JPH0935199A - 衝突判断警報装置 - Google Patents

衝突判断警報装置

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JPH0935199A
JPH0935199A JP7181875A JP18187595A JPH0935199A JP H0935199 A JPH0935199 A JP H0935199A JP 7181875 A JP7181875 A JP 7181875A JP 18187595 A JP18187595 A JP 18187595A JP H0935199 A JPH0935199 A JP H0935199A
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JP
Japan
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distance
collision
relative distance
obstacle
alarm
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Application number
JP7181875A
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English (en)
Inventor
Yasuhisa Nakahara
靖久 中原
Mitsuru Iwasaki
充 岩崎
Kenji Saka
賢二 坂
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、信頼性を低下させること無く、よ
り短時間で衝突の危険性を判断することが可能な衝突判
断警報装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 走行速度及び相対距離とを、記憶手段
(42d,42e,42f)に記憶された相対距離の区
分ごとの走行速度に対する危険接近距離に照会し、実効
移動距離が危険接近距離よりも大きければ衝突の危険が
あると判断する判断手段(40)により判断し、相対距
離範囲の区分ごとに設けた判断手段(40)に対応して
設けられ、それぞれの判断手段によって衝突の危険があ
ると連続して判断された回数を計数するカウンタ(32
d,32e,32f)と、いずれかのカウンタ(32
d,32e,32f)の計数値がそれぞれのカウンタ
(32d,32e,32f)にあらかじめ設定されてい
る計数値以上の計数値となった場合に警報を発する衝突
判断警報装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の走行の安
全性向上を目的とする衝突判断警報装置に係り、特に車
速と車間距離の変化から、衝突の可能性を判断して警報
を発する衝突判断警報装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車に搭載されて他の自動
車や障害物等と自車とが衝突する危険性を察知し、警報
を発する衝突判断警報装置がある。
【0003】この様な衝突判断警報装置は、例えば図6
に示す様に自動車内に配される。図中において衝突判断
警報装置10は、赤外光を被測定物となる障害物等に投
光する投光部20と、その反射光を受光する受光部22
とを有し、インストルメントパネル内に収納された本体
12が、検出した反射光から自車と被測定物との相対距
離を求めて衝突の可能性の有無を判断して警報を発する
ものである。
【0004】この具体的な方法を以下に説明する。
【0005】図7は衝突判断警報装置の動作を説明する
図である。
【0006】車両100に取り付けらたれた衝突断警報
装置10は、赤外光54を前方に投光するのであるが、
この時に、より広い範囲の障害物を検知するため、ある
範囲を持って赤外光を走査する。
【0007】例えば、投光部を中心に一定の角度を持っ
て6方向に赤外光54を投光すると、各方向の赤外光5
4は各々の光路上にある障害物51,ガードレール52
との距離を検知し、この距離を基に演算を行って安全車
間距離、停止距離などを算出していた。
【0008】図8に、従来の衝突判断警報装置における
障害物の検知から警報を発するまでの処理をフローチャ
ートにして示す。なお、このフローチャートは簡単のた
め一方向についてのみ述べたものであるが、実際には赤
