JPH0936438A - 熱電変換装置 - Google Patents

熱電変換装置

Info

Publication number
JPH0936438A
JPH0936438A JP7182868A JP18286895A JPH0936438A JP H0936438 A JPH0936438 A JP H0936438A JP 7182868 A JP7182868 A JP 7182868A JP 18286895 A JP18286895 A JP 18286895A JP H0936438 A JPH0936438 A JP H0936438A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
side substrate
heat
thermoelectric conversion
board
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7182868A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3560392B2 (ja
Inventor
Hideo Watanabe
日出男 渡辺
Hirofusa Tezuka
弘房 手塚
Mitsutoshi Ogasawara
光敏 小笠原
Takeshi Higashimatsu
剛 東松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Technova Inc
Original Assignee
Technova Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Technova Inc filed Critical Technova Inc
Priority to JP18286895A priority Critical patent/JP3560392B2/ja
Publication of JPH0936438A publication Critical patent/JPH0936438A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3560392B2 publication Critical patent/JP3560392B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 十分に高い熱電変換能力を有する性能的に優
れた熱電変換装置を提供する。 【構成】 放熱側基板4と、放熱側電極と、吸熱側基板
2と、吸熱側電極と、前記放熱側電極と吸熱側電極の間
に介在されたN型半導体層ならびにP型半導体層を備え
熱電変換装置において、前記放熱側基板4の厚さが吸熱
側基板2の厚さよりも薄いことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子冷却装置あるいは
熱発電装置などの熱電変換装置に係り、特にそれの熱電
変換素子群を支持する基板に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は、従来の熱電変換装置を説明する
ための図である。同図に示すように、アルミナなどから
なる放熱側基板100の上に半田層101を介して放熱
側電極102が設けられ、放熱側電極102の上にP型
半導体層103とN型半導体層104とがそれぞれ配置
されている。
【0003】このP型半導体層103とN型半導体層1
04とを接続するように吸熱側電極105が設けられ、
さらにその上に半田層105を介してアルミナなどから
なる吸熱側基板107が配置されている。
【0004】前記P型半導体層103とN型半導体層1
04は放熱側基板100と吸熱側基板107の間に多数
介在され、熱的ならびに構造的には並列に配置され、電
気的には直列に配置されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この従来の
熱電変換装置ではまだ十分に高い熱電変換能力を得るこ
とができないという欠点を有している。
【0006】本発明者らはこの問題点について鋭意検討
した結果、熱電変換装置の基板に問題があることを見出
した。
【0007】本発明の目的は、このような従来技術の欠
点を解消し、十分に高い熱電変換能力を有する性能的に
優れた熱電変換装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、放熱側基板と、吸熱側基板と、前記放熱
側基板と吸熱側基板の間に介在された熱電変換素子群を
備えた熱電変換装置を対象とするものである。
【0009】そして前記放熱側基板ならびに吸熱側基板
がセラミック基板あるいは電気絶縁薄膜を有する金属基
板からなり、放熱側基板の厚さが吸熱側基板の厚さより
も薄いことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】図5は、電子冷却装置を例にとって説明した熱
電変換装置のエネルギー収支の説明図である。図中の5
0は電極、半田層ならびに半導体層からなる熱電変換素
子群、51は吸熱側基板、52は放熱側基板である。
【0011】同図において例えば熱電変換素子群50の
低温側温度(Tc)を0〔℃〕、高温側温度(Th)を
夏場を考慮して40〔℃〕、熱電変換素子群50の低温
