JPH0936634A - フィドーム、1次放射器及びマイクロ波用アンテナ - Google Patents
フィドーム、1次放射器及びマイクロ波用アンテナInfo
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- JPH0936634A JPH0936634A JP7206901A JP20690195A JPH0936634A JP H0936634 A JPH0936634 A JP H0936634A JP 7206901 A JP7206901 A JP 7206901A JP 20690195 A JP20690195 A JP 20690195A JP H0936634 A JPH0936634 A JP H0936634A
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- Japan
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- opening
- dielectric
- radiator
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-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01Q—ANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
- H01Q1/00—Details of, or arrangements associated with, antennas
- H01Q1/42—Housings not intimately mechanically associated with radiating elements, e.g. radome
Abstract
(57)【要約】
【課題】 良好な反射損失特性を呈し、フィドームの十
分な強度を得、且つ、1次放射器を小型・軽量とする。 【解決手段】 放射器本体5の開口部5c側にフィドー
ム6を配置し、このフィドーム6を、開口部5cに密着
した状態で配置し、電波の波長に較べて十分に薄い肉厚
の誘電体板6aと、この誘電体板6aの内側中央に固定
し、高さ及び直径の寸法がほぼ2分の1波長の整数倍に
設定した誘電体突部6bとから構成する。
分な強度を得、且つ、1次放射器を小型・軽量とする。 【解決手段】 放射器本体5の開口部5c側にフィドー
ム6を配置し、このフィドーム6を、開口部5cに密着
した状態で配置し、電波の波長に較べて十分に薄い肉厚
の誘電体板6aと、この誘電体板6aの内側中央に固定
し、高さ及び直径の寸法がほぼ2分の1波長の整数倍に
設定した誘電体突部6bとから構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衛星通信や衛星放
送の受信に用いられるマイクロ波用アンテナに関し、特
に、そのフィドームの改良に係わる。
送の受信に用いられるマイクロ波用アンテナに関し、特
に、そのフィドームの改良に係わる。
【0002】
【従来の技術】マイクロ波用アンテナの一種であるパラ
ボラアンテナとしては、カセグレンアンテナ、オフセッ
トアンテナ等があり、このオフセットアンテナは電波を
反射する反射鏡体と、この反射鏡体で反射された電波の
焦点位置付近に配置された1次放射器と、この1次放射
器内に取り込まれた電波を周波数変換するコンバータと
を備える。そして、上記1次放射器20は、図7に示す
ように、電波が入射する開口部21aを有する放射器本
体21を備え、この放射器本体21の開口部21aには
雨水、埃等の侵入を防ぐためにフィドーム22が一般的
に取り付けられる。ところが、このフィドーム22を取
り付けた場合には次のような影響がある。
ボラアンテナとしては、カセグレンアンテナ、オフセッ
トアンテナ等があり、このオフセットアンテナは電波を
反射する反射鏡体と、この反射鏡体で反射された電波の
焦点位置付近に配置された1次放射器と、この1次放射
器内に取り込まれた電波を周波数変換するコンバータと
を備える。そして、上記1次放射器20は、図7に示す
ように、電波が入射する開口部21aを有する放射器本
