JPH0940432A - 光学素子成形装置の金型軸芯調整保持装置 - Google Patents

光学素子成形装置の金型軸芯調整保持装置

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JPH0940432A
JPH0940432A JP19211595A JP19211595A JPH0940432A JP H0940432 A JPH0940432 A JP H0940432A JP 19211595 A JP19211595 A JP 19211595A JP 19211595 A JP19211595 A JP 19211595A JP H0940432 A JPH0940432 A JP H0940432A
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JP
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die
optical element
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JP19211595A
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Masanobu Tatsuyama
昌信 龍山
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Olympus Optical Co Ltd
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    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/007Means for maintaining the press table, the press platen or the press ram against tilting or deflection
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B11/00Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
    • C03B11/16Gearing or controlling mechanisms specially adapted for glass presses
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
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    • C03B2215/60Aligning press die axes

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 支柱や上ベースなど金型周りに発生する応力
を良好に吸収して、成形加圧時の金型を姿勢良く、かつ
高精度に調整保持し、光学素子成形品の偏心、面形状を
良好に再現することにより、高精度でバラツキの少ない
高品質の光学素子成形を可能にする。 【解決手段】 上型8を取り付ける上ベース31を、上
ベース31の四隅に設けた固定ブッシュ4を介して支柱
により保持する。上ベース31には、上型1を上マウン
ト6を介して取り付ける部分の肉厚よりも薄く、かつ金
型取り付け面の投影範囲外で金型取り付け面の投影範囲
を連続で包囲するように、上ベース溝部31aを設け、
固定ブッシュ4による支柱4の把持を解除し上ベース3
1の四隅を高さ調整した後、固定ブッシュ4で支柱2を
把持して偏心調整する際、上ベース31の変形を上ベー
ス溝部31aで吸収し、金型取り付け面の変形を防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱軟化した光学
素材を一対の型で押圧成形する光学素子成形装置におけ
る金型の軸芯を調整し、高精度に保持するための光学素
子成形装置の金型軸芯調整保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、加熱軟化した光学素材を型で押圧
成形する光学素子成形装置における金型の軸芯を調整
し、その状態を保持する装置としては、特願平7−22
75号に記載されたものがあり、その従来技術の半断面
側面図を図13に示す。なお、図14は図13における
A−A矢視図、図15は上型偏心状態の半断面側面図を
示している。
【0003】上記従来の装置は、光学素子成形装置の一
