JPH0937541A - リニアパルスモータ - Google Patents

リニアパルスモータ

Info

Publication number
JPH0937541A
JPH0937541A JP17973195A JP17973195A JPH0937541A JP H0937541 A JPH0937541 A JP H0937541A JP 17973195 A JP17973195 A JP 17973195A JP 17973195 A JP17973195 A JP 17973195A JP H0937541 A JPH0937541 A JP H0937541A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stator
axial direction
mover
moving element
peripheral surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17973195A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshikane Kaneki
敏兼 金木
Takao Iwasa
孝夫 岩佐
Yukio Kuraishi
幸雄 倉石
Tadashi Okada
正 岡田
Hirobumi Satomi
博文 里見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oriental Motor Co Ltd
Original Assignee
Oriental Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oriental Motor Co Ltd filed Critical Oriental Motor Co Ltd
Priority to JP17973195A priority Critical patent/JPH0937541A/ja
Publication of JPH0937541A publication Critical patent/JPH0937541A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動子の移動距離(ストローク)を長くして
も、該移動子の全長が長くならず、かつ固定子軸に撓み
が発生しない 【解決手段】 外周面に軸方向に沿って複数の固定子小
歯29が配設された固定子1と、固定子1の軸心と同心
に、軸受23,24によって軸方向に移動自在に支持さ
れ、かつ内周面に周方向に沿って配設された複数の突極
11……15,16……20の先端に軸方向に沿って複
数の移動子小歯21が配設された移動子3とからなるリ
ニアパルスモータであって、固定子1は、その外周面の
一部が支持部材2により支持されながら、軸方向に長く
形成され、移動子3は、固定子1上に沿って、支持部材
2を跨ぐように支持部材2に対応する部分が開口される
とともに、軸受23,24は、移動子3の前記開口部分
に対応する部分が開口され、かつ固定子の外周面を移動
するように移動子3に配設される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リニアパルスモー
タに関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来のよく知られている円筒形
リニアパルスモータの縦断面図を示したもので、固定子
100と移動子101とから構成されている。固定子1
00はフレーム102内に固定子コア103,104,
105および106を配置し、固定子コア103,10
4相互間と固定子コア105,106相互間に形成され
た凹溝107内にリング状卷線108,109が配置さ
れている。固定子コア103,104はリング状巻線1
08とともに1つの相を形成し、また固定子コア10
5,106はリング状巻線109とともに他の1つの相
を形成している。
【0003】固定子コア103,104,105および
106の内周面には、軸方向に等ピッチで複数個の固定
子小歯110が配設されている。そして、2つの相を形
成している固定子コア103,104と固定子コア10
5,106とは、その間に軸方向に着磁されたリング状
の永久磁石111を配置しており、全体として2相の固