体21を備え、この放射器本体21の開口部21aには
雨水、埃等の侵入を防ぐためにフィドーム22が一般的
に取り付けられる。ところが、このフィドーム22を取
り付けた場合には次のような影響がある。
【0003】即ち、図8において、放射器本体21から
放射され、フィドーム22に入射する電波Iは、放射器
本体21側に反射する電力Rと、フィドーム22を通過
する電力Tとに分解される。そして、フィドーム22が
極めて薄い肉厚で、且つ、比誘電率が2程度である場合
を除いて、入射波Iと反射波Rの電力比R/Iで定義さ
れる反射損失がフィドーム22を取り付けることにより
一般に増大し、アンテナの利得低下を招く。
放射され、フィドーム22に入射する電波Iは、放射器
本体21側に反射する電力Rと、フィドーム22を通過
する電力Tとに分解される。そして、フィドーム22が
極めて薄い肉厚で、且つ、比誘電率が2程度である場合
を除いて、入射波Iと反射波Rの電力比R/Iで定義さ
れる反射損失がフィドーム22を取り付けることにより
一般に増大し、アンテナの利得低下を招く。
【0004】ここで、フィドーム22付きの1次放射器
20の反射損失を減少させるために従来では次のような
手段を講じていた。第1の手段は、図9(a)に示すよ
うに、フィドーム22aを肉厚が極めて薄い膜状に構成
し、このフィドーム22aを放射器本体21の開口部2
1aに密着又は近接した状態で取り付ける。第2の手段
は、図9(b)に示すように、フィドーム22bを電波
の波長に比較して肉厚を十分に薄く構成し、このフィド
ーム22bを放射器本体21の開口部21aに対して略
2分の1波長(λ0:空気中の波長)だけ離した位置に
取り付ける。第3の手段は、図9(c)に示すように、
フィドーム22cを肉厚が略2分の1波長(λ:フィド
ーム中の波長)に構成し、このフィドーム22cを放射
器本体21の開口部21aに対して略2分の1波長(λ
0:空気中の波長)だけ離した位置に取り付ける。第2
及び第3の手段は、〔J.A.Stratton:“E
LECTOROMAGNETIC THORY”,Mc
GRAW−HILL Book Company,p5
11〜p515,1941〕の文献に説明があるよう
に、空気または誘電体の厚さが、伝搬波長の2分の1の
時に、その媒質中を伝搬する電波の反射損失が最も少な
くなるという理論に基づくものである。
20の反射損失を減少させるために従来では次のような
手段を講じていた。第1の手段は、図9(a)に示すよ
うに、フィドーム22aを肉厚が極めて薄い膜状に構成
し、このフィドーム22aを放射器本体21の開口部2
1aに密着又は近接した状態で取り付ける。第2の手段
は、図9(b)に示すように、フィドーム22bを電波
の波長に比較して肉厚を十分に薄く構成し、このフィド
ーム22bを放射器本体21の開口部21aに対して略
2分の1波長(λ0:空気中の波長)だけ離した位置に
取り付ける。第3の手段は、図9(c)に示すように、
フィドーム22cを肉厚が略2分の1波長(λ:フィド
ーム中の波長)に構成し、このフィドーム22cを放射
器本体21の開口部21aに対して略2分の1波長(λ
0:空気中の波長)だけ離した位置に取り付ける。第2
及び第3の手段は、〔J.A.Stratton:“E
LECTOROMAGNETIC THORY”,Mc
GRAW−HILL Book Company,p5
11〜p515,1941〕の文献に説明があるよう
に、空気または誘電体の厚さが、伝搬波長の2分の1の
時に、その媒質中を伝搬する電波の反射損失が最も少な
くなるという理論に基づくものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の各手段には、以下のような問題点があった。第
1の手段ではフィドーム22aの肉厚が極端に薄いため
破れやすい等の問題があり、屋外に設置する場合には非
実用的である。第2の手段ではフィドーム22bを放射
器本体21の開口部21aに離して取り付けるため、1
次放射器20が大型化するという問題があった。第3の
手段ではフィドーム22cの肉厚自体も大きいために第
2の手段にも増して大型化する上、重量も大きくなると
いう問題があった。
た従来の各手段には、以下のような問題点があった。第
