JPH0940677A - シクロオクタジエン誘導体 - Google Patents

シクロオクタジエン誘導体

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JPH0940677A
JPH0940677A JP19318195A JP19318195A JPH0940677A JP H0940677 A JPH0940677 A JP H0940677A JP 19318195 A JP19318195 A JP 19318195A JP 19318195 A JP19318195 A JP 19318195A JP H0940677 A JPH0940677 A JP H0940677A
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JP
Japan
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noh
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compound
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present
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Application number
JP19318195A
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English (en)
Inventor
Yasuyuki Nakajima
康之 中島
Tomoaki Adachi
倫明 安達
Hisayuki Watanabe
久幸 渡邊
Michito Tagawa
道人 田川
Mitsugi Futagawa
貢 二川
Takashi Furusato
孝 古里
Hiroshi Oya
博司 大宅
Masanori Nishioka
正憲 西岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Chemical Corp
Original Assignee
Nissan Chemical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 農園芸用殺菌剤、抗かび剤及び抗血小板剤を
提供する。 【解決手段】 一般式(1)で表されるシクロオクタジ
エン誘導体及びそれを含有する農園芸用殺菌剤、抗かび
剤及び抗血小板剤。 〔式中、X及びYは、それぞれ独立して酸素原子、N-OR
5又はN-NR6R7を表し、R5は、水素原子、C1-C6アルキル
基、C7-C10アラルキル基など、R6及びR7は、それぞれ独
立して水素原子、C1-C6アルキル基、置換されていても
よいC7-C10アラルキル基などを表す。但し、XとYが同
時に酸素原子を表す場合を除く。R1、R2、R3及びR4は、
それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、
置換されていてもよいC1-C10アルキル基、置換されてい
てもよいC2-C10アルケニル基、置換されていてもよいC2
-C10アルキニル基を表す。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なシクロオク
タジエン誘導体及び該誘導体を有効成分として含有する
ことを特徴とする農園芸用殺菌剤、抗かび剤及び抗血小
板剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】シクロ
オクタジエン誘導体については、ジャーナル・オブ・ポ
リマーサイエンス・ポリマーケミストリーエディション
(Journal of Polymer Scien
ce:Polymer Chemistry Edit
ion)13巻,171頁(1975年)やジャーナル
・オブ・オーガニックケミトリー(Journal o
f Organic Chemistry)42巻,2
601頁(1977年)等にいくつかの報告がされてい
るが、これらのものは電子材料分野や有機合成化合物と
して使用されるもので、殺菌活性、抗かび活性や抗血小
板活性等の生理活性については何ら述べられていない。
【0003】これまで種々の抗かび剤及び殺菌剤が開発
されてきているが、その効力や耐性菌の出現等の課題が
あり新規な抗かび剤及び殺菌剤が求められている。
【0004】又、今まで開発されてきた殺菌剤の多くは
人為的に合成された化合物でありこれらのものを使用す
ることによる環境に対する悪影響が昨今問題となってい
る。このようなことから環境に対して影響が少ないと思
われる天然物由来の化合物に対する関心が高まってきて
おりそのような殺菌剤の開発が要望されている。
【0005】又、下記のように新規の抗血栓剤の開発が
求められている。
【0006】血小板凝集は病態との関連の面において、
血栓形成に重要な役割を演じていることが明らかにされ
ている。血栓形成が原因として発症する血栓症諸疾患と
しては脳血栓症、肺血栓症、心筋梗塞、狭心症、末梢動
脈閉塞症などが主要なものとしてあげられ、これらはい
ずれも有用な薬剤開発が必要とされている疾患領域であ
る。これら血栓症の予防および治療薬として血小板凝集
阻害作用を有する抗血栓剤が注目されている。これまで
アスピリンの効果が広く検討されており、さらに、最近
になってチクロピジン、シロスタゾールが臨床開発され
てきているが、効力の面でさらに強力な薬剤が望まれて
いるのが現状である。
【0007】また、前記の血栓症諸疾患の他に、血小板
との関わりが示唆されている疾患が種々指摘されてい
る。これらの疾患として、腎炎や癌細胞転移等が挙げら
れるが、最近になって血小板機能の抑制作用を有する抗
血栓剤のこれらを中心とした疾患に対する予防、治療効
果に関し、広く研究が行われつつある〔ジャーナル・オ
ブ・ロイヤル・カレッジ・オブ・フィジシャンズ(Jour
nal of Royal College of Physicians)、7巻、1号、
5〜18頁、1972年;日本臨床、4巻、6号、13
0〜136頁、1988年;アンチキャンサー・リサー
チ(Anticancer Research)、6巻、543〜548
頁、1986年参照〕。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、この様な状
況を鑑み、優れた化合物を開発すべく種々検討を重ねた
結果、ゾフィエラ属(Zopfiella)に属する菌
株の生産する化合物A(以下、ゾフィエリン(Zopf
iellin))を種々化学修飾したシクロオクタジエ
ン誘導体や化学合成した類似化合物が優れた殺菌活性及
び抗かび活性を有することを見出し本発明を完成した。
又、本発明化合物は抗血小板活性をも有することを見出
した。
【0009】即ち、本発明は一般式(1)
【0010】
【化3】 〔式中、X及びYは、それぞれ独立して酸素原子、N-OR
5又はN-NR6R7を表し、R5は、水素原子、C1-C6アルキル
基、C7-C10アラルキル基、COR8、COOR8又はCONHR8を表
し、R6及びR7は、それぞれ独立して水素原子、C1-C6
ルキル基、置換されていてもよいC7-C10アラルキル基、
COR8、COOR8又はCONHR8を表し、R8は、水素原子又はC1-
C6アルキル基を表す。
【0011】但し、XとYが同時に酸素原子を表す場合
を除く。R1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立して、水素