外光の投光を行った方向の全てについて同様の処理を行
うものである。
【0009】測定開始と共に測定回数nを計数するカウ
ンターをリセットする(S21)。次に測定回数をカウ
ントアップして(S22)、自車と被測定物との距離を
測定し(S23)、この値を第n回目の測定データとし
て記憶する(S24)。次に測定回数が所定の回数(こ
の例では10回)に達したかを判断して(S25)、ま
だ10回に満たない場合には次の測定を行い、10回の
測定が完了していればその平均値を算出する(S2
6)。
【0010】ステップS26で求めた平均値から、安全
車間距離、停止距離を算出して(S27)衝突の可能性
があるか否かを判断して(S28)衝突する可能性があ
る場合には警報を発して運転者に注意を促す(S2
9)。
【0011】このように測定を10回行って、その平均
値を演算に用いるのは、投光する赤外光が、検知すべき
対象とならない障害物に反射される等して生じるばらつ
きを低減するためである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記の距離の測
定方法は、測定を複数回行なってその平均を取り、さら
に複数の方向に投光した赤外光の全ての方向についても
複数回の測定及び被測定物との距離算出を行うための時
間が必要となる。よって、少しでも早く運転者に衝突の
危険を知らせるためには、この時間を更に短縮すること
が望まれる。
【0013】本発明は、上記の点に鑑みて行われたもの
であり、信頼性を低下させること無く、より短時間で衝
突の危険性を判断することが可能な衝突判断警報装置を
提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解するための手段】請求項1記載の衝突判断警
報装置は、障害物と自車両との相対距離を定時的に測定
する相対距離測定手段と、相対距離測定手段により今回
測定された前記障害物までの距離と前回測定された前記
障害物までの距離との差から、前記障害物への実効移動
距離を演算する実効移動距離演算手段と、自車両の走行
速度を検出する速度検出手段と、走行速度に対する危険
接近距離を記憶する記憶手段と、前記速度検出手段によ
って検出された走行速度に基づいて記憶手段から走行速
度に対する危険接近距離を読み込み、前記実効移動距離
演算手段によって演算された実効移動距離が危険接近距
離よりも大きければ衝突の危険があると判断する判断手
段と、判断手段によって衝突の危険があると判断された
場合に警報を発する警報手段とを有することを特徴とす
るものである。
【0015】請求項2記載の衝突判断警報装置は、障害
物と自車両との相対距離を定時的に測定する相対距離測
定手段と、相対距離測定手段により今回測定された障害
物までの距離と前回測定された障害物までの距離との差
から、障害物への実効移動距離を演算する実効移動距離
演算手段と、自車両の走行速度を検出する速度検出手段
と、走行速度に対する危険接近距離を記憶する記憶手段
と、速度検出手段によって検出された走行速度及び実効
移動距離演算手段によって演算された実効移動距離とに
基づいて、走行速度に対する危険接近距離を読み込み、
実効移動距離が危険接近距離よりも大きければ衝突の危
険があると判断する判断手段と、判断手段によって衝突
の危険があると連続して判断された回数を計数するカウ
ンタと、いずれかのカウンタの計数値がそれぞれのカウ
ンタにあらかじめ設定されている計数値以上の計数値と
なった場合に警報を発する警報手段とを有することを特
徴とするものである。
【0016】請求項3記載の衝突判断警報装置は、障害
物と自車両との相対距離を定時的に測定する相対距離測
定手段と、相対距離測定手段により今回測定された前記
障害物までの距離と前回測定された前記障害物までの距
離との差から、前記障害物への実効移動距離を演算する
実効移動距離演算手段と、自車両の走行速度を検出する
速度検出手段と、走行速度に対する危険接近距離を区分
された相対距離範囲ごとに記憶する記憶手段と、前記速
度検出手段によって検出された走行速度及び前記相対距
離測定手段によって測定された相対距離とに基づいて、
該当する相対距離範囲の走行速度に対する危険接近距離
を読み込み、前記実効移動距離演算手段によって演算さ
れた実効移動距離が危険接近距離よりも大きければ衝突
の危険があると判断する前記相対距離範囲の区分ごとに
設けた判断手段と、相対距離範囲の区分ごとに設けた判
断手段に対応して設けられ、それぞれの判断手段によっ
