JPH0937289A - 映像信号処理回路 - Google Patents

映像信号処理回路

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JPH0937289A
JPH0937289A JP7207381A JP20738195A JPH0937289A JP H0937289 A JPH0937289 A JP H0937289A JP 7207381 A JP7207381 A JP 7207381A JP 20738195 A JP20738195 A JP 20738195A JP H0937289 A JPH0937289 A JP H0937289A
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signal
circuit
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chroma
luminance
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JP7207381A
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Yoshiro Nitta
吉郎 新田
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】例えばテレビジョンカメラに適用して、斜め方
向の解像度の劣化を有効に回避してクロスカラーの発生
を有効に回避することができるようにする。 【構成】輝度信号Yにおけるクロマ信号SCのキャリア
周波数に相当する信号成分SCLのうちの、信号レベル
の大きな部分を抑圧し、この輝度信号Yとクロマ信号S
Cとを加算してビデオ信号SV1を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像信号処理回路
に関し、例えばテレビジョンカメラに適用して、クロマ
信号のキャリア周波数に相当する輝度信号の信号成分に
ついて、信号レベルの大きな部分を抑圧し、この輝度信
号とクロマ信号とを加算してビデオ信号を生成すること
により、斜め方向の解像度の劣化を有効に回避してクロ
スカラーの発生を有効に回避する。
【0002】
【従来の技術】従来、テレビジョンカメラ等の映像機器
においては、クロマ信号のキャリア周波数に相当する信
号成分を輝度信号から除去することにより、クロスカラ
ーの発生を有効に回避するようになされている。
【0003】すなわち図6は、この種の映像機器に適用
されるビデオ信号生成回路を示すブロック図であり、テ
レビジョンカメラでは、撮像結果より生成した赤色、緑
色及び青色の色信号R、G、Bをこのビデオ信号生成回
路1によりビデオ信号SVに変換する。すなわちこのビ
デオ信号生成回路1において、マトリックス回路2は、
これら色信号R、G、Bを加減算処理することにより、
色差信号R−Y、B−Y、輝度信号Yを生成して出力す
る。
【0004】続く遅延回路3は、これら色差信号R−
Y、B−Y、輝度信号Yを1水平走査期間だけ遅延して
出力し、マトリックス回路4は、この遅延回路3より出
力される色差信号R−Y、B−Yを加減算処理すること
によりI信号I及びQ信号Qを生成する。エンコーダ5
は、このI信号I及びQ信号Qを直交変調することによ
りクロマ信号SCを生成して出力する。
【0005】これに対して輝度信号の処理系において、
遅延回路6は、遅延回路3より出力される輝度信号Yを
さらに1水平走査期間だけ遅延して出力し、これにより
ビデオ信号生成回路1では、順次1水平走査期間づつ遅
延してなる3系統の輝度信号を生成するようになされて
いる。
【0006】加算回路7は、遅延回路3に入力する輝度
信号と、遅延回路6から出力される輝度信号とを加算す
ることにより、2水平走査期間だけタイミングの異なる
輝度信号を加算して出力する。減算回路8は、この加算
回路7の出力信号の信号レベルを補正し、遅延回路3か
ら出力される輝度信号Yから減算して出力する。これに
より加算回路7及び減算回路8は、くし型フィルタ9を
形成し、クロマ信号SCのキャリア周波数に相当する信
号成分SCLを輝度信号Yより抽出して出力する。
【0007】遅延回路10は、遅延回路3より出力され
る輝度信号を規定時間だけ遅延して出力することによ
り、このキャリア周波数に相当する信号成分SCLに対
して輝度信号Yのタイミングを補正して出力する。減算
