JPH0933599A - パターン検査方法および検査装置 - Google Patents

パターン検査方法および検査装置

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JPH0933599A
JPH0933599A JP8010753A JP1075396A JPH0933599A JP H0933599 A JPH0933599 A JP H0933599A JP 8010753 A JP8010753 A JP 8010753A JP 1075396 A JP1075396 A JP 1075396A JP H0933599 A JPH0933599 A JP H0933599A
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JP
Japan
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wiring pattern
image signal
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wiring
inspected
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Application number
JP8010753A
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Yoko Suzuki
洋子 鈴木
Hideaki Doi
秀明 土井
Yasuhiko Hara
靖彦 原
Tadashi Iida
正 飯田
Yasuhiro Fujishita
泰宏 藤下
Yasuo Nakagawa
泰夫 中川
Takanori Ninomiya
隆典 二宮
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
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    • G06T7/0004Industrial image inspection
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/10Image acquisition modality
    • G06T2207/10116X-ray image
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
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    • G06T2207/20Special algorithmic details
    • G06T2207/20036Morphological image processing
    • G06T2207/20044Skeletonization; Medial axis transform
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】多層基板の配線パターンの内部欠陥も含めて3
次元形状欠陥の検査を可能とする配線パターン検査方法
およびその装置を提供すること。 【解決手段】照射されたX線により被検査対象物を透過
して複数層の配線パターンの重なりも含めて配線パター
ンの厚さに応じたX線透過濃淡画像信号をディジタル画
像信号に変換し、この変換されたディジタル画像信号に
対して配線パターンの重畳数に応じた複数の閾値で2値
化37して複数の重畳数に応じた2値化画像信号を抽出
し、2値化画像信号の各々について骨格線を示す骨格線
画像信号を抽出40し、これら抽出された重畳数の多い
2値化骨格線画像信号から得られる配線パターンの接続
情報と重畳数の少ない2値化骨格線画像信号から得られ
る配線パターンの接続情報とを比較することによって配
線パターンの欠陥を検査する欠陥判定処理手段54とを
備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント配線基板
等の複数層からなる配線パターン(回路パターン)の内
部欠陥を含めた欠損欠陥やノジュール欠陥(三次元形状
欠陥)を検査できるようにしたX線等の電磁波または超
音波を用いた配線パターン検査方法及びその装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、プリント配線基板等の配線パター
ン(回路パターン)の底部の欠損欠陥を含む厚み方向の
欠陥(三次元欠陥)を、例えばX線透過画像に基づいて
配線パターンが存在しない場合と区別して精度良く検査
できる配線パターン検査技術として、特開平5−215
694号公報(従来技術1)において知られている。
【0003】また従来、印刷配線パターンの光学像を撮
像して電気信号(画像信号)に変換し、この電気信号
(画像信号)を2値化画像信号に変換し、この2値化画
像信号に基づいて配線パターンの選択された2点間(着
目点間)の連結関係を調べ、連結関係をそれらの点に付
された番号の対で表わした接続データを生成し、その接
続データと、設計情報等より作成して連結関係にある点
に付された番号を循環リスト構造で表わした基準データ
と比較することにより配線パターンの断線(半断線も含
む)欠陥、短絡(短絡に近いものも含む)欠陥を検出す
る技術として、特開昭59−192945号公報(従来
技術2)において知られている。また従来、プリント基
板等の配線パターン(回路パターン)から骨格線の端点
および骨格線の分岐等の特異点を抽出し、この特異点の
座標を被検査配線パターンの情報として記憶し、次に記
憶した特異点の座標情報を読出して基準の配線パターン
から抽出された基準の特異点の座標情報と比較すること
により両者の配線パターン形状の相違を断線欠陥、短絡
欠陥として検出する技術として、特開昭62−1313
91号公報(従来技術2)において知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記何れの従来技術に
は、プリント配線基板等において配線パターンが重畳さ
れても配線パターンの底部等に発生する内部の欠損欠陥
(三次元欠陥)を見逃しすることなく確実に検査できる
ようにした課題について考慮されていない。
【0005】本発明の目的は、上記従来技術の課題を解
決すべく、プリント配線基板等において配線パターンが
重畳されても配線パターンの底部等に発生する内部の欠
損欠陥やノジュール欠陥(三次元欠陥)を、X線等の電
磁波または超音波を用いて見逃しすることなく確実に検
査できるようにした配線パターン検査方法及びその装置
を提供することにある。また本発明の他の目的は、プリ
ント配線基板等において配線パターンが重畳されても配
線パターンの底部等に発生する内部の欠損欠陥やノジュ
ール欠陥(三次元欠陥)を、X線を用いて見逃しするこ
となく確実に検査できるようにした配線パターン検査方
法及びその装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、配線パターンが複数層形成された被検査
対象物にX線を照射し、該被検査対象物から複数層の配
線パターンの重なりも含めて配線パターンの厚さに応じ
た濃淡画像信号を検出し、この濃淡画像信号から前記配
線パターンの重畳数に応じた複数の画像信号を抽出し、
これら抽出された重畳数の多い画像信号から得られる配
線パターンの端点情報または孤立点情報と前記抽出され
た重畳数の少ない画像信号から得られる前記端点または
孤立点における配線パターンの分岐情報とを比較するこ
とによって配線パターンの欠陥(欠損欠陥やノジュール
欠陥)を検査することを特徴とする配線パターン検査方
法である。また本発明は、配線パターンが複数層形成さ
れた被検査対象物にX線を照射し、該被検査対象物から
複数層の配線パターンの重なりも含めて配線パターンの
厚さに応じた濃淡画像信号を検出し、この濃淡画像信号
から前記配線パターンの重畳数に応じた複数の画像信号
を抽出し、これら抽出された複数の画像信号の各々につ
いて骨格線を示す骨格線画像信号を抽出し、これら抽出
された重畳数の多い骨格線画像信号から得られる配線パ
ターンの端点情報または孤立点情報と前記抽出された重
畳数の少ない骨格線画像信号から得られる前記端点また
は孤立点における配線パターンの分岐情報とを比較する
ことによって配線パターンの欠陥(欠損欠陥やノジュー
ル欠陥)を検査することを特徴とする配線パターン検査
方法である。
【0007】また本発明は、配線パターンが複数層形成
された被検査対象物にX線を照射し、該被検査対象物を
透過して複数層の配線パターンの重なりも含めて配線パ
ターンの厚さに応じたX線透過濃淡画像信号を検出し、
このX線透過濃淡画像信号から前記配線パターンの重畳
数に応じた複数の画像信号を抽出し、これら抽出された
重畳数の多い画像信号から得られる配線パターンの端点
情報または孤立点情報と前記抽出された重畳数の少ない
画像信号から得られる前記端点または孤立点における配
線パターンの分岐情報とを比較することによって配線パ
ターンの欠陥を検査することを特徴とする配線パターン
検査方法である。また本発明は、配線パターンが複数層
形成された被検査対象物にX線を照射し、該被検査対象
物を透過して複数層の配線パターンの重なりも含めて配
線パターンの厚さに応じたX線透過濃淡画像信号を検出
し、このX線透過濃淡画像信号から前記配線パターンの
重畳数に応じた複数の画像信号を抽出し、これら抽出さ
れた複数の画像信号の各々について骨格線を示す骨格線
画像信号を抽出し、これら抽出された重畳数の多い骨格
線画像信号から得られる配線パターンの端点情報または
孤立点情報と前記抽出された重畳数の少ない骨格線画像
信号から得られる前記端点または孤立点における配線パ
ターンの分岐情報とを比較することによって配線パター
ンの欠陥を検査することを特徴とする配線パターン検査
方法である。
【0008】また本発明は、配線パターンが複数層形成
された被検査対象物にX線を照射し、該被検査対象物を
透過して複数層の配線パターンの重なりも含めて配線パ
ターンの厚さに応じたX線透過濃淡画像信号を検出し、
このX線透過濃淡画像信号をディジタル画像信号に変換
し、この変換されたディジタル画像信号に対して前記配
線パターンの重畳数に応じた複数の閾値で2値化して複
数の重畳数に応じた2値化画像信号を抽出し、これら抽
出された重畳数の多い2値化画像信号から得られる配線
パターンの端点情報または孤立点情報と前記抽出された
重畳数の少ない2値化画像信号から得られる前記端点ま
たは孤立点における配線パターンの分岐情報とを比較す
ることによって配線パターンの欠陥を検査することを特
徴とする配線パターン検査方法である。また本発明は、
配線パターンが複数層形成された被検査対象物にX線を
照射し、該被検査対象物を透過して複数層の配線パター
ンの重なりも含めて配線パターンの厚さに応じたX線透
過濃淡画像信号を検出し、このX線透過濃淡画像信号を
ディジタル画像信号に変換し、この変換されたディジタ
ル画像信号に対して前記配線パターンの重畳数に応じた
複数の閾値で2値化して複数の重畳数に応じた2値化画
像信号を抽出し、これら抽出された複数の2値化画像信
号の各々について骨格線を示す骨格線画像信号を抽出
し、これら抽出された重畳数の多い2値化骨格線画像信
号から得られる配線パターンの端点情報または孤立点情
報と前記抽出された重畳数の少ない2値化骨格線画像信
号から得られる前記端点または孤立点における配線パタ
ーンの分岐情報とを比較することによって配線パターン
の欠陥を検査することを特徴とする配線パターン検査方
法である。
【0009】また本発明は、配線パターンが複数層形成
された被検査対象物にX線を照射し、該被検査対象物か