側面における吸熱量を10〔W〕、投入電力Pを40
〔W〕、熱電変換素子群50の高温側面における放熱量
を50〔W〕という動作条件に設定したとする。また装
置の総高を一定に保つために熱電変換素子群50(半導
体層、電極、半田層など)の厚さを一定にし、かつ吸熱
側基板51と放熱側基板52の合計厚さを0.12〔c
m〕として、両基板とも一辺の長さは3〔cm〕の正方
形とし、両基板には熱伝導率が0.12〔W/cm・
℃〕のアルミナセラミックを使用した。
【0012】(A)従来のように吸熱側基板51と放熱
側基板52の厚さをともに0.06〔cm〕として、合
計で0.12〔cm〕とした場合、 .吸熱側基板51の熱コンダクタンスは、 0.12〔W/cm・℃〕×{9〔cm2 〕/0.06
〔cm〕}=18〔W/℃〕 .その熱抵抗Rcは熱コンダクタンスの逆数であるか
ら、 1/18=0.0556〔℃/W〕 .吸熱側基板51と熱電変換素子群50の界面と吸熱
側基板51の外表面との温度差ΔTcは、 0.0556〔℃/W〕×10〔W〕=0.556
〔℃〕 となる。
【0013】.放熱側基板52の熱コンダクタンスは
吸熱側基板51と同じで、 18〔W/℃〕 .その熱抵抗Rhは0.0556〔℃/W〕 .放熱側基板52と熱電変換素子群50の界面と放熱
側基板52の外表面との温度差ΔThは、 0.0556〔℃/W〕×50〔W〕=2.78〔℃〕 となる。
【0014】.従って低温側の温度差ΔTcと高温側
の温度差ΔThの合計ΔTは、 0.556+2.78=3.336〔℃〕 となる。
【0015】(B)吸熱側基板51の厚さを0.1〔c
m〕とし、放熱側基板52の厚さを0.02〔cm〕と
して、合計で0.12〔cm〕とした場合、 .吸熱側基板51の熱コンダクタンスは、 0.12〔W/cm・℃〕×{9〔cm2 〕/0.1
〔cm〕}=10.8〔W/℃〕 .その熱抵抗Rcは熱コンダクタンスの逆数であるか
ら、 1/10.8=0.0926〔℃/W〕 .吸熱側基板51と熱電変換素子群50の界面と吸熱
側基板51の外表面との温度差ΔTcは、 0.0926〔℃/W〕×10〔W〕=0.926
〔℃〕 となる。
【0016】.放熱側基板52の熱コンダクタンス
は、 0.12〔W/cm・℃〕×{9〔cm2 〕/0.02
〔cm〕}=54〔W/℃〕 .その熱抵抗Rhは、 1/54=0.0185〔℃/W〕 .放熱側基板52と熱電変換素子群50の界面と放熱
側基板52の外表面との温度差ΔThは、 0.0185〔℃/W〕×50〔W〕=0.925
〔℃〕 となる。
【0017】.従って低温側の温度差ΔTcと高温側
の温度差ΔThの合計ΔTは、 0.926+0.925=1.851〔℃〕 となる。
【0018】(C)吸熱側基板51の厚さを0.02
〔cm〕とし、放熱側基板52の厚さを0.1〔cm〕
として、合計で0.12〔cm〕とした場合、 .吸熱側基板51の熱コンダクタンスは、 0.12〔W/cm・℃〕×{9〔cm2 〕/0.02
〔cm〕}=54〔W/℃〕 .その熱抵抗Rcは、 1/54=0.0185〔℃/W〕 .吸熱側基板51と熱電変換素子群50の界面と吸熱
側基板51の外表面との温度差ΔTcは、 0.0185〔℃/W〕×10〔W〕=0.185
〔℃〕 となる。
【0019】.放熱側基板52の熱コンダクタンス
は、 0.12〔W/cm・℃〕×{9〔cm2 〕/0.1
〔cm〕}=10.8〔W/℃〕 .その熱抵抗Rhは、 1/10.8=0.0926〔℃/W〕 .放熱側基板52と熱電変換素子群50の界面と放熱
側基板52の外表面との温度差ΔThは、 0.0926〔℃/W〕×50〔W〕=4.63〔℃〕 となる。
【0020】.従って低温側の温度差ΔTcと高温側
の温度差ΔThの合計ΔTは、 0.185+4.63=4.815〔℃〕 となる。
【0021】前述のように吸熱側基板51と放熱側基板
52の厚さを等しくした(A)の場合のΔTは3.33
6〔℃〕、放熱側基板52の厚さが吸熱側基板51の厚
さよりも薄くした(B)の場合のΔTは1.851
〔℃〕、反対に吸熱側基板51の厚さが放熱側基板52
の厚さよりも薄くした(C)の場合のΔTは4.815
〔℃〕であり、結局、温度差ΔTの大小関係は(B)<
(A)<(C)となる。
【0022】前述のようにTcとThの間に40〔℃〕
の差がつくように40Wの電気量を投入しているにもか
かわらず、(A)の場合には、40−3.336=3
6.664〔℃〕、(C)の場合には、40−4.81
5=35.185〔℃〕、しか温度差はついていないこ
とになる。これに対して(B)の場合には、40−1.
851=38.149〔℃〕もの差があり、結局、放熱
側基板52の外表面温度を一定にして、同じ40Wの電
気量を投入しても、従来装置の(A)に較べて本発明の
装置(B)では吸熱側基板51の外表面温度を約1.5
〔℃〕下げることができ、冷却効率が従来のものに比較
して向上している。またこのことは、吸熱側基板51と
放熱側基板52の外表面温度の条件が同じとすると、従
来装置の(A)に較べて本発明の装置(B)の方が冷却
に消費される電気量が少なくて済み、省エネルギーの熱
電変換装置が提供できることを意味する。
【0023】
【実施例】次に本発明の実施例を図とともに説明する。
図1は電子冷却装置として用いる熱電変換装置の断面
図、図2は図1A−A線上の断面図である。