対の型を軸芯調整し高精度に保持するため、上型8は上
マウント6に固定され、上型8の周囲には上型8の温度
調節用上ヒーター10が取り付けられている。一方、下
型7は下マウント5に固定され、下型7の周囲には下型
7の温度調節用下ヒーター9が取り付けられている。下
型7は下マウント5を介して、図示を省いた可動装置に
より高精度に上下昇降可能な可動軸11に固定され、ま
た、上型8が上マウント6を介して上ベース3に固定さ
れている。上ベース3には支柱2を強固に把持・解放自
在な固定ブッシュ4が四隅に固定されている。成形時に
はこれら固定ブッシュ4が下ベース1に垂直に固定され
た4本の支柱2を強固に把持して、上ベース3、および
上ベース3に固定された上マウント6、上型8、上ヒー
ター10を成形に適切な位置に支持している。各支柱2
には下ベース1と上ベース3の間に支柱くびれ部2aを
設けてある。
【0004】従来の装置にあっては、図示を省略した光
学素材加熱装置で加熱軟化した光学素材を供給装置にて
下型7と上型8の間に供給し、可動軸11を上昇させ光
学素材を加圧成形する。一方、非成形時に上ベース3の
四隅に配置された固定ブッシュ4を解放して支柱2の把
持力を解除し、固定ブッシュ4と上ベース3が支柱2を
自在に摺動するようにして、固定ブッシュ4が支柱2を
把持する位置を精密なジャッキや調整治工具により上下
に移動してやると、これに伴い上ベース3の四隅の位置
も変わり、下ベース1を基準とした上ベース3の姿勢を
調整することができる。よって、上マウント6を介して
上ベース3に取り付けられた上型8の姿勢を精密に変え
て、上下型の軸芯調整をすることができる。調整後は再
び固定ブッシュ4の把持力を発生して、支柱2と上ベー
ス3を強固に固定する。またこのとき、上ベース3を調
整により中立位置よりも微小角度傾斜させて、固定ブッ
シュ4で支柱2を強固に把持するので、支柱2、上ベー
ス3、固定ブッシュ4には中立位置に戻ろうとして応力
が発生する。この応力を支柱くびれ部2aに集中させ
て、支柱くびれ部2aのみを変形させ、上ベース3の変
形を抑える。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特願平7−2
275号に記載された装置には以下のような問題点があ
った。光学素子成形品の品質維持上、変形の許されない
上ベース3に変形を起こさないよう、支柱くびれ部2a
が十分に曲げ変形するためには、ある支柱2の支柱くび
れ部2aの曲げに伴い回転する上ベース3によって、そ
の他の支柱くびれ部2aが圧縮あるいは引っ張られる
が、その曲げ変形に見合った分だけ、支柱くびれ部2a
が軸方向に縮みあるいは伸び変形するか、支柱2の根元
付近が曲がることが必要である。さりながら、支柱くび
れ部2aを、その構造を保ち、かつ成形の加圧力に耐え
る寸法で設計すると、支柱くびれ部2aは軸直角方向の
曲げ応力によって十分に曲げ変形できるが、それに対応
した軸方向の圧縮あるいは引張りでの縮みあるいは伸び
変形が十分にできない。よって、図15に示すように上
型8に偏心があって、これを図16に示すように上下型
の軸芯を合わせる調整をしたとき、支柱くびれ部2aが
十分な縮みあるいは伸び変形しないので、上ベース3に
応力が掛かり、上ベース3にS状のうねりが出てしま
う。これにより、上ベース3と上マウント6の取り付け
面の座りが悪く、成形圧力が掛かる度に上型8がぶれ
て、光学素子成形品ごとの偏心、面形状などの再現性を
悪くする。また、支柱2の根元付近が曲がるようにする
と、成形荷重の水平分力で支柱2が曲がり、上ベース3
の位置が定まらず、光学素子成形品ごとの偏心、シフト
ズレ、面形状などの再現性が悪くなる。以上のように支
柱くびれ部2aの変形が十分にできないので、他の部材
にも応力が掛かり、成形に悪影響を及ぼす変形が起き、
光学素子成形品の偏心、面形状など品質を悪くするとい
う欠点がある。
【0006】請求項1〜3の発明は、前記従来技術にお
ける問題点を解決するためになされたもので、支柱や上
ベースなど金型周りに発生する応力を良好に吸収して、
成形加圧時の金型を姿勢良く、かつ高精度に調整保持
し、光学素子成形品の偏心、面形状を良好に再現するこ
とにより、高精度でバラツキの少ない高品質の光学素子
成形を可能にする光学素子成形装置の金型軸芯調整保持
装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は以下のようにした。請求項1の発明は、加
熱軟化した光学素材を型で押圧成形する光学素子成形装
置の金型軸芯調整保持装置において、金型を取り付ける
