JPH0939875A - 電動モータ付自転車の電源制御装置 - Google Patents

電動モータ付自転車の電源制御装置

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JPH0939875A
JPH0939875A JP21822695A JP21822695A JPH0939875A JP H0939875 A JPH0939875 A JP H0939875A JP 21822695 A JP21822695 A JP 21822695A JP 21822695 A JP21822695 A JP 21822695A JP H0939875 A JPH0939875 A JP H0939875A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明の目的は、電動モータ付自転車にお
いて、電池の消耗を防止するとともに、長期間の放置や
短時間のメインスイッチのオフへの押し忘れでも、電池
が完全放電を防止することにある。 【構成】 このため、この発明は、メインスイッチのオ
ン・オフに対応してオン・オフされる第1電源回路を設
け、メインスイッチのオンとは無関係にオフされる第2
電源回路を設け、電動モータのモータ回転数を検知する
モータ回転数検知手段を設け、メインスイッチのオン時
でモータ回転数が所定時間以上設定回転数未満の場合に
は省エネルギモードとして第2電源回路をオフにすると
ともにソフトウェアスタンバイ状態に維持できる低レベ
ルの電源が供給される制御回路を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電動モータ付自
転車の電源制御装置に係り、特に電池の消耗や完全放電
を防止し得る電動モータ付自転車の電源制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自転車においては、人力により駆動され
るクランク軸の回転数に対応して動作する電動モータの
駆動力により、出力補助を行う電動モータ付自転車があ
る。電動モータは、各種回路を組込んだ制御装置(コン
トローラ)によって作動制御される。
【0003】このような電動モータ付自転車にあって
は、例えば、特開平6−255563号公報に開示され
ている。この公報に記載のものは、クランク軸の回転数
(回転速度)から求めた車速とポンテショメータで検知
したペダルの踏力(F)あるいはモータ負荷電流とによ
って走行状態でないことを判断し、この走行状態でない
ことを一定時間経過すると省エネルギモードとし、第1
段階として補器、ランプ、メータ類を非動作とし、ま
た、第2段階として電源部等の回路全体をオフにしてメ
インスイッチをオフにしたのと同じ状態にするものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来、電動
モータ付自転車にあっては、メインスイッチをオンにし
たまま走行せずに放置しても、制御装置及び各補機が、
一定時間常に動作可能状態であり、このため、このまま
長時間放置すると、電池を消耗し、また、走行不能とな
り、しかも、電池が完全放電して使用不能になるという
不都合があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、人力により駆動されるク
ランク軸の回転数に対応して駆動力が制御される電動モ
ータを設け、この電動モータに電池からの電源を給断す
るようにオン・オフされるメインスイッチを設けた電動
モータ付自転車の電源制御装置において、前記メインス
イッチのオン・オフに対応してオン・オフされる第1電
源回路を設け、前記メインスイッチのオンとは無関係に
オフされる第2電源回路を設け、前記電動モータのモー
タ回転数を検知するモータ回転数検知手段を設け、前記
メインスイッチのオン時でモータ回転数が所定時間以上
設定回転数未満の場合には省エネルギモードとして前記
第2電源回路をオフにするとともにソフトウェアスタン
バイ状態に維持できる低レベルの電源が供給される制御
回路を設けたことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】この発明は、メインスイッチがオ
ン時で、モータ回転数が所定時間以上設定回転数未満の
場合に、制御回路が省エネルギモードとなり、第2電源
回路をオフとして制御回路以外の回路をオフにするとと
もに、制御回路にソフトウェアスタンバイ状態になる低