ら複数層の配線パターンの重なりも含めて配線パターン
の厚さに応じた濃淡画像信号を検出し、この濃淡画像信
号から前記配線パターンの重畳数に応じた複数の画像信
号を抽出し、これら抽出された複数の画像信号の各々に
おける配線パターンの接続関係を比較することによって
配線パターンの欠陥を検査することを特徴とする配線パ
ターン検査方法である。また本発明は、配線パターンが
複数層形成された被検査対象物にX線を照射し、該被検
査対象物から複数層の配線パターンの重なりも含めて配
線パターンの厚さに応じた濃淡画像信号を検出し、この
濃淡画像信号から前記配線パターンの重畳数に応じた複
数の画像信号を抽出し、これら抽出された複数の画像信
号の各々について骨格線を示す骨格線画像信号を抽出
し、これら抽出された複数の骨格線画像信号の各々にお
ける配線パターンの接続関係を比較することによって配
線パターンの欠陥を検査することを特徴とする配線パタ
ーン検査方法である。
【0010】また本発明は、配線パターンが複数層形成
された被検査対象物にX線を照射し、該被検査対象物を
透過して複数層の配線パターンの重なりも含めて配線パ
ターンの厚さに応じたX線透過濃淡画像信号を検出し、
このX線透過濃淡画像信号から前記配線パターンの重畳
数に応じた複数の画像信号を抽出し、これら抽出された
複数の画像信号の各々における配線パターンの接続関係
を比較することによって配線パターンの欠陥を検査する
ことを特徴とする配線パターン検査方法である。
【0011】また本発明は、配線パターンが複数層形成
された被検査対象物にX線を照射し、該被検査対象物を
透過して複数層の配線パターンの重なりも含めて配線パ
ターンの厚さに応じたX線透過濃淡画像信号を検出し、
このX線透過濃淡画像信号から前記配線パターンの重畳
数に応じた複数の画像信号を抽出し、これら抽出された
複数の画像信号の各々について骨格線を示す骨格線画像
信号を抽出し、これら抽出された複数の骨格線画像信号
の各々における配線パターンの接続関係を比較すること
によって配線パターンの欠陥を検査することを特徴とす
る配線パターン検査方法である。
【0012】また本発明は、配線パターンが複数層形成
された被検査対象物にX線を照射し、該被検査対象物を
透過して複数層の配線パターンの重なりも含めて配線パ
ターンの厚さに応じたX線透過濃淡画像信号を検出し、
このX線透過濃淡画像信号をディジタル画像信号に変換
し、この変換されたディジタル画像信号に対して前記配
線パターンの重畳数に応じた複数の閾値で2値化して複
数の重畳数に応じた2値化画像信号を抽出し、これら抽
出された複数の2値化画像信号の各々から得られる配線
パターンの接続関係を比較することによって配線パター
ンの欠陥を検査することを特徴とする配線パターン検査
方法である。また本発明は、配線パターンが複数層形成
された被検査対象物にX線を照射し、該被検査対象物を
透過して複数層の配線パターンの重なりも含めて配線パ
ターンの厚さに応じたX線透過濃淡画像信号を検出し、
このX線透過濃淡画像信号をディジタル画像信号に変換
し、この変換されたディジタル画像信号に対して前記配
線パターンの重畳数に応じた複数の閾値で2値化して複
数の重畳数に応じた2値化画像信号を抽出し、これら抽
出された複数の2値化画像信号の各々について骨格線を
示す2値化骨格線画像信号を抽出し、これら抽出された
複数の2値化骨格線画像信号の各々から得られる配線パ
ターンの接続関係を比較することによって配線パターン
の欠陥を検査することを特徴とする配線パターン検査方
法である。
【0013】また本発明は、配線パターンが複数層形成
された被検査対象物にX線を照射するX線照射手段と、
該X線照射手段で照射されたX線により被検査対象物か
ら複数層の配線パターンの重なりも含めて配線パターン
の厚さに応じた濃淡画像信号を検出するX線濃淡画像検
出手段と、該X線濃淡画像検出手段から検出される濃淡
画像信号から前記配線パターンの重畳数に応じた複数の
画像信号を抽出し、これら抽出された重畳数の多い画像
信号から得られる配線パターンの端点情報または孤立点
情報と前記抽出された重畳数の少ない画像信号から得ら
れる前記端点または孤立点における配線パターンの分岐
情報とを比較することによって配線パターンの欠陥(欠
損欠陥やノジュール欠陥)を検査する欠陥判定処理手段
とを備えたことを特徴とする配線パターン検査装置であ
る。また本発明は、配線パターンが複数層形成された被
検査対象物にX線を照射するX線照射手段と、該X線照
射手段で照射されたX線により被検査対象物から複数層
の配線パターンの重なりも含めて配線パターンの厚さに
応じた濃淡画像信号を検出するX線濃淡画像検出手段
と、該X線濃淡画像検出手段から検出される濃淡画像信
号から前記配線パターンの重畳数に応じた複数の画像信
号を抽出し、これら抽出された複数の画像信号の各々に
ついて骨格線を示す骨格線画像信号を抽出し、これら抽
出された重畳数の多い骨格線画像信号から得られる配線
パターンの端点情報または孤立点情報と前記抽出された
重畳数の少ない骨格線画像信号から得られる前記端点ま
たは孤立点における配線パターンの分岐情報とを比較す
ることによって配線パターンの欠陥を検査する欠陥判定
処理手段とを備えたことを特徴とする配線パターン検査
装置である。また本発明は、配線パターンが複数層形成
された被検査対象物にX線を照射するX線照射手段と、
該X線照射手段で照射されたX線により被検査対象物を
透過して複数層の配線パターンの重なりも含めて配線パ
ターンの厚さに応じたX線透過濃淡画像信号を検出する
X線透過濃淡画像検出手段と、該X線透過濃淡画像検出
手段から検出されるX線透過濃淡画像信号から前記配線
パターンの重畳数に応じた複数の画像信号を抽出し、こ
れら抽出された重畳数の多い画像信号から得られる配線
パターンの端点情報または孤立点情報と前記抽出された
重畳数の少ない画像信号から得られる前記端点または孤
立点における配線パターンの分岐情報とを比較すること
によって配線パターンの欠陥を検査する欠陥判定処理手
段とを備えたことを特徴とする配線パターン検査装置で
ある。
【0014】また本発明は、配線パターンが複数層形成
された被検査対象物にX線を照射するX線照射手段と、
該X線照射手段で照射されたX線により被検査対象物を
透過して複数層の配線パターンの重なりも含めて配線パ
ターンの厚さに応じたX線透過濃淡画像信号を検出する
X線透過濃淡画像検出手段と、該X線透過濃淡画像検出
手段から検出されるX線透過濃淡画像信号から前記配線
パターンの重畳数に応じた複数の画像信号を抽出し、こ
れら抽出された複数の画像信号の各々について骨格線を
示す骨格線画像信号を抽出し、これら抽出された重畳数
の多い骨格線画像信号から得られる配線パターンの端点
情報または孤立点情報と前記抽出された重畳数の少ない
骨格線画像信号から得られる前記端点または孤立点にお
ける配線パターンの分岐情報とを比較することによって
配線パターンの欠陥を検査する欠陥判定処理手段とを備
えたことを特徴とする配線パターン検査装置である。
また本発明は、配線パターンが複数層形成された被検査
対象物にX線を照射するX線照射手段と、該X線照射手
段で照射されたX線により被検査対象物を透過して複数
層の配線パターンの重なりも含めて配線パターンの厚さ
に応じたX線透過濃淡画像信号を検出するX線透過濃淡
画像検出手段と、該X線透過濃淡画像検出手段から検出
されるX線透過濃淡画像信号をディジタル画像信号に変
換し、この変換されたディジタル画像信号に対して前記
配線パターンの重畳数に応じた複数の閾値で2値化して
複数の重畳数に応じた2値化画像信号を抽出し、これら
抽出された重畳数の多い2値化画像信号から得られる配
線パターンの端点情報または孤立点情報と前記抽出され
た重畳数の少ない2値化画像信号から得られる前記端点
または孤立点における配線パターンの分岐情報とを比較
することによって配線パターンの欠陥を検査する欠陥判
定処理手段とを備えたことを特徴とする配線パターン検
査装置である。
【0015】また本発明は、配線パターンが複数層形成
された被検査対象物にX線を照射するX線照射手段と、
該X線照射手段で照射されたX線により被検査対象物を
透過して複数層の配線パターンの重なりも含めて配線パ
ターンの厚さに応じたX線透過濃淡画像信号を検出する
X線透過濃淡画像検出手段と、該X線透過濃淡画像検出
手段から検出されるX線透過濃淡画像信号をディジタル
画像信号に変換し、この変換されたディジタル画像信号
に対して前記配線パターンの重畳数に応じた複数の閾値
で2値化して複数の重畳数に応じた2値化画像信号を抽
出し、これら抽出された複数の2値化画像信号の各々に
ついて骨格線を示す骨格線画像信号を抽出し、これら抽
出された重畳数の多い2値化骨格線画像信号から得られ
る配線パターンの端点情報または孤立点情報と前記抽出
された重畳数の少ない2値化骨格線画像信号から得られ
る前記端点または孤立点における配線パターンの分岐情
報とを比較することによって配線パターンの欠陥を検査
する欠陥判定処理手段とを備えたことを特徴とする配線
パターン検査装置である。また本発明は、配線パターン
が複数層形成された被検査対象物にX線を照射するX線
照射手段と、該X線照射手段で照射されたX線により被
検査対象物から複数層の配線パターンの重なりも含めて
配線パターンの厚さに応じた濃淡画像信号を検出するX
線濃淡画像検出手段と、該X線濃淡画像検出手段から検
出される濃淡画像信号から前記配線パターンの重畳数に
応じた複数の画像信号を抽出し、これら抽出された複数
の画像信号の各々における配線パターンの接続関係を比
較することによって配線パターンの欠陥を検査する欠陥
判定処理手段とを備えたことを特徴とする配線パターン
検査装置である。
【0016】また本発明は、配線パターンが複数層形成
された被検査対象物にX線を照射するX線照射手段と、
該X線照射手段で照射されたX線により被検査対象物か
ら複数層の配線パターンの重なりも含めて配線パターン
の厚さに応じた濃淡画像信号を検出するX線濃淡画像検
出手段と、該X線濃淡画像検出手段から検出される濃淡
画像信号から前記配線パターンの重畳数に応じた複数の
画像信号を抽出し、これら抽出された複数の画像信号の
各々について骨格線を示す骨格線画像信号を抽出し、こ
れら抽出された複数の骨格線画像信号の各々における配
線パターンの接続関係を比較することによって配線パタ
ーンの欠陥を検査する欠陥判定処理手段とを備えたこと
を特徴とする配線パターン検査装置である。また本発明
は、配線パターンが複数層形成された被検査対象物にX
線を照射するX線照射手段と、該X線照射手段で照射さ
れたX線により被検査対象物から複数層の配線パターン
の重なりも含めて配線パターンの厚さに応じた濃淡画像
信号を検出するX線透過濃淡画像検出手段と、該X線透
過濃淡画像検出手段から検出されるX線透過濃淡画像信
号から前記配線パターンの重畳数に応じた複数の画像信
号を抽出し、これら抽出された複数の画像信号の各々に
おける配線パターンの接続関係を比較することによって
配線パターンの欠陥を検査する欠陥判定処理手段とを備
えたことを特徴とする配線パターン検査装置である。
【0017】また本発明は、配線パターンが複数層形成
された被検査対象物にX線を照射するX線照射手段と、
該X線照射手段で照射されたX線により被検査対象物か
ら複数層の配線パターンの重なりも含めて配線パターン
の厚さに応じた濃淡画像信号を検出するX線透過濃淡画
像検出手段と、該X線透過濃淡画像検出手段から検出さ
れるX線透過濃淡画像信号から前記配線パターンの重畳
数に応じた複数の画像信号を抽出し、これら抽出された
複数の画像信号の各々について骨格線を示す骨格線画像
信号を抽出し、これら抽出された複数の骨格線画像信号
の各々における配線パターンの接続関係を比較すること
によって配線パターンの欠陥を検査する欠陥判定処理手