ベース部材に、そのベース部材の主たる部分の肉厚より
も薄く、かつ金型取り付け面の投影範囲外で金型取り付
け面の投影範囲を連続または断続で包囲するように、薄
肉断面部分を設けて構成した。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の構成にあっ
て、薄肉断面部分はベース部材に深溝部を形成すること
より構成した。
【0009】請求項3の発明は、加熱軟化した光学素材
を型で押圧成形する光学素子成形装置の金型軸芯調整保
持装置において、金型取り付け面を有する部材およびそ
の周辺の部材に分割構成したベース部材と、前記ベース
部材より薄肉で、前記分割した各ベース部材間に隙間を
有しつつ、前記分割したベース部材を連結一体化する部
材とを設けて構成した。
【0010】以下に、本発明の作用を説明する。請求項
1の構成にあっては、金型の軸芯を調整する際にベース
部材を移動したとき、ベース部材に掛かる応力を、ベー
ス部材の主たる部分の肉厚よりも薄く、かつ金型取り付
け面の投影範囲外で金型取り付け面の投影面積を連続ま
たは断続で包囲するように設けられた薄肉断面部が変形
して吸収し、ベース部材の主たる部分である金型取り付
け面には応力が掛からないので、金型取り付け面に変形
が起こらない。
【0011】請求項2の構成にあっては、ベース部材に
掛かる応力を、ベース部材の深溝部が変形して吸収し、
ベース部材の主たる部分である金型取り付け面には応力
が掛からないので、金型取り付け面に変形が起こらな
い。
【0012】請求項3の構成にあっては、ベース部材と
それに強固に一体化し、分割されたベース部材を連結す
る薄肉の連結部材に掛かる応力を、連結部材の連結部が
変形吸収し、ベース部材の主たる部分である金型取り付
け面には応力が掛からないので、金型取り付け面に変形
が起こらない。
【0013】
【発明の実施の形態】
[発明の実施の形態1]以下、図1から図4に基づき本
発明による光学素子成形装置の金型軸芯調整保持装置の
実施の形態1を説明する。図1から図4は本発明の実施
の形態1を示し、図1は半断面側面図、図2は図1にお
けるA−A矢視図、図3は上型偏心状態を示す半断面側
面図、図4は上型偏心状態調整後を示す半断面側面図で
ある。
【0014】下ベース1に4本の支柱2が上ベース31
の四隅近傍となる位置に垂直固定され、各支柱2にはそ
れぞれの支柱2を強固に把持固定および任意に解放自在
な固定ブッシュ4(例えば、ブッシュ内中空部にオイル
を充填し、その油圧を高めてブッシュが膨張し、内径と
外径の接触面抗力を増大させて摩擦力固定するブッシ
ュ)が挿入されている。固定ブッシュ4は上ベース31
の四隅近傍にそれぞれ固定されており、各固定ブッシュ
4を各支柱2に沿って上下方向に摺動することによって
上ベース31の姿勢と位置を自在に変更可能になってい
る。
【0015】上ベース31には、温度調整可能な上ヒー
ター10を外周に備えた上型8が断熱性の良い上マウン
ト6を介して固定されている。図1のA−A線から見た
図2に示すように、上ベース31には上マウント6と上
ベース31の取り付け面部を井桁状に囲みかつ固定ブッ
シュ4をそれぞれL字状に囲む、すなわち上型8と上マ
ウント6の取り付け面6aつまり上型8の投影面を囲む
直線状の深溝からなる上ベース溝部31a(深さは上ベ
ース31厚さの50%の深さ)が上ベース31の側面に
達するように設けてある。
【0016】一方、図示を省いた可動装置により高精度
に上下昇降可能な可動軸11には、温度調整可能な下ヒ
ーター9を外周に備えた下型7が上型8と対向するよう
に断熱性の良い下マウント5を介して固定されている。
【0017】以上の構成からなる光学素子成形装置の金
型軸芯調整保持装置の作用を以下に説明する。下型7お
よび上型8を各々下ヒーター9、上ヒーター10で所要
の温度に調整し、図示を省略した光学素子加熱装置で加
熱軟化させた光学素材を図示を省略した供給装置にて下
型7と上型8の間に供給し、可動軸11を図示を省略し
た可動装置で上昇させ、下型7と上型8の間で光学素子
を押圧成形する。一方、下型7と上型8の軸芯調整時に
は、四隅に配置された固定ブッシュ4を解放して支柱2
の把持力を解除し、固定ブッシュ4とこれに固定された
上ベース31が支柱2に対し上下方向へ自在に摺動する
ようにしてから、固定ブッシュ4が支柱2を把持する位
置を精密なジャッキや調整治工具により上下に移動して
やると、これい伴い上ベース3の四隅の位置も変わり、
下ベース1を基準とした上ベース31の姿勢を調整する
ことができる。よって、上マウント6を介して上ベース
31に取り付けられた上型8の姿勢を精密に変えて、上