レベルの電源が供給されるので、電池の消耗を防止する
とともに、長期間の放置や短時間のメインスイッチのオ
フへの押し忘れでも、電池が完全放電を防止することが
できる。
【0007】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
且つ具体的に説明する。図1〜6は、この発明の実施例
を示すものである。図6において、2は電動モータ付自
転車(以下単に「自転車」という)である。この自転車
2にあっては、フレーム4のヘッドパイプ6にフロント
フォーク8が軸支され、このフロントフォーク8に前輪
車軸10が軸支され、この前輪車軸10に前輪12が取
付けられ、ヘッドパイプ6に設けたフォークステー14
にハンドル16が取付けられ、また、ヘッドパイプ6に
上パイプ18及び下パイプ20によって立パイプ22が
連結され、この立パイプ22の上端にサドル24が取付
けられ、更に、立パイプ22にはリアフォーク26とチ
ェーンステー28との一端側が夫々取付けられ、リアフ
ォーク26とチェーンステー28との夫々他端側に後輪
車軸30が軸支され、この後輪車軸30に後輪32が取
付けられている。
【0008】フレーム4の上パイプ18及び下パイプ2
0間には、電池34が搭載されている。また、下パイプ
20の下方には、駆動ユニット36が設けられている。
【0009】この駆動ユニット36は、図4、5に示す
如く構成される。即ち、左側ケース38及び右側ケース
40内において、電動モータ42が取付けられている。
この電動モータ42には、遊星ギヤ減速機44が連結さ
れている。この遊星ギヤ減速機44には、モータ減速機
カバー46に支持した遊星ギヤ減速機キャリア48が連
結されている。この遊星ギヤ減速機キャリア48には、
一次減速機構50の一次減速ドライブギヤ52が設けら
れている。
【0010】この一次減速ドライブギヤ52には、一次
減速ドリブンギヤ54が噛合している。この一次減速ド
リブンギヤ54は、アイドラ軸56にワンウェイクラッ
チ58を介して設けた円筒状のスペーサ部材60に固定
されている。
【0011】また、スぺーサ部材60には、二次減速機
構62の二次減速ドライブギヤ64が固定して設けられ
ている。
【0012】この二次減速ドライブギヤ64には、二次
減速ドリブンギヤ66が噛合している。この二次減速ド
リブンギヤ66は、クランク軸68に回転自在に設けら
れている。
【0013】この二次減速ドリブンギヤ66には、減速
比切換機構70が連結されている。この減速比切換機構
70は、減速比切換レバー72と減速比切換レバーベア
リング74とクランク軸68に回転自在に設けた減速比
連結軸76と左側ケース38に形成したカム面78とか
らなる。減速比切換レバー72は、図5に示す如く、減
速比切換ケーブル80の往復動によって動作される。
【0014】減速比連結軸76には、差動歯車機構82
が連結される。
【0015】この差動歯車機構82は、減速比連結軸7
6に設けたモータ入力サンギヤ84と、このモータ入力
サンギヤ84に噛合するモータ側遊星ギヤ86と、減速
比連結軸76の端部位に設けた減速比切換ドック88が
係合・離脱するギヤ側ドック90を有し且つクランク軸
68にスプライン結合したペダル入力サンギヤ92と、
このペダル入力サンギヤ92及びモータ側遊星ギヤ86
に噛合するペダル側遊星ギヤ94とからなる。また、モ
ータ入力サンギヤ84とモータ側遊星ギヤ86側には、
左側キャリア96が取付けられている。更に、ペダル入
力サンギヤ92とペダル側遊星ギヤ94側には、右側キ
ャリア98が取付けられている。
【0016】この差動歯車機構82の右側キャリア98
には、クランク軸68に回転自在に設けたドライブスプ
ロケットボス100が連結される。このドライブスプロ
ケットボス100には、ドライブスプロケット102が
取付けられている。このドライブスプロケット102に
は、チェーン104が巻掛けられる。このチェーン10
4は、図6に示す如く、後輪32のドリブンスプロケッ
ト106に巻掛けられる。
【0017】また、クランク軸68には、左側に左側ペ
ダル取付ボルト108によって左側ペダル110aの左
側クランク110が取付けられ、右側に右側ペダル取付
ボルト112によって右側ペダル114aの右側クラン
ク114が取付けられている。
【0018】電動モータ42は、図2、3に示す如く、
制御装置(コントローラ)116によって作動制御され
る。
【0019】この制御装置116には、制御回路(CP
