JPH0933739A - 光導波路およびその製造方法 - Google Patents

光導波路およびその製造方法

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JPH0933739A
JPH0933739A JP20539495A JP20539495A JPH0933739A JP H0933739 A JPH0933739 A JP H0933739A JP 20539495 A JP20539495 A JP 20539495A JP 20539495 A JP20539495 A JP 20539495A JP H0933739 A JPH0933739 A JP H0933739A
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Masatoshi Nakayama
正俊 中山
Satoru Maruyama
哲 丸山
Atsuhiro Tsuyoshi
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内部での損失が小さく、開口数が大きいため
に光回路との接合部での損失が小さく、しかも寸法精度
が良好な光導波路を、安価に提供する。 【構成】 屈折率n1 のコア3の周面が、屈折率n2
(n1 >n2 )の下部クラッド層21と屈折率n3 (n
1 >n3 )の上部クラッド層22とで被覆されており、
コア3がSi、CおよびHを主成分とし、この主成分の
組成が 式I SiCX1Y1 (上記式IにおいてX1およびY1は原子比を表わし、
0<X1≦10、0.1≦Y1/(1+X1)≦4であ
る)で表わされる光導波路。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コア外周面を屈折率の
より高いクラッドで被覆した構成の光導波路と、その製
造方法とに関する
【0002】
【従来技術】光通信の実用化に伴ない、光導波路が注目
されている。光導波路は、高屈折率材からなるコアの周
囲を低屈折率材からなるクラッドで被覆したものであ
る。コア材には、従来、LiNbO3 が使用されてきた
が、高価であることが問題であった。このため、安価な
石英系材料を用いる各種の提案がなされている。
【0003】特開平4−22906号公報には、低屈折
率層を有する基板上に希土類元素を含むSiO2 のコア
用ガラス膜を形成する工程と、基板全体を高温熱処理す
る工程と、上記コア用ガラス膜をフォトリソグラフィお
よびドライエッチングにより断面略矩形のコアに加工す
る工程と、基板上のコア全体に低屈折率のガラス膜を被
覆する工程とを有する導波路の製造方法が記載されてい
る。
【0004】同公報記載の製造方法では、希土類元素、
屈折率制御用酸化物およびSiO2の粉末を混合し、ホ
ットプレスで焼き固めた後、さらに焼結してタブレット
とし、このタブレットを用いて電子ビーム蒸着法により
コア用ガラス膜を形成する。この方法ではタブレットの
製造に手間がかかるため低コスト化が難しい。
【0005】また、同公報の実施例1では、石英ガラス
基板上に、Erイオンを含むSiO2 −TiO2 のコア
(波長0.63μm での屈折率が1.4651)を形成
し、このコアの上に、SiO2 −P25 −B23
のガラス膜(波長0.63μm での屈折率が1.458
0)を被覆して埋め込み型導波路を作製しているが、こ
のようにSiO2 ベースではコアとその被覆(クラッ
ド)との間に十分な屈折率差をもたせることが難しく、
また、屈折率差を大きくすると基板に反りが生じて、高
い寸法精度が得られなくなる。また、コアは、膜として
形成した後にエッチングして断面矩形状とされるが、S
iO2 系材料はエッチング面が荒れやすいため、損失が
大きくなってしまうという問題がある。
【0006】特開平5−157925号公報には、石英
系ガラスからなる下側クラッド膜と、石英系ガラスから
なるコア部と、石英ガラスからなる上側クラッド膜とを
積層した光導波路が記載されている。
【0007】同公報の実施例では、FHD堆積法によっ
て形成したSiO2 −P25 −B23 膜とECR堆
積法によって形成したSiO2 膜とを下側クラッド膜と
し、ECR堆積法によって形成したSiO2 −GeO2
をコア部とし、FHD堆積法によって形成したSiO2
−P25 −B23 膜を上側クラッド膜としている。
同公報においても、各部をSiO2 ベースの材料で構成
しているため、上述した問題が生じる。しかも、同公報
の実施例では、後述する比屈折率差が0.75%にすぎ
ず、このときの開口数は0.177と小さいので、光回
路との接合部における損失を少なくすることが困難であ
る。
【0008】特開平5−181031号公報には、屈折
率がnw の凸状のコアの外周を屈折率がnc (nc <n
w )のクラッドで覆った光導波路において、上記コアの
材質にSiOxyz (x,y>0、z≧0の実数)
を用いた光導波路が記載されている。
【0009】同公報では、コアとクラッドとの屈折率差
が大きく、しかも反りが小さく、低損失である光導波路
を安価に製造することを目的としている。同公報では、
SiO2 基板の上に、プラズマCVD法によってSiO
NHのコアを形成し、さらに、比屈折率差の増大化と熱
膨張係数の調節用としてB、P、F等の屈折率制御用添
加物を含むSiO2 のクラッドを積層して光導波路とし
ている。同公報には、SiONHのコアの屈折率が1.