【0024】図1に示すように、熱電変換装置は被冷却
側に接する吸熱部材1と、吸熱側基板2と、熱電変換素
子群3(図示していないが吸熱側電極、放熱側電極、N
型半導体層ならびにP型半導体層などから構成されてい
る)と、放熱側基板4と、支持枠体5と、カバー部材6
と、分散部材7とから主に構成されている。
【0025】前記吸熱部材1は、図示していないが内部
に多数の吸熱フィンを有し、必要に応じてファンを付設
することができる。
【0026】前記吸熱側基板2と放熱側基板4は板厚が
異なっており、アルミナなどのセラミック材料を使用す
る場合、例えば前述のように吸熱側基板2の板厚を1
〔mm〕、放熱側基板4の板厚を0.2〔mm〕にする
ことができる。
【0027】または表面にアルマイトなどの電気絶縁薄
膜を形成したアルミニウムなどの金属板を基板材料に使
用する場合、例えば吸熱側基板2の板厚を5〔mm〕、
放熱側基板4の板厚を0.2〔mm〕にすることができ
る。なお、陽極酸化法によってアルマイトの絶縁薄膜を
形成する場合、その絶縁薄膜に封孔処理しない方がアル
マイト絶縁薄膜の表面に微細な凹凸が無数に形成されて
いるから、熱電変換素子群3との接合性が良好である。
【0028】基板材料として、その他に窒化アルミニウ
ム、窒化ホウ素、窒化ケイ素などの窒化物、炭化ケイ素
や炭化ホウ素などの炭化物の如き非参加性セラミックを
用いることができる。また、吸熱側基板2として前述の
ようなセラミックを用い、放熱側基板4として絶縁薄膜
を有する金属基板を用いることも可能である。さらに、
金属基板として例えば鉄(70重量%)−ニッケル(3
0重量%)合金基板などを使用することも可能であり、
この合金基板の熱膨張係数は1×10-7/℃と極めて低
く、応力低減に効果がある。
【0029】特に放熱側基板4に板厚の薄い金属板を使
用した場合、吸熱側基板2の熱収縮によく追従でき、吸
熱側基板2−熱電変換素子群3−放熱側基板4間の応力
の発生を緩和することができる。
【0030】なお、吸熱側基板2と放熱側基板4の合計
厚みが一定の場合、放熱側基板4の板厚を薄くすること
によりそれの機械的強度は小さくなるが、その分だけ吸
熱側基板2の板厚を厚くすることが可能であるから、吸
熱側基板2によって吸熱側基板2から放熱側基板4の間
の機械的強度を所望の値に保持することができる。
【0031】前記熱電変換素子群3は、図示していない
が周知のように吸熱側電極と、放熱側電極と、両電極の
間に多数配置されたP型半導体層とN型半導体層と、各
半導体層と各電極を接合する半田層から構成されてい
る。
【0032】前記支持枠体5は合成樹脂で成形され、放
熱側基板4を支持するとともに、基端は前記吸熱側基板
2に取りつけられている。
【0033】前記カバー部材6は合成樹脂で成形されて
おり、上部に垂直方向に延びた給水管部8と排水管部9
とが一体に設けられ、給水管部8はカバー部材6のほぼ
中央に、排水管部9はカバー部材6の周縁近くに、それ
ぞれ配置されている。カバー部材6の下半分には下方に
向けて開口した周壁10が設けられ、その内側に空間1
1が形成され、そこに前記分散部材7が設置されてい
る。
【0034】分散部材7も合成樹脂で成形されており、
上面の略中央に円形の凹部12が形成され、それを取り
囲むように壁部13が設けられている。分散部材7の外
周部でかつその厚さ方向のほぼ中間位置につば部14が
設けられ、つば部14の四隅に比較的径大の排出穴15
が形成され(図2参照)、前記凹部12の中央部に1本
ならびに外周部には等間隔に8本の垂直に貫通した供給
孔16a〜16iが設けられている。
【0035】図1に示すように分散部材7をカバー部材
6の空間11内に挿入して、分散部材7の壁部13の上
面をカバー部材6の内面に、分散部材7のつば部14の
外周面をカバー部材6の周壁10の内面に、それぞれ接
着することにより、分散部材7がカバー部材6内で位置
決め固定される。そしてカバー部材6の内面と分散部材
7の上面の間に扁平状の第1空間17が、また周壁10
と壁部13とつば部14に囲まれて排水管9に連通した
四角の枠形の排水路18が、それぞれ形成される。
【0036】そしてカバー部材6の周壁10の下面を放
熱側基板4に接着することにより、分散部材7の下面と
放熱側基板4の上面との間に1〜3mm程度の隙間の狭
い扁平状の第2空間19と、その周囲に四隅の排水穴1
5に連通した集水路20が形成される。
【0037】図1に示すように熱移動媒体である水21
を中央の給水管部8から供給すると第1空間17で一斉
に拡がり、9個の各供給孔16a〜16iから放熱側基
板4の平面に向けて勢いよく噴射する。放熱側基板4に
衝突して放熱側基板4の熱を奪った水21は隙間の狭い
第2空間19で拡散し、その周囲の集水路20で集めら
れ、近くの排出穴15から排水路18を経て排水管部9
から系外へ排出される。排出された水21は図示しない
ラジエタ−または自然放冷で冷却され、循環系統を通っ
て再利用される。
【0038】図3ならびに図4は本発明の第2実施例を
示す図で、図3は放熱側基板の平面図、図4は図3B−
B線上の拡大断面図である。
【0039】この実施例の場合、放熱側基板4は熱電変
換素子群3(放熱側電極)と接合する表面に電気絶縁性
の薄膜(例えばアルマイト薄膜 図示せず)を形成した
金属基板(例えばアルミニウム板)からなり、図3に示
すように熱電変換素子群3(放熱側電極)の取付け部分