下型の軸芯調整をすることができる。調整後は再び固定
ブッシュ4の把持力を発生させて、支柱2と上ベース3
1を強固に固定する。またこのとき、上ベース31を、
調整により中立位置よりも微小角度傾斜させて、固定ブ
ッシュ4で支柱2を強固に把持することがあるので、支
柱2、上ベース31、固定ブッシュ4には中立位置に戻
ろうとして応力が発生する。この応力を上ベース31に
設けた上ベース溝部31aが他の部分よりも著しく変形
することにより吸収するので、上ベース31の主要部
分、すなわち上ベース溝部31aで囲まれた上ベース3
1と上マウント6との接触面は上記応力によって変形し
ない。
【0018】本発明の実施の形態1によれば、上ベース
31に掛かる応力を上ベース溝部31aの変形で吸収す
れば、図3に示すように上型8に偏心があって上ベース
31の姿勢を調整により上下型の軸芯調整をしても、図
4に示すように上ベース31の主要部分にうねり等の変
形が生じないので、上ベース31と上マウント6の取り
付け面が平坦で密着し、ガタを生じさせない。その結
果、成形の都度掛かる応力に関わらず、高精度で再現性
良く上型8を保持するので、光学素子成形品ごとの偏
心、面形状などの再現性が良くなり、品質向上する。ま
た、バラツキも小さくでき不良品の発生頻度が少なくな
り、生産性も向上する。
【0019】一方、把持・解放を繰り返す固定ブッシュ
4は、耐久性の良い部品ではないが、上ベース31に掛
かる応力を上ベース溝部31aが吸収するので、固定ブ
ッシュ4に余計な応力が掛からず、固定ブッシュ4の延
命に貢献する。さらに、同じような機構をリンクで構成
するには、ガタを無くすために精密で高価なリンク節の
加工を要するが、本発明の実施の形態によれば上ベース
溝部31aの薄肉部がガタ無しリンク節の役割を果た
し、しかも加工は安価である。
【0020】[発明の実施の形態2]以下、図5から図
8に基づき本発明による光学素子成形装置の金型軸芯調
整保持装置の実施の形態2を説明する。図5から図8は
本発明の実施の形態2を示し、図5は半断面側面図、図
6は図5におけるA−A矢視図、図7は上型偏心状態を
示す半断面側面図、図8は上型偏心状態調整後を示す半
断面側面図である。
【0021】固定ブッシュ4は上ベース32の四隅近傍
にそれぞれ固定されており、各固定ブッシュ4をそれぞ
れの支柱2に沿って上下方向に摺動することによって上
ベース32の姿勢と位置を自在に変更可能になってい
る。上ベース32には温度調整可能な上ヒーター10を
外周に備えた上型8が断熱性の良い上マウント6を介し
て固定されている。図5のA−A線より見た図6に示す
ように、上ベース32には上ベース32の正方対角方向
に直角に交わる4本の深溝からなる上ベース溝部32a
(深さは上ベース32厚さの50%の深さ)と、上ベー
ス溝部32aの両端部を空中に解放するために上ベース
32の側面に対し直角に内部方向に形成した上ベース切
り欠き部32bが設けてある。すなわち、上マウント6
と上ベース32の取り付け面部は上ベース溝部32aに
囲まれ、上ベース溝部32aのみで支持されており、固
定ブッシュ4は上ベース溝部32aと上ベース切り欠き
部32bに囲まれてた部位に取り付けられている。その
他の構成は実施の形態1と同様なので、同一部材には同
一の番号を付して説明を省略する。
【0022】以上の構成からなる光学素子成形装置の金
型軸芯調整保持装置では、下型7と上型8の軸芯調整時
には、上ベース32の四隅に配置された固定ブッシュ4
を解放して支柱2の把持力を解除し、固定ブッシュ4と
これに固定された上ベース32が支柱2に対し上下方向
へ自在に摺動するようにしてから、固定ブッシュ4が支
柱2を把持する位置を精密なジャッキや調整治工具によ
り上下に移動してやると、これに伴い上ベース32の四
隅の位置も変わり、下ベース1を基準とした上ベース3
2の姿勢を調整することができる。よって、上マウント
6を介して上ベース32に取り付けられた上型8の姿勢
を精密に変えて、上下型の軸芯調整をすることができ
る。調整後は再び固定ブッシュ4の把持力を発生させ
て、支柱2と上ベース32を強固に固定する。またこの
とき、上ベース32を、調整により中立位置よりも微小
角度傾斜させ、固定ブッシュ4で支柱2を強固に把持す
ることがあるので、支柱2、上ベース32、固定ブッシ
ュ4には中立位置に戻ろうとして応力が発生する。この
応力を上ベース32に設けた上ベース溝部32aが他の
部分よりも著しく変形することにより吸収するので、上
ベース32の主要部分、すなわち上ベース溝部32aで
囲まれた上ベース31の上マウント6との接触面は変形