原子、ハロゲン原子、水酸基、置換されていてもよいC1
-C10アルキル基、置換されていてもよいC2-C10アルケニ
ル基、置換されていてもよいC2-C10アルキニル基を表
し、上記の置換されていてもよい置換基は、ハロゲン原
子、C1-C6アルキル基、C2-C6アルケニル基、C2-C6アル
キニル基、C1-C6ハロアルキル基、OR9{R9は水素原子、
C1-C6アルキル基、C2-C6アルケニル基、C2-C6アルキニ
ル基、C1-C6ハロアルキル基、C2-C10アルコキシアルキ
ル基又はCOR10(R10は、C1-C6アルキル基を表す)を表
す。}又は=Oを表す。〕で表されるシクロオクタジエ
ン誘導体並びに該誘導体を有効成分として含有すること
を特徴とする農園用殺菌剤、抗かび剤及び抗血小板剤に
関する。
【0012】本発明において、上記置換基は下記の意味
を有する。
【0013】ハロゲン原子は、フッ素、塩素、臭素及び
ヨウ素を意味し、好ましくはフッ素、塩素及び臭素を意
味する。
【0014】C1-C10アルキル基として、メチル、エチ
ル、プロピル、i-プロピル、ブチル、i-ブチル、s-ブチ
ル、t-ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチ
ル、ノニル、デシル等が挙げられる。
【0015】C2-C10アルケニル基として、エテニル、ア
リル、1-ブテニル、2-ブテニル、3-ブテニル、1-ペンテ
ニル、2-ペンテニル、3-ペンテニル、4-ペンテニル、2,
4-ペンタジエニル、1-ヘキセニル、2-ヘキセニル、3-ヘ
キセニル、4-ヘキセニル、5-ヘキセニル、2,4-ヘキサジ
エニル、1-ヘプテニル、1-オクテニル、1-ノネニル、1-
デセニル等が挙げられる。
【0016】C2-C10アルキニル基としては、エチニル、
プロパルギル、1-ブチニル、2-ブチニル、3-ブチニル、
1-ペンチニル、2-ペンチニル、3-ペンチニル、4-ペンチ
ニル、1-ヘキシニル、2-ヘキシニル、3-ヘキシニル、4-
ヘキシニル、5-ヘキシニル、1-ヘプチニル、1-オクチニ
ル、1-ノニニル、1-デシニル等が挙げられる。
【0017】C1-C6アルキル基として、メチル、エチ
ル、プロピル、i-プロピル、ブチル、i-ブチル、s-ブチ
ル、t-ブチル、ペンチル、ヘキシル等が挙げられる。
【0018】C2-C6アルケニル基としては、エテニル、
アリル、1-ブテニル、2-ブテニル、3-ブテニル、1-ペン
テニル、2-ペンテニル、3-ペンテニル、4-ペンテニル、
2,4-ペンタジエニル、1-ヘキセニル、2-ヘキセニル、3-
ヘキセニル、4-ヘキセニル、5-ヘキセニル、2,4-ヘキサ
ジエニル等が挙げられる。
【0019】C2-C6アルキニル基としては、エチニル、
プロパルギル、1-ブチニル、2-ブチニル、3-ブチニル、
1-ペンチニル、2-ペンチニル、3-ペンチニル、4-ペンチ
ニル、1-ヘキシニル、2-ヘキシニル、3-ヘキシニル、4-
ヘキシニル、5-ヘキシニル等が挙げられる。
【0020】C1-C6ハロアルキル基としては、フルオロ
メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロ
ロメチル、ブロモメチル、トリフルオロエチル、トリク
ロロエチル、トリフルオロプロピル、トリフルオロブチ
ル、トリフルオロペンチル、トリフルオロヘキシル等が
挙げられる。
【0021】C1-C6アルコキシ基として、メトキシ、エ
トキシ、プロポキシ、i-プロポキシ、ブトキシ、i-ブト
キシ、s-ブトキシ、t-ブトキシ、ペンチルオキシ及びヘ
キシルオキシ等が挙げられる。
【0022】C2-C10アルコキシアルキル基として、メト
キシメチル、エトキシメチル、プロポキシメチル、ブト
キシメチル、ヘキシルオキシメチル、オクチルオキシメ
チル、メトキシエチル、エトキシエチル、プロポキシエ
チル、メトキシプロピル、エトキシプロピル、プロポキ
シプロピル、メトキシエトキシメチル、エトキシエトキ
シメチル、プロポキシエトキシメチル、ブトキシエトキ
シメチル、ヘキシルオキシエトキシメチル、エトキシエ
トキシエチル、ブトキシエトキシエチル、ヘキシルオキ
シエトキシエチル、エトキシエトキシプロピル、エトキ
シエトキシブチル、テトラヒドロピラニル等が挙げられ
る。
【0023】C7-C10アラルキル基は、ベンジル基、1-フ
ェニルエチル、2-フェニルエチル、1-フェニルプロピ
ル、3-フェニルプロピル等が挙げられる。
【0024】又、一般式(1)においては、数種の立体
異性体及び光学異性体が存在するが、それらは当然すべ
て本発明に含まれるものである。
【0025】本発明化合物の好ましい例としては、以下
のものが挙げられる。
【0026】(1)R2及びR3が、水素原子を表す一般式
(1)のシクロオクタジエン誘導体。 (2)R4が、水素原子、ハロゲン原子又はC1-C10アルキ
ル基を表す上記(1)記載のシクロオクタジエン誘導
体。 (3)X及びYが、それぞれ独立して酸素原子又はN-OR
5を表す上記(2)記載のシクロオクタジエン誘導体。 (4)R4が、-CH2CH2CH2CH3を表し、R1が、
【0027】
【化4】 を表し、R11が、水素原子、ハロゲン原子又は-OR12(R
12は水素原子、C1-C6アルキル基、又はC2-C6アルコキシ
アルキル基を表す)を表す上記(3)記載のシクロオク
タジエン誘導体。
【0028】次に本発明化合物の製造法について、以下
に説明する。
【0029】製法1 ゾフィエラ属(Zopfiella)に属する菌株、好
ましくはゾフィエラ・カルバータ(Zopfiella
curvata)を培養し、その生産物として下記の
構造式(A)で示されるゾフィエリン(Zopfiel
lin)を単離できることが特開平6−184157号
公報、米国特許5346919号公報、欧州特許582
267号公開公報により知られている。
【0030】
【化5】
【0031】ゾフィエリンを出発原料として種々の化学
反応を行うことにより、本発明化合物を得ることができ
る。
【0032】ゾフィエリンをヒドロキシアミン類又はヒ
ドラジン類と反応させることにより本発明化合物を製造
することができる。本反応は、通常不活性溶媒類(例え
ば、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類、ジク
ロロメタン、ジクロロエタン、クロロベンゼン等のハロ
ゲン化炭化水素類及び水等)の存在下で行われる。反応
温度は、通常0℃〜200℃、好ましくは、室温〜溶媒
の還流温度の範囲である。場合によっては、トリエチル
アミン等の有機塩基や水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウ
ム等の無機塩基を加えてもよく、又、酢酸などの酸を加
えてもよい。さらに脱水剤としてジシクロヘキシルカル
ボジイミド(DCC)や無水酢酸等を加えることも場合
によっては望ましい。
【0033】又、通常よく知られているような方法で、
ゾフィエリンを修飾した化合物においても同様な方法で
本発明化合物を製造することができる。
【0034】
【化6】
【0035】次に全合成法について説明する。
【0036】製法2
【0037】ジャーナル・オブ・ケミカル・ソサイアテ
ィ(Jounal of Chemical Society (B))1971年、1
552〜1564頁及びジャーナル・オブ・ポリマーサ
イエンス:ポリマーケミストリーエディション(Jounal
of Polymer Science:Polymer Chemistry Edition)1
975年、13巻、171〜187頁に以下のようなシ
クロオクタジエンの合成法が報告されている。
【0038】
【化7】