22が放熱側基板4の中央部を基準にて四方に分割され
ている。また放熱側基板4の外周部付近には、例えば図
1に示すカバー部材6の周壁10の下端と接合する環状
のシール部分23が設けられている。
【0040】そして前記取付け部分22とシール部分2
3を除いた部分に、図4に示す如く断面形状が山形の屈
曲部24が形成されている。この屈曲部24は図に示す
ようにリブ状に連続していても、断続的なものでもよ
く、また屈曲部24は熱電変換素子群3側に向けて突出
しても、熱電変換素子群3とは反対側に向けて突出して
もよい。なお、本実施例では屈曲部24を十字状に形成
したが、この屈曲部24を例えば直線状に多数形成する
ことも可能である。
【0041】図6は、本発明の第3実施例を説明するた
めの熱電変換装置の断面図である。
【0042】この実施例で前記第1実施例の熱電変換装
置(第1図参照)と相違する点は、放熱側基板4と支持
枠体5とカバー部材6との関係である。
【0043】すなわち本実施例の場合は、放熱側基板4
の周辺部がカバー部材6の内側に接着支持され、カバー
部材6が支持枠体5に接着支持されて、支持枠体5がネ
ジ30によって吸熱側基板2に取付けられている。図中
の31は支持枠体5のネジ止め部ならびに支持枠体5と
カバー部材6の間に充填されたシール材である。
【0044】図7ならびに図8は、吸熱側基板ならびに
放熱側基板の板厚を変化させた場合の応力の推移を示す
特性図である。図7は一辺が40〔mm〕の正方形で吸
熱側基板ならびに放熱側基板ともアルミナセラミックか
らなり、放熱側基板の板厚を0.1〔mm〕<曲線
(a)>ならびに板厚を0.2〔mm〕<曲線(b)>
に固定して吸熱側基板の板厚を0.1〜10〔mm〕に
変化させた場合の、吸熱側基板と放熱側基板の間にかか
る剪断応力の変化を測定した図である。なお、TcとT
hの温度差は35〔℃〕とした。
【0045】また図8は一辺が40〔mm〕の正方形で
吸熱側基板ならびに放熱側基板ともアルミニウムからな
り、放熱側基板の板厚を0.1〔mm〕<曲線(c)>
ならびに板厚を0.2〔mm〕<曲線(d)>に固定し
て吸熱側基板の板厚を0.1〜10〔mm〕に変化させ
た場合の、剪断応力の変化を測定した図である。
【0046】図7と図8の図中に示した横軸と平行な一
点鎖線は、一辺が4〔mm〕で板厚が0.6〔mm〕の
吸熱側基板51と放熱側基板52を使用した従来の熱電
変換装置の剪断応力0.53〔Kgf/mm2 〕を示す
直線である。
【0047】これらの図から明らかなように、セラミッ
クならびに金属製の基板を用いた場合でも、本発明のよ
うに吸熱側基板よりも放熱側基板の板厚を薄くすること
により、従来の吸熱側基板と放熱側基板の板厚を同じく
したものよりも応力の発生を大幅に軽減することができ
る。
【0048】本発明の熱電変換装置は前述のように、放
熱側基板の板厚を例えば0.1〜0.5〔mm〕程度に
薄くすることで前述のような効果は得られるが、放熱側
基板自体の機械的強度が弱くなる。そのため図1に示す
ように例えば水などの熱移動媒体の噴射圧力で、あるい
は(ならびに)構造的に放熱側基板を熱電変換素子群に
押圧密着すると、安定した特性が得られる。
【0049】前記実施例のように、基体として電気絶縁
薄膜を有する金属基体を使用すると、アルミナなどのセ
ラミック基体に較べて熱抵抗が極端に少ないから、さら
に熱交換能力が高められる。
【0050】前記実施例では熱移動媒体を使用する場合
について説明したが、本発明はこれに限定されるものて
はなく、熱移動媒体を使用しない熱電変換装置にも適用
可能である。
【0051】前記実施例では電子冷却装置の場合につい
て説明したが、本発明はこれに限定されるものてはな
く、熱発電装置にも適用可能であり、また冷却と保温
(加温)が切り換えが可能な熱電変換装置にも適用可能
である。
【0052】
【発明の効果】本発明は前述のように、放熱側基板と、
吸熱側基板と、前記放熱側基板と吸熱側基板の間に介在
された熱電変換素子群を備えた熱電変換装置において、
前記放熱側基板の厚さが吸熱側基板の厚さよりも薄いこ
とを特徴とするものであり、このように構成することに
より高い熱電変換特性を有することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る熱電変換装置の断面
図である。
【図2】図1A−A線上の断面図である。
【図3】本発明の第2実施例に係る熱電変換装置に用い
る放熱側基板の平面図である。
【図4】図3B−B線上の拡大断面図である。
【図5】本発明の熱電変換装置における作用を説明する
ための図である。
【図6】本発明の第3実施例に係る熱電変換装置の断面
図である。
【図7】本発明の熱電変換装置における吸熱側基板なら
びに放熱側基板の板厚と応力との関係を示す特性図であ
る。
【図8】本発明の熱電変換装置における吸熱側基板なら
びに放熱側基板の板厚と応力との関係を示す特性図であ
る。
【図9】従来の熱電変換装置の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 吸熱部材 2 吸熱側基板 3 熱電変換素子群 4 放熱側基板 5 支持枠体 6 カバー部材 7 分散部材 21 水 22 熱電変換素子群(放熱側電極)の取付け部分 23 シール部分 24 屈曲部 50 熱電変換素子群 51 吸熱側基板 52 放熱側基板