U)118と、第1電源回路(電源回路1)120と、
第2電源回路(電源回路2)122と、センサ入力回路
124と、補機回路126と、フェールセーフリレー1
28と、モータ駆動回路130とが設けられている。
【0020】制御回路118には、第1電源回路120
を介してメインスイッチ132が連絡している。このメ
インスイッチ132は、電池34に連絡し、オン・オフ
されることによって、電池34から制御回路118への
電源を給断するものである。第1電源回路120は、メ
インスイッチ132のオン・オフに対応してオン・オフ
するものであり、メインスイッチ132のオン時には常
にオン状態になっている。
【0021】また、電池34は、制御装置116のフェ
ールセーフリレー128に連絡している。このフェール
セーフリレー128は、モータ駆動回路130に連絡
し、且つ、制御回路118によって作動制御されるもの
である。
【0022】モータ駆動回路130は、制御回路118
によって作動制御され、電動モータ42を作動制御する
ものである。
【0023】また、メインスイッチ132は、第2電源
回路122に連絡している。
【0024】この第2電源回路122は、センサ入力回
路124及び補機回路126に連絡してメインスイッチ
132のオン時に電池34からの電源をこれらセンサ入
力回路124及び補機回路126に供給するとともに、
制御回路118によってメインスイッチ132のオンと
は無関係にオフされるものである。
【0025】この補機回路126は、制御回路118に
よって作動制御され、補機134を駆動するものであ
る。
【0026】更に、制御回路118には、タイマ118
aが内蔵されているとともに、センサ入力回路124を
介して、クランク軸68の回転数を検知するペダル回転
数検知手段136と電動モータ42の回転数を検知する
モータ回転数検知手段138とが連絡している。
【0027】ペダル回転数手段136は、図4に示す如
く、クランク軸68に固定したクランク軸回転センサ切
欠円板140とこのクランク軸回転センサ切欠円板14
0に対応してモータ減速機カバー46に固設したペダル
軸回転センサ142とからなる。
【0028】モータ回転数検知手段138は、図4に示
す如く、一次減速ドライブギヤ52の回転を検知するよ
うにモータ減速機カバー46に固定されたモータ回転数
センサ144を有している。
【0029】次に、この実施例の作用を説明する。
【0030】図3に示す如く、入力による左側、右側ペ
ダル110a、114aの踏力と電動モータ42の駆動
力とが差動歯車機構82で合わされ、この合力が駆動力
として後輪32に伝達される。
【0031】このとき、左側、右側ペダル110a、1
14aのペダル回転数がペダル回転数検知手段136で
検知されて制御装置116の制御回路118に送られる
とともに、電動モータ42のモータ回転数がモータ回転
数検知手段138で検知されて制御装置116の制御回
路118に送られる。
【0032】この制御装置116は、ペダル回転数とモ
ータ回転数とが、1:1になるように電動モータ42を
作動制御している。
【0033】そして、制御装置116は、図1のフロー
チャートに示す如く、メインスイッチ132がオンで
(ステップ202)、モータ回転数が設定回転数未満か
否かを判断し(ステップ204)、モータ回転数が設定
回転数以上の場合には、自転車2の走行状態と判断し、
通常に走行制御を行い(ステップ206)、そして、ス
テップ204に戻す。
【0034】一方、モータ回転数が設定回転数未満で、
ステップ204がYESの場合には、制御回路118中
でタイマセットを行い(ステップ208)、そして、こ
の状態の時間(t)が所定時間(Tc)以上か否かを判
断する(ステップ210)。
【0035】このステップ210でNOの場合には、再
度、モータ回転数が設定回転数未満か否かを判断する
(ステップ212)。
【0036】このステップ212でYESの場合には、
前記ステップ210に戻す。
【0037】このステップ212でNOの場合には、制
御回路118中でタイマリセットを行って(ステップ2
14)、前記ステップ206に戻す。
【0038】前記ステップ210でYESの場合には、
モータ回転数が所定時間(Tc)以上設定回転数未満で
あり、自転車2の走行状態でないことを判断し、省エネ
ルギモードとする(ステップ216)。
【0039】この省エネルギモードになると、第2電源
回路122をオフとし、制御回路118以外の回路であ