段とを備えたことを特徴とする配線パターン検査装置で
ある。また本発明は、配線パターンが複数層形成された
被検査対象物にX線を照射するX線照射手段と、該X線
照射手段で照射されたX線により被検査対象物から複数
層の配線パターンの重なりも含めて配線パターンの厚さ
に応じた濃淡画像信号を検出するX線透過濃淡画像検出
手段と、該X線透過濃淡画像検出手段から検出されるX
線透過濃淡画像信号をディジタル画像信号に変換し、こ
の変換されたディジタル画像信号に対して前記配線パタ
ーンの重畳数に応じた複数の閾値で2値化して複数の重
畳数に応じた2値化画像信号を抽出し、これら抽出され
た複数の2値化画像信号の各々から得られる配線パター
ンの接続関係を比較することによって配線パターンの欠
陥を検査する欠陥判定処理手段とを備えたことを特徴と
する配線パターン検査装置である。
【0018】また本発明は、配線パターンが複数層形成
された被検査対象物にX線を照射するX線照射手段と、
該X線照射手段で照射されたX線により被検査対象物か
ら複数層の配線パターンの重なりも含めて配線パターン
の厚さに応じた濃淡画像信号を検出するX線透過濃淡画
像検出手段と、該X線透過濃淡画像検出手段から検出さ
れるX線透過濃淡画像信号をディジタル画像信号に変換
し、この変換されたディジタル画像信号に対して前記配
線パターンの重畳数に応じた複数の閾値で2値化して複
数の重畳数に応じた2値化画像信号を抽出し、これら抽
出された複数の2値化画像信号の各々について骨格線を
示す2値化骨格線画像信号を抽出し、これら抽出された
複数の2値化骨格線画像信号の各々から得られる配線パ
ターンの接続関係を比較することによって配線パターン
の欠陥を検査する欠陥判定処理手段とを備えたことを特
徴とする配線パターン検査装置である。また本発明は、
配線パターンが形成された被検査対象物に電磁波または
超音波を照射する照射手段と、該照射手段によって照射
された電磁波または超音波によって前記被検査対象物か
ら検出される配線パターンの画像信号を処理して配線パ
ターンの接続関係から配線パターンの内部欠陥を検出す
るように構成した欠陥判定処理手段とを備えたことを特
徴とする配線パターン検査装置である。
【0019】また本発明は、配線パターンが形成された
被検査対象物から配線パターンの画像信号を検出する配
線パターンの画像信号検出手段と、該配線パターンの画
像信号検出手段から検出される配線パターンの画像信号
を処理して配線パターンの接続関係から配線パターンの
内部欠陥を検出するように構成した欠陥判定処理手段と
を備えたことを特徴とする配線パターン検査装置であ
る。また本発明は、前記配線パターン検査装置におい
て、基板の表面と裏面に配線パターンが形成された基板
の検出画像に対して、得られた配線パターン像の濃淡情
報を用いて、表面と裏面の配線パターンが重なった部分
の像即ち2重配線パターン像を切り出して、重なってい
ない配線パターンの像即ち1重配線パターン像との接続
関係から欠陥を検出することを特徴とする。また本発明
は、前記配線パターン検査装置において、検出した画像
の処理は、1重配線パターン像と2重配線パターン像を
抽出し、第1には1重配線パターン像が切れている部分
すなわち端点である部分を欠陥として検出し、第2には
1重配線パターン像が3差路のように分岐している部分
すなわち3分岐の部分でありなおかつ2重配線パターン
像が切れている部分すなわち端点ではない部分を欠陥と
して検出し、第3には第2の場合とは逆に2重配線パタ
ーン像が端点であり1重配線パターンが3分岐でない部
分を欠陥として検出し、第4には1重配線パターンが4
差路のように分岐している部分すなわち4分岐の部分で
ありなおかつ2重配線パターンが点となっている部分す
なわち孤立点でない部分を欠陥として検出し、第5には
第4の場合とは逆に2重配線パターンが孤立点であり1
重配線パターンが4分岐でない部分を欠陥として検出す
る処理であることを特徴とする。
【0020】また本発明は、前記配線パターン検査装置
において、1重配線パターン像と2重配線パターン像
は、位置ずれが発生することがあるが、その位置ずれを
解消する処理機能を持つことを特徴とする。また本発明
は、前記配線パターン検査装置において、検査対象の基
板は2重以上の配線パターンが存在しうる多層基板であ
り、得られた配線パターン像の濃淡情報を用いて、1か
ら最大重なり数まで、重なり数ごとに配線パターン像を
切り出して、それぞれの接続関係から欠陥を検出するこ
とを特徴とする。また本発明は、プリント配線基板を前
記配線パターン検査方法により検査して良品のプリント
配線基板を製造することを特徴とする。また本発明は、
被検査対象物の基板のX線画像から、配線パターンの重
なり数別に配線パターン像の骨格線を抽出して、その接
続関係を調べて欠損欠陥を検出することを特徴とする。
【0021】前記構成により、配線パターン(回路パタ
ーン)が複数層形成された被検査対象物(プリント配線
基板)において、配線パターン(回路パターン)の底部
欠陥(内部欠陥)も含む欠損欠陥(三次元形状欠陥)ま
たは材料過剰欠陥を、X線等の電磁波または超音波を用
いて検出を可能とし、特に任意の走行方向の配線パター
ン(回路パターン)および2層以上の多層基板の配線パ
ターンにおいて欠損欠陥の検査を高信頼度で実現するこ
とができる。また前記構成により、配線パターン(回路
パターン)の底部欠陥(内部欠陥)を確実に検査できる
ので、配線パターン(回路パターン)が複数層形成され
た被検査対象物(プリント配線基板)の高信頼度を確保
することができ、その結果被検査対象物(プリント配線
基板)を実装する製品の信頼性を益々向上することがで
きる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。図1は本発明に係るX線検査装置の
一実施の形態を示す構成図である。図1におけるX線管
1から発生したX線5は、被検査対象であるプリント基
板6に照射される。プリント基板6中の1視野10を透
過した透過X線像7はX線イメージインテンシファイア
8の受光面11に照射され、X線イメージインテンシフ
ァイア8により光学像16に変換される。
【0023】ここで、プリント基板6は、xステージ2
2およびyステージ23に位置決め搭載された状態で、
プリント基板6の必要な領域(ほぼ全領域)に亘って透
過X線像が得られるように、x、y方向に移動できるよ
うに構成されている。また、X線管1自体は、zステー
ジ(図示せず)上に設置されてzステージによりz方向
24に移動できるように構成され、X線イメージインテ
ンシファイア8への透過X線像7の撮像倍率の変更が可
能となっている。もっとも、X線管1自体の位置を固定
したうえ、その代わりにプリント基板6をzステージに
よりz方向に移動せしめるように構成してもよい。X線
イメージインテンシファイア8で受光する透過X線像7
は、プリント基板6における配線パターン(回路パター
ン)3については金属材料のため厚さに応じて減衰され
た濃淡像を有することになる。プリント基板6における
基材202については、有機材料であるため、X線がほ
とんど透過することになる。従って、X線イメージイン
テンシファイア8において透過X線像から変換された光
学像16は、基材202の部分については明るく、配線
パターン(回路パターン)3の部分については暗く、且
つその厚さに応じた明暗(濃淡)が得られる。この変換
された光学像16は、ミラー17、レンズ18、シャッ
タ19を介して、CCDカメラ20で撮像される。撮像
された光学画像信号28は、画像処理装置27に入力さ
れる。画像処理装置27において、図2に示すように、
A/D変換器29により入力された光学画像信号28が
濃淡に対応したディジタル画像信号33に変換され、レ
ベル変換器30で対数変換を施し、シェーディング補正
回路31によって視野10内において基材201からは
図7及び図8に示すように中央も周囲も一様になるよう
にディジタル画像信号33に対してシェーディング補正
を施し、蛍光分布補正回路32によって適切なフィルタ
リング補正処理を施して鮮明なディジタル画像信号34
に変換し、欠陥判定処理回路(欠陥判定処理手段)35
においてこの変換された鮮明なディジタル画像信号34
に対して欠陥判定アルゴリズムによる処理が施されて欠
陥の座標や属性を含む欠陥データ36が検出される。こ
の検出された欠陥の座標や属性を含む欠陥データ36は
欠陥データ出力装置26に送られる。25は検査装置の
制御装置であり、xyzステージ23、24、25の制
御を含むX線検査装置全体の制御を行う。なお、21
は、X線検査装置の本体部分を示す。
【0024】被検査対象であるプリント基板6には、基
材202の両面にCu、Mo、W等の配線パターン(回
路パターン)3が形成されたものと、更にこのプリント
基板が図4に示すように複数積み重ねられて形成された
多層プリント基板6aとがある。いずれにしてもプリン
ト基板6として複数の配線パターン(回路パターン)3
が基材202または絶縁材を挾んで重畳されるように形
成されている。そして配線パターン3の欠陥として断線
に近い状態であるトンネル状の内部欠損欠陥41と表面
が剥離した表面剥離状の表面欠損欠陥42とがある。こ
のいずれの欠陥においても欠陥の部分においては厚みが
薄くなって形成されている。図5は、プリント基板6の
一部分201の構成を示したものである。図示のよう
に、プリント基板6の一部分201は、基材202の表
面に配線パターン3が各種形成されたものとして構成さ
れているが、その配線パターン3は一般に導電材料であ
るCu、Mo、W等の金属で形成され、また基材202
の材質は有機材料で形成されている。ここで一般にX線
透過による濃淡検出信号レベルGは、次に示す(数1)
式に基づいて、被検査対象(プリント基板)6の材質と
厚さの指数に比例して減少することが知られている。 G=Sexp(−μt) (数1) 但し、Sは被検査対象(プリント基板)6に照射される
X線強度、μは被検査対象(プリント基板)6を構成す
る各部材の材質によって決まる定数、tは被検査対象
(プリント基板)6を構成する各部材の厚さを示すもの
である。
【0025】そこで、図2に示すレベル変換器30で、
例えば次に示す(数2)式に従って、信号の対数変換を
行って信号レベルが被検査対象6のうち、配線パターン
3の厚さtに比例するように補正する。このように対数
変換することによって被検査対象であるプリント基板6
の配線パターン3の厚さtによって感度が変動しないこ
とになる。従って、配線パターン3の層数が多い場合、
閾値で重なり数毎の2値化画像信号に分離し易くなる。 logαG=logαS+(−μt)/(logeα) (数2) 図5において、配線パターン(回路パターン)3は基材
202の両面に形成されており、206は裏面の配線パ
ターンである。配線パターン3のそれぞれの端はパッド
207となっている。図5において、配線パターン3に
は、211、212、213、214、215の5ケ所
に欠陥が存在しており、各欠陥はCu等の導電材料が欠
損しているものである。図5に示すプリント基板の一部
分201を、図1に示すX線検査装置で撮像したX線画
像信号(蛍光分布補正回路31から得られるディジタル
画像信号)34を図6に示す。基材202のみの部分の
像301は明るく、配線パターン3の存在する部分の像
302は暗く、配線パターンが両面に存在する部分の像
303は、更に暗く撮像される。欠損欠陥211、21
2、213、214、215のいずれも厚さが薄くな
り、欠損欠陥211、212、213、214、215
のX線像は、それぞれ311、312、313、31
4、315となり、正常な配線パターンの像よりも明る
くなる。
【0026】図6の304で示された走査線の信号波形
を図7に示す。図6の305で示された走査線の信号波