【0039】このようなシクロオクタジエン化合物に、
例えば、塩素分子、臭素分子、N−ブロモスクシンイミ
ド(NBS)等のハロゲン化剤を反応させることによ
り、ハロゲン原子を導入することが可能である。
【0040】
【化8】
【0041】[A1、A2、A3及びA4は、カルボン酸エステ
ル基を示し、Halはハロゲン原子を表す。nは1〜4の
整数を表す。]
【0042】さらに、このハロゲン原子は一般的に用い
られているような手法で種々の置換基へと変換すること
ができる。
【0043】製法3
【0044】ジャーナル・オブ・オーガニック・ケミス
トリー(Journal of Organic Chemistry)1993年、
58巻、2377〜2380頁に以下のようなシクロオ
クタテトラエン類の合成法が報告されている。
【0045】
【化9】
【0046】本反応における生成物は、通常の酸化剤を
用いて反応することにより、
【0047】
【化10】
【0048】を合成することができる。用いられる酸化
剤としては一級アルコールをカルボン酸に酸化できるも
のであればよく、一般には過マンガン酸カリウム、クロ
ム酸等の無機酸化剤、白金等の触媒を用いた酸素による
酸化法等が用いられる。
【0049】次にこれら化合物の二重結合部への反応に
ついて説明する。 3−(1)ハロゲンの付加を用いる方法
【0050】
【化11】
【0051】[A1、A2、A3、A4及びHalは前記と同じ意
味を表す。RはR1と同じ意味を表す。]
【0052】この化合物に臭素等のハロゲン分子を付加
させることにより、ハロゲン原子の導入ができる。これ
らのハロゲン化化合物は、有機化学の分野で一般的に用
いられているような方法でアルキル基等を導入すること
ができる。
【0053】3−(2)エポキシ化を用いる方法
【0054】
【化12】
【0055】[A1、A2、A3及びA4は前記と同じ意味を表
す。RはR1と同じ意味を表す。]
【0056】この化合物を、例えば過酸化水素、m−ク
ロロ過安息香酸(mCPBA)等の過酸化物と反応させ
ることによりエポキシ化合物を合成できる。このエポキ
シ体にメチルリチウム等のアルキルリチウム(RLi)
化合物等を反応させることにより、アルキル基等を導入
することができる。
【0057】3−(1)、3−(2)以外にも通常の有
機合成反応で用いられる方法で二重結合を種々変換して
目的化合物を合成することも当然ありえることである。
【0058】製法4
【0059】ジャーナル・オブ・ザ・アメリカン・ケミ
カル・ソサイアティ(Jounal of the American Chemica
l Society)1972年,94巻,4735〜4737
頁には、9員環を有する化合物(ノナノライド類)の合
成法が報告されている。これらの方法を参考にして、以
下のような合成ルートで目的物を合成できる。
【0060】
【化13】
【0061】[R1、R2、R3及びR4は前記と同じ意味を表
す。]
【0062】中間体及びを、例えば、水素化ナトリ
ウム(NaH)、t−BuOK等の塩基の存在下で反応
させることにより中間体を合成することができる。こ
の中間体をヒドロキシルアミンと反応させオキシム誘
導体とした後、例えばオキシ塩化リン等と反応させるこ
とにより転位反応が生じて8員環を構築(中間体)す
ることができる。
【0063】中間体のシアノ基を加水分解、脱炭酸等
で除去するかあるいはアルキルリチウム(R−Li)等
と反応させてアルキル基を導入した後、2重結合を水添
反応等で還元することにより化合物を合成することが
できる。化合物をBBr3と反応させてテトラメチル
エーテルを除去してハイドロキノンとした後、過マンガ
ン酸カリウム等で酸化し、次に四酢酸鉛等で反応させる
ことにより5'を合成することができる。又オゾン反応
による酸化等でも合成できる。
【0064】又、中間体3'より以下のような合成ルー
トでも目的物を合成できる。
【0065】
【化14】
【0066】中間体3'を、例えば過酸化水素、m−ク
ロロ過安息香酸(m−CPBA)等の過酸化物と反応さ
せて(Bayer−Villiger反応)合成できる
ラクトン体をグリニャール試薬やアルキルリチウム試
薬と反応させて化合物とした後、リチウムアルミニウ
ムヒドリド(LiAlH4)等の還元剤と反応させて化
合物を合成できる。化合物を酸化した後、水素化ナ
トリウム等の塩基存在下で、R4-Halと反応させて化合物
を合成できる。中間体のカルボニル基をラネーニッ
ケル等の還元剤で処理して化合物10とした後に、上と
同じように処理することでも10'を合成することがで
きる。
【0067】製法5
【0068】ジャーナル・オブ・ザ・アメリカン・ケミ
カル・ソサイアティ(Jounal of the American Chemica
l Society)1992年,114巻,9673〜967
4頁にも、9員環を有する化合物(ノナノライド類)の
合成法が報告されている。これらの方法を参考にして、
以下のような合成ルートで目的物を合成できる。
【0069】
【化15】
【0070】[R1、R2、R3及びR4は前記と同じ意味を表
す。]
【0071】中間体11及び12を例えばDCCのよう
な縮合剤存在下で反応させることにより中間体13を合
成することができる。この中間体13を光反応した後、
加熱反応することによって化合物14を合成できる。化
合物14のラクトン部を加水分解した後、例えば、過マ
ンガン酸カリウム等で酸化することにより合成できる。
【0072】これら製法1〜5を用いて合成される本発
明化合物には、数種の立体異性体や光学異性体が生成す
るが、当然これらすべてのものが本発明の対象に含まれ
る。
【0073】
【発明の実施の形態】
【0074】かくして得られた本発明化合物は、各種糸
状菌に対して活性を示し、医薬用抗かび剤、動物用抗か
び剤、農薬用抗かび剤、食品用抗かび剤さらには工業用
抗かび剤、又更には抗血栓剤として有用である。
【0075】具体的には、例えば、本発明化合物は、苗
立枯病菌(ピシウム、Pythium debaryanum)、トマト疫
病菌(Phytophthora infestans)、菌核病菌(Scleroti
niasclerotiorum)、モモ灰星病菌(Sclerotinia ciner
ea)、リンゴ黒星病菌(Venturia inaequalis)、ムギ
ふ枯病菌(Septoria nodorum)、カンキツ黒点病菌(Di
aporthe citri)、オオムギ網斑病菌(Pyrenophora ter
es)、灰色かび病菌(Botrytis cinerea)、イネいもち
病菌(Pyricularia oryzae)、キュウリ炭そ病菌(Coll
etotrichum lagenarium)、ムギ眼紋病菌(Pseudocerco
sporella herpotrichoides)、オオムギ雲形病菌(Rhyn
chosporium secalis)、リンゴ斑点落葉病菌(Alternar
ia mali)、トマト萎凋病菌(Fusarium oxysporum)、
イネ紋枯病菌(Rhizoctonia solani)、苗立枯病菌(リ
ゾクトニア、Rhizoctonia solani)等の農業上重要な害
を及ぼす植物病原菌や、アスペルギルス・ニガー(Aspe
rgillus nigar)、アスペルギルス・フミガータス(Asp
ergillus fumigatus)、トリコフィトン・メンタグロフ
ァイテス(Trichophyton mentagrophytes)、トリコフ
ィトン・ルブラム(Trichophyton rubrum)、ペニシリ
ウム・シトリナム(Penicillium citrinum)、キャンデ
ィダ・アルビカンス(Candida albicans)、サッカロマイ