1の手段ではフィドーム22aの肉厚が極端に薄いため
破れやすい等の問題があり、屋外に設置する場合には非
実用的である。第2の手段ではフィドーム22bを放射
器本体21の開口部21aに離して取り付けるため、1
次放射器20が大型化するという問題があった。第3の
手段ではフィドーム22cの肉厚自体も大きいために第
2の手段にも増して大型化する上、重量も大きくなると
いう問題があった。
【0006】そこで、本発明は良好な反射損失特性を呈
し、十分な強度が得られると共に1次放射器の小型化、
軽量化に供するフィドーム等を提供することを課題とす
る。
し、十分な強度が得られると共に1次放射器の小型化、
軽量化に供するフィドーム等を提供することを課題とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
の本発明のフィドームは、電波の波長に較べて十分に薄
い肉厚の誘電体板と、この誘電体板の内側の略中央部に
固定され、高さの寸法が、電波の波長をλとした場合
に、ほぼ(1/2)・λの整数倍とされ、且つ、直径若
しくは対角線の寸法が前記高さの寸法とほぼ同じに設定
された誘電体突部とを備えたものである。
の本発明のフィドームは、電波の波長に較べて十分に薄
い肉厚の誘電体板と、この誘電体板の内側の略中央部に
固定され、高さの寸法が、電波の波長をλとした場合
に、ほぼ(1/2)・λの整数倍とされ、且つ、直径若
しくは対角線の寸法が前記高さの寸法とほぼ同じに設定
された誘電体突部とを備えたものである。
【0008】また、本発明の第1放射器は、電波が入射
する開口部を有する放射器本体と、前記開口部側に配置
されたフィドームとを備え、このフィドームが、前記開
口部に密着又は近接した状態で配置され、電波の波長に
較べて十分に薄い肉厚の誘電体板と、この誘電体板の内
側の略中央部に固定され、高さの寸法が、電波の波長を
λとした場合に、ほぼ(1/2)・λの整数倍とされ、
且つ、直径若しくは対角線の寸法が前記高さの寸法とほ
ぼ同じに設定された誘電体突部とを有するものである。
する開口部を有する放射器本体と、前記開口部側に配置
されたフィドームとを備え、このフィドームが、前記開
口部に密着又は近接した状態で配置され、電波の波長に
較べて十分に薄い肉厚の誘電体板と、この誘電体板の内
側の略中央部に固定され、高さの寸法が、電波の波長を
λとした場合に、ほぼ(1/2)・λの整数倍とされ、
且つ、直径若しくは対角線の寸法が前記高さの寸法とほ
ぼ同じに設定された誘電体突部とを有するものである。
【0009】さらに、本発明のマイクロ波用アンテナ
は、電波を反射する反射鏡体と、この反射鏡体で反射さ
れた電波が入射する1次放射器とを備え、この1次放射
器が、開口部を有する放射器本体と、前記開口部側に配
置されたフィドームとを有し、このフィドームが、前記
開口部に密着又は近接した状態で配置され、電波の波長
に較べて十分に薄い肉厚の誘電体板と、この誘電体板の
内側の略中央部に固定され、高さの寸法が、電波の波長
をλとした場合に、ほぼ(1/2)・λの整数倍とさ
れ、且つ、直径若しくは対角線の寸法が前記高さの寸法
とほぼ同じに設定された誘電体突部とを有するものであ
る。
は、電波を反射する反射鏡体と、この反射鏡体で反射さ
れた電波が入射する1次放射器とを備え、この1次放射
器が、開口部を有する放射器本体と、前記開口部側に配
置されたフィドームとを有し、このフィドームが、前記
開口部に密着又は近接した状態で配置され、電波の波長
に較べて十分に薄い肉厚の誘電体板と、この誘電体板の
内側の略中央部に固定され、高さの寸法が、電波の波長
をλとした場合に、ほぼ(1/2)・λの整数倍とさ
れ、且つ、直径若しくは対角線の寸法が前記高さの寸法
とほぼ同じに設定された誘電体突部とを有するものであ
る。
【0010】上記構成によれば、フィドームの誘電体板
の肉厚を電波の波長に較べて十分に薄い肉厚に設定すれ
ば良いことからフィドームに十分な強度を与えられる程
度まで肉厚を厚くでき、又、フィドームの誘電体板の肉
厚が上述の如く薄く、且つ、誘電体板を放射器本体の開
口部に密着又は近接する状態で配置すると共に誘電体板
の内側に誘電体突部を設けるために1次放射器の小型
化、且つ、軽量化に供し、さらに、誘電体突部の直径若
