JPH0939879A

JPH0939879A - 機関室の機器集合ユニット

Info

Publication number: JPH0939879A
Application number: JP7211127A
Authority: JP
Inventors: Kenzo Ochi; 賢三越智
Original assignee: SHINKURUSHIMA DOCK KK
Current assignee: SHINKURUSHIMA DOCK KK
Priority date: 1995-07-26
Filing date: 1995-07-26
Publication date: 1997-02-10

Abstract

(57)【要約】【目的】機器等を立体的（三次元）に配置し、数個の
ユニットに分割し、陸上で組立を行い、ユニット単位で
搭載し、作業環境の向上により安全性および作業精度の
向上を図り、また、作業効率の向上を図ろうとするもの
である。【構成】機関室の燃料油系Ａ１，Ａ２・・、潤滑油系
Ｂ１，Ｂ２・・、水系Ｃ１，Ｃ２・・、空気系Ｄ１，Ｄ
２・・、その他機器およびタンクを数個のユニット２
０、３０、４０に分割し、陸上で立体的（三次元）にフ
レーム２１、３１、４１組立を行い、それぞれの機器を
配置し、ユニット単位で機関室に搭載し、フレーム２
１、３１、４１を船殻構造と連続させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、船舶の機関室に
設ける各種機器、その台構造および交通装置ならびにそ
の施工方法に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】一般に、この種の発明は、図６および図
７に示すように、図６は、中甲板５１を平面図で略示し
たものであり、船体中心５２に主機関５３が据え付けら
れ、該主機関５３の周囲は開口５４が設けられ、該開口
５４内には中甲板５１と下部床面７０の交通装置として
傾斜梯子５５、５５が両舷に設けられていた。

【０００３】中甲板５１の左右前方には、燃料油系Ａ
１、Ａ２・・、潤滑油系Ｂ１、Ｂ２・・、水系Ｃ１、Ｃ
２・・、空気系Ｄ１，Ｄ２・・、その他機器およびタン
クが機能を満足するように配置されていた。

【０００４】また、中甲板５１の後方には、発電機５６
および温水ボイラー５７が設置されていた。

【０００５】図７は、下部床面７０を平面図で略示した
ものであり、船体中心５２に主機関５３が設けられ、該
主機関５３の前方には、軸発電機５８が装着され、後方
はプロペラ軸５９が連結されている。

【０００７】下部床面７０の左右には、燃料油系Ａ１、
Ａ２・・、潤滑油系Ｂ１、Ｂ２・・、水系Ｃ１、Ｃ２・
・、空気系Ｄ１，Ｄ２・・、その他機器およびタンクが
機能を満足するように配置されていた。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べたよ
うに、制限された中甲板および下部床面に燃料油系、潤
滑油系、水系、空気系、その他機器およびタンクが平面
的（２次元）に機器台等を介して設置されおり、それぞ
れ機器等は一個ずつ機関室内に搭載され、仮置きをし、
取り付け、その後、配管、配線工事を行っており、足場
の悪い所で作業をするので危険性があり、作業効率が悪
いという問題点を有していた。また、作業工程的な問題
があり、例えば、船殻工事が済むまでは、艤装工事に取
り掛かれず、作業の手待ちが発生するなど、問題点を有
していた。

【０００９】狭い制限された機関室内で作業するので、
交通性および作業環境は悪く、作業精度も悪くなり、ま
た、機器配置は検討するものの、機器および計器の配置
も悪くなり、操作性に欠けていた。

【００１０】この発明は、従来の技術の有するこのよう
な不十分な点に鑑みてなされたものであり、その目的と
するところは、それぞれの機器等を立体的（三次元）に
配置し、数個のユニットに分割し、陸上で組立を行い、
ユニット単位で搭載し、作業環境の向上により安全性お
よび作業精度の向上を図り、また、作業効率の向上を図
ろうとするものである。

【００１１】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、機関室の主機関以外の空間スペースに
おいて、肋板上縁から上甲板裏面間に船体形状に無関係
な型で立体的に構成されたフレームに、燃料油系、潤滑
油系、水系、空気系、その他機器、タンクおよび交通装
置等を機器集合ユニットに装備し、該機器集合ユニット
単位で機関室に搭載し、フレームの端部を船殻構造に連
続させて船体と一体構造とすることを特徴とするもので
ある。この製造工程において、船殻構造の組立と機器集
合ユニットの組立を独立した工程で行うものである。

