの
他端部に組込んだ復動用の歩進ユニットとを備え、前記
ブレーキユニットは、ブレーキ用ピストンと、ブレーキ
用ピストンに連動してケーシングをガイド部材に対しロ
ック及びアンロックするロック部材と、ブレーキ用ピス
トンをロック部材のロック方向に付勢する付勢手段と、
ブレーキ用ピストンをロック部材のアンロック方向に押
圧する圧力室とを備え、前記各歩進ユニットは、往動用
歩進ユニットについては往動方向を正方向、復動方向を
逆方向、復動用歩進ユニットについては復動方向を正方
向、往動方向を逆方向として、歩進用ピストンと、歩進
用ピストンに向けて正方向に付勢される受取め部材と、
歩進用ピストンと受取め部材との間に介設した、歩進用
ピストンからの逆方向の押圧力を受けたときにガイド部
材をクランプするクランプ部材と、歩進用ピストンを逆
方向に押圧する圧力室とを備え、往動歩進時に往動用歩
進ユニットの圧力室とブレーキユニットの圧力室とに流
体圧を入力し、復動歩進時に復動用歩進ユニットの圧力
室とブレーキユニットの圧力室とに流体圧を入力する流
体供給手段を設ける、ことを特徴とする。
【0010】常時はブレーキ用ピストンの付勢手段によ
る付勢力によりロック部材がロック状態に維持され、ケ
ーシングはガイド部材に対しロックされている。往動用
歩進ユニットの圧力室に流体圧を入力すると、該歩進ユ
ニットのクランプ部材が歩進用ピストンと受取め部材と
の間で軸方向に圧縮されてガイド部材をクランプし、該
歩進ユニットの歩進用ピストンがガイド部材に対し移動
不能となり、圧力室内の流体圧による反力でケーシング
が往動方向に押圧される。この際、ブレーキユニットの
圧力室にも流体圧が入力されるが、これによればブレー
キ用ピストンを介してロック部材がアンロック状態に切
換えられ、往動用歩進ユニットの圧力室内の流体圧によ
り歩進用ピストンのストローク分だけケーシングが往動
方向に歩進する。
【0011】この歩進後、ブレーキユニットの圧力室と
往動用歩進ユニットの圧力室とを共に大気開放するが、
これによればブレーキユニットのロック部材がロック状
態に切換えられてケーシングが歩進位置にロックされる
と共に、歩進ユニットのクランプ部材がアンクランプ状
態に切換えられ、受取め部材の付勢力によりクランプ部
材を介して歩進用ピストンがケーシングに対し往動方向
のストローク端位置まで押し戻され、元の状態に復帰す
る。そして、以上の作動を繰返すことにより、ケーシン
グが往動用歩進ユニットの歩進用ピストンのストローク
で1ピッチ宛往動方向に歩進する。
【0012】復動用歩進ユニットの圧力室とブレーキユ
ニットの圧力室とに流体圧を入力したときも、上記と同
様の作用で、ケーシングが復動用歩進ユニットの歩進用
ピストンのストローク分だけ復動方向に歩進する。この
ように、往動と復動とを各別の歩進ユニットを用いて行
うため、往動時の歩進ピッチと復動時の歩進ピッチとに
差異を付けることが可能となる。
【0013】また、ケーシングが単一であるため、流体
供給手段を構成するブレーキユニット用のバルブと往動
用歩進ユニット用のバルブと復動用歩進ユニット用のバ
ルブとを組込んだバルブブロックをケーシングに取付け
て、バルブブロックに接続する共通の配管部材から各バ
ルブを介して各ユニットに応答性良く流体圧を入力でき
るようになり、アクチュエータに対する配管部材の取回
しが簡素化される。更に、単一のケーシングでアクチュ
エータが構成されるため、アクチュエータ全体を被駆動
物の固定部に利用できるようになり、被駆動物の位置決
めの剛性,精度が確保される。
【0014】ところで、アクチュエータにより重量物を
移動する場合、ロックを確実にするには、ブレーキユニ
ットを1対設けることが望まれる。この場合、1対のブ
レーキユニットを、該各ブレーキユニットのロック部材
のロック方向が夫々ケーシングの長手方向外方を向くよ
うに配置し、両ブレーキユニットのブレーキ用ピストン
間に両ブレーキ用ピストンをロック方向に付勢する共通
の付勢手段を設け、部品の共用化を図ることが望まし
い。
【0015】また、往動用と復動用の1対の歩進ユニッ
トを、該両歩進ユニットの正方向が夫々ケーシングの長
手方向内方を向くように配置すれば、各歩進ユニットの
圧力室は歩進用ピストンに対しケーシングの長手方向内
方に配置されることになり、流体供給手段をケーシング
の中央部寄りに集約配置でき、有利である。
【0016】ロック部材やクラッチ部材としては種々の
ものが考えられるが、これらを、ブレーキ用ピストンや
歩進用ピストンからの押圧力を受けたときに内径が縮径
する皿ばね状部材で構成すれば、構造が簡単になる。ま
た、ロック部材やクランプ部材をガイド部材に外挿され