定子100を構成している。
【0004】移動子101は、移動子コア112と軸1
13とからなり、該移動子コア112の外周面には複数
個の移動子小歯114が、固定子小歯110の歯ピッチ
と同一ピッチで軸方向に等ピッチで配設されている。
【0005】この移動子101は、フレーム102の両
端に設けられたブラケット115,116により、軸受
117,118を介して支持されている。
【0006】前記軸受117,118は、通常、スライ
ドブッシュ、リニアブッシュ、リニアベアリングなどと
呼ばれるもので、円筒状の外筒と、複数個の転動球体
と、保持具とから構成されている。
【0007】前記複数個の転動球体は、前記外筒の内周
面と前記軸113の外周面との間にあって、該外周面上
を前記軸方向に直接、転動しながら前記軸113を支持
する。前記保持具は、前記複数個の転動球体を前記外筒
とともに保持するもので、該転動球体を、前記軸方向に
整列して、前記軸113の外周面上を転動させるための
案内溝と、該球体を循環するように返送させるための返
送溝とからなる循環溝が、前記保持具の内周面に複数
個、等ピッチで配設されている。
【0008】前記固定子小歯110と移動子小歯114
とは、以下の位置関係にある。すなわち、固定子コア1
03に配設された固定子小歯110が移動子小歯114
と丁度向き合っているとき、固定子コア104に配設さ
れた固定子小歯110は、固定子コア103に比較し
て、歯ピッチの2/4だけ軸方向にずれた位置にある。
また、固定子コア105に配設された固定子小歯110
は、固定子コア103に比較して、歯ピッチの1/4だ
け軸方向にずれた位置にある。さらに、固定子コア10
6に配設された固定子小歯110は、固定子コア103
に比較して、歯ピッチの3/4だけ軸方向にずれた位置
にある。
【0009】そして、入力パルスに応じて、前記リング
状巻線108,109に所定の順序で通電することによ
り、各固定子小歯110と移動子小歯114との間に順
次磁束を発生させて、移動子101をステップ状に歩進
動作させるようになっており、前記円筒形リニアパルス
モータは、基本移動量が移動子小歯114の歯ピッチの
1/4の2相ハイブリッド型リニアパルスモータを構成
している。
【0010】図8は、他の従来の円筒形リニアパルスモ
ータ200の縦断面図を示し、該リニアパルスモータ2
00は、固定子201と移動子202とから構成され、
該固定子201の両端ブラケット203,204の内周
面には、前記軸受117,118と同様な軸受(例え
ば、リニアベアリング)205,206が配設されたも
のである。この軸受205,206は、円周方向に等間
隔で3箇所、それぞれ軸方向に設けられた案内溝に複数
個の転動球体を配設したもので、前記移動子202を軸
方向に移動自在に支持している。
【0011】前記移動子202の外周面は、軸方向に沿
って複数個の移動子小歯207が配設されており、該移
動子小歯207の歯底部207aには、非磁性部材20
7bが充填、固着されて、前記外周面は同一径の円柱外
周面を形成している。そして、該移動子202の外周面
上を軸方向に沿って前記軸受205,206それぞれの
複数個の転動球体が、直接、転動するようになってい
る。(特開平7ー39135 号公報) なお、W201,W202は、固定子201の各突極に
巻回された固定子卷線である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のリニアパルスモータにあっては、移動子の移動距離
を長くすると、移動子の全長が長くなり、そのため、該
移動子の慣性が大きくなるとともに、推力が低下してし
まう。また、前記移動子を固定し、固定子を移動させる
ようにすると、長く形成された該移動子の軸の撓みが大
きく発生して、リニアパルスモータとしての位置決め精
度が低下するという問題点があった。
【0013】本発明はかかる点に鑑みなされたもので、
その目的は前記問題点を解消し、移動子の移動距離(ス
トローク)を長くしても、該移動子の全長が長くなら
ず、かつ固定子軸に撓みが発生しないリニアパルスモー
タを提供することにある。
【0014】本発明の他の目的は、固定子軸が長くなっ
ても、移動子の位置決め精度に影響しないリニアパルス
モータを提供することにある。
【0015】本発明のさらに他の目的は、相ごとの推力
の均一化がはかられる円筒形リニアパルスモータを提供
することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明の構成は、外周面に軸方向に沿って複数個の固
定子小歯が等ピッチで配設された固定子と、該固定子の
軸心と同心に、軸受によって軸方向に移動自在に支持さ
れるとともに、内周面に周方向に沿って配設された複数
の突極のそれぞれに、卷線が巻回され、かつ該突極の先
端に軸方向に沿って複数個の移動子小歯が配設された移
動子とからなるリニアパルスモータにおいて、次のとお
りである。
【0017】(1) 前記固定子は、その外周面の一部
が支持部材により支持されながら、前記軸方向に長く形
成され、前記移動子は、前記軸方向に沿って、前記支持
部材を跨ぐように該支持部材に対応する部分が開口され
るとともに、前記軸受は、該移動子の前記開口部分に対
応する部分が開口され、かつ前記固定子の外周面を移動
するように該移動子に配設されることを特徴とする。
【0018】(2) 前記(1)において、前記移動子
は、内周面に軸方向に沿って前記複数個の移動子小歯が
前記固定子小歯と同等ピッチで配設された移動子コアで
あって、軸方向に2個配設された移動子コアと、前記2
個の移動子コアの間に挟持され軸方向に着磁された永久
磁石と、前記卷線として、前記2個の移動子コアの重な
り合う2つの突極にまたがってそれぞれ卷回された移動
子卷線とを有し、 前記永久磁石の軸方向の厚さは、前
記2個の移動子コアに軸方向に配設されたそれぞれの移
動子小歯の中心間の距離が歯ピッチの(K+0.5)倍
(Kは正の整数とする)となるように設定されることを
特徴とする。
【0019】(3) 前記(1)において、前記軸受の
軸方向の転動球体の条列数をN、前記移動子突極数をM
とするとき、M≧N(Nは2以上の正の整数とする)と
なるように設定され、かつ前記固定子の外周面の、前記
移動子突極間の開口部に対応する位置に、前記軸受の転
動球体の条列に対応して軸方向に沿って複数の凹溝を形
成し、これらの凹溝に前記軸受の転動球体を転動させる
ための耐摩耗材からなる軌道部材を嵌着させることを特
徴とする。
【0020】(4) 前記(2)において、前記移動子
を構成する一対の移動子コアのそれぞれは、Lを相数、
jを正の整数とするとき、jL枚の移動子鉄板により形
成されることを特徴とする。
【0021】前記のように構成された円筒形リニアパル
スモータの作用について、固定子は、その外周面の一部
が支持部材により支持されながら、軌道のように、前記
軸方向に長く形成され、移動子は軸受とともに、該支持
部材に対応した開口部分により、該支持部材を跨ぐよう
に、前記固定子の外周面上を、前記軸方向に沿って移動
するようになっている。このため、前記移動子の全長が
長くならず、かつ前記固定子に軸の撓みは発生しない。
【0022】また、移動子を軸方向に移動可能に支持す
る軸受の転動球体を、固定子の外周面の、移動子突極間
の開口部に対応する位置に嵌着されたガイドを兼ねた軌
道部材に沿って、移動子の回動を防止しながら、移動さ
せる。このため、リニアパルスモータ全体として、前記
移動子の一部に開口部分があるにも拘らず、小型で比較
的高効率、高推力が得られ、長ストローク化が可能とな
る。
【0023】さらに、移動子の移動子コアは、移動子鉄
板を所定の種類ごとに、順次、積層して形成されるとと
もに、該移動子コアのそれぞれは、Lを相数、jを正の
整数とするとき、jL枚の移動子鉄板により形成される
ことにより、相ごとの小歯の先端面積が同一となり、相
ごとの推力の均一化が得られる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の好
適な実施例を例示的に詳しく説明する。図1は、本発明
のリニアパルスモータの一実施例を示す縦断面図、図2
は、図1のII−II線による横断面図、図3は、図1の軸
受部分の説明断面図、図4は固定子の平面図である。
【0025】図1および図2において、1は、軸方向に
長く形成され、外周面に固定子小歯29が形成された断
面が円形状の固定子で、その外周面の一部が、軸方向に
形成された支持部材2に、複数のねじ部材2aの締結に
より支持されている。3は、前記支持部材2に対応し
て、軸方向に一部が開口された移動子で、同様に一部開
口されたケース4内に収納されるとともに、前記固定子