回路12は、この遅延回路10より出力される輝度信号
Yからキャリア周波数に相当する信号成分SCLを減算
し、これによりビデオ信号生成回路1では、クロマ信号
SCに相当する周波数の信号成分を予め輝度信号Yより
除去する。
【0008】すなわちクロスカラーは、主に、クロマ信
号のキャリア周波数に相当する輝度信号の信号成分より
クロマ信号が形成されることにより、この成分が偽信号
として表示画面に表示されて知覚される。従ってこのよ
うに予め輝度信号Yよりクロマ信号SCを形成する信号
成分を除去しておけば、クロスカラーの発生を有効に回
避することができる。
【0009】これによりビデオ信号生成回路1では、加
算回路13において、予めこの信号成分を除去してなる
輝度信号Yにクロマ信号SCを加算してビデオ信号SV
を生成するようになされている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところでこのようにし
てクロマ信号SCを形成する信号成分を輝度信号Yから
除去することは、水平走査周波数の高次の周波数の信号
成分に対して、周波数インタリーブの関係になる信号成
分を輝度信号から除去することになる。輝度信号におい
て、この信号成分は、表示画面にて斜め方向の輝度の変
化を表す信号成分でなることにより、このようにしてク
ロマ信号を形成する信号成分を除去すれば、その分この
斜め方向の解像度が劣化することになる。
【0011】このため図6に示すようなビデオ信号生成
回路1においてビデオ信号SVを生成すると、その分表
示画面にて斜め方向の解像度が劣化する問題がある。因
みにこの場合表示画面においては垂直方向及び水平方向
については解像度が劣化しないことにより、斜め方向に
だけ解像度が劣化し、違和感のある映像が表示されるこ
とになる。
【0012】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、斜め方向の解像度の劣化を有効に回避してクロスカ
ラーを低減することができる映像信号処理回路を提案し
ようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、クロマ信号のキャリア周波数に相
当する輝度信号の信号成分について、信号レベルの大き
な部分を抑圧し、該輝度信号とクロマ信号とを加算して
ビデオ信号を生成する。
【0014】このとき、クロマ信号のキャリア周波数に
相当する信号成分を輝度信号から抽出するフィルタ回路
と、この信号成分の信号レベルの小さな部分を抑圧する
ように、先の信号成分を信号処理して出力する非線型回
路と、この非線型回路の出力信号を先の輝度信号から減
算する減算回路と、この減算回路の出力信号とクロマ信
号とを加算して出力する加算回路とを備えるようにし、
これによりクロマ信号のキャリア周波数に相当する輝度
信号の信号成分について、信号レベルの大きな成分を抑
圧し、該輝度信号とクロマ信号とを加算してビデオ信号
を生成する。
【0015】またこのとき、先の信号成分の信号レベル
の大きな部分を抑圧するように、先の信号成分を信号処
理して出力する第2の非線型回路と、この第2の非線型
回路の出力信号を先の加算回路の入力信号又は出力信号
に加算する第2の加算回路とを備えるようにする。
【0016】さらにこれらの構成に代えて、クロマ信号
のキャリア周波数に相当する信号成分を輝度信号から抽
出するフィルタ回路と、この信号成分の信号レベルの大
きな部分を抑圧するように、先の信号成分を信号処理し
て出力する非線型回路と、この非線型回路の出力信号を
先の輝度信号に加算する第1の加算回路と、この加算回
路の出力信号とクロマ信号とを加算する第2の加算回路
とを備えるようにする。
【0017】これらの手段により、クロマ信号のキャリ
ア周波数に相当する輝度信号の信号成分について、信号
レベルの大きな部分を抑圧し、該輝度信号とクロマ信号
とを加算してビデオ信号を生成すれば、クロスカラーと
して知覚されるような信号成分だけを予め輝度信号で抑
圧した後、ビデオ信号を生成することができる。
【0018】具体的にフィルタ回路によりクロマ信号の
キャリア周波数に相当する信号成分を輝度信号から抽出
し、この信号成分の信号レベルの小さな部分を抑圧すれ
ば、クロマ信号を形成する信号成分だけを抽出すること
ができる。これにより非線型回路の出力信号を先の輝度
信号から減算して、この信号成分を除去することがで
き、クロスカラーとして知覚されるような信号成分だけ
を抑圧して輝度信号を生成することができる。
【0019】またこのとき、第2の非線型回路により先
の信号成分の信号レベルの大きな部分を抑圧するよう
に、先の信号成分を信号処理して出力し、第2の加算回
路によりこの第2の非線型回路の出力信号を先の加算回
路の入力信号又は出力信号に加算すれば、斜め方向の解
像度を向上する信号成分のうちからクロスカラーとして
知覚されない信号成分を抽出して加算することができ、
この信号成分を強調して斜め方向の解像度を向上するこ
とができる。
【0020】さらにこれらの構成に代えて、フィルタ回
路により輝度信号から抽出したクロマ信号のキャリア周
波数に相当する信号成分について、信号レベルの大きな
部分を抑圧するように、先の信号成分を信号処理すれ
ば、斜め方向の解像度を向上する信号成分について、ク
ロスカラーとして知覚されない信号成分を抽出すること
ができる。これによりこの非線型回路の出力信号を先の
輝度信号に加算して、例えばクロスカラー除去のために
失われた斜め方向の解像度を向上することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しながら本
発明の実施の形態を詳述する。
【0022】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る
ビデオ信号生成回路を示すブロック図である。この実施
の形態において、ビデオ信号生成回路20は、波形整形
回路21、22、加算回路23を除いて、図6について
上述したビデオ信号生成回路1と同一の構成でなること
により、これら同一の構成については図6と同一の符号
を付して示し、重複した説明を省略する。
【0023】すなわちビデオ信号生成回路20において
は、くし型フィルタ9及び減算回路8間に波形整形回路
21が介挿され、この波形整形回路21によりくし型フ
ィルタ9から出力される信号成分SCLを波形整形した
後、減算回路12で輝度信号Yから減算する。
【0024】ここでこの波形整形回路21は、図2に入
出力特性を示すように、0レベルを間に挟んだ正のしき
い値TH1から負のしきい値TH2の範囲の入力レベル
については、出力レベルを0レベルに保持し、この正及
び負のしきい値TH1及びTH2よりそれぞれ入力レベ
ルが立ち上がり及び立ち下がると、これに追従して出力
レベルを立ち上げ及び立ち下げる非線型回路で形成さ
れ、これによりこのキャリア周波数に相当する輝度信号
Yの信号成分SCLについて、信号レベルの小さな部分
を抑圧して出力するようになされている。
【0025】すなわち図3に示すように、ビデオ信号生
成回路20では、輝度信号Yにクロマ信号SCのキャリ
ア周波数に相当する信号成分が含まれている場合(図3
(A))、くし型フィルタ9においてこの輝度信号Yよ
りキャリア周波数に相当する信号成分SCL(図3
(B))が抽出されて波形整形回路21に入力される。
くし型フィルタ9は、この信号成分SCLより正及び負
のしきい値TH1及びTH2の範囲をカットし(図3
(C))、これによりこの信号成分SCLより、クロス
カラーとして知覚されるようなビートを生成する信号成
分SCL1を抽出する。
【0026】これにより減算回路12において、輝度信
号Yからこの信号成分SCL1を減算した後(図3
(D))、加算回路13においてクロマ信号SCと加算
して、クロスカラーの発生を有効に回避してビデオ信号
SV1を生成することができる。また正及び負のしきい
値TH1及びTH2内の信号レベルの小さな成分におい
ては、輝度信号Y1に残されていることにより、斜め方
向の解像度の劣化を低減することができ、その分画質劣
化を低減してクロスカラーを有効に回避することができ
る。
【0027】さらにこの実施の形態において、波形整形
回路21は、カメラコントロールユニットに接続された
カメラコントロールパネルを操作して、それぞれ正及び
負のしきい値TH1及びTH2を可変できるようになさ
れている。これにより波形整形回路21では、このしき
い値TH1及びTH2を可変してクロスカラーの発生程
度を監視して、又は予測して、斜め方向の解像度を調整
できるようになされている。
【0028】すなわちこのようにキャリア周波数に相当
する信号成分SCLをしきい値TH1及びTH2により
波形整形する場合、しきい値TH1及びTH2を0レベ
ルに近づけると、その分クロスカラーを確実に低減する
ことができる。ところがこのようにしきい値TH1及び
TH2を0レベルに近づけると、その分斜め方向の解像
度が劣化することになる。これに対してクロスカラーに
あっては、キャリア周波数に相当する信号成分SCLが
クロマ信号との間で形成するビートにより発生すること
により、単にキャリア周波数に相当する信号成分SCL
の信号レベルだけでなく、クロマ信号SCの信号レベル
によっても発生の程度が変化する。またこのビート成分
の周波数によっても知覚の程度が変化し、さらには該当
する部分の色の飽和度、色相によっても知覚の程度が変
化する。
【0029】これによりこの実施の形態のように、しき
い値TH1及びTH2を可変できるように設定すれば、
例えばクロスカラーの程度の激しい被写体については、
斜め方向の解像度劣化を犠牲にしてクロスカラーの発生
を有効に回避でき、またクロスカラーの発生の恐れの無
い被写体については、解像度の劣化を有効に回避でき、
これにより高品質の撮像結果を得ることができる。
【0030】さらにこの実施の形態において、ビデオ信
号生成回路20は、信号成分SCLを波形整形回路22
に与え、ここで波形整形した後、減算回路12及び加算
回路13間に介挿した加算回路23において、輝度信号
Y1に加算する。
【0031】ここでこの波形整形回路22は、図4に入
出力特性を示すように、正及び負のしきい値TH3及び
TH4をそれぞれ越える入力レベルについて、出力レベ
ルを一定値にクリップして出力する非線型回路で形成さ
れ、これによりこのキャリア周波数に相当する信号成分
SCLについて、信号レベルの大きな部分を抑圧して出
力するようになされている。
【0032】すなわち図5に示すように、ビデオ信号生
成回路20では、被写体の輪郭により輝度信号Yの信号
レベルが急激に変化する場合(図5(A))、この輪郭
の部分においては、多くの高調波成分が含まれているこ
とにより、くし型フィルタ9より出力されるキャリア周
波数の信号成分SCLにおいては、この輪郭の部分で信
号レベルが変化する(図5(B))。
【0033】これによりこの信号成分SCLを強調すれ
ば、クロスカラーを除去するために生成したキャリア周
波数に相当する信号成分SCLを利用して、この種の輪
郭を強調できることがわかる。またこの場合クロマ信号
のキャリア周波数に相当する信号成分SCLでなること
により、斜め方向の解像度を向上して、この斜め方向の
輪郭を強調することができる。ところがこのようにして
得られるキャリア周波数に相当する信号成分SCLにお
いては、輪郭の激しい部分ほど信号レベルが大きく変化
することにより、そのまま輝度信号に加算して輪郭を強
調したのでは、本来はっきりとした輪郭部分を不自然に
強調することになる。またこれでは、クロスカラーの発
生も避け得なくなる。
【0034】これによりこの実施の形態において、波形
整形回路22は、このキャリア周波数に相当する信号成
分SCLを正及び負のしきい値TH3及びTH4でクリ
ップし、これによりこの信号成分SCLから輪郭のはっ
きりした部分の信号成分、クロマ信号との間でクロスカ
ラーが発生する信号成分を除去する。これにより波形整
形回路22は、キャリア周波数に相当する信号成分SC
Lについて、信号レベルの大きな部分を抑圧するよう
に、この信号成分SCLを非線型に信号処理した後、続
く加算回路23にて輝度信号Y1に加算し、斜め方向の
輪郭を強調してなる輝度信号Y2(図5(C))を出力
する。
【0035】さらに波形整形回路22は、波形整形回路
21と同様に、カメラコントロールユニットに接続され
たカメラコントロールパネルを操作して、それぞれ正及
び負のしきい値TH3及びTH4を可変できるようにな
されている。これにより波形整形回路22では、このし
きい値TH3及びTH4を可変して斜め方向について輪
郭強調のレベルを可変できるようになされている。
【0036】以上の構成において、撮像結果でなる赤
色、緑色、青色の色信号R、G、Bは、マトリックス回
路2において、輝度信号Y、色差信号R−Y、B−Yに
変換され、続く遅延回路3において、1水平走査期間だ
け遅延される。このうち色差信号R−Y、B−Yは、続
くマトリックス回路4によりI信号I及びQ信号Qに変
換された後、続くエンコーダ5でクロマ信号SCに変換
される。
【0037】これに対して輝度信号Yは、遅延回路3よ
り出力されて、さらに遅延回路6により1水平走査期間
だけ遅延されることにより、順次1水平走査期間づつ遅
延してなる3系統の輝度信号が生成され、これら3系統
の輝度信号がくし型フィルタ9に入力されて、クロマ信
号SCのキャリア周波数に相当する信号成分SCLが抽
出される。
【0038】この信号成分SCLは、波形整形回路21
において、正及び負のしきい値TH1及びTH2を基準
にして、信号レベルの小さな部分が抑圧されるように非
線型に信号処理され、これによりクロスカラーとして知
覚されるようなビートを生成する信号成分SCL1が抽
出され、この信号成分SCL1が減算回路12において
輝度信号Yより減算される。
【0039】これによりこの減算回路12において、輝
度信号Y1は、クロマ信号のキャリア周波数に相当する
信号成分SCLのうちの、クロスカラーとして知覚され
るようなビートを生成する信号成分SCL1だけが除去
され、これによりクロスカラーの発生が有効に回避さ
れ、また残るキャリア周波数に相当する信号成分SCL
により斜め方向の解像度の劣化が有効に回避される。
【0040】このときコントロールパネルを操作してこ
の正及び負のしきい値TH1及びTH2を可変すること
により、被写体に対応して、斜め方向の解像度、またク
ロスカラーの発生程度を可変することができ、これによ
り高品質の撮像結果を得ることができる。
【0041】さらにキャリア周波数に相当する信号成分
SCLは、波形整形回路22において、正及び負のしき
い値TH3及びTH4を基準にして、信号レベルの大き
な部分が抑圧されるように非線型に信号処理され、これ
により輪郭のはっきりした部分の信号成分、クロマ信号
との間でクロスカラーが発生する信号成分が除去され、
残る信号成分SDTが加算回路23において輝度信号Y
1に加算される。
【0042】これによりこの輝度信号Y1においては、
信号成分SDTが加算された分、斜め方向の解像度が向
上し、輪郭強調することができる。このときコントロー
ルパネルを操作して正及び負のしきい値TH3及びTH
4を可変することにより、斜め方向について輪郭強調の
レベルを可変することができる。
【0043】以上の構成によれば、くし型フィルタ9に
より輝度信号から抽出したクロマ信号のキャリア周波数
に相当する信号成分SCLについて、正及び負のしきい
値TH1及びTH2を規準にして非線型に信号処理して
クロスカラーとして知覚されるようなビートを生成する
信号成分SCL1を抽出し、この信号成分SCL1を輝
度信号Yより減算してビデオ信号を生成したことによ
り、クロスカラーの発生を有効に回避し、また残るキャ
リア周波数に相当する信号成分SCLにより斜め方向の
解像度の劣化を有効に回避することができる。
【0044】また正及び負のしきい値TH3及びTH4
を規準にしてこのキャリア周波数に相当する信号成分S
CLの信号レベルの大きな部分を抑圧し、輝度信号Y1
に加算することにより、クロスカラー除去のために生成
したキャリア周波数に相当する信号成分SCLを利用し
て斜め方向の輪郭を強調することができる。
【0045】なお上述の実施の形態においては、波形整
形回路21及び23において、しきい値TH1〜TH4
を境にして入出力特性を急激に切り換える場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、例えば放物線状に入
出力特性が変化する場合等、要は信号レベルの小さな部
分及び大きな部分をそれぞれ抑圧して出力すれば良く、
種々の入出力特性を自由に選定することができる。
【0046】また上述の実施の形態においては、カメラ
コントロールパネルを操作してしきい値TH1〜TH4
を可変する場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、例えばクロマ信号SCの色相、飽和度、クロマ信号
SCの信号レベル等によりしきい値TH1〜TH4を自
動的に可変しても良い。
【0047】さらにこれらの場合に、このしきい値TH
1〜TH4を垂直同期信号及び水平同期信号に同期して
可変することにより、ビデオ信号SV1の一部領域につ
いて波形整形回路21及び22の入出力特性を切り換え
てもよく、さらにはこの切り換えのタイミングを可変で
きるようにしてもよい。このようにすれば被写体の一部
領域にクロスカラーを発生し易い領域が存在する場合
に、この領域についてだけ斜め方向の解像度の劣化を犠
牲にしてクロスカラーを有効に回避することができる。
【0048】さらに上述の実施の形態においては、キャ
リア周波数に相当する信号成分SCLより信号レベルの
小さな部分を抑圧して信号成分SCL1を生成し、この
信号成分SCL1を輝度信号Yより減算する場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、要は輝度信号にお
けるクロマ信号のキャリア周波数に相当する信号成分の
うちの、信号レベルの大きな部分を抑圧すれば良く、例
えばキャリア周波数に相当する信号成分SCLより信号
レベルの大きな部分を抑圧し、図6について上述した減
算回路12の出力信号に加算してもよい。
【0049】また上述の実施の形態においては、くし型
フィルタ9を利用して波形整形回路22により併せて輪
郭強調する場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、輪郭強調用に別途くし型フィルタを配置してもよ
く、またこの輪郭強調の構成を省略してもよい。さらに
はこの輪郭強調の構成だけ別体に形成して、従来構成の
ビデオ信号生成回路に付加してもよい。
【0050】さらに上述の実施の形態においては、本発
明をテレビジョンカメラに適用する場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、種々の映像機器においてビ
デオ信号を生成する場合に広く適用することができる。
【0051】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、輝度信号
におけるクロマ信号のキャリア周波数に相当する信号成
分のうちの、信号レベルの大きな部分を抑圧し、この輝
度信号とクロマ信号とを加算してビデオ信号を生成する
ことにより、斜め方向の解像度の劣化を有効に回避して
クロスカラーの発生を有効に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるビデオ信号生
成回路を示すブロック図である。
【図2】図1の波形整形回路21の入出力特性を示す特
性曲線図である。
【図3】図1の波形整形回路21によるクロスカラー除
去の説明に供する信号波形図である。
【図4】図1の波形整形回路22の入出力特性を示す特
性曲線図である。
【図5】図1の波形整形回路22による輪郭強調の説明
に供する信号波形図である。
【図6】従来のビデオ信号生成回路を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1、20 ビデオ信号生成回路 3、6、10 遅延回路 9 くし型フィルタ 8、12 減算回路 7、13、23 加算回路 21、22 波形整形回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロマ信号のキャリア周波数に相当する
    輝度信号の信号成分について、信号レベルの大きな部分
    を抑圧し、該輝度信号とクロマ信号とを加算してビデオ
    信号を生成することを特徴とする映像信号処理回路。
  2. 【請求項2】 前記映像信号処理回路は、クロマ信号の
    キャリア周波数に相当する信号成分を輝度信号から抽出
    するフィルタ回路と、 前記信号成分の信号レベルの小さな部分を抑圧するよう
    に、前記信号成分を信号処理して出力する非線型回路
    と、 前記非線型回路の出力信号を前記輝度信号から減算する
    減算回路と、 前記減算回路の出力信号とクロマ信号とを加算して出力
    する加算回路とを備えることにより、クロマ信号のキャ
    リア周波数に相当する前記輝度信号の信号成分につい
    て、信号レベルの大きな成分を抑圧し、該輝度信号とク
    ロマ信号とを加算して前記ビデオ信号を生成することを
    特徴とする請求項1に記載の映像信号処理回路。
  3. 【請求項3】 前記信号成分の信号レベルの大きな部分
    を抑圧するように、前記信号成分を信号処理して出力す
    る第2の非線型回路と、 前記第2の非線型回路の出力信号を前記加算回路の入力
    信号又は出力信号に加算する第2の加算回路とを備える
    ことを特徴とする請求項2に記載の映像信号処理回路。
  4. 【請求項4】 クロマ信号のキャリア周波数に相当する
    信号成分を輝度信号から抽出するフィルタ回路と、 前記信号成分の信号レベルの大きな部分を抑圧するよう
    に、前記信号成分を信号処理して出力する非線型回路
    と、 前記非線型回路の出力信号を前記輝度信号に加算する第
    1の加算回路と、 前記加算回路の出力信号とクロマ信号とを加算する第2
    の加算回路とを備えることを特徴とする映像信号処理回
    路。
JP7207381A 1995-07-24 1995-07-24 映像信号処理回路 Pending JPH0937289A (ja)

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