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放熱側基板と、吸熱側基板と、前記放熱
    側基板と吸熱側基板の間に介在された熱電変換素子群を
    備えた熱電変換装置において、 前記放熱側基板の厚さが吸熱側基板の厚さよりも薄いこ
    とを特徴とする熱電変換装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、少なくとも前記
    放熱側基板が電気絶縁薄膜を有する金属基板で構成され
    ていることを特徴とする熱電変換装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載において、前記放熱側基板
    ならびに吸熱側基板がともに電気絶縁薄膜を有する金属
    基板で構成されていることを特徴とする熱電変換装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載において、前記放
    熱側基板を構成する金属基板に当該金属基板の熱変形を
    助長するための屈曲部が設けられていることを特徴とす
    る熱電変換装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載において、前記金属基板の
    前記放熱側電極と接合する部分ならびにシール部分を避
    けて前記屈曲部が設けられていることを特徴とする熱電
    変換装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載において、前記放熱側基板
    が熱電変換素子群側に機械的に押圧されていることを特
    徴とする熱電変換装置。
JP18286895A 1995-07-19 1995-07-19 熱電変換装置 Expired - Fee Related JP3560392B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18286895A JP3560392B2 (ja) 1995-07-19 1995-07-19 熱電変換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18286895A JP3560392B2 (ja) 1995-07-19 1995-07-19 熱電変換装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0936438A true JPH0936438A (ja) 1997-02-07
JP3560392B2 JP3560392B2 (ja) 2004-09-02