1の軸心と同心で、前記支持部材2を跨ぐように、前記
固定子1の軸方向に移動可能に配設されている。前記移
動子3の、軸方向に前記一部が開口された部分は、その
軸心を中心として中心角が、好ましくは、後記する移動
子コアを構成する移動子鉄板の1突極ピッチ分の整数倍
より、若干小さくする。
【0026】前記移動子3は軸方向に並設された一対
で、それぞれ5個の突極を有する移動子コア5,6と、
これら移動子コア5,6の相互間に配設され、かつ軸方
向に着磁されたほぼ円弧状または分割配置された永久磁
石7と、移動子コア5,6相互間に巻回された5個の移
動子巻線W1ないしW5とで構成されている。
【0027】前記移動子コア5,(6)(括弧内は移動
子コア6のものを示す)は、円弧状でその内周面に、中
心方向に向けて突出したそれぞれ5個の突極11ないし
15(突極16ないし20)を円周方向に沿って所定間
隔で設けたもので、これら突極11ないし15(突極1
6ないし20)の先端内周面には軸方向に複数個の移動
子小歯21(歯先部21aと歯底部21b)が等ピッチ
で設けられている。
【0028】前記移動子巻線W1は、移動子コア5と6
の重なり合う2つの突極11と16にまたがって巻回さ
れている。これと同様に、移動子巻線W2,W3ないし
W5も、移動子コア5と6の重なり合うそれぞれ2つの
突極12と17,13と18,14と19,および15
と20に、それぞれまたがって巻回されている。
【0029】前記永久磁石7は、移動子コア5と6との
間に挟持され、軸方向に着磁されており、該永久磁石7
の軸方向の厚さは、前記2個の移動子コア5と6に配設
されたそれぞれの移動子小歯21の中心間の距離が歯ピ
ッチの(K+0.5)倍(Kは正の整数とする)となる
ように設定されている。
【0030】上記ケース4の両側にはブラケット8,9
が設けられ、該ブラケット8,9の内面側に嵌入された
軸受(リニアベアリング)23,24が配設されてい
る。この軸受23,24は、前記移動子3と同様に軸方
向に一部が開口され、(実際は、軸受23,24の軸方
向の転動球体の、円周方向における1または2条列分を
切割りしている)断面が円弧状の、通常、開放形のリニ
アベアリング、リニアブッシュ、スライドブッシュ、ボ
ールスプライン、リニアガイドなどと呼ばれているもの
である。
【0031】いま、前記軸受23,24の軸方向の転動
球体の、円周方における条列数Nの数値が、N=5、移
動子突極の数Mが、M=N=5とした場合を、以下に示
す。(ただし、前記転動球体の条列数Nは、N≧2であ
る)
【0032】これら軸受23,24は、内周面の円周方
向の5箇所で、それぞれ軸方向にボールガイド25を設
け、該ボールガイド25に複数個のボール(転動球体)
26を支持したものである。図3に示されるように、こ
のボールガイド25は往路と復路からなる環状のガイド
溝で構成されており、これらボール(転動球体)26
が、前記固定子1の外周面上の凹溝27に嵌着された、
ガイドを兼ねた軌道部材28上に沿って転動しながら移
動するものである。
【0033】この軌道部材28は、前記固定子1の外周
面の、前記移動子突極11ないし15または突極16な
いし20間の開口部に対応する位置に、前記軸受23,
24のそれぞれのボールガイド25に対応して(該軸受
23,24の条数Nと同数)、軸方向に沿って5個の凹
溝27を形成し、これらの凹溝27に嵌着させたもので
ある。そして該軌道部材28は、前記軸受23,24の
ボール(転動球体)26をガイド、転動させるため、固
定子1に比べて耐摩耗性の高い材料で形成されている。
【0034】このように、前記軌道部材28は、固定子
1の外周面の、前記移動子突極11ないし15または突
極16ないし20間の開口部に対応する位置に嵌着され
るため、前記移動子小歯21からの磁束の漏れが少なく
なり、モータ全体として、小型で高効率になる。
【0035】前記固定子1は固定子コアと一体的に円柱
状または中空円柱状に形成されており、図4に示される
ように、該固定子1の外周面の軸方向には、前記移動子
小歯21の歯ピッチと同じで、しかも等ピッチで、複数
個のリング状の固定子小歯29が、鍛造、切削または研
削などの機械加工により形成されている。
【0036】図5は、移動子コア5,6を形成している
5種類の移動子鉄板30(30a,30b,30c,3
0d,30e)の一例を示したものである。該移動子コ