形を図8に示す。3−101、3−201は濃淡レベル
の座標軸、3−102、3−202は走査線の座標軸で
ある。図7および図8に示すように、表と裏の配線パタ
ーン3が重なっている部分、つまり2重の配線パターン
は、1重の配線パターンの像よりも暗くなる。1重の配
線パターンレベルの閾値Th1、および2重の配線パタ
ーンレベルの閾値Th2を図7および図8に示す。図6
に示すX線画像信号(ディジタル画像信号)34を、図
3に示す欠陥判定処理回路35における2値化回路37
において1重の配線パターンレベルの閾値Th1で2値
化した2値化画像信号(1重以上(1重及び2重)の配
線パターンを示す2値化画像信号である)38を図9に
示す。同様に、図6に示すX線画像信号(ディジタル画
像信号)34を、図3に示す欠陥判定処理回路35にお
ける2値化回路37において2重の配線パターンレベル
の閾値Th2で2値化した2値化画像信号39を図10
に示す。
【0027】図9に示す2値化画像信号38を、図3に
示す欠陥判定処理回路35における骨格線抽出回路40
において骨格線抽出処理を行った結果を図11に示す。
これを1重の配線パターンの骨格線41とよぶものとす
る。同様に、図10に示す2値化画像信号39を、図3
に示す欠陥判定処理回路35における骨格線抽出回路4
0において骨格線抽出処理を行った結果を図12に示
す。これを2重の配線パターン骨格線42とよぶものと
する。ここで、骨格線抽出処理とは、配線パターン像の
接続を保ちながら、配線パターン像の太さを1画素にな
るまで、細らせる処理である。具体的には、例えば図1
3に示されるような3×3画素のオペレータ16種(図
13には3×3画素のオペレータの1種類を示す。)に
より、骨格線が抽出できる十分な回数だけくりかえし処
理すればよい。骨格線抽出処理については、特開昭62
−131391号公報にも記載されている。ここで、図
9に示す2値化画像38、および図10に示す2値化画
像39において、ハッチング部分は1であり、白い部分
は0である。ここで、図15に示されるような3×3画
素のオペレータ16種(図15には、ひげ削除用の3×
3画素のオペレータの1種類を示す。)の内、ひげでは
なく配線パターン像そのものの端の部分を短くする(削
る)効果を持つものを除いて(用いず)、骨格線抽出処
理を行いつつ、骨格線抽出処理においてよく発生するひ
げの削除が可能である。図14にひげの発生した骨格線
の例を示す。801、802、803はひげである。従
って、図13と図15のオペレータの処理をそれぞれ配
線パターン像の形状から定まる必要回数ずつ行うことは
処理効率上有益である。なお、図13、図15に示され
るオペレータによる処理は4連結を接続と見做してい
る。
【0028】図3に示す接続情報抽出43において、1
重の配線パターンの骨格線41から骨格線の接続情報す
なわち分岐数を調べる(抽出する)。例えば骨格線が2
本に枝分れしている画素は分岐数3であり、これを3分
岐とよぶ。この分岐数の数え方を用いれば、1本の骨格
線上の画素は分岐数2である。骨格線の端の部分は分岐
数1であり、この画素を端点とよぶとする。また、全く
孤立している画素は分岐数0であるが、この画素を孤立
点とよぶとする。図11の1重の配線パターン骨格線4
1上の端点抽出44による端点49、3分岐抽出45に
よる3分岐50、4分岐抽出46による4分岐51、お
よび図12の2重の配線パターン骨格線42上の端点抽
出47による端点52、孤立点抽出48による孤立点5
3を図16に示す。図16の各分岐はわかりやすいよう
に1重および2重の配線パターン骨格線上に重ねて示し
てある。なお、本実施例においては各分岐を画像にして
示したが、各分岐の情報は座標等の位置情報として次の
処理に渡されても良いのはもちろんである。
【0029】図3に示す接続情報抽出43による図16
中の接続情報抽出は次のとおりである。 (1)1001、1002、1003は1重の配線パタ
ーン骨格線41の“1”なる端点を示す画素信号49で
ある。 (2)1004は1重の配線パターン骨格線41の
“1”なる3分岐を示す画素信号50であり、かつ2重
の配線パターン骨格線42の“1”なる孤立点を示す画
素信号53である。 (3)1005、1006、1007は1重の配線パタ
ーン骨格線41の“0”なる2分岐を示す画素信号であ
り、かつ2重の配線パターン骨格線42の“1”なる端
点を示す画素信号52である。 (4)1008は1重の配線パターン骨格線41の
“1”なる3分岐を示す画素信号50である。 (5)1009は1重の配線パターン骨格線41の
“1”なる4分岐を示す画素信号51である。 (6)1010、1011は1重の配線パターン骨格線
41の“1”なる3分岐を示す画素信号50であり、か
つ2重の配線パターン骨格線42の“1”なる端点を示
す画素信号52である。 (7)1013は1重の配線パターン骨格線41の
“1”なる4分岐を示す画素信号51であり、かつ2重
の配線パターン骨格線42の“1”なる孤立点を示す画
素信号53である。
【0030】ところで、正常な配線パターンの接続情報
を見てみると、検査対象の配線パターンの端はパッド2
07となっているため、1重の配線パターン骨格線41
の端点は存在しない。また、1013は、表と裏の配線
パターンが交差している部分であるから、1重の配線パ
ターン骨格線41の4分岐を示す画素信号51となり、
2重の配線パターン骨格線42の孤立点を示す画素信号
53となる。また、1010は、表と裏の配線パターン
が重なって走行している部分における表配線パターンの
曲がり角、すなわち、チェンジラインの部分であるか
ら、1重の配線パターン骨格線41の3分岐を示す画素
信号50となり、2重の配線パターン骨格線42の端点
を示す画素信号52となる。
【0031】従って、図3に示す接続情報判定54にお
いて、次の5個の条件のどれかが成立するとき、当該画
素は欠陥と判定する。 (1)1重の配線パターン骨格線41において、“1”
なる端点1001、1002、1003を示す画素信号
49は論理和回路55により論理和がとられ、欠陥を示
す“1”なる信号が出力される。即ち、1重の配線パタ
ーン骨格線において、端点である画素を欠陥とする。 (2)1重の配線パターン骨格線41において“1”な
る3分岐を示す画素信号50と、2重の配線パターン骨
格線42において“0”なる端点を示さない画素信号5
2を反転した“1”なる画素信号との論理積が論理積回
路56においてとられ、欠陥を示す“1”なる画素信号
が論理和回路55に入力されて、欠陥を示す“1”なる
信号が出力される。即ち、1重の配線パターン骨格線4
1において3分岐であり、2重の配線パターン骨格線4
2において端点でない画素1008を欠陥とする。 (3)1重の配線パターン骨格線41において“1”な
る4分岐を示す画素信号50と、2重の配線パターン骨
格線42において“0”なる孤立点を示さない画素信号
53を反転した“1”なる画素信号との論理積が論理積
回路58においてとられ、欠陥を示す“1”なる画素信
号が論理和回路55に入力されて、欠陥を示す“1”な
る信号が出力される。即ち、1重の配線パターン骨格線
41において4分岐であり、2重の配線パターン骨格線
42において孤立点でない画素1009を欠陥とする。
【0032】(4)2重の配線パターン骨格線42にお
いて“1”なる端点を示す画素信号52と、1重の配線
パターン骨格線41の“0”なる3分岐を示さない画素
信号50を反転した“1”なる画素信号との論理積が論
理積回路57においてとられ、欠陥を示す“1”なる画
素信号が論理和回路55に入力されて、欠陥を示す
“1”なる信号が出力される。即ち、2重の配線パター
ン骨格線42において端点であり、1重の配線パターン
骨格線41において3分岐でない画素1005、100
6、1007を欠陥とする。 (5)2重の配線パターン骨格線42において“1”な
る孤立点を示す画素信号53と、1重の配線パターン骨
格線41において“0”なる4分岐を示さない画素信号
53を反転した“1”なる画素信号との論理積が論理積
回路59においてとられ、欠陥を示す“1”なる画素信
号が論理和回路55に入力されて、欠陥を示す“1”な
る信号が出力される。即ち、2重の配線パターン骨格線
42において孤立点であり、1重の配線パターン骨格線
41において4分岐でない画素1007を欠陥とする。
なお、図3においては、欠陥判定処理回路35から欠陥
であるか否かの信号が出力される場合を示したが、欠陥
位置を示す座標データを出力するように構成しても良
い。
【0033】今、図16における1001、1002、
1003は条件(1)に該当し、1008は条件(2)
に該当し、1009は条件(3)に該当し、1005、
1006、1007は条件(4)に該当している。10
04は条件(5)に該当している。従って、図5に示す
欠陥211、212、213、214、215は欠陥と
して検出できる。また、図16に示す1010、101
1、1012、1013の正常な配線パターンの分岐は
欠陥ではないという正しい判定が下される。
【0034】次に本発明に係る第2の実施の形態につい
て説明する。即ち、第1の実施の形態において、図5に
示すように、配線パターン3のパッド部分207は配線
パターンよりも幅が太いため、骨格線抽出の過程におい
て、図14の801のようにひげと呼ばれる突起が抽出
されることがある。たとえば、第1の実施例において、
もし、このひげ801の端点を配線パターンの端点であ
ると見做すと、欠陥と判定されてしまう。これを防ぐた
め、以下の処理を行う。図9に示した1重の配線パター
ン閾値Th1による2値化画像38に対して縮退処理を
行い、図17に示すような縮退画像171を得る。縮退
処理は、例えば図18に示すようなオペレータによる処
理を必要な回数だけ繰り返しおこなえばよい。この場
合、必要な回数は配線パターンの幅により決まる。次に
図17の縮退画像に対して膨張処理をおこない、図19
のような膨張画像191を得る。膨張処理は、例えば図
20に示すようなオペレータによる処理でよい。図16
に示す骨格線から抽出した分岐に対し、図19に示す膨
張画像191でマスクする。これにより、図14に示す
ひげ801は、配線パターンの分岐とは見做さなくする
ことができ、従って、欠陥とは判定されない。
【0035】次に本発明に係る第3の実施の形態につい
て説明する。即ち、第1の実施の形態においては、被検
査対象物は配線パターンが表と裏に走行している2層の
プリント基板であったが、配線パターンが3層以上のプ
リント基板が検査対象の場合の処理方法を説明する。被
検査対象物であるプリント基板はn層積層されていると
する。するとそのX線画像では、最大n重の配線パター
ンが存在する。第1の実施の形態で閾値を2個設けて1
重の配線パターンと2重の配線パターンを分離したのと
同様に、閾値をn個設けて、1重からn重まで重なり数
別に配線パターンを分離した後、第1の実施の形態で骨
格線を抽出したのと同様の処理で、重なり数別に配線パ
ターンの骨格線を抽出し、1重の配線パターン骨格線か
らn重の配線パターン骨格線を得る。ところで、ここで
得られた骨格線はs重の配線パターンはsより大きい重
なりの骨格線を包含している。例えば、第1の実施の形
態における図11に示す1重の配線パターン骨格線は図
12における2重の配線パターン骨格線を包含してい
る。ここで以下の説明の便宜上、抽出した骨格線を各重
なりごとに分離し直す。即ち、s重の配線パターン骨格
線からsより大きい重なりの骨格線に重なる部分を取り
除いて得られた、純粋に重なり数がs重である配線パタ
ーンの骨格線を、正s重の配線パターン骨格線と呼ぶと
する。このようにして抽出した各骨格線に対し、分岐数
を調べる。ここで最大の分岐数は2nとなる。
【0036】抽出した1重の配線パターン骨格線(1重
以上の配線パターンを示す骨格線である。)上の画素に