【００１２】

【発明の実施の形態】この発明は、機関室の燃料油系、
潤滑油系、水系、空気系、その他機器およびタンクを数
個のユニットに分割し、陸上で立体的（三次元）にフレ
ーム組立を行い、それぞれの機器を配置し、ユニット単
位で機関室に搭載し、フレームを船殻構造と連続させ
る。

【００１３】

【実施例】実施例について、図面を用いて説明すると、
図１、図２、図３、図４および図５に示すように、図１
は、中甲板１を平面図で略示したものであり、船体中心
２に主機関３が据え付けられ、該中甲板１は、前方の大
半と後方の主機関１の周囲および機関室後端まで開口４
が設けられている。

【００１４】図２は、下部床面１０を平面図で略示した
ものであり、船体中心２に主機関３が設けられ、該主機
関３の前方には、軸発電機８が装着され、後方はプロペ
ラ軸９が連結されている。

【００１５】図３は、左舷ユニット２０が機関室に搭載
された断面図を略示したものであり、左舷フレーム２１
は、上甲板２２の裏面のビーム２３、中甲板１の舷側お
よび下部床面１０に固着されている。

【００１６】また、左舷ユニット２０のフレーム２１に
は、燃料油系Ａ１、Ａ２・・、潤滑油系Ｂ１、Ｂ２・
・、水系Ｃ１、Ｃ２・・、空気系Ｄ１，Ｄ２・・、その
他機器およびタンクが配置され、中甲板１と下部床面１
０の交通装置である傾斜梯子２４が組み込まれている。

【００１７】図４は、右舷ユニット３０が機関室に搭載
された断面図を略示したものであり、右舷フレーム３１
は、上甲板２２の裏面のビーム２３、中甲板１の舷側お
よび下部床面１０に固着されている。

【００１８】また、右舷ユニット３０のフレーム３１に
は、燃料油系Ａ１、Ａ２・・、潤滑油系Ｂ１、Ｂ２・
・、水系Ｃ１、Ｃ２・・、空気系Ｄ１，Ｄ２・・、その
他機器およびタンクが配置され、中甲板１と下部床面１
０の交通装置である傾斜梯子３４が組み込まれている。

【００１９】図５は、中央ユニット４０が機関室の中甲
板１に搭載された断面図を略示したものであり、中央フ
レーム４１は、中甲板１に固着されている。また、中央
フレーム４１には、発電機４３および温水ボイラー４２
が装備される。

【００２０】

【発明の効果】この発明は、上記のとおり構成されてい
るので、次に記載する効果を奏する。この発明は、機関
室の主機関以外の空間スペースにそれぞれの機器等を立
体的（三次元）に配置し、数個のユニットに分割し、陸
上で組立を行い、ユニット単位で搭載するので、作業環
境の向上により安全性および作業精度の向上が図れ、ま
た、船殻構造の組立と機器集合ユニットの組立を独立し
た工程で行うので作業効率の向上が図れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の中甲板を平面図で略示したものであ
る。

【図２】この発明の下部床面を平面図で略示したもので
ある。

【図３】この発明の左舷ユニットを横断面図で略示した
ものである。

【図４】この発明の右舷ユニットを横断面図で略示した
ものである。

【図５】この発明の中央ユニットを横断面図で略示した
ものである。

【図６】従来の中甲板を平面図で略示したものである。

【図７】従来の下部床面を平面図で略示したものであ
る。

【符号の説明】

１中甲板２船体中心３主機関４開口８軸発電機９プロペラ軸１０下部床面２０左舷ユニット２１左舷フレーム２２上甲板２３ビーム２４傾斜梯子３０右舷ユニット３１右舷フレーム３４傾斜梯子４０中央ユニット４１中央フレームＡ１，Ａ２・・燃料油系Ｂ１，Ｂ２・・潤滑油系Ｃ１，Ｃ２・・水系Ｄ１，Ｄ２・・空気系

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】機関室の主機関以外の空間スペースにお
いて、肋板上縁から上甲板裏面間に船体形状に無関係な
型で立体的に構成されたフレームに、燃料油系、潤滑油
系、水系、空気系、その他機器、タンクおよび交通装置
等を機器集合ユニットに装備し、該機器集合ユニット単
位で機関室に搭載し、フレームの端部を船殻構造に連続
させて船体と一体構造とすることを特徴とする機関室の
機器集合ユニット。
【請求項２】この製造工程において、船殻構造の組立
と機器集合ユニットの組立を独立した工程で行う請求項
１の機関室の機器集合ユニット。