ア5,6をそれぞれ構成する移動子鉄板30の数は、L
を相数、jを正の整数とするとき、jL枚の固定子鉄板
30により形成される。この移動子鉄板30は、1突極
ピッチ分切割りされた円弧状で、その内周面に、中心方
向に向けて突出した5個の突極部P1ないしP5から構
成されている。該5個の突極部P1ないしP5のうち、
隣接する2個の突極部は内径寸法の小さい突極部で、移
動子小歯21の歯先部21aを構成し、連続して隣接す
る他の3個の突極部は内径寸法の大きな突極で、移動子
小歯21の歯底部21bを構成する。
【0037】そして、前記固定子鉄板30で、図5
(a)、図5(b)、‥‥‥、図5(e)に示されるそ
れぞれの固定子鉄板30a,30b,‥‥‥,30e
は、前記5個の突極部P1ないしP5のうち、前記移動
子小歯21の歯先部21aを構成する隣接2個の突極部
(内径寸法の小さい突極部)が、円弧に沿って1突極ピ
ッチ分だけ、順次移動して、打ち抜き形成されている。
本実施例では、前記隣接2個の突極部が時計方向に順次
移動して、それぞれの固定子鉄板が形成されている。従
って、前記移動子コア5,6を形成さるときは、打ち抜
かれた前記固定子鉄板30a,30b,30c,30
d,30eの順に積層することにより、1ピッチ分の移
動子小歯21を各移動子突極11ないし15および突極
16ないし20の先端に形成することができる。
【0038】図6は、前記移動子鉄板30a,30b,
30c,30d,30eの順に、積層したときに形成さ
れる移動子コア5,6の突極11ないし15および突極
16ないし20の移動子小歯21の様子を固定子1側か
ら見たものである。ハッチングのある部分が歯先部21
aを示し、ハッチングのない部分が歯底部21bを示
す。
【0039】移動定子鉄板30の厚さをt0 とすると、
順次積層することにより、各突極11ないし15および
突極16ないし20には、歯ピッチがL・t0 、すなわ
ち5・t0 、歯厚が2・t0 の移動子小歯21が形成さ
れる。しかも、突極11,16を基準としたとき、突極
12,17の小歯21のずれは歯ピッチの1/L、すな
わち1/5、突極13,18の小歯21のずれは歯ピッ
チの2/L、すなわち2/5、突極14,19の小歯2
1のずれは歯ピッチの3/L、すなわち3/5、突極1
5,20の小歯21のずれは歯ピッチの4/L、すなわ
ち4/5である。
【0040】一方、移動子コア5と6の重なり合う各突
極の移動子小歯21の位置関係は、永久磁石7の軸方向
の厚さを前述のように設定することにより、移動子コア
5の移動子小歯21が、固定子小歯29と丁度対向して
いるとき、移動子コア6の移動子小歯21は、固定子小
歯29に対し、歯ピッチの1/2ずれている。
【0041】そして、卷線W1が卷回される相をA相、
卷線W2が卷回される相をB相、卷線W3が卷回される
相をC相、卷線W4が卷回される相をD相、卷線W5が
卷回される相をE相となるように結線することにより、
5相のハイブリッド型リニアパルスモータを構成するこ
とができる。このときのステップごとの基本移動量は、
歯ピッチの1/(2・L)、すなわち(5・t0 )/1
0となり前記移動子鉄板30の厚さt0 の1/2とな
る。
【0042】そして、入力パルスに応じて、各相巻線を
所定の順序で順次励磁していくことにより、各移動子小
歯21と固定子小歯29との間に順次磁束を発生させて
移動子3をステップ状に歩進動作させることができる。
このように、前記移動子コア5,6をそれぞれ構成する
移動子鉄板30の数を、相数Lの整数倍にすることによ
り、各相の移動子小歯21の数が同数となり、各相の推
力を均一にすることができる。
【0043】本発明の他の実施例として、前記固定子1
の外周面上に、複数の前記移動子3を軸方向に移動可能
に配設するとともに、前記複数の移動子3を、同時に、
またはそれぞれ単独に制御しながら、移動させることが
できる。
【0044】前記各実施例のほか、本発明のリニアパル
スモータは、平板対向形構造のリニアパルスモータに比
べて、推力に対する垂直力が低減でき、軸受に加わる荷
重が低減でき、高効率で、かつ長寿命であるという利点
がある。
【0045】なお、本発明の技術は前記実施例における
技術に限定されるものではなく、同様な機能を果す他の
態様の手段によってもよく、また本発明の技術は前記構