セス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)等の医
薬上および工業上重要な害を及ぼす微生物に活性を示
す。
【0076】又、本発明化合物は、血小板凝集阻害作用
を示すことから、抗血小板剤として脳血栓症、肺血栓
症、心筋梗塞、狭心症、末梢動脈閉塞症等血栓性諸疾患
の治療及び予防に用いることができる。
【0077】本発明化合物を農園芸用殺菌剤として使用
するにあたっては、本発明化合物の活性を阻害しないよ
うな担体であれば何でも良く、一般には適当な担体、例
えばクレー、タルク、ベントナイト、珪藻土等の固体担
体あるいは水、アルコール類(メタノール、エタノール
等)、芳香族炭化水素類(ベンゼン、トルエン、キシレ
ン等)、塩素化炭化水素類、エーテル類、ケトン類、エ
ステル類(酢酸エチル等)、酸アミド類(ジメチルホル
ムアミド等)等の液体担体と混用して適用することがで
き、所望により乳化剤、分散剤、懸濁剤、浸透剤、展着
剤、安定剤等を添加し、液剤、油剤、乳剤、水和剤、粉
剤、粒剤、フロアブル剤等任意の剤型にて実用に供する
ことができる。
【0078】本発明化合物の施用薬量は適用場面、施用
時期、施用方法、対象病害、栽培作物等により差異はあ
るが、一般には有効成分量としてヘクタール当たり5g
〜50kg程度が適当である。
【0079】また、必要に応じて製剤または散布時に他
種の除草剤、各種殺菌剤、殺虫剤、植物生長調整剤、共
力剤、肥料等と混合施用しても良い。
【0080】一方、本発明化合物を医薬用抗かび剤とし
て使用するにあたっては、例えば、液状塗布剤、ゲルお
よび軟膏剤として、患部に塗布して治療の目的を達する
ことができる。
【0081】さらに本発明化合物の抗血小板剤剤として
の投与形態としては、注射剤(皮下、静脈内、筋肉内、
腹腔内注射)、軟膏剤、坐剤、エアゾール剤等による非
経口投与または錠剤、カプセル剤、顆粒剤、丸剤、シロ
ップ剤、液剤、乳剤、懸濁液剤等による経口投与をあげ
ることができる。
【0082】本発明化合物を含有する上記の薬学的組成
物は、全組成物の重量に対して、活性ある本発明化合物
を約0.1〜99.5%、好ましくは約0.5〜95%
を含有する。
【0083】本発明化合物又は本発明化合物を含有する
薬学組成物に加えて、他の薬学的に活性な化合物を含ま
せることができる。又、これらの組成物は本発明化合物
の複数を含ませることができる。
【0084】本発明化合物の臨床的投与量は年令、体
重、患者の感受性、症状の程度等により異なるが、通常
効果的な投与量は、成人一日0.003〜1.5g好ま
しくは0.01〜0.6g程度である。しかし必要によ
り上記の範囲外の量を用いることもできる。
【0085】本発明化合物は製薬の慣用手段によって投
与用に製剤化される。即ち、経口投与用の錠剤、カプセ
ル剤、顆粒剤、丸剤は賦形剤、例えば白糖、乳糖、ブド
ウ糖、でんぷん、マンニット;結合剤、例えばヒドロキ
シプロピルセルロース、シロップ、アラビアゴム、ゼラ
チン、ソルビット、トラガント、メチルセルロース、ポ
リビニルピロリドン;崩壊剤、例えばでんぷん、カルボ
キシメチルセルロースまたはそのカルシウム塩、微結晶
セルロース、ポリエチレングリコール;滑沢剤、例えば
タルク、ステアリン酸マグネシウムまたはカルシウム、
シリカ、ラウリル酸ナトリウム、グリセロール等を使用
して調製される。
【0086】注射剤、液剤、乳剤、懸濁剤、シロップ剤
およびエアゾール剤は、活性成分の溶剤、例えば水、エ
チルアルコール、イソプロピルアルコール、プロピレン
グリコール、 1,3−ブチレングリコール、ポリエチレン
グリコール;界面活性剤、例えばソルビタン脂肪酸エス
テル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、
ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、水素添加ヒマシ油
のポリオキシエチレンエーテル、レシチン;懸濁剤、例
えばカルボキシメチルナトリウム塩、メチルセルロース
等のセルロース誘導体、トラガント、アラビアゴム等の
天然ゴム類;保存剤、例えばパラオキシ安息香酸のエス
テル、塩化ベンザルコニウム、ソルビン酸塩等を使用し
て調製される。
【0087】経皮吸収型製剤である軟膏には、例えば白
色ワセリン、流動パラフィン、高級アルコール、マクロ
ゴール軟膏、親水軟膏、水性ゲル基剤等が用いられる。
【0088】坐剤は例えばカカオ脂、ポリエチレングリ
コール、ラノリン、脂肪酸トリグリセライド、ココナッ
ト油、ポリソルベート等を使用して調製される。
【0089】本発明の実施の形態として挙げられる化合
物としては、下記の化合物が挙げられる。
【0090】
【化16】
【0091】式中、R1、R2、R3、R4、X及びYは、第1
表に示した。但し、第1表の化合物は本発明の実施の形
態を示したものであって、本発明はこれらのみに限定さ
れるものではない。
【0092】尚、本明細書中のnはノルマル、iはイ
ソ、sはセカンダリー、tはターシャリー、Meはメチル
基、Etはエチル基、Prはプロピル基、Buはブチル基、Pe
nはペン
【0093】第1表
【0094】
【表1】 ─────────────────────────────────── R1 2 3 4 X Y ─────────────────────────────────── Me H H H O NOH Et H H H O NOH Pr H H H O NOH Bu H H H O NOH Pen H H H O NOH Hex H H H O NOH (CH2)6CH3 H H H O NOH (CH2)7CH3 H H H O NOH (CH2)8CH3 H H H O NOH (CH2)9CH3 H H H O NOH Me H H H NOH O Et H H H NOH O Pr H H H NOH O Bu H H H NOH O Pen H H H NOH O Hex H H H NOH O (CH2)6CH3 H H H NOH O (CH2)7CH3 H H H NOH O (CH2)8CH3 H H H NOH O (CH2)9CH3 H H H NOH O Me H H Me O NOH Et H H Me O NOH Pr H H Me O NOH ───────────────────────────────────
【0095】
【表2】 ─────────────────────────────────── R1 2 3 4 X Y ─────────────────────────────────── Bu H H Me O NOH Pen H H Me O NOH Hex H H Me O NOH Et H H Et O NOH Pr H H Et O NOH Bu H H Et O NOH Pen H H Et O NOH Hex H H Et O NOH Pr H H Pr O NOH Bu H H Pr O NOH Pen H H Pr O NOH Hex H H Pr O NOH Bu H H Bu O NOH Pen H H Bu O NOH Hex H H Bu O NOH Pen H H Pen O NOH Hex H H Pen O NOH Hex H H Hex O NOH Pr Pr H H O NOH Bu Bu H H O NOH Pen Pen H H O NOH Hex Hex H H O NOH Pr Pr H H O NOH ───────────────────────────────────
【0096】