るコレットチャックを備えるものに構成すれば、耐久性
が向上すると共に、ガイド部材に対する拘束力を強くで
き、有利である。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は自動車製造ライン等で使用
する治具上のワーク受けの配置部を示しており、治具本
体a上に棒状のガイド部材b横設し、ガイド部材bに沿
って左右動するアクチュエータAに被駆動物たるワーク
受けcを取付け、ワークの機種に応じてワーク受けcの
位置を変更し得るようにした。
【0018】アクチュエータAは、ガイド部材bに摺動
自在に係合するケーシング1を備えており、ケーシング
1の外面にバルブブロック2を取付け、該バルブブロッ
ク2にこれに接続した配管部材3を介して圧力流体、例
えば、圧縮エアを供給し、エア圧でアクチュエータAを
作動させるようにした。
【0019】アクチュエータAの詳細は、図2に示す通
りであり、ガイド部材bに摺動自在に外挿される筒状の
ケーシング1の中央部に左右1対のブレーキユニット
4,4が組込まれると共に、ケーシング1の左端部に右
動用の歩進ユニット51が組込まれ、更に、ケーシング
1の右端部に左動用の歩進ユニット52が組込まれてい
る。
【0020】各ブレーキユニット4は、ブレーキ用ピス
トン40と、該ピストン40に連動してケーシング1を
ガイド部材bに対しロック及びアンロックするロック部
材41とを備えている。ロック部材41は、図3に示す
如く、内周側から径方向途中までのびる放射状のスリッ
トを形成した皿ばね状部材100で構成されており、該
部材100をブレーキ用ピストン40とこれに対向する
ケーシング1に一体の受け部42との間に介設し、ブレ
ーキ用ピストン40から受け部42側への押圧力を受け
たとき皿ばね状部材100が軸方向に圧縮されてその内
径が縮径され、該部材100の内周縁がガイド部材bに
食い付き、ガイド部材bに対しケーシング1がロックさ
れるようにした。
【0021】ブレーキユニット4は、更に、ブレーキ用
ピストン40をロック部材41のロック方向、即ち、受
け部42側に付勢する付勢手段43と、ブレーキ用ピス
トン40をロック部材41のアンロック方向に押圧する
圧力室44とを備えており、常時は付勢手段43の付勢
力によりロック部材41をロック状態に維持し、圧力室
44への給排気ポート44aからのエア圧の入力でロッ
ク部材41をアンロック状態に切換えるようにした。
【0022】尚、付勢手段43はコイルスプリングで構
成されているが、エアスプリング等で構成することも可
能である。また、ブレーキ用ピストン40に対し受け部
42をケーシング1の長手方向内方に配置し、ロック部
材41のロック方向をケーシング1の長手方向内方に設
定することも可能であるが、本実施例では、ブレーキ用
ピストン40に対し受け部42をケーシング1の長手方
向外方に配置して、ロック方向をケーシング1の長手方
向外方に設定し、両ブレーキユニット4,4のブレーキ
用ピストン40,40を両者間に配置した共通の付勢手
段43でロック方向に付勢し得るようにした。
【0023】右動用歩進ユニット51は、歩進用ピスト
ン50と、歩進用ピストン50に向けて右方に付勢され
る受取め部材51と、歩進用ピストン50と受取め部材
51との間に介設した、ガイド部材bをクランプ可能な
クランプ部材52と、歩進用ピストン50を左方に押圧
する圧力室53とを備えている。
【0024】クランプ部材52は、ロック部材41と同
様の皿ばね状部材100で構成されており、また、受取
め部材51は、その尾端部に形成したピストン部51a
においてエアスプリングから成る付勢手段54により右
方に付勢されている。そして、歩進用ピストン50が右
方のストローク端位置に到達したところで受取め部材5
1の右方への移動がケーシング1に設けたストッパ部5
5によって規制されるようにしており、そのため、常時
はクランプ部材52は軸方向に圧縮されずアンクランプ
状態に保持される。一方、歩進用ピストン50が圧力室
53への給排気ポート53aからのエア圧の入力で左方
に押圧されると、クランプ部材52たる皿ばね状部材1
00が受取め部材51との間で軸方向に圧縮されてその
内径が縮径され、該部材100の内周縁がガイド部材b
に食い付いてクランプ状態になり、歩進用ピストン50
の左動が阻止されて、圧力室53内のエア圧による反力
でケーシング1が右方に押圧されるようになる。尚、受
取め部材51の付勢手段54は、コイルスプリング等の
エアスプリング以外のもので構成しても良い。
【0025】左動用歩進ユニット52は、右動用歩進ユ
ニット51と方向性が反対になっているだけで構造自体
は同一であり、右動用歩進ユニット51と同一の部材に