るセンサ入力回路124や補器回路126への電源を停
止し(ステップ218)、また、制御回路118にソフ
トウェアスタンバイ状態とするような低レベルの電源を
供給させる。このソフトウェアスタンバイ状態とは、R
OMやRAM等の必要最少限の機器を作動可能状態とす
るものである。また、制御回路118に低レベルの電源
を供給させるには、例えば、第1電源回路120を制御
回路118によって作動させることができる。
【0040】この結果、このように制御回路118をソ
フトウェアスタンバイ状態にすることにより、制御回路
118の発振子(クロック)の発振を停止し、消費電力
を低減し、電池34の消耗を防止する。
【0041】そして、この省エネルギモードからの復帰
は、メインスイッチ132を、一旦オフにすることによ
って行う。
【0042】この結果、メインスイッチ132をオンに
したまま、所定時間(Tc)以上走行せずに放置する
と、省エネルギモードとなり、電池34の消耗を防止す
るともに、長時間放置されても、電池34が完全放電に
よつて劣化するのを防止することができ、電池34の使
用状態を良好にし、また、短時間のメインスイッチ13
2のオフへの押し忘れによっても、電池34の完全放電
を防止することができる。
【0043】また、モータ回転数を検知するだけなの
で、従来の車速検出手段や踏力検出手段が不要となり、
構成が簡単で、また、電動モータ42の誤作動もなく
し、しかも、廉価とすることができる。
【0044】
【発明の効果】以上詳細な説明から明らかなようにこの
発明によれば、メインスイッチのオン・オフに対応して
オン・オフされる第1電源回路を設け、メインスイッチ
のオンとは無関係にオフされる第2電源回路を設け、電
動モータのモータ回転数を検知するモータ回転数検知手
段を設け、メインスイッチのオン時でモータ回転数が所
定時間以上設定回転数未満の場合には省エネルギモード
として第2電源回路をオフにするとともにソフトウェア
スタンバイ状態に維持できる低レベルの電源が供給され
る制御回路を設けたことにより、メインスイッチがオン
時で、モータ回転数が所定時間以上設定回転数未満の状
態の場合に、制御回路が省エネルギモードとなり、第2
電源回路をオフとして制御回路以外の回路をオフにする
とともに、制御回路にソフトウェアスタンバイ状態にな
る低レベルの電源が供給されるので、電池の消耗を防止
するとともに、長期間の放置や短時間のメインスイッチ
のオフへの押し忘れでも、電池が完全放電を防止し、こ
れにより、電池の使用状態を良好とし、しかも、電池交
換を不要とし得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】電源制御のフローチャートである。
【図2】制御装置及び周辺機器のブロック図である。
【図3】電動モータの駆動系のブロック図である。
【図4】駆動ユニットの断面図である。
【図5】図4の駆動ユニットの構成図である。
【図6】自転車の構成図である。
【符号の説明】
2 自転車 34 電池 36 駆動ユニット 42 電動モータ 68 クランク軸 82 差動歯車機構 116 制御装置 118 制御回路 120 第1電源回路 122 第2電源回路 124 センサ入力回路 126 補機回路 130 モータ駆動回路 132 メインスイッチ 136 ペダル回転数検知手段 138 モータ回転数検知手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人力により駆動されるクランク軸の回転
    数に対応して駆動力が制御される電動モータを設け、こ
    の電動モータに電池からの電源を給断するようにオン・
    オフされるメインスイッチを設けた電動モータ付自転車
    の電源制御装置において、前記メインスイッチのオン・
    オフに対応してオン・オフされる第1電源回路を設け、
    前記メインスイッチのオンとは無関係にオフされる第2
    電源回路を設け、前記電動モータのモータ回転数を検知
    するモータ回転数検知手段を設け、前記メインスイッチ
    のオン時でモータ回転数が所定時間以上設定回転数未満
    の場合には省エネルギモードとして前記第2電源回路を
    オフにするとともにソフトウェアスタンバイ状態に維持
    できる低レベルの電源が供給される制御回路を設けたこ
    とを特徴とする電動モータ付自転車の電源制御装置。
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