注目し(これを注目画素とする)これがb分岐ならば、
下記の(1)または(2)が成立する。即ち、正常な場
合(欠陥がない場合)には、下記の(1)または(2)
が成立する。 (1)注目画素がIm重の配線パターン骨格線の孤立点
である場合、この注目画素に隣接したb個の画素が各正
I1〜正Ib重の配線パターンの端点となり、I1〜I
bの内の最大のものは次の(数3)式で示すように、2
Imとなる。 Σ Ik=2Im (数3) 1≦k≦b 図22に注目画素224がI3重の配線パターン骨格線
の孤立点である場合を示す。即ち、図22(a)に示す
ように221が第1層の配線パターンの骨格線、222
が第2層の配線パターンの骨格線、223が第3層の配
線パターンの骨格線を示す。従って、注目画素224に
おいて配線パターンが3重の孤立点となる。この注目画
素224に隣接したb(4)個の画素225、226、
227、228が各正I1重、正I2重、正I1重、正
I2重の配線パターンの端点となり、ΣIk=I1+I
2+I1+I2=I6=2×I3となる。 (2)注目画素がIm重の配線パターン骨格線の端点で
ある場合、注目画素に隣接したb−1個の画素が各正I
1〜正Ib−1重の配線パターンの端点となり、I1〜
Ib−1の内の最大のものは次の(数4)式で示すよう
に、Imとなる。
【0037】 Σ Ik=Im (数4) 1≦k≦b−1 図23に注目画素234がI3重の配線パターン骨格線
の端点である場合を示す。即ち、図23(a)に示すよ
うに231が第1層の配線パターンの骨格線、232が
第2層の配線パターンの骨格線、233が第3層の配線
パターンの骨格線を示す。従って、注目画素234にお
いて配線パターンが3重の端点となる。この注目画素2
34に隣接したb−1(2)個の画素235、236が
各正I1重、正I2重の配線パターンの端点となり、Σ
Ik=I1+I2=I3となる。そこで、第1の実施例
と同様に、上記条件を満たさないものを欠損欠陥として
検出する処理を設ければよい。X線画像の2値化の閾値
を変えれば、任意の重なり数のパターン(但し、それよ
り重なり数の大きいパターンを包含する)が得られる。
パターンは格子上に形成されるとする。格子の交点を1
つ含む領域において以下の判定条件が成立する。
【0038】(判定条件)「領域に含まれるパターンの
最大重なり数をnとする。x重の分岐数をf(x)とおく
と、次の(数5)式の関係である。 Σ f(x)=2n (数5) 1≦x≦n これに反するものは欠陥である。」 判定条件の根拠を示す。 I)n=1のとき、f1(1)=2(領域に1重のみ存在
する(図24(a)に示す。))。よって次の(数6)
式の条件は成立する。 II)n=kのとき、次の(数6)式の判定条件が成立す
ると仮定する。 Σ fk(x)=2k (数6) 1≦x≦k n=k+1のとき、次の(数7)式の関係が成立するか
どうかを調べる。 Σ fk+1(x)=2(k+1) (数7) 1≦x≦k+1 なお、fk のように表記するのは、(あるパターン形状
のf(x))=(別のパターン形状のf(x))とは限らな
いので、形状ごとに区別するためである。
【0039】k本のパターンへの、k+1本目のパター
ンの重なり形状により場合分けする。重なり形状は次の
(i)〜(iii)の3通りがある。 (i)k+1本目のパターンの一端がa重と重なり、1端
がb重と重なる(a<b≦k)。(図24(b)に示
す。) (ii)k+1本目のパターンの一端がa重と重なり、1端
がどのパターンとも重ならない(a≦k)。(図24
(c)に示す。) (iii)k+1本のパターンはどのパターンとも重ならな
い。(図24(d)に示す。) (i)のとき、fk+1(a+1)=fk(a+1)+1,fk+1
(b+1)=fk(b+1)+1,fk+1(k+1)=0,x≠
a,x≠bのときfk+1(x)=fk(x) よって、次の
(数8)式の関係となり、上記(数6)および(数7)
式の関係が成立する。 Σ fk+1(x)= Σ fk(x)=2(k+1) (数8) 1≦x≦k+1 1≦x≦k (ii)のとき、fk+1(1)=fk(1)+1,fk+1(a+1)
=fk(a+1)+1,fk+1(k+1)=0,x≠a,x≠
bのときfk+1(x)=fk(x) よって、上記(数6)お
よび(数7)式の関係が成立する。
【0040】(iii)のとき、fk+1(1)=fk(1)+2,
fk+1(k+1)=0,x≠1のときfk+1(x)=fk(x)
よって、上記(数6)および(数7)式の関係が成立
する。以上により判定条件が示された。
【0041】次に本発明に係る第4の実施の形態を説明
する。即ち、2層以上のプリント基板の配線パターン欠
陥の存在する層を特定することが、製造現場における検
査後の修正作業や製造プロセス管理上必要となることが
ある。その場合、第1および第2の実施の形態に示した
方法で検出した欠陥の存在する配線パターンの形状や走
行方向の特徴から欠陥の存在する層を特定する。例え
ば、基材の両面に配線パターンが形成された2層のプリ
ント基板において、基材の表面の全ての配線パターンが
基板の長手方向yに走行しており、一方、裏面の全ての
配線パターンが基板の短手方向xに走行しているとき、
検出した欠陥が存在する配線パターンが長手方向yに走
行しているならば、その欠陥は表面側にある。このよう
に、骨格線の接続情報のみではなく、配線パターンの形
状の情報を欠陥判定に使用し、その結果を欠陥データに
加えることは、製造現場における検査後の修正作業や製
造プロセス管理に有益である。
【0042】次に本発明に係る第5の実施の形態を説明
する。即ち、第1の実施の形態においては、プリント基
板のX線画像から配線パターンの骨格線抽出を行った
が、骨格線抽出を行わずに欠陥を検出する方法を示す。
図9および図10の2値化画像38、39から特徴抽出
オペレータと称する微小領域を切り出し、切り出した領
域内の画素の並び方を判定することにより接続条件を判
定する。図21に特徴抽出オペレータの例を示す。図2
1の特徴抽出オペレータは注目画素1801と称する中
心の画素が、配線パターン像の分岐点であるかどうかを
判定し、各分岐点を分岐数ごとに抽出する。図21に示
した特徴抽出オペレータは4分岐を抽出するものであ
り、9×9画素で構成され、117個のaが全て1で、
4個のwが全て0であるとき、注目画素は4分岐である
と判定する。同様に、各分岐数ごとに特徴抽出オペレー
タをそれぞれ設けて分岐点を抽出する。この方法により
図16に示すような分岐数の画像が得られ、第1の実施
の形態に示した処理と同様の処理により欠陥が検出でき
る。本実施の形態においては画像の骨格線を抽出する必
要がないため、画像処理の規模が小さくなるという利点
が在る。
【0043】次に本発明に関わる第6の実施の形態を説
明する。即ち、第1の実施の形態においては、配線パタ
ーンの骨格線から図16のように各分岐が抽出されるこ
とを示した。しかし、X線撮像系の特性による糸巻き状
歪みや、配線パターン自体のまがり、撮像系の性能に係
わるノイズ等により、撮像された配線パターンの像は形
状が滑らかではなくなり、また走行方向は直線ではなく
なり、変形する。また、骨格線抽出画像処理の特性によ
り、パターンの骨格線は変形することもある。これらの
現象が発生した場合、第1の実施の形態において、図6
で示したX線画像信号36は、図25に示すX線画像信
号2401のようになり、配線パターン像は2402の
ように変形する。X線画像信号2401を第1の実施の
形態で説明した骨格線抽出回路40によって骨格線抽出
処理を行った結果を図26に示す。なお、図26の骨格
線は1重の配線パターン骨格線2502及び2重の配線
パターン骨格線2501を重ねて示してある。図26の
2503部分の拡大図を図27に示す。なお、図27に
示す各分岐点2603、2604はわかりやすいように
1重の配線パターン骨格線2502及び2重の配線パタ
ーン骨格線2501上に重ねて示してある。2603は
1重の配線パターン骨格線2502の“1”なる3分岐
点を示す画素信号である。同様に、2604は1重の配
線パターン骨格線2502の“1”なる3分岐点を示す
画素信号である。2605は2重の配線パターン骨格線
2501の“1”なる孤立点を示す画素信号である。2
611は2重の配線パターン骨格線2501の“1”な
る孤立点を示す画素信号である。図27において260
4と2603間の距離2609は7画素である。260
4と2611間の距離2610は4画素である。260
5と2611間の距離2613は3画素である。260
5と2603間の距離2614は4画素である。当該パ
ターンは欠陥でないにも係わらず第1の実施の形態に示
した接続情報判定54では、当該パターンは欠陥として
誤判定されてしまう。
【0044】そこで本第6の実施の形態においては、接
続情報抽出43の後に図28に示す接続情報判定前処理
2701をもうける。接続情報判定前処理2701にお
いて、次の処理2702と2703をおこなう。 (処理2702)1重の配線パターン骨格線2502に
おいて“1”なる3分岐を示す画素信号50に対し、当
該画素信号の周囲10画素以内、つまり当該画素を中心
とした21の2乗すなわち441画素の領域内に、3分
岐を示す画素信号が当該画素信号も含めて2画素以上
(図27に示すように3分岐2603と2604とが7
画素(10画素以内)で離れている。)あれば、当該画
素信号は4分岐を示す画素信号2709として“1”を
出力して、3分岐を示す画素信号2708には“0”を
出力する。 (処理2703)2重の配線パターン骨格線2501に
おいて“1”なる端点を示す画素信号52に対し、当該
画素信号の周囲10画素以内、つまり当該画素を中心と
した21の2乗すなわち441画素の領域内に、端点を
示す画素信号が当該画素も含めて2画素以上(図27に
示すように端点2605と2611とが3画素(10画
素以内)で離れている。)あれば、当該画素は孤立点を
示す画素信号2711として“1”を出力して、端点を
示す画素信号2710には“0”を出力する。
【0045】なおかつ、接続情報判定54の代わりに接
続情報判定2704を用いる。接続情報判定2704に
おいては、条件判定を当該画素の周囲10画素以内、つ
まり当該画素を中心とした21画素の2乗すなわち44
1画素の領域内に収まるずれを許容して判定する。すな
わち、第1の実施の形態において示した接続情報判定5
4における(2)の条件を(処理2720)に変更し、
(3)の条件を(処理2722)に変更し、(4)の条
件を(処理2721)に変更し、(5)の条件を(処理
2723)に変更したものである。 (処理2720)2重の配線パターン骨格線において
“1”なる端点を示す画素信号2710の周辺10画素
以内、つまり当該画素を中心とした21の2乗すなわち
441画素の領域内の画素信号をも“1”とした後、
“0”なる画素信号を反転した“1”なる画素信号と、
1重の配線パターン骨格線において“1”なる3分岐を
しめす画素信号2708との論理積をとる。 (処理2721)1重の配線パターン骨格線において
“1”なる3分岐を示す画素信号2708の周辺10画
素以内、つまり当該画素を中心とした21の2乗すなわ
ち441画素の領域内の画素信号をも“1”とした後、
“0”なる画素信号を反転した“1”なる画素信号と、
2重の配線パターン骨格線において“1”なる端点を示
す画素信号2710との論理積をとる。 (処理2722)2重の配線パターン骨格線において
“1”なる孤立点を示す画素信号2711の周辺10画
素以内、つまり当該画素を中心とした21の2乗すなわ
ち441画素の領域内の画素信号をも“1”とした後、
“0”なる画素信号を反転した“1”なる画素信号と、
1重の配線パターン骨格線において“1”なる4分岐を
示す画素信号2709との論理積をとる。
【0046】(処理2723)1重の配線パターン骨格
線において“1”なる4分岐を示す画素信号2709の
周辺10画素以内、つまり当該画素を中心とした21の
2乗すなわち441画素の領域内の画素信号をも“1”
とした後、“0”なる画素信号を反転した“1”なる画
素信号と、2重の配線パターン骨格線において“1”な
る孤立点を示す画素信号2711との論理積をとる。 以上に示した処理により、図27に示した各分岐点は欠
陥ではない即ち正常パターンであると判定され、図5に
示した211、212、213、214、215は第1
の実施の形態に示したとおり、欠陥と判定される。な
お、本実施の形態においては、ずれとみなす周辺距離を
10画素としたが、X線画像の画質に応じてずれとみな
す距離を任意に設定してよい。
【0047】次に本発明に係わる第7の実施の形態を説
明する。即ち、第1から第6の実施の形態においては、
図4に示す表面剥離状の欠陥42やトンネル状欠陥41
のような、配線パターンの欠損欠陥の検出方法を示し
た。しかし、その他の種類の欠陥として、配線パターン
材料過多である、ノジュール欠陥2801がある。図2
9にノジュール欠陥2801の存在する配線パターン3
が形成された基板201のX線画像2901を図30に
示す。X線画像2901における走査線2904の信号
波形3001を図31に示す。3002はノジュール欠
陥2801のX線像2902の信号であり、3003は
2重パターン2803のX線像2903の信号である。
X線画像2901を第1の実施の形態に示した処理であ
る2値化および骨格線抽出および接続情報判定を行え
ば、ノジュール欠陥2801のX線像2902は2重パ
ターン骨格線として抽出されるため、接続情報判定55
により欠陥であると判定される。したがって、ノジュー
ル欠陥が検出できる。
【0048】次に本発明に係わる第8の実施の形態を説
明する。第1の実施の形態においては、1重パターンお
よび2重パターンの接続情報判定をおこなって、パター
ンが重なっている部分の欠陥をも検出する方法を示し
た。本第8の実施の形態では、パターンが重なっている
部分の欠陥を検出しない代わりに、画像処理を簡便にで
きると共に、正常部を欠陥として誤指摘する確率を小さ
くできる方法を示す。図9に示した1重パターンしきい
値による2値化画像38を細線化処理40により細線化
して細線化画像41を得、接続情報抽出43中の端点抽
出処理44により端点を抽出する。得られた端点情報を
欠陥検出36として出力する。前記処理を簡易検査モー
ドとして装置に備えておき、検査の必要性に応じてモー
ドを選択すればよい。
【0049】次に本発明に係わる第9の実施の形態を説
明する。第1から第8の実施の形態においては、基板に
おける配線パターンの欠陥検出について説明した。本第
9の実施の形態では、道路地図情報の処理方法について
説明する。即ち、図32に示す地図3101には第1の
道路3104が存在していたとする。そこに新たに高架
道路3105で示す位置に高架道路3105が建設され
たとする。また、新たに第2の道路3102に示す位置
に、第2の道路3102が建設されたとする。建設され
た道路3105、3102の情報を道路地図に入力する
際に、道路が高架か、地上道路か、地下道路かという情
報も、当該道路情報に付加して入力しておく。高架道路
や、地下道路は当該位置の地面からの高さ情報でもよ
く、また、地上からの高さにより、複数層に分類しても
よい。建設後の道路において、第1の道路3104と第
2の道路3102は地上道路であるので、交差点310
3が存在する。高架道路3105と第1の道路3104
は立体交差点3106を持つ。
【0050】道路の存在する層が同一である道路情報
(図示せず)を取り出して、第1の実施の形態に示した
ように、骨格線抽出、接続情報判定を行い、分岐数によ
り3差路、十字交差点等の情報(図示せず)を抽出す
る。また、すべての層の道路情報をとりだして、骨格線
抽出、接続情報判定を行い、分岐数により3差路、十字
交差点等の情報(図示せず)を抽出する。次に、先の情
報との差をとることにより、立体交差点の情報(図示せ
ず)が得られる。建設後の道路の情報入力後の地図31
01において、第1の道路3104と第2の道路310
2は地上道路の層にあるので、交差点3103が存在す
るという情報が得られる。高架道路3105は高架道路
の層にあり、第1の道路3104は地上道路の層にある
ので、立体交差点3106が存在するという情報が得ら
れる。以上に示したように、第1の実施の形態にしめし
たX線画像の処理のアルゴリズムで、道路地図情報や配
線パターンの設計情報の処理を行うことができる。
【0051】次に本発明に係わる第10の実施の形態を
説明する。今までの実施の形態においては検査方法ある
いは画像等の情報処理方式に関して述べてきた。本第1
0の実施の形態においては、今まで述べてきた検査方法
あるいは画像等の情報処理方式を実現する手段に関する
例を述べる。例えば、今まで述べてきた検査方法は、ハ
ードウエア回路で実現され、該ハードウェア回路は、L
CA(ロジックセルアレイ)を搭載することにより、処
理方式を変更可能な方式で構成されるので、検査対象や
検査条件の変化に柔軟に対応できる。また、検査装置の
ホストコンピュータからの制御信号によって、回路を変
更する、または使用する回路を切り換える手段を有して
いてもよく、これにより例えば、基板種毎に最適な方式
を選択可能にできる。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、配線パターン(回路パ
ターン)が複数層形成された被検査対象物(プリント配
線基板)において、配線パターン(回路パターン)の底
部欠陥(内部欠陥)も含む三次元形状欠陥を、X線等の
電磁波または超音波を用いて検出を可能とし、特に任意
の走行方向の配線パターン(回路パターン)および2層
以上の多層基板の配線パターンにおいて欠損欠陥の検査
を高信頼度で実現することができる効果を奏する。また
本発明によれば、X線方式により配線基板の配線パター
ンにおける底部欠陥(内部欠陥)も含め三次元形状欠陥
の検査を確実に実現することができ、特に任意の走行方
向の配線パターンおよび2層以上の多層基板の配線パタ
ーンの内部欠陥も含め三次元形状欠陥の検査を高信頼度
で実現することができる効果を奏する。また本発明によ
れば、配線パターン(回路パターン)の底部欠陥(内部
欠陥)を確実に検査できるので、配線パターン(回路パ
ターン)が複数層形成された被検査対象物(プリント配
線基板)の高信頼度を確保することができ、その結果被
検査対象物(プリント配線基板)を実装する製品の信頼
性を益々向上することができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る配線パターン検査装置の一実施の
形態を示す概要構成図である。
【図2】図1に示す画像処理装置の一実施の形態を示す
具体的構成を示す図である。
【図3】図2に示す欠陥判定処理回路(欠陥判定処理手
段)の一実施の形態を示す具体的構成を示す図である。
【図4】本発明に係る被検査対象物である多層プリント
基板を示す斜視図である。
【図5】本発明に係る被検査対象物であるプリント基板
の一部分を示す図である。
【図6】本発明に係る図5に示すプリント基板のX線透
過画像を示す図である。
【図7】本発明に係る図6に示すX線透過画像の信号波
形を示す図である。
【図8】本発明に係る図6に示すX線透過画像の信号波
形を示す図である。
【図9】本発明に係る図6に示すX線透過画像を、閾値
Th1で2値化した2値化画像を示す図である。
【図10】本発明に係る図6に示すX線透過画像を、閾
値Th2で2値化した2値化画像を示す図である。
【図11】図9に示す2値化画像の骨格線を抽出した画
像を示す図である。
【図12】図10に示す2値化画像の骨格線を抽出した
画像を示す図である。
【図13】骨格線抽出処理を行うひげ除去なしのオペレ
ータを示す図である。
【図14】骨格線抽出処理において、ひげが発生した骨
格線を示す図である。
【図15】骨格線抽出処理を行うひげ除去ありのオペレ
ータを示す図である。
【図16】図11と図12の骨格線の分岐点を示した図
である。
【図17】図9に示す画像を縮退処理した画像を示す図
である。
【図18】縮退処理を行うオペレータを示す図である。
【図19】図17に示す画像を膨張処理した画像を示す
図である。
【図20】膨張処理を行うオペレータを示す図である。
【図21】特徴抽出オペレータを示す図である。
【図22】第3の実施の形態において注目画素がI3重
の配線パターン骨格線の孤立点となった場合において欠
損欠陥が存在しない場合の条件を説明するための図であ
る。
【図23】第3の実施の形態において注目画素がI3重
の配線パターン骨格線の端点となった場合において欠損
欠陥が存在しない場合の条件を説明するための図であ
る。
【図24】本発明に係る欠陥判定条件を説明するための
図であり、(a)は領域に1重のみが存在する場合の分
岐数を示す図、(b)(c)(d)は各々k本のパター
ンへの、k+1本目のパターンの重なり形状の3つの通
りを示す図である。
【図25】第6の実施の形態において配線パターンの像
が形状が滑らかではなくまた走行方向は直線ではなくな
り変形している、本発明に係る図5に示すプリント基板
のX線透過画像を示す図である。
【図26】本発明に係る図25に示すX線透過画像を、
閾値Th1、Th2でそれぞれ2値化し、得られた2値
化画像の骨格線をそれぞれ抽出した画像を示す図であ
る。
【図27】図26の一部分の拡大図である。
【図28】図2に示す欠陥判定処理回路(欠陥判定処理
手段)の一実施の形態を示す具体的構成を示す図であ
り、図3に示す欠陥判定処理回路(欠陥判定処理手段)
の一実施の形態示す具体的構成に第6の実施の形態にお
けるずれを許容する処理を加えたものである。
【図29】本発明に係る被検査対象物である多層プリン
ト基板を示す斜視図である。
【図30】図29に示す多層プリント基板のX線透過画
像を示す図である。
【図31】図30にしめすX線透過画像の信号波形を示
す図である。
【図32】本発明に係る道路地図情報を示す図である。
【符号の説明】
1…X線管、3…配線パターン、5…X線、6…プリン
ト基板 6a…多層プリント基板、 7…透過X線、8…X線イメージインテンシファイア、
10…1視野 11…X線イメージインテンシファイアの受光面、16
…光学像 17…ミラー、18…レンズ、19…シャッタ、20…
CCDカメラ 22…xステージ、23…yステージ、24…z方向
(zステージ) 25…制御装置、26…欠陥データ出力装置、27…画
像処理装置 29…A/D変換器、30…レベル変換器、31…シェ
ーディング補正回路 32…蛍光分布補正回路、35…欠陥判定処理回路(欠
陥判定処理手段) 37…2値化回路、40…細線化処理、41…1重の配
線パターンの骨格線 42…2重の配線パターン骨格線、43…接続情報抽
出、44…端点抽出 45…3分岐抽出、46…4分岐抽出、47…端点抽
出、48…孤立点抽出 49…端点、50…3分岐、51…4分岐、52…端
点、53…孤立点 54…接続情報判定、55、56、57…論理和回路 201…プリント基板6の一部分、202…基材 206…裏面の配線パターン、207…パッド 211、212、213、214、215…欠陥(欠損
欠陥) 301…基材のみの部分の像、302…配線パターンの
存在する部分の像 303…配線パターンが両面に存在する部分の像、30
4、305…走査線 311…欠陥211のX線像、312…欠陥212のX
線像 313…欠陥213のX線像、314…欠陥214のX
線像 315…欠陥215のX線像 2701…接続情報判定前処理、2704…接続情報判
定 2801…ノジュール欠陥
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯田 正 神奈川県秦野市堀山下1番地株式会社日立 製作所汎用コンピュータ事業部内 (72)発明者 藤下 泰宏 神奈川県秦野市堀山下1番地株式会社日立 製作所汎用コンピュータ事業部内 (72)発明者 中川 泰夫 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 二宮 隆典 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所生産技術研究所内

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】配線パターンが複数層形成された被検査対
    象物にX線を照射し、該被検査対象物から複数層の配線
    パターンの重なりも含めて配線パターンの厚さに応じた
    濃淡画像信号を検出し、この濃淡画像信号から前記配線
    パターンの重畳数に応じた複数の画像信号を抽出し、こ
    れら抽出された重畳数の多い画像信号から得られる配線
    パターンの端点情報または孤立点情報と前記抽出された
    重畳数の少ない画像信号から得られる前記端点または孤
    立点における配線パターンの分岐情報とを比較すること
    によって配線パターンの欠陥を検査することを特徴とす
    る配線パターン検査方法。
  2. 【請求項2】配線パターンが複数層形成された被検査対
    象物にX線を照射し、該被検査対象物から複数層の配線
    パターンの重なりも含めて配線パターンの厚さに応じた
    濃淡画像信号を検出し、この濃淡画像信号から前記配線
    パターンの重畳数に応じた複数の画像信号を抽出し、こ
    れら抽出された複数の画像信号の各々について骨格線を
    示す骨格線画像信号を抽出し、これら抽出された重畳数
    の多い骨格線画像信号から得られる配線パターンの端点
    情報または孤立点情報と前記抽出された重畳数の少ない
    骨格線画像信号から得られる前記端点または孤立点にお
    ける配線パターンの分岐情報とを比較することによって
    配線パターンの欠陥を検査することを特徴とする配線パ
    ターン検査方法。
  3. 【請求項3】配線パターンが複数層形成された被検査対
    象物にX線を照射し、該被検査対象物を透過して複数層
    の配線パターンの重なりも含めて配線パターンの厚さに
    応じたX線透過濃淡画像信号を検出し、このX線透過濃
    淡画像信号から前記配線パターンの重畳数に応じた複数
    の画像信号を抽出し、これら抽出された重畳数の多い画
    像信号から得られる配線パターンの端点情報または孤立
    点情報と前記抽出された重畳数の少ない画像信号から得
    られる前記端点または孤立点における配線パターンの分
    岐情報とを比較することによって配線パターンの欠陥を
    検査することを特徴とする配線パターン検査方法。
  4. 【請求項4】配線パターンが複数層形成された被検査対
    象物にX線を照射し、該被検査対象物を透過して複数層
    の配線パターンの重なりも含めて配線パターンの厚さに
    応じたX線透過濃淡画像信号を検出し、このX線透過濃
    淡画像信号から前記配線パターンの重畳数に応じた複数
    の画像信号を抽出し、これら抽出された複数の画像信号
    の各々について骨格線を示す骨格線画像信号を抽出し、
    これら抽出された重畳数の多い骨格線画像信号から得ら
    れる配線パターンの端点情報または孤立点情報と前記抽
    出された重畳数の少ない骨格線画像信号から得られる前
    記端点または孤立点における配線パターンの分岐情報と
    を比較することによって配線パターンの欠陥を検査する
    ことを特徴とする配線パターン検査方法。
  5. 【請求項5】配線パターンが複数層形成された被検査対
    象物にX線を照射し、該被検査対象物を透過して複数層
    の配線パターンの重なりも含めて配線パターンの厚さに
    応じたX線透過濃淡画像信号を検出し、このX線透過濃
    淡画像信号をディジタル画像信号に変換し、この変換さ
    れたディジタル画像信号に対して前記配線パターンの重
    畳数に応じた複数の閾値で2値化して複数の重畳数に応
    じた2値化画像信号を抽出し、これら抽出された重畳数
    の多い2値化画像信号から得られる配線パターンの端点
    情報または孤立点情報と前記抽出された重畳数の少ない
    2値化画像信号から得られる前記端点または孤立点にお
    ける配線パターンの分岐情報とを比較することによって
    配線パターンの欠陥を検査することを特徴とする配線パ
    ターン検査方法。
  6. 【請求項6】配線パターンが複数層形成された被検査対
    象物にX線を照射し、該被検査対象物を透過して複数層
    の配線パターンの重なりも含めて配線パターンの厚さに
    応じたX線透過濃淡画像信号を検出し、このX線透過濃
    淡画像信号をディジタル画像信号に変換し、この変換さ
    れたディジタル画像信号に対して前記配線パターンの重
    畳数に応じた複数の閾値で2値化して複数の重畳数に応
    じた2値化画像信号を抽出し、これら抽出された複数の
    2値化画像信号の各々について骨格線を示す骨格線画像
    信号を抽出し、これら抽出された重畳数の多い2値化骨
    格線画像信号から得られる配線パターンの端点情報また
    は孤立点情報と前記抽出された重畳数の少ない2値化骨
    格線画像信号から得られる前記端点または孤立点におけ
    る配線パターンの分岐情報とを比較することによって配
    線パターンの欠陥を検査することを特徴とする配線パタ
    ーン検査方法。
  7. 【請求項7】配線パターンが複数層形成された被検査対
    象物にX線を照射し、該被検査対象物から複数層の配線
    パターンの重なりも含めて配線パターンの厚さに応じた
    濃淡画像信号を検出し、この濃淡画像信号から前記配線
    パターンの重畳数に応じた複数の画像信号を抽出し、こ
    れら抽出された複数の画像信号の各々における配線パタ
    ーンの接続関係を比較することによって配線パターンの
    欠陥を検査することを特徴とする配線パターン検査方
    法。
  8. 【請求項8】配線パターンが複数層形成された被検査対
    象物にX線を照射し、該被検査対象物から複数層の配線
    パターンの重なりも含めて配線パターンの厚さに応じた
    濃淡画像信号を検出し、この濃淡画像信号から前記配線
    パターンの重畳数に応じた複数の画像信号を抽出し、こ
    れら抽出された複数の画像信号の各々について骨格線を
    示す骨格線画像信号を抽出し、これら抽出された複数の
    骨格線画像信号の各々における配線パターンの接続関係
    を比較することによって配線パターンの欠陥を検査する
    ことを特徴とする配線パターン検査方法。
  9. 【請求項9】配線パターンが複数層形成された被検査対
    象物にX線を照射し、該被検査対象物を透過して複数層
    の配線パターンの重なりも含めて配線パターンの厚さに
    応じたX線透過濃淡画像信号を検出し、このX線透過濃
    淡画像信号から前記配線パターンの重畳数に応じた複数
    の画像信号を抽出し、これら抽出された複数の画像信号
    の各々における配線パターンの接続関係を比較すること
    によって配線パターンの欠陥を検査することを特徴とす
    る配線パターン検査方法。
  10. 【請求項10】配線パターンが複数層形成された被検査
    対象物にX線を照射し、該被検査対象物を透過して複数
    層の配線パターンの重なりも含めて配線パターンの厚さ
    に応じたX線透過濃淡画像信号を検出し、このX線透過
    濃淡画像信号から前記配線パターンの重畳数に応じた複
    数の画像信号を抽出し、これら抽出された複数の画像信
    号の各々について骨格線を示す骨格線画像信号を抽出
    し、これら抽出された複数の骨格線画像信号の各々にお
    ける配線パターンの接続関係を比較することによって配
    線パターンの欠陥を検査することを特徴とする配線パタ
    ーン検査方法。
  11. 【請求項11】配線パターンが複数層形成された被検査
    対象物にX線を照射し、該被検査対象物を透過して複数
    層の配線パターンの重なりも含めて配線パターンの厚さ
    に応じたX線透過濃淡画像信号を検出し、このX線透過
    濃淡画像信号をディジタル画像信号に変換し、この変換
    されたディジタル画像信号に対して前記配線パターンの
    重畳数に応じた複数の閾値で2値化して複数の重畳数に
    応じた2値化画像信号を抽出し、これら抽出された複数
    の2値化画像信号の各々から得られる配線パターンの接
    続関係を比較することによって配線パターンの欠陥を検
    査することを特徴とする配線パターン検査方法。
  12. 【請求項12】配線パターンが複数層形成された被検査
    対象物にX線を照射し、該被検査対象物を透過して複数
    層の配線パターンの重なりも含めて配線パターンの厚さ
    に応じたX線透過濃淡画像信号を検出し、このX線透過
    濃淡画像信号をディジタル画像信号に変換し、この変換
    されたディジタル画像信号に対して前記配線パターンの
    重畳数に応じた複数の閾値で2値化して複数の重畳数に
    応じた2値化画像信号を抽出し、これら抽出された複数
    の2値化画像信号の各々について骨格線を示す2値化骨
    格線画像信号を抽出し、これら抽出された複数の2値化
    骨格線画像信号の各々から得られる配線パターンの接続
    関係を比較することによって配線パターンの欠陥を検査
    することを特徴とする配線パターン検査方法。
  13. 【請求項13】配線パターンが複数層形成された被検査
    対象物にX線を照射するX線照射手段と、該X線照射手
    段で照射されたX線により被検査対象物から複数層の配
    線パターンの重なりも含めて配線パターンの厚さに応じ
    た濃淡画像信号を検出するX線濃淡画像検出手段と、該
    X線濃淡画像検出手段から検出される濃淡画像信号から
    前記配線パターンの重畳数に応じた複数の画像信号を抽
    出し、これら抽出された重畳数の多い画像信号から得ら
    れる配線パターンの端点情報または孤立点情報と前記抽
    出された重畳数の少ない画像信号から得られる前記端点
    または孤立点における配線パターンの分岐情報とを比較
    することによって配線パターンの欠陥を検査する欠陥判
    定処理手段とを備えたことを特徴とする配線パターン検
    査装置。
  14. 【請求項14】配線パターンが複数層形成された被検査
    対象物にX線を照射するX線照射手段と、該X線照射手
    段で照射されたX線により被検査対象物から複数層の配
    線パターンの重なりも含めて配線パターンの厚さに応じ
    た濃淡画像信号を検出するX線濃淡画像検出手段と、該
    X線濃淡画像検出手段から検出される濃淡画像信号から
    前記配線パターンの重畳数に応じた複数の画像信号を抽
    出し、これら抽出された複数の画像信号の各々について
    骨格線を示す骨格線画像信号を抽出し、これら抽出され
    た重畳数の多い骨格線画像信号から得られる配線パター
    ンの端点情報または孤立点情報と前記抽出された重畳数
    の少ない骨格線画像信号から得られる前記端点または孤
    立点における配線パターンの分岐情報とを比較すること
    によって配線パターンの欠陥を検査する欠陥判定処理手
    段とを備えたことを特徴とする配線パターン検査装置。