上記と同一の符号を付してその説明を省略する。
【0026】尚、ケーシング1は、左右両半部1a,1
aに分割して構成されており、各半部1aに各1個の歩
進ユニットとブレーキユニットとを組込んで成るサブア
ッセンブリを組立てた後、両半部1a,1aを結合して
アクチュエータAを組立てる。この場合、両半部1a,
1aのサブアッセンブリは全く同一の構成となり、量産
性に優れる。
【0027】ケーシング1に取付けた上記バルブブロッ
ク2には、1対のブレーキユニット4,4の圧力室4
4,44への給排気を制御する1対のブレーキ用バルブ
20,20と、右動用歩進ユニット51の圧力室53へ
の給排気を制御する右動用バルブ21と、左動用歩進ユ
ニット52の圧力室53への給排気を制御する左動用バ
ルブ22とが設けられている。これら各バルブ20,2
1,22は電磁弁で構成されており、図外のコントロー
ラからの信号で切換制御される。また、各バルブ20,
21,22の給気ポート20a,21a,22aと排気
ポート20b,21b,22bは、夫々バルブブロック
2内の給気用と排気用のマニホルド通路23,24を介
して共通の配管部材3と消音器25に接続される。尚、
ケーシング1に各バルブ20,21,22を個別に取付
ける場合でも、ケーシング1にマニホルドを取付けて、
共通の配管部材3から各バルブ20,21,22にエア
を供給することができる。
【0028】ところで、ケーシング1の左端部に左動用
歩進ユニット52と、右端部に右動用歩進ユニット51
を設けることも可能であるが、この場合には各歩進ユニ
ット51,52の圧力室53が歩進用ピストン50に対し
ケーシング1の長手方向外方に配置されることになり、
両歩進ユニット51,52の給排気ポート53a,53a
間の距離が長くなる。これに対し、本実施例のように、
ケーシング1の左端部に右動用歩進ユニット51と、右
端部に左動用歩進ユニット52とを設けておけば、各歩
進ユニット51,52の圧力室53が歩進用ピストン50
に対しケーシング1の長手方向内方に配置されることに
なるため、両歩進ユニット51,52の給排気ポート53
a,53a間の距離が短くなり、バルブロック2の小型
化を図れる。
【0029】次に、上記アクチュエータAの作用を説明
する。アクチュエータAを右動させる際は、先ず右動用
歩進ユニット51の圧力室53にエア圧を入力し、上記
の如く該歩進ユニット51のクランプ部材52でガイド
部材bをクランプして、該歩進ユニット51の歩進用ピ
ストン50の左動を阻止し、次いで、両ブレーキユニッ
ト4,4の圧力室44,44にエア圧を入力し、両ブレ
ーキユニット4,4のロック部材41,41をアンロッ
ク状態に切換える。これによれば、右動用歩進ユニット
1の圧力室53内のエア圧による反力でケーシング1
が図4(a)に示す如く歩進用ピストン50のストロー
ク分だけ右方に歩進する。尚、図示例では、受取め部材
51のストロークによって歩進用ピストン50のストロ
ークが規制されるが、クランプ部材52へのストッパ部
55の当接で歩進用ピストン50のストロークが規制さ
れるようにしても良い。
【0030】上記の如くケーシング1が歩進すると、両
ブレーキユニット4,4の圧力室44,44を大気開放
して、図4(b)に示す如く、両ブレーキユニット4,
4のロック部材41,41をロック状態に切換え、次い
で、右動用歩進ユニット51の圧力室53を大気開放す
る。これによれば、クランプ部材52がアンクランプ状
態に切換わり、受取め部材51の付勢力によりクランプ
部材52を介して歩進用ピストン50がケーシング1及
びガイド部材bに対し相対移動しつつ右方のストローク
端位置に押し戻され、図2に示す状態に復帰する。
【0031】そして、以上の作動を繰返すことによりケ
ーシング1は右動用歩進ユニット51の歩進用ピストン
50のストロークで1ピッチ宛右方に歩進する。右動用
歩進ユニット51に代えて左動用歩進ユニット52の圧力
室53に給排気すれば、上記と同様の作用で、ケーシン
グ1は左動用歩進ユニット52の歩進用ピストン50の
ストロークで1ピッチ宛左方に歩進する。
【0032】ここで、図示例では、各歩進ユニット
1,52の歩進用ピストン50のストロークを等しく設
定しているが、このストロークに差異を付けると、ワー
ク受けcの位置をかなり大きな自由度を持って変更でき
るようになる。例えば、右動用歩進ユニット51のピス
トンストロークを5mm、左動用歩進ユニット52のピス
トンストロークを2mmに設定しておけば、右方に1回歩
進して左方に2回歩進することによりワーク受けcを右
方に1mm変位させることができ、ピストンストロークよ
り微小ピッチでの位置変更が可能となる。