しくは対角線の寸法及び高さをほぼ2分の1波長の整数
倍に設定したため、反射損失が低く押えられる。
の肉厚を電波の波長に較べて十分に薄い肉厚に設定すれ
ば良いことからフィドームに十分な強度を与えられる程
度まで肉厚を厚くでき、又、フィドームの誘電体板の肉
厚が上述の如く薄く、且つ、誘電体板を放射器本体の開
口部に密着又は近接する状態で配置すると共に誘電体板
の内側に誘電体突部を設けるために1次放射器の小型
化、且つ、軽量化に供し、さらに、誘電体突部の直径若
しくは対角線の寸法及び高さをほぼ2分の1波長の整数
倍に設定したため、反射損失が低く押えられる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。図1から図5には本発明の一実施例が示されてい
る。図2(a)にはオフセットアンテナ式であるマイク
ロ波用アンテナの正面図、図2(b)にはその側面図が
それぞれ示されている。図2(a),(b)において、
マイクロ波用アンテナは電波を反射する反射鏡体1を有
し、この反射鏡体1は取付部2を介して支柱3に固定さ
れている。反射鏡体1の内面は回転放物面(パラボラ)
として構成され、この回転放物面で反射された電波の略
焦点位置には1次放射器4が配置されている。
る。図1から図5には本発明の一実施例が示されてい
る。図2(a)にはオフセットアンテナ式であるマイク
ロ波用アンテナの正面図、図2(b)にはその側面図が
それぞれ示されている。図2(a),(b)において、
マイクロ波用アンテナは電波を反射する反射鏡体1を有
し、この反射鏡体1は取付部2を介して支柱3に固定さ
れている。反射鏡体1の内面は回転放物面(パラボラ)
として構成され、この回転放物面で反射された電波の略
焦点位置には1次放射器4が配置されている。
【0012】この1次放射器4は放射器本体5とフィド
ーム6とから成り、放射器本体5は取付アーム部7を介
して前記取付部2に固定されている。又、放射器本体5
の後端面にはコンバータ8が固定されている。
ーム6とから成り、放射器本体5は取付アーム部7を介
して前記取付部2に固定されている。又、放射器本体5
の後端面にはコンバータ8が固定されている。
【0013】図1(a)には前記1次放射器4の分解斜
視図、図1(b)にはその断面図がそれぞれ示されてい
る。図1(a),(b)において、放射器本体5は円形
導波管部5aとこの前端側に連接する円錐ホーン部5b
とを有し、この円錐ホーン部5bの先端は開口部5cと
して構成されている。
視図、図1(b)にはその断面図がそれぞれ示されてい
る。図1(a),(b)において、放射器本体5は円形
導波管部5aとこの前端側に連接する円錐ホーン部5b
とを有し、この円錐ホーン部5bの先端は開口部5cと
して構成されている。
【0014】フィドーム6は誘電体材(例えばAES樹
脂)にて構成され、前記開口部5Cに密着又は近接した
状態で配置された誘電体板6aと、この誘電体板6aの
内側の略中央部に固定された誘電体突部6bとから成
る。誘電体板6aは外周端側が少し折曲された円板状を
有し、電波の誘電体板6a内の波長に較べて十分に薄い
肉厚tに構成されている。誘電体突部6bは円柱形を有
し、その高さhが電波の誘電体突部6b内の波長をλと
した場合に、ほぼ(1/2)・λの整数倍の寸法に設定
されている。又、誘電体突部6bの直径dは前記高さの
寸法hとほぼ同じに設定されている。換言すれば、誘電
体突部6bの高さh及び直径dの寸法はほぼ2分の1波
長の整数倍(1,2,3,4,…)に設定されている。
脂)にて構成され、前記開口部5Cに密着又は近接した
状態で配置された誘電体板6aと、この誘電体板6aの
内側の略中央部に固定された誘電体突部6bとから成
る。誘電体板6aは外周端側が少し折曲された円板状を
有し、電波の誘電体板6a内の波長に較べて十分に薄い
肉厚tに構成されている。誘電体突部6bは円柱形を有
し、その高さhが電波の誘電体突部6b内の波長をλと
した場合に、ほぼ(1/2)・λの整数倍の寸法に設定
されている。又、誘電体突部6bの直径dは前記高さの
寸法hとほぼ同じに設定されている。換言すれば、誘電
体突部6bの高さh及び直径dの寸法はほぼ2分の1波
長の整数倍(1,2,3,4,…)に設定されている。