【表3】 ─────────────────────────────────── R1 2 3 4 X Y ─────────────────────────────────── Bu Bu H H O NOH Pen Pen H H O NOH Hex Hex H H O NOH Pr H Pr H O NOH Bu H Bu H O NOH Pen H Pen H O NOH Hex H Hex H O NOH Pr H Pr H O NOH Bu H Bu H O NOH Pen H Pen H O NOH Hex H Hex H O NOH Me H H Me NOH O Et H H Me NOH O Pr H H Me NOH O Bu H H Me NOH O Pen H H Me NOH O Hex H H Me NOH O Et H H Et NOH O Pr H H Et NOH O Bu H H Et NOH O Pen H H Et NOH O Hex H H Et NOH O Pr H H Pr NOH O ───────────────────────────────────
【0097】
【表4】 ─────────────────────────────────── R1 2 3 4 X Y ─────────────────────────────────── Bu H H Pr NOH O Pen H H Pr NOH O Hex H H Pr NOH O Bu H H Bu NOH O Pen H H Bu NOH O Hex H H Bu NOH O Pen H H Pen NOH O Hex H H Pen NOH O Hex H H Hex NOH O Pr Pr H H NOH O Bu Bu H H NOH O Pen Pen H H NOH O Hex Hex H H NOH O Pr Pr H H NOH O Bu Bu H H NOH O Pen Pen H H NOH O Hex Hex H H NOH O Pr H Pr H NOH O Bu H Bu H NOH O Pen H Pen H NOH O Hex H Hex H NOH O Pr H Pr H NOH O Bu H Bu H NOH O ───────────────────────────────────
【0098】
【表5】 ─────────────────────────────────── R1 2 3 4 X Y ─────────────────────────────────── Pen H Pen H NOH O Hex H Hex H NOH O Bu Bu Bu Bu NOH O Pen Pen Pen Pen NOH O Hex Hex Hex Hex NOH O Bu H H Br NOH O Pen H H Br NOH O Hex H H Br NOH O Bu H H Br O NOH Pen H H Br O NOH Hex H H Br O NOH Bu H H Cl NOH O Pen H H Cl NOH O Hex H H Cl NOH O Bu H H Cl O NOH Pen H H Cl O NOH Hex H H Cl O NOH CH2CH=CH2 H H CH2CH=CH2 O NOH CH2CH=CHCH3 H H CH2CH=CHCH3 O NOH CH2CH=CHCH2CH3 H H CH2CH=CHCH2CH3 O NOH CH2CH=CH2 H H CH2CH=CH2 O NOH CH2CH=CHCH3 H H CH2CH=CHCH3 O NOH CH2CH=CHCH2CH3 H H CH2CH=CHCH2CH3 O NOH ───────────────────────────────────
【0099】
【表6】 ─────────────────────────────────── R1 2 3 4 X Y ─────────────────────────────────── CH=CH2 H H CH=CH2 O NOH CH2CH=CH2 CH2CH=CH2 CH2CH=CH2 CH2CH=CH2 O NOH CH2C≡CH H H CH2C≡CH O NOH CH(OH)(CH2)2CH3 H H H O NOH CH(OH)(CH2)3CH3 H H H O NOH CH(OH)(CH2)4CH3 H H H O NOH CH(OH)(CH2)2CH3 H H H NOH O CH(OH)(CH2)3CH3 H H H NOH O CH(OH)(CH2)4CH3 H H H NOH O CH(OH)CH3 H H Bu O NOH CH(OH)CH2CH3 H H Bu O NOH CH(OH)(CH2)2CH3 H H Bu O NOH CH(OH)(CH2)3CH3 H H Bu O NOH CH(OH)(CH2)4CH3 H H Bu O NOH CH(OH)CH3 H H Bu NOH O CH(OH)CH2CH3 H H Bu NOH O CH(OH)(CH2)2CH3 H H Bu NOH O CH(OH)(CH2)3CH3 H H Bu NOH O CH(OH)(CH2)4CH3 H H Bu NOH O CHCl(CH2)3CH3 H H Bu O NOH CHCl(CH2)3CH3 H H Bu NOH O CHF(CH2)3CH3 H H Bu O NOH CHF(CH2)3CH3 H H Bu NOH O ───────────────────────────────────
【0100】
【表7】 ─────────────────────────────────── R1 2 3 4 X Y ─────────────────────────────────── CO(CH2)3CH3 H H Bu O NOH CO(CH2)3CH3 H H Bu NOH O CH(OMe)(CH2)3CH3 H H Bu O NOH CH(OMe)(CH2)3CH3 H H Bu NOH O CH(OCH2OMe)(CH2)3CH3 H H Bu O NOH CH(OCH2OMe)(CH2)3CH3 H H Bu NOH O CH(OH)(CH2)3CH3 H H Bu NOH NOH CH(OH)(CH2)3CH3 H H Bu O NOMe CH(OH)(CH2)3CH3 H H Bu NOMe O CH(OH)(CH2)3CH3 H H Bu NOMe NOMe CH(OH)(CH2)3CH3 H H Bu O NOEt CH(OH)(CH2)3CH3 H H Bu NOEt O CH(OH)(CH2)3CH3 H H Bu NOEt NOEt CH(OH)(CH2)3CH3 H H Bu O NOCH2Ph CH(OH)(CH2)3CH3 H H Bu NOCH2Ph O CH(OH)(CH2)3CH3 H H Bu NOCH2Ph NOCH2Ph CH(OH)(CH2)3CH3 H H Bu O NOCOCH3 CH(OH)(CH2)3CH3 H H Bu NOCOCH3 O CH(OH)(CH2)3CH3 H H Bu NOCOCH3 NOCOCH3 CH(OH)(CH2)3CH3 H H Bu O NOCOOMe CH(OH)(CH2)3CH3 H H Bu NOCOOMe O CH(OH)(CH2)3CH3 H H Bu NOCOOMe NOCOOMe CH(OH)(CH2)3CH3 H H Bu O NOCONHMe ───────────────────────────────────
【0101】
【表8】 ─────────────────────────────────── R1 2 3 4 X Y ─────────────────────────────────── CH(OH)(CH2)3CH3 H H Bu NOCONHMe O CH(OH)(CH2)3CH3 H H Bu NOCONHMe NOCONHMe CH(OH)(CH2)3CH3 H H Bu O NNH2 CH(OH)(CH2)3CH3 H H Bu NNH2 O CH(OH)(CH2)3CH3 H H Bu NNH2 NNH2 CH(OH)(CH2)3CH3 H H Bu O NNHMe CH(OH)(CH2)3CH3 H H Bu NNHMe O CH(OH)(CH2)3CH3 H H Bu NNHMe NNHMe CH(OH)(CH2)3CH3 H H Bu O NNHCH2Ph CH(OH)(CH2)3CH3 H H Bu NNHCH2Ph O CH(OH)(CH2)3CH3 H H Bu NNHCH2Ph NNHCH2Ph CH(OH)(CH2)3CH3 H H Bu O NNHCOCH3 CH(OH)(CH2)3CH3 H H Bu NNHCOCH3 O CH(OH)(CH2)3CH3 H H Bu NNHCOCH3 NNHCOCH3 CH(OH)(CH2)3CH3 H H Bu O NNHCOOMe CH(OH)(CH2)3CH3 H H Bu NNHCOOMe O CH(OH)(CH2)3CH3 H H Bu NNHCOOMe NNHCOOMe CH(OH)(CH2)3CH3 H H Bu O NNHCOOt-Bu CH(OH)(CH2)3CH3 H H Bu NNHCOOt-Bu O CH(OH)(CH2)3CH3 H H Bu NNHCOOt-Bu NNHCOOt-Bu ───────────────────────────────────
【0102】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、この実施例は本発明の範囲を何等制限するもの
ではない。
【0103】参考例1 ゾフィエラ・カルバータ(Zopfiella curvata)No.37-3
株を種培地であるPD(ポテトデキストロース、ディフ
コ社製)培地を含有する液体培地(pH 7.0)に25℃で
5日間培養し、得られた培養液を発酵培地、すなわち、
PD培地に、ポリペプトン0.1%、酵母エキス0.1%、トマ
トジュース(食塩添加、カゴメ(株)製)10%(v/v%)、
を添加した組成からなる培地(pH 7.0)に接種し、25
℃で12日間旋回(140rpm)培養を行った。
【0104】得られた培養液を濾過し菌体を除去した
後、培養濾液を2規定の塩酸でpH3に調製した。この培
養濾液1.5Lに酢酸エチルを加え抽出し、酢酸エチル
抽出画分を得た。酢酸エチル抽出画分を減圧濃縮し、溶
媒を除去した後、少量のベンゼン:酢酸エチル:酢酸
(80:1:2)に溶解し、予め同溶媒で平衡化したシ
リカゲルカラムに付し、同溶媒にて溶出した。活性画分
を濃縮し、溶媒を除去した後、予めベンゼンで平衡化し
たセファデックスLH−20のカラムにかけ、ベンゼ
ン:酢酸(40:1)で溶出し、ゾフィエリンを含む画
分を得た。ゾフィエリンを含む画分を濃縮後、以下の条
件〔装置:島津LC−5A、カラム:InertsilODS-2φ
4.6mmX250mm(GLサイエンス(株))、溶出液:アセトニト
リル−水(80:20(v/v))、流速:1.0ml/min.、温
度:25℃、検出:UV254 nm〕で高速液体クロマトグラ
フィーで分離を行い、単一ピーク部分を回収し、ゾフィ
エリン約40mgを得た。尚培養及び粗分画中の物質の
活性は灰色かび病菌(Botrytis cinere
a)を用いたペーパーディスク法で測定した。
【0105】Rf値:シリカゲル薄層クロマトグラフィー
(Kiesel gel 60F254、Merck社) ベンゼン:酢酸エチル:酢酸(80:1:2, v/v)の溶媒系
で0.35を示す。
【0106】製造例1 本発明化合物No.1の合成
【0107】
【化17】
【0108】1.0gのゾフィエリンをベンゼン20m
lに溶解し、氷冷下O−ベンジルヒドロキシルアミン6
30mgを加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物を
水に注ぎ、2N塩酸で洗浄した後、有機層を乾燥、濃縮
後、シリカゲルカラムで精製し、1.2gの本発明化合
物No.1を油状物として得た。
【0109】製造例2 本発明化合物No.2の合成
【0110】
【化18】
【0111】1.2gのO−ベンジルヒドロキシルアミ
ンを用いて製造例1と同様にして目的物1.3gを油状
物として得た。
【0112】製造例1又は2とに準じて、本発明化合物
No.3〜No.4を製造した。
【0113】製造例3 本発明化合物No.5の合成
【0114】
【化19】
【0115】方法1)1.3g(2.6mmol)の本
発明化合物No.1をメタノール20mlに溶解し、1
0%Pd−炭素小さじ1杯(5mg程度)を溶液中に懸
濁した。水素雰囲気下、室温で3時間撹拌した。反応終
了後、セライトにてPd−炭素を濾去し、反応混合物を
減圧濃縮の後、シリカゲルカラムクロマトグラフィ(酢
酸エチル:n−ヘキサン:酢酸=40:20:1)にて
精製し、750mgの本発明化合物No.5を無色油状
物として得た。
【0116】方法2)0.2N水酸化ナトリウム水溶液
(100ml)にゾフィエリン(1.0g)を加熱下、
溶解した。溶液を室温まで放冷し、塩酸でpH10に調
整した。溶液にヒドロキシルアミン塩酸塩(500m
g)を加え、室温で14時間撹拌した。反応終了後、反
応混合物を塩酸で酸性とし、クロロホルムで抽出した。
有機層より飽和重曹水で抽出し、水層を塩酸酸性として
クロロホルムで抽出した。乾燥濃縮後、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィ(酢酸エチル:n−ヘキサン:酢酸
=40:20:1)に供し、200mgの本発明化合物
No.5を得た。
【0117】製造例3に準じて本発明化合物No.6を
製造した。
【0118】製造例4 本発明化合物No.7及びNo.8の合成
【0119】
【化20】
【0120】ゾフィエリン1g、カルバジン酸t−ブチ
ル320mgを用いて、製造例1に準じて合成した。シ
リカゲルカラムクロマトグラフィにて精製し、540m
gの本発明化合物No.7及び430mgの本発明化合
物No.8をそれぞれ油状物として得た。
【0121】製造例4に準じて、本発明化合物No.9
及びNo.10を得た。
【0122】製造例5 本発明化合物No.11の合成
【0123】
【化21】
【0124】本発明化合物No.8(1.4g)をメタ
ノール(20ml)に溶解し、氷冷下塩化水素ガスを1
0分間通気した。室温で2時間撹拌した後、反応液を再
び冷却し、アンモニアガスを10分間通気した。室温で
30分間撹拌した後、反応を止め、減圧下メタノールを
留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(酢
酸エチル:n−ヘキサン:酢酸=40:20:1)に供
し、700mgの本発明化合物No.11を得た。
【0125】製造例5に準じて本発明化合物No.12
を製造した。
【0126】本発明化合物の性状について、第2表に示
す。
【0127】第 2 表
【0128】
【化22】
【0129】
【表9】 ─────────────────────────────────── 本発明化合物 X及びY 物性 ─────────────────────────────────── No.1 (PhCH2ON,O)又は(O,NOCH2Ph) nD 20.0=1.5344 No.2 (PhCH2ON,NOCH2Ph) nD 20.0=1.5395 No.3 (EtON,O)又は(O,NOEt) 油状物 No.4 (EtON,NOEt) nD 20.0=1.5031 No.5 (HON,O)又は(O,NOH) nD 20.0=1.4882 No.6 (HON,NOH) nD 20.0=1.4953 No.7 (t-BuOCONHN,O)又は(O,NNHCOO-t-Bu) 油状物 No.8 (t-BuOCONHN,NNHCOO-t-Bu) 油状物 No.9 ((PhCH2)2NN,NN(CH2Ph)2) nD 20.0=1.4953 No.10 (4-BrPhNHN,NNHPh-4-Br) 油状物 No.11 (NH2N,NNH2) 油状物 No.12 (NH2N,O)又は(O,NNH2) 油状物 ───────────────────────────────────
【0130】次に、本発明化合物を有効成分とする殺菌
剤の製剤例を示すがこれらのみに限定されるものではな
い。尚、以下の製剤例において「部」は重量部を意味す
る。
【0131】製剤例1 乳 剤 本発明化合物 ・・・・・・・・・・・・ 20 部 キシレン ・・・・・・・・・・・・ 55 部 N,N-ジメチルホルムアミド ・・・・・・・・・・・・ 20 部 スルポール2680 ・・・・・・・・・・・・ 5 部 (非イオン性界面活性剤とアニオン性界面活性剤との混
合物:東邦化学工業(株)商品名) 以上を均一に混合して乳剤とする。使用に際しては上記
乳剤を50〜20000倍に希釈して有効成分量がヘクタール
当たり5g〜50kgになるように散布する。
【0132】製剤例2 水和剤 本発明化合物 ・・・・・・・・・・・・ 25 部 ジークライトPFP ・・・・・・・・・・・・ 66 部 (カオリナイトとセリサイトの混合物:ジークライト工
業(株)商品名) スルポール5039 ・・・・・・・・・・・・ 4 部 (アニオン性界面活性剤:東邦化学工業(株)商品名) カープレックス#80 ・・・・・・・・・・・・ 3 部 (ホワイトカーボン:塩野義製薬(株)商品名) リグニンスルホン酸カルシウム ・・・・・・・・・・ 2 部 以上を均一に混合粉砕して水和剤とする。使用に際して
は上記水和剤を50〜20000倍に希釈して有効成分量がヘ
クタール当たり5g〜50kgになるように散布する。
【0133】製剤例3 油 剤 本発明化合物 ・・・・・・・・・・・ 10 部 メチルセルソルブ ・・・・・・・・・・・ 90 部 以上を均一に混合して油剤とする。使用に際して上記油
剤を有効成分量がヘクタール当たり5g〜50kgになるよう
に散布する。
【0134】製剤例4 粉 剤 本発明化合物 ・・・・・・・・・ 3 部 カープレックス#80 ・・・・・・・・・ 0.5 部 (ホワイトカーボン:塩野義製薬(株)商品名) クレー ・・・・・・・・・ 95 部 リン酸ジイソプロピル ・・・・・・・・・ 1.5 部 以上を均一に混合粉砕して粉剤とする。使用に際して上
記粉剤を有効成分量がヘクタール当たり5g〜50kgになる
ように散布する。
【0135】製剤例5 粒 剤 本発明化合物 ・・・・・・・・・・ 5 部 ベントナイト ・・・・・・・・・・ 54 部 タルク ・・・・・・・・・・ 40 部 リグニンスルホン酸カルシウム ・・・・・・・・・・ 1 部 以上を均一に混合粉砕して少量の水を加えて撹拌混合
し、押出式造粒機で造粒し、乾燥して粒剤とする。使用
に際して上記粒剤を有効成分量がヘクタール当たり5g〜
50kgになるように散布する。
【0136】 製剤例6 フロアブル剤 本発明化合物 ・・・・・・・・・・ 25 部 スルポール3353 ・・・・・・・・・・ 10 部 (非イオン性界面活性剤:東邦化学工業(株)商品名) ルノックス1000C ・・・・・・・・・・ 0.5部 (陰イオン界面活性剤:東邦化学工業(株)商品名) 1%ザンサンガム水溶液 ・・・・・・・・・・ 20 部 (天然高分子) 水 ・・・・・・・・・・ 44.5部 有効成分を除く上記の成分を均一に溶解し、次いで本発
明化合物を加えよく撹拌した後、サンドミルにて湿式粉
砕してフロアブル剤を得る。使用に際しては、上記フロ
アブル剤を50〜20000 倍に希釈して有効成分量がヘクタ
ール当たり5g〜50kgになるように散布する。
【0137】次に、本発明の新規化合物を有効成分とす
る医薬の製剤例を示すがこれらのみに限定されるもので
はない。
【0138】製剤例7 液状塗布剤 本発明化合物 ・・・・・・・・・・ 3 部 ジエタノールアミン ・・・・・・・・・・ 10 部 エタノール ・・・・・・・・・・ 87 部 少量のエタノールにジエタノールアミンを加え攪拌し均
一な溶液とする。この溶液に本発明化合物を加えて攪拌
溶解し、更にエタノールを加えて製剤を得る。
【0139】製剤例8 軟膏 本発明化合物 ・・・・・・・・・・ 1 部 ジエタノールアミン ・・・・・・・・・・ 3 部 白色ワセリン ・・・・・・・・・・ 86 部 ステアリン酸 ・・・・・・・・・・ 10 部 白色ワセリンおよびステアリン酸を加温して溶解し、ジ
エタノールアミンを加えて均一な溶液とする。この溶液
に本発明化合物を加えて攪拌溶解させた後、室温で固化
させ製剤を得る。
【0140】製剤例9 錠 剤 本発明化合物 10g 乳 糖 20g 澱 粉 4g 澱 粉(のり用) 1g ステアリン酸マグネシウム 100mg カルボキシメチル 7g セルロースカルシウム 全 量 42.1g 上記成分を常法により混合した後、1錠中に50mgの活
性成分を含有する糖衣錠とした。
【0141】製剤例10 カプセル剤 本発明化合物 10g 乳 糖 20g 微結晶セルロース 10g ステアリン酸マグネシウム 1g 全 量 41g 上記成分を常法により混合した後、ゼラチンカプセルに
充填し、1カプセル中50mgの活性成分を含有するカ
プセル剤とした。
【0142】製剤例11 軟カプセル剤 本発明化合物 10g トウモロコシ油 35g 全 量 45g 上記成分を混合した後、常法により軟カプセル剤とし
た。
【0143】製剤例12 軟膏 本発明化合物 1.0g オリーブ油 20g 白色ワセリン 79g 全 量 100g 上記成分を常法により混合し、1%軟膏とした。
【0144】製剤例13 エアゾル懸濁液 (A) 本発明化合物 0.25% ミリスチン酸イソプロピル 0.10% エタノール 26.40% (B) 1,2 −ジクロルテトラフル オロエタンと1−クロルペ ンタフルオロエタンの60 〜40%の混合物 73.25% 上記組成物(A)を混合し、得られた混合液をバルブを
備えた容器に仕込み、噴射剤(B)を20℃で約2.4
6〜2.81mg/cm2ケージ圧までバルブノズルか
ら圧入しエアゾル懸濁剤とした。
【0145】次に、本発明化合物の有用性について、以
下の試験例において具体的に説明する。但し、これらの
みに限定されるものではない。
【0146】試験例1 灰色かび病防除効果試験 直径7cmのポットで育成した1〜2葉期のキュウリ
(品種:相模半白)に本発明化合物乳剤を水で希釈して
500ppmに調製した薬液を、スプレーガンを用いポ
ット当たり20ml散布した。散布翌日薬液を散布した
キュウリより葉を切取り、水を含ませた紙を敷いたバッ
ト内に置いた。これにPSA培地に培養したキュウリ灰
色かび病菌(Botrytis cinerea)の菌
叢ディスク(直径4mm)を接種した。接種後、バット
をビニールカバーで覆い、18℃の恒温室に5日間置い
た。形成された病斑直径を測定し、下記の式に従って、
防除価を求めた。
【0147】
【数1】
【0148】その結果、以下の化合物が防除価90〜1
00を示した。 本発明化合物 No.1、No.3、No.5、No.