  15. 【請求項15】配線パターンが複数層形成された被検査
    対象物にX線を照射するX線照射手段と、該X線照射手
    段で照射されたX線により被検査対象物を透過して複数
    層の配線パターンの重なりも含めて配線パターンの厚さ
    に応じたX線透過濃淡画像信号を検出するX線透過濃淡
    画像検出手段と、該X線透過濃淡画像検出手段から検出
    されるX線透過濃淡画像信号から前記配線パターンの重
    畳数に応じた複数の画像信号を抽出し、これら抽出され
    た重畳数の多い画像信号から得られる配線パターンの端
    点情報または孤立点情報と前記抽出された重畳数の少な
    い画像信号から得られる前記端点または孤立点における
    配線パターンの分岐情報とを比較することによって配線
    パターンの欠陥を検査する欠陥判定処理手段とを備えた
    ことを特徴とする配線パターン検査装置。
  16. 【請求項16】配線パターンが複数層形成された被検査
    対象物にX線を照射するX線照射手段と、該X線照射手
    段で照射されたX線により被検査対象物を透過して複数
    層の配線パターンの重なりも含めて配線パターンの厚さ
    に応じたX線透過濃淡画像信号を検出するX線透過濃淡
    画像検出手段と、該X線透過濃淡画像検出手段から検出
    されるX線透過濃淡画像信号から前記配線パターンの重
    畳数に応じた複数の画像信号を抽出し、これら抽出され
    た複数の画像信号の各々について骨格線を示す骨格線画
    像信号を抽出し、これら抽出された重畳数の多い骨格線
    画像信号から得られる配線パターンの端点情報または孤
    立点情報と前記抽出された重畳数の少ない骨格線画像信
    号から得られる前記端点または孤立点における配線パタ
    ーンの分岐情報とを比較することによって配線パターン
    の欠陥を検査する欠陥判定処理手段とを備えたことを特
    徴とする配線パターン検査装置。
  17. 【請求項17】配線パターンが複数層形成された被検査
    対象物にX線を照射するX線照射手段と、該X線照射手
    段で照射されたX線により被検査対象物を透過して複数
    層の配線パターンの重なりも含めて配線パターンの厚さ
    に応じたX線透過濃淡画像信号を検出するX線透過濃淡
    画像検出手段と、該X線透過濃淡画像検出手段から検出
    されるX線透過濃淡画像信号をディジタル画像信号に変
    換し、この変換されたディジタル画像信号に対して前記
    配線パターンの重畳数に応じた複数の閾値で2値化して
    複数の重畳数に応じた2値化画像信号を抽出し、これら
    抽出された重畳数の多い2値化画像信号から得られる配
    線パターンの端点情報または孤立点情報と前記抽出され
    た重畳数の少ない2値化画像信号から得られる前記端点
    または孤立点における配線パターンの分岐情報とを比較
    することによって配線パターンの欠陥を検査する欠陥判
    定処理手段とを備えたことを特徴とする配線パターン検
    査装置。
  18. 【請求項18】配線パターンが複数層形成された被検査
    対象物にX線を照射するX線照射手段と、該X線照射手
    段で照射されたX線により被検査対象物を透過して複数
    層の配線パターンの重なりも含めて配線パターンの厚さ
    に応じたX線透過濃淡画像信号を検出するX線透過濃淡
    画像検出手段と、該X線透過濃淡画像検出手段から検出
    されるX線透過濃淡画像信号をディジタル画像信号に変
    換し、この変換されたディジタル画像信号に対して前記
    配線パターンの重畳数に応じた複数の閾値で2値化して
    複数の重畳数に応じた2値化画像信号を抽出し、これら
    抽出された複数の2値化画像信号の各々について骨格線
    を示す骨格線画像信号を抽出し、これら抽出された重畳
    数の多い2値化骨格線画像信号から得られる配線パター
    ンの端点情報または孤立点情報と前記抽出された重畳数
    の少ない2値化骨格線画像信号から得られる前記端点ま
    たは孤立点における配線パターンの分岐情報とを比較す
    ることによって配線パターンの欠陥を検査する欠陥判定
    処理手段とを備えたことを特徴とする配線パターン検査
    装置。
  19. 【請求項19】配線パターンが複数層形成された被検査
    対象物にX線を照射するX線照射手段と、該X線照射手
    段で照射されたX線により被検査対象物から複数層の配
    線パターンの重なりも含めて配線パターンの厚さに応じ
    た濃淡画像信号を検出するX線濃淡画像検出手段と、該
    X線濃淡画像検出手段から検出される濃淡画像信号から
    前記配線パターンの重畳数に応じた複数の画像信号を抽
    出し、これら抽出された複数の画像信号の各々における
    配線パターンの接続関係を比較することによって配線パ
    ターンの欠陥を検査する欠陥判定処理手段とを備えたこ
    とを特徴とする配線パターン検査装置。
  20. 【請求項20】配線パターンが複数層形成された被検査
    対象物にX線を照射するX線照射手段と、該X線照射手
    段で照射されたX線により被検査対象物から複数層の配
    線パターンの重なりも含めて配線パターンの厚さに応じ
    た濃淡画像信号を検出するX線濃淡画像検出手段と、該
    X線濃淡画像検出手段から検出される濃淡画像信号から
    前記配線パターンの重畳数に応じた複数の画像信号を抽
    出し、これら抽出された複数の画像信号の各々について
    骨格線を示す骨格線画像信号を抽出し、これら抽出され
    た複数の骨格線画像信号の各々における配線パターンの
    接続関係を比較することによって配線パターンの欠陥を
    検査する欠陥判定処理手段とを備えたことを特徴とする
    配線パターン検査装置。
  21. 【請求項21】配線パターンが複数層形成された被検査
    対象物にX線を照射するX線照射手段と、該X線照射手
    段で照射されたX線により被検査対象物から複数層の配
    線パターンの重なりも含めて配線パターンの厚さに応じ
    た濃淡画像信号を検出するX線透過濃淡画像検出手段
    と、該X線透過濃淡画像検出手段から検出されるX線透
    過濃淡画像信号から前記配線パターンの重畳数に応じた
    複数の画像信号を抽出し、これら抽出された複数の画像
    信号の各々における配線パターンの接続関係を比較する
    ことによって配線パターンの欠陥を検査する欠陥判定処
    理手段とを備えたことを特徴とする配線パターン検査装
    置。
  22. 【請求項22】配線パターンが複数層形成された被検査
    対象物にX線を照射するX線照射手段と、該X線照射手
    段で照射されたX線により被検査対象物から複数層の配
    線パターンの重なりも含めて配線パターンの厚さに応じ
    た濃淡画像信号を検出するX線透過濃淡画像検出手段
    と、該X線透過濃淡画像検出手段から検出されるX線透
    過濃淡画像信号から前記配線パターンの重畳数に応じた
    複数の画像信号を抽出し、これら抽出された複数の画像
    信号の各々について骨格線を示す骨格線画像信号を抽出
    し、これら抽出された複数の骨格線画像信号の各々にお
    ける配線パターンの接続関係を比較することによって配
    線パターンの欠陥を検査する欠陥判定処理手段とを備え
    たことを特徴とする配線パターン検査装置。
  23. 【請求項23】配線パターンが複数層形成された被検査
    対象物にX線を照射するX線照射手段と、該X線照射手
    段で照射されたX線により被検査対象物から複数層の配
    線パターンの重なりも含めて配線パターンの厚さに応じ
    た濃淡画像信号を検出するX線透過濃淡画像検出手段
    と、該X線透過濃淡画像検出手段から検出されるX線透
    過濃淡画像信号をディジタル画像信号に変換し、この変
    換されたディジタル画像信号に対して前記配線パターン
    の重畳数に応じた複数の閾値で2値化して複数の重畳数
    に応じた2値化画像信号を抽出し、これら抽出された複
    数の2値化画像信号の各々から得られる配線パターンの
    接続関係を比較することによって配線パターンの欠陥を
    検査する欠陥判定処理手段とを備えたことを特徴とする
    配線パターン検査装置。
  24. 【請求項24】配線パターンが複数層形成された被検査
    対象物にX線を照射するX線照射手段と、該X線照射手
    段で照射されたX線により被検査対象物から複数層の配
    線パターンの重なりも含めて配線パターンの厚さに応じ
    た濃淡画像信号を検出するX線透過濃淡画像検出手段
    と、該X線透過濃淡画像検出手段から検出されるX線透
    過濃淡画像信号をディジタル画像信号に変換し、この変
    換されたディジタル画像信号に対して前記配線パターン
    の重畳数に応じた複数の閾値で2値化して複数の重畳数
    に応じた2値化画像信号を抽出し、これら抽出された複
    数の2値化画像信号の各々について骨格線を示す2値化
    骨格線画像信号を抽出し、これら抽出された複数の2値
    化骨格線画像信号の各々から得られる配線パターンの接
    続関係を比較することによって配線パターンの欠陥を検
    査する欠陥判定処理手段とを備えたことを特徴とする配
    線パターン検査装置。
  25. 【請求項25】配線パターンが形成された被検査対象物
    に電磁波または超音波を照射する照射手段と、該照射手
    段によって照射された電磁波または超音波によって前記
    被検査対象物から検出される配線パターンの画像信号を
    処理して配線パターンの接続関係から配線パターンの内
    部欠陥を検出するように構成した欠陥判定処理手段とを
    備えたことを特徴とする配線パターン検査装置。
  26. 【請求項26】配線パターンが形成された被検査対象物
    から配線パターンの画像信号を検出する配線パターンの
    画像信号検出手段と、該配線パターンの画像信号検出手
    段から検出される配線パターンの画像信号を処理して配
    線パターンの接続関係から配線パターンの内部欠陥を検
    出するように構成した欠陥判定処理手段とを備えたこと
    を特徴とする配線パターン検査装置。
  27. 【請求項27】前記重畳数の多い画像信号から得られる
    配線パターンの近接した複数の端点情報を孤立点情報と
    同一視することを特徴とする請求項1乃至6の何れかに
    記載の配線パターン検査方法。
  28. 【請求項28】前記の重畳数の少ない骨格線画像信号か
    ら得られる配線パターンの近接した複数の分岐情報にお
    いて、複数個分の分岐数を統合した数の分岐数を持つ1
    点の分岐点と同一視することを特徴とする請求項1乃至
    6の何れかに記載の配線パターン検査方法。
  29. 【請求項29】前記欠陥判定処理手段は、ハードウエア
    回路で構成することを特徴とする請求項16乃至24の
    何れかに記載の配線パターン検査装置。
  30. 【請求項30】前記欠陥判定処理手段は、ロジックセル
    アレイを有することを特徴とする請求項16乃至24の
    何れかに記載の配線パターン検査装置。
  31. 【請求項31】前記欠陥判定処理手段は、計算手段で構
    成することを特徴とする請求項16乃至24の何れかに
    記載の配線パターン検査装置。
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