て衝突の危険があると連続して判断された回数を計数す
るカウンタと、いずれかのカウンタの計数値がそれぞれ
のカウンタにあらかじめ設定されている計数値以上の計
数値となった場合に警報を発する警報手段とを有するこ
とを特徴とするものである。
【0017】
【作用】請求項1記載の衝突判断警報装置は、記憶手段
に記憶された走行速度に対する危険接近距離と、実効移
動距離演算手段によって演算された実効移動距離を照会
して衝突の危険の有無を判断することにより、より短時
間で衝突の危険を運転者に知らせる警報を発することが
できるようにする。
【0018】請求項2記載の衝突判断警報装置は、走行
速度に対する危険接近距離を区分された相対距離範囲ご
とに記憶する記憶手段に記憶された走行速度に対する危
険接近距離と、実効移動距離演算手段によって演算され
た実効移動距離を照会して衝突の危険の有無を判断する
ことにより、被測定物との相対距離を考慮して、より短
時間で衝突の危険を運転者に知らせる警報を発すること
ができるようにする。
【0019】請求項3記載の衝突判断警報装置は、走行
速度に対する危険接近距離を記憶する記憶手段に記憶さ
れた走行速度に対する危険接近距離と、実効移動距離演
算手段によって演算された実効移動距離を照会して衝突
の危険の有無を判断することにより、被測定物との相対
距離を考慮しない場合においても、より短時間で衝突の
危険を運転者に知らせる警報を発することができるよう
にする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施例について
述べる。
【0021】図1にブロック図を示して本実施例の衝突
判断警報装置10の構成を述べる。
【0022】CPU40の指示により、投光部20が出
力30W程度の赤外線のレーザー光を車両の前方に向け
て照射する。照射されたレーザー光はパルス駆動部26
によってパルス光となり、ある角度を持って複数の方向
に走査される。この時の角度と方向によって障害物を検
知できる領域が決まるのであるが、本実施例においては
この方向を6方向とした。レーザー光を走査するのは照
射駆動部36で、駆動部36への動力は、モーター38
が供給する。
【0023】投光部20が照射したレーザー光は、被測
定物に当たって反射し、反射光は受光手段である受光部
22が受光する。投光部20がレーザー光を照射してか
ら受光部22が反射光を検出するまでの時間を時間/電
圧変換部28が電圧に変換してA/D変換部30に送り
ディジタル信号d1にする。
【0024】以上が相対距離測定手段となる構成であ
る。
【0025】測定された相対距離は、CPU40に送ら
れて、更に前回測定された相対距離の値から減算され
る。この減算された値は、前回の測定と今回の測定との
間に、自車が被測定物に近付いた、あるいは遠ざかった
距離である。以降この値を実効移動距離と記す。
【0026】また、車速度センサにより測定した自車の
速度を検出する、自車速度検出部24が検出した速度を
A/D変換部30で変換したディジタル信号d2も、デ
ィジタル信号d1と共にCPU40に送られて、記憶手
段であるメモリ42に内蔵されたデータ42a,42
b,42c,42d,42e,42fに照合される。
【0027】データ42aないし42fは、自車速度、
障害物と自車との距離、測定した障害物と自車との相対
距離と、同一方向において前回測定した障害物と自車と
の距離の変化分である実効移動距離の3つの条件から衝
突の危険性を判断するものである。CPU40に入力し
たd1,d2,またd1から判断できる実効移動距離の
組み合わせが、いずれかのデータに合致する場合には、
CPU40は、この回数(以下、危険判断回数と記す)
をカウンタ32に計数する。
【0028】カウンタ32は各データ42aないし42
fの各々に対応して32aないし32fからなり、この
うちのいずれかのカウンタが計数した危険判断回数が、
所定の回数に達すると、CPU40は表示部34に警告
を表示して運転者に衝突の危険性があることを知らせ
る。この所定の回数は2ないし4回で、衝突を起こす危
険性が高いと思われる条件ほど少ない危険判断回数で警
報を発するようになっている。
【0029】以上に述べたように、CPU40は本実施
例の衝突判断警報装置10の制御の中心となる構成部材
であり、CPU40にパルス駆動部26,時間/電圧変
化部28,A/D変換部30、カウンタ32,メモリ4
2を加えた構成を本体12とする。
【0030】次に、衝突判断警報装置10が行う処理を
フローチャートにして図2ないし図5に示し、説明す
る。
【0031】最初に、図2に処理の全体を大まかに示
す。
【0032】赤外光を投光した6方向のすべてについ
て、各方向にある被測定物と自車との相対距離を求める
(S11)。さらに相対距離の測定は、一定の時間間隔
を置いて連続して行い、各方向において相対距離の差分
である実効移動距離を求める(S12)。この実効移動
距離の測定を行うごとに自車の速度と併せて(S13)
演算を行う(S14)。
【0033】上記の処理により、衝突の危険性があると
判断した場合には(S15)警報を発して運転者に危険
を知らせる。(S16)。
【0034】次にステップS14で行う演算およびステ
ップS15で行う判断の具体的な内容について述べる。
【0035】図1で述べたカウンタ32の32aないし
32fをそれぞれカウンタa,b,c,d,e,fとす
る。図2で述べたフローチャートには、図3で示すよう
にカウンタa,b,c,d,e,fの全てを0にリセッ
トする処理が加わる(S31)。
【0036】また、自車速度の入力の後に、この値が時
速40km/h以上か以下かを判断して(S34)、時
速40km/hを越えて走行していた場合には自車と被
測定物との相対距離を考慮しない、相対距離によらない
判断サブルーチンを用いて衝突が起こる可能性を判断す
る(S35)。また、40km/h以下であれば相対距
離を考慮した判断を行う、相対距離によるサブルーチン
によって判断を行う(S36)。
【0037】相対距離によらない判断サブルーチン、相
対距離による判断サブルーチンの説明に先んじて各サブ
ルーチンで用いる判断基準について説明する。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】
【表3】
【0041】表1、表2、表3は相対距離によらない判
断サブルーチンで、自車の走行速度が時速40km/h
以上であった場合に衝突の可能性があると判断する実効
移動距離を記したものである。表1ないし表3において
は、いずれも判断の基準となるのは自車の速度と実効移
動距離のみである。実効移動距離は、相対距離の変化分
であるから正の値、負の値のいずれもが考えられるが、
この場合には正の値(自車と被測定物が遠ざかる)場合
には衝突の可能性を考えなくて良い。したがって、表中
の実効移動距離はいずれも負の値(自車と被測定物が近
づく)であるが、いずれの表にもその絶対値のみを記
す。
【0042】上記の表に記載した実効移動距離は、自車
と被測定物が衝突すると判断する基準となる実効移動距
離であるから、以降危険接近距離と記す。
【0043】表1に該当するデータは、2回連続して検
出されると警報を発する条件である。表1によれば、相
対距離40m以上、時速100km/hで走行中に実効
距離が7.7m以上であることが2回連続して検知され
た場合、すなわち2回連続しての測定で自車と被測定物
との距離が7.7m以上縮まった場合には警報が発せら
れることになる。表1に該当するデータが検知された回
数は、カウンタaが危険判断回数として計数する。
【0044】表2に該当するデータは、3回連続して検
出されると警報を発する条件である。すなわち、相対距
離40m以上、時速100km/hで走行中に実効距離
が4.5m以上であることが3回連続して検知された場
合には警報が発せられることになる。表2に該当するデ
ータが検知された回数は、カウンタbが危険判断回数と
して計数する。
【0045】表3に該当するデータは、4回連続して検
出されると警報を発する条件である。すなわち、相対距
離40m以上、時速100km/hで走行中に実効距離
が2.2m以上であることが4回連続して検知された場
合には警報が発せられることになる。表3に該当するデ
ータが検知された回数は、カウンタcが危険判断回数と
して計数する。
【0046】
【表4】
【0047】
【表5】
【0048】
【表6】
【0049】一方、表4、表5、表6は相対距離による
判断サブルーチンで、自車の走行速度が相対距離40m
以下であった場合に衝突の可能性があると判断する実効
移動距離を記したものである。いずれも判断の基準とな
るのは、自車の速度と実効移動距離に加えて、自車と被
測定物との相対距離である。表4、表5、表6において
も、表に記した実効移動距離を険接近距離と記す。
【0050】また、表中の実効移動距離は表4ないし6
においても負の値であるが、いずれの表にもその絶対値
のみを記す。
【0051】表4に該当するデータは、2回連続して検
出されると警報を発する条件である。すなわち、時速1
00km/hで走行中の場合は、相対距離が40m以下
であれば実効移動距離4.4m以上、相対距離が35m
以下であれば実効移動距離3.3m以上、相対距離が3
0m以下であれば実効移動距離2.3m以上であること
が2回連続して検知された場合には警報が発せられるこ
とになる。表4に該当するデータが検知された回数は、
カウンタdが危険判断回数として計数する。
【0052】表5に該当するデータは、3回連続して検
出されると警報を発する条件である。すなわち、時速1
00km/hで走行中の場合は、相対距離が40m以下
であれば実効移動距離2.7m以上、相対距離が35m
以下であれば実効移動距離2.0m以上、相対距離が3
0m以下であれば実効移動距離1.6m以上であること
が3回連続して検知された場合には警報が発せられるこ
とになる。表5に該当するデータが検知された回数は、
カウンタeが危険判断回数として計数する。
【0053】表6に該当するデータは、4回連続して検
出されると警報を発する条件である。すなわち、時速1
00km/hで走行中の場合は、相対距離が40m以下
であれば実効移動距離1.3m以上、相対距離が35m
以下であれば実効移動距離0.9m以上、相対距離が3
0m以下であれば実効移動距離0.6m以上であること
が3回連続して検知された場合には警報が発せられるこ
とになる。表6に該当するデータが検知された回数は、
カウンタfが危険判断回数として計数する。
【0054】上記した表1ないし表6に記したデータ
は、いずれも本発明者等が実験を行った結果から決定し
た実験値である。この実験データを示すグラフを図9、
図10、図11、図12に示す。
【0055】図4は相対距離によらない判断サブルーチ
ンを示す図である。相対距離によらない判断サブルーチ
ンは、測定の結果、自車と被測定物との相対距離が40
m以上であると判断した場合にスタートする。
【0056】相対距離40m以上で走行中に測定した実
効移動距離を表1に照会する(S40)。測定した実効
移動距離と走行中の自車速度の組み合わせに該当するデ
ータが表1になかった場合には、カウンタaを0にリセ
ットする(S41)。表1のデータによる警報発生の判
断はカウンタaに連続して2回計数された場合に下され
るものである。よって、カウンタaのリセットは表1に
該当するデータが不連続に2回計数された場合に、警報
が発生することを防ぐために行うものである。
【0057】表1に計測データが該当しなかった場合
は、表2とデータを照会する(S42)。表2にも該当
するデータがなかった場合にはステップS41と同様に
カウンタbをリセットして(S43)、表3にデータの
照会を行う(S44)。以上のようにして表1ないし表
3のデータに、測定した実効移動距離と、自車速度が該
当しなかった場合にはカウンタcもリセットして、再び
測定を行う。
【0058】一方、測定した実効移動距離と自車速度の
測定データが、表1のデータのいずれかに該当した場合
には、カウンタaに危険判断回数を1回加算する。ま
た、表2の実効移動距離と自車速度によって決まる危険
判断の条件は、表1において、自車速度が同じである時
の実効移動距離よりも必ず小さい値である。更に表3の
危険判断の条件となる実効移動距離は、同じ自車速度に
おいて表2および表1の条件よりも小さい値となる。
【0059】したがって、カウンタaに計数される測定
データは、カウンタb、カウンタcにも同様に計数され
るべきであるから、カウンタb、カウンタcにもカウン
タaでの係数と同時に危険判断回数1を加算しておく
(S51)。
【0060】カウンタaは連続して2回の計数をするこ
とにより警報を発するように定められているから、カウ
ンタaが計数した危険判断回数を判断し(S52)、こ
の回数が2回に達していれば直ちに警報発生の処理を行
い(S55)、この警報はリセットがされるまで継続し
て作動し続ける(S56)。
【0061】また、危険判断回数が所定の回数に満たな
い場合には、カウンタbに計数された回数が、カウンタ
bにおける警報発生を判断する基準となる3回に達した
か否かを判断して(S53)、達していれば警報を発す
る(S55)。
【0062】危険判断回数が所定の回数に満たない場合
には、さらにカウンタcの計数した危険判断回数が4回
に達しているか否かを判断し、達している場合には警報
を発し(S55)、満たない場合には再び次の測定を開
始する。
【0063】測定した実効移動距離と自車速度の測定デ