46〜1.57の範囲から選べる旨の記載がある。しか
し、同公報記載のSiONHのコアは屈折率の調整範囲
が狭い。同公報には、比屈折率差が7%以下である旨の
記載がある。また、SiONH膜もエッチング面の荒れ
による損失の増大がある。
【0010】特開平5−241035号公報には、上記
特開平5−181031号公報記載の光導波路のコア
に、PやGeなどの屈折率制御用添加物を含有させたも
のが記載されている。同公報では、コアとクラッドとの
物理的特性(熱膨張係数、軟化温度等)の調節のため
に、コアにPやGeなどの屈折率制御用添加物を含有さ
せるとしている。しかし、同公報記載の光導波路も上記
特開平5−181031号公報記載のものと同様に、エ
ッチング面の不良による損失の増大という問題がある。
また、屈折率制御用添加物は、光吸収を増大させて損失
を大きくするという問題がある。
【0011】特開平6−59147号公報には、基板上
にプラズマCVD法により、屈折率が1.46〜1.6
0の範囲にあるSiOx (x=1.5〜1.9)を用い
て略矩形状のコアを形成し、該コアをそれよりも屈折率
の低い材料からなる低屈折率材で覆った光導波路が記載
されている。
【0012】同公報では、コアに屈折率制御用添加物を
添加する必要がないため添加物の揮散による屈折率変化
がほとんどなく、また、コアとクラッドとで熱膨張係数
に大きな違いがないので高寸法精度の光回路をパターニ
ングできる、としている。しかし、同公報記載のコアも
SiO2 系であるため、屈折率制御範囲が狭く、また、
エッチング面の不良による損失の増大という問題があ
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、内部
での損失が小さく、開口数が大きいために光回路との接
合部での損失が小さく、しかも寸法精度が良好な光導波
路を、安価に提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(8)のいずれかの構成により達成される。 (1)屈折率n1 のコアの周面が、屈折率n2 (n1
2 )の下部クラッド層と屈折率n3 (n1 >n3 )の
上部クラッド層とで被覆されており、コアがSi、Cお
よびHを主成分とし、この主成分の組成が 式I SiCX1Y1 (上記式IにおいてX1およびY1は原子比を表わし、 0<X1≦10、 0.1≦Y1/(1+X1)≦4 である)で表わされる光導波路。 (2)下部クラッド層がSi、CおよびHを主成分と
し、この主成分の組成が 式II SiCX2Y2 (上記式IIにおいてX2およびY2は原子比を表わし、 0<X2≦10、 0.1≦Y2/(1+X2)≦4 である)で表わされる上記(1)の光導波路。 (3)上部クラッド層がSi、CおよびHを主成分と
し、この主成分の組成が 式III SiCX3Y3 (上記式III においてX3およびY3は原子比を表わ
し、 0<X3≦10、 0.1≦Y3/(1+X3)≦4 である)で表わされる上記(1)または(2)の光導波
路。 (4)上部クラッド層および/または下部クラッド層が
SiOx (1.5≦x≦2.5)を主成分とする上記
(1)〜(3)のいずれかの光導波路。 (5)SiOx を主成分とするクラッド層が、B、P、
F、Ge、Ti、Mo、AlおよびFeから選択される
少なくとも1種の元素を含む上記(4)の光導波路。 (6)コアの屈折率n1 が波長1310nmにおいて1.
4〜3.0である上記(1)〜(5)のいずれかの光導
波路。 (7)上記(1)〜(6)の光導波路を製造する方法で
あって、コアをプラズマCVD法により形成するか、コ
アならびに上部クラッド層および/または下部クラッド
層をプラズマCVD法により形成する光導波路の製造方
法。 (8)前記プラズマCVD法がバイアス印加プラズマC
VD法である上記(7)の光導波路の製造方法。
【0015】
【作用および効果】本発明では、光導波路のコアをSi
CH系の非晶質材料で構成する。SiCH系材料のコア
は、バイアス印加プラズマCVD法などで形成すること
により、波長1310nmにおける屈折率を1.4〜3.
0程度の範囲内で容易に制御できる。このため、クラッ
ドをSiO2 系材料で構成した場合でも、また、クラッ
ドをSiCH系材料で構成した場合でも、コアとクラッ
ドとの間の屈折率差を大きくすることができる。このよ
うに両者間の屈折率差が大きいため光導波路を小型化で
き、これにより損失の低減と生産性の向上とが可能とな
る。また、前記屈折率差が大きいため、導波路としての
開口数が大きくなるので、光回路との接合部における損
失を小さくすることが容易である。
【0016】しかも、屈折率制御用の金属元素をコアに
添加する必要がないため、高価でかつ毒性や爆発性が高
く蒸発しにくいガスを用いないですむ。このため、損失
が小さく均質なコアが低コストで得られる。
【0017】また、SiCH系材料は熱膨張係数がSi
2 系材料に近いため、クラッドにSiO2 系材料を用
いた場合でも素子の反りが小さく、このため寸法精度が
高く、特性も良好な光回路が実現する。クラッドにもS
iCH系材料を用いた場合には、素子の反りは実質的に
生じない。
【0018】また、SiCH系材料からなる膜を形成
し、これをドライエッチングによりコア形状に加工した
とき、エッチング面の平滑度は極めて良好となるので、
損失が著しく小さくなる。
【0019】また、SiCH系材料は吸収係数が小さい
ため、高性能な光導波路が実現する。本発明では、Si
CH系材料からなるコアの波長1310nmにおける吸収
係数を、0〜0.05程度とすることができる。
【0020】
【具体的構成】以下、本発明の具体的構成について詳細
に説明する。
【0021】本発明の光導波路の構成例の断面図を、図
1および図2に示す。図1に示す光導波路は、基板2上
に、下部クラッド層21を有し、下部クラッド層21上
に矩形状断面をもつコア3を有し、コア3の両側面およ
び上面を、上部クラッド層22で被覆している。図2に
示す光導波路は、基板としての機能も有する下部クラッ
ド層21上に、矩形状断面をもつコア3を有し、コア3
の両側面および上面を、上部クラッド層22で被覆して
いる。
【0022】図1および図2において、コアの屈折率を
1 、下部クラッド層の屈折率をn 2 、上部クラッド層
の屈折率をn3 としたとき、n1 >n2 かつn1 >n3
である。なお、n1 、n2 およびn3 の関係は、目的と
する使用波長、例えば200〜5000nm程度の範囲か
ら選択される使用波長において成立すればよい。
【0023】コアは、Si、CおよびHを主成分とし、
この主成分の組成は、 式I SiCX1Y1 で表わされる。上記式IにおいてX1およびY1は原子
比を表わし、 0<X1≦10、 0.1≦Y1/(1+X1)≦4 であり、好ましくは 0.1≦X1≦4、 0.2≦Y1/(1+X1)≦2.5 である。X1が小さすぎると屈折率が高めとなって低く
することができなくなるため、屈折率の制御が困難とな
る。一方、X1が大きすぎると吸収係数が大きくなって
損失が増大してしまう。Y1/(1+X1)が小さすぎ
ると内部応力が大きくなりすぎ、コア−クラッド界面で
の剥離が生じやすくなる。また、コア−クラッド界面で
の損失が大きくなる。一方、Y1/(1+X1)が大き
すぎると屈折率が低めとなって高くすることができなく
なるため、屈折率の制御が困難となる。
【0024】コアの組成を上記式Iで表わされるものと
することにより、波長1310nmにおけるn1 を1.4
〜3.0程度の範囲内で自在に制御することが可能であ
る。そして、上部クラッド層や下部クラッド層を後述す
る組成とすることにより、比屈折率差を1%以上、特に
10%以上とすることが容易にできる。なお、本発明の
光導波路の比屈折率差は、通常、200%以下である。
比屈折率差Δとは、コアと下部クラッド層との間では Δ=(n1 2 −n2 2 )/2n1 2 であり、n1 とn2 との差が小さい場合には Δ≒(n1 −n2 )/n1 である。また、コアと上部クラッド層との間では Δ=(n1 2 −n3 2)/2n1 2 であり、n1 とn3 との差が小さい場合には Δ≒(n1 −n3 )/n1 である。比屈折率差は、光導波路において重要なパラメ
ータである。比屈折率差が大きければ、コアに入射した
光の全反射角が大きくなるため、光導波路が受け入れる
ことのできる光の入射角度(受光角)が大きくなる。受
光角に関する性能を表わすパラメータとしては、開口数
NAがあり、 NA=n1 sinθc =n1 (2Δ)1/2 (θc は全反射角)である{「光ファイバ通信入門」
(末松安晴・伊賀健一著、オーム社発行)参照}。本発
明の光導波路では、開口数を0.21以上、特に0.6
4以上とすることが容易にできる。なお、本発明の光導
波路の開口数は、通常、2.50以下である。
【0025】下部クラッド層および/または上部クラッ
ド層も、Si、CおよびHを主成分とすることが好まし
い。
【0026】下部クラッド層の主成分は、 式II SiCX2Y2 で表わされるものであることが好ましい。上記式IIにお
いてX2およびY2は原子比を表わし、 0<X2≦10、 0.1≦Y2/(1+X2)≦4 であり、好ましくは 0.1≦X2≦4、 0.2≦Y2/(1+X2)≦3 である。X2が小さすぎると屈折率が高めとなって低く
することができなくなるため、屈折率の制御が困難とな
る。一方、X2が大きすぎると吸収係数が大きくなって
損失が増大してしまう。Y2/(1+X2)が小さすぎ
ると内部応力が大きくなりすぎ、コア−クラッド界面で
の剥離が生じやすくなる。また、コア−クラッド界面で
の損失が大きくなる。一方、Y2/(1+X2)が大き
すぎると屈折率が低めとなって高くすることができなく
なるため、屈折率の制御が困難となる。X2およびY2
の具体的値は、所望の比屈折率差が得られるように、コ
アの組成に応じて適宜決定すればよい。
【0027】上部クラッド層の主成分は、 式III SiCX3Y3 で表わされるものであることが好ましい。上記式III に
おいてX3およびY3は原子比を表わし、 0<X3≦10、 0.1≦Y3/(1+X3)≦4 であり、好ましくは 0.1≦X3≦4、 0.2≦Y3/(1+X3)≦3 である。X3が小さすぎると屈折率が高めとなって低く
することができなくなるため、屈折率の制御が困難とな
る。一方、X3が大きすぎると吸収係数が大きくなって
損失が増大してしまう。Y3/(1+X3)が小さすぎ
ると内部応力が大きくなりすぎ、コア−クラッド界面で
の剥離が生じやすくなる。また、コア−クラッド界面で
の損失が大きくなる。一方、Y3/(1+X3)が大き
すぎると屈折率が低めとなって高くすることができなく
なるため、屈折率の制御が困難となる。X3およびY3
の具体的値は、所望の比屈折率差が得られるように、コ
アの組成に応じて適宜決定すればよい。
【0028】下部クラッド層および上部クラッド層のい
ずれもがSiCH系材料から構成される場合、両者の組
成および屈折率は等しいことが好ましいが、異なってい
てもよい。
【0029】コア、上部クラッド層および下部クラッド
層は、上記主成分だけから構成した場合でも十分な比屈
折率差が得られ、しかもこの場合、原料が安価で製造も
容易であるが、必要に応じて各種元素を添加してもよ
い。このような元素としては、例えばB、P、F、G
e、Al、Sn、Zn、Pb等の少なくとも1種が挙げ
られる。ただし、コアやクラッド層中におけるこれらの
元素の総量は、5原子%以下であることが好ましい。こ
れらの元素の総量が多すぎると損失が大きくなる。
【0030】下部クラッド層および/または上部クラッ
ド層は、SiOx (1.5≦x≦2.5)を主成分とす
るものであってもよい。下部クラッド層が基板としての
機能も有する図2に示す構成では、通常、下部クラッド
層21にSiO2 等のSiOx を用いる。クラッド層が
SiOx を主成分とする場合、クラッド層はB、P、
F、Ge、Ti、Mo、AlおよびFeから選択される
少なくとも1種の元素を含んでいてもよい。これらの元
素は、屈折率制御用として必要に応じて添加される。ク
ラッド層中におけるこれらの元素の合計量は、好ましく
は10原子%以下、より好ましくは5原子%以下であ
る。添加量が多すぎると損失が大きくなる。
【0031】なお、コアおよびクラッド層の組成は、化
学分析などにより測定することができる。
【0032】下部クラッド層や上部クラッド層の主成分
を、上記式IIや上記式III で表わされるものとすること
により、波長1310nmにおけるn2 やn3 も1.4〜
3.0程度の範囲内で自在に制御できるので、コアとク
ラッド層との比屈折率差を大きくすることができる。ま
た、クラッド層の主成分をSiOx とした場合、屈折率
を1.4〜1.6程度とすることができるので、この場
合でも比屈折率差を大きくすることができる。
【0033】n2 とn3 とは、通常、同等とするが、用
途によっては適当な差をもたせてもよい。
【0034】光導波路の形状および寸法は特に限定され
ないが、通常、コアの断面形状はほぼ矩形状とし、コア
断面の高さは1〜100μm 程度、コア断面の幅は1〜
100μm 程度、図1に示すように基板上に下部クラッ
ド層を設ける場合の下部クラッド層の厚さは5μm 程度
以上、図2に示すように基板としての機能を有する下部
クラッド層の厚さも5μm 程度以上とする。
【0035】なお、図1に示すように基板上に下部クラ
ッド層を設ける場合、基板はSi、LiNbO3 、ガラ
ス等から構成すればよい。
【0036】次に、光導波路の製造方法を説明する。
【0037】本発明では、コアをプラズマCVD法によ
り形成するか、コアならびに上部クラッド層および/ま
たは下部クラッド層をプラズマCVD法により形成する
ことが好ましい。特に、SiCH系のコアやクラッド層
の形成には、プラズマCVD法を用いることが好まし
い。プラズマCVD法については、例えば特開平4−4
1672号等に記載されている。プラズマCVD法にお
けるプラズマは、直流、交流のいずれであってもよく、
交流としては数ヘルツからマイクロ波まで可能である。
また、ダイヤモンド薄膜技術(総合技術センター発行)
などに記載されているECRプラズマも使用可能であ
る。
【0038】本発明では、プラズマCVD法としてバイ
アス印加プラズマCVD法を用いることが好ましい。バ
イアス印加プラズマCVD法では、被堆積物(基板、下
部クラッド層、コア等)に負のバイアス電圧を印加す
る。バイアス電圧は、直流でも交流(例えば50Hz〜
2.45GHz )でもよい。また、バイアス電圧を印加せ
ずにセルフバイアスを利用してもよい。電気的に絶縁さ
れている電極に直流または交流の電圧を印加すると、電
極表面にプラズマ中の電子が付着して負の電位となる。
これをセルフバイアス電圧という。この方法について
は、例えば本発明者らによる M.Nakayama et al, Journ
al of the Ceramic Society of Japan Int. Edition Vo
l 98 607-609 (1990) 等に詳細に記載されている。バイ
アス印加プラズマCVD法において、バイアス電圧を例
えば−10〜−2000 Vの範囲で変化させることによ
りSiCH系材料の組成や緻密さなどを制御して、屈折
率を上記のように変化させることができる。
【0039】SiCH系材料からなるコアやクラッド層
をプラズマCVD法により形成する場合、原料ガスに
は、下記〜の各グループに属する化合物を使用する
ことが好ましい。の化合物はSi、CおよびHを含
み、の化合物はSi、またはSiおよびHを含み、
の化合物はCおよびHを含む。これらのうち、の化合
物だけを用いてもよく、の化合物に加え、の化合物
および/またはの化合物を用いてもよい。また、の
化合物との化合物とを併用してもよい。なお、一つの
グループから2種以上の化合物を選択してもよい。
【0040】有機シラン系化合物:(CH3 )SiH
3 、(CH32 SiH2 、(CH33 SiH、(C
34 Si、(C252 SiH2 、(C25
4 Si、(C494 Si、(CH32 (C2
52 Si、(C654 Si、(C653 (C
3 )Si、(C652 (CH32 Si、(C6
5 )(CH33 Si、(CH33 SiSi(CH
33 、(CH33 SiCH2 Si(CH33
ど。
【0041】水素化ケイ素およびフッ化ケイ素:Si
4 、Si26 、SiF4 など。
【0042】炭化水素:CH4 、C26 、C3
8 、C24 、C22 など。
【0043】上記各原料ガスの流量比は、原料ガスの種
類や目的とする膜組成などに応じて適宜決定すればよ
い。
【0044】SiOx 系材料をプラズマCVD法により
形成する場合、原料ガスとしては、上記の化合物とO
2 とを用いればよい。また、SiOx 系材料に屈折率制
御用の上記元素を添加する場合、さらに、これらの元素
を含む各種有機金属化合物、例えば、B26 、PH
3 、F2 、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミ
ニウム、テトラメチルゲルマニウム、テトラエチルゲル
マニウム、テトラメチル鉛、テトラメチルスズ、テトラ
エチルスズ、ジメチル亜鉛などを原料ガスとして用いれ
ばよい。
【0045】図1に示す構成の本発明の光導波路は、通
常、図3に示す手順で作製される。
【0046】 図3(a):基板2上に下部クラッド
層21を形成する。下部クラッド層は、上述したように
プラズマCVD法により形成することが好ましいが、常
圧CVD法、減圧CVD法、スパッタ法等の他の方法に
より形成してもよい。
【0047】 図3(b):下部クラッド層21を被
覆するコア層31を形成する。
【0048】 図3(c):コア層31を被覆するマ
スクパターン4を形成する。マスクパターン4は、コア
層31をエッチング等によりコア3とする際のマスクと
なるものであり、W等の各種金属から構成されることが
好ましい。マスクパターン4は、まず、コア層31全面
を被覆するマスク層をスパッタ法などにより形成し、こ
のマスク層をドライエッチングやフォトリソグラフィー
などによりパターニングして形成すればよい。
【0049】 図3(d):コア層31のマスクパタ
ーン4で被覆された領域以外を選択的に除去し、コア3
を形成する。コア層31の選択的除去は、ドライエッチ
ングやフォトリソグラフィーなどにより行なえばよい。
SiCH系のコア層は、CF4 +O2 の混合ガスを用い
るリアクティブイオンエッチング等により容易にエッチ
ングでき、また、リフトオフによりエッチングすること
もできる。コア3形成後、エッチング等によりマスクパ
ターン4を除去する。
【0050】 図3(e):上部クラッド層22を形
成する。上部クラッド層は、上述したようにプラズマC
VD法により形成することが好ましいが、常圧CVD
法、減圧CVD法、スパッタ法等の他の方法により形成
してもよい。
【0051】上部クラッド層形成後、基板と各層との積
層体を所定の寸法に切断し、端面を研磨して光導波路素
子とする。
【0052】なお、上部クラッド層形成後、必要に応じ
て熱処理を施してもよい。
【0053】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例を示し、本発明
をさらに詳細に説明する。
【0054】<実施例1>表1に示す光導波路サンプル
を以下の手順で作製した。
【0055】サンプルNo. 101 CVD装置のチャンバ内を10-5Torr以下まで減圧した
後、(CH3 )SiH3 (流量10SCCM)とCH4 (流
量2SCCM)とを原料ガスとして導入し、圧力を0.5To
rrとした。そして、バイアス印加プラズマCVD法によ
り、Si(100)基板上に厚さ10μm の下部クラッ
ド層を形成した。プラズマCVDの条件は、RF電源パ
ワー55W、周波数13.56MHz とし、対向電極には
SiO2板を用いた。DCバイアス電圧を表1に示す。
下部クラッド層の組成を化学分析により測定し、また、
下部クラッド層の波長1310nmにおける屈折率n2
よび吸収係数k2 を測定した。結果を表1に示す。
【0056】次に、下部クラッド層上に厚さ5μm のコ
ア層を形成した。プラズマCVDの条件は、RF電源パ
ワー220Wとし、DCバイアス電圧を表1に示す値と
した以外は下部クラッド層形成条件と同様とした。コア
層の組成、波長1310nmにおける屈折率n1 および吸
収係数k1 を、表1に示す。
【0057】次に、リアクティブイオンエッチング法を
用いて、CF4 +O2 の混合ガスでコア層をエッチング
し、断面矩形状(断面の高さ5μm 、幅5μm )のコア
とした。
【0058】次に、下部クラッド層形成条件と同条件
で、コア上面からの高さが10μm となるように上部ク
ラッド層を形成し、光導波路サンプルとした。上部クラ
ッド層の組成、屈折率および吸収係数は、下部クラッド
層と同一である。
【0059】このサンプルの波長1310nmにおける挿
入損失を測定した。また、前記した比屈折率差および開
口数を算出した。結果を表1に示す。
【0060】サンプルNo. 102 RF電源パワーを200Wとし、DCバイアス電圧を表
1に示す値とした以外はサンプルNo. 101と同様にし
て下部クラッド層を形成した。
【0061】次いで、RF電源パワーを200Wとし、
DCバイアス電圧を表1に示す値とした以外はサンプル
No. 101と同様にしてコア層を形成した。
【0062】サンプルNo. 101と同様にしてコア層を
エッチングした後、下部クラッド層と同条件で上部クラ
ッド層を形成し、光導波路サンプルとした。このサンプ
ルの光学特性および挿入損失を表1に示す。
【0063】サンプルNo. 103 CH4 (流量2SCCM)に替えてC22 (流量5SCCM)
を用い、RF電源パワーを300Wとし、DCバイアス
電圧を表1に示す値とした以外はサンプルNo.101と
同様にしてコア層を形成した。下部クラッド層および上
部クラッド層は、サンプルNo. 101と同様にして形成
した。このサンプルの光学特性および挿入損失を表1に
示す。
【0064】サンプルNo. 104 CH4 の流量を50SCCMとし、RF電源パワーを75W
とし、DCバイアス電圧を表1に示す値とした以外はサ
ンプルNo. 101と同様にしてコア層を形成した。下部
クラッド層および上部クラッド層は、サンプルNo. 10
1と同様にして形成した。このサンプルの光学特性およ
び挿入損失を表1に示す。
【0065】サンプルNo. 105 下部クラッド層および上部クラッド層の形成に際して、
原料ガスとしてSiH4 (流量5SCCM)およびO2 (流
量12SCCM)を用い、RF電源パワーを250Wとし、
DCバイアス電圧を表1に示す値とした。これら以外は
サンプルNo. 101と同様にして、光導波路サンプルを
作製した。このサンプルの光学特性および挿入損失を表
1に示す。
【0066】サンプルNo. 106 コア形成に際して、DCバイアス電圧を表1に示す値と
し、下部クラッド層および上部クラッド層形成に際し
て、原料ガスとしてSiH4 (流量7SCCM)、O2 (流
量15SCCM)およびテトラメチルスズ(流量3SCCM)を
用い、RF電源として1MHz 、100Wのものを用い、
DCバイアス電圧を表1に示す値とした以外は、サンプ
ルNo. 101と同様にして光導波路サンプルを作製し
た。このサンプルの光学特性および挿入損失を表1に示
す。
【0067】サンプルNo. 107 下部クラッド層および上部クラッド層の形成には、Si
2 をターゲットとしたスパッタ法を用いた。コア層は
組成がSiONHであり、その形成には、原料ガスとし
てSi(OC254 (流量10SCCM)、N2 (流量
5SCCM)およびO2 (流量2SCCM)を用い、RF電源パ
ワーを200WとしたプラズマCVD法を利用した。こ
れら以外はサンプルNo. 101と同様とした。
【0068】
【表1】
【0069】表1に示される結果から、本発明の効果が
明らかである。すなわち、コア、またはコアおよびクラ
ッド層を所定組成のSiCH系材料から構成することに
より、挿入損失を小さくでき、しかも開口数を大きくす
ることができる。
【0070】なお、X線回折により、コアおよびクラッ
ド層が非晶質であることが確認された。
【0071】<実施例2>原料ガスとして(CH34
Siを用い、チャンバ内圧力を0.025Torrとし、R
F電源パワーを500Wとし、DCバイアス電圧を表2
に示す値とした以外はサンプルNo. 101と同様にして
コア層を形成した。表2に示すコア層について、サンプ
ルNo. 101と同様にしてn1 およびk1 を測定した。
結果を表2に示す。
【0072】
【表2】
【0073】表2から、バイアス電圧を変更することに
より屈折率を広い範囲内で制御できること、また、吸収
係数を常に小さくできることがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光導波路の構成例を示す断面図であ
る。
【図2】本発明の光導波路の構成例を示す断面図であ
る。
【図3】(a)〜(e)は、光導波路の製造工程を説明
するための断面図である。
【符号の説明】
2 基板 21 下部クラッド層 22 上部クラッド層 3 コア 31 コア層 4 マスクパターン

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屈折率n1 のコアの周面が、屈折率n2
    (n1 >n2 )の下部クラッド層と屈折率n3 (n1
    3 )の上部クラッド層とで被覆されており、コアがS
    i、CおよびHを主成分とし、この主成分の組成が 式I SiCX1Y1 (上記式IにおいてX1およびY1は原子比を表わし、 0<X1≦10、 0.1≦Y1/(1+X1)≦4 である)で表わされる光導波路。
  2. 【請求項2】 下部クラッド層がSi、CおよびHを主
    成分とし、この主成分の組成が 式II SiCX2Y2 (上記式IIにおいてX2およびY2は原子比を表わし、 0<X2≦10、 0.1≦Y2/(1+X2)≦4 である)で表わされる請求項1の光導波路。
  3. 【請求項3】 上部クラッド層がSi、CおよびHを主
    成分とし、この主成分の組成が 式III SiCX3Y3 (上記式III においてX3およびY3は原子比を表わ
    し、 0<X3≦10、 0.1≦Y3/(1+X3)≦4 である)で表わされる請求項1または2の光導波路。
  4. 【請求項4】 上部クラッド層および/または下部クラ
    ッド層がSiOx (1.5≦x≦2.5)を主成分とす
    る請求項1〜3のいずれかの光導波路。
  5. 【請求項5】 SiOx を主成分とするクラッド層が、
    B、P、F、Ge、Ti、Mo、AlおよびFeから選
    択される少なくとも1種の元素を含む請求項4の光導波
    路。
  6. 【請求項6】 コアの屈折率n1 が波長1310nmにお
    いて1.4〜3.0である請求項1〜5のいずれかの光
    導波路。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6の光導波路を製造する方法
    であって、コアをプラズマCVD法により形成するか、
    コアならびに上部クラッド層および/または下部クラッ
    ド層をプラズマCVD法により形成する光導波路の製造
    方法。
  8. 【請求項8】 前記プラズマCVD法がバイアス印加プ
    ラズマCVD法である請求項7の光導波路の製造方法。
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JP2019082576A (ja) * 2017-10-31 2019-05-30 日本電信電話株式会社 光導波路およびその製造方法

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