【0033】ところで、上記実施例では、ロック部材4
1とクランプ部材52とを夫々皿ばね状部材100で構
成したが、図5に示す実施例のように、ガイド部材bに
外挿されるコレットチャック101を皿ばね状部材10
0の内周に嵌合して、ロック部材41やクランプ部材5
2を構成しても良い。尚、図示例でクランプ部材52用
のコレットチャック101は受取め部材51に一体化さ
れている。また、ロック部材41をコレットチャック1
01付きのものにすると、ガイド部材bをその移動方向
に係りなく確実にロックできるから、ブレーキユニット
4は1個だけでも良い。
【0034】また、ロック部材41やクランプ部材52
を、図7に示すような、周方向に分断された複数のセグ
メントプレート102で構成することも可能である。こ
の場合、図6に示すように、セグメントプレート102
をその外縁部を支持するリテーナリング103を介して
ブレーキ用ピストン40や歩進用ピストン50に当接さ
せる。これによれば、各ピストン40,50からの押圧
力が作用したとき、セグメントプレート102がリテー
ナリング103を径方向の反力受けとして径方向に起立
するように傾動し、その内縁部がガイド部材bに食い付
く。尚、図8に示す実施例のように、ロック部材41や
クランプ部材52を、セグメントプレート102とコレ
ットチャック101とを組合わせて構成しても良い。
【0035】また、ロック部材41やクランプ部材52
を、図9に示すような、ボール式のコレットチャック1
04で構成することも可能である。該チャック104
は、内周面にテーパーを付けたアウターレース104a
と、外周面にテーパーを付けたコレット状のインナーレ
ース104bと、両レース104a,104b間に介挿
したボール104cとを備えており、両レース104
a,104bを両端の1対のエンドピース104d,1
04dで軸方向に少許相対移動し得るように連結し、ア
ウタレース104aにブレーキ用や歩進用のピストンか
ら矢示方向の押圧力が作用したとき、ボール104cを
介してインナーレース104bが縮径されて、ガイド部
材bがクランプされるようにした。図中104eはボー
ルリテーナである。
【0036】以上の如く、ロック部材41やクランプ部
材52としては種々のものが考えられるが、部品点数を
削減してコストダウンを図るには、皿ばね状部材100
を用いることが望ましく、更に、コストダウンと耐久性
との両立を図るには、皿ばね状部材100とコレットチ
ャック101との組合せが有利である。また、上記実施
例では、アクチュエータAの作動流体としてエアを用い
たが、油等の液体を用いることも可能である。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、単一のケーシングに組込んだブレーキユニットと往
動用と復動用の1対の歩進ユニットとで往動方向と復動
方向とへの歩進を行うものであり、これら各ユニットに
共通の配管部材からケーシング上で分配して流体圧を供
給できるため、アクチュエータに対する配管部材の取回
しを簡素化できると共に、アクチュエータ全体を被駆動
物の固定部に利用できるため、被駆動物の位置決めの剛
性,精度を確保でき、更に、往動時と復動時とで歩進ピ
ッチに差異を付けることができるため、被駆動物の位置
変更の自由度を増すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明アクチュエータの使用例を示す図
【図2】 本発明アクチュエータの第1実施例の截断側
面図
【図3】 第1実施例でロック部材やクランプ部材とし
て使用する皿ばね状部材の正面図
【図4】 (a)(b)第1実施例の作用を示す図
【図5】 第2実施例の截断側面図
【図6】 第3実施例の截断側面図
【図7】 第3実施例でロック部材やクランプ部材とし
て使用するセグメントプレートの正面図
【図8】 第4実施例の截断側面図
【図9】 ロック部材やクランプ部材として使用するボ
ール式コレットチャックの断面図
【符号の説明】
A アクチュエータ b ガイド部材 1 ケーシング 2 バルブブロック
(流体供給手段) 4 ブレーキユニット 40 ブレーキ用ピスト
ン 41 ロック部材 42 受け部 43 付勢手段 44 圧力室 51,52 歩進ユニット 50 歩進用ピス
トン 51 受取め部材 52 クランプ部材 53 圧力室 100 皿ばね状部材 101 コレットチャック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B23Q 5/34 520C B25J 5/02 Z (56)参考文献 特開 昭47−32631(JP,A) 特開 昭58−5506(JP,A) 特開 昭62−49005(JP,A) 実開 昭58−38009(JP,U) 実開 昭60−46744(JP,U) 実開 昭63−126316(JP,U) 実開 平1−83904(JP,U) 実開 平1−122504(JP,U) 実開 平2−25703(JP,U) 実開 昭60−116433(JP,U) 米国特許2988058(US,A) 米国特許3176590(US,A) 米国特許4564088(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F15B 15/00 - 15/28 B23Q 5/34 520 B25J 5/02 F15B 11/12 F15B 11/18

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガイド部材に対し相対移動する尺取虫型
    アクチュエータであって、 ガイド部材の長手方向に長手でガイド部材に対し摺動自
    在なケーシングと、ケーシングの中央部に組込んだブレ
    ーキユニットと、ケーシングの一端部に組込んだ往動用
    の歩進ユニットと、ケーシングの他端部に組込んだ復動
    用の歩進ユニットとを備え、 前記ブレーキユニットは、ブレーキ用ピストンと、ブレ
    ーキ用ピストンに連動してケーシングをガイド部材に対
    しロック及びアンロックするロック部材と、ブレーキ用
    ピストンをロック部材のロック方向に付勢する付勢手段
    と、ブレーキ用ピストンをロック部材のアンロック方向
    に押圧する圧力室とを備え、 前記各歩進ユニットは、往動用歩進ユニットについては
    往動方向を正方向、復動方向を逆方向、復動用歩進ユニ
    ットについては復動方向を正方向、往動方向を逆方向と
    して、歩進用ピストンと、歩進用ピストンに向けて正方
    向に付勢される受取め部材と、歩進用ピストンと受取め
    部材との間に介設した、歩進用ピストンからの逆方向の
    押圧力を受けたときにガイド部材をクランプするクラン
    プ部材と、歩進用ピストンを逆方向に押圧する圧力室と
    を備え、 往動歩進時に往動用歩進ユニットの圧力室とブレーキユ
    ニットの圧力室とに流体圧を入力し、復動歩進時に復動
    用歩進ユニットの圧力室とブレーキユニットの圧力室と
    に流体圧を入力する流体供給手段を設ける、 ことを特徴とする尺取虫型アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 1対のブレーキユニットを、該各ブレー
    キユニットのロック部材のロック方向が夫々ケーシング
    の長手方向外方を向くように配置し、両ブレーキユニッ
    トのブレーキ用ピストン間に両ブレーキ用ピストンをロ
    ック方向に付勢する共通の付勢手段を設けることを特徴
    とする請求項1に記載の尺取虫型アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 往動用と復動用の1対の歩進ユニット
    を、該両歩進ユニットの正方向が夫々ケーシングの長手
    方向内方を向くように配置することを特徴とする請求項
    1又は2に記載の尺取虫型アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 前記ロック部材は、ブレーキ用ピストン
    に対しロック方向に対向するケーシングに固定の受け部
    とブレーキ用ピストンとの間に介設した、ブレーキ用ピ
    ストンからのロック方向の押圧力を受けて内径が縮径す
    る皿ばね状部材で構成されることを特徴とする請求項1
    乃至3の何れか1項に記載の尺取虫型アクチュエータ。
  5. 【請求項5】 前記クランプ部材は、歩進用ピストンと
    受取め部材との間に介設した、歩進用ピストンからの逆
    方向の押圧力を受けて内径が縮径する皿ばね状部材で構
    成されることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項
    に記載の尺取虫型アクチュエータ。
  6. 【請求項6】 前記ロック部材や前記クランプ部材をガ
    イド部材に外挿されるコレットチャックを備えるものに
    構成することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項
    に記載の尺取虫型アクチュエータ。
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