Family

ID=16125847

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18286895A Expired - Fee Related JP3560392B2 (ja) 1995-07-19 1995-07-19 熱電変換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3560392B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999034451A1 (fr) * 1997-12-25 1999-07-08 Eco 21, Inc. Convertisseur thermoelectrique
JP2006269995A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Aisin Seiki Co Ltd 熱電変換モジュール及び電子デバイス
WO2008029451A1 (fr) * 2006-09-05 2008-03-13 Pioneer Corporation Dispositif de génération de son thermique

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5991765U (ja) * 1982-12-13 1984-06-21 小松エレクトロニクス株式会社 熱電モジユ−ル
JPH07176797A (ja) * 1993-12-21 1995-07-14 Aisin Seiki Co Ltd 熱電変換装置
JPH07176796A (ja) * 1993-12-17 1995-07-14 Aisin Seiki Co Ltd 熱電変換装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5991765U (ja) * 1982-12-13 1984-06-21 小松エレクトロニクス株式会社 熱電モジユ−ル
JPH07176796A (ja) * 1993-12-17 1995-07-14 Aisin Seiki Co Ltd 熱電変換装置
JPH07176797A (ja) * 1993-12-21 1995-07-14 Aisin Seiki Co Ltd 熱電変換装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999034451A1 (fr) * 1997-12-25 1999-07-08 Eco 21, Inc. Convertisseur thermoelectrique
US6185941B1 (en) 1997-12-25 2001-02-13 Eco 21, Inc. Thermoelectric converter
JP2006269995A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Aisin Seiki Co Ltd 熱電変換モジュール及び電子デバイス
JP4572714B2 (ja) * 2005-03-25 2010-11-04 アイシン精機株式会社 電子デバイス
WO2008029451A1 (fr) * 2006-09-05 2008-03-13 Pioneer Corporation Dispositif de génération de son thermique
JP4817464B2 (ja) * 2006-09-05 2011-11-16 パイオニア株式会社 熱音響発生装置
US8094840B2 (en) 2006-09-05 2012-01-10 Pioneer Corporation Thermal sound generating device

Also Published As

Publication number Publication date
JP3560392B2 (ja) 2004-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5007296B2 (ja) パワーモジュール用ベース
TWI443883B (zh) 具有高熱電轉換效能之熱電轉換組件
EP2139036B1 (en) Semiconductor device
US7564129B2 (en) Power semiconductor module, and power semiconductor device having the module mounted therein
CN101794754B (zh) 半导体装置
JP3369349B2 (ja) 熱電変換装置
WO1998010474A1 (fr) Convertisseur thermoelectrique
US20030102554A1 (en) Thermoelectric module
US20130256867A1 (en) Semiconductor device
JPH07161883A (ja) ヒートシンク
KR20130113988A (ko) 반도체 유닛
JP2010278438A (ja) ヒートシンク並びにその製作方法
CN111246706A (zh) 一种双面散热装置
JP3560391B2 (ja) 熱電変換装置
JPH0936438A (ja) 熱電変換装置
WO2018137266A1 (zh) 毛细相变冷却器及其安装方法
JP2006140390A (ja) パワー半導体装置
CN209845583U (zh) 一种双面散热装置以及一种逆变器
JPH03231446A (ja) 電力用半導体素子
CN111223838A (zh) 一种高效散热绝缘衬板
CN219711755U (zh) 一种碳化硅模组与空气轴承空压机融合散热装置
CN218851204U (zh) 散热模块及制冷装置
CN219454122U (zh) 一种热电半导体空调装置
CN218917903U (zh) 一种散热高效的制冷相机
RU75020U1 (ru) Устройство для охлаждения тепловыделяющей аппаратуры

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040427

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040525

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

S303 Written request for registration of pledge or change of pledge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R316303

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S303 Written request for registration of pledge or change of pledge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R316303

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S303 Written request for registration of pledge or change of pledge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R316303

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090604

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100604

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100604

Year of fee payment: 6

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S803 Written request for registration of cancellation of provisional registration

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R316803

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100604

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100604

Year of fee payment: 6

S321 Written request for registration of change in pledge agreement

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R316321

S803 Written request for registration of cancellation of provisional registration

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R316803

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100604

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100604

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110604

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110604

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120604

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130604

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees