JPH094091A - 空胴コンクリートブロック強化ジョイント及びブロックベース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブロック壁面を構築する際、強固に平易に、
安価にできる。 【構成】 コンクリート基礎にアンカーボルトでブロッ
クベースを固定し、ブロックを積み上げ、各ブロック間
はジョイントを組み込み、モルタルで接着する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、空胴コンクリートブロ
ック壁面を構築する際の補助具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の空胴コンクリートブロッ
ク壁面の構築工法は、空胴部に鉄筋を配し、モルタルで
各ブロックを固定する工法が一般的である。（建築基準
法参照）

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の工法によって構
築された空胴コンクリートブロック壁は、地震や台風な
どの自然災害や、壁面に自動車が衝突したりする交通事
故の際に容易に倒壊するという強度上の問題点と、基礎
を構築する時や、空胴コンクリートブロックを積み重ね
ていく過程において、モルタルが液状のため、水平・垂
直取りの作業に熟練した技術を必要とし、且つ施工時間
がかかるという問題点を有していた。本発明は、このよ
うな従来の工法の有する問題点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、コンクリートブロック
壁面構築法の簡易化と、壁面を強度的に優れたものとす
る補助具を提供しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明におけるジョイントは、ブロックの空胴部に
固定するブロック係止部（１、２、３）と、水平方向の
目地幅を一定に保持する目地幅調節部（４）及び立て目
地幅調節部（５）から構成される。

【０００５】また、ブロックベースは、基礎コンクリー
トにブロックベースを係止する基礎固定部（７）と、上
面にブロックを係止するブロック係止部（８）から構成
される。

【０００７】ブロック係止部（１、２、３）は、ブロッ
ク空胴部に対応し、立て目地幅調節部（５）はブロック
の立て目地幅が１０ｍｍとなるような位置とする。

【０００８】

【作用】上記のように構成されるジョイントは、図１
で、両端のブロック係止部（１、２、３）において左右
及び上下のブロックの空胴部に係止する。また中央のブ
ロック係止部（２）において、立て目地に接する空胴部
に係止する。このとき、ブロックの空胴部に係止する深
さは目地幅調節部（４）までとなる。請求項３のジョイ
ントは図３、６、７、８、１０、１１で、それぞれ上記
と同じ作用をする。

【０００９】ブロックベース図４においては、基礎固定
部（８、９）によってブロックベースを基礎に固定、同
様にブロック係止部（８）で第１段目の各ブロックの空
胴部を固定する。

【００１０】

【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図１においてジョイントは、厚さ５．０ｍｍ程のプラス
チック、若しくは１．０ｍｍ程の金属板に、両端と中央
のブロック係止部（１、２、３）と目地幅調節部を持つ
よう加工した側板２枚を支持板（６）２枚で固定した構
造を取り、ブロック係止部（２）の外側に目地幅調節部
（５）を取り付ける。このときの支持板（６）の幅はブ
ロックの空胴部の幅に準ずる。また側板のエッジはブロ
ック空胴部の角が丸いため、その様に加工するのが好ま
しい。またこのジョイントは一体構造で形成することも
可能である。

【００１１】図３のジョイントは横鉄筋を配するブロッ
クに用いるジョイントである。

【００１２】また図１０、１１においては、目地幅調節
部を１枚板とし、その目地幅調節板にブロック係止部を
固定する構造を取る。

【００１３】図２おける実施例では、上記ジョイントを
下段の各ブロック間に接続後、モルタルを塗り、上段の
ブロックを乗せる。この操作を繰り固定後、ブロック係
止部（６）に最下段のブロックの空胴部を対応させて、
モルタルでブロックを固定する。

【００１６】

【発明の効果】本発明は、上述の通り構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。

【００１７】請求項１記載のジョイントについて、両端
のブロック係止部（１、３）は、各ブロックの空胴部に
対応し、中央の係止部（２）は左右のブロックの立て目
地に接する空胴部に対応するため、ブロックの水平方向
の係止が確実になる。同様に、各ブロックの係止部は上
下のブロックの空胴部に対応するため、ブ槌民旭旭外旭
鯵ロックの垂直方向の係止が確実になり、且つ垂直取り
が平易である。

【００１８】また、目地幅調節部（４、５）の存在によ
り、目地幅が常に一定となり、且つ水平取りが平易であ
る。

【００１９】またブロック係止部は内部が空洞であるた
め、従来の鉄筋を用いる補強ブロック工法と併用でき、
壁面の強度が飛躍的に向上する。

【００２０】また本発明のジョイントはコンクリートブ
ロックの外径内にあるため、施工後も従来の工法と変わ
らない外観を呈する。

【００２１】また本発明のジョイントはブロック係止部
に、ブロック本体の空胴部を利用するためＪＩＳ規格の
ブロックを何ら加工する事なく使用できる。

【００２２】請求項２記載のブロックベースを用いる事
によりコンクリートブロック壁面と基礎間の結合がより
強固にでき、且つ水平取りが平易である。

【００２３】また本発明におけるジョイントとブロック
ベースを用いる事により、工期が相当短縮され、ジョイ
ント、ブロックベースの分コストアップしても、全体的
には従来工法よりもコストダウンする。

【００２４】上記ジョイントとブロックベースを用いる
ことにより、コンクリートブロック壁の高さが高くなっ
た時に、従来の工法よりも安全度が格段に上昇する。

【図面の簡単な説明】

【図１】ブロックジョイントの斜視図

【図２】ブロックとジョイントとの結合図

【図３】横鉄筋入れブロック用ジョイントの斜視図

【図４】ブロックベースの斜視図

【図５】図１のジョイントを用いた組立て正面図

【図６】隅角ブロック用ジョイントの斜視図

【図７】隅ブロック用ジョイントの斜視図

【図８】フリー角度ジョイントのブロック結合上面図

【図９】フリー角度ジョイントのブロック結合正面図

【図１０】水平部を板状にしたジョイント斜視図

【図１１】水平部を板状にし、係止部を直方体にしたジ
ョイント斜視図

【符号の説明】

１、２、３ ブロック係止部 ４、５ 目地幅調節部 ６ 支持板 ７ 基礎固定部 ８ ブロック係止部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 コンクリートブロック壁面を構築する際
   の補助具において、両端と中央の上下にブロック係止部
   を有し、各ブロック係止部の間に目地幅調節部を設けて
   なる空胴コンクリートブロック強化ジョイント。
2. 【請求項２】 上面にブロック係止部、下面に基礎固定
   部を有するブロックベース。
3. 【請求項３】 コンクリートブロック壁面を構築する際
   の補助具において各ブロック系止部の間に目地幅調節部
   を設けてなる空胴コンクリートブロック強化ジョイン
   ト。