成の範囲内において種々の変更,付加が可能である。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のリニアパルスモータによれば、請求項1、2、3につ
いては、固定子は、その外周面の一部が支持部材により
支持されながら、軸方向に長く形成され、移動子は、前
記軸方向に沿って、前記支持部材を跨ぐように該支持部
材に対応する部分が開口されるとともに、軸受は、該移
動子の前記開口部分に対応する部分が開口され、かつ前
記固定子の外周面を移動するように該移動子に配設され
るので、前記モータは、移動子の移動距離(ストロー
ク)を長くしても、該移動子の全長が長くならず、かつ
固定子軸の撓みが発生しない。このため、前記リニアパ
ルスモータの推力と、リニアパルスモータとしての位置
決め精度に影響がない。
【0047】請求項4については、前記移動子を構成す
る一対の移動子コアのそれぞれは、Lを相数、jを正の
整数とするとき、jL枚の移動子鉄板により形成される
ので、前記モータは小型で高推力を発生し、相ごとの推
力が均一になる。さらに、移動子コアを形成する移動子
鉄板を、所定の種類ごとに順番に積層することにより形
成されるので、従来のステッピングモータの積層コア技
術が適用でき、生産性も優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリニアパルスモータの一実施例を示す
縦断面図である。
【図2】図1のII−II線による横断面図である。
【図3】図1の軸受部分の説明断面図である。
【図4】固定子の平面図である。
【図5】移動子コアを形成する移動子鉄板の平面図であ
る。
【図6】図5の移動子鉄板30a,30b,30c,3
0d,30eの順に、該移動子鉄板を積層したときに形
成される移動子小歯の様子を、固定子側から見た展開図
である。
【図7】従来の円筒形リニアパルスモータの縦断面図で
ある。
【図8】他の従来の円筒形リニアパルスモータの横断面
図である。
【符号の説明】
1 固定子 2 支持部材 3 移動子 5,6 移動子コア 7 永久磁石 11,12,……15,16,17,……20 突極 21 移動子小歯 23,24 軸受 26 転動球体 27 凹溝 28 軌道部材 29 固定子小歯 30 移動子鉄板 j 整数 M 移動子突極数 N 軸受の軸方向の転動球体の条列数 L 相数 P1,P2,……P5 突極部 W1,W2,……W5 移動子卷線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 正 千葉県柏市篠籠田1400 オリエンタルモー ター株式会社内 (72)発明者 里見 博文 千葉県柏市篠籠田1400 オリエンタルモー ター株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に軸方向に沿って複数個の固定子
    小歯が等ピッチで配設された固定子と、該固定子の軸心
    と同心に、軸受によって軸方向に移動自在に支持される
    とともに、内周面に周方向に沿って配設された複数の突
    極のそれぞれに、卷線が巻回され、かつ該突極の先端に
    軸方向に沿って複数個の移動子小歯が配設された移動子
    とからなるリニアパルスモータにおいて、 前記固定子は、その外周面の一部が支持部材により支持
    されながら、前記軸方向に長く形成され、前記移動子
    は、前記軸方向に沿って、前記支持部材を跨ぐように該
    支持部材に対応する部分が開口されるとともに、前記軸
    受は、該移動子の前記開口部分に対応する部分が開口さ
    れ、かつ前記固定子の外周面を移動するように該移動子
    に配設されることを特徴とするリニアパルスモータ。
  2. 【請求項2】 前記移動子は、内周面に軸方向に沿って
    前記複数個の移動子小歯が前記固定子小歯と同等ピッチ
    で配設された移動子コアであって、軸方向に2個配設さ
    れた移動子コアと、前記2個の移動子コアの間に挟持さ
    れ軸方向に着磁された永久磁石と、前記卷線として、前
    記2個の移動子コアの重なり合う2つの突極にまたがっ
    てそれぞれ卷回された移動子卷線とを有し、 前記永久磁石の軸方向の厚さは、前記2個の移動子コア
    に軸方向に配設されたそれぞれの移動子小歯の中心間の
    距離が歯ピッチの(K+0.5)倍(Kは正の整数とす