しない。そして、上ベース切り欠き部32bは、上ベー
ス溝部32aの溝方向を軸とした曲げ変形を伝播しない
ので、隣会い直角に交わる上ベース溝部32aの応力干
渉も止める。その他は実施の形態1と同様に光学素子成
形ができる。
【0023】本発明の実施の形態2によれば、上ベース
32に掛かる応力を上ベース溝部32aの変形で吸収す
れば、図7に示すように上型8に偏心があって上下型の
軸芯調整をしても、図8に示すように上ベース32の主
要部分にうねり等の変形が生じないので、上ベース32
と上マウント6の取り付け面が平坦で密着し、前記実施
の形態1と同様の効果がある。さらに加えて、本実施の
形態2では上ベース切り欠き部32bを設けることで隣
会い直角に交わる上ベース溝部32a同士の応力干渉が
無くなり、上ベース溝部32aの変形を滑らかに行え、
調整量が大きな場合でも応力干渉でおきるロック現象
や、溝部の盛り上がりが無い。よって、調整に必要な力
を軽減し、調整範囲も大きくできる。
【0024】[発明の実施の形態3]以下、図9から図
12に基づき本発明の光学素子成形装置の金型軸芯調整
保持装置の実施の形態3を説明する。図9から図12は
本発明の実施の形態3を示し、図9は半断面側面図、図
10は図9におけるA−A矢視図、図11は上型偏心状
態を示す半断面側面図、図12は上型偏心状態調整後を
示す半断面側面図である。
【0025】下ベース1に4本の支柱2が上ベース3
3、上ベースコーナー34、上ベース連結板35で構成
される上ベース部36の四隅近傍となる位置に垂直固定
され、各支柱2にはそれぞれの支柱2を強固に把持固定
および任意に解放自在な固定ブッシュ4が挿入されてい
る。上ベース部36は、図9のA−A線より見た図10
に示すように、八角形の上ベース33の側面に対向して
一辺おきに上ベースコーナー34を所定間隔を有して配
置するとともに、上ベース33と上ベースコーナー34
よりも薄肉の上ベース連結板35で上ベース33と上ベ
ースコーナー34を平面状に一体に連結固定し、上ベー
ス33と上ベースコーナー34との間に上記所定間隔に
より上ベース空隙部33aが形成されている。前記固定
ブッシュ4は上ベースコーナー34に固定され、上ベー
ス33は上ベース連結板35を介して4本の支柱2を対
角とする方向より支持されており、固定ブッシュ4を支
柱2に沿って上下方向へ摺動することによって上ベース
コーナー34と一体をなす上ベース連結板35、上ベー
ス33の姿勢と位置を自在に変更可能になっている。そ
して、上ベース33には温度調整可能な上ヒーター10
を外周に備えた上型8が断熱性の良い上マウント6を介
して固定されている。その他の構成は実施の形態1と同
様なので、同一部材には同一の番号を付して説明を省略
する。
【0026】以上の構成からなる光学素子成形装置の金
型軸芯調整保持装置は、下型7と上型8の軸芯調整時に
は、上ベース部36の四隅を構成する上ベースコーナー
34に配置された固定ブッシュ4を解放して支柱2の把
持力を解除し、固定ブッシュ4とこれに固定される上ベ
ースコーナー34、およびこれと一体をなす上ベース連
結板35が支柱2に沿って上下方向へ自在に摺動するよ
うにしてから、固定ブッシュ4が支柱2を把持する位置
を精密なジャッキや調整治工具により上下に移動してや
ると、これに伴い上ベースコーナー34の位置も変わ
り、下ベース1を基準とした上ベース33の姿勢を調整
することができる。よって、上マウント6を介して上ベ
ース33に取り付けられた上型8の姿勢を精密に変え
て、上下型の軸芯調整をすることができる。調整後は再
び固定ブッシュ4の把持力を発生させて、支柱2と上ベ
ースコーナー34を強固に固定する。またこのとき、上
ベースコーナー34を、調整により中立位置よりも微小
角度傾斜させて、固定ブッシュ4で支柱2を強固に把持
することがあるので、支柱2、上ベースコーナー34、
上ベース連結板35、上ベース33には中立位置に戻ろ
うとして応力が発生する。この応力を上ベース空隙部3
3a付近の上ベース連結板35が著しく変形することに
より吸収するので、上ベース33は変形しない。
【0027】本発明の実施の形態3によれば、上ベース
33に掛かる応力を上ベース33と上ベースコーナー3
4間に設けた上ベース空隙部33aにおける上ベース連
結板35の部分のみの変形で吸収すれば、図11に示す
ように上型8に偏心があって上下型の軸芯調整をして
も、図12に示すように上ベース33にうねり等の変形
が生じないので、上ベース33と上マウント6の取り付
け面が平坦で密着し、実施の形態1と同様の効果があ
る。さらに加えて、本実施の形態3では高温化で剛性を
保つ必要から、厚板の難削傾向の材料が選択されがちな
中にあって、適切な深溝を加工できない場合でも、本実
施の形態3のように上ベース連結板35を使用すること
により容易に実施でき、上ベース33の設計自由度を広
げる。さらに、ベースはより剛性のもの、連結板はより
弾性のものを選択したり、それぞれの材質を自由に選択
できる。
【0028】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば以下の効
果を得ることができる。請求項1〜3の発明によれば、
光学素子押圧成形の都度掛かる圧力に関わらず、高精度
で再現性よく成形型を保持するので、光学素子成形品ご
との偏心、面形状などの再現性が良くなり、品質向上す
る。また、バラツキも小さくでき不良品の発生頻度が少
なくなり、生産性も向上する。さらに、型の姿勢と位置
が成形毎に変わらないので、成形時の型表面受圧分布が
安定し、型消耗の度合いが緩く破損もしにくい。また、
構成部品の応力を任意の部分で吸収し、その他の耐久性
の良くない部品があっても余計な応力が掛からず、部品
寿命の延命に貢献する。かつ、加工や材料のコストは従
来のものと大差なく、コストパフォーマンスが非常に良
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1を示す半断面側面図であ
る。
【図2】図1におけるA−A矢視図である。
【図3】本発明の実施の形態1における上型偏心状態を
示す半断面側面図である。
【図4】本発明の実施の形態1での上型偏心状態調整後
を示す半断面側面図である。
【図5】本発明の実施の形態2を示す半断面側面図であ
る。
【図6】図5におけるA−A矢視図である。
【図7】本発明の実施の形態2における上型偏心状態を
示す半断面側面図である。
【図8】本発明の実施の形態2での上型偏心状態調整後
を示す半断面側面図である。
【図9】本発明の実施の形態3を示す半断面側面図であ
る。
【図10】図9におけるA−A矢視図である。
【図11】本発明の実施の形態3における上型偏心状態
を示す半断面側面図である。
【図12】本発明の実施の形態3での上型偏心状態調整
後を示す半断面側面図である。
【図13】従来技術の装置を示す半断面側面図である。
【図14】図13におけるA−A矢視図である。
【図15】従来技術の装置における上型偏心状態を示す
半断面側面図である。
【図16】従来技術の装置による上型偏心状態調整後を
示す半断面側面図である。
【符号の説明】
4 固定ブッシュ 5 下マウント 6 上マウント 7 下型 8 上型 11 可動軸 31 上ベース 31a 上ベース溝部 32 上ベース 32a 上ベース溝部 32b 上ベース切り欠き部 33 上ベース 33a 上ベース空隙部 34 上ベースコーナー 35 上ベース連結板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱軟化した光学素材を型で押圧成形す
    る光学素子成形装置の金型軸芯調整保持装置において、
    金型を取り付けるベース部材に、そのベース部材の主た
    る部分の肉厚よりも薄く、かつ金型取り付け面の投影範
    囲外で金型取り付け面の投影範囲を連続または断続で包
    囲するように、薄肉断面部分を有することを特徴とした
    光学素子成形装置の金型軸芯調整保持装置。
  2. 【請求項2】 前記の薄肉断面部分がベース部材に深溝
    部を形成することからなる請求項1記載の光学素子成形
    装置の金型軸芯調整保持装置。
  3. 【請求項3】 加熱軟化した光学素材を型で押圧成形す
    る光学素子成形装置の金型軸芯調整保持装置において、
    金型取り付け面を有する部材およびその周辺の部材に分
    割構成したベース部材と、前記ベース部材より薄肉で、
    前記分割した各ベース部材間に隙間を有しつつ、前記分
    割したベース部材を連結一体化する部材とを有すること
    を特徴とした光学素子成形装置の金型軸芯調整保持装
    置。
JP19211595A 1995-07-27 1995-07-27 光学素子成形装置の金型軸芯調整保持装置 Withdrawn JPH0940432A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020011923A (ko) * 2000-08-04 2002-02-09 모리시타 요이찌 정밀 소자 성형 장치 및 그 성형 방법

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