JP3849027B2 - プレス加工用金型台およびプレス機 - Google Patents
プレス加工用金型台およびプレス機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3849027B2 JP3849027B2 JP2003409223A JP2003409223A JP3849027B2 JP 3849027 B2 JP3849027 B2 JP 3849027B2 JP 2003409223 A JP2003409223 A JP 2003409223A JP 2003409223 A JP2003409223 A JP 2003409223A JP 3849027 B2 JP3849027 B2 JP 3849027B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mold
- strain
- press
- pressure
- spring constant
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 238000003825 pressing Methods 0.000 title claims description 15
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 12
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 claims description 8
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 10
- 238000003754 machining Methods 0.000 description 6
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 6
- 238000000034 method Methods 0.000 description 5
- 238000009826 distribution Methods 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 3
- 238000004088 simulation Methods 0.000 description 3
- 230000008602 contraction Effects 0.000 description 2
- 239000013013 elastic material Substances 0.000 description 2
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 2
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 2
- 239000000243 solution Substances 0.000 description 2
- 238000004458 analytical method Methods 0.000 description 1
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 1
- 238000009530 blood pressure measurement Methods 0.000 description 1
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 1
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 1
- 230000003111 delayed effect Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 238000004512 die casting Methods 0.000 description 1
- 238000001746 injection moulding Methods 0.000 description 1
- 230000010354 integration Effects 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 230000000979 retarding effect Effects 0.000 description 1
- 230000003313 weakening effect Effects 0.000 description 1
- 230000037303 wrinkles Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Presses And Accessory Devices Thereof (AREA)
Description
開示した金型は、非特許文献1に記載されたようなIT親和性加工技術に適合するように開発された、形状可変金型である。
ちなみに、IT親和性加工技術とは、加工技術自体の精度向上を目的として加工技術を改良する観点ではなく、IT、特にデータベース、シミュレーション、エキスパートシステムにおける解の正確性、安定性、再現性に都合がよいように加工プロセスを改良する観点に基づいて改良する加工技術である。
開示された金型は、塑性加工に関して蓄積したデータベースを活用してシミュレーションにより解析した結果に適合するように加工条件を調整できるようにしたものであるから、一般のプレス加工において金型形状を修正しようとする場合にもこの要求に対応することができる。
大橋隆弘「ものづくり・IT融合化推進事業とネットワーク加工技術データベースシステム」精密工学会主催第284回講習会「21世紀のモノづくりと技能・技術の伝承」テキスト
プレス機により被加工部材を金型台に載せられた金型の表面に押し付けると、金型を介して起歪体が圧力を受けてバネ定数に従って沈み込みを起こすので、プレス機の押圧に対応して金型表面が所定の形状になり、その変形された金型にしたがって被加工部材の表面が塑性加工され固定される。
本発明の金型台は、起歪体の変位によって金型表面形状を調整するものであるから、本発明の金型台を使用するときは、従来のように剛性の高い金型よりむしろ適当に柔軟性を有して起歪体の沈み込みを反映しやすいものを使うことが好ましい。
なお、加圧装置の圧力源として、油圧発生装置、空気圧発生装置、ピエゾ素子、磁歪素子、リニアモータ、モータとギアの組み合わせ、モータとカム機構の組み合わせ、熱源と熱膨張子の組み合わせ、熱源と遅延弾性物質の組み合わせなどが利用できる。
加圧装置を設置したものでは、加圧装置で加える圧力とプレス圧力の差が起歪体に掛かる圧力になるので、起歪体を変えなくても加圧装置の圧力を調整することによって希望の金型表面形状を形成することができる。
また、起歪体を2段に分けて、たとえば円柱の周囲に円柱より短い円筒を被せて構成したものでは、変位が円筒の端に達するまではバネ定数が小さいが、その後は円筒のバネ定数が加わるためバネ定数が増加するので、たとえば深絞りでしわなどが生じないように仕上げ加工する場合などに効果がある。
さらに、起歪体にロードセル構造のものを選択し、起歪体と直列に加圧装置を配設し、調節装置を備えて、調節装置が起歪体から得られる圧力測定信号を入力して加圧装置の圧力を調整することによって起歪体の支持位置における沈み込み量を制御して金型表面を所望の形状に形成するするようにしてもよい。
特に、転写加工を対象とするときには、金型がほぼ平面上になっており、プレス機はほぼ平面に押圧するので、本発明の金型台によって容易に適切な押圧分布状態を形成することができ、大きな効果を得ることができる。
図1は本発明の1実施例における金型台の側面図、図2は金型台の起歪体の配置図、図3は別の配置例を示す金型台の起歪体の配置図、図4は別の態様を持った金型台の側面図、図5はさらに別の態様における起歪体の側面断面図、図6は別の態様を持った起歪体の側面断面図、図7は錐体を起歪体とした金型台の側面図である。
起歪体は、圧力を受けて大きなひずみを生じる物体である。沈み込み量はバネ定数に基づいて決まり、バネ定数は起歪体の材質と形状によって選択することができる。起歪体の形状に、円柱、角柱、円筒など、断面が変化しない柱体を選択すると、歪みと圧力の関係が単純で扱いやすい。起歪体にはまた球や錐体など任意の形状を選択することができる。
本実施例の金型台1は、プレス機のベッド12と金型支持板13の間に起歪体11が複数配置されている。ここでは図示されていないが、金型支持板13の上に金型が載置され、その上に被加工体を載せて、プラテンで押圧して被加工体に金型表面の凹凸を転写する。
起歪体11は、金型支持板13の下に多数配置されていて下面から支持する。起歪体11は、円柱、角柱、円筒など、軸方向に断面積が変化しない柱状体で構成されている。起歪体11は、材質や形状寸法に基づいて特定のバネ定数を持ち、プレスの必要に応じて最適のバネ定数を持った起歪体を選択して用いることができる。なお、起歪体にバネを仕込むことによって適宜のバネ定数を有するようにしても良い。
たとえば、プレス時に、金型が有効な面の全てにおいて等高であるためには、適当に配置された起歪体がそれぞれ同じ歪みになればよい。
このため、特に起歪体に歪みゲージを添貼してロードセルと同じ構成として、歪み量あるいは応力を測定できるようにしてもよい。歪みの測定値を比較して、同じ水準に調整することにより金型面の平準化を図り、またその成果を確認することができる。
起歪体11は、図2の平面図に示すように、金型台13の下に均等な密度で配置しても良い。ただし、プレス力が印加されたときに、配置された起歪体11に発生する歪みあるいは変位に差異がある場合には、起歪体11の位置を若干ずらして均一な応力分布を得られるように調整すると、金型支持板13は、支持位置における沈み込み量が等しくなるので水平姿勢を保持することができる。
なお、上記説明では、金型の下に金型支持板13を配置したが、金型支持板13を省いて、起歪体の上に金型を直接搭載してもよいことはいうまでもない。
図4は、起歪体15それぞれに加圧装置16を加えて金型支持板13の支持装置14を構成した金型台を示すものである。加圧装置16は起歪体15と直列に介装され、プレス加工時の押圧を分担する。加圧装置16で圧力を発生させる圧力源として、油圧発生装置、空気圧発生装置、ピエゾ素子、磁歪素子、リニアモータ、モータとギアの組み合わせ、モータとカム機構の組み合わせ、熱源と熱膨張子の組み合わせ、熱源と遅延弾性物質の組み合わせなど、様々の圧力発生装置が利用できる。
x=(F−p)/k
となる。
したがって、加圧装置16で発生する圧力pによって、起歪体15で支持される金型の面の高さを調整することができる。
加圧装置16を用いると、たとえば金型の水平姿勢が崩れたときにも、圧力調整により容易に適正な姿勢にさせることができる。
図5は、起歪体の構成を選択して、歪み量がある値に達するとバネ定数が不連続に変化するようにしたものの断面を表す図面である。
起歪体21は、円柱22と円筒23から構成される。円柱22は円筒23より高く、図5(a)に示すよう、金型支持板13は始め円柱22に支持されている。図示しないプレス機により力Fで押圧されると、円柱22がそのバネ定数に従って縮んで、やがて図5(b)に示すように金型支持板13が円筒23にも支持されるようになる。すると、金型支持板13は、円柱22のバネ定数と円筒23のバネ定数を加えて実効的に大きくなったバネ定数にしたがって、プレス機の押圧Fにより、それまでより小さな変位を生ずるようになる。
図5では、中高の円柱と周囲を囲む円筒で形成したが、円筒を高くして、円筒内に円筒より低い円柱を据えることによって構成しても全く同じ効果を得ることができる。また、高さの異なる角柱や円柱を近接して配置したものであっても良い。
図5の起歪体と同じ機能を、より簡単な構成で達成することができる。
図7の金型台1は、プレス機のベッド12と金型支持板13の間に起歪体31が複数配置されている。
起歪体31は、圧力が作用しないときには金型支持板13をほぼ水平に支持しているが、押圧が掛かると、バネ定数によって決まる縮みが生じて、金型支持板13を支持している位置が沈み込む。起歪体31は錐体であるので、縮むにつれて実効的なバネ定数が大きくなり、圧力が増加する割に沈み量が増加しないようになる。
したがって、錐体で構成された金型台は、プレス力がばらついてもほぼ同じ沈み込み量を示すようになり、形状の安定性が向上する。
12 プレス機のベッド
13 金型支持板
11,15,21,24,31 起歪体
16 加圧装置
14 支持装置
22 円柱
23 円筒
25 バネ
26,27 当り面
Claims (6)
- プレス機における金型を載置する金型台であって、該金型台は、金型を載置する金型支持板と該金型支持板を支持するベッドとの間にプレス加工時のプレス圧力により弾性変形する起歪体を複数配置してなり、プレス加工時のプレス圧力による該起歪体の変形によって生ずる金型支持板の沈み込みによって該金型の実質的な表面形状を調整することを特徴とする金型台。