    る)となるように設定されることを特徴とする請求項1
    に記載のリニアパルスモータ。
  3. 【請求項3】 前記軸受の軸方向の転動球体の条列数を
    N、前記移動子突極数をMとするとき、M≧N(Nは2
    以上の正の整数とする)となるように設定され、かつ前
    記固定子の外周面の、前記移動子突極間の開口部に対応
    する位置に、前記軸受の転動球体の条列に対応して軸方
    向に沿って複数の凹溝を形成し、これらの凹溝に前記軸
    受の転動球体を転動させるための耐摩耗材からなる軌道
    部材を嵌着させることを特徴とする請求項1に記載のリ
    ニアパルスモータ。
  4. 【請求項4】 前記移動子を構成する一対の移動子コア
    のそれぞれは、Lを相数、jを正の整数とするとき、j
    L枚の移動子鉄板により形成されることを特徴とする請
    求項2に記載のリニアパルスモータ。
JP17973195A 1995-07-17 1995-07-17 リニアパルスモータ Pending JPH0937541A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17973195A JPH0937541A (ja) 1995-07-17 1995-07-17 リニアパルスモータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17973195A JPH0937541A (ja) 1995-07-17 1995-07-17 リニアパルスモータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0937541A true JPH0937541A (ja) 1997-02-07

Family

ID=16070889

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17973195A Pending JPH0937541A (ja) 1995-07-17 1995-07-17 リニアパルスモータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0937541A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0373987B1 (en) Strong magnetic thrust force type actuator
JP4085059B2 (ja) ユニポーラ横磁束電動機
JPH04229063A (ja) リニア−ロータリー組合せ直接駆動ステップモータ及びその製造方法
US5627418A (en) Combined linear-rotary stepping motor
EP0851560B1 (en) Compact stepping motor
JP4429228B2 (ja) 駆動装置
JP2002227839A (ja) 転がり案内装置及びこの転がり案内装置を用いた駆動装置
JPS59204461A (ja) 永久磁石形ステツピングモ−タ
JP3220559B2 (ja) リニアパルスモータ
JPH03285554A (ja) リニアモータ
CN109687610B (zh) 开关磁阻电机
JP3220537B2 (ja) リニアパルスモータ
JPH07123696A (ja) 多相リニアモータの鉄心製造方法
EP0892484B1 (en) Electric motor
JP2920089B2 (ja) 円筒形リニアパルスモータ
JPH0937541A (ja) リニアパルスモータ
JP3543148B2 (ja) リニアモータ
JP2019208297A (ja) ステータコア、アキシャルギャップ型モータ、及び、ステータコアの製造方法
JPH0823669A (ja) リニアアクチュエータ
JPH08163857A (ja) 回転形リニアパルスモータ
JPH07170716A (ja) 円筒形リニアパルスモータ
JPH04337572A (ja) ヘッドアクチュエータ
JP3367752B2 (ja) リニアパルスモータ
JPH07170717A (ja) 円筒形リニアパルスモータ
US7095149B2 (en) Magnetization pattern of rotor magnet for stepping motor