6、No.7。
【0149】試験例2 ラット血小板凝集阻害作用 試験方法 ウィスター系雄性ラット(体重200〜300g)の腹
部大動脈より3.8%クエン酸ナトリウム1容量を入れ
た注射筒で9容量の血液を採取した。これを200×
g、7分間室温で遠心し、多血小板血漿(PRP)を得
た。さらに残渣を2,000×g、10分間遠心して乏
血小板血漿(PPP)を調製した。測定にはPRPとP
PPで30万/mm3に希釈したものを用いた。凝集用セ
ルにPRPとPPPを入れ透過度測定範囲をPRPは0
%、PPPは100%に調製した後、PRPに100%
ジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解した被験薬を
添加した(DMSOの最終濃度は0.25%)。37
℃、900rpm、2分間インキュベーションした後、凝
集剤を添加して凝集曲線を記録した。被験薬の凝集抑制
作用をコントロールに対する50%凝集阻害濃度IC50
値(μM)で表した。凝集剤ADP、コラーゲン及びU
46619は最大凝集を示す最少濃度(ADP:5〜1
0μM;コラーゲン:2.5〜10μg/ml;U46
619:0.5〜1μM)を用いた。尚、血小板凝集測
定にはNBS HEMA TRACER 601を使用した。
【0150】
【発明の効果】本発明化合物であるシクロオクタジエン
誘導体は、優れた殺菌活性及び抗かび活性を有し、又血
小板凝集阻害作用を有することから、殺菌剤、抗かび剤
並びに抗血小板剤として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田川 道人 埼玉県南埼玉郡白岡町大字白岡1470 日産 化学工業株式会社生物科学研究所内 (72)発明者 二川 貢 埼玉県南埼玉郡白岡町大字白岡1470 日産 化学工業株式会社生物科学研究所内 (72)発明者 古里 孝 埼玉県南埼玉郡白岡町大字白岡1470 日産 化学工業株式会社生物科学研究所内 (72)発明者 大宅 博司 埼玉県南埼玉郡白岡町大字白岡1470 日産 化学工業株式会社生物科学研究所内 (72)発明者 西岡 正憲 埼玉県南埼玉郡白岡町大字白岡1470 日産 化学工業株式会社生物科学研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 〔式中、X及びYは、それぞれ独立して酸素原子、N-OR
    5又はN-NR6R7を表し、 R5は、水素原子、C1-C6アルキル基、C7-C10アラルキル
    基、COR8、COOR8又はCONHR8を表し、 R6及びR7は、それぞれ独立して水素原子、C1-C6アルキ
    ル基、置換されていてもよいC7-C10アラルキル基、CO
    R8、COOR8又はCONHR8を表し、 R8は、水素原子又はC1-C6アルキル基を表す。但し、X
    とYが同時に酸素原子を表す場合を除く。R1、R2、R3
    びR4は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、
    水酸基、置換されていてもよいC1-C10アルキル基、置換
    されていてもよいC2-C10アルケニル基、置換されていて
    もよいC2-C10アルキニル基を表し、 上記の置換されていてもよい置換基は、ハロゲン原子、
    C1-C6アルキル基、C2-C6アルケニル基、C2-C6アルキニ
    ル基、C1-C6ハロアルキル基、OR9{R9は水素原子、C1-C
    6アルキル基、C2-C6アルケニル基、C2-C6アルキニル
    基、C1-C6ハロアルキル基、C2-C10アルコキシアルキル
    基又はCOR10(R10は、C1-C6アルキル基を表す)を表
    す}又は=Oを表す〕で表されるシクロオクタジエン誘
    導体。
  2. 【請求項2】 R2及びR3が、水素原子を表す請求項1記
    載のシクロオクタジエン誘導体。
  3. 【請求項3】 R4が、水素原子、ハロゲン原子又はC1-C
    10アルキル基を表す請求項2記載のシクロオクタジエン
    誘導体。
  4. 【請求項4】 X及びYが、それぞれ独立して酸素原子
    又はN-OR5を表す請求項3記載のシクロオクタジエン誘
    導体。
  5. 【請求項5】 R4が、-CH2CH2CH2CH3を表し、 R1が、 【化2】 を表し、 R11が、水素原子、ハロゲン原子又は-OR12(R12は水素
    原子、C1-C6アルキル基、又はC2-C6アルコキシアルキル
    基を表す)を表す請求項4記載のシクロオクタジエン誘
    導体。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のシクロオクタジエン誘導
    体の1種以上を有効成分とする農園芸用殺菌剤。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のシクロオクタジエン誘導
    体の1種以上を有効成分とする抗かび剤。
  8. 【請求項8】 請求項1記載のシクロオクタジエン誘導
    体の1種以上を有効成分とする抗血小板剤。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007297366A (ja) * 2006-05-04 2007-11-15 Korea Advanced Inst Of Sci Technol T型カルシウムチャネルに拮抗活性を有する新規1,3−ジオキソイソインドール
JP2014144975A (ja) * 2008-10-15 2014-08-14 Bayer Cropscience Ag 植物病原菌類の防除のためのジチイン−テトラカルボキシミドの使用

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