ータが表2のデータのいずれかに該当した場合には、カ
ウンタbに危険判断回数を1回加算し、カウンタcにも
カウンタbでの係数と同時に危険判断回数1を加算して
おく(S48)。
【0064】カウンタbは連続して3回の計数をするこ
とにより警報を発するように定められているから、カウ
ンタbが計数した危険判断回数を判断し(S49)、こ
の回数が3回に達していれば直ちに警報発生の処理を行
い(S55)、危険判断回数が所定の回数に満たない場
合には、さらにカウンタcの計数した危険判断回数が4
回に達しているか否かを判断し、達している場合には警
報を発し(S55)、満たない場合には再び次の測定を
開始する。
【0065】また、測定した実効移動距離と自車速度の
測定データが、表3のデータのいずれかに該当した場合
には、カウンタcに危険判断回数を1回加算する(S4
6)。
【0066】カウンタcは連続して4回の計数をするこ
とにより警報を発するように定められているから、カウ
ンタcが計数した危険判断回数を判断し(S47)、こ
の回数が4回に達していれば直ちに警報発生の処理を行
い(S55)、危険判断回数が所定の回数に満たない場
合には、再び次の測定を開始する。
【0067】図5は相対距離による判断サブルーチンを
示す図である。相対距離による判断サブルーチンは、測
定の結果、自車と被測定物との相対距離が40m以下で
ある事を判断した場合にスタートする。
【0068】相対距離40m以下で走行中に測定した実
効移動距離を表4に照会する(S60)。測定した実効
移動距離と走行中の自車速度および相対距離の組み合わ
せに該当するデータが表4になかった場合には、カウン
タdを0にリセットする(S61)。この処理も相対速
度によらない判断サブルーチンの場合と同様に、表4に
該当するデータが不連続に2回計数された場合に警報が
発生することを防ぐために行うものである。
【0069】表4に計測データが該当しなかった場合
は、表5とデータを照会し、(S62)表5にも該当す
るデータがなかった場合にはカウンタeをリセットして
(S63)、表6にデータの照会を行う(S64)。以
上のようにして表4ないし表6のデータに、測定した実
効移動距離と、自車速度が該当しなかった場合にはカウ
ンタfもリセットして、再び測定を行う。
【0070】一方、測定した実効移動距離と自車速度の
測定データが、表4のデータのいずれかに該当した場合
には、カウンタdに危険判断回数を1回加算する。この
時に表5の実効移動距離と自車速度および相対距離によ
って決まる危険判断の条件は、表4において自車速度が
同じである時の実効移動距離よりも必ず小さい値であ
る。更に表6の危険判断の条件となる実効移動距離は、
同じ自車速度および相対距離において表6および表5の
条件よりも小さい値となる。
【0071】したがって、カウンタdに計数される測定
データは、カウンタe、カウンタfにも同様に計数され
るべきであるから、カウンタe、カウンタfにもカウン
タdでの係数と同時に危険判断回数1を加算しておく
(S71)。
【0072】カウンタdは連続して2回の計数をするこ
とにより警報を発するように定められているから、カウ
ンタdが計数した危険判断回数を判断し(S72)、こ
の回数が2回に達していれば直ちに警報発生の処理を行
い(S75)、この警報はリセットがされるまで継続し
て作動し続ける(S76)。
【0073】また、危険判断回数が所定の回数に満たな
い場合には、カウンタeに計数された回数が、カウンタ
eにおける警報発生を判断する基準となる3回に達した
か否かを判断して(S73)、達していれば警報を発す
る(S75)。
【0074】危険判断回数が所定の回数に満たない場合
には、さらにカウンタfの計数した危険判断回数が4回
に達しているか否かを判断し、達している場合には警報
を発し(S75)、満たない場合には再び次の測定を開
始する。
【0075】測定した実効移動距離と自車速度および相
対距離の測定データが表5のデータのいずれかに該当し
た場合には、カウンタeに危険判断回数を1回加算し、
カウンタfにもカウンタeでの係数と同時に危険判断回
数1を加算しておく(S68)。
【0076】カウンタeは連続して3回の計数すること
により警報を発するように定められているから、カウン
タeが計数した危険判断回数を判断し(S69)、この
回数が3回に達していれば直ちに警報発生の処理を行い
(S75)、危険判断回数が所定の回数に満たない場合
には、さらにカウンタfの計数した危険判断回数が4回
に達しているか否かを判断し、達している場合には警報
を発し(S75)、満たない場合には再び次の測定を開
始する。
【0077】また、測定した実効移動距離と自車速度の
測定データが、表6のデータのいずれかに該当した場合
には、カウンタfに危険判断回数を1回加算する(S6
6)。 以上述べたように、本実施例の衝突判断警報装
置は被測定物と自車との相対距離、実効移動距離、自車
の走行速度を表に照会して衝突の危険を判断するもので
あるから、演算にかかる時間が不要となる。また、前回
測定した相対距離と今回測定した相対距離との差である
実効移動距離を危険判断のデータとして用いることによ
って、相対距離を多数回測定する必要がなくなる。この
ために測定データから、危険であることを判断して警報
を発するまでの時間を短縮することが可能となる。
【0078】
【発明の効果】請求項1記載の衝突判断警報装置は、衝
突の可能性の有無を内臓したデータに照合して判断する
事によって、信頼性を低下させること無く、より短時間
で衝突の危険性を判断することが可能な衝突判断警報装
置を提供して、衝突を未然に防ぎ運転の安全に寄与する
ことができる。
【0079】請求項2記載の衝突判断警報装置は、衝突
の可能性の有無を判断するに当たって、相対距離を考慮
する必要がない場合には、自車速度と実効移動距離のみ
によって衝突の可能性の有無を判断する内臓データに照
合して判断する事によって、より短時間で衝突の危険性
を判断することが可能な衝突判断警報装置を提供して、
衝突を未然に防ぎ運転の安全に寄与することができる。
【0080】請求項3記載の衝突判断警報装置は、衝突
の可能性の有無を、自車と障害物との相対距離及び自車
速度に対応して、衝突の起こる可能性の大きさを判別す
る内臓データに照合して判断する事によって、より状況
に即した判断することが可能な衝突判断警報装置を提供
して、衝突を未然に防ぎ運転の安全に寄与することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の衝突判断警報装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図2】 本発明の衝突判断警報装置が行う処理の全体
を示すメインフローチャート図である。
【図3】 本発明の衝突判断警報装置が行う処理の全体
を示す別のメインフローチャート図である。
【図4】 相対距離によらない判断サブルーチンを示す
フローチャート図である。
【図5】 相対距離による判断サブルーチンを示すフロ
ーチャート図である。
【図6】 一般的な衝突判断警報装置の配置図である。
【図7】 一般的な衝突判断警報装置の動作を説明する
図である。
【図8】 従来の衝突判断警報装置における障害物の検
知から警報を発するまでの処理のフローチャート図であ
る。
【図9】 本発明の衝突判断警報装置において、相対距
離によらない判断を行う場合の危険接近距離を自車速度
との関係で示したグラフである。
【図10】 本発明の衝突判断警報装置において、相対
距離による2回のデータで判断を行う危険接近距離を求
めた実験のグラフである。
【図11】 本発明の衝突判断警報装置において、相対
距離による3回のデータで判断を行う危険接近距離を求
めた実験のグラフである。
【図12】 本発明の衝突判断警報装置において、相対
距離による4回のデータで判断を行う危険接近距離を求
めた実験のグラフである。
【符号の説明】
10…衝突警報装置、 12…衝突警報装置本体、20
…投光部、 22…受光部、24…自車速度検出部、
26…パルス駆動部、28…時間/電圧変換部、 30
…A/D変換部、32…カウンタ、 34…表示部、3
6…照射駆動部、 38…モーター、40…CPU、
42…メモリ、51…障害物、 52…ガードレール、
54…赤外光。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年7月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】障害物と自車両との相対距離を定時的に測
    定する相対距離測定手段(20,22,28,30,3
    6,38)と、 当該相対距離測定手段(20,22,28,30,3
    6,38)により今回測定された前記障害物までの距離
    と前回測定された前記障害物までの距離との差から、前
    記障害物への実効移動距離を演算する実効移動距離演算
    手段(40)と、 当該自車両の走行速度を検出する速度検出手段(24)
    と、 走行速度に対する危険接近距離を記憶する記憶手段(4
    2)と、 前記速度検出手段(24)によって検出された走行速度
    に基づいて当該記憶手段(42)から当該走行速度に対
    する危険接近距離を読み込み、前記実効移動距離演算手
    段(40)によって演算された実効移動距離が当該危険
    接近距離よりも大きければ衝突の危険があると判断する
    判断手段(40)と、 当該判断手段(40)によって衝突の危険があると判断
    された場合に警報を発する警報手段(34)とを有する
    ことを特徴とする衝突判断警報装置。
  2. 【請求項2】障害物と自車両との相対距離を定時的に測
    定する相対距離測定手段(20,22,28,30,3
    6,38)と、 当該相対距離測定手段(20,22,28,30,3
    6,38)により今回測定された前記障害物までの距離
    と前回測定された前記障害物までの距離との差から、前
    記障害物への実効移動距離を演算する実効移動距離演算
    手段(40)と、 当該自車両の走行速度を検出する速度検出手段(24)
    と、 走行速度に対する危険接近距離を区分された相対距離範
    囲ごとに記憶する記憶手段(42d,42e,42f)
    と、 前記速度検出手段(24)によって検出された走行速度
    及び前記相対距離測定手段(20,22,28,30,
    36,38)によって測定された相対距離とに基づい
    て、該当する相対距離範囲の当該走行速度に対する危険
    接近距離を読み込み、前記実効移動距離演算手段(4
    0)によって演算された実効移動距離が当該危険接近距
    離よりも大きければ衝突の危険があると判断する前記相
    対距離範囲の区分ごとに設けた判断手段(40)と、 当該相対距離範囲の区分ごとに設けた判断手段に対応し
    て設けられ、それぞれの判断手段によって衝突の危険が
    あると連続して判断された回数を計数するカウンタ(3
    2d,32e,32f)と、 当該いずれかのカウンタ(32d,32e,32f)の
    計数値がそれぞれのカウンタ(32d,32e,32
    f)にあらかじめ設定されている計数値以上の計数値と
    なった場合に警報を発する警報手段(34)とを有する
    ことを特徴とする衝突判断警報装置。
  3. 【請求項3】障害物と自車両との相対距離を定時的に測
    定する相対距離測定手段(20,22,28,30,3
    6,38)と、 当該相対距離測定手段(20,22,28,30,3
    6,38)により今回測定された前記障害物までの距離
    と前回測定された前記障害物までの距離との差から、前
    記障害物への実効移動距離を演算する実効移動距離演算
    手段(40)と、 当該自車両の走行速度を検出する速度検出手段(24)
    と、 走行速度に対する危険接近距離を記憶する記憶手段(4
    2a,42b,42c)と、 前記速度検出手段(24)によって検出された走行速度
    及び前記実効移動距離演算手段(40)によって演算さ
    れた実効移動距離とに基づいて、当該走行速度に対する
    危険接近距離を読み込み、前記実効移動距離が当該危険
    接近距離よりも大きければ衝突の危険があると判断する
    判断手段(40)と、 当該判断手段によって衝突の危険があると連続して判断
    された回数を計数するカウンタ(32a,32b,32
    c)と、 当該いずれかのカウンタ(32a,32b,32c)の
    計数値がそれぞれのカウンタ(32a,32b,32
    c)にあらかじめ設定されている計数値以上の計数値と
    なった場合に警報を発する警報手段(34)とを有する
    ことを特徴とする衝突判断警報装置。
JP7181875A 1995-07-18 1995-07-18 衝突判断警報装置 Pending JPH0935199A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113744565A (zh) * 2021-09-06 2021-12-03 北京百度网讯科技有限公司 一种碰撞预警方法、装置、电子设备及自动驾驶车辆

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