【0015】ここで、この実施例では1次放射器4が1
2GHz帯周辺の直線偏波で使用されることを想定し、
誘電体板6aの肉厚t、誘電体突部6bの高さh、誘電
体突部6bの直径d、フィドーム6の誘電率ε(フィド
ーム6内の電波の波長λは15〜16mm)、放射器本
体5の開口部5cの開口直径A、放射器本体5の開口部
5cとフィドーム6の誘電体板6a間の距離Lはそれぞ
れ次のように設定されている。
2GHz帯周辺の直線偏波で使用されることを想定し、
誘電体板6aの肉厚t、誘電体突部6bの高さh、誘電
体突部6bの直径d、フィドーム6の誘電率ε(フィド
ーム6内の電波の波長λは15〜16mm)、放射器本
体5の開口部5cの開口直径A、放射器本体5の開口部
5cとフィドーム6の誘電体板6a間の距離Lはそれぞ
れ次のように設定されている。
【0016】t=0.8mm,h=8.0mm,d=
8.0mm,ε=3.0,A=31mm,L=0mm 上記構成において、反射鏡体1で反射された電波は焦点
位置付近で集束するべく進み、フィドーム6を通って開
口部5cより放射器本体5内に集められる。この際の反
射損失特性を測定した結果、図4に示す特性が得られ
た。フィドームを付けない1次放射器の反射損失特性が
図5に示され、フィドームを付けない場合と比較して同
等以上の反射損失特性が得られた。
8.0mm,ε=3.0,A=31mm,L=0mm 上記構成において、反射鏡体1で反射された電波は焦点
位置付近で集束するべく進み、フィドーム6を通って開
口部5cより放射器本体5内に集められる。この際の反
射損失特性を測定した結果、図4に示す特性が得られ
た。フィドームを付けない1次放射器の反射損失特性が
図5に示され、フィドームを付けない場合と比較して同
等以上の反射損失特性が得られた。
【0017】また、フィドーム6の誘電体板6aの肉厚
tが0.8mmであるため、フィドーム6に十分な強度
が得られる。又、フィドーム6の誘電体板6aの肉厚t
が0.8mmと薄く、且つ、誘電体板6aを放射器本体
5の開口部5cに密着して配置すると共に誘電体板6a
の内側に誘電体突部6bを設けたため、1次放射器4が
小型で、且つ、軽量になる。
tが0.8mmであるため、フィドーム6に十分な強度
が得られる。又、フィドーム6の誘電体板6aの肉厚t
が0.8mmと薄く、且つ、誘電体板6aを放射器本体
5の開口部5cに密着して配置すると共に誘電体板6a
の内側に誘電体突部6bを設けたため、1次放射器4が
小型で、且つ、軽量になる。
【0018】次に、上記実施例において、フィドーム6
の誘電体板6aの肉厚をt=1.1mmとし、誘電体突
部6bの高さをh=7.5mm、直径をd=10.0m
mに設定した場合には図5に示すような良好な反射損失
特性が得られた。
の誘電体板6aの肉厚をt=1.1mmとし、誘電体突
部6bの高さをh=7.5mm、直径をd=10.0m
mに設定した場合には図5に示すような良好な反射損失
特性が得られた。
【0019】図6(a)にはフィドーム10の変形例の
断面図が示されている。図6(a)において、フィドー
ム10は前記と同様に略円板状の誘電体板10aと略円
柱状の誘電体突部10bとから成るが、誘電体突部10
bの中心部には空洞部10cが構成されている。このフ
ィドーム10にあっても前記と略同様の反射損失特性が
得られると共にさらなる軽量化に供する。
断面図が示されている。図6(a)において、フィドー
ム10は前記と同様に略円板状の誘電体板10aと略円
柱状の誘電体突部10bとから成るが、誘電体突部10
bの中心部には空洞部10cが構成されている。このフ
ィドーム10にあっても前記と略同様の反射損失特性が
得られると共にさらなる軽量化に供する。
【0020】また、誘電体突部6a,10aの断面外形
形状は、上述のような円形ではなく図6(b)の如く多
角形(例えば四角形)等でも良く、多角形の場合にはそ
の対角線寸法を高さ寸法とほぼ同等に設定する。
形状は、上述のような円形ではなく図6(b)の如く多
角形(例えば四角形)等でも良く、多角形の場合にはそ
の対角線寸法を高さ寸法とほぼ同等に設定する。
【0021】さらに、1次放射器4は上述の如く円錐ホ
ーン形式のみならずコルゲートホーン、複モードホーン
等であっても良い。マイクロ波アンテナも上述の如くオ
フセットアンテナ式ではなくカセグレンアンテナ式でも
良く、又、偏波にしても直線偏波のみならず、円偏波で
も良い。
ーン形式のみならずコルゲートホーン、複モードホーン
等であっても良い。マイクロ波アンテナも上述の如くオ
フセットアンテナ式ではなくカセグレンアンテナ式でも
良く、又、偏波にしても直線偏波のみならず、円偏波で
も良い。
【0022】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、フィ
ドームを、電波の波長に較べて十分に薄い肉厚の誘電体
板と、誘電体板の内側の略中央に固定され、その直径若
しくは対角線の寸法及び高さの寸法がほぼ2分の1波長
の整数倍である誘電体突部とから構成し、又、このよう
な構成のフィドームを用いて1次放射器又はマイクロ波
アンテナを構成したので、良好な反射損失特性を有する
一方、フィドームには十分な強度が得られると共に1次
放射器の小型化・軽量化に供するという効果がある。
ドームを、電波の波長に較べて十分に薄い肉厚の誘電体
板と、誘電体板の内側の略中央に固定され、その直径若
しくは対角線の寸法及び高さの寸法がほぼ2分の1波長
の整数倍である誘電体突部とから構成し、又、このよう
な構成のフィドームを用いて1次放射器又はマイクロ波
アンテナを構成したので、良好な反射損失特性を有する
一方、フィドームには十分な強度が得られると共に1次
放射器の小型化・軽量化に供するという効果がある。
【図1】(a)は1次放射器の分解斜視図、(b)はそ
の断面図(実施例)。
の断面図(実施例)。
【図2】(a)はマイクロ波アンテナの正面図、(b)
はその側面図(実施例)。
はその側面図(実施例)。
【図3】フィドーム装着時の1次放射器の反射損失特性
線図(実施例)。
線図(実施例)。
【図4】フィドームを付けない場合の反射損失特性線図
(実施例)。
(実施例)。
【図5】フィドーム装着時の1次放射器の反射損失特性
線図(実施例)。
線図(実施例)。
【図6】(a)はフィドームの断面図、(b)はフィド
ームの斜視図(変形例)。
ームの斜視図(変形例)。
【図7】一般的なフィドーム付き1次放射器の分解斜視
図。
図。
【図8】一般的なフィドームの影響を説明する図。
【図9】(a),(b),(c)はそれぞれフィドーム
付き1次放射器の概略構成図(従来例)。
付き1次放射器の概略構成図(従来例)。
1…反射鏡体 4…1次放射器 5…放射器本体 5c…開口部 6…フィドーム 6a…誘電体板 6b…誘電体突部
Claims (3)
- 【請求項1】 電波の波長に較べて十分に薄い肉厚の誘
電体板と、 この誘電体板の内側の略中央部に固定され、高さの寸法
が、電波の波長をλとした場合に、ほぼ(1/2)・λ
の整数倍とされ、且つ、直径若しくは対角線の寸法が前
記高さの寸法とほぼ同じに設定された誘電体突部と、 を備えたことを特徴とするフィドーム。 - 【請求項2】 電波が入射する開口部を有する放射器本
体と、前記開口部側に配置されたフィドームとを備え、 このフィドームが、前記開口部に密着又は近接した状態
で配置され、電波の波長に較べて十分に薄い肉厚の誘電
体板と、 この誘電体板の内側の略中央部に固定され、高さの寸法
が、電波の波長をλとした場合に、ほぼ(1/2)・λ
の整数倍とされ、且つ、直径若しくは対角線の寸法が前
記高さの寸法とほぼ同じに設定された誘電体突部と、を
有することを特徴とする1次放射器。 - 【請求項3】 電波を反射する反射鏡体と、この反射鏡
体で反射された電波が入射する1次放射器とを備え、 この1次放射器が、開口部を有する放射器本体と、前記
開口部側に配置されたフィドームとを有し、 このフィドームが、前記開口部に密着又は近接した状態
で配置され、電波の波長に較べて十分に薄い肉厚の誘電
体板と、 この誘電体板の内側の略中央部に固定され、高さの寸法
が、電波の波長をλとした場合に、ほぼ(1/2)・λ
の整数倍とされ、且つ、直径若しくは対角線の寸法が前
記高さの寸法とほぼ同じに設定された誘電体突部と、を
有することを特徴とするマイクロ波用アンテナ。
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