- 前記起歪体は形状と材質の異なるものから選択して配設することによってバネ定数を調整することを特徴とする請求項1記載の金型台。
- 前記起歪体はプレス変位に応じてバネ定数が変化することを特徴とする請求項1又は2記載の金型台。
- 前記起歪体が弾性部材に歪み検出器を取り付けたロードセル構造のものであって、荷重測定ができることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の金型台。
- 請求項1から4のいずれかに記載の金型台を備えて金型の形状を調整できるようにしたプレス機。
- 転写加工を行うことを特徴とする請求項5のプレス機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003409223A JP3849027B2 (ja) | 2003-12-08 | 2003-12-08 | プレス加工用金型台およびプレス機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003409223A JP3849027B2 (ja) | 2003-12-08 | 2003-12-08 | プレス加工用金型台およびプレス機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005169408A JP2005169408A (ja) | 2005-06-30 |
JP3849027B2 true JP3849027B2 (ja) | 2006-11-22 |
Family
ID=34730671
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003409223A Expired - Lifetime JP3849027B2 (ja) | 2003-12-08 | 2003-12-08 | プレス加工用金型台およびプレス機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3849027B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4781902B2 (ja) * | 2006-05-10 | 2011-09-28 | パナソニック株式会社 | 加圧接合装置 |
JP2012130955A (ja) * | 2010-12-22 | 2012-07-12 | Yamada Dobby Co Ltd | 金型の平行度保持機構 |
JP6012017B2 (ja) * | 2011-01-24 | 2016-10-25 | ボンドテック株式会社 | 加圧装置および加圧方法 |
JP6986370B2 (ja) * | 2017-06-09 | 2021-12-22 | 東洋アルミエコープロダクツ株式会社 | 紙容器の製造装置、紙容器の製造方法及び紙容器 |
-
2003
- 2003-12-08 JP JP2003409223A patent/JP3849027B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005169408A (ja) | 2005-06-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2174774A2 (en) | Precision press device and press load control method thereof | |
CN101549367B (zh) | 弯曲金属构件的方法和装置 | |
JP3849027B2 (ja) | プレス加工用金型台およびプレス機 | |
GB2397038A (en) | Moulding device | |
KR101791401B1 (ko) | 전동 프레스 가공기의 작동 방법 | |
JP3905383B2 (ja) | 両圧成形システム | |
JP5086651B2 (ja) | プレス成形装置 | |
JPH0732069A (ja) | 組合せ金型およびその装置 | |
WO2016000526A1 (zh) | 垂直立柱梁 | |
US8739592B2 (en) | Device for the production of molded parts | |
JPH0890100A (ja) | 複曲面成形用多点式プレス | |
US7165490B2 (en) | Press forming method | |
JPS6142658Y2 (ja) | ||
JP5267842B2 (ja) | プレス機械とその調節方法 | |
JP2007326135A (ja) | プレス金型装置 | |
JPWO2007052469A1 (ja) | インプリント装置及びインプリント方法 | |
JP6301545B1 (ja) | プレス機械のダイクッション装置 | |
JP7056812B1 (ja) | プレス装置及びプレス成形品の製造方法 | |
CN112605273B (zh) | 一种高精密模内带锥度零件端面校平模具 | |
JP5393532B2 (ja) | 緩衝器のバルブ構造 | |
WO2022114113A1 (ja) | プレス装置及びプレス成形品の製造方法 | |
CN215543895U (zh) | 一种铝铸件的整形装置 | |
JP2013086165A (ja) | プレス成形装置 | |
JP2009101391A (ja) | 機差模擬プレスとその剛性調整方法 | |
JP2007185677A (ja) | プレス金型装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060510 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060613 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060710 